JP2020047980A - 信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】出力のばらつきを抑制するとともに小型化を実現すること。【解決手段】実施形態の信号処理装置は、複数の周波数変換部と、複数のAD変換部と、PLL回路と、分配器と、同期制御部とを持つ。周波数変換部は、アナログ信号の周波数を変換する。AD変換部は、対応する周波数変換部により変換された信号をデジタル信号に変換する。PLL回路は、グループごとに設けられた所定数の周波数変換部およびAD変換部の動作を同期させる。分配器は、前記PLL回路からの信号を前記所定数の周波数変換部およびAD変換部に対応付けて分配する。同期制御部は、前記PLL回路による位相の同期を制御する。また、同期制御部は、所定のタイミングで前記PLL回路にリファレンス信号を出力し、前記PLL回路のリファレンス信号の入力が正常である場合に、前記PLL回路を同期させる制御を実行する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、信号処理装置に関する。
アレイアンテナ装置の複数のアンテナ素子により出力されたそれぞれの受信信号に基づいて受信ビームを形成する信号処理装置が知られている。アレイアンテナ装置は、複数のAD変換器から出力される受信信号間の同期をとるため、タイミング信号を発生する信号発生装置、PLL(Phase Locked Loop)回路、および信号を分配する分配器を備える。しかしながら、アンテナ素子数が増えるほど、分配器による分配数が多くなるため、最終段の出力にばらつきが生じる場合があった。また、一つのPLL回路からの信号を全ての信号処理部に分配するため、配線が長距離になり装置全体が小型化できない場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、出力のばらつきを抑制するとともに小型化を実現することができる信号処理装置を提供することである。
実施形態の信号処理装置は、複数の周波数変換部と、複数のAD変換部と、PLL回路と、分配器と、同期制御部とを持つ。複数の周波数変換部は、アナログ信号の周波数を変換する。複数のAD変換部は、複数の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、対応する周波数変換部により変換された信号をデジタル信号に変換する。PLL回路は、前記複数の周波数変換部と前記複数のAD変換部のうち、所定数ずつ含まれるように設定されたグループごとに設けられ、所定数の周波数変換部およびAD変換部の動作を同期させる。分配器は、前記PLL回路からの信号を前記所定数の周波数変換部およびAD変換部に対応付けて分配する。同期制御部は、前記PLL回路による位相の同期を制御する。また、同期制御部は、所定のタイミングで前記PLL回路にリファレンス信号を出力し、前記PLL回路のリファレンス信号の入力が正常である場合に、前記PLL回路を同期させる制御を実行する。
以下、実施形態の信号処理装置を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の信号処理装置100を含むDBF(Digital Beam Forming)信号処理システム1の構成図である。DBF信号処理システム1は、例えば、基準タイミング信号生成部10と、分配器30と、ビーム合成部50と、信号処理装置100とを備える。
図1は、第1の実施形態の信号処理装置100を含むDBF(Digital Beam Forming)信号処理システム1の構成図である。DBF信号処理システム1は、例えば、基準タイミング信号生成部10と、分配器30と、ビーム合成部50と、信号処理装置100とを備える。
基準タイミング信号生成部10は、クロック信号CLKおよび基準タイミング信号SYSREF(SYNC)を生成する。クロック信号CLKは、信号処理装置100の複数の周波数変換部および複数のAD変換部のそれぞれが動作する基準となるタイミング信号である。基準タイミング信号SYSREF(SYNC)は、例えば、複数の周波数変換部および複数のAD変換部が同期した信号を出力するための基準となるタイミング信号である。基準タイミング信号生成部10は、生成したクロック信号CLKおよび基準タイミング信号SYSREF(SYNC)を分配器30に出力する。
分配器30は、後述する信号処理装置100内で分割された信号処理部120の数に応じて基準タイミング信号生成部10から入力されるクロック信号CLKおよび基準タイミング信号SYSREF(SYNC)を、分配器30に接続される信号処理部120が備える制御部に出力する。
