JP6834268B2 - 無線通信装置及び無線通信システム - Google Patents

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本発明は、無線通信装置及び無線通信システムに関する。
複数の装置を組み合わせて使用する際に、それら複数の装置で基準クロック信号の共通化を図ることで装置間の同期をとる場合がある。
例えば、特許文献1に記載のマルチスクリーン表示装置は、映像表示装置をデイジーチェーン接続して構成され、映像表示装置間で基準同期信号をデイジーチェーン伝送する。このマルチスクリーン表示装置では、デイジーチェーン伝送された基準同期信号を各映像表示装置のPLL(Phase Locked Loop)に入力することで、PLLが生成する画素用の基準クロックのジッタの低減を図る。
また、特許文献2に記載の測定装置では、マスタ装置がスレーブ装置へ基準クロック信号を伝送する。その際、マスタ装置が、共通時間基準(例えば協定世界時)に関する情報に関する情報により基準クロック信号を変調することで、基準クロックと共通時間基準の情報とを同時に伝送する。
特開2008−145902号公報 特開2006−311571号公報
MIMO(Multi-Input Multi-Output)通信では、複数のアンテナ間で位相の同期をとる必要がある。従って、アンテナを用いて通信を行う複数の無線通信部間で位相の同期をとる必要がある。
かかる無線通信部間の同期をとるために、MIMOを構成する複数の無線通信装置に共通の局部発振器からの搬送波周波数基準クロック信号を入力することが考えられる。しかしながら、複数の無線通信装置に共通の搬送波周波数基準クロック信号を入力した場合でも、無線通信装置内で個別に発生する位相雑音成分がある場合、無線通信部間の同期の精度が低下する可能性がある。無線通信部間の同期の精度が低下すると、例えばビームフォーミングの精度が低下して通信エラーが発生するなど、伝送効率の低下につながる。
本発明は、上述の課題を解決することのできる無線通信装置及び無線通信システムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、無線通信装置は、基準クロック信号の入力を受けて搬送波周波数信号を生成する信号生成部と、前記搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う無線通信部と、を備え、前記無線通信部は、前記搬送波周波数信号を他の前記無線通信部へ出力し、少なくとも1つの前記無線通信部は、前記搬送波周波数信号を用いて電波の送受信処理を行う送受信部と、当該無線通信部が、前記搬送波周波数信号の入力を前記信号生成部から直接受ける場合に、前記信号生成部からの前記搬送波周波数信号を2つに分配する第一分配器と、当該無線通信部が、前記搬送波周波数信号の入力を他の前記無線通信部から受ける場合に、他の前記無線通信部からの前記搬送波周波数信号を2つに分配する第二分配器と、前記第一分配器からの前記搬送波周波数信号、または、前記第二分配器からの前記搬送波周波数信号の何れか一方を、前記送受信部に出力する第一切替器と、前記第一分配器からの前記搬送波周波数信号、または、前記第二分配器からの前記搬送波周波数信号の何れか一方を、他の前記無線通信部に出力する第二切替器と、を備える。
本発明の第2の態様によれば、無線通信装置は、基準クロック信号の入力を受けて第一周波数の第一搬送波周波数信号を生成する第一信号生成部と、前記基準クロック信号の入力を受けて第二周波数の第二搬送波周波数信号を生成する第二信号生成部と、前記第一搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う第一無線通信部と、前記第二搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う第二無線通信部と、を備え、前記第一無線通信部は、前記第一搬送波周波数信号を他の前記第一無線通信部へ出力し、前記第二無線通信部は、前記第二搬送波周波数信号を他の前記第二無線通信部へ出力し、少なくとも1つの前記第一無線通信部は、前記第一搬送波周波数信号を用いて電波の送受信処理を行う第一送受信部と、当該第一無線通信部が、前記第一搬送波周波数信号の入力を前記第一信号生成部から直接受ける場合に、前記第一信号生成部からの前記第一搬送波周波数信号を2つに分配する第一周波数第一分配器と、当該第一無線通信部が、前記第一搬送波周波数信号の入力を他の前記第一無線通信部から受ける場合に、他の前記第一無線通信部からの前記第一搬送波周波数信号を2つに分配する第一周波数第二分配器と、前記第一周波数第一分配器からの前記第一搬送波周波数信号、または、前記第一周波数第二分配器からの前記第一搬送波周波数信号の何れか一方を、前記第一送受信部に出力する第一周波数第一切替器と、前記第一周波数第一分配器からの前記第一搬送波周波数信号、または、前記第一周波数第二分配器からの前記第一搬送波周波数信号の何れか一方を、他の前記第一無線通信部に出力する第一周波数第二切替器と、を備え、少なくとも1つの前記第二無線通信部は、前記第二搬送波周波数信号を用いて電波の送受信処理を行う第二送受信部と、当該第二無線通信部が、前記第二搬送波周波数信号の入力を前記第二信号生成部から直接受ける場合に、前記第二信号生成部からの前記第二搬送波周波数信号を2つに分配する第二周波数第一分配器と、当該第二無線通信部が、前記第二搬送波周波数信号の入力を他の前記第二無線通信部から受ける場合に、他の前記第二無線通信部からの前記第二搬送波周波数信号を2つに分配する第二周波数第二分配器と、前記第二周波数第一分配器からの前記第二搬送波周波数信号、または、前記第二周波数第二分配器からの前記第二搬送波周波数信号の何れか一方を、前記第二送受信部に出力する第二周波数第一切替器と、前記第二周波数第一分配器からの前記第二搬送波周波数信号、または、前記第二周波数第二分配器からの前記第二搬送波周波数信号の何れか一方を、他の前記第二無線通信部に出力する第二周波数第二切替器と、を備える。
本発明の第3の態様によれば、無線通信システムは、複数の無線通信装置を備え、前記無線通信装置の各々は、前記無線通信装置がマスタとして用いられる場合に、基準クロック信号の入力を受けて搬送波周波数信号を生成する信号生成部と、前記搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う無線通信部と、を備え、前記無線通信部は、前記搬送波周波数信号を他の前記無線通信部へ出力し、少なくとも1つの前記無線通信部は、前記搬送波周波数信号を用いて電波の送受信処理を行う送受信部と、当該無線通信部が、前記搬送波周波数信号の入力を前記信号生成部から直接受ける場合に、前記信号生成部からの前記搬送波周波数信号を2つに分配する第一分配器と、当該無線通信部が、前記搬送波周波数信号の入力を他の前記無線通信部から受ける場合に、他の前記無線通信部からの前記搬送波周波数信号を2つに分配する第二分配器と、前記第一分配器からの前記搬送波周波数信号、または、前記第二分配器からの前記搬送波周波数信号の何れか一方を、前記送受信部に出力する第一切替器と、前記第一分配器からの前記搬送波周波数信号、または、前記第二分配器からの前記搬送波周波数信号の何れか一方を、他の前記無線通信部に出力する第二切替器と、を備える。
この発明によれば、複数の無線通信部で同期をとる無線通信における無線通信部の同期の精度を、より高めることができる。
