JP2013138797A - 物品収受装置、通信端末の制御プログラムおよび通信端末 - Google Patents

物品収受装置、通信端末の制御プログラムおよび通信端末 Download PDF

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Abstract


【課題】集合住宅ないしその近傍の特定の近距離範囲内においてのみ、物品収受装置の制御部が管理する物品収受に係わる情報や、集合住宅内の他の機器の制御や状態に関する情報を居住者や管理人に通知し利便性を向上できるようにする。
【解決手段】物品収受装置100の物品収受を管理する制御部200と、装置近傍の近距離範囲内の通信端末600とのみ通信する近距離無線通信インターフェース351を設け、物品収受装置100近傍の近距離範囲内に入っている通信端末600に対してのみ近距離無線通信経路を確立し、制御部200が管理する物品収受に係わる情報を通信端末600に対して送信する。好ましくは、集合住宅の特定の居住者に関連づけられた識別情報を用いて行なう認証が成功することを条件として通信経路を確立する。
【選択図】図1

Description

本発明は、集合住宅に配置され、郵便物、宅配物などの物品の収受や集合住宅内の機器制御などに用いられる物品収受装置、また該物品収受装置に関して用いられる通信端末の制御プログラム、および該制御プログラムを利用する通信端末に関するものである。
マンションなどの集合住宅などにおいて、郵便物、宅配物などの物品の収受に用いられる郵便受や宅配物保管装置、いわゆる宅配ボックスのような物品収受装置(以下、簡略化のため、これらの物品収受装置を単に「宅配ボックス」としても言及する)が設置されることがある。宅配ボックスは、特定の居住者宛ての宅配荷物を受け取る、あるいは特定の居住者が発送する宅配荷物を集荷するための、施錠可能な物品収納ボックスを複数有するロッカーに類似した物品収納(収受)装置である。この物品収納ボックスは、居住者に共有的に使用される場合もあるが、個々の居住者にそれぞれ専有的に1つの物品収納ボックスを割り当てる利用形態も考えられ、その場合、物品収納ボックスは郵便物の受け取りなどにも用いることができる。
この種の宅配ボックスでは、複数の物品収納ボックスに対する宅配荷物などの出し入れに必要な開錠(あるいは施錠)をタッチパネルなどを用いた操作表示部の操作を介して制御する制御回路により制御する。
居住者には、認証手段としてたとえばIDカード(ICカードなど)が割り当てられる。この認証手段は、その保持者が当該の集合住宅における特定の居住者であることを証明するもので、認証情報としてたとえば当該の居住者の居室の部屋番号や、当該の部屋番号に関係づけられた鍵情報などが記録されている。
居住者が物品収納ボックスに対する宅配荷物などの出し入れ操作を行う場合には、このIDカードを操作表示部に提示することにより、自己が正当な荷物受取り人(あるいは発送人)であることを証明し、その上で所定の操作を行うことによって、目的の操作を行うことができるよう、制御回路によって制御を行う。
このようにして行われた物品収受装置の操作は、時刻やIDカードによって示された居住者の識別情報とともに、データベースなどに利用情報として記録し、管理することができる。宅配ボックスの管理する利用情報は、上記制御回路の記憶手段に保持する他、必要に応じて操作表示部で表示したり、あるいはネットワークを介して遠隔地の管理センターのサーバに転送したりすることができ、また、あるボックスへ宅配物が着荷した場合は、メールサーバを介して宅配物の発送者(のPCや携帯端末)に到達通知を送る(下記の特許文献1)、あるいは宛先の当該集合住宅の居住者(のPCや携帯端末)に着荷通知を送る(下記の特許文献2、3)といった通知制御を行なうことができる。
また、物品収受装置にはCPUのような制御装置が設けられることから、物品収受装置の制御部を集合住宅内の他の機器の制御に共用する、たとえば、集合住宅内において電気自動車を充電する充電機器の制御や、住宅内のスマート(マイクロ)グリッドのような電力網中の機器の制御に共用するような構成が考えられている。このような構成においては、物品収受装置が制御する集合住宅内の宅配ボックス以外の他の機器の制御や状態に関する情報を上記のように管理サーバに送信したり、あるいは集合住宅の居住者や管理人にメールで送信したりすることができる。
特開2011−116516号公報 特開2007−268024号公報 特許3697984号(特開2001−175555号)
従来では、物品収受装置の制御部が物品収納ボックスの状態や集合住宅内の他の機器の制御や状態に関する情報を集合住宅の居住者や管理人に送信する場合には、上記のようにPCや携帯端末に対して電子メール(おそらくはインターネットメール)送信する構成が考えられている。
しかしながら、現在では、電子メールは物品収受装置以外にも多数のサービスに関する情報通知に用いられており、多くのPCや携帯端末のユーザはダイレクトメール通知のような商用メールなど多数の受信メールの整理に追われているのが現状である。
考え方を少し変えてみると、現在では、電子メールはどこに居ても知りたいような情報だけではなく、必ずしもそうではない情報、たとえば、特定の場所でなければ通知されてもあまり有用でない情報の通知にまで利用されているきらいがあり、たとえば物品収納ボックスの状態や、集合住宅内の他の機器の制御や状態に関する情報は、後者の情報に属している可能性がある。
たとえば、物品収受装置の制御部が管理する物品収納ボックスの着荷状態や、集合住宅内の他の機器の制御や状態に関する情報は、集合住宅の居住者や管理人の出先に通知されてもそれほど有難くなく(たとえば宅配物(や郵便物)をすぐに出しに行けるわけでもない)、逆に集合住宅の物品収納ボックスや集合住宅内の他の機器の近傍に居る、あるいはそのような位置に居住者や管理人が近付いたタイミングのみで彼らの(携帯)端末に通知された方が便利である、と考えられる。
たとえば、集合住宅のエントランスに近付いた時点で、初めて物品収納ボックスへの着荷を通知することができれば、すぐに宅配物(あるいは郵便物)を取り出せ、また、宅配物(あるいは郵便物)の取り忘れも防止できるし、また、集合住宅から離れた場所にいるときにはすぐに処置のできない宅配物(や郵便物)に関する情報を受け取らなくて済むのであればメール処理の煩しさを低減することができると考えられる。