信号処理装置100は、例えば、入力される複数のアナログ信号1〜nに対して信号処理を行う。アナログ信号は、例えば、複数のアンテナ素子が、空間から到来する電波を受信した信号である。また、アナログ信号は、アンテナ素子から受信したアナログ信号に対して、リミッタ、帯域通過フィルタ、増幅器、移相器等の信号処理回路により、信号処理がなされた信号でもよい。この場合、リミッタは、アンテナ素子から入力された受信信号の信号レベルを制限する。また、帯域通過フィルタは、受信信号に含まれる不要な信号成分を抑圧する。また、増幅器は、受信用帯域通過フィルタを通過した受信信号の振幅を増幅する。また、移相器は、受信信号の位相を所望の位相に変化させる。移相器の移相は、アンテナ素子ごとに設定される。
また、信号処理装置100は、複数の信号処理部120−1〜120−pと、同期制御部160とを備える。以下の説明では、複数の信号処理部120−1〜120−pは、それぞれ同様の構成とし、何れの信号処理部であるか区別しないときは、何れの信号処理部であるかを示すハイフン以降の符号を省略し、「信号処理部120」と称して説明する。また、ハイフンを用いて説明する他の構成についても同様とする。
信号処理装置100は、分配器30から入力されたクロック信号CLKおよび基準タイミング信号SYSREF(SYNC)に基づいて、信号処理部120で、アナログ信号の周波数を変換し、変換したアナログ信号をデジタル信号に変換(AD変換)して、変換したデジタル信号をビーム合成部50に出力する。
また、信号処理部120は、AD変換により変換されたデジタル信号を直交復調して、I(In-phase)信号およびI信号に対して90度位相をシフトしたQ(Quadrature-phase)信号を生成し、生成したI信号およびQ信号をビーム合成部50に出力してもよい。
同期制御部160は、信号処理部120ごとに設けられる各PLL回路の位相を一定にするための同期制御を実行する。信号処理部120および同期制御部160の機能の詳細については、後述する。
ビーム合成部50は、信号処理装置100から得られる信号に基づきビームを形成し、形成したビームを合成する。また、ビーム合成部50は、合成したビームを、複数のアナログ信号から得られる受信ビームとして出力する。
次に、上述した信号処理部120および同期制御部160の機能の詳細について説明する。信号処理部120は、例えば、制御部122と、STALO(Stable Local Oscillator:安定局部発振器)用PLL回路124と、COHO(Coherent Oscillator:コヒーレント発振器)用PLL回路126と、クロック用PLL回路128と、処理部側分配器(分配器の一例)130と、所定数の周波数変換部140−1〜140−mと、周波数変換部140と同数のAD変換部150−1〜150−mとを備える。
信号処理部120は、信号処理装置100に設けられるアナログ信号数(n)に相当する数の周波数変換部140およびAD変換部150のうち、所定数(m)ずつ含まれるように周波数変換部140とAD変換部150とが設けられる。したがって、信号処理装置100に入力されるアナログ信号数(n)に対し、所定数mで除算したp(=n/m)個の信号処理部120のグループが形成される。例えば、アンテナ数が1024個であり、所定数を16とした場合、64個の信号処理部120にグループ化される。
所定数は、例えば、複数のアンテナ素子を縦方向と横方向に配置した結果が正方形となる数である。したがって、所定数は、16(縦4×横4)の他に、9(縦3×横3)、25(縦5×横5)、36(縦6×横6)等であってもよい。このように所定数を正方形となる配列に合わせた数にすることで、各信号処理部120において、分割した正方形単位でビームフォーミングの制御や装置のメンテナンス等を行うことができる。また、例えば、アンテナ素子の設置スペースが正方形である場合には、スペースを有効に活用することができる。また、所定数は、AD変換部150のチャネル数に対応付けて設定されてもよい。AD変換部150のチャネル数に対応付けて設定することで、例えば、複数の周波数変換部140に対して共通のAD変換部150を設けることで全体の構成を小型化することができる。第1の実施形態では、信号処理部120ごとに、制御部122、STALO用PLL回路124、COHO用PLL回路126、クロック用PLL回路128、および処理部側分配器130が設けられているものとする。