本発明の一実施形態に係る無線通信システムの機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態に係る無線通信装置の構成を示す概略構成図である。 同実施形態に係る低SHF波信号生成部の構成を示す概略構成図である。 同実施形態に係る低SHF波無線通信部の構成を示す概略構成図である。 同実施形態に係るスレーブ型低SHF波ユニット部の構成を示す概略構成図である。 同実施形態に係る高SHF波無線通信部の構成を示す概略構成図である。 同実施形態に係るスレーブ型高SHF波ユニット部の構成を示す概略構成図である。 搬送波周波数信号における位相雑音(Phase Noise)の例を示す説明図である。 信号生成部を複数備える通信機の構成例を示す概略構成図である。 同実施形態に係る無線通信装置の変形例の構成を示す概略構成図である。 変形例における低SHF波無線通信部の構成を示す概略構成図である。 変形例における高SHF波無線通信部の構成を示す概略構成図である。 本発明に係る無線通信装置の最小構成の第1の例を示す概略構成図である。 本発明に係る無線通信装置の最小構成の第2の例を示す概略構成図である。 本発明に係る無線通信システムの最小構成の例を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図に示すように、無線通信システム1は、複数の無線通信装置2を備える。無線通信装置2の各々は1つ以上のユニット装置100を備える。また、無線通信装置2の各々は、基準クロック信号生成装置920に接続され、基準クロック信号生成装置920は、基準信号源910に接続されている。
ここでいうユニット装置は、増台、減台及び交換の際の単位となる装置である。すなわち、無線通信装置2にユニット装置100を追加(増台)することで、アンテナ数を増加させることができる。また、無線通信装置2からユニット装置100の一部を撤去(減台)することで、アンテナ数を減少させることができる。また、無線通信装置2に故障が発生した場合、故障したユニット装置100を交換する。
無線通信装置2の各々は、基準クロック信号生成装置920から基準クロック信号の入力を受けて複数の無線通信装置2の間でMIMO(Multi-Input Multi-Output)にて無線通信を行う。
但し、無線通信システム1が備える無線通信装置が全て無線通信装置2である必要はない。無線通信システム1が、無線通信装置2以外の無線通信装置を備えていてもよい。例えば、通信を行う無線通信装置の一方が無線通信装置2であり、もう一方はMIMOにて通信を行う一般的な無線通信装置であってもよい。
また、無線通信装置2の通信方式は、複数の無線通信部間で同期をとる通信方式であればよく、MIMOに限らない。例えば、無線通信装置2が、SIMO(Single-Input Multi-Output)の受信側に用いられていてもよい。あるいは、無線通信装置2が、MISO(Multi-Input Single-Output)の送信側に用いられていてもよい。
また、無線通信システム1が備える無線通信装置2の数は、図1に示す2つに限らず3つ以上であってもよい。無線通信システム1が3つ以上の無線通信装置2を備える場合、2つの無線通信装置2が1対1(ユニキャスト)の通信を行うようにしてもよいし、1つの無線通信装置2が送信した電波を2つ以上の無線通信装置2が受信するブロードキャスト又はマルチキャストの通信を行うようにしてもよい。
なお、本実施形態では、無線通信装置2が低SHF(Super High Frequency)帯及び高SHF帯を用いて無線通信を行う場合を例に説明する。低SHF帯は、周波数が3〜6ギガヘルツ(GHz)の帯域である。無線通信装置2は、例えば5ギガヘルツ帯を用いる。高SHF帯は、周波数が6〜30ギガヘルツの帯域である。無線通信装置2は、例えば28ギガヘルツ帯を用いる。
但し、無線通信装置2が通信に用いる周波数帯は、特定のものに限定されない。例えば、無線通信装置2が、上記のように低SHF帯と高SHF帯との組み合わせを用いて通信を行うようにしてもよい。また、無線通信装置2が、1つの周波数帯を用いるようにしてもよいし、3つ以上の周波数帯を用いるようにしてもよい。
基準信号源910は、一定周波数に安定した基準クロック信号を出力する信号源である。以下、基準信号源910が出力する一定周波数に安定した基準クロック信号を第一基準信号と称する。基準信号源910は、例えば10メガヘルツ(MHz)の基準クロック信号を出力する。
基準信号源910としていろいろな装置を用いることができる。例えば、基準信号源910は、GNSS(Global Navigation Satellite System、全地球航法衛星システム)受信機であってもよいし、原子時計であってもよい。あるいは、基準信号源910は、NTP(Network Time Protocol)を構成しているサーバ装置であってもよい。
基準クロック信号生成装置920は、基準信号源910から基準信号の入力を受けて、第一基準信号と異なる周波数の基準クロック信号を出力する。以下、基準クロック信号生成装置920が出力する基準クロック信号を第二基準信号と称する。基準クロック信号生成装置920は、例えば61.44メガヘルツの基準クロック信号を出力する。
図2は、無線通信装置2の構成を示す概略構成図である。図2に示すように、無線通信装置2は、1つ以上のユニット装置100を備える。ユニット装置100は、マスタ対応低SHF波ユニット部111と、スレーブ型低SHF波ユニット部112と、マスタ対応高SHF波ユニット部211と、スレーブ型高SHF波ユニット部212とを備える。マスタ対応低SHF波ユニット部111は、低SHF波信号生成部120と、低SHF波無線通信部130とを備える。マスタ対応高SHF波ユニット部211は、高SHF波信号生成部220と、高SHF波無線通信部230とを備える。
無線通信装置2を構成するユニット装置100に含まれるマスタ対応低SHF波ユニット部111及びスレーブ型低SHF波ユニット部112は、マスタスレーブの構成で接続される。具体的には、マスタ対応低SHF波ユニット部111のうちいずれか1つがマスタとなり、他のマスタ対応低SHF波ユニット部111及びスレーブ型低SHF波ユニット部112はスレーブとなる。
マスタとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111は、低SHF帯の搬送波周波数の信号を生成し、アンテナ160を用いて低SHF帯の電波を送受信する。以下、搬送波周波数の信号を搬送波周波数信号と称する。また、マスタとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111は、生成した低SHF帯の搬送波周波数信号を出力する。
スレーブとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111及びスレーブ型低SHF波ユニット部112は、それぞれ、マスタとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111が生成した低SHF帯の搬送波周波数信号を用いて低SHF帯の電波を送受信する。
マスタ対応低SHF波ユニット部111及びスレーブ型低SHF波ユニット部112がデイジーチェーン接続されて、低SHF帯の搬送波周波数信号がデイジーチェーン伝送されるようにしてもよい。ここでいうデイジーチェーン接続は複数の機器を直列(数珠つなぎ)に接続することである。図2では、マスタ対応低SHF波ユニット部111及びスレーブ型低SHF波ユニット部112がデイジーチェーン接続されている例を示している。
あるいは、スレーブとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111及びスレーブ型低SHF波ユニット部112が並列に接続されて低SHF帯の搬送波周波数信号の入力を受けるようにしてもよい。あるいは、マスタ対応低SHF波ユニット部111及びスレーブ型低SHF波ユニット部112がデイジーチェーン接続と並列接続との組み合わせにて接続されていてもよい。
マスタとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111の低SHF波信号生成部120は、基準クロック信号生成装置920からの基準クロック信号(第二基準信号)の入力を受ける。この低SHF波信号生成部120は、PLL(Phase Locked Loop)として機能し、低SHF帯の搬送波周波数信号を生成する。低SHF波信号生成部120は、信号生成部の例に該当する。また、低SHF波信号生成部120は、第一信号生成部の例にも該当し、低SHF波信号生成部120が生成する低SHF帯の搬送波周波数信号は、第一周波数の第一搬送波周波数信号の例に該当する。
一方、スレーブとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111の低SHF波信号生成部120は、その機能を停止する。
図3は、低SHF波信号生成部120の構成を示す概略構成図である。図3に示すように、低SHF波信号生成部120は、第一分周期121と、電圧制御発振器122と、第二分周期123と、位相比較器124と、ループフィルタ125とを備える。
第一分周期121は、基準クロック信号生成装置920からの基準クロック信号を分周する。すなわち、第一分周期121は、基準クロック信号生成装置920からの基準クロック信号のN1分の1(N1は所定の正整数)の周波数の信号を出力する。
電圧制御発振器122は、ループフィルタ125からの信号の電圧に応じた周波数の信号を出力する。電圧制御発振器122が出力した信号は、低SHF帯の搬送波周波数信号として、マスタ対応低SHF波ユニット部111及びスレーブ型低SHF波ユニット部112による電波の送受信処理に用いられる。
第二分周期123は、電圧制御発振器122が出力した信号を分周する。すなわち、第二分周期123は、電圧制御発振器122からの信号のN2分の1(N2は所定の正整数)の周波数の信号を出力する。
位相比較器124は、第一分周期121からの信号と第二分周期123からの信号との位相を比較し、位相差に応じた電圧の信号を出力する。すなわち、位相比較器124は、基準クロック信号生成装置920からの基準クロック信号を分周した信号と、電圧制御発振器122からの信号を分周した信号との位相を比較する。
ループフィルタ125はローパスフィルタである。位相比較器124から位相周波数毎に出力される位相誤差インパルス信号がループフィルタ125を通過することで、位相誤差インパルス信号の数と波高値とに基づく制御電圧が電圧制御発振器122に印加される。この制御電圧により、位相誤差が無くなるようにPLLとしての負帰還フィードバックがかかる。
低SHF波無線通信部130は、低SHF波信号生成部120が生成した低SHF波周波数帯の搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う。また、低SHF波無線通信部130は、低SHF波周波数帯の搬送波周波数信号を他のマスタ対応低SHF波ユニット部111又はスレーブ型低SHF波ユニット部112へ出力する。低SHF波無線通信部130は、無線通信部の例、及び、第一無線通信部の例に該当する。後述するスレーブ型低SHF波ユニット部112も、無線通信部の例、及び、第一無線通信部の例に該当する。
マスタとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111の低SHF波無線通信部130は、低SHF波無線通信部130自らを備えるマスタ対応低SHF波ユニット部111が備える低SHF波信号生成部120が生成した低SHF波周波数帯の搬送波周波数信号を取得する。一方、スレーブとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111の低SHF波無線通信部130は、他のマスタ対応低SHF波ユニット部111の低SHF波信号生成部120が生成した低SHF波周波数帯の搬送波周波数信号を取得する。
以下では、第一部分を備えるマスタ対応低SHF波ユニット部111が備える第二部分を、第一部分と同じマスタ対応低SHF波ユニット部111の第二部分と称する。同様に、第一部分が備えるマスタ対応高SHF波ユニット部211が備える第二部分を、第一部分と同じマスタ対応高SHF波ユニット部211の第二部分と称する。
図4は、低SHF波無線通信部130の構成を示す概略構成図である。図4に示すように低SHF波無線通信部130は、入力アンプ141と、第一分配器142と、第二分配器143と、第一切替器144と、第二切替器145と、出力アンプ146と、1つ以上の低SHF波送受信部150と、低SHF波送受信部150と同数のアンテナ160とを備える。低SHF波送受信部150は、第三分配器151と、低SHF波送信部152と、低SHF波受信部153とを備える。
入力アンプ141は、他のマスタ対応低SHF波ユニット部111又はスレーブ型低SHF波ユニット部112からの搬送波周波数信号の入力を受けて増幅する。マスタとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111の入力アンプ141には搬送波周波数信号は入力されない。従って、マスタとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111の入力アンプ141は動作しない。
第一分配器142は、第一分配器142自らと同じマスタ対応低SHF波ユニット部111の低SHF波信号生成部120からの搬送波周波数信号を2つに分配する。第一分配器142が分配した搬送波周波数信号のうち1つは、第一分配器142自らを備えるマスタ対応低SHF波ユニット部111が電波の送受信処理を行うのに用いられる。一方、第一分配器142が分配した搬送波周波数信号のうちもう1つは、他のマスタ対応低SHF波ユニット部111又はスレーブ型低SHF波ユニット部112へ出力される。スレーブとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111が備える低SHF波信号生成部120は搬送周波数信号を出力しないため、スレーブとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111の第一分配器142は動作しない。
第二分配器143は、第二分配器143自らと同じマスタ対応低SHF波ユニット部111の入力アンプ141からの搬送波周波数信号を、2つに分配する。第二分配器143が分配した搬送波周波数信号のうち1つは、第二分配器143自らを備えるマスタ対応低SHF波ユニット部111が電波の送受信処理を行うのに用いられる。一方、第二分配器143が分配した搬送波周波数信号のうちもう1つは、他のマスタ対応低SHF波ユニット部111又はスレーブ型低SHF波ユニット部112へ出力される。マスタとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111の入力アンプ141は搬送周波数信号を出力しないため、マスタとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111の第二分配器143は動作しない。
第一切替器144は、第一切替器144と同じマスタ対応低SHF波ユニット部111の低SHF波信号生成部120からの搬送波周波数信号と、第一切替器144と同じマスタ対応低SHF波ユニット部111の入力アンプ141からの搬送波周波数信号との切り替えを行う。
第一切替器144自らを備えるマスタ対応低SHF波ユニット部111がマスタである場合、第一切替器144は、第一切替器144と同じマスタ対応低SHF波ユニット部111の低SHF波信号生成部120からの搬送波周波数信号を出力する。一方、第一切替器144自らを備えるマスタ対応低SHF波ユニット部111がスレーブである場合、第一切替器144は、第一切替器144と同じマスタ対応低SHF波ユニット部111の入力アンプ141からの搬送波周波数信号を出力する。
