JP2020050365A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハーフトレイ状態とする開封作業を容易に行うことができ、天面のみ開口した開封形態とすることもできる包装箱を提供する。【解決手段】各一対の内フラップ4及び外フラップ3が天面で順次折り重ねられて接着される包装箱において、一対の内フラップ4に内フラップ破断線11を入れ、一対の端壁2に端壁縦破断線12と端壁横破断線13とを入れ、端壁縦破断線12の下端が端壁横破断線13に達するものとし、一対の側壁1に側壁横破断線14を入れる。外フラップ3を開封開始部10から引っ張ると、内フラップ破断線11が破断され、端壁縦破断線12、端壁横破断線13及び側壁横破断線14が順次破断され、ハーフトレイ状態の開封形態となる。また、内フラップ4の先端縁に臨む部分で内フラップ破断線11の破断抵抗を大きく設定しておくと、天面のみを開口させ、再封緘が可能な開封形態とすることができる。【選択図】図5

Description

この発明は、破断に伴いハーフトレイ状態の開封形態とすることができる溝切型の包装箱に関するものである。
下記特許文献1には、図13に示すように、周方向に稜部を介して連なる各一対の側壁51及び端壁52からそれぞれ外フラップ53及び内フラップ54が延出され、内フラップ54及び外フラップ53が天面で順次折り重ねられて封緘状態とされる溝切型の包装箱(いわゆるA式段ボール箱)において、破断に伴い開封するものが記載されている。
この包装箱には、各一対の側壁51及び端壁52の全周に及ぶカットテープの横破断線55が設けられ、一方の側壁51から外フラップ53へ至る2本の縦破断線56と、一方の外フラップ53の全幅にわたる1本の横破断線57と、一対の内フラップ54の先端縁から端壁52へ至る各1本の縦破断線58とが入れられている。縦破断線56は、側壁51の横破断線55から外フラップ53の横破断線57へ至り、縦破断線58は、端壁52の横破断線55の位置までとされている。
上記包装箱を収納した商品の陳列のため開封する際には、図14に示すように、横破断線55を部分的に破断して、縦破断線56,58を破断することにより、前面となる一方の側壁51から天面及び両端面の前部を除去して開口させる。
さらに、商品の大部分を露出させる場合には、図15に示すように、横破断線55を全周にわたって破断し、その上方部分を除去してハーフトレイ状態とする。
特開2004−269003号公報
しかしながら、上記のような包装箱では、図15に示すように、ハーフトレイ状態として商品を陳列する場合、開封作業に多数の工程を要することとなり、店頭における作業負荷が大きくなるという問題がある。
また、図14に示すように、前面側を開口させた状態から、除去した部分を取り付けて再封緘することができないという問題もある。
そこで、この発明は、商品陳列のために大きく開口したハーフトレイ状態とする開封作業を容易に行うことができ、再封緘も可能となるように、天面のみ開口した開封形態とすることもできる包装箱を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、この発明は、周方向に稜部を介して連なる各一対の側壁及び端壁からそれぞれ外フラップ及び内フラップが延出され、前記内フラップ及び前記外フラップが天面で順次折り重ねられて接着され、封緘状態とされる包装箱において、
前記天面の一対の内フラップの幅方向中央部には、前記端壁との境界へかけて内フラップ破断線が入れられ、
前記一対の端壁には、前記内フラップ破断線に連続して鉛直下方へ延びる端壁縦破断線と、前記一対の側壁との境界を横方向に結ぶ端壁横破断線とが入れられ、前記端壁縦破断線の下端が前記端壁横破断線に達するものとされ、
前記一対の側壁には、前記一対の端壁との境界を横方向に結び、前記端壁横破断線に連続する側壁横破断線が入れられている構成を採用し、
内フラップ破断線、端壁縦破断線、端壁横破断線及び側壁横破断線を破断すると、大きく開口したハーフトレイ状態に開封されるようにしたのである。
