JP2020046931A - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】ユーザが広告を視聴するメリットを明確にし、広告の視聴率を向上させる情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供する。【解決手段】情報処理装置１は、交通機関を利用するユーザから、広告視聴の承諾を得る。ユーザが交通機関を利用している期間内に、ユーザ端末２に広告を提示し、ユーザに対し、金銭的メリットを供与する。【選択図】図１

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。

公共交通機関を利用する乗客に対し、広告を配信する様々な技術が提案されている。例えば、特許文献１は、公共交通機関の乗客から取得した乗車区間に関する情報に基づき、乗客の公共交通機関利用用途を識別することで、対象を絞り効果的に広告配信を行う広告配信システムを開示する。特許文献１では、乗客が「通常客」であるか、「一時客」であるかの顧客分類に応じた広告の配信が提案されている。

特開２０１２−０８８８７１号公報

本発明は、ユーザが広告を視聴するメリットを明確にし、広告の視聴率を向上させることを目的とする。

本発明の第１の態様は、
交通機関を利用するユーザから、広告視聴の承諾を得ることと、
前記ユーザが前記交通機関を利用している期間内に広告を提示することと、
前記ユーザに対し、金銭的メリットを提供することと、
を実行する制御部を備える、情報処理装置である。

本発明の第２の態様は、
交通機関を利用するユーザから、広告視聴の承諾を得ることと、
前記ユーザが前記交通機関を利用している期間内に広告を提示することと、
前記ユーザに対し、金銭的メリットを提供することと、
を含む、情報処理方法である。

本発明の第３の態様は、
交通機関を利用するユーザから、広告視聴の承諾を得ることと、
前記ユーザが前記交通機関を利用している期間内に広告を提示することと、
前記ユーザに対し、金銭的メリットを提供することと、
をコンピュータに実行させるプログラム、または、該プログラムを非一時的に記憶したコンピュータ可読記憶媒体である。

本発明によれば、ユーザが広告を視聴するメリットを明確にし、広告の視聴率を向上させることができる。

広告提示システムの概略構成を例示する図である。 情報処理装置の機能構成を例示する図である。 広告提示処理の流れを例示するフローチャートである。 広告視聴承諾画面を例示する図である。 広告情報テーブルを例示する図である。

交通機関のユーザに対する広告手段として、例えば、中吊り、窓上ポスター、車内ビジョン、車体広告が利用されている。その他、交通機関を利用するユーザが所持する携帯端末に向けて、広告を配信することも考えられる。このように各種態様により広告が提示されるほか、広告を視聴するユーザを分類して提示内容を変更する技術も提案されている。しかしながら、一方的に提示される広告に対し、ユーザが注視する広告は限られており、視聴率の向上が十分に図れない場合が生じ得る。

上記を考慮して、本実施形態に係る情報処理装置は、交通機関を利用するユーザが、広告を視聴することを承諾した場合に、広告の視聴を承諾したユーザに金銭的メリットを提供する。この場合、ユーザは、一方的に提示される広告ではなく、金銭的メリットを受けることの見返りとしての広告を視聴するため、広告を提示されたユーザが感じる煩わしさは低減される。また、ユーザは、一方的に提示される広告よりも、金銭的メリットを受けることの見返りとして広告をより注視することが考えられる。したがって、交通機関を利用するユーザに対し、ユーザが受けられる金銭的メリットを明確にすることで、広告の視聴率を向上させることが可能となる。

金銭的メリットは、例えば、交通機関の乗車料金を割引くこと、広告主または交通機関を運営する企業が提供するポイントを付与すること、広告主が提供する商品やサービスに対して使用できるクーポンを発行することが挙げられる。なお、金銭的メリットの提供に要する費用は、例えば、ユーザによる広告の視聴回数に応じて、広告主が負担するようにしてもよい。

＜第１実施形態＞
（システム概要）
図１は、本実施形態に係る広告提示システムの概略構成を示す図である。図１の例では、広告提示システムは情報処理装置１および利用者（ユーザ）が有する端末であるユーザ端末２を含む。情報処理装置１およびユーザ端末２は、ネットワークＮによって相互に接続される。