本発明の課題は上記の事情に鑑み、集合住宅ないしその近傍の特定の近距離範囲内においてのみ、物品収受装置の制御部が管理する物品収受に係わる情報や、集合住宅内の他の機器の制御や状態に関する情報を集合住宅の居住者や管理人に通知することができ、利便性を向上できるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明においては、集合住宅に配置され、郵便物、宅配物などの物品の収受や集合住宅内の機器制御などに用いられる物品収受装置、該物品収受装置に関して用いられる通信端末の制御プログラム、および該制御プログラムを利用する通信端末において、該物品収受装置は少なくとも当該物品収受装置の物品収受を管理する制御部と、物品収受装置近傍の近距離範囲内の通信端末とのみ通信する近距離無線通信手段を有し、前記制御部は、前記物品収受装置近傍の近距離範囲内に入っている通信端末のみに対して前記近距離無線通信手段を介して通信経路を確立し、該制御部が管理する物品収受に係わる情報を該通信端末に対して送信する構成を特徴とする。
あるいはさらに、物品収受装置の近距離無線通信手段と通信端末との間において、前記集合住宅の特定の居住者に関連づけられた識別情報を用いて行なう認証が成功することを条件として前記通信経路の確立が行なわれる構成を特徴とする。
あるいはさらに、前記制御部が、前記物品収受の管理に加え、集合住宅内に配置されている当該物品収受装置以外の他の機器の制御を行ない、前記物品収受装置近傍の近距離範囲内に入っている通信端末に対して前記近距離無線通信手段を介して通信経路を確立し、前記他の機器に係わる情報を該通信端末に対して送信する構成を特徴とする。
上記の構成および通信制御は、前記通信端末に上記の情報通知通信を行なう通信制御を行なうアプリケーションをインストールすることにより実施される。
以上の構成により、通信端末を保有する集合住宅の特定の居住者は、物品収受装置から物品収受装置が管理する物品収受に係わる情報、たとえば着荷ボックス番号、受領日時や業者名などの情報を通知させ、通信端末に通知させることができ、また、物品収受装置が制御・管理する機器に関する情報通知の場合、電気自動車の充電に係わる情報として居住者の予約(開始)した充電ジョブが存在するか否か、その充電ジョブの状態、充電開始時刻、(予想)終了時刻、ステータス情報(正常充電中、エラー終了、充電終了など)などに関する情報を通信端末に通知させることができる。
以上のようにして、通信空間範囲が限定されている近距離無線通信手段の通信特性を利用して、通信端末(たとえば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、あるいはノートPC)が物品収受装置近傍の通信範囲に入った時(ないし入っている期間の間のみ)、物品収受装置から制御部が管理する物品収受に係わる情報(着荷に係わる情報など)を該通信端末に対して送信することができる。
したがって、従来の電子メールを用いて無条件に情報通知を行なう方式と異なり、物品収受装置ないし集合住宅から遠隔な場所に居て居住者がすぐに確認しに行けない場合に余計な通知をして居住者を煩わせることがなく、また、物品収受装置近傍の無線通信範囲内でのみ通知が行なわれるので居住者は忘れず、確実に情報通知に応じて宅配物を回収したり、充電終了した電気自動車を充電場所から移動させる措置を取ることができる。
また、物品収受装置の近距離無線通信手段と通信端末との間において、前記集合住宅の特定の居住者に関連づけられた識別情報を用いて行なう認証が成功することを条件として前記通信経路の確立が行なわれるよう制御することにより、当該の集合住宅の特定の居住者を識別して、その居住者が必要とする情報のみを通信端末に対して通知でき、また逆に居住者とは無関係の情報(たとえば別の居住者に関する情報)は送信しないように物品収受装置が通知すべき情報をしかるべく取捨選択することができる。
本発明を採用した物品収受装置の構成を示したブロック図である。 本発明を採用した物品収受装置で用いられるデータベースの構成を示した説明図である。 本発明を採用した物品収受装置とともに用いられる通信端末の構成を示したブロック図である。 本発明を採用した物品収受装置側の近距離無線通信制御の概要を示したフローチャート図である。 本発明を採用した物品収受装置とともに用いられる通信端末において本発明による近距離無線通信制御を行なう通信端末のアプリケーションの通信制御の概要を示したフローチャート図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、マンションなどの集合住宅において実施するに好適な物品収受装置に関する実施例を示す。以下の実施例では、物品収受装置の制御部は、物品収受に用いられる物品収受ボックスのような機器の他、電気自動車の充電器のような機器の制御にも用いられる。
図1の右方には本発明を採用した物品収受装置100の概略構成を示してある。物品収受装置100は、いわゆる宅配物の授受に用いる宅配ボックス(宅配ロッカー)や、郵便受けなどとして構成される。図1では、物品収受装置100は、たとえばマンションなどの集合住宅(以下、単に「集合住宅」と称する)の(宅配業者や郵便配達員がアクセスできる)公共側に面する側を図示してある。
物品収受装置100は、複数の物品収受ボックス101、101…から構成され、物品収受ボックス101が郵便受けとして構成される場合には破線で示すように投函口102、102…が設けられ、物品収受ボックス101…の投函口102とは反対側(不図示)の面には郵便物を取り出すための電気錠(あるいは番号キー)により開閉される扉(不図示)が設けられる。
物品収受ボックス101、101…が宅配ボックスとして構成される場合には、図示の公共側の面は宅配業者が宅配物を収容するための扉(この扉は居住者が宅配物を取り出すための扉を兼ねていてもよい)として構成され、その反対側には居住者が宅配物を取り出すための扉(不図示)が設けられ、これらの扉の開閉は電気錠により制御される。
物品収受ボックス101、101…の郵便物を取り出すための扉、あるいは宅配物を収容し、また取り出すための表裏の2つの扉の開閉は、コンソール103での居住者(あるいは宅配業者)操作に応じて制御部200により制御される。
コンソール103は、ここでは便宜上、公共側に配置されたものを図示しているが、ほぼ同じ構造のものをプライベート側(図示した側と反対側)に設けることができる。