また、前記端壁横破断線は、前記端壁縦破断線との交点から前記一対の側壁との境界へ向かって、それぞれ下降部分及び上昇部分が波状に順次配置されものとし、ハーフトレイ状態とする開封に際し、端壁縦破断線から端壁横破断線がスムーズに連続して破断されるようにしたのである。
また、前記側壁横破断線は、前記一対の端壁との境界から斜め下方へ向かう傾斜部と、両側の傾斜部間に挟まれたヒンジ部とから成るものとし、端壁横破断線から側壁横破断線の傾斜部がスムーズに連続して破断されるようにしたのである。
そのほか、前記側壁横破断線のヒンジ部は、中央側が盛り上がる弧状切目と直線切目とが交互に断続し、前記弧状切目の両端が前記直線切目よりも下方に位置するものとし、ヒンジ部を容易に破断して、ハーフトレイ状態に開封できるようにしたのである。
また、前記天面の一対の外フラップの先端中央部には、組立時に前記天面の一対の内フラップの間に位置する開封開始部が設けられているものとし、開封開始部に手を掛けることにより、開封の初期段階で外フラップを容易に引き上げられるようにしたのである。
また、前記天面の一対の内フラップの先端縁に臨む部分では、前記内フラップ破断線の破断抵抗が他の部分よりも大きくなっているものとし、外フラップを開いて天面のみを開口させる際、不用意に内フラップ破断線が破断しないようにしたのである。
具体的には、前記内フラップ破断線の切目間の繋部のうち、前記内フラップの先端縁に臨む部分に位置する少なくとも1つの繋部の長さは、内フラップ破断線の他の部分の切目間の繋部の長さよりも1.5倍以上長く設定されているものとして、押込部を押し込まない限り、内フラップ破断線が破断されないようにしたのである。
また、前記天面の一対の内フラップの先端縁に臨む部分には、前記内フラップ破断線を挟む2本のヒンジ罫線が入れられて、前記2本のヒンジ罫線の間が押込部とされているものとし、ハーフトレイ状態に開封する際には、押込部を押し込むと、ヒンジ罫線が折れ曲がって、内フラップ破断線が破断されるようにしたのである。
また、前記天面の一対の外フラップには、組立時に前記ヒンジ罫線に対応して前記押込部に少なくとも一部が重なり、又は前記押込部よりも外側に位置するように、押込補助罫線が入れられているものとし、ハーフトレイ状態に開封する際には、外フラップの押込部に重なる部分を押し下げると、押込補助罫線が折れ曲がって、押込部が押し込まれ、押込部の領域内の内フラップ破断線が破断されるようにしたのである。
そのほか、前記天面の一対の内フラップには、前記外フラップに接着される領域の周りに、前記内フラップの一部を切り取るための分離用切目線が入れられているものとし、天面のみ開口させる際、内フラップの外フラップとの接着部の周囲が分離用切目線に沿って破断され、その内側部分が外フラップに貼り合わされた状態のまま、外フラップが開かれるようにして、接着部を剥がすことなく、開封できるようにしたのである。
この発明に係る包装箱では、天面の外フラップを引き上げると、内フラップ破断線が破断され、続いて、端壁縦破断線、端壁横破断線及び側壁横破断線が順次破断され、大きく開口したハーフトレイ状態に容易に開封することができる。
また、内フラップの先端縁に臨む部分で内フラップ破断線の破断抵抗を大きく設定しておくと、破断抵抗の大きい部分で内フラップ破断線を破断することなく、外フラップを開いて天面のみを開口させ、再封緘が可能な開封形態とすることができる。
この発明の第1実施形態に係る包装箱のブランクの裏面図 同上の組立封緘状態を示す斜視図 同上の天面のみ開口した開封形態を示す斜視図 同上のハーフトレイ状態への開封の初期過程を示す斜視図 同上のハーフトレイ状態への開封の中間過程を示す斜視図 同上のハーフトレイ状態の開封形態を示す斜視図 この発明の第2実施形態に係る包装箱のブランクの裏面図 同上の組立封緘状態を示す斜視図 同上の天面のみ開口した開封形態を示す斜視図 同上のハーフトレイ状態への開封の初期過程を示す斜視図 同上のハーフトレイ状態への開封の中間過程を示す斜視図 同上のハーフトレイ状態の開封形態を示す斜視図 特許文献1に記載の包装箱の組立封緘状態を示す斜視図 同上の部分開口した開封形態を示す斜視図 同上のハーフトレイ状態の開封形態を示す斜視図