信号処理部120において、制御部122は、分配器30から入力された入力されたクロック信号CLKおよび基準タイミング信号SYSREF(SYNC)に基づいて、STALO用PLL回路124、COHO用PLL回路126、およびクロック用PLL回路128の動作を制御する。また、制御部122は、STALO用PLL回路124、COHO用PLL回路126、およびクロック用PLL回路128が、それぞれが正常に動作しているか否かを判定する。例えば、制御部122は、同期制御部160から入力されるリファレンス信号をトリガーとして、STALO用PLL回路124、COHO用PLL回路126、およびクロック用PLL回路128のそれぞれがリファレンス信号を入力したときステータス情報を取得し、取得したステータス情報に基づいて、各PLL回路が正常であるか否かを判定する。例えば、制御部122は、ステータス情報が、後述するロック状態である場合にはPLL回路が正常であると判定し、後述するアンロック状態である場合にはPLL回路が正常ではないと判定する。制御部122は、PLL回路が正常であるか否かに関する情報またはステータス情報を、同期制御部160に出力する。なお、制御部122の構成は、同期制御部160に含まれてもよい。
STALO用PLL回路124は、制御部122から入力されたクロック信号CLKおよび基準タイミング信号SYSREF(SYNC)に基づいて位相を同期させたSTALO信号を処理部側分配器130に出力する。STALO信号とは、例えば、アナログ信号に対して第1の周波数変換を行うための信号である。また、STALO用PLL回路124は、同期制御部160から入力されたリファレンス信号に基づいて回路内の設定を行う。リファレンス信号には、例えば、回路の動作を設定するための設定情報(例えば、回路を動かすための周波数情報や、出力信号の強さや周波数に関する情報)等の機器制御情報が含まれる。また、STALO用PLL回路124は、ステータス情報を、制御部122に出力する。ステータス情報には、例えば、リファレンス信号が正常に入力できた、またはリファレンス信号に含まれる設定になった状態(以下、ロック状態と称する)であるか、リファレンス信号が正常に入力できない、またはリファレンス信号に含まれる設定にならない状態(以下、アンロック状態と称する)であるかに関する情報が含まれる。また、ステータス情報には、その他の状態を示す情報が含まれてよい。
COHO用PLL回路126は、制御部122から入力されたクロック信号CLKおよび基準タイミング信号SYSREF(SYNC)に基づいて位相を同期させたCOHO信号を処理部側分配器130に出力する。COHO信号とは、例えば、STALO信号により第1の周波数変換がなされた信号に対して第2の周波数変換を行うための信号である。また、COHO用PLL回路126は、同期制御部160から入力されたリファレンス信号に基づいて回路内の設定を行う。また、COHO用PLL回路126は、ステータス情報を、制御部122に出力する。
クロック用PLL回路128は、制御部122から入力されたクロック信号CLKおよび基準タイミング信号SYSREF(SYNC)に基づいて位相を同期させたクロック信号を処理部側分配器130に出力する。また、クロック用PLL回路128は、同期制御部160から入力されたリファレンス信号に基づいて回路内の設定を行う。また、クロック用PLL回路128は、ステータス情報を、制御部122に出力する。
処理部側分配器130は、例えば、第1分配器132と、第2分配器134と、第3分配器136とを備える。第1分配器132は、例えば、STALO用PLL回路124により入力されたSTALO信号を、m個の周波数変換部140に分配して出力する。第2分配器134は、例えば、COHO用PLL回路126により入力されたCOHO信号を、m個の周波数変換部140に分配して出力する。第3分配器136は、例えば、クロック用PLL回路128により入力されたSTALO信号を、m個のAD変換部150に分配して出力する。
周波数変換部140は、入力されたアナログ信号に対して、直列に設定された二つ以上の変換部を用いて二段階以上の変換を行う。図2は、第1の実施形態の周波数変換部140の機能構成の一例を示す図である。図2では、一例として、直列に設定された二つの変換部を用いて二段階の変換を行うダブルコンバージョン方式を示している。周波数変換部140は、例えば、LNA(Low Noise Amplifier)141と、第1フィルタ部142と、第1変換部143と、AMP144と、第2フィルタ部145と、第2変換部146と、第3フィルタ部147とを備える。
LNA141は、入力したアナログ信号を低雑音増幅する。第1フィルタ部142は、LNA141から入力された信号に対して所定の周波数帯の信号を通過させる。第1フィルタ部142は、例えば、BPF(Band Pass Filter)またはLPF(Low Pass Filter)である。第1変換部143は、第1フィルタ部142から入力された信号と、第1分配器132から入力されたSTALO信号とを混合して所定の周波数に変換する。