情報処理装置１は、交通機関を利用するユーザから、広告視聴の承諾を得る。交通機関は、電車、バス、航空機、船舶を含む公共交通機関の他、ライドシェア（車両の相乗り）といった乗車料金が発生する乗物が例示される。情報処理装置１は、例えば、ユーザ端末２にインストールされた所定のアプリケーション（以下、アプリとも称する）を介して、ユーザに広告の視聴を承諾するか否かを確認し、広告視聴の承諾を得ることができる。

情報処理装置１は、ユーザが交通機関を利用する前に、ユーザ端末２を介して、事前に広告視聴の承諾を得るようにしてもよい。例えば、ユーザは、ユーザ端末２の所定のアプリによって、交通機関の乗車中に広告を視聴すること承諾するか否かを設定することができる。

情報処理装置１は、ユーザが交通機関の乗車チケットを予約または購入する際に、広告の視聴を承諾するか否かを確認することができる。また、情報処理装置１は、ユーザ端末２によって交通機関の乗車料金が決済された場合に、広告の視聴を承諾するか否かを確認するようにしてもよい。例えば、情報処理装置１は、ユーザが交通機関に乗降するとき、または改札を通過するときに、交通系電子マネーによって決済されると、広告の視聴を承諾するか否かを確認する画面をユーザ端末２に表示させればよい。

さらに、情報処理装置１は、ユーザが交通機関に乗り込んだことを検知して、広告の視聴を承諾するか否かを確認するようにしてもよい。例えば、交通機関の車両内に発信される超音波ビーコンを受信したユーザ端末２は、ユーザに対して広告の視聴を承諾するか否かを確認する。情報処理装置１は、ユーザ端末２から、広告視聴の承諾可否の通知を受信することで、ユーザの乗車を検知し、広告の視聴を承諾するか否かを確認することができる。

情報処理装置１は、広告の視聴を承諾した広告視聴ユーザに対して広告を提示する。情報処理装置１は、広告視聴ユーザのユーザ端末２に広告を配信してもよい。また、情報処理装置１は、ユーザが交通機関に乗降するとき、または改札を通過するときに、乗降口または改札機の周辺に設置されたディスプレイに広告を表示させてもよい。

情報処理装置１は、広告を視聴したユーザに対し、金銭的メリットを提供する。例えば、情報処理装置１は、事前に広告を視聴することを承諾しているユーザに対しては、交通機関の乗車料金を決済する際に、乗車料金の割引をすることができる。また、情報処理装置１は、乗車料金の決済後にユーザから広告視聴の承諾を得た場合には、乗車料金の一部を返金することによって、乗車料金の割引をすることができる。金銭的メリットは、乗車料金の割引に限られず、各種ポイントの付与、広告対象の施設で利用できるクーポンの発行を含んでもよい。

ユーザ端末２は、情報処理装置１からの要求に応じて、ユーザに対し広告の視聴を承諾するか否かを確認する。ユーザは、所定のアプリを介して、広告視聴の承諾可否をユーザ端末２に入力することができる。ユーザ端末２は、入力された広告視聴の承諾可否を、情報処理装置１に通知する。また、ユーザ端末２は、ユーザが広告の視聴を承諾した場合、情報処理装置１から配信される広告をディスプレイに表示する。

ネットワークＮは、例えば、インターネット等の世界規模の公衆通信網でありＷＡＮ（Ｗｉｄｅ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）やその他の通信網が採用されてもよい。また、ネットワークＮは、携帯電話等の電話通信網、ＷｉＦｉ等の無線通信網を含んでもよい。

（装置構成）
情報処理装置１は、コンピュータやワークステーション等によって構成される。かかるコンピュータは、ＣＰＵやＤＳＰ等のプロセッサ１１、読み込み専用メモリ（ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）等の主記憶部１２、ＥＰＲＯＭ、ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）、リムーバブルメディア等の補助記憶部１３、ユーザ端末２あるいはその他の装置と通信するための通信部１４を有する。

