JP2020049141A - 宅配ボックス、宅配システム、通信方法、及び、情報処理方法 - Google Patents

宅配ボックス、宅配システム、通信方法、及び、情報処理方法 Download PDF

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振翔 于
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Junya Sakemi
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賢志 喜多村
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隆明 青木
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順一 古川
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Abstract

【課題】サーバ装置などによる電池の残量の管理を実現することができる宅配ボックスを提供する。【解決手段】宅配ボックス30は、荷物が収容される収容部32と、収容部32の扉の開閉を検出する検出部34と、宅配ボックス30に電力を供給するための電池が収容される電池収容部38と、電池の残量を計測する計測部39と、扉が閉じられたことが検出されたときに、計測された電池の残量を示す残量情報を送信する無線通信部36とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、宅配ボックス、宅配システム、通信方法、及び、情報処理方法に関する。
近年、商品の通信販売の増大とともに宅配便の取扱個数は急伸しており、受け取り手が不在であることにより再配達が生じることが社会問題となっている。このような問題に対し、受け取り手が不在である場合に配送事業者の配達員が荷物を預けることができる宅配ロッカー(以下、宅配ボックスとも記載される)を設置する対策が考えられる。荷物の受け取りに関する技術として、特許文献1には、操作性、利便性に優れた投函物受け箱が開示されている。
特開2017−127449号公報
ところで、電池によって動作する宅配ボックスは、電池切れの発生を抑制することが課題である。
本発明は、サーバ装置などによる電池の残量の管理を実現することができる宅配ボックス、宅配システム、通信方法、及び、情報処理方法を提供する。
本発明の一態様に係る宅配ボックスは、荷物が収容される収容部と、前記収容部の扉の開閉を検出する検出部と、前記宅配ボックスに電力を供給するための電池が収容される電池収容部と、前記電池の残量を計測する計測部と、前記扉が閉じられたことが検出されたときに、計測された前記電池の残量を示す残量情報を送信する無線通信部とを備える。
本発明の一態様に係る宅配システムは、宅配ボックスが備える複数の収容部であって各々が電池を電源として解錠及び施錠される扉を有する複数の収容部の電池の残量を示す残量情報が記憶される記憶部と、前記宅配ボックスの使用許可要求を受信する受信部と、前記使用許可要求が受信されたときに、前記残量情報に基づいて、前記複数の収容部のうちの一部を使用可能収容部として決定する情報処理部と、決定された前記使用可能収容部の識別情報を送信する送信部とを備える。
本発明の一態様に係る通信方法は、電池によって動作する宅配ボックスの収容部の扉の開閉を検出し、前記電池の残量を計測し、前記扉が閉じられたことが検出されたときに、計測された前記電池の残量を示す残量情報を送信する。
本発明の一態様に係るプログラムは、前記通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明の一態様に係る情報処理方法は、宅配ボックスの使用許可要求を受信し、前記使用許可要求が受信されたときに、前記宅配ボックスが備える複数の収容部であって各々が電池を電源として解錠及び施錠される扉を有する複数の収容部の電池の残量を示す残量情報に基づいて、前記複数の収容部のうちの一部を使用可能収容部として決定し、決定された前記使用可能収容部の識別情報を送信する。
本発明の一態様に係るプログラムは、前記情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、サーバ装置などによる電池の残量の管理を実現することができる。
図1は、実施の形態に係る宅配システムの概要を示す図である。 図2は、実施の形態に係る宅配システムの機能構成を示すブロック図である。 図3は、管理情報の一例を示す図である。 図4は、顧客情報の一例を示す図である。 図5は、実施の形態に係る宅配システムの動作例1のシーケンス図である。 図6は、空き状態の収容部の位置を示す画像の一例である。 図7は、実施の形態に係る宅配システムの動作例2のシーケンス図である。 図8は、実施の形態に係る宅配システムの動作例3のシーケンス図である。 図9は、実施の形態に係る宅配システムの動作例4のシーケンス図である。 図10は、実施の形態に係る宅配システムの動作例5のシーケンス図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態)
[概要]
まず、実施の形態に係る宅配システムの構成について説明する。図1は、実施の形態に係る宅配システムの概要を示す図である。図2は、実施の形態に係る宅配システムの機能構成を示すブロック図である。
実施の形態に係る宅配システム10は、サーバ装置20によって宅配ボックス30の使用状態を管理するシステムである。宅配ボックス30は、複数の収容部32(複数の区画)を備える。図1の(a)に示されるように、例えば、荷物の配達員は、第一携帯端末40を操作することにより宅配ボックス30の使用許可を求める使用許可要求を第一携帯端末40からサーバ装置20に送信する。