まず、この発明の第1実施形態を図1乃至図6に基づいて説明する。
この包装箱は、図1に示すような段ボールのブランクから組み立てられる。このブランクでは、各一対の側壁1及び端壁2が交互に横方向に連なり、側壁1の上辺及び下辺には外フラップ3が、端壁2の上辺及び下辺には内フラップ4がそれぞれ連設され、一方の側壁1の外側辺には継代片5が連設されている。これらの横方向及び縦方向の境界にそれぞれ入れられた稜部罫線6,7は、段ボールを裏面から押圧した押罫とされている。
上方の一対の外フラップ3には、先端縁に臨む中央部に、押し込みに伴い折れ曲がる開封開始部10が設けられている。開封開始部10は、外フラップ3の先端縁から切り込まれた2本の破断線が対向するように中央側へ曲がり、その端部間にヒンジとなる罫線が入れられて区画されたものである。
上方の一対の内フラップ4には、先端中央部から端壁2との境界へかけて、内フラップ破断線11が入れられている。内フラップ破断線11は、封緘時に突き合わされる外フラップ3の先端間に対応する位置に延びるものである。
一対の端壁2には、内フラップ破断線11に連続して鉛直下方へ延びる端壁縦破断線12と、一対の側壁1との境界を横方向に結ぶ1本の端壁横破断線13とが入れられ、端壁縦破断線12の下端が端壁横破断線13に達するものとされている。また、継代片5にも端壁横破断線13が入れられている。
一対の側壁1には、両側辺間にわたり、すなわち組立時の一対の端壁2との境界間を横方向に結ぶように、端壁横破断線13に連続する側壁横破断線14が入れられている。
上方の一対の内フラップ4の先端縁に臨む部分には、内フラップ破断線11を挟んで、内フラップ4の先端縁側が内フラップ破断線11から離れるように傾斜した2本のヒンジ罫線15が入れられ、2本のヒンジ罫線15の間の部分が押込部16とされている(図1のA部参照)。ヒンジ罫線15は、段ボールを裏面から押圧した押罫とされている。
内フラップ破断線11の押込部16の領域内に位置する部分は、内フラップ4の先端縁からの短い切目のみとされ、内フラップ破断線11の押込部16の領域外に位置する部分は、1本の直線となった内フラップ4と端壁2の境界付近を除き、Y字状の切目が僅かな繋部を介して断続するジッパ型とされている。これにより、押込部16の領域内では、内フラップ破断線11の破断抵抗が他の部分よりも大きくなっている。
押込部16の領域外において、内フラップ破断線11を挟んだ内フラップ4の中間部には、主としてジッパ型の切目が断続する分離用切目線9が入れられている。
上方の一対の外フラップ3において、開封開始部10を挟んだ両側部分には、押込補助罫線17が入れられている。押込補助罫線17は、組立状態でヒンジ罫線15に対応して一部が押込部16に重なり、押罫と湾曲した切目線を組み合わせたものとされている。
一対の端壁2において、端壁縦破断線12は、断続するミシン目状の切目から成り、端壁2の一側部分には、両側及び下部の破断線と上部の山形状の罫線で区画された取手穴18が設けられている。
端壁横破断線13は、端壁縦破断線12との交点から両側辺の方向、すなわち組立時の一対の側壁1との境界方向へ向かって、それぞれ下降部分13a及び上昇部分13bとが波状に順次配置された構成とされ、端壁横破断線13の端壁縦破断線12との交点付近を除き、鉤状の切目が断続するジッパ型とされている。
一対の側壁1において、側壁横破断線14は、両側辺すなわち一対の端壁2との境界から斜め下方へ向かう傾斜部14aと、両側の傾斜部14a間に挟まれた水平な1本の直線のヒンジ部14bとから成るものとされている。
傾斜部14aは、鉤状の切目が断続するジッパ型とされ、ヒンジ部14bは、中央側が盛り上がる弧状切目14bと直線切目14bとが交互に断続し、弧状切目14bの両端が前記直線切目14bよりも下方に位置するものとされている。