リムーバブルメディアは、例えば、ＵＳＢメモリやＳＤカード等のフラッシュメモリ、あるいは、ＣＤ−ＲＯＭやＤＶＤディスク、ブルーレイディスクのようなディスク記録媒体である。補助記憶部１３には、オペレーティングシステム（ＯＳ）、各種プログラム、各種テーブル等が格納され、そこに格納されたプログラムを主記憶部１２の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部等が制御されることによって、後述するような、所定の目的に果たす各機能部を実現することができる。ただし、一部または全部の機能部はＡＳＩＣやＦＰＧＡのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。ただし、情報処理装置１は単一の物理的構成によって実現される場合に限られず、互いに連携する複数台のコンピュータによって構成されてもよい。

また、通信部１４は、交通機関の乗降口または改札に設置される交通系ＩＣカードの読取装置、バス内に設置される降車を知らせるボタンを制御する装置、乗車チケットの販売
機等との通信が可能である。さらに、通信部１４は、交通機関内で広告を表示させるためのディスプレイ、ユーザの交通機関への乗降を検知するための装置等と通信することも可能である。

ユーザ端末２は、ユーザが広告視聴の承認をしたり、情報処理装置１から配信される広告を視聴したりするための端末である。ユーザ端末２は、１台に限られず、複数台がネットワークＮを介して情報処理装置１に接続されてもよい。ユーザ端末２は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、個人情報端末、ウェアラブルコンピュータ（スマートウォッチ等）といった小型のコンピュータである。

ユーザ端末２は、プロセッサ２１、主記憶部２２、補助記憶部２３、通信部２４、入力部２５、出力部２６を有するコンピュータであり、典型的には、スマートフォンやタブレット型ＰＣのようなモバイルコンピュータである。入力部２５は、例えば、タッチパッド、マウス、タッチパネル等のポインティングデバイス、キーボード、操作ボタン等であり、広告視聴の承諾可否等の操作入力を受け付ける。出力部２６は、例えば、液晶ディスプレイ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ、ＬＣＤ）、有機ＥＬ（Ｅｌｅｃｔｒｏｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ）ディスプレイであり、情報処理装置１から配信される広告を表示することができる。

（機能構成）
図２は、情報処理装置の機能構成を例示する図である。情報処理装置１は、プロセッサ１１が、補助記憶部１３に記憶されたプログラムを主記憶部１２にロードして実行することによって、図２に示す機能を実現する。すなわち、情報処理装置１は、承諾確認部１０１、広告提示部１０２、特典提供部１０３、広告情報データベース（ＤＢ）１１１として機能する。広告情報データベース１１１は、プロセッサ１１によって実行されるデータベース管理システムのプログラムが、補助記憶部１３に記憶されるデータを管理することで構築される。広告情報データベース１１１は、例えば、リレーショナルデータベースである。これらの機能部の詳細については、以下でフローチャートを参照しながら詳細に説明する。また、プログラムを実行してこれらの機能を実現するプロセッサ１１が、本発明における「制御部」に相当する。

（広告提示処理）
図３は、広告提示処理の流れを例示するフローチャートである。ここでは、ユーザが交通機関に乗り込んだときに広告の視聴を承諾するか否かを確認し、ユーザに広告を提示した後に金銭的メリットを提供する例を示すが、これに限られない。広告視聴の承諾可否は、ユーザが交通機関を利用する前に事前に確認されてもよい。ユーザが交通機関を利用する前とは、例えば、ユーザが交通機関を利用するための乗車チケットを予約するとき、および交通機関を利用するための乗車料金を決済するときが挙げられる。また、金銭的メリットの提供は、ユーザに広告を提示した後に限られず、ユーザが広告の視聴を承諾していれば、広告の提示前に提供されてもよい。図３に示す広告提示処理は、例えば、ユーザが交通機関に乗り込んだことを契機として開始される。