AMP144は、第1フィルタ部142から入力された信号を増幅する。第2フィルタ部145は、AMP144により増幅された信号に対して所定の周波数帯の信号を通過させる。第2フィルタ部145は、例えば、BPFまたはLPFである。第2変換部146は、第2フィルタ部145から入力された信号と、第2分配器134から入力されたCOHO信号とを混合して所定の周波数を変換し、コヒーレント性を保った信号を出力する。
第3フィルタ部147は、第2変換部146から入力された信号に対して所定の周波数帯の信号を通過させる。第3フィルタ部147は、例えば、BPFまたはLPFである。このような構成により、例えば、アナログ信号に含まれるスプリアス(設計上意図されていない周波数成分)を抑制することができる。
AD変換部150は、周波数変換部140により出力された信号をデジタル信号に変換し、変換されたデジタル信号をビーム合成部50に出力する。
同期制御部160は、各信号処理部120の各PLL回路(STALO用PLL回路124、COHO用PLL回路126、およびクロック用PLL回路128)による位相の同期を制御する。図3は、第1の実施形態の同期制御部160を中心として実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。図3の処理は、所定のタイミングで繰り返し実行されてよい。
まず、同期制御部160は、所定のタイミングで各信号処理部120−1〜120−pの制御部122および各PLL回路にリファレンス信号を出力する(ステップS100)。所定のタイミングとは、例えば、電源起動時である。また、所定のタイミングとは、所定周期が経過したタイミングや、各PLL回路のうち、少なくとも一つのロックが外れてアンロック状態となったタイミングでもよい。また、同期制御部160は、各PLL回路にリファレンス信号を出力した後、リファレンス信号を送信したことを示す情報を制御部122に出力してもよい。
次に、同期制御部160は、出力したリファレンス信号に対して、各PLL回路がリファレンス信号を正常に入力できているか否かを制御部122により出力される信号に基づいて認識する。具体的には、制御部122は、同期制御部160からリファレンス信号(またはリファレンス信号を送信したことを示す情報)が入力されたタイミングで、各PLL回路からのステータス情報を取得する(ステップS102)。制御部122は、取得したステータス情報から信号処理部120内の各PLL回路が正常に動作しているか否かを判定し、判定結果を同期制御部160に出力する。また、制御部122は、制御部122は、同期制御部160からリファレンス信号が入力されてから所定時間が経過した後も全てのPLL回路からステータス情報が取得できなかった場合に、正常に動作していないと判定し、その判定結果に関する情報を同期制御部160に出力してもよい。
次に、同期制御部160は、各制御部122から入力された、リファレンス信号に対する各PLL回路のステータス情報等に基づいて、各PLL回路にリファレンス信号が正常に入力されたと判定されたか否かを判定する(ステップS104)。各PLL回路にリファレンス信号が正常に入力されたと判定された場合、各PLL回路の位相を揃える信号を出力して同期制御を実行する(ステップS106)。具体的には、同期制御部160は、基準タイミング信号生成部10にクロック信号CLKおよび基準タイミング信号SYSREF(SYNC)を生成させ、分配器30にクロック信号CLKおよび基準タイミング信号SYSREF(SYNC)を各信号処理部120に出力させる。
また、ステップS104の処理において、各PLL回路にリファレンス信号が正常に入力されていないと判定された場合、同期制御部160は、エラーが発生していることを示す情報を、管理者端末等の所定の端末等に出力する(ステップS108)。また、ステップS108の処理において、同期制御部160は、エラー情報を出力するのに代えて(または加えて)、所定のタイミングで、信号処理装置100を再起動したり、正常に動作していない信号処理部120を選択し、選択した信号処理部120して部分的に再起動する制御を行ってもよい。これにより本フローチャートの処理は、終了する。
なお、ステップS106の処理において、同期制御部160は、複数の信号処理部120の全てではなく、選択された一以上の信号処理部120に対して同期制御を実行してもよい。この場合、同期制御部160は、例えば、前回同期制御を実行してから所定時間が経過した信号処理部120を選択してもよく、PLL回路がアンロック状態となる頻度や回数が、他の信号処理部120のPLL回路よりも多い信号処理部120を選択してもよい。これにより、一以上の信号処理部120ごとに部分的な同期制御を行うことができる。