上記のようなブランクから成る包装箱の製造に際しては、縦方向の稜部罫線7のうち、組立時に周方向の対角に位置する2本の稜部罫線7に沿ってブランクを折り重ね、継代片5を反対側の端壁2に貼り付けて、偏平な折畳状態としておく。
そして、商品の包装に際しては、各一対の側壁1及び端壁2が四角筒状をなすように立体化し、底面となる下方の各一対の内フラップ4及び外フラップ3を順次折り重ね、ホットメルト接着剤で接着する。その後、飲料瓶等の商品を収納し、図2に示すように、天面となる各一対の内フラップ4及び外フラップ3を順次折り重ね、ホットメルト接着剤で接着することにより封緘する。
このとき、天面を封緘するホットメルト接着剤は、分離用切目線9で区画される領域内において、内フラップ4が外フラップ3に接着されるように、接着部8に吹き付ける。
上記のような包装箱では、天面の内フラップ4の先端部に押込部16を形成し、その領域内で内フラップ破断線11が他の部分よりも破断しにくくなるようにしたので、次のような開封形態を選択できる。
すなわち、図3に示すように、開封開始部10を押し込んで生じた隙間に指を入れ、押込部16を押し込まずに、天面の外フラップ3を開封開始部10から引き上げると、押込部16の内部では、内フラップ破断線11が破断することなく、内フラップ4の外フラップ3との接着部8の周囲が分離用切目線9に沿って破断されると共に、分離用切目線9の内側の部分で内フラップ破断線11が破断される。
そして、分離用切目線9の内側の部分が外フラップ3に貼り合わされた状態のまま、接着部8を剥がすことなく、外フラップ3を開くことができ、内フラップ4も開くことができるので、天面のみが開口し、必要な内容物を取り出して、再封緘することも可能な開封形態とすることができる。
また、店頭での商品の陳列に際しては、図4に示すように、天面の外フラップ3の押込部16に重なる部分を押し下げると、押込補助罫線17が折れ曲がって、押込部16が押し込まれ、内フラップ4の先端側から内フラップ破断線11が破断される。
そして、天面の外フラップ3の開封開始部10を引き上げると、接着部8での接着が引き剥がされることなく、天面の外フラップ3と内フラップ4とが貼り合わされたままの状態で、内フラップ破断線11が稜部罫線6まで破断される。
続いて、天面の外フラップ3を開封開始部10から引っ張ると、図5に示すように、端壁縦破断線12、端壁横破断線13及び側壁横破断線14が順次破断され、いわゆる観音開きとすることができる。
このとき、端壁横破断線13は、端壁縦破断線12との交点から一対の側壁1との境界へ向かって、それぞれ下降部分13a及び上昇部分13bとが波状に順次配置された構成とされているので、端壁横破断線13が水平な直線である場合に比べて、端壁縦破断線12から端壁横破断線13がスムーズに連続して破断される。
また、側壁横破断線14は、一対の端壁2側から斜め下方へ向かう傾斜部14aと、両側の傾斜部14a間に挟まれたヒンジ部14bとから構成されているので、ヒンジ部14bの直線切目14bを軸とするその上方部分の回転に伴って、傾斜部14aに破断方向の力が効率的に作用し、傾斜部14aが容易に破断される。
そして、図6に示すように、側壁横破断線14のヒンジ部14bを破断させ、端壁横破断線13及び側壁横破断線14の上方部分を除去すると、大きく開口したハーフトレイ状態の開封形態として、商品の大部分を露出させることができる。
このとき、側壁横破断線14のヒンジ部14bは、直線切目14bから隣り合う弧状切目14bへかけて、下方へ引き裂かれる力が作用するので、直線切目14bから弧状切目14bへ裂目が達し、弧状切目14bと直線切目14bの間の繋部で裂目が逸れにくく、容易に破断することができる。
次に、この発明の第2実施形態を図7乃至図12に基づいて説明する。
この包装箱は、図7に示すような段ボールのブランクから組み立てられる。このブランクでは、各一対の側壁1及び端壁2が交互に横方向に連なり、側壁1の上辺及び下辺には外フラップ3が、端壁2の上辺及び下辺には内フラップ4がそれぞれ連設され、一方の側壁1の外側辺には継代片5が連設されている。これらの横方向及び縦方向の境界にそれぞれ入れられた稜部罫線6,7は、段ボールを裏面から押圧した押罫とされている。