サーバ装置20は、記憶部23に記憶された管理情報により、宅配ボックス30の使用状態を管理している。サーバ装置20は、使用許可要求を受信すると、管理情報を参照することにより、宅配ボックス30が備える複数の収容部32のうち使用可能な収容部32の識別情報(以下、収容部IDとも記載される)を第一携帯端末40に送信する。収容部IDは、第一携帯端末40の記憶部45に記憶される。図1の(b)に示されるように、配達員は、このような第一携帯端末40を上記収容部32の扉を解錠するための鍵として使用することができる。具体的には、第一携帯端末40はハンズフリーキーとして使用され、配達員は、第一携帯端末40を身に付けた上でボタン(操作受付部31の一部)を押下する簡単な操作により、収容部32の扉を解錠することができる。
図2に示されるように、宅配システム10は、サーバ装置20と、宅配ボックス30と、第一携帯端末40とを備える。以下、宅配システム10が備える各装置について引き続き図1及び図2を参照しながら詳細に説明する。
[サーバ装置]
まず、サーバ装置20について説明する。サーバ装置20は、宅配ボックス30の使用状態を管理する装置である。サーバ装置20は、サーバ通信部21と、情報処理部22と、記憶部23とを備える。
サーバ通信部21は、サーバ装置20が第一携帯端末40及び第二携帯端末50とインターネット80などの広域通信ネットワークを介した通信を行うための通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。サーバ通信部21は、受信部24(言い換えれば、受信回路)と、送信部25(言い換えれば、送信回路)とを有する。サーバ通信部21が行う通信の通信規格については特に限定されない。
情報処理部22は、宅配ボックス30の使用状態を管理するための情報処理を行う。情報処理部22は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。
記憶部23は、情報処理部22が宅配ボックス30の使用状態を管理するための情報処理に用いられる制御プログラム、及び、当該情報処理に用いられる各種情報などが記憶される記憶装置である。記憶部23は、例えば、半導体メモリによって実現される。
記憶部23には、例えば、宅配ボックス30の使用状態を示す管理情報が記憶される。図3は、管理情報の一例を示す図である。
図3に示されるように、管理情報においては、宅配ボックスのIDと、当該宅配ボックスの設置場所(例えば、宅配ボックスが設置されている集合住宅または戸建住宅の住所など)と、当該宅配ボックスが備える収容部の使用状態とが対応付けられている。使用状態には、例えば、「空き」、「予約」、及び、「使用中」の3つの状態が含まれる。「空き」は、収容部に荷物が入っておらず(つまり、使用されておらず)、かつ、使用予定も無いことを意味し、「予約」は、収容部に荷物が入っていないが使用予定があることを意味し、「使用中」は、収容部に荷物が入っている(つまり、使用されている)ことを意味する。また、管理情報には、収容部において用いられる電池の残量を示す残量情報が含まれる。残量情報は、例えば、電池の残量をパーセンテージ(つまり、数値で)で示す情報である。
また、記憶部23には、顧客情報も記憶される。図4は、顧客情報の一例を示す図である。
図4に示されるように、顧客情報は、第二携帯端末のID、住所、氏名、電話番号、及び、メールアドレスなどを含む情報である。顧客情報は、例えば、宅配システム10の利用を希望する一般ユーザ(以下、荷受人とも記載される)があらかじめ第二携帯端末50を操作して登録処理を行うことにより記憶部23に記憶される。
また、記憶部23には、その他に、管理情報によって管理されている宅配ボックスの扉を解錠するための複数の解錠トークンなども記憶される。
[宅配ボックス]
次に、宅配ボックス30について説明する。宅配ボックス30は、宅配ボックス30が設置される施設(例えば、集合住宅または戸建住宅などの住宅)に荷受人が不在である場合に、配送事業者の配達員が荷物を預けるための装置である。宅配ボックス30は、言い換えれば、宅配ロッカーである。宅配ボックス30によれば、荷物の再配達の発生が抑制される。図1に示されるように、宅配ボックス30は、複数の収容部32を備える。また、宅配ボックス30は、1つの収容部32対して、操作受付部31と、錠前装置33と、検出部34と、制御部35と、無線通信部36と、記憶部37と、電池収容部38と、計測部39とを備える。図2では、説明の簡略化のためにこれらの構成要素が1組だけ図示されているが、宅配ボックス30は、これらの構成要素を収容部32の数に応じて複数組備える。
操作受付部31は、ユーザまたは配送事業者の配達員の操作を受け付けるユーザインターフェースである。操作受付部31は、例えば、配達員または荷受人の操作を受け付けるハードウェアボタンであるが、タッチパネルなどであってもよい。
収容部32は、荷物が収容される1つの区画を規定する構造体であり、言い換えれば、収納庫である。宅配ボックス30は、複数の収容部32を備えるが、少なくとも1つの収容部32を備えればよい。収容部32には配達員または荷受人によって開閉される扉が含まれる。
錠前装置33は、収容部32の扉を施錠及び解錠するための電気錠である。錠前装置33は、制御部35によって制御され、電池収容部38に収容される電池を電源として動作する。
検出部34は、収容部32の扉の開閉を検出するセンサである。検出部34は、例えば、磁気式のセンサ(つまり、マグネットセンサ)であるが、光学式のセンサであってもよい。
制御部35は、錠前装置33及び無線通信部36を制御する制御装置である。制御部35は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。制御部35は、例えば、検出部34によって収容部32の扉が閉じられたことが検出されたときに、錠前装置33を制御することにより収容部32の扉を施錠または解錠する。
無線通信部36は、宅配ボックス30が第一携帯端末40または第二携帯端末50と通信を行うための通信回路である。無線通信部36は、より具体的には、近距離無線通信を行い、無線通信部36が行う通信の通信規格は、例えば、Bluetooth(登録商標)、または、Wi−Fi(登録商標)などである。
宅配ボックス30は、直接サーバ装置20と通信を行わず、無線通信部36による近距離無線通信を用いて携帯端末を介してサーバ装置20と通信を行う。これにより、宅配ボックス30における通信に関する構成を簡素化することができる。