以上説明したように、第1の実施形態の信号処理装置100によれば、アナログ信号の周波数を変換する複数の周波数変換部140と、複数の周波数変換部140のそれぞれに対応して設けられ、対応する周波数変換部140により変換された信号をデジタル信号に変換する複数のAD変換部150と、複数の周波数変換部140と複数のAD変換部150のうち、所定数ずつ含まれるように設定されたグループごとに設けられ、所定数の周波数変換部140およびAD変換部150の動作を同期させるPLL回路(STALO用PLL回路124、COHO用PLL回路126、およびクロック用PLL回路128)と、PLL回路からの信号を所定数の周波数変換部140およびAD変換部150に対応付けて分配する処理部側分配器130と、PLL回路による位相の同期を制御する同期制御部160とを備え、同期制御部160は、所定のタイミングでPLL回路にリファレンス信号を出力し、PLL回路のリファレンス信号の入力が正常である場合に、PLL回路を同期させる制御を実行することで、出力のばらつきを抑制するとともに小型化を実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、DBF信号処理システムの第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態のDBF信号処理システム1と比較すると、STALO信号を出力するPLL回路を信号処理部120ごとに設けるのに代えて、二以上の信号処理装置に共通して設けている。以下では、第1の実施形態のDBF信号処理システム1と同様の機能を備える構成については、同一の名称および符号を用いることとし、具体的な説明は省略する。
次に、DBF信号処理システムの第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態のDBF信号処理システム1と比較すると、STALO信号を出力するPLL回路を信号処理部120ごとに設けるのに代えて、二以上の信号処理装置に共通して設けている。以下では、第1の実施形態のDBF信号処理システム1と同様の機能を備える構成については、同一の名称および符号を用いることとし、具体的な説明は省略する。
図4は、第2の実施形態の信号処理装置100#を含むDBF信号処理システム2の構成図である。DBF信号処理システム2は、例えば、基準タイミング信号生成部10と、分配器30#と、ビーム合成部50と、信号処理装置100#とを備える。信号処理装置100#は、例えば、STALO用PLL回路170と、STALO信号分配器172と、同期制御部160#と、複数の信号処理部120#−1〜120#−pとを備える。信号処理部120#は、例えば、制御部122と、COHO用PLL回路126と、クロック用PLL回路128と、処理部側分配器130#と、所定数の周波数変換部140−1〜140−mと、所定数のAD変換部150−1〜150−mとを備える。処理部側分配器130#は、例えば、第2分配器134と、第3分配器136とを備える。
分配器30#は、基準タイミング信号生成部10により生成されたクロック信号CLKおよび基準タイミング信号SYSREF(SYNC)を各信号処理部120の制御部122に出力するとともに、基準タイミング信号SYSREF(SYNC)をSTALO用PLL回路170に出力する。
STALO用PLL回路170は、図4の例では、全ての信号処理部120に共通して設けられている。STALO用PLL回路は、分配器30#から入力された基準タイミング信号SYSREF(SYNC)に基づいて、位相を同期させたSTALO信号をSTALO信号分配器172に出力する。また、STALO用PLL回路170は、同期制御部160#から入力されたリファレンス信号に基づいて回路内の設定を行う。また、STALO用PLL回路170は、ステータス情報を同期制御部160#に出力する。
STALO信号分配器172は、STALO用PLL回路170により入力されたSTALO信号をn個の周波数変換部140に分配して出力する。
同期制御部160#は、信号処理部120#ごとに設けられるCOHO用PLL回路126およびクロック用PLL回路128と、STALO用PLL回路170との位相を一定する制御を行う。同期制御部160#は、例えば、COHO用PLL回路126と、クロック用PLL回路128と、STALO用PLL回路170とにリファレンス信号を出力し、そのステータス情報等を取得する。そして、同期制御部160#は、取得したステータス情報により、COHO用PLL回路126とクロック用PLL回路128と、STALO用PLL回路170とが、リファレンス信号を正常に入力されたと判定された場合に、各PLL回路の位相を揃える信号を出力させて同期制御を実行する。