ステップＳ１１において、承諾確認部１０１は、ユーザが交通機関に乗り込んだこと、すなわち、交通機関を利用していることを検知する。承諾確認部１０１は、例えば、ユーザが交通機関に乗り込む場合に、ユーザ端末２に登録された交通系ＩＣカードが、読取装置にタッチされたことにより検知することができる。読取装置は、交通機関の乗降口または改札に設置され、ユーザの乗車区間をＩＣカードに記憶させる装置である。読取装置は、ユーザの情報、乗車位置（乗車駅）および降車位置（降車駅）の情報を、情報処理装置１に通知する。情報処理装置１の承諾確認部１０１は、読取装置から、ユーザのＩＣカードがタッチされた旨の通知を受けることにより、ユーザが交通機関に乗り込んだことを検
知することができる。

また、承諾確認部１０１は、交通機関の車両内に発信される超音波ビーコンを受信したユーザ端末２からの通知を受信して、ユーザが交通機関に乗っていること、すなわち、交通機関を利用していることを検知することも可能である。

ステップＳ１２において、承諾確認部１０１は、ユーザに対して、広告の視聴を承諾するか否かを確認する。承諾確認部１０１は、例えば、ユーザ端末２を介して、ユーザが広告の視聴を承諾するか否かを確認することができる。すなわち、承諾確認部１０１は、ユーザ端末２でユーザに確認した広告視聴の承諾可否を受信することで、ユーザが広告の視聴を承諾するか否かを確認することができる。

なお、広告視聴の承諾を確認するタイミングは、ユーザが交通機関を利用していることを検知した場合に限られない。承諾確認部１０１は、例えば、交通機関の乗車料金が前払いであり、乗車時に乗車料金の決済をした場合に、広告視聴の承諾可否を確認してもよい。

また、広告視聴の承諾確認は、ユーザ端末２を介する場合に限られない。承諾確認部１０１は、例えば、ユーザが交通機関の乗車チケットを購入する場合に、券売機または乗車チケットの発券用端末に対して、広告視聴の承諾可否の情報が入力されてもよい。券売機または発券用端末に対する承諾可否の情報の入力は、ユーザ自身の操作であってもよく、乗車チケットの販売を担当するオペレータの操作であってもよい。承諾確認部１０１は、券売機または発券用端末からユーザの広告視聴の承諾可否を受信することで、ユーザが広告の視聴を承諾するか否かを確認することができる。

承諾確認部１０１は、受信した承諾可否の確認結果を、ユーザの識別情報と対応付けて、補助記憶部１３に記憶させてもよい。ユーザの識別情報は、例えば、ユーザ端末２の識別番号とすることができる。これにより、情報処理装置１の各機能部は、広告視聴の承諾可否の情報を、ユーザの識別情報を指定して補助記憶部１３から取得することが可能となる。ここで、図４により、ユーザに対し広告視聴の承諾を確認するための広告視聴承諾画面について説明する。

図４は、広告視聴承諾画面を例示する図である。広告視聴承諾画面ＳＣ１は、ユーザ端末２にインストールされた所定のアプリが提供する画面である。承諾確認部１０１は、ユーザに対し広告視聴の承諾を確認する場合、例えば、ステップＳ１１において交通機関を利用していることを検知した場合に、ユーザ端末２に広告視聴の承諾確認を要求する。ユーザ端末２は、承諾確認部１０１からの要求により、広告視聴承諾画面ＳＣ１をディスプレイ（出力部２６）に表示し、ユーザに対して広告視聴の承諾を確認する。広告視聴承諾画面ＳＣ１には、ユーザが希望する特典の選択欄ＳＣ１１、動画広告の視聴可否選択欄ＳＣ１２、「はい」のラベルが付された承諾ボタンＳＣ１３及び「いいえ」のラベルが付された不承諾ボタンＳＣ１４が示される。