同様に、第二切替器145は、第二切替器145と同じマスタ対応低SHF波ユニット部111の低SHF波信号生成部120からの搬送波周波数信号と、第二切替器145と同じマスタ対応低SHF波ユニット部111の入力アンプ141からの搬送波周波数信号との切り替えを行う。
第二切替器145自らを備えるマスタ対応低SHF波ユニット部111がマスタである場合、第二切替器145は、第二切替器145と同じマスタ対応低SHF波ユニット部111の低SHF波信号生成部120からの搬送波周波数信号を出力する。一方、第二切替器145自らを備えるマスタ対応低SHF波ユニット部111がスレーブである場合、第二切替器145は、第二切替器145と同じマスタ対応低SHF波ユニット部111の入力アンプ141からの搬送波周波数信号を出力する。
第一切替器144からの搬送波周波数信号は、第一切替器144自らと同じマスタ対応低SHF波ユニット部111の低SHF波送受信部150へ出力される。低SHF波送受信部150は、この搬送波周波数信号を用いて電波の送受信処理を行う。すなわち、第一切替器144が出力する搬送波周波数信号は、第一切替器144自らを備えるマスタ対応低SHF波ユニット部111が電波の送受信処理を行うのに用いられる。
第二切替器145からの搬送波信号は、出力アンプ146へ出力される。
出力アンプ146は、第二切替器145からの搬送波周波数信号を増幅して、他のマスタ対応低SHF波ユニット部111又はスレーブ型低SHF波ユニット部112へ出力する。
低SHF波送受信部150は、第一切替器144からの搬送波周波数信号を用いて電波の送受信処理を行う。第三分配器151は、第一切替器144からの搬送波周波数信号を低SHF波送信部152と低SHF波受信部153とに分配する。低SHF波送信部152は、送信対象の信号を搬送波の周波数帯に変調してアンテナ160から送信する。低SHF波受信部153は、アンテナ160が受信した搬送波の周波数帯の電波を復調する。
スレーブ型低SHF波ユニット部112は、マスタ対応低SHF波ユニット部111の低SHF波信号生成部120が生成した低SHF波周波数帯の搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う。また、スレーブ型低SHF波ユニット部112は、低SHF波周波数帯の搬送波周波数信号を他のマスタ対応低SHF波ユニット部111又はスレーブ型低SHF波ユニット部112へ出力する。上述したように、スレーブ型低SHF波ユニット部112は、無線通信部の例、及び、第一無線通信部の例に該当する。
図5は、スレーブ型低SHF波ユニット部112の構成を示す概略構成図である。図5に示すように、スレーブ型低SHF波ユニット部112は、入力アンプ141と、第二分配器143と、第一切替器144と、第二切替器145と、出力アンプ146と、1つ以上の低SHF波送受信部150と、低SHF波送受信部150と同数のアンテナ160とを備える。低SHF波送受信部150は、第三分配器151と、低SHF波送信部152と、低SHF波受信部153とを備える。
図5の各部は図4の各部に対応しており、対応する部分に図4の場合と同一の符号(141〜146、150〜153、160)を付して説明を省略する。
図5に示すスレーブ型低SHF波ユニット部112は、第一分配器142を備えていない点で図4に示す低SHF波無線通信部130と異なる。スレーブ型低SHF波ユニット部112はマスタ対応低SHF波ユニット部111と異なり低SHF波信号生成部120を備えていないからである。それ以外は、低SHF波無線通信部130の場合と同様である。
なお、スレーブ型低SHF波ユニット部112は低SHF波信号生成部120を備えていないので、搬送波周波数信号は必ず入力アンプ141の側から供給される。そこで、スレーブ型低SHF波ユニット部112では、第一切替器144に代えて第二分配器143と低SHF波送受信部150の各々とを直接接続するようにしてもよい。同様に、第二切替器145に代えて第一分配器142と出力アンプ146とを直接接続するようにしてもよい。
マスタ対応高SHF波ユニット部211は、扱う周波数帯が高SHF帯である以外はマスタ対応低SHF波ユニット部111と同様である。
高SHF波信号生成部220は、生成する信号が高SHF帯の搬送波周波数信号である以外は低SHF波信号生成部120と同様である。高SHF波信号生成部220の構成は、図3に示す低SHF波信号生成部120の構成と同様であり、ここでは図示及び説明を省略する。
高SHF波無線通信部230は、扱う周波数帯が高SHF帯である以外は低SHF波無線通信部130と同様である。高SHF波無線通信部230は、無線通信部の例、及び、第二無線通信部の例に該当する。後述するスレーブ型高SHF波ユニット部212も、無線通信部の例、及び、第二無線通信部の例に該当する。
図6は、高SHF波無線通信部230の構成を示す概略構成図である。図6に示すように高SHF波無線通信部230は、入力アンプ141と、第一分配器142と、第二分配器143と、第一切替器144と、第二切替器145と、出力アンプ146と、1つ以上の高SHF波送受信部250と、高SHF波送受信部250と同数のアンテナ160とを備える。高SHF波送受信部250は、第三分配器151と、高SHF波送信部252と、高SHF波受信部253とを備える。
図6に示す各部のうち、入力アンプ141と、第一分配器142と、第二分配器143と、第一切替器144と、第二切替器145と、出力アンプ146と、第三分配器151と、アンテナ160とは、図4の場合と同様である。また、高SHF波送受信部250と、高SHF波送信部252と、高SHF波受信部253とは、扱う周波数帯が高SHF帯である以外は、図4の低SHF波送受信部150と、低SHF波送信部152と、低SHF波受信部153と同様である。
スレーブ型高SHF波ユニット部212は、扱う周波数帯が高SHF帯である以外はスレーブ型低SHF波ユニット部112と同様である。上述したように、スレーブ型高SHF波ユニット部212は、無線通信部の例、及び、第二無線通信部の例に該当する。
図7は、スレーブ型高SHF波ユニット部212の構成を示す概略構成図である。図7に示すように、スレーブ型高SHF波ユニット部212は、入力アンプ141と、第二分配器143と、第一切替器144と、第二切替器145と、出力アンプ146と、1つ以上の高SHF波送受信部250と、高SHF波送受信部250と同数のアンテナ160とを備える。高SHF波送受信部250は、第三分配器151と、高SHF波送信部252と、低SHF波受信部153とを備える。
図7の各部は図6の各部に対応しており、対応する部分に図6の場合と同一の符号(141〜146、151、160、250、252、253)を付して説明を省略する。
図7に示すスレーブ型高SHF波ユニット部212は、第一分配器142を備えていない点で図6に示す高SHF波無線通信部230と異なる。スレーブ型高SHF波ユニット部212はマスタ対応高SHF波ユニット部211と異なり高SHF波信号生成部220を備えていないからである。それ以外は、高SHF波無線通信部230の場合と同様である。
なお、スレーブ型高SHF波ユニット部212は高SHF波信号生成部220を備えていないので、搬送波周波数信号は必ず入力アンプ141の側から供給される。そこで、スレーブ型高SHF波ユニット部212では、第一切替器144に代えて第二分配器143と高SHF波送受信部250の各々とを直接接続するようにしてもよい。同様に、第二切替器145に代えて第二分配器143と出力アンプ146とを直接接続するようにしてもよい。
図2〜図7を参照して説明した構成では、複数のユニット装置100がデイジーチェーン接続されている。先頭のユニット装置100がマスタとして機能し、その他のユニット装置100はスレーブとして機能する。
