JP2020046414A - 音響特性計測装置、音響特性計測方法、およびプログラム - Google Patents

音響特性計測装置、音響特性計測方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】測定対象物から発生する測定対象音の音響特性を正確に計測する音響特性計測装置を提供する。【解決手段】設置された測定対象物とマイクロホンとを位置関係が固定された状態で移動可能なステージを駆動制御するための制御信号をステージに送信する計測制御部と、マイクロホンから集音信号を受信する集音信号受信部と、集音信号受信部によって受信される集音信号をフーリエ変換して周波数スペクトルを生成するフーリエ変換処理部と、ステージの移動に伴って受信される集音信号に基づいてフーリエ変換処理部によって生成される複数の周波数スペクトルを用いて測定対象物からの測定対象音に基づいた計測信号を抽出する計測信号抽出部と、計測信号抽出部によって抽出された計測信号を送信する信号送信部とを備える音響特性計測装置とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、測定対象物から発生する測定対象音の音響特性を計測する音響特性計測装置、音響特性計測方法、およびプログラムに関する。
生産現場において、製品から発生する音によってその製品の良否を判定する技術がある。測定対象物となる製品の周囲では、ベルトコンベアや、AGV(Automated Guided Vehicle)、電動ドライバ、設備ファンなどの駆動、作業者の会話などに起因して多数の雑音が発生する。それらの雑音が発生するタイミングや位置は一様ではないため、測定対象物の周囲で発生する騒音を除外して、測定対象物からの測定対象音を正確に測定することが求められる。
特許文献1には、測定対象物から発生する測定対象音を騒音下で測定する信号測定処理装置について開示されている。特許文献1の装置は、測定対象音を含まない騒音と、騒音が混入した測定対象音とを別々に収拾し、騒音が混入した測定対象音から騒音を除去することによって測定対象音を抽出する。
特開2002−022530号公報
特許文献1の手法では、騒音が混入した測定対象音から騒音を除去するために、測定対象音を収拾する手段の近傍に騒音を収拾する手段を設置する必要がある。特許文献1の手法では、騒音を収拾する手段によって収拾される騒音に測定対象音が混入してしまうため、騒音が混入した測定対象音から測定対象音の一部が除去されてしまい、測定対象音を正確に測定できないという問題点があった。
本発明の目的は、上述した課題を解決するために、測定対象物から発生する測定対象音の音響特性を正確に計測する音響特性計測装置を提供することにある。
本発明の一態様の音響特性計測装置は、設置された測定対象物とマイクロホンとを位置関係が固定された状態で移動可能なステージを駆動制御するための制御信号をステージに送信する計測制御部と、マイクロホンから集音信号を受信する集音信号受信部と、集音信号受信部によって受信される集音信号をフーリエ変換して周波数スペクトルを生成するフーリエ変換処理部と、ステージの移動に伴って受信される集音信号に基づいてフーリエ変換処理部によって生成される複数の周波数スペクトルを用いて測定対象物からの測定対象音に基づいた計測信号を抽出する計測信号抽出部と、計測信号抽出部によって抽出された計測信号を送信する信号送信部とを備える。
本発明の一態様の音響特性計測方法においては、情報処理装置が、設置された測定対象物とマイクロホンとを位置関係が固定された状態で移動可能なステージを駆動制御するための制御信号をステージに送信し、マイクロホンから集音信号を受信し、集音信号をフーリエ変換して周波数スペクトルを生成し、ステージの移動に伴って受信される集音信号に基づいて生成される複数の周波数スペクトルを用いて測定対象物からの測定対象音に基づいた計測信号を抽出し、抽出された計測信号を送信する。
本発明の一態様のプログラムは、設置された測定対象物とマイクロホンとを位置関係が固定された状態で移動可能なステージを駆動制御するための制御信号をステージに送信する処理と、マイクロホンから集音信号を受信する処理と、集音信号をフーリエ変換して周波数スペクトルを生成する処理と、ステージの移動に伴って受信される集音信号に基づいて生成される複数の周波数スペクトルを用いて測定対象物からの測定対象音に基づいた計測信号を抽出する処理と、抽出された計測信号を送信する処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、測定対象物から発生する測定対象音の音響特性を正確に計測する音響特性計測装置を提供することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る音響特性システムの構成の一例を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る音響特性システムが備える音響特性計測装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る音響特性システムによる音波測定について説明するための概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る音響特性システムによる音波測定について説明するための概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る音響特性システムによる音波測定について説明するための概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る音響特性システムによるボトムホールド信号の生成について説明するための概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る音響特性システムの動作について説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る音響特性システムの構成の一例を示す概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る音響特性システムの構成の一例を示す概念図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る音響特性システムの構成の一例を示す概念図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る音響特性システムを斜め上から見た際の概念図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係る音響特性システムの別の状態を斜め上から見た際の概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る音響特性システムが備える