ユーザが希望する特典の選択欄ＳＣ１１は、ユーザが広告を視聴する見返りとして受けたい特典（「金銭的メリット」に相当する）を選択するための欄である。ユーザが広告の視聴を承諾した場合、広告提示部１０２は、選択欄ＳＣ１１で選択された特典を提供する広告を、ユーザ端末２に表示するようにすればよい。

動画広告の視聴可否選択欄ＳＣ１２は、ユーザが動画広告の視聴をするか否かを選択するための欄である。特典提供部１０３は、ユーザが画像広告よりも視聴時間の長い動画広告を視聴することで、より多くの特典をユーザに提供するようにしてもよい。

選択欄ＳＣ１１および選択欄ＳＣ１２は、ユーザに対する広告の提示内容を絞込む条件を指定するための欄である。広告を絞込む条件は、ユーザが希望する金銭的メリット（選択欄ＳＣ１１）および動画視聴可否（選択欄ＳＣ１２）の項目に限られない。広告視聴承諾画面ＳＣ１は、ユーザの性別または年齢といった属性、ユーザの目的地、ユーザが視聴を希望する広告の種類（例えば、飲食店、遊園地など）等の絞込み条件を指定するための欄を含んでもよい。広告提示部１０２は、広告視聴承諾画面ＳＣ１でユーザが指定した絞込み条件に合致する広告対象を選択して、ユーザに広告を提示することができる。

承諾ボタンＳＣ１３は、ユーザが広告の視聴を承諾する場合に押下されるボタンである。承諾ボタンＳＣ１３が押下された場合、ユーザ端末２は、情報処理装置１に対し、ユーザが広告の視聴を承諾した旨を通知する。これに対し、不承諾ボタンＳＣ１４は、ユーザが広告の視聴を承諾しない場合に押下されるボタンである。不承諾ボタンＳＣ１４が押下された場合、ユーザ端末２は、情報処理装置１に対し、ユーザが広告の視聴を承諾しなかった旨を通知する。

図３のステップＳ１３において、承諾確認部１０１は、ユーザが広告の視聴を承諾したか否かを判定する。承諾確認部１０１は、ステップＳ１２におけるユーザ端末２からの通知により、ユーザが広告の視聴を承諾したか否かを判定することができる。ユーザが広告の視聴を承諾した場合（Ｓ１３：Ｙｅｓ）、処理はステップＳ１４へ進む。ユーザが広告の視聴を承諾しなかった場合（Ｓ１３：Ｎｏ）、図３に示す処理は終了する。

ステップＳ１４において、広告提示部１０２は、ユーザに対して広告を提示する。広告提示部１０２は、例えば、広告の視聴を承諾したユーザのユーザ端末２に広告情報を配信してディスプレイに表示させることで、広告を提示することができる。

広告提示部１０２は、ユーザが交通機関を利用している期間内に広告を提示することができる。広告提示部１０２は、ユーザが広告の視聴を承諾するか否かを確認したときに広告を提示してもよい。また、広告提示部１０２は、所定のタイミングで、ステップＳ１１の処理と同様にユーザが交通機関を利用していることを検知し、ユーザが交通機関の車両内にいる場合に、広告を提示するようにしてもよい。所定のタイミングは、例えば、所定の時間間隔であってもよく、駅またはバス停等で交通機関が停止したタイミングであってもよい。

ユーザに対する広告の提示内容は、例えば、広告情報データベース１１１から取得することができる。なお、広告提示部１０２は、広告情報を提供する外部のサーバから、インターネット等のネットワークＮを介して、広告の提示内容を含む広告情報を取得してもよい。

ここで、図５により、広告情報データベース１１１に格納される広告情報について説明する。図５は、広告情報テーブルを例示する図である。広告情報テーブルは、ユーザに提示する広告情報を管理するためのテーブルである。広告情報テーブルは、広告対象、動画広告、画像広告、乗車料金割引、ポイント付与、クーポン発行のフィールドを有する。