記憶部37は、制御部35が実行する制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部37は、例えば、半導体メモリによって実現される。
電池収容部38は、電池が収容される電池ホルダであり、例えば、複数の収容部32のそれぞれに設けられる。宅配ボックス30は、電力系統から供給される交流電力ではなく、電池収容部38に収容される電池から供給される直流電力によって動作する。これにより、宅配ボックス30を設置する際に電気工事が不要となる。電池収容部38に収容される電池は、一次電池(言い換えれば、乾電池)であってもよいし、二次電池であってもよい。
計測部39は、電池収容部38に収容された電池の残量を計測する計測回路である。計測部39によって計測された電池の残量は、電池の残量情報として制御部35に送信される。
[第一携帯端末、及び、第二携帯端末]
第一携帯端末40は、配達員によって操作される、スマートフォンまたはタブレット端末などの携帯型の情報端末である。第一携帯端末40は、操作受付部41と、端末制御部42と、第一通信部43と、第二通信部44と、記憶部45と、表示部46とを備える。
操作受付部41は、配達員の操作を受け付ける。操作受付部41は、例えば、タッチパネル、及び、ハードウェアボタンなどによって実現される。
端末制御部42は、操作受付部41によって受け付けられた操作に基づいて、第一携帯端末40に関する各種情報処理を行う。端末制御部42は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。
第一通信部43は、第一携帯端末40がサーバ装置20とインターネット80などの広域通信ネットワークを介した通信を行うための通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。第一通信部43は、例えば、移動通信システムを利用した無線通信を行う無線通信回路である。第一通信部43が行う通信の通信規格については特に限定されない。
第二通信部44は、第一携帯端末40が宅配ボックス30と通信を行うための通信回路である。第二通信部44は、より具体的には、近距離無線通信を行い、第二通信部44が行う通信の通信規格は、例えば、Bluetooth(登録商標)、または、Wi−Fi(登録商標)などである。
記憶部45は、端末制御部42によって実行される制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部45は、例えば、半導体メモリによって実現される。
表示部46は、端末制御部42の制御に基づいて画像を表示する。表示部46は、具体的には、液晶パネルまたは有機ELパネルなどを表示デバイスとして含むディスプレイである。
第二携帯端末50は、荷受人によって操作される、スマートフォンまたはタブレット端末などの携帯型の情報端末である。第二携帯端末50は、操作受付部51と、端末制御部52と、第一通信部53と、第二通信部54と、記憶部55と、表示部56とを備える。第二携帯端末50は、配達員ではなく荷受人によって操作される点を除けば、第一携帯端末40と同様の構成であるため、詳細な説明が省略される。
[動作例1:宅配ボックスの予約動作]
次に、宅配システム10の動作例1について説明する。図5は、宅配システム10の動作例1のシーケンス図である。図5は、配達員が宅配ボックス30を予約するときの動作を示す。
まず、第一携帯端末40の操作受付部41は、配達員の宅配ボックス30の予約依頼操作を受け付ける(S11)。配達員は、例えば、操作受付部41を通じて荷受人の住所を入力する。なお、予約依頼操作は、例えば、端末制御部42によって宅配ボックス30を予約するための専用のアプリケーションプログラムが実行されているときに受け付けられる。
端末制御部42は、操作受付部41によって受け付けられた配達員の予約依頼操作に基づいて第一通信部43に宅配ボックス30の使用許可要求を送信させる。つまり、第一通信部43は、予約依頼操作に基づいて、使用許可要求をサーバ装置に送信する(S12)。使用許可要求には、ステップS11において入力された荷受人の住所が宅配ボックス30の設置位置を示す位置情報として含まれる。
サーバ装置20の受信部24は、宅配ボックス30の使用許可要求を第一通信部43から受信する(S13)。情報処理部22は、受信された使用許可要求、及び、記憶部23に記憶された顧客情報に基づいて、荷受人の第二携帯端末50を特定する(S14)。
情報処理部22は、具体的には、記憶部23に記憶された顧客情報を参照することにより、使用許可要求に含まれる位置情報が示す住所と実質的に同一の住所に対応付けられた第二携帯端末のIDを第二携帯端末50のIDとして特定する。
また、情報処理部22は、受信された使用許可要求、及び、記憶部23に記憶された管理情報に基づいて、宅配ボックス30の使用可否を判定する(S15)。
情報処理部22は、具体的には、記憶部23に記憶された管理情報を参照し、使用許可要求に含まれる位置情報が示す位置と設置場所が実質的に同一(例えば、建物名及び部屋番号を除いて同一)である宅配ボックスIDを特定し、特定した宅配ボックスIDに対応付けられた使用状態を宅配ボックス30の使用状態とみなす。
情報処理部22は、使用状態が「空き」となっている収容部32があり、かつ、当該収容部32の電池残量が第一所定量以上(例えば、50%以上)である場合、宅配ボックス30が使用可能であると判定する。このような条件を満たす収容部32は、使用可能収容部とも記載される。情報処理部22は、宅配ボックス30が備える複数の収容部32の中に使用可能収容部が無い場合、宅配ボックス30が使用不可能であると判定する。このように、情報処理部22は、電池残量を考慮して宅配ボックス30の使用可否を判定する。
情報処理部22は、宅配ボックス30が使用可能であると判定された場合に、使用可能であると判定された収容部32(以下、予約された収容部32とも記載される)の位置を示す収容部位置情報、及び、当該収容部32の収容部IDを含む収容部情報を送信部25に送信させる(S16)。収容部IDは、例えば、宅配ボックスIDと収容部番号の組み合わせで表現される。宅配ボックスID「001xyz」の収容部1の収容部IDは、「001xyz−01」である。