コンソール103には、LCDパネルなどから構成されたディスプレイ104、ファンクションキーやテンキーから成るキーボード105、および認証手段としてのIDカード111の情報を読み取るカードリーダー106が設けられる。
IDカード111は、集合住宅の居住者がそれぞれ保有するもので、前記集合住宅の特定の居住者に関連づけられた情報、たとえばその居室番号(あるいはそれに対応する情報を特定の手法でエンコードされた情報など)などがID情報として記録された非接触ICカードなどにより構成される。また、当該集合住宅以外のIDカード111を用いたりできないように、IDカード111には、当該集合住宅で用いることができる正規のカードであることを示す特定の鍵情報を格納したり、あるいは居室番号などのID情報を当該集合住宅のみで通用する鍵情報を用いて暗号化して記録したりすることができる。
また、IDカード111は、宅配物(あるいは郵便物や郵便小包)を収容するため物品収受ボックス101、101…の公共側の扉を開錠するために用いる特別なカードとして特定の宅配業者(あるいは郵便配達人)に配布することもできる。さらに、IDカード111は、集合住宅のエントランスの扉(不図示。いわゆるオートロック制御される玄関扉)や、居住者個々の居室を開閉する鍵として機能するカードキーを兼ねていてもよい。
さらに、本実施例では、IDカード111は、居住者が電気自動車(自己の保有する車両、あるいはカーシェアリングにより貸与される車両)を充電するための充電サービスを受けるために必要な認証を行なう認証手段としても用いる。
すなわち、本日では、IDカード111は、充電器303、303…により提供する充電サービスに対するユーザ認証手段としても用いられる。
このために、コンソール103のみならず、IDカード111を読み取るカードリーダー(106と同等のもの)を含む充電制御用のコンソール(不図示)を後述の電気自動車の充電器303、303…の近傍に(個々の充電器のそれぞれ近傍または充電スペースの所定場所に1ないし数個)に配置することもできる。
また、後述の充電器303、303…の筐体にそれぞれこのようなカードリーダーを有するコンソールを配置してもよい。居住者(あるいは管理者)の充電サービスに関する操作は、図示のコンソール103ないし、充電器303、303…に、あるいはその近傍に設けた不図示のコンソールのいずれによっても行なうことができるが、以下では便宜上、また、説明を容易にするため図示のコンソール103を用いて居住者(あるいは管理者)の電気自動車の充電サービスに関する操作が行なわれるものとする。
以上のように特定の居住者と1:1に対応づけられたIDカード111を用いることにより、後述のように特定の居住者の電気自動車の充電サービスの利用行動に係わる情報、ないしは、その居住者が充電サービスを受ける電気自動車に係わる情報をデータベース情報として蓄積し、該データベース情報を用いて効率よく迅速に複数の電気自動車を充電することができる。
なお、後述の通信端末600が、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末(あるいはノートPC)のような端末の場合、この種の端末は、非接触ICカードと同等のRFID(Radio Frequency IDentification)インターフェース(たとえばFelica方式などによるもの)を有している場合がある。この場合には、上述のIDカード111に記録させておくのと同等の情報を通信端末600に格納しておくことができ、IDカード111のかわりに通信端末600をカードリーダー106にかざすことにより宅配ボックスの開閉操作および電気自動車の充電制御に必要な認証を行なうことができる。すなわち、後述の通信端末600が上述のIDカード111の機能を兼ねるようにシステムを構成することができる。
物品収受装置100の制御部200は、上記のコンソール103が設けられた筐体内部などに配置される。この制御部200は図1の中央に取り出した形でブロック図として示してある。
物品収受装置100の制御部200は、コンソール103でのIDカード111の提示やキー操作などに応じて、物品収受装置100の物品収受ボックス101、101…を施錠/開錠する電気錠の開閉制御を行なう。
また、上述のように、IDカード111には、物品収受装置100の施錠/開錠操作のほか、居住者(が保有する、あるいは使用の権利のある)電気自動車に対する充電サービスを関連づけ、IDカード111によって充電サービスの認証を行なうようにすることから、物品収受装置100の制御部200は、物品収受装置100の制御および充電制御部301が制御する充電サービスを統合的に制御する。
その際、特定の居住者の電気自動車の充電サービスの利用行動に係わる情報、ないしは、その居住者が充電サービスを受ける電気自動車に係わる情報をデータベース情報として蓄積し、該データベース情報を用いて複数の電気自動車の充電制御を行なうことができる。
制御部200は、主制御部としてのCPU201、CPU201のプログラムを格納したROM202、ワークエリアとして用いられるRAM203、充電制御部301と通信するための所定通信方式によるインターフェース205(たとえば IEEE 802.3 ネットワークインターフェース、シリアルインターフェースなど)から構成される。
さらに制御部200には、HDDや不揮発メモリカードから成る外部記憶装置207が接続されており、後述のプログラム(の全部あるいはその一部)、および充電行動データベース情報はこの外部記憶装置207に格納される。
また、制御部200は、ネットワークインターフェース(たとえば IEEE 802.3 ネットワークインターフェースや所定方式の WAN インターフェースなど)204を有し、ネットワーク206(イントラネット、あるいはインターネット)を介して遠隔地のサーバと通信することができる。後述の制御の一部は、制御部200のみならず、ネットワーク206を介して接続されるサーバによって代行することができる。特に、後述のデータベース情報の蓄積や管理は、このようにネットワーク206を介して接続されるサーバによって実施するようにしてもよい。
また、制御部200は、物品収受装置100の近傍(たとえば距離にして数m〜数10m)の範囲内に存在する通信端末600と(のみ)通信が行なえる近距離無線通信インターフェース351を有している。
従来では、前述のような物品収受ボックスへの着荷通知、あるいは後述の電気自動車の充電終了通知のように物品収受装置100の制御部200が管理する機器に関する情報はメールで居住者あるいは管理人などのユーザに通知する、たとえば、ネットワーク206上にあるメールサーバを用いて、居住者(ユーザ)に対して電子メールを送信するような方式で行なうよう考えられていた。