広告対象フィールドは、広告対象となる飲食店、娯楽施設、宿泊施設、医療機関等を格納する。動画広告フィールドは、広告対象の動画による広告情報を格納する。動画広告は、例えば、図４に示す広告視聴承諾画面ＳＣ１の選択欄ＳＣ１２において、動画広告を視聴することを選択したユーザに対して提示されるようにしてもよい。画像広告フィールドは、広告対象の画像による広告情報を格納する。

乗車料金割引フィールドは、広告の視聴に対する乗車料金の割引サービスの有無を格納する。広告情報テーブルは、割引サービスの有無を格納する乗車料金割引フィールドに限られず、乗車料金の割引率または割引金額を格納するフィールドを含んでも良い。なお、図５に示す広告情報テーブルは、乗車料金割引の有無を、広告対象ごとに設定する例を示すが、乗車料金割引、割引率、割引金額は、広告対象ごとではなく、各広告対象に対して共通で設定されるようにしてもよい。また、割引率または割引金額は、動画広告を視聴しないユーザよりも、動画広告を視聴するユーザのほうが大きくなるように設定されてもよい。

ポイント付与フィールドは、広告の視聴に対するポイント付与の有無を格納する。付与されるポイントは、広告対象ごとに提供されるポイントであってもよく、複数の広告対象において共通で利用可能なポイントであってもよい。広告情報テーブルは、ポイント付与の有無を格納するポイント付与フィールドに限られず、付与されるポイント数を格納するフィールドを含んでも良い。また、付与されるポイント数は、動画広告を視聴しないユーザよりも、動画広告を視聴するユーザのほうが大きくなるように設定されてもよい。

クーポン発行フィールドは、広告の視聴に対するクーポン発行の有無を格納する。広告情報テーブルは、クーポン発行の有無を格納するクーポン発行フィールドに限られず、発行されるクーポンの枚数、クーポンの特典内容を格納するフィールドを含んでも良い。

広告情報テーブルは、乗車料金割引、ポイント付与、クーポン発行に限られず、その他の特典の内容を格納するフィールドを含んでもよい。また、広告情報テーブルは、広告対象に関連するユーザの属性（年齢または性別等）を格納するフィールドを含んでもよい。広告提示部１０２は、例えば、広告視聴承諾画面ＳＣ１でユーザの属性が指定された場合に、指定されたユーザの属性に合致する広告対象を選択して、ユーザに広告を提示することができる。なお、ユーザの属性は、広告視聴承諾画面ＳＣ１で指定される場合に限られず、ユーザ端末２から取得されてもよい。さらに、広告情報テーブルは、広告対象の位置情報を格納するフィールドを含んでもよい。広告提示部１０２は、例えば、位置情報に基づいて、ユーザの目的地または交通機関が停車した駅の周辺に存在する広告対象を選択して、ユーザに広告を提示してもよい。

図３のステップＳ１５において、特典提供部１０３は、ユーザに対して金銭的メリットを提供する。乗車料金の割引、ポイントの付与、クーポンの発行を含む金銭的メリットは、ユーザが広告の視聴を承諾した後、ユーザに提供されればよい。特典提供部１０３は、例えば、交通機関を利用するための乗車料金を決済したとき、広告が視聴されたとき、ユーザが交通機関に乗降するときに、金銭的メリットを提供することができる。

特典提供部１０３は、例えば、金銭的メリットが乗車料金の割引である場合、広告の視聴を承諾したユーザが、交通機関の乗車料金を決済するときに、割引金額を差し引いた額を決済すればよい。また、広告の視聴を承諾する前に乗車料金が決済される場合、特典提供部１０３は、広告視聴の承諾後に割引金額をユーザに返金してもよい。

（作用効果）
第１実施形態によれば、情報処理装置１は、交通機関を利用するユーザに対し、交通機関を利用している期間内に、広告を視聴することを承諾するか否かを確認する。情報処理装置１は、広告の視聴を承諾したユーザに対して広告を提示し、広告視聴の見返りとして、ユーザに金銭的メリットを提供する。これにより、情報処理装置１は、ユーザが広告を視聴するメリットを明確にし、広告の視聴率を向上させることができる。