上方の一対の外フラップ3には、先端縁に臨む中央部に、押し込みに伴い折れ曲がる開封開始部10が設けられている。開封開始部10は、外フラップ3の先端縁から切り込まれた2本の破断線が対向するように中央側へ曲がり、その端部間にヒンジとなる罫線が入れられて区画されたものである。
上方の一対の内フラップ4には、先端中央部から端壁2との境界へかけて、内フラップ破断線11が入れられている。内フラップ破断線11は、封緘時に突き合わされる外フラップ3の先端間に対応する位置に延びるものである。
一対の端壁2には、内フラップ破断線11に連続して鉛直下方へ延びる端壁縦破断線12と、一対の側壁1との境界を横方向に結ぶ1本の端壁横破断線13とが入れられ、端壁縦破断線12の下端が端壁横破断線13に達するものとされている。また、継代片5にも端壁横破断線13が入れられている。
一対の側壁1には、両側辺間にわたり、すなわち組立時の一対の端壁2との境界間を横方向に結ぶように、端壁横破断線13に連続する側壁横破断線14が入れられている。
上方の一対の内フラップ4の先端縁に臨む部分には、内フラップ破断線11を挟んで、内フラップ4の先端縁側が内フラップ破断線11から離れるように傾斜した2本のヒンジ罫線15が入れられ、2本のヒンジ罫線15の間の部分が押込部16とされている(図1のA部参照)。ヒンジ罫線15は、段ボールを裏面から押圧した押罫とされている。
内フラップ破断線11の押込部16の領域内に位置する部分は、直線の切目が断続するミシン目状とされ、内フラップ破断線11の他の部分は、1本の直線となった内フラップ4と端壁2の境界付近を除き、Y字状の切目が断続するジッパ型とされている。
内フラップ破断線11の切目間の繋部のうち、押込部16の領域内に位置する少なくとも1つの繋部の長さαは、内フラップ破断線11の他の部分の切目間の繋部の長さβよりも1.5倍以上長く設定されている。これにより、押込部16の領域内では、内フラップ破断線11の破断抵抗が他の部分よりも大きくなっている。
上方の一対の外フラップ3において、開封開始部10を挟んだ両側の部分には、折曲抵抗を弱めた押込補助罫線17が入れられている。押込補助罫線17は、組立状態でヒンジ罫線15に重なり、又はヒンジ罫線15に沿って押込部16の若干外側に位置するように傾斜し、段ボールを裏面から押圧した押罫とされている。
上方の一対の内フラップ4と端壁2の境界では、内フラップ破断線11と端壁縦破断線12の稜部罫線6との交点Bを含む部分が、材料である段ボールの厚さ方向に貫通する全切線とされている。
一対の端壁2において、端壁縦破断線12は、断続する切目から成り、一部の切目は、Y字状とされている。端壁縦破断線12の中間部分には、両側及び下部の破断線と上部の罫線で区画された取手穴18が設けられている。取手穴18は、端壁縦破断線12が通る幅方向の中央部が下方へ長く伸びた形状とされている。
端壁横破断線13は、端壁縦破断線12との交点から両側辺の方向、すなわち組立時の一対の側壁1との境界方向へ向かって、それぞれ下降部分13a及び上昇部分13bとが波状に順次配置された構成とされ、端壁横破断線13の端壁縦破断線12との交点付近を除き、鉤状の切目が断続するジッパ型とされている。
一対の側壁1において、側壁横破断線14は、両側辺すなわち一対の端壁2との境界から斜め下方へ向かう傾斜部14aと、両側の傾斜部14a間に挟まれた水平な1本の直線のヒンジ部14bとから成るものとされている。傾斜部14aは、鉤状の切目が断続するジッパ型とされ、ヒンジ部14bは、切目と押罫が断続するものとされている。
上記のようなブランクから成る包装箱の製造に際しては、縦方向の稜部罫線7のうち、組立時に周方向の対角に位置する2本の稜部罫線7に沿ってブランクを折り重ね、継代片5を反対側の端壁2に貼り付けて、偏平な折畳状態としておく。