しかしながら、上述のように居住者あるいは管理人などのユーザがどのような場所に居ても無差別に上記のような電子メールによる通知を行なうのは、それほどユーザを利することにつながらない可能性がある。
そこで、本実施例においては上記のように物品収受装置100近傍の近距離範囲内の通信端末600とのみ通信可能な近距離無線通信インターフェース351を設け、通信端末600が近距離無線通信インターフェース351の通信範囲内に存在する場合にのみ近距離無線通信インターフェース351を介して通信端末600との間に通信経路(通信チャネル)を確立し、物品収受装置100の制御部200が管理する機器に関する情報を通知すべく通信端末600に対して送信するようにしている。
このように限定された近距離範囲においてのみ無線通信を行なえるような通信規格としては、Bluetooth(登録商標、以下省略。)方式や IEEE 802.11 シリーズの無線LAN(WiFi)通信方式が知られており、近距離無線通信インターフェース351はこれらの通信規格に基づいて構成することができる。
近距離無線通信インターフェース351を介して情報通知を受信する通信端末600は、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末(あるいはノートPC)のような端末であって、近年ではこの種の通信端末600は、Bluetooth方式や IEEE 802.11 シリーズの無線LANを標準装備している場合が多く、特別な端末でなくても上記のような近距離無線通信インターフェース351との通信を行なえるハードウェアを備えているものが多い。ただし、全ての端末が特定の近距離無線通信規格をサポートしているとは限らないため、近距離無線通信インターフェース351側は、Bluetooth方式、IEEE 802.11 シリーズの通信規格(あるいは他の無線通信規格)のうち1つではなく複数をサポートするよう構成するのが望ましく、これによってより多くの機種の通信端末600に対して後述の情報通知を行なうことができる。
近距離無線通信インターフェース351を用いて通信端末600に対して情報通知を行なうための構成や制御については後でさらに詳細に説明するが、ここで本実施例の電気自動車の充電システムの構成について説明しておく。
本実施例の電気自動車の充電システムは、物品収受装置100が設置されるのと同じ集合住宅に設置されるもので、図1の左側に示すように、充電出力手段として電気自動車を複数台それぞれ充電する充電器303、303…を含む。これら充電器303、303…は、集合住宅の駐車スペース(あるいは充電専用のスペース)などに配置される。
充電器303、303…が配置される駐車スペースは各居住者(ユーザ)ごとに割り当てられ、各居住者が保有する電気自動車(電気自転車などを含む)が専有的に使用するスペース、あるいは、他の駐車位置から居住者が車両を移動してきて充電のみ行うような共用の充電スペースであってよい。充電対象の電気自動車は、各居住者が保有するものであってもよいし、また、その集合住宅の居住者で共有(カーシェアリング)されるものであってもよい。充電対象の電気自動車が共有(カーシェアリング)される場合は、電気自動車は所定の予約手続を経て予約管理される。
充電器303、303…は、電気自動車に対して、充電電流を供給するためのレセプタクル(あるいは直出しのケーブルおよびコネクタ)を有し、商用交流電源302の出力(たとえば単相100V)をレセプタクル(あるいはケーブルおよびコネクタ)から不図示の電気自動車に対して出力し、電気自動車を充電する。なお、電気自動車の仕様によって、あるいは電気自動車のバッテリを直接充電するような用途のために、充電器303、303…は交流出力ではなくスイッチングレギュレータなどを用いて生成した直流を充電電力として電気自動車に供給できるように構成されていてもよい。
充電器303、303…は、集合住宅の規模などに応じて複数、N台分用意する(図1では5台分の充電器303のみを図示している)。
充電器303、303…のうち、どの充電器を同時充電するかは充電制御部301により制御される。充電制御部301は、たとえば「子機」としての充電器303、303…を制御する「親機」として充電器303、303…の近傍に配置することができ、その場合、コンソール103と同じようにディスプレイ、キーボード、認証用のカードリーダーなどから成るコンソールを「親機」としての充電制御部301に設けておくことができる。
充電制御部301は制御部200と同様にCPU、ROM、RAMなどの部材から構成され、制御部200と通信することにより、充電器303、303…の充電出力をオン/オフする。
また、充電制御部301は充電器303、303…のそれぞれの状態、たとえば、動作中か否か、現在の充電電流の値、などを制御部200との通信を介してCPU201に報知することができ、CPU201はこれにより現在の各充電器303、303…の状態を把握し、後述のような充電制御を行なうことができる。
図2は、図1のような本実施例の物品収受装置および充電システムからなる装置の制御に用いられるデータベースの構成の一例を示している。
図2のデータベースは、制御部200の外部記憶装置またはネットワーク206を介して制御部200と接続されるサーバの外部記憶装置(いずれも不図示)の記憶領域(通常特定のデータベース方式におけるデータベースファイル)を用いて構成される。
この種のデータベースは、通常、いわゆるリレーショナル形式で、複数の記憶領域を関連づける形で種々のデータレコードを格納する。図2は、本実施例のシステムにおける主データベースの概要を示しており、符号1301〜1304で示すフィールド、すなわち、居室ID、物品収受ボックスID、物品収受データベースへのポインタ、充電処理データベースへのポインタ、から構成される。
このうち、居室ID1301は、IDカード111によって識別される居住者の居室ID(たとえば居室の部屋番号)を格納する。
物品収受ボックスID1302には、物品収受ボックス101が郵便受け、宅配ボックスのいずれの場合であっても、居室ID1301のデータの示す居住者に対応づけられた物品収受ボックス101が存在する場合に、そのボックスのID(番号)が格納される。