第一携帯端末40の第一通信部43によって収容部情報が受信されると(S17)、端末制御部42は、受信された収容部情報に含まれる収容部位置情報に基づいて表示部46に予約された収容部32の位置を示す画像を表示させる(S18)。図6は、このような画像の一例である。また、端末制御部42は、収容部情報に含まれる収容部IDを記憶部45に記憶する(S19)。
一方、サーバ装置20の情報処理部22は、管理情報を更新する(S20)。情報処理部22は、具体的には、管理情報における、予約された収容部32の使用状態を「予約」に変更し、かつ、予約された収容部32(予約された収容部32の収容部ID)に、使用許可要求に含まれる第一携帯端末40のIDとステップS14で特定された第二携帯端末50のIDとを紐づける。
[動作例2:宅配ボックスへ荷物を入れるときの動作1]
次に、宅配システム10の動作例2について説明する。図7は、宅配システム10の動作例2のシーケンス図である。図7は、予約された収容部32に配達員が荷物を入れるときの動作を示す。
配達員は、収容部IDが記憶部45に記憶された第一携帯端末40を所持した状態で、予約された収容部32の扉に設けられたハードウェアボタン(操作受付部31の一部)を押下する。すると、操作受付部31は、このような操作を解錠操作として受け付ける(S21)。解錠操作が受け付けられると、制御部35は、休止状態の無線通信部36を起動し、通信接続処理、及び、収容部ID確認処理が行われる(S22)。
通信接続処理は、宅配ボックス30の無線通信部36と第一携帯端末40の第二通信部44との無線通信接続を確立するための処理であり、例えば、ビーコン信号などを用いて行われる。
収容部ID確認処理は、宅配ボックス30の無線通信部36から第一携帯端末40に送信される収容部IDと、第一携帯端末40の記憶部45に記憶された収容部IDとが一致するか否かを確認する処理である。つまり、収容部ID確認処理は、予約された収容部32と、ハードウェアボタンが押下された収容部32とが一致するかを確認する処理である。
収容部ID確認処理が成功に終わると、宅配ボックス30の無線通信部36は、制御部35の制御に基づいて、この時点における電池の残量情報を第一携帯端末40に送信する(S23)。電池の残量は、計測部39によって計測される。
第一携帯端末40の第二通信部44によって残量情報が受信されると(S24)、端末制御部42は、電池残量確認処理を行う(S25)。電池残量確認処理は、残量情報が示す電池残量が第二所定量以上(例えば、30%以上)であるか否かを確認する処理である。予約された収容部32は、上記ステップS15で電池残量を考慮して選択されたもの(つまり、電池残量が比較的多いと推定されるもの)である。しかしながら、管理情報に含まれる残量情報が古い場合には、予約された収容部32の電池残量は予想よりも低くなっている可能性がある。電池残量確認処理は、予想よりも電池残量が低下してしまった収容部32の使用を抑制するための確認処理である。
電池残量確認処理が成功に終わる(つまり、電池残量が第二所定量以上であると判定される)と、端末制御部42は、第二通信部44に解錠要求を送信させる(S26)。このとき、端末制御部42は、乱数を用いて認証情報(例えば、ワンタイムパスワード)を生成し、生成した認証情報を解錠要求に含める。解錠要求は、宅配ボックス30の無線通信部36によって受信される(S27)。
また、端末制御部42は、認証情報をサーバ装置20へ通知するための通知情報を生成し、第二通信部44は、端末制御部42によって生成された通知情報を送信する(S28)。通知情報は、サーバ装置20の受信部24によって受信される(S29)。
一方、宅配ボックス30の制御部35は、無線通信部36によって解錠要求が受信されると、制御部35は、解錠要求に含まれる認証情報を記憶部37に記憶する(S30)。つまり、予約された収容部32にパスワードが設定される。また、制御部35は、錠前装置33を制御することにより予約された収容部32の扉を解錠する(S31)。
このように、宅配ボックス30の無線通信部36の通信範囲に第一解錠トークンが記憶部45に記憶された第一携帯端末40が位置していれば、配達員は、予約された収容部32の扉に設けられたハードウェアボタンを押すことで当該扉を解錠することができる。
また、宅配ボックス30の無線通信部36は通常は休止状態であり、配達員がハードウェアボタンを押すことで起動し、無線通信部36及び第一携帯端末40の間の通信が開始される。これにより、宅配ボックス30の低消費電力化を図ることができ、このような構成は、電池で駆動する宅配ボックス30(つまり、電池切れの可能性がある宅配ボックス30)においては特に有用である。
扉が解錠されると、配達員は収容部32に荷物を収容し、扉を閉める(S32)。検出部34は、扉が閉じられたことを検出する(S33)。制御部35は、扉が閉じられたことが検出されたときに錠前装置33を制御することにより扉を施錠し(S34)、収容部32に荷物が収容されたことを示す着荷情報を無線通信部36に送信させる(S35)。着荷情報には、この時点における電池の残量を示す残量情報が含まれる。電池の残量は、計測部39によって計測される。このように、無線通信部36は、扉が閉じられたことが検出されたときに、残量情報を送信する。
第一携帯端末40の第二通信部44によって着荷情報が受信されると、端末制御部42は、受信された着荷情報を第一通信部43にサーバ装置20へ送信させる。つまり、第一携帯端末40は着荷情報を中継する(S36)。着荷情報には、荷物が収容された収容部32の収容部IDが含まれる。
サーバ装置20の受信部24が着荷情報を受信すると(S37)、情報処理部22は、着荷情報に基づいて管理情報を更新する(S38)。情報処理部22は、具体的には、管理情報において、着荷情報に含まれる収容部IDが示す収容部32の使用状態を「予約」から「使用中」に変更する。また、情報処理部22は、着荷情報に含まれる残量情報に基づいて、着荷情報に含まれる収容部IDが示す収容部32の電池残量を更新する。