ユニット装置100のデイジーチェーン接続に伴い、マスタ対応低SHF波ユニット部111及びスレーブ型低SHF波ユニット部112がデイジーチェーン接続されている。従って、低SHF波無線通信部130及びスレーブ型低SHF波ユニット部112がマスタのマスタ対応低SHF波ユニット部111の低SHF波信号生成部120にデイジーチェーン接続されている。そして、低SHF波信号生成部120からの低SHF帯の搬送波周波数信号の伝送を受けて電波の送受信処理を行う。
同様に、マスタ対応高SHF波ユニット部211及びスレーブ型高SHF波ユニット部212がデイジーチェーン接続されている。従って、高SHF波無線通信部230及びスレーブ型高SHF波ユニット部212がマスタのマスタ対応高SHF波ユニット部211の高SHF波信号生成部220にデイジーチェーン接続されている。そして、高SHF波信号生成部220からの高SHF帯の搬送波周波数信号の伝送を受けて電波の送受信処理を行う。
かかる構成により、無線通信装置2では、複数の低SHF波送受信部150が同一の搬送波周波数信号を用いて送受信処理を行うことができる。同様に、無線通信装置2では、複数の高SHF波送受信部250が同一の搬送波周波数信号を用いて送受信処理を行うことができる。これらの点で、無線通信装置2によれば、複数の無線通信部間(低SHF波無線通信部130及びスレーブ型低SHF波ユニット部112の間、及び、高SHF波無線通信部230及びスレーブ型高SHF波ユニット部212の間)の位相同期を一致させ、無線部送受信位相の精度を、より高めることができる。
この点について図8及び図9を参照して説明する。
図8は、搬送波周波数信号における位相雑音(Phase Noise)の例を示す説明図である。図8のグラフの横軸はオフセット周波数(単位:ヘルツ(ログ(Log)スケール))を示す。縦軸は、位相雑音(単位:dBc/Hz(1ヘルツあたりの電力密度比))を示す。また、周波数F11は、信号生成部(基準信号から搬送波周波数信号を生成する回路)を構成するPLLのループ帯域(Loop Band)を示す。ループ帯域は、PLLの閉ループゲイン特性において−3デシベル落ちのオフセット周波数となる。ループ帯域周波数から概ね内側(低オフセット周波側)で電圧制御発振器(本実施形態では電圧制御発振器122)の位相雑音に圧縮がかかる。ループ帯域周波数から外側(高オフセット周波側)では、基準信号寄与の位相雑音と位相比較器(本実施形態では位相比較器124)から発生する位相雑音とに対して圧縮がかかる。
線L11は、無線通信装置に入力される基準信号における、周波数と位相雑音の大きさとの関係を示す。
線L12は、位相比較器から出力される位相雑音の、周波数と位相雑音の大きさとの関係を示すが、周波数特性としては平坦となっている。
線L13は、電圧制御発振器が出力する信号における、周波数と位相雑音の大きさとの関係(−30dB/decade)を示す。
線L14は、位相比較器からの平坦位相雑音(線L12)に対してループ帯域以遠でループ圧縮がかかり−40dB/dacadeとなっていることを示す。
線L15は、ループ帯域以下のオフセット周波数で電圧制御発振器起因の位相雑音(線L13(−30dB/dacade))に開ループ利得40dB/dacadeで圧縮がかかり、10dB/dacadeの傾きとなって圧縮されていることを示す。
線L16は、搬送波周波数信号における、周波数と総合的な位相雑音との関係を示す。
領域A11は、無線通信装置に入力される基準信号における位相雑音が支配的な周波数領域である。
領域A12は、位相比較器における位相雑音が支配的な領域である。
領域A13は、電圧制御発振器における位相雑音が支配的な領域である。
無線通信装置が複数の信号生成部の各々で搬送波周波数信号を生成する場合、信号生成部毎に異なる位相雑音が発生し、無線通信部間の同期の精度が低下する。
図9は、信号生成部を複数備える通信機の構成例を示す概略構成図である。図9に示す構成では、ユニット装置1100の各々が複数のユニット部1110を備えている。そして、ユニット部1110毎に信号生成部1120と、1つ以上の送受信部1130及びアンテナ1140を備えている。信号生成部1120の各々は、基準クロック信号生成装置920からの基準クロック信号の入力を受けて搬送波周波数信号を生成し、送受信部1130へ出力する。送受信部1130の各々は、信号生成部1120が生成した信号を用いて電波の送受信を行う。
図9の構成の場合、全ての信号生成部1120が共通の基準クロック信号(基準クロック信号生成装置920からの基準信号)を用いている。このため、図8の領域A11で示される近傍オフセット周波数領域(基準信号の周波数に近い周波数領域)の位相雑音は各送受信部1130に共通し、相対位相誤差は生じない。
図2〜図7を参照して説明した構成でも、全ての低SHF波信号生成部120が共通の基準クロック信号(基準クロック信号生成装置920からの基準信号)を用いている。このため、図8の領域A11で示される近傍オフセット周波数領域の位相雑音は各低SHF波送受信部150に共通し、相対位相誤差は生じない。
高SHF帯に関しても、図2〜図7を参照して説明した構成では、全ての高SHF波信号生成部220が共通の基準クロック信号(基準クロック信号生成装置920からの基準信号)を用いている。このため、図8の領域A11で示される近傍オフセット周波数領域の位相雑音は各高SHF波送受信部250に共通し、相対位相誤差は生じない。
一方、図9の構成では、複数の信号生成部1120の各々で、位相比較器に起因する位相雑音、及び、電圧制御発振器に起因する位相雑音が生じる。これらの位相雑音(図8の領域A12及びA13で示される遠方オフセット周波数領域の位相雑音)は信号生成部1120毎に異なる。このため、送受信部1130間で相対位相誤差が生じ得る。
これに対し、図2〜図7を参照して説明した構成では、全ての低SHF波送受信部150が共通の搬送波周波数信号(マスタとなっているマスタ対応低SHF波ユニット部111が生成した搬送波周波数信号)を用いている。このため、位相比較器124に起因する位相雑音、及び、電圧制御発振器122に起因する位相雑音は全ての低SHF波送受信部150に共通し、相対位相誤差は生じない。
高SHF帯に関しても、図2〜図7を参照して説明した構成では、全ての高SHF波送受信部250が共通の搬送波周波数信号(マスタとなっているマスタ対応高SHF波ユニット部211が生成した搬送波周波数信号)を用いている。このため、位相比較器124に起因する位相雑音、及び、電圧制御発振器122に起因する位相雑音は全ての低SHF波送受信部150に共通し、相対位相誤差は生じない。
このように、図2〜図7に示した構成では、いずれの周波数領域における位相雑音が発生しても、低SHF波送受信部150間の相対位相誤差、高SHF波送受信部250間の相対位相誤差のいずれも生じない。
以上のように、低SHF波信号生成部120は、基準クロック信号生成装置920からの基準クロック信号の入力を受けて低SHF帯の搬送波周波数信号を生成する。高SHF波信号生成部220は、基準クロック信号生成装置920からの基準クロック信号の入力を受けて高SHF帯の搬送波周波数信号を生成する。そして、低SHF波無線通信部130及びスレーブ型低SHF波ユニット部112は、低SHF波信号生成部120が生成した搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う。高SHF波無線通信部230及びスレーブ型高SHF波ユニット部212は、高SHF波信号生成部220が生成した搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う。また、低SHF波無線通信部130及びスレーブ型低SHF波ユニット部112は、搬送波周波数信号を他の低SHF波無線通信部130又はスレーブ型低SHF波ユニット部112へ出力する。また、高SHF波無線通信部230及びスレーブ型高SHF波ユニット部212は、搬送波周波数信号を他の高SHF波無線通信部230又はスレーブ型高SHF波ユニット部212へ出力する。