居室ID1301、および物品収受ボックスID1302には、特定のIDカード111に対して特定の居住者ないし物品収受ボックス101のボックスIDを発行する登録時に上記の情報が格納される。この登録処理は上記のコンソール103、あるいは不図示の別の登録システムを用いて実行する(本発明の本質とはほとんど関係しないのでここではその詳細については説明を省略する)。
物品収受データベースへのポインタ1303は、当該居住者の物品収受ボックス101を用いた物品収受に関する物品収受データベースの格納領域へのポインタ(ファイル名や、メモリアドレス)である。
この物品収受データベースには、物品収受装置100の制御部200が管理する物品収受に係わる情報、たとえば当該居住者に対して物品収受ボックス101により行なわれた物品(宅配物、郵便物など)の収受に関する情報、たとえば着荷日時や、物品収受サービスに関して課金が行なわれる場合にはその課金情報などが蓄積される。ここでは、この種の物品収受を管理する物品収受データベースについては公知であるから詳細な説明は省略するが、物品収受データベースへのポインタ1303の値として例示したP11〜P13の意味は充電処理データベースへのポインタ1304の値P21〜P23と同様に他の特定のデータベース領域へのポインタ(ファイル名や、メモリアドレス)である。
充電処理データベースへのポインタ1304は、当該居住者の電気自動車の充電サービスの利用行動に係わる情報、ないしは、その居住者が充電サービスを受ける電気自動車に係わる情報を蓄積する充電処理データベースの格納領域へのポインタ(ファイル名や、メモリアドレス)である。充電処理データベースへのポインタ1304の値P21、P22は、それぞれ他のデータベース格納領域へのポインタである。
上記のような主データベースが用意されていれば、IDカード111がコンソール103のカードリーダー106に提示されるなどして、CPU201が居住者のID情報であるIDカード111に記録された居室IDを取得すると、その居室IDを用いて図2の居室IDのフィールド1301を参照することによりその居住者に割り当てられた物品収受ボックスID(フィールド1302)を特定することができる。
また、ポインタ格納フィールド1303、1304を参照することにより別途用意した充電処理データベースの格納領域を特定し、その領域に格納されたデータを取り出して利用し、また、特定の居室IDの居住者に対して新たな充電サービスの実施があった場合には、その内容に応じて充電処理データベースの対応するデータを更新することができる。
図3は図1の通信端末600の構成を示している。通信端末600は、上述の物品収受装置100の近距離無線通信インターフェース351(たとえば上述のBluetoothやWiFi)と互換性のある無線通信インターフェースを有する通信端末であれば、PC(デスクトップか携帯型かを問わない)などであってもかまわない。通信端末600がPCである場合には、物品収受装置100近傍の近距離無線通信インターフェース351の通信範囲内の居室たとえば管理人室などに配置されたPCを通信端末600として利用でき、後述の通信動作を同じように実行することができる。
以下では、通信端末600が携帯端末である場合の構成を示すが、通信端末600のハードウェア構成それ自体は特別なものではなく、通信端末600のハードウェアには市販の携帯電話やスマートフォン、タブレット端末(あるいはノートPC)をそのまま用いることができ、本実施例の物品収受装置100(図3の右側に図示、図1に示したものと同じ)と近距離無線通信を実行するには、後述の図4および図5に示すような通信制御を行なうアプリケーション(携帯/スマートフォンアプリ)を用意し、通信端末600にインストールすればよい。
通信端末600は、主制御部としてのCPU601、プログラムを格納したROM602、ワークエリアとして用いられるRAM603、無線電話通信に関するユーザや端末に関する登録データを格納したSIMカード605、液晶ディスプレイおよびタッチパネルあるいはキーボードなどから成るユーザーインターフェース手段611、音声入出力のためのスピーカ、マイク、増幅器、音声CODECなどから成る音声入出力インターフェース612を有する。
また、通信端末600は、携帯電話ネットワーク(およびインターネット)606を介して無線音声通信およびネットワークデータ通信を行なうための無線電話通信インターフェース604を有する。
無線電話通信インターフェース604はUMTS (W-CDMA)/HSDPA、CDMA2000、W-CDMAなど、公知の移動通信規格のいずれか、あるいはこれらのうち任意の移動通信規格をサポートした通信インターフェースとして構成されるもので、図3では3.xGインターフェースとして図示してあるが、もちろんGSM(登録商標)/GPRS/EDGE のような2.xG世代の移動通信規格をサポートしていてもよい。
通信端末600の近距離無線通信インターフェース651は物品収受装置100の近距離無線通信インターフェース351と互換性のある通信インターフェースで、たとえばBluetooth、WiFi、あるいはRFIDや赤外線(IrDA)インターフェースによる近距離無線通信規格のいずれか、あるいはこれらのうち任意の規格により通信できるよう構成される。
さらに、通信端末600は、端末の現在位置を検出するGPS(Global Positioning System)613を有する。GPS613は地図アプリを用いて現在位置などをユーザに案内したり、端末紛失時に端末の現在位置を他の端末に通知したりするために用いられるが、本実施例ではGPS613の出力する現在位置(緯度/経度のような座標データ)を近距離無線通信インターフェース351、651の通信可能範囲を限定するために用いることもできる。
以下、上記構成における物品収受装置100および通信端末600間の近距離無線通信を利用した情報通知動作につき説明する。
図4および図5は、それぞれ物品収受装置100(図4)と通信端末600(図5)の近距離無線通信による情報通知の流れを示している。
図4の通信制御は、たとえば物品収受装置100の制御部200のCPU201の制御プログラムとしてROM202や外部記憶装置207に格納しておくことができる。
図4のステップS101では、近距離無線通信インターフェース351を介して物品収受装置100(図4)が配置された集合住宅の特定位置(たとえば集合住宅のエントランス近傍など)近傍(たとえば半径数m〜数10m程度)に通信端末600が近付き(図3矢印A)、近距離無線通信インターフェース351(ないし651)の通信範囲内に入ったか否かを判定する。