次に、情報処理部22は、着荷を第二携帯端末50に通知する(S39)。つまり、情報処理部22は、荷物が届いていることを荷受人に通知する。情報処理部22は、具体的には、送信部25を用いて、ステップS28において受信された通知情報によって示される認証情報、及び、荷物が収容された収容部32の収容部IDを第二携帯端末50(つまり、荷受人)に通知する。通知は、例えば、電子メールまたはプッシュ通知などにより行われる。また、この結果、第二携帯端末50の記憶部55には、認証情報及び収容部IDが記憶される。
一方、宅配ボックス30及び第一携帯端末40においては、宅配ボックス30の無線通信部36と第一携帯端末40の第二通信部44との無線通信接続を切断する通信切断処理が行われる(S40)。この結果、無線通信部36は、休止状態(通信を積極的に行わない低消費電力状態)となる。休止状態は、言い換えれば、待機状態である。
[動作例3:宅配ボックスへ荷物を入れるときの動作2]
図7のステップS25で電池残量確認処理が失敗に終わった(つまり、電池残量が所定量未満であると判定された)場合には、サーバ装置20へ別の収容部32の予約を要求する処理が行われる。以下、このような宅配システム10の動作例3について説明する。図8は、宅配システム10の動作例3のシーケンス図である。図8は、予約された収容部32に配達員が荷物を入れるときの動作を示す。
配達員は、収容部IDが記憶部45に記憶された第一携帯端末40を所持した状態で、予約された収容部32の扉に設けられたハードウェアボタン(操作受付部31の一部)を押下する。すると、操作受付部31は、このような操作を解錠操作として受け付ける(S41)。解錠操作が受け付けられると、制御部35は、休止状態の無線通信部36を起動し、通信接続処理、及び、収容部ID確認処理が行われる(S42)。
収容部ID確認処理が成功に終わると、宅配ボックス30の無線通信部36は、制御部35の制御に基づいて、電池の残量情報を第一携帯端末40に送信する(S43)。
第一携帯端末40の第二通信部44によって残量情報が受信されると(S44)、端末制御部42は、電池残量確認処理を行う(S45)。
電池残量確認処理が失敗に終わる(つまり、電池残量が所定量未満であると判定される)と、端末制御部42は、第一通信部43に収容部32の再選択要求を送信させる(S46)。再選択要求は、サーバ装置20の受信部24によって受信される(S47)。
情報処理部22は、受信された再選択要求、及び、記憶部23に記憶された管理情報に基づいて、宅配ボックス30の使用可否を判定する(S15と同様)。以降は上記ステップS16〜ステップS40と同様の処理が行われる。
[動作例4:宅配ボックスから荷物を取り出すときの動作]
次に、宅配システム10の動作例4について説明する。図9は、宅配システム10の動作例4のシーケンス図である。図9は、収容部32から荷受人が荷物を取りだすときの動作を示す。なお、以下の動作は、ステップS39の通知の結果、第二携帯端末50の記憶部55に認証情報及び収容部IDが記憶されていることを前提とする。
荷受人は、収容部IDが記憶部55に記憶された第二携帯端末50を所持した状態で、荷物が収容された収容部32の扉に設けられたハードウェアボタン(操作受付部31の一部)を押下する。すると、操作受付部31は、このような操作を解錠操作として受け付ける(S51)。解錠操作が受け付けられると、制御部35は、休止状態の無線通信部36を起動し、通信接続処理、及び、収容部ID確認処理が行われる(S52)。
通信接続処理は、宅配ボックス30の無線通信部36と第二携帯端末50の第二通信部54との無線通信接続を確立するための処理であり、例えば、ビーコン信号などを用いて行われる。
収容部ID確認処理は、宅配ボックス30の無線通信部36から第二携帯端末50に送信される収容部IDと、第二携帯端末50の記憶部55に記憶された収容部IDとが一致するか否かを確認する処理である。つまり、収容部ID確認処理は、荷物が収容された収容部32と、ハードウェアボタンが押下された収容部32とが一致するかを確認する処理である。
収容部ID確認処理が成功に終わると、端末制御部52は、第二通信部54に解錠要求を送信させる(S53)。解錠要求には、上記ステップS39においてサーバ装置20から通知された認証情報が含まれる。認証情報は、端末制御部52によって記憶部55から読み出される。なお、認証情報は、ステップS39の通知を受けた荷受人によって第二携帯端末50を通じて入力されることにより記憶部55に記憶されてもよいし、ステップS39の通知に応じて端末制御部52に自動的に記憶部55に記憶されてもよい。
宅配ボックス30の無線通信部36によって解錠要求が受信されると(S54)、制御部35は認証処理を行う(S55)。制御部35は、上記ステップS31において記憶部37に記憶された認証情報と、上記ステップS54において受信された解錠要求に含まれる認証情報とが一致するか否かを判定する。
制御部35は、記憶部23に記憶された認証情報と、解錠要求に含まれる認証情報とが一致すると判定された場合に、錠前装置33を制御することにより荷物が収容された収容部32の扉を解錠する(S56)。
扉が解錠されると、荷受人は収容部32から荷物を取り出し、扉を閉める(S57)。検出部34は、扉が閉じられたことを検出する(S58)。制御部35は、扉が閉じられたことが検出されたときに錠前装置33を制御することにより扉を施錠し(S59)、記憶部37に記憶された認証情報を削除する(S60)。つまり、パスワードをリセットする。
また、制御部35は、収容部32に荷物が取り出されたことを示す荷受情報を無線通信部36に送信させる(S61)。荷受情報には、この時点における電池の残量を示す残量情報が含まれる。電池の残量は、計測部39によって計測される。このように、無線通信部36は、扉が閉じられたことが検出されたときに、残量情報を送信する。
第二携帯端末50の第二通信部54によって荷受情報が受信されると、端末制御部52は、受信された荷受情報を第一通信部53にサーバ装置20へ送信させる。つまり、第二携帯端末50は荷受情報を中継する(S62)。荷受情報には、荷物が取り出された収容部32の収容部IDが含まれる。
サーバ装置20の受信部24が荷受情報を受信すると(S63)、情報処理部22は、荷受情報に基づいて管理情報を更新する(S64)。情報処理部22は、具体的には、管理情報において、荷受情報に含まれる収容部IDが示す収容部32の使用状態を「使用中」から「空き」に変更する。また、情報処理部22は、荷受情報に含まれる残量情報に基づいて、荷受情報に含まれる収容部IDが示す収容部32の電池残量を更新する。