低SHF波無線通信部130及びスレーブ型低SHF波ユニット部112が搬送波周波数信号を他の低SHF波無線通信部130又はスレーブ型低SHF波ユニット部112へ出力することで、全ての低SHF波無線通信部130及びスレーブ型低SHF波ユニット部112が共通の搬送波周波数信号を使用することができる。全ての低SHF波無線通信部130及びスレーブ型低SHF波ユニット部112が共通の搬送波周波数信号を使用することで、搬送波周波数信号に起因して低SHF波無線通信部130及びスレーブ型低SHF波ユニット部112の間に相対位相誤差が生じることが無い。この点で、低SHF波送受信部150間の位相同期を一致させ、無線通信部間の無線部送受信位相の精度を、より高めることができる。
高SHF帯に関しても、高SHF波無線通信部230及びスレーブ型高SHF波ユニット部212が搬送波周波数信号を他の高SHF波無線通信部230又はスレーブ型高SHF波ユニット部212へ出力することで、全ての高SHF波無線通信部230及びスレーブ型高SHF波ユニット部212が共通の搬送波周波数信号を使用することができる。全ての高SHF波無線通信部230及びスレーブ型高SHF波ユニット部212が共通の搬送波周波数信号を使用することで、搬送波周波数信号に起因して高SHF波無線通信部230及びスレーブ型高SHF波ユニット部212の間に相対位相誤差が生じることが無い。この点で、高SHF波送受信部250間の位相同期を一致させ、無線通信部間の無線部送受信位相の精度を、より高めることができる。
また、無線通信装置2が周波数帯毎に信号生成部(高SHF波信号生成部220及び低SHF波信号生成部120)を備え、無線通信部(低SHF波無線通信部130、スレーブ型低SHF波ユニット部112、高SHF波無線通信部230及びスレーブ型高SHF波ユニット部212)が、周波数帯域毎に共通の搬送波周波数信号を用いることで、無線通信装置2は、複数の周波数帯に対応することができ、かつ、各周波数帯で、無線通信部間の位相同期の精度を、より高めることができる。
また、低SHF波無線通信部130及びスレーブ型低SHF波ユニット部112がデイジーチェーン伝送にて低SHF帯の搬送波周波数信号の入力を受ける。高SHF帯についても、高SHF波無線通信部230及びスレーブ型高SHF波ユニット部212がデイジーチェーン伝送にて高SHF帯の搬送波周波数信号の入力を受ける。
このように搬送波周波数信号をデイジーチェーン伝送する構成とすることで、ユニット装置100をデイジーチェーン接続する構成とすることができる。ユニット装置100をデイジーチェーン接続する構成とすることで、ユニット装置100の増台及び減台を比較的容易に行うことができる。この点で、無線通信装置2によれば、必要な通信量に応じた接続台数とすることができる。
例えば、人口密集地ではユニット装置100の台数を増やして空間多重数を増やし、郊外地ではユニット装置100の台数を減らして運用コストを低減させるなど、環境に応じた構成を比較的容易に実現することができる。
なお、上述したように、マスタ対応低SHF波ユニット部111及びスレーブ型低SHF波ユニット部112の接続はデイジーチェーン接続に限らない。また、マスタ対応高SHF波ユニット部211及びスレーブ型高SHF波ユニット部212の接続もデイジーチェーン接続に限らない。
スレーブとなったマスタ対応低SHF波ユニット部111及びスレーブ型低SHF波ユニット部112が並列に接続されて低SHF帯の搬送波周波数信号の入力を受けるようにしてもよい。あるいは、マスタ対応低SHF波ユニット部111及びスレーブ型低SHF波ユニット部112がデイジーチェーン接続と並列接続との組み合わせにて接続されていてもよい。同様に、スレーブとなったマスタ対応高SHF波ユニット部211及びスレーブ型高SHF波ユニット部212が並列に接続されて高SHF帯の搬送波周波数信号の入力を受けるようにしてもよい。あるいは、マスタ対応高SHF波ユニット部211及びスレーブ型高SHF波ユニット部212がデイジーチェーン接続と並列接続との組み合わせにて接続されていてもよい。
この場合の構成例について、図10〜図12を参照して説明する。
図10は、無線通信装置2の変形例である無線通信装置3の構成を示す概略構成図である。図10に示すように、無線通信装置3は、1つ以上のユニット装置300を備える。ユニット装置300は、マスタ対応低SHF波ユニット部311と、スレーブ型低SHF波ユニット部112と、マスタ対応高SHF波ユニット部411と、スレーブ型高SHF波ユニット部212とを備える。マスタ対応低SHF波ユニット部311は、低SHF波信号生成部120と、低SHF波無線通信部330とを備える。マスタ対応高SHF波ユニット部411は、高SHF波信号生成部220と、高SHF波無線通信部430とを備える。
図10に示す各部のうち、スレーブ型低SHF波ユニット部112と、低SHF波信号生成部120と、スレーブ型高SHF波ユニット部212と、高SHF波信号生成部220とは、図2の場合と同様である。
無線通信装置3は、基準クロック信号生成装置920から基準クロック信号の入力を受けてMIMOにて無線通信を行う。図1に示す無線通信システム1の構成における無線通信装置2の一部又は全部を無線通信装置3に置き換えることができる。
ユニット装置300では、低SHF波無線通信部330の内部の構成、及び、高SHF波無線通信部430の内部の構成が、図2〜図7を参照して説明したユニット装置100における低SHF波無線通信部130の内部の構成、及び、高SHF波無線通信部230の内部の構成と異なる。また、図2ではユニット装置100がデイジーチェーン接続されていたのに対し、図10では1つのユニット装置300に対して複数のユニット装置300が並列接続される。それ以外の点では、ユニット装置300は、ユニット装置100の場合と同様である。
なお、図10に示すユニット装置300の接続で、並列接続されたユニット装置300にさらにユニット装置300を接続して、並列接続とデイジーチェーン接続とを組み合わせた接続としてもよい。
図11は、低SHF波無線通信部330の構成を示す概略構成図である。図11に示すように低SHF波無線通信部330は、入力アンプ141と、第一分配器142と、第二分配器143と、第一切替器144と、第二切替器145と、出力アンプ146と、1つ以上の低SHF波送受信部150と、低SHF波送受信部150と同数のアンテナ160と、1つ以上の第四分配器341と、第四分配器341と同数の前段アンプ342とを備える。低SHF波送受信部150は、第三分配器151と、低SHF波送信部152と、低SHF波受信部153とを備える。
低SHF波無線通信部330の構成では、図4に示す低SHF波無線通信部130の構成に加えて、さらに、1組以上の第四分配器341及び前段アンプ342の組み合わせが直列に接続されている。直列に接続された第四分配器341及び前段アンプ342の組み合わせのうち、最初の第四分配器341は、マスタ対応低SHF波ユニット部111からの搬送周波数信号の入力を受ける。
そして、第四分配器341の各々は、搬送周波数信号を2つに分配する。第四分配器341が分配した搬送波周波数信号のうち1つは、前段アンプ342へ出力される。一方、第四分配器341が分配した搬送波周波数信号のうちもう1つは、他のマスタ対応低SHF波ユニット部311又はスレーブ型低SHF波ユニット部112へ出力される。
前段アンプ342は、第四分配器341からの搬送周波数信号を増幅する。直列に接続された第四分配器341及び前段アンプ342の組み合わせのうち最後の前段アンプ342は、増幅した搬送周波数信号を第一分配器142へ出力する。それ以外の前段アンプ342は、増幅した搬送周波数信号を次の第四分配器341へ出力する。