近距離無線通信インターフェース351はいわゆるホストモードで動作しており、通信端末600が近距離無線通信インターフェース351の電波を検出すると通信端末600側から近距離無線通信インターフェース351に対して接続要求を発生する。これはBluetooth(登録商標)の場合でも、WiFiの場合でも大略は同じである。通信端末600から接続要求が発生されるとステップS102に進む。
なお、図4のルーチンは、ステップS101の近接端末検出に係わる判定がYESとなることを契機として実行されるCPU割り込みルーチンとして記述することができる。その場合、ステップS101の近接端末検出は定期的なタイマ割り込みなどにより所定時間おきに起動されるものとする。
ステップS102では、近距離無線通信インターフェース351、651で特定の通信規格に沿った認証処理を行なう。Bluetoothであれば、あらかじめ行なわれた、いわゆるペアリング処理でユーザ(居住者ないし管理者)が通信端末600またはコンソール103で入力した文字列が認証キーとして用いられる。WiFiの場合にはWEPキー認証により認証が行なわれる。WEPキーは、通信端末600のユーザーインターフェース手段611から通信端末600のユーザがあらかじめ入力しておく(WEPキーの値はシステムのマニュアルなどに記載しておく)。ステップS102の通信規格レベルの認証が失敗するとステップS105でそれ以上の通信を行なうことなくエラー終了する。
通信規格レベルの認証が成功すると、ステップS103において通信端末600のアプリケーションレベルでの認証処理を行なう。この段階では、通信端末600において後述のように携帯アプリなどのアプリケーションが動作しており、ステップS103ではこのアプリケーションレベルでの認証処理を行なう。
このアプリケーションレベルでの認証処理では、たとえば、集合住宅の特定の居住者に関連づけられた識別情報を用いて認証を行なう。たとえば、通信端末600に本発明のアプリケーション(図5)をインストールする際に、居室の部屋番号(あるいはそれに関連づけられた番号や文字列)などを入力させておき、このデータを認証キーとして用いる。このように特定の居住者に関連づけられた識別情報を用いて認証を行なうことにより、これ以降の通信において通信端末600が当該の居住者のものであることを識別することができ、当該の居住者向けに通知すべき情報のみを通信端末600に送信(通知)することができるようになる。
ステップS103の通信端末600のアプリケーションレベルでの認証処理が失敗するとステップS105でそれ以上の通信を行なうことなくエラー終了し、該認証処理が成功すると、これ以降、通信端末600と物品収受装置100との間で、情報通知のための通信経路が確立し、ステップS104以降で情報通知のための通信を開始することができる。
以上のように、本実施例では、通信規格レベルの認証に加えて、通信端末600のアプリケーションレベルでの認証が成功することを条件として通信端末600と物品収受装置100との間で、情報通知のための通信経路を確立させる。
以上のように通信規格レベルの認証、および通信端末600のアプリケーションレベルの認証を条件として情報通知のための通信経路を確立させるよう構成しておくことにより、たとえば権限のない通信端末に対して情報通知を行なってしまう、たとえば後述の着荷通知や電気自動車の充電に係る情報は、たとえば個人情報の範疇に属するものと考えられるような微妙な情報を通知してしまう問題を回避できる。
上記のうち、通信規格レベルの認証では、主に当該の集合住宅の居住者(あるいは関係者)以外の通信端末を排除でき、一方、通信端末600のアプリケーションレベルでの認証処理では、当該の集合住宅の特定の居住者を識別して、その居住者が必要とする情報のみを通信端末600に対して通知でき、また逆に居住者とは無関係の情報(たとえば別の居住者に関する情報)は送信しないように通知すべき情報をしかるべく取捨選択することができる。
ステップS104では、通信端末600のアプリケーションレベルでの認証において識別された居住者の通信端末600に送信すべき(あるいは送信してよい)情報が存在するか否かを判定し、この判定が肯定された場合のみ、ステップS106において通信端末600(のアプリケーション)に対して当該の情報を送信する。
ステップS106で通信端末600(のアプリケーション)に対して送信、通知する情報としては、次のようなものが考えられる:
まず、背景技術の欄でも触れたように、通信端末600と関連づけられている居住者(居住者と通信端末600の関係はステップS103で判明している)に対する宅配物の着荷があれば、ステップS106で通信端末600にその旨を通知することができる。宅配物の着荷は、宅配業者が公共側のコンソール103を用いて部屋番号を指定し、制御部200のCPU201がコンソール103を介して表示させた番号の物品収納ボックス101に収納し、その扉を施錠(通常、扉を閉鎖するだけのオートロックである)することにより行なわれる。この際、プリンタ(不図示)により必要に応じて宅配業者に対してレシートなどをプリントしてもよい。
制御部200のCPU201は、図2のデータベースを用いて着荷処理を管理する。当該の居住者に対する着荷は、フィールド1301の居室IDで識別されるレコードのフィールド1302に宅配業者に宅配物を収納させるのに用いたボックスIDを記録し、受領日時や業者名などの必要な書誌事項を特定の収受データベースレコードに記録し、その収受データベースへのポインタをフィールド1303に記録する。
したがって、ステップS104の時点において、CPU201は図2のデータベースを参照し、通信端末600を所持する居住者に該当する居室IDをフィールド1301に有するレコードを探索すれば、当該の居住者を宛先とする物品が着荷しているか否か、その物品を収容している物品収受ボックスがどれか、などの情報を取得することができ、当該居住者に対する着荷があった場合には、ステップS106において着荷ボックス番号、受領日時や業者名などの情報を特定のフォーマットで通信端末600上のアプリケーションに対して送信することができる。
また、物品収受装置100の制御部200は、物品収受のみならず、集合住宅の他の機器の制御にも利用される場合があるが、このような物品収受装置100の制御部200が制御・管理する機器に関する情報もステップS106において通信端末600上のアプリケーションに対して送信することができる。