そして、商品の包装に際しては、各一対の側壁1及び端壁2が四角筒状をなすように立体化し、底面となる下方の各一対の内フラップ4及び外フラップ3を順次折り重ね、ホットメルト接着剤で接着する。その後、飲料瓶等の商品を収納し、図8に示すように、天面となる各一対の内フラップ4及び外フラップ3を順次折り重ね、ホットメルト接着剤で接着することにより封緘する。
このとき、天面を封緘するホットメルト接着剤は、包装箱の輸送時に外フラップ3が捲れ上がらないように、内フラップ破断線11に近接した天面の端部寄りとなる接着部8に吹き付けるのが好ましい。
上記のような包装箱では、天面の内フラップ4の先端部に押込部16を形成し、その領域内で内フラップ破断線11が他の部分よりも破断しにくくなるようにしたので、次のような開封形態を選択できる。
すなわち、図9に示すように、開封開始部10を押し込んで生じた隙間に指を入れ、押込部16を押し込まずに、天面の外フラップ3を開封開始部10から引き上げると、内フラップ破断線11が破断することなく、接着部8での接着が引き剥がされる。
これにより、外フラップ3及び内フラップ4を開くことができ、天面のみが開口し、必要な内容物を取り出して、再封緘することも可能な開封形態とすることができる。
また、店頭での商品の陳列に際しては、図10に示すように、天面の外フラップ3の押込部16に重なる部分を押し下げると、押込補助罫線17が折れ曲がって、押込部16が押し込まれ、押込部16の領域内の内フラップ破断線11が破断される。
そして、天面の外フラップ3の開封開始部10を引き上げると、接着部8での接着が引き剥がされることなく、天面の外フラップ3と内フラップ4とが貼り合わされたままの状態で、内フラップ破断線11が稜部罫線6まで破断される。
続いて、天面の外フラップ3を開封開始部10から引っ張ると、図11に示すように、端壁縦破断線12、端壁横破断線13及び側壁横破断線14が順次破断され、いわゆる観音開きとすることができる。
このとき、天面の内フラップ4と端壁2の境界では、内フラップ破断線11と端壁縦破断線12の接続部が稜部罫線6と交わる部分で全切線とされているので、内フラップ破断線11から途切れることなく、端壁縦破断線12が連続的に破断される。
さらに、一対の端壁2には、端壁縦破断線12の中間部分に取手穴18が設けられているので、取手穴18の部分では、端壁縦破断線12を破断させる必要がなく、端壁縦破断線12の破断時の負荷が軽減される。
また、端壁横破断線13は、端壁縦破断線12との交点から一対の側壁1との境界へ向かって、それぞれ下降部分13a及び上昇部分13bとが波状に順次配置された構成とされているので、端壁横破断線13が水平な直線である場合に比べて、端壁縦破断線12から端壁横破断線13がスムーズに連続して破断される。
また、側壁横破断線14は、一対の端壁2側から斜め下方へ向かう傾斜部14aと、両側の傾斜部14a間に挟まれたヒンジ部14bとから構成されているので、ヒンジ部14bを軸とするその上方部分の回転に伴って、傾斜部14aに破断方向の力が効率的に作用し、傾斜部14aが容易に破断される。
そして、図12に示すように、側壁横破断線14のヒンジ部14bを破断させ、端壁横破断線13及び側壁横破断線14の上方部分を除去すると、大きく開口したハーフトレイ状態の開封形態として、商品の大部分を露出させることができる。
なお、上記第1及び第2実施形態では、図2及び図8に示す封緘状態において、天面の外フラップ3の先端同士が突き合わされて、隙間なく封緘される通常の溝切型段ボール箱を例示したが、天面の外フラップ3の端壁2からの延出長さが短く、天面の外フラップ3を閉じても、外フラップ3の先端間に隙間が開いた状態となるショートフラップ型の包装箱においても、同様の開封構造を採用することができる。
1 側壁
2 端壁
3 外フラップ
4 内フラップ
5 継代片
6,7 稜部罫線
8 接着部
9 分離用切目線
10 開封開始部
11 内フラップ破断線
12 端壁縦破断線
B 交点
13 端壁横破断線
13a 下降部分
13b 上昇部分
14 側壁横破断線
14a 傾斜部
14b ヒンジ部