次に、情報処理部22は、荷受を第一携帯端末40に通知する(S65)。つまり、情報処理部22は、荷物が受け取られたことを配達員に通知する。通知は、例えば、電子メールまたはプッシュ通知などにより行われる。
一方、宅配ボックス30及び第二携帯端末50においては、宅配ボックス30の無線通信部36と第二携帯端末50の第二通信部54との無線通信接続を切断する通信切断処理が行われる(S66)。この結果、無線通信部36は、休止状態となる。
なお、収容部32の扉が閉じられたことが検出されたときに、宅配ボックス30が着荷情報を送信するか荷受情報を送信するかは、例えば、解錠前に認証処理が行われたか否かによって判断される。
[動作例5:メンテナンス時の動作]
収容部32の扉を開けなければ電池収容部38に収容された電池を交換できないような場合、電池の交換時にも収容部32の扉を解錠する処理が必要となる。以下、このような処理を含む宅配システム10の動作例5について説明する。図10は、宅配システム10の動作例5のシーケンス図である。図10は、メンテナンス時(電池の交換時)の動作を示す。動作例5では、第二携帯端末50は、メンテナンス担当者が使用する携帯端末であるとして説明が行われる。
まず、メンテナンス用の収容部ID及び認証情報の取得処理が行われる(S71)。ステップS71では、動作例1に近い処理が行われ、メンテナンス担当者が第二携帯端末50を操作すると、サーバ装置20からメンテナンスが必要な(つまり、電池の残量が低い)収容部32の収容部IDと、収容部32を解錠するために必要な認証情報が第二携帯端末50に提供される。収容部ID、及び、認証情報は、第二携帯端末50の記憶部55に記憶される。
メンテナンス担当者は、収容部IDが記憶部55に記憶された第二携帯端末50を所持した状態で、メンテナンス対象の収容部32の扉に設けられたハードウェアボタン(操作受付部31の一部)を押下する。すると、操作受付部31は、このような操作を解錠操作として受け付ける(S72)。解錠操作が受け付けられると、制御部35は、休止状態の無線通信部36を起動し、通信接続処理、及び、収容部ID確認処理が行われる(S73)。
収容部ID確認処理が成功に終わると、端末制御部52は、第二通信部54に認証情報を含む解錠要求を送信させる(S74)。この解錠要求には、例えば、当該解錠要求がメンテナンス用の解錠要求であることを示す識別子が含まれる。
宅配ボックス30の無線通信部36によって解錠要求が受信されると(S75)、制御部35は認証処理を行う(S76)。制御部35は、前回のメンテナンス時に記憶部23に記憶されたメンテナンス用の認証情報と、上記ステップS75において受信された解錠要求に含まれる認証情報とが一致するか否かを判定する。
制御部35は、記憶部23に記憶された認証情報と、解錠要求に含まれる認証情報とが一致すると判定された場合に、錠前装置33を制御することによりメンテナンス対象の収容部32の扉を解錠する(S77)。
扉が解錠されると、メンテナンス担当者は電池収容部38に収容された電池を新しい電池に交換し、扉を閉める(S78)。検出部34は、扉が閉じられたことを検出する(S79)。制御部35は、扉が閉じられたことが検出されたときに錠前装置33を制御することにより扉を施錠し(S80)、記憶部37に記憶された認証情報を削除する(S81)。つまり、パスワードをリセットする。
また、制御部35は、メンテナンスが完了したことを示すメンテナンス完了情報を無線通信部36に送信させる(S82)。メンテナンス完了情報には、この時点における電池の残量を示す残量情報が含まれる。電池の残量は、計測部39によって計測される。このように、無線通信部36は、扉が閉じられたことが検出されたときに、残量情報を送信する。
第二携帯端末50の第二通信部54によってメンテナンス完了情報が受信されると、端末制御部52は、受信されたメンテナンス完了情報を第一通信部53にサーバ装置20へ送信させる。つまり、第二携帯端末50はメンテナンス完了情報を中継する(S83)。このときメンテナンス完了情報には、メンテナンス対象の収容部32の収容部IDが含まれる。
サーバ装置20の受信部24がメンテナンス完了情報を受信すると(S84)、情報処理部22は、メンテナンス完了情報に基づいて管理情報を更新する(S85)。情報処理部22は、荷受情報に含まれる残量情報に基づいて、メンテナンス完了情報に含まれる収容部IDが示す収容部32の電池残量を更新する。
また、第二携帯端末50の端末制御部52は、乱数を用いて認証情報(例えば、ワンタイムパスワード)を生成し、生成した認証情報を通知するための通知情報を送信する(S86)。送信には、第一通信部53及び第二通信部54の両方が用いられる。第一通信部53によって送信された通知情報は、サーバ装置20の受信部24によって受信され(S87)、情報処理部22は、受信された通知情報が示す認証情報をメンテナンス用の認証情報として収容部IDと対応付けて記憶部23に記憶する(S88)。
一方、第二通信部54によって送信された通知情報は、宅配ボックス30の無線通信部36によって受信され(S89)、制御部35は、受信された通知情報が示す認証情報をメンテナンス用の認証情報として記憶部37に記憶する(S90)。
その後、宅配ボックス30及び第二携帯端末50においては、宅配ボックス30の無線通信部36と第二携帯端末50の第二通信部54との無線通信接続を切断する通信切断処理が行われる(S91)。この結果、無線通信部36は、休止状態となる。
なお、上記ステップS78において電池が交換される際には、宅配ボックス30の電源がオフされた後に電池が交換され、宅配ボックス30が再起動される。残量情報は、この再起動の際に自動的に宅配ボックス30の無線通信部36から第二携帯端末50の第二通信部54に送信されてもよい。つまり、無線通信部36は、宅配ボックス30が再起動された後に当該再起動をトリガとして電池の残量情報を送信してもよい。
[効果等]