たとえば、本実施例では電気自動車の充電器303、303…を制御しているが、居住者が開始した電気自動車の充電ジョブの状態に関する情報、たとえば、充電中、充電終了、待機中などの情報をステップS106において通信端末600上のアプリケーションに対して送信することができる。
電気自動車の充電器303、303…を用いた充電処理は、上記同様に図2のデータベースを用いて管理される。このとき、充電開始時刻やステータス情報(正常充電中、エラー終了、充電終了などを示す)は特定の充電処理データベースに格納され、そのポインタが図2のフィールド1304に格納される。
電気自動車の充電ジョブは、居住者が自己の保有するIDカード111(あるいは通信端末600のRFIDを利用することとしてもよい)を用い、コンソール103(あるいは親機として構成された充電制御部301のコンソール)を介して予約(登録)操作(ないしはスタート操作)を行なう。この際、ケーブルにより電気自動車と接続した充電器303の番号、充電開始時刻、充電終了条件(満充電または指定時刻で終了か、など)、希望終了時刻など必要な情報を居住者が入力すると、上記のような記録の必要な情報が充電処理データベースに格納され、そのポインタが図2のフィールド1304に格納される。
したがって、ステップS104の時点において、CPU201は図2のデータベースを参照し、該当する居室IDをフィールド1301に有するレコードを探索すれば、通信端末600を所持する居住者の予約(開始)した充電ジョブが存在するか否か、その充電ジョブの状態、充電開始時刻、(予想)終了時刻、ステータス情報(正常充電中、エラー終了、充電終了など)などに関する情報を取得することができ、ステップS106において特定のフォーマットで通信端末600上のアプリケーションに対して送信することができる。
図5は、上記の物品収受装置100の制御部200側の通信制御に対応して通信端末600にインストールされたアプリケーションが実行する近距離無線通信処理の流れを示している。
本アプリケーションは、物品収受装置100から上述の着荷情報や物品収受装置100の管理下にある集合住宅の機器(たとえば上記の充電器303、303…)に関する情報通知を受信し、ユーザーインターフェース手段611のディスプレイで表示(あるいは音声出力による報知でもよい)するだけの単機能の「アプリ」として実装することができ、たとえば通信端末600のアプリケーション配布(ないし販売)サイトを介して配布することができる。
図5のステップS201〜S206は図4に示した物品収受装置100側のステップS201〜S206の制御にそれぞれ対応しており、以下では、ステップS201〜S206の流れについて、上述と重複する説明は避けながら、通信端末600または通信端末600にインストールされた本実施例のアプリケーションについて特有の構成や制御を中心に説明する。
図5のステップS201において、通信端末600の本アプリケーションは、近距離無線通信インターフェース651が近距離領域に新たなホストを検出したか否かを検出する。携帯端末やスマートフォン、タブレット端末(あるいはノートPC)などにおいては、近距離無線通信インターフェース651のBluetoothやWiFiなどの無線電話通信が有効化されている状態では、近距離無線通信インターフェース651は電波の受信状態を監視することにより、通信できる近接ホスト(ないしは当該ホストが提供する無線ネットワークサービス)を検索している。
なお、図5のルーチンは、ステップS201の近接端末検出に係わる判定がYESとなることを契機として実行されるCPU割り込みルーチンとして記述することができる。その場合、ステップS201の近接ホスト検出は定期的なタイマ割り込みなどにより所定時間おきに起動される。この点は図4の物品収受装置100側の通信処理と同等である。
ステップS201で近接ホストを検出すると、本実施例のアプリケーションは物品収受装置100側に接続要求を行ない、ステップS202およびS203の(Bluetooth(登録商標)やWiFiなどの)通信規格レベルの認証、および本アプリケーションレベルの認証を試行する。これらステップS202およびS203の認証処理は、物品収受装置100側のステップS102およびS103にそれぞれ対応する。
特にステップS203の本アプリケーションレベルの認証は、上述のように集合住宅の特定の居住者に関連づけられた識別情報を用いて認証を行なう。すなわち、上述のようにたとえば、通信端末600に本アプリケーションをインストールする際に、居室の部屋番号(あるいはそれに関連づけられた番号や文字列)などを入力させておき、このデータを認証キーとして用いる。このように特定の居住者に関連づけられた識別情報を用いて認証を行なうことにより、これ以降の通信において通信端末600が当該の居住者のものであることを識別することができ、当該の居住者(のみ)が通知されるべき情報(のみ)確実に受信することができるようになる。
ステップS202、S203の通信規格レベルの認証および本アプリケーションレベルの認証が双方とも成功しなかった場合は、エラー終了する(ステップS205)が、上記認証がどちらも成功すると物品収受装置100との間で通信経路が確立し、以後、本アプリケーションと物品収受装置100側との間で、あらかじめ定めた適当なプロトコルを用いて情報通知が行なわれる。
すなわち、本端末が受信すべき情報があるか(ステップS204)が調べられ、本端末が受信すべき情報があれば物品収受装置100側から上述のような本端末を保持する居住者宛先の着荷に関する情報や、物品収受装置100が制御・管理する機器に関する情報が送信され、本端末はステップS206においてユーザーインターフェース手段611のディスプレイで表示(あるいは音声出力による報知でもよい)することができる。
以上のようにして、本端末を保持する特定の居住者は、物品収受装置100から物品収受装置100(の制御部200)が管理する物品収受に係わる情報、特に自分宛の着荷に関する情報であれば、たとえば着荷ボックス番号、受領日時や業者名などの情報を通知させ、通信端末600で知ることができる。
また、物品収受装置100が制御・管理する機器に関する情報通知の場合、特に充電器303、303…を用いた電気自動車の充電に係わる情報としては、該居住者の予約(開始)した充電ジョブが存在するか否か、その充電ジョブの状態、充電開始時刻、(予想)終了時刻、ステータス情報(正常充電中、エラー終了、充電終了など)などに関する情報を取得することができる。