図12は、高SHF波無線通信部430の構成を示す概略構成図である。図12に示すように高SHF波無線通信部430は、入力アンプ141と、第一分配器142と、第二分配器143と、第一切替器144と、第二切替器145と、出力アンプ146と、1つ以上の高SHF波送受信部250と、高SHF波送受信部250と同数のアンテナ160と、1つ以上の第四分配器341と、第四分配器341と同数の前段アンプ342とを備える。高SHF波送受信部250は、第三分配器151と、高SHF波送信部252と、高SHF波受信部253とを備える。
図12に示す各部のうち、入力アンプ141と、第一分配器142と、第二分配器143と、第一切替器144と、第二切替器145と、出力アンプ146と、アンテナ160と、第四分配器341と、前段アンプ342とは、図11の場合と同様である。また、高SHF波送受信部250と、高SHF波送信部252と、高SHF波受信部253とは、扱う周波数帯が高SHF帯である以外は、図4の低SHF波送受信部150と、低SHF波送信部152と、低SHF波受信部153と同様である。
図11及び図12を参照して説明したように、低SHF波無線通信部330の第四分配器341が低SHF波の搬送波周波数信号を他のユニット装置300へ出力する。また、高SHF波無線通信部430の第四分配器341が高SHF波の搬送波周波数信号を他のユニット装置300へ出力する。これにより、1つのユニット装置300に対して複数のユニット装置300を並列接続することができる。1つのユニット装置300に対して複数のユニット装置300が並列に接続されることで、低SHF波無線通信部330及びスレーブ型低SHF波ユニット部112が並列に接続される。
以上のように、低SHF波無線通信部330及びスレーブ型低SHF波ユニット部112が並列に接続されて低SHF帯の搬送波周波数信号の入力を受ける。高SHF帯についても、高SHF波無線通信部430及びスレーブ型高SHF波ユニット部212が並列に接続されて高SHF帯の搬送波周波数信号の入力を受ける。
このように、低SHF波無線通信部330及びスレーブ型低SHF波ユニット部112を並列接続する構成とすることで、ユニット装置100を並列接続する構成とすることができる。ユニット装置100を並列接続する構成とすることで、ユニット装置100の増台及び減台を比較的容易に行うことができる。この点で、無線通信装置3によれば、必要な通信量に応じた接続台数とすることができる。
例えば、人口密集地ではユニット装置300の台数を増やして空間多重数を増やし、郊外地ではユニット装置300の台数を減らして運用コストを低減させるなど、環境に応じた構成を比較的容易に実現することができる。
次に、図13〜図15を参照して、本発明の最小構成について説明する。
図13は、本発明に係る無線通信装置の最小構成の第1の例を示す概略構成図である。図13に示す無線通信装置10は、信号生成部11と、複数の無線通信部12とを備える。
かかる構成にて、信号生成部11は、基準クロック信号の入力を受けて搬送波周波数信号を生成する。無線通信部12は、搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う。また、無線通信部12は、搬送波周波数信号を他の無線通信部12へ出力する。
無線通信部12が搬送波周波数信号を他の無線通信部12へ出力することで、全ての無線通信部12が共通の搬送波周波数信号を使用することができる。全ての無線通信部12が共通の搬送波周波数信号を使用することで、搬送波周波数信号に起因して無線通信部12の間に相対位相誤差が生じることが無い。この点で、無線通信部12間の位相同期の精度を、より高めることができる。
図14は、本発明に係る無線通信装置の最小構成の第2の例を示す概略構成図である。図14に示す無線通信装置20は、第一信号生成部21と、第二信号生成部22と、複数の第一無線通信部23と、複数の第二無線通信部24とを備える。
かかる構成にて、第一信号生成部21は、基準クロック信号の入力を受けて第一周波数の第一搬送波周波数信号を生成する。第二信号生成部22は、基準クロック信号の入力を受けて第二周波数の第二搬送波周波数信号を生成する。第一無線通信部23は、第一搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う。第二無線通信部24は、第二搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う。また、第一無線通信部23は、第一搬送波周波数信号を他の第一無線通信部23へ出力する。第二無線通信部24は、第二搬送波周波数信号を他の第二無線通信部24へ出力する。
このように、第一信号生成部21及び第二信号生成部22が周波数帯毎に搬送周波数信号を生成し、第一無線通信部23及び第二無線通信部24が周波数帯域毎に共通の搬送波周波数信号を用いる。これにより、無線通信装置20は、複数の周波数帯に対応することができ、かつ、各周波数帯で、無線通信部間(第一無線通信部23の間、及び、第二無線通信部24の間)の位相同期の精度を、より高めることができる。
図15は、本発明に係る無線通信システムの最小構成の例を示す概略構成図である。図15に示す無線通信システム30は、複数の無線通信装置31を備える。無線通信装置31の各々は、信号生成部32と、複数の無線通信部33とを備える。
係る構成にて、無線通信装置31の各々では、信号生成部32が、基準クロック信号の入力を受けて搬送波周波数信号を生成する。無線通信部33は、搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う。また、無線通信部33は、搬送波周波数信号を他の無線通信部33へ出力する。
無線通信部33が搬送波周波数信号を他の無線通信部33へ出力することで、全ての無線通信部33が共通の搬送波周波数信号を使用することができる。全ての無線通信部33が共通の搬送波周波数信号を使用することで、搬送波周波数信号に起因して無線通信部33の間に相対位相誤差が生じることが無い。この点で、無線通信部33間の位相同期の精度を、より高めることができる。
なお、無線通信装置2、3、10、20及び31の制御の全部または一部を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1、30 無線通信システム
2、3、10、20、31 無線通信装置
11、32 信号生成部
12、33 無線通信部
21 第一信号生成部
22 第二信号生成部
23 第一無線通信部
24 第二無線通信部
100、300 ユニット装置
111、311 マスタ対応低SHF波ユニット部
112 スレーブ型低SHF波ユニット部
120 低SHF波信号生成部
121 第一分周期
122 電圧制御発振器
123 第二分周期
124 位相比較器
125 ループフィルタ
130、330 低SHF波無線通信部
141 入力アンプ
142 第一分配器
143 第二分配器
144 第一切替器
145 第二切替器
146 出力アンプ
150 低SHF波送受信部
151 第三分配器
152 低SHF波送信部
153 低SHF波受信部
160 アンテナ
211、411 マスタ対応高SHF波ユニット部
212 スレーブ型高SHF波ユニット部
220 高SHF波信号生成部
230、430 高SHF波無線通信部
250 高SHF波送受信部
252 高SHF波送信部
253 高SHF波受信部
341 第四分配器
342 前段アンプ

Claims (7)

  1. 基準クロック信号の入力を受けて搬送波周波数信号を生成する信号生成部と、
    前記搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う無線通信部と、
    を備え、
    前記無線通信部は、前記搬送波周波数信号を他の前記無線通信部へ出力
    少なくとも1つの前記無線通信部は、
    前記搬送波周波数信号を用いて電波の送受信処理を行う送受信部と、
    当該無線通信部が、前記搬送波周波数信号の入力を前記信号生成部から直接受ける場合に、前記信号生成部からの前記搬送波周波数信号を2つに分配する第一分配器と、