以上説明したように、宅配ボックス30は、荷物が収容される収容部32と、収容部32の扉の開閉を検出する検出部34と、宅配ボックス30に電力を供給するための電池が収容される電池収容部38と、電池の残量を計測する計測部39と、扉が閉じられたことが検出されたときに、計測された電池の残量を示す残量情報を送信する無線通信部36とを備える。
このような宅配ボックス30は、残量情報を送信することにより電池の残量を他の装置(例えば、サーバ装置20)に通知することができる。例えば、宅配ボックス30によって送信される残量情報がサーバ装置20によって受信されることで、サーバ装置20による宅配ボックス30の電池の残量の管理を実現することができる。電池の残量が管理されれば、電池の交換などのメンテナンスを早急に行うことができる。
また、例えば、無線通信部36は、さらに、解錠要求を携帯端末から受信する。宅配ボックス30は、さらに、収容部32の扉を施錠及び解錠するための錠前装置33と、受信された解錠要求に応じて錠前装置33を制御することにより扉を解錠する制御部35とを備える。ここでの携帯端末は、第一携帯端末40及び第二携帯端末50のいずれかである。
このような宅配ボックス30は、携帯端末によって送信される解錠要求に基づいて収容部32の扉を解錠することができる。
また、例えば、宅配ボックス30は、さらに、携帯端末のユーザの操作を受け付ける操作受付部31を備え、操作受付部31によってユーザの操作が受け付けられることにより、解錠要求を受信するための、無線通信部36及び携帯端末の間の通信が開始される。ここでのユーザは、配達員及び荷受人のいずれかである。
このような宅配ボックス30は、操作受付部31によってユーザの操作が受け付けられるまでの間、無線通信部36を休止状態とすることができる。無線通信部36が休止状態とされれば、消費電力を抑制することができる。
また、例えば、無線通信部36は、さらに、操作受付部31によってユーザの操作が受け付けられた後、解錠要求が受信される前に残量情報を送信する。
このような宅配ボックス30は、収容部32の扉が解錠される直前の電池の残量を他の装置に通知することができる。
また、例えば、無線通信部36は、収容部32に荷物を収容する配達員の携帯端末である第一携帯端末40に残量情報を送信する。
このような宅配ボックス30は、第一携帯端末40の通信機能を利用して、電池の残量を他の装置に通知することができる。
また、例えば、無線通信部36は、収容部32に収容された荷物を取り出す荷受人の携帯端末である第二携帯端末50に残量情報を送信する。
このような宅配ボックス30は、第二携帯端末50の通信機能を利用して、電池の残量を他の装置に通知することができる。
また、例えば、無線通信部36は、さらに、宅配ボックス30が再起動された後に残量情報を送信する。
このような宅配ボックス30は、電池が交換された直後の当該電池の残量を他の装置に通知することができる。
また、宅配システム10は、宅配ボックス30が備える複数の収容部32であって各々が電池を電源として解錠及び施錠される扉を有する複数の収容部32の電池の残量を示す残量情報が記憶される記憶部23と、宅配ボックスの使用許可要求を受信する受信部24と、使用許可要求が受信されたときに、残量情報に基づいて、複数の収容部32のうちの一部を使用可能収容部として決定する情報処理部22と、決定された使用可能収容部の識別情報を送信する送信部25とを備える。上記実施の形態においては、使用可能収容部の識別情報は、収容部IDである。
このような宅配システム10は、電池の残量の少ない収容部32が使用されることを抑制することができる。したがって、電池切れにより、荷受人が荷物を受け取れないようなトラブルの発生を抑制することができる。
また、例えば、情報処理部22は、使用許可要求が受信されたときに、残量情報に基づいて、複数の収容部32のうち電池の残量が所定値以上の収容部を使用可能収容部として決定する。
このような宅配システム10は、電池の残量が所定値未満の収容部32が使用されることを抑制することができる。したがって、配達員によって荷物が収容された後、電池切れにより、荷受人が荷物を受け取れないようなトラブルの発生を抑制することができる。
また、例えば、受信部24は、第一携帯端末40から使用許可要求を受信し、送信部25は、識別情報を第一携帯端末40に送信する。
また、宅配ボックス30が備えるコンピュータなどによって実行される通信方法は、電池によって動作する宅配ボックス30の収容部32の扉の開閉を検出し、電池の残量を計測し、扉が閉じられたことが検出されたときに、計測された電池の残量を示す残量情報を送信する。また、本発明は、このような通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。
このような通信方法及びプログラムは、残量情報を送信することにより電池の残量を他の装置(例えば、サーバ装置20)に通知することができる。例えば、このような通信方法によって送信される残量情報がサーバ装置20によって受信されることで、サーバ装置20による宅配ボックス30の電池の残量の管理を実現することができる。電池の残量が管理されれば、電池の交換などのメンテナンスを早急に行うことができる。
また、宅配システム10などのコンピュータによって実行される情報処理方法は、宅配ボックス30の使用許可要求を受信し、使用許可要求が受信されたときに、宅配ボックス30が備える複数の収容部32であって各々が電池を電源として解錠及び施錠される扉を有する複数の収容部32の電池の残量を示す残量情報に基づいて、複数の収容部32のうちの一部を使用可能収容部として決定し、決定された使用可能収容部の識別情報を送信する。また、本発明は、このような情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。
このような情報処理方法及びプログラムは、電池の残量が所定値未満の収容部32が使用されることを抑制することができる。したがって、配達員によって荷物が収容された後、電池切れにより、荷受人が荷物を受け取れないようなトラブルの発生を抑制することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態において説明された認証処理は一例である。宅配システムにおいては上記認証処理に代えて既存の他の技術を用いた認証処理が用いられてもよい。