以上のようにして、通信空間範囲が限定されている近距離無線通信手段の通信特性を利用して、通信端末600(携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、あるいはノートPC)が物品収受装置100近傍の通信範囲に入った時(ないし入っている期間の間のみ)、物品収受装置100から制御部200が管理する物品収受に係わる情報(着荷に係わる情報など)を該通信端末600に対して送信することができる。
従来のように着荷情報(あるいは電気自動車の充電ジョブに関する情報)などを電子メールを用いて無条件に通知してしまう方式では物品収受装置100(あるいは電気自動車の充電器303)から遠隔な場所に居て居住者がすぐに確認しに行けない場合に余計な通知をして居住者を煩わせることがなく、また、物品収受装置100近傍の無線通信範囲内でのみ通知が行なわれるので居住者は忘れず、確実に情報通知に応じて宅配物を回収したり、充電終了した電気自動車を充電場所から移動させることができる。
また、上記実施例においては、通信規格レベルの認証により、主に当該の集合住宅の居住者(あるいは関係者)以外の通信端末を排除でき、一方、通信端末600のアプリケーションレベルでの認証処理では、当該の集合住宅の特定の居住者を識別して、その居住者が必要とする情報のみを通信端末600に対して通知でき、また逆に居住者とは無関係の情報(たとえば別の居住者に関する情報)は送信しないように物品収受装置100が通知すべき情報をしかるべく取捨選択することができる。
なお、以上では、情報通知に用いる近距離無線通信手段(351、651)の通信規格としてBluetoothやWiFiを例示したが、他の通信空間範囲が限定されている近距離無線通信規格、たとえばRFIDやIrDAインターフェースなどにおいても、プロトコルの細部が異なるだけで上記実施例とほぼ同様の通信制御を行なうことができ、特に通信端末のアプリケーションレベルで集合住宅の特定の居住者に関連づけられた識別情報を用いて行なう認証を行なうことも可能である。
また、情報通知に用いる近距離無線通信手段(351、651)の通信距離を限定的に管理するには、物品収受装置100の近距離無線通信手段351の無線電波出力を小さくしておく、Bluetooth(登録商標)やIrDAのように通信距離が小さい規格を利用する、などの構成が考えられるが、情報通知に用いる近距離無線通信手段(351、651)の通信距離をより正確に管理(限定)するには通信端末600の内蔵するGPS613を利用する構成が考えられる。
たとえば、本発明の情報通知通信を行なうために通信端末600にアプリケーションをインストールする際、登録・設定時に居住者に集合住宅の位置情報(住所、緯度、経度など)を入力させたり、あるいは集合住宅内ないし物品収受装置100の近傍で登録・設定操作を行なわせることにより、自動的に集合住宅内ないし物品収受装置100の近傍の位置情報(緯度、経度など)を取得し、アプリケーションの管理するメモリ領域に記憶させておき、アプリケーション動作中は通信端末600の内蔵するGPS613の出力する通信端末600の現在位置情報(緯度、経度など)を監視し、メモリに登録された位置情報(緯度、経度など)が示す集合住宅内ないし物品収受装置100近傍の範囲内(数m〜数10m程度)に通信端末600が位置しているかどうかを判定する処理を加える。このような判定処理を前述の図4、図5のステップS102、S202とステップS103、S203に加えて実行することによって、情報通知に用いる近距離無線通信手段(351、651)の通信距離をより正確に管理(限定)することができる。
100 物品収受装置
101 物品収受ボックス
103 コンソール
104 ディスプレイ
105 キーボード
111 IDカード
201 CPU
202 ROM
203 RAM
301 充電制御部
303 充電器
351 近距離無線通信インターフェース
600 通信端末
601 CPU
602 ROM
603 RAM
605 SIMカード
606 携帯電話ネットワーク
611 ユーザーインターフェース手段
612 音声入出力インターフェース
613 GPS
651 近距離無線通信インターフェース

Claims (6)

  1. 集合住宅に配置され物品の収受に用いられる物品収受装置において、
    少なくとも当該物品収受装置の物品収受を管理する制御部と、
    物品収受装置近傍の近距離範囲内の通信端末とのみ通信する近距離無線通信手段を有し、
    前記制御部は、前記物品収受装置近傍の近距離範囲内に入っている通信端末のみに対して前記近距離無線通信手段を介して通信経路を確立し、該制御部が管理する物品収受に係わる情報を該通信端末に対して送信することを特徴とする物品収受装置。
  2. 請求項1に記載の物品収受装置において、前記集合住宅の特定の居住者に関連づけられた識別情報を用いて行なう認証が成功することを条件として前記通信経路の確立が行なわれることを特徴とする物品収受装置。
  3. 請求項1または2に記載の物品収受装置において、前記制御部が、前記物品収受の管理に加え、集合住宅内に配置されている当該物品収受装置以外の他の機器の制御を行ない、前記物品収受装置近傍の近距離範囲内に入っている通信端末に対して前記近距離無線通信手段を介して通信経路を確立し、前記他の機器に係わる情報を該通信端末に対して送信することを特徴とする物品収受装置。
  4. 通信端末にインストールされ近距離範囲内の通信相手とのみ通信可能な近距離無線通信手段を介して該通信端末の通信を制御する通信端末の制御プログラムにおいて、
    前記近距離無線通信手段を介して、前記近距離範囲内に特定の集合住宅の物品収受装置が存在する場合に該物品収受装置と通信経路を確立し、前記物品収受装置の制御部が管理する機器に関する情報を受信するよう該通信端末の通信を制御する通信端末の制御プログラム。
  5. 請求項4に記載の通信端末の制御プログラムにおいて、前記集合住宅の特定の居住者に関連づけられた識別情報を用いて行なう認証が成功することを条件として前記通信経路の確立が行なわれることを特徴とする通信端末の制御プログラム。
  6. 請求項4または5に記載の通信端末の制御プログラムを用いて前記物品収受装置と通信経路を確立し、前記物品収受装置の制御部が管理する機器に関する情報を受信することを特徴とする通信端末。
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