14b 弧状切目
14b 直線切目
15 ヒンジ罫線
16 押込部
17 押込補助罫線
18 取手穴

Claims (10)

  1. 周方向に稜部を介して連なる各一対の側壁(1)及び端壁(2)からそれぞれ外フラップ(3)及び内フラップ(4)が延出され、前記内フラップ(4)及び前記外フラップ(3)が天面で順次折り重ねられて接着され、封緘状態とされる包装箱において、
    前記天面の一対の内フラップ(4)の幅方向中央部には、前記端壁(2)との境界へかけて内フラップ破断線(11)が入れられ、
    前記一対の端壁(2)には、前記内フラップ破断線(11)に連続して鉛直下方へ延びる端壁縦破断線(12)と、前記一対の側壁(1)との境界を横方向に結ぶ端壁横破断線(13)とが入れられ、前記端壁縦破断線(12)の下端が前記端壁横破断線(13)に達するものとされ、
    前記一対の側壁(1)には、前記一対の端壁(2)との境界を横方向に結び、前記端壁横破断線(13)に連続する側壁横破断線(14)が入れられていることを特徴とする包装箱。
  2. 前記端壁横破断線(13)は、前記端壁縦破断線(12)との交点から前記一対の側壁(1)との境界へ向かって、それぞれ下降部分(13a)及び上昇部分(13b)が波状に順次配置された構成であることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記側壁横破断線(14)は、前記一対の端壁(2)との境界から斜め下方へ向かう傾斜部(14a)と、両側の傾斜部(14a)間に挟まれたヒンジ部(14b)とから成るものとされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装箱。
  4. 前記側壁横破断線(14)のヒンジ部(14b)は、中央側が盛り上がる弧状切目(14b1)と直線切目(14b2)とが交互に断続し、前記弧状切目(14b1)の両端が前記直線切目(14b2)よりも下方に位置することを特徴とする請求項3に記載の包装箱。
  5. 前記天面の一対の外フラップ(3)の先端中央部には、組立時に前記天面の一対の内フラップ(4)の間に位置する開封開始部(10)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の包装箱。
  6. 前記天面の一対の内フラップ(4)の先端縁に臨む部分では、前記内フラップ破断線(11)の破断抵抗が他の部分よりも大きくなっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の包装箱。
  7. 前記内フラップ破断線(11)の切目間の繋部のうち、前記内フラップ(4)の先端縁に臨む部分に位置する少なくとも1つの繋部の長さは、内フラップ破断線(11)の他の部分の切目間の繋部の長さよりも1.5倍以上長く設定されていることを特徴とする請求項6に記載の包装箱。
  8. 前記天面の一対の内フラップ(4)の先端縁に臨む部分には、前記内フラップ破断線(11)を挟む2本のヒンジ罫線(15)が入れられて、前記2本のヒンジ罫線(15)の間が押込部(16)とされていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の包装箱。
  9. 前記天面の一対の外フラップ(3)には、組立時に前記ヒンジ罫線(15)に対応して前記押込部(16)に少なくとも一部が重なり、又は前記押込部(16)よりも外側に位置するように、押込補助罫線(17)が入れられていることを特徴とする請求項8に記載の包装箱。
  10. 前記天面の一対の内フラップ(4)には、前記外フラップ(3)に接着される領域の周りに、前記内フラップ(4)の一部を切り取るための分離用切目線(9)が入れられていることを特徴とする特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の包装箱。
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