＜第２実施形態＞
第１実施形態では、情報処理装置１は、広告視聴の承諾をしたユーザに対し、当該ユーザのユーザ端末２に広告を提示させる。これに対し、第２実施形態では、情報処理装置１は、第１実施形態とは異なる態様でユーザに広告を提示する。なお、情報処理装置１の装置構成および機能構成は、第１実施形態と同様である。ここでは、図３に示す広告提示処理において、第１実施形態と異なる処理について説明する。

第２実施形態では、広告提示部１０２は、ユーザが交通機関を停車させるための停車ボタンを押したことを契機に、当該ユーザに広告を提示する。広告提示部１０２は、例えば、停車ボタンの周辺に設置されたディスプレイに、広告の情報を配信して表示させてもよい。また、広告提示部１０２は、停車ボタンの周辺に設置されたスピーカーから、音声による広告の情報を発信させてもよい。この場合、音声の広告情報は、指向性スピーカーにより、停車ボタンを押したユーザに向けて発信されるようにしてもよい。第２実施形態では、ユーザは、ユーザ端末２を取り出して広告を視聴しなくてもよいため、広告が視聴される可能性は向上する。

なお、第２実施形態に、第１実施形態を組み合わせて、停車ボタンが押された場合に、ユーザ端末２に広告を提示させることも可能である。この場合、広告提示部１０２は、例えば、停車ボタンの位置から近距離通信が可能なユーザ端末２を検出し、広告の視聴を承諾したユーザであるか否かを判定して、広告視聴ユーザのユーザ端末２に広告を提示させればよい。広告の視聴を承諾したユーザであるか否かの情報は、ステップＳ１２の処理で説明したように、補助記憶部１３に記憶された広告視聴の承諾可否の情報から、ユーザの識別情報を指定して取得可能である。

（第２実施形態の変形例１）
上記の第２実施形態は、ユーザが降車の意思表示として停車ボタンを押したときに広告を提示する例を示す。これに対して、変形例１は、広告の視聴を承諾したユーザが、交通機関を降車するとき、または交通機関の乗車チケットを確認するための改札を通過するときに、広告を提示する例である。

広告提示部１０２は、例えば、降車口を通過するユーザが広告の視聴を承諾したか否かを判定し、広告の視聴を承諾したユーザである場合には、降車口付近に設置されたディスプレイに広告を提示することができる。ユーザが降車口を通過したことは、例えば、降車口付近で発信される超音波ビーコンを受信したユーザ端末２との通信によって判定することができる。

また、広告提示部１０２は、乗車チケット（乗車チケットの情報が登録されたユーザ端末２を含む）が改札機で読み取られたときに、ユーザが広告の視聴を承諾している場合には、改札機またはその周辺に設置されたディスプレイに広告を提示するようにしてもよい。

変形例１では、ユーザが交通機関から降車する場合に、視認されやすい位置に設置されたディスプレイに広告を表示させることで、広告の視聴率を向上させることができる。

（第２実施形態の変形例２）
第２実施形態の変形例２は、座席指定の交通機関での広告の提示に関する。ユーザが予約または購入した座席は、当該座席を予約または購入したユーザ（「座席に着席するユーザ」に相当する）と対応づけられる。対応関係の情報は、例えば、補助記憶部１３に記憶させておくことができる。交通機関内の座席と着席するユーザとを対応づけることで、広告提示部１０２は、着席するユーザが広告の視聴を承諾したか否かの情報を取得することができる。広告提示部１０２は、座席に着席するユーザが広告の視聴を承諾したか否かの
情報に基づいて、当該座席において提示される広告の提示内容または提示時間を制御することができる。なお、ユーザが広告の視聴を承諾したか否かの情報は、提示する広告を選択するための情報、例えば、ユーザが希望する特典、動画視聴の可否、ユーザの属性、希望する広告の種類、目的地等の情報を含んでもよい。