以上説明したように、第2の実施形態の信号処理装置100#によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏する他、第1の実施形態よりもばらつきを抑制することができる。また、第2の実施形態では、COHO信号によりも位相のばらつきの影響度合が大きいSTALO信号を、共通のPLL回路から分配することで、PLL回路間の性能誤差等による位相のばらつきを抑制することができる。
上述した実施形態は、主に受信系の信号処理装置について説明したが、受信系の構成に代えて(または加えて)、送信系の構成を含んでいてもよい。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、信号処理装置に含まれる複数の周波数変換部と複数のAD変換部のうち、所定数ずつ含まれるように設定されたグループ単位でPLL回路を設けて同期制御を行うため、出力のばらつきを抑制するとともに、分配器からの配線の長さを短くすることで、装置コストの削減や小型化を実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1、2…DBF信号処理システム、10…基準タイミング信号生成部、30…分配器、50…ビーム合成部、100…信号処理装置、120…信号処理部、122…制御部、124、170…STALO用PLL回路、126…COHO用PLL回路、128…クロック用PLL回路、130…処理部側分配器、132…第1分配器、134…第2分配器、136…第3分配器、140…周波数変換部、150…AD変換部、172…STALO信号分配器
Claims (6)
- アナログ信号の周波数を変換する複数の周波数変換部と、
前記複数の周波数変換部のそれぞれに対応して設けられ、対応する周波数変換部により変換された信号をデジタル信号に変換する複数のAD変換部と、
前記複数の周波数変換部と前記複数のAD変換部のうち、所定数ずつ含まれるように設定されたグループごとに設けられ、所定数の周波数変換部およびAD変換部の動作を同期させるPLL回路と、
前記PLL回路からの信号を前記所定数の周波数変換部およびAD変換部に対応付けて分配する分配器と、
前記PLL回路による位相の同期を制御する同期制御部とを備え、
前記同期制御部は、所定のタイミングで前記PLL回路にリファレンス信号を出力し、前記PLL回路のリファレンス信号の入力が正常である場合に、前記PLL回路を同期させる制御を実行する、
信号処理装置。 - 周波数変換部は、直列に設定された二つ以上の変換部を用いて二段階以上で変換を行い、
前記二つ以上の変換部は、STALO信号を用いて周波数変換を行う第1変換部と、COHO信号を用いて周波数変換を行う第2変換部とを含む、
請求項1に記載の信号処理装置。 - 前記STALO信号を出力する前記PLL回路は、前記グループごとに設けられる、
請求項2に記載の信号処理装置。 - 前記STALO信号を出力する前記PLL回路は、二以上の前記グループに共通して設けられる、
請求項2に記載の信号処理装置。 - 前記同期制御部は、電源起動時、所定周期ごと、または前記リファレンス信号に対して前記PLL回路がアンロック状態になったタイミングで、前記PLL回路にリファレンス信号を出力し、前記PLL回路の前記リファレンス信号の入力が正常であるいか否かを判定する、
請求項1から4のうち何れか1項に記載の信号処理装置。 - 前記同期制御部は、複数の前記グループ、または複数の前記グループのうち選択された一以上のグループに対して前記PLL回路を同期させる制御を実行する、
請求項1から5のうち何れか1項に記載の信号処理装置。
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WO2020213356A1 (ja) | 2019-04-17 | 2020-10-22 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | 蓄光性ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 |
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WO2020213356A1 (ja) | 2019-04-17 | 2020-10-22 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | 蓄光性ポリカーボネート樹脂組成物及びその成形品 |
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