    当該無線通信部が、前記搬送波周波数信号の入力を他の前記無線通信部から受ける場合に、他の前記無線通信部からの前記搬送波周波数信号を2つに分配する第二分配器と、
    前記第一分配器からの前記搬送波周波数信号、または、前記第二分配器からの前記搬送波周波数信号の何れか一方を、前記送受信部に出力する第一切替器と、
    前記第一分配器からの前記搬送波周波数信号、または、前記第二分配器からの前記搬送波周波数信号の何れか一方を、他の前記無線通信部に出力する第二切替器と、
    を備える、
    無線通信装置。
  2. 少なくとも1つの前記無線通信部は、
    当該無線通信部が、前記搬送波周波数信号の入力を前記信号生成部から直接受ける場合に、前記信号生成部からの前記搬送波周波数信号を2つに分配し、2つに分配した前記搬送波周波数信号のうち一方の前記搬送波周波数信号を、他の前記無線通信部に出力する外部出力分配器
    をさらに備え、
    当該無線通信部の前記第一分配器は、当該無線通信部が、前記搬送波周波数信号の入力を前記信号生成部から直接受ける場合に、前記外部出力分配器が2つに分配する前記搬送波周波数信号のうち、他の前記無線通信部に出力される前記搬送波周波数信号以外の前記搬送波周波数信号を2つに分配する、
    請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 複数の前記無線通信部がデイジーチェーン伝送にて前記搬送波周波数信号の入力を受ける、請求項1または請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 複数の前記無線通信部が同一の前記無線通信部に接続されて前記搬送波周波数信号の入力を受ける、請求項1から3の何れか一項に記載の無線通信装置。
  5. 基準クロック信号の入力を受けて第一周波数の第一搬送波周波数信号を生成する第一信号生成部と、
    前記基準クロック信号の入力を受けて第二周波数の第二搬送波周波数信号を生成する第二信号生成部と、
    前記第一搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う第一無線通信部と、
    前記第二搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う第二無線通信部と、
    を備え、
    前記第一無線通信部は、前記第一搬送波周波数信号を他の前記第一無線通信部へ出力し、
    前記第二無線通信部は、前記第二搬送波周波数信号を他の前記第二無線通信部へ出力
    少なくとも1つの前記第一無線通信部は、
    前記第一搬送波周波数信号を用いて電波の送受信処理を行う第一送受信部と、
    当該第一無線通信部が、前記第一搬送波周波数信号の入力を前記第一信号生成部から直接受ける場合に、前記第一信号生成部からの前記第一搬送波周波数信号を2つに分配する第一周波数第一分配器と、
    当該第一無線通信部が、前記第一搬送波周波数信号の入力を他の前記第一無線通信部から受ける場合に、他の前記第一無線通信部からの前記第一搬送波周波数信号を2つに分配する第一周波数第二分配器と、
    前記第一周波数第一分配器からの前記第一搬送波周波数信号、または、前記第一周波数第二分配器からの前記第一搬送波周波数信号の何れか一方を、前記第一送受信部に出力する第一周波数第一切替器と、
    前記第一周波数第一分配器からの前記第一搬送波周波数信号、または、前記第一周波数第二分配器からの前記第一搬送波周波数信号の何れか一方を、他の前記第一無線通信部に出力する第一周波数第二切替器と、
    を備え、
    少なくとも1つの前記第二無線通信部は、
    前記第二搬送波周波数信号を用いて電波の送受信処理を行う第二送受信部と、
    当該第二無線通信部が、前記第二搬送波周波数信号の入力を前記第二信号生成部から直接受ける場合に、前記第二信号生成部からの前記第二搬送波周波数信号を2つに分配する第二周波数第一分配器と、
    当該第二無線通信部が、前記第二搬送波周波数信号の入力を他の前記第二無線通信部から受ける場合に、他の前記第二無線通信部からの前記第二搬送波周波数信号を2つに分配する第二周波数第二分配器と、
    前記第二周波数第一分配器からの前記第二搬送波周波数信号、または、前記第二周波数第二分配器からの前記第二搬送波周波数信号の何れか一方を、前記第二送受信部に出力する第二周波数第一切替器と、
    前記第二周波数第一分配器からの前記第二搬送波周波数信号、または、前記第二周波数第二分配器からの前記第二搬送波周波数信号の何れか一方を、他の前記第二無線通信部に出力する第二周波数第二切替器と、
    を備える、
    無線通信装置。
  6. 少なくとも1つの前記第一無線通信部は、
    当該第一無線通信部が、前記第一搬送波周波数信号の入力を前記第一信号生成部から直接受ける場合に、前記第一信号生成部からの前記第一搬送波周波数信号を2つに分配し、2つに分配した前記第一搬送波周波数信号のうち一方の前記第一搬送波周波数信号を、他の前記第一無線通信部に出力する第一周波数外部出力分配器
    をさらに備え、
    当該第一無線通信部の前記第一周波数第一分配器は、当該第一無線通信部が、前記第一搬送波周波数信号の入力を前記第一信号生成部から直接受ける場合に、前記第一周波数外部出力分配器が2つに分配する前記第一搬送波周波数信号のうち、他の前記第一無線通信部に出力される前記第一搬送波周波数信号以外の前記第一搬送波周波数信号を2つに分配し、
    少なくとも1つの前記第二無線通信部は、
    当該第二無線通信部が、前記第二搬送波周波数信号の入力を前記第二信号生成部から直接受ける場合に、前記第二信号生成部からの前記第二搬送波周波数信号を2つに分配し、2つに分配した前記第二搬送波周波数信号のうち一方の前記第二搬送波周波数信号を、他の前記第二無線通信部に出力する第二周波数外部出力分配器
    をさらに備え、
    当該第二無線通信部の前記第二周波数第一分配器は、当該第二無線通信部が、前記第二搬送波周波数信号の入力を前記第二信号生成部から直接受ける場合に、前記第二周波数外部出力分配器が2つに分配する前記第二搬送波周波数信号のうち、他の前記第二無線通信部に出力される前記第二搬送波周波数信号以外の前記第二搬送波周波数信号を2つに分配する、
    請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 複数の無線通信装置を備え、
    前記無線通信装置の各々は、
    前記無線通信装置がマスタとして用いられる場合に、基準クロック信号の入力を受けて搬送波周波数信号を生成する信号生成部と、
    前記搬送波周波数信号の入力を受けて無線通信を行う無線通信部と、
    を備え、
    前記無線通信部は、前記搬送波周波数信号を他の前記無線通信部へ出力
    少なくとも1つの前記無線通信部は、
    前記搬送波周波数信号を用いて電波の送受信処理を行う送受信部と、
    当該無線通信部が、前記搬送波周波数信号の入力を前記信号生成部から直接受ける場合に、前記信号生成部からの前記搬送波周波数信号を2つに分配する第一分配器と、
    当該無線通信部が、前記搬送波周波数信号の入力を他の前記無線通信部から受ける場合に、他の前記無線通信部からの前記搬送波周波数信号を2つに分配する第二分配器と、
    前記第一分配器からの前記搬送波周波数信号、または、前記第二分配器からの前記搬送波周波数信号の何れか一方を、前記送受信部に出力する第一切替器と、
    前記第一分配器からの前記搬送波周波数信号、または、前記第二分配器からの前記搬送波周波数信号の何れか一方を、他の前記無線通信部に出力する第二切替器と、
    を備える、
    無線通信システム。
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