また、上記実施の形態においては、残量情報は、携帯端末を介してサーバ装置に送信されたが、宅配ボックスは直接サーバ装置を通信する機能を有し、サーバ装置に直接残量情報を送信してもよい。つまり、残量情報が携帯端末によって中継されることは必須ではない。
例えば、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。例えば、サーバ装置によって行われる情報処理の一部は、携帯端末または宅配ボックスによって行われてもよい。
また、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。上記実施の形態において2つの装置が通信を行う場合、2つの装置間には図示されない中継装置が介在してもよい。
また、上記実施の形態のシーケンス図等で説明された処理の順序は、一例である。複数の処理の順序は変更されてもよいし、複数の処理は並行して実行されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。例えば、本発明は、上記実施の形態で説明されたプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、宅配システムは、複数の装置によって実現されたが、単一の装置として実現されてもよい。例えば、宅配システムは、サーバ装置に相当する単一の装置として実現されてもよい。宅配システムが複数の装置によって実現される場合、宅配システムが備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10 宅配システム
20 サーバ装置
21 サーバ通信部
22 情報処理部
23 記憶部
24 受信部
25 送信部
30 宅配ボックス
31 操作受付部
32 収容部
33 錠前装置
34 検出部
35 制御部
36 無線通信部
38 電池収容部
39 計測部
40 第一携帯端末(携帯端末)
50 第二携帯端末(携帯端末)

Claims (14)

  1. 宅配ボックスであって、
    荷物が収容される収容部と、
    前記収容部の扉の開閉を検出する検出部と、
    前記宅配ボックスに電力を供給するための電池が収容される電池収容部と、
    前記電池の残量を計測する計測部と、
    前記扉が閉じられたことが検出されたときに、計測された前記電池の残量を示す残量情報を送信する無線通信部とを備える
    宅配ボックス。
  2. 前記無線通信部は、さらに、解錠要求を携帯端末から受信し、
    前記宅配ボックスは、さらに、
    前記収容部の扉を施錠及び解錠するための錠前装置と、
    受信された前記解錠要求に応じて前記錠前装置を制御することにより前記扉を解錠する制御部とを備える
    請求項1に記載の宅配ボックス。
  3. さらに、前記携帯端末のユーザの操作を受け付ける操作受付部を備え、
    前記操作受付部によって前記ユーザの操作が受け付けられることにより、前記解錠要求を受信するための、前記無線通信部及び前記携帯端末の間の通信が開始される
    請求項2に記載の宅配ボックス。
  4. 前記無線通信部は、さらに、前記操作受付部によって前記ユーザの操作が受け付けられた後、前記解錠要求が受信される前に前記残量情報を送信する
    請求項3に記載の宅配ボックス。
  5. 前記無線通信部は、前記収容部に荷物を収容する前記配達員の前記携帯端末である第一携帯端末に前記残量情報を送信する
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の宅配ボックス。
  6. 前記無線通信部は、前記収容部に収容された荷物を取り出す荷受人の前記携帯端末である第二携帯端末に前記残量情報を送信する
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の宅配ボックス。
  7. 前記無線通信部は、さらに、前記宅配ボックスが再起動された後に前記残量情報を送信する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の宅配ボックス。
  8. 宅配ボックスが備える複数の収容部であって各々が電池を電源として解錠及び施錠される扉を有する複数の収容部の電池の残量を示す残量情報が記憶される記憶部と、
    前記宅配ボックスの使用許可要求を受信する受信部と、
    前記使用許可要求が受信されたときに、前記残量情報に基づいて、前記複数の収容部のうちの一部を使用可能収容部として決定する情報処理部と、
    決定された前記使用可能収容部の識別情報を送信する送信部とを備える
    宅配システム。
  9. 前記情報処理部は、前記使用許可要求が受信されたときに、前記残量情報に基づいて、前記複数の収容部のうち電池の残量が所定値以上の収容部を前記使用可能収容部として決定する
    請求項8に記載の宅配システム。
  10. 前記受信部は、携帯端末から前記使用許可要求を受信し、
    前記送信部は、前記識別情報を前記携帯端末に送信する
    請求項8または9に記載の宅配システム。
  11. 電池によって動作する宅配ボックスの収容部の扉の開閉を検出し、
    前記電池の残量を計測し、
    前記扉が閉じられたことが検出されたときに、計測された前記電池の残量を示す残量情報を送信する
    通信方法。
  12. 請求項11に記載の通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 宅配ボックスの使用許可要求を受信し、
    前記使用許可要求が受信されたときに、前記宅配ボックスが備える複数の収容部であって各々が電池を電源として解錠及び施錠される扉を有する複数の収容部の電池の残量を示す残量情報に基づいて、前記複数の収容部のうちの一部を使用可能収容部として決定し、
    決定された前記使用可能収容部の識別情報を送信する
    情報処理方法。
  14. 請求項13に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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