広告提示部１０２は、着席するユーザが広告の視聴を承諾している場合、座席に対応するディスプレイに広告を表示させるようにすればよい。座席に対応するディスプレイは、座席ごとに設置されるものであってもよく、複数の乗客で共用されるものであってもよい。ディスプレイが複数の乗客で共用されるものである場合、広告提示部１０２は、広告の視聴を承諾したユーザが着席する座席に音声が配信されるようにすることで、広告視聴ユーザに限定して広告を提示することができる。また、広告の視聴を承諾したユーザに対しては、広告の視聴を承諾していないユーザよりも長い時間、広告が提示されるようにしてもよい。

変形例２では、座席と着席するユーザとを対応づけることにより、広告提示部１０２は、広告の提示内容または提示時間を座席ごとに制御することができる。

＜その他の実施形態＞
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本発明はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。

また、本開示において説明した構成や処理は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。

また、１つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、１つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成（サーバ構成）によって実現するかは柔軟に変更可能である。

本発明は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する１つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク（フロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）等）、光ディスク（ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤディスク、ブルーレイディスク等）など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ（ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。

１：情報処理装置 １１：プロセッサ １２：主記憶部 １３：補助記憶部
１４：通信部 １０１：承諾確認部 １０２：広告提示部 １０３：特典提供部
１１１：広告情報データベース ２：ユーザ端末 Ｎ：ネットワーク

Claims (12)

1. 交通機関を利用するユーザから、広告視聴の承諾を得ることと、
   前記ユーザが前記交通機関を利用している期間内に広告を提示することと、
   前記ユーザに対し、金銭的メリットを提供することと、
   を実行する制御部を備える、情報処理装置。
2. 前記制御部は、前記ユーザの端末に前記広告を配信することにより、前記広告を提示する、
   請求項１に記載の情報処理装置。
3. 前記制御部は、前記交通機関を利用するための乗車料金を決済した場合に、前記ユーザに前記広告の視聴を承諾するか否かを確認する、
   請求項１または２に記載の情報処理装置。
4. 前記制御部は、前記ユーザが前記交通機関に乗車したことを検知した場合に、前記ユーザに前記広告の視聴を承諾するか否かを確認する、
   請求項１または２に記載の情報処理装置。
5. 前記広告の提示内容は、前記ユーザが希望する前記金銭的メリット、前記ユーザの属性および前記交通機関の位置情報のうちの少なくともいずれかに基づいて選択される、
   請求項１から４のいずれか１項に記載の情報処理装置。
6. 前記制御部は、前記交通機関を利用するための乗車料金を決済したときに、前記ユーザに対し前記金銭的メリットを提供する、
   請求項１から５のいずれか１項に記載の情報処理装置。
7. 前記制御部は、前記ユーザが前記交通機関を停車させるための停車ボタンを押した場合に、前記ユーザに前記広告を提示する、
   請求項１から６のいずれか１項に記載の情報処理装置。
8. 前記制御部は、前記停車ボタンが押されると前記広告を音声により配信する、
   請求項７に記載の情報処理装置。
9. 前記制御部は、前記ユーザが前記交通機関を降車するとき、または前記交通機関の乗車チケットを確認するための改札を通過するときに、前記広告を提示する、
   請求項１から８のいずれか１項に記載の情報処理装置。
10. 前記交通機関内の座席は、前記座席に着席する前記ユーザと対応づけられ、
    前記制御部は、前記座席に着席する前記ユーザが前記広告の視聴を承諾したか否かの情報に基づいて、前記座席における前記広告の提示内容または提示時間を制御する、
    請求項１から９のいずれか１項に記載の情報処理装置。
11. 交通機関を利用するユーザから、広告視聴の承諾を得ることと、
    前記ユーザが前記交通機関を利用している期間内に広告を提示することと、
    前記ユーザに対し、金銭的メリットを提供することと、
    を含む、情報処理方法。
12. 交通機関を利用するユーザから、広告視聴の承諾を得ることと、
    前記ユーザが前記交通機関を利用している期間内に広告を提示することと、
    前記ユーザに対し、金銭的メリットを提供することと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。

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