音響特性計測装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る音響特性システムによる音波測定について説明するための概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る音響特性システムによる音波測定について説明するための概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る音響特性システムによる音波測定について説明するための概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る音響特性システムによる乗算信号の生成について説明するための概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る音響特性システムの動作について説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る音響特性計測装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の各実施形態に係る音響特性計測装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。また、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る音響特性計測システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態の音響特性計測システムは、生産現場などの騒音下において、測定対象物である製品から発生する測定対象音によって、その製品の良否判定する用途などに用いられる。
(構成)
図1は、本実施形態の音響特性計測システム1の構成の一例を示す概念図である。音響特性計測システム1は、測定対象物100から発生する測定対象音を測定する。音響特性計測システム1は、音響特性計測装置10、マイクロホン110、および移動ステージ120を備える。図1においては、音響特性計測システム1の設置環境に雑音源があるものとする。なお、図1に図示した雑音源は一例であって、音響特性計測システム1の設置環境に存在する雑音源を一つに限定するものではない。
移動ステージ120は、測定対象物100およびマイクロホン110の位置を雑音源に対して移動させるためのステージである。測定対象物100およびマイクロホン110は、位置関係を固定された状態で移動ステージ120に配置される。移動ステージ120は、音響特性計測装置10からの制御信号に応じて移動する。
例えば、移動ステージ120は、土台部分と、土台部分に対する相対位置を移動可能に設置された台とを組み合わせた構成の装置によって実現される。台は、水平面に対して平行方向に移動するように構成してもよいし、水平面に対して非平行方向に移動するように構成してもよい。また、台は、直線的に移動するように構成してもよいし、曲線的に移動するように構成してもよい。また、移動ステージ120は、移動ステージ120を回転可能に支持する土台の上に設置してもよい。また、移動ステージ120は、移動ステージ120を移動可能に支持する軌道上に設置してもよい。ただし、移動ステージ120の形態は、測定対象物100とマイクロホン110との位置関係が固定された状態で、雑音源に対するマイクロホン110の位置関係を変更できさえすれば、特に限定を加えない。
例えば、測定対象物100とマイクロホン110とは、位置関係が固定された状態で移動ステージ120の上面に載置される。なお、測定対象物100とマイクロホン110とは、位置関係が固定された状態で、移動ステージ120の上面ではなく、移動ステージ120の任意の面上に配置されてもよい。また、測定対象物100とマイクロホン110とは、位置関係が固定された状態で移動ステージ120の内部に収容させてもよい。
測定対象物100およびマイクロホン110は、移動ステージ120の移動に伴って、同じ位置関係を保ちながら雑音源との位置関係が変更される。例えば、移動ステージ120は、移動可能に支持する軌道上に設置される。また、移動ステージ120は、雑音源との位置関係が変更可能になるように自走するように構成されてもよい。ただし、移動ステージ120の移動方法については、測定対象物100およびマイクロホン110と、雑音源との位置関係を変更できさえすれば特に限定を加えない。
マイクロホン110は、測定対象物100との位置関係が固定された状態で移動ステージ120に配置される。マイクロホン110は、移動ステージ120の移動に伴って、測定対象物100との位置関係が固定された状態で移動する。マイクロホン110は、雑音源からの雑音が混在した状態で、測定対象物100からの測定対象音を集音する集音装置である。マイクロホン110は、集音した音波を電気信号(以下、集音信号と呼ぶ)に変換して音響特性計測装置10に送信する。
マイクロホン110は、雑音源からの雑音と、測定対象物100からの測定対象音とが混在した音波を集音する。そのため、移動ステージ120の移動に伴って、雑音源からの雑音のレベルや周波数は随時変化して行くが、測定対象物100からの測定対象音のレベルや周波数は一定である。
音響特性計測装置10は、マイクロホン110と移動ステージ120とに接続される。移動ステージ120の移動に伴って、マイクロホン110および移動ステージ120と、音響特性計測装置10との距離が変化する。そのため、マイクロホン110および移動ステージ120と、音響特性計測装置10とは、変形可能なケーブルで有線接続させたり、無線接続させたりすることが好ましい。
音響特性計測装置10は、マイクロホン110が送信した集音信号を受信する。音響特性計測装置10は、受信した集音信号をフーリエ変換することによって周波数スペクトルを生成し、生成した周波数スペクトルを記録する。音響特性計測装置10は、マイクロホン110からの集音信号を用いて複数の周波数スペクトルを生成する。例えば、音響特性計測装置10は、後述するボトムホールド信号の変化量が無視できるレベルになるまで測定を継続したり、所定時間の測定を継続したりする。音響特性計測装置10は、測定を停止させる際に、移動ステージ120を停止させるための制御信号を移動ステージ120に送信する。
音響特性計測装置10は、生成した複数の周波数スペクトルから周波数ごとの振幅が最小となるボトムホールド信号を抽出する。音響特性計測装置10は、抽出したボトムホールド信号を計測制御部11および外部に出力する。例えば、音響特性計測装置10から出力されるボトムホールド信号は、上位システムや別のシステム、表示装置などに送信される。
〔音響特性計測装置〕
次に、音響特性計測装置10の詳細構成について図面を参照しながら説明する。図2は、音響特性計測装置10の詳細構成の一例を示すブロック図である。図2のように、音響特性計測装置10は、計測制御部11、集音信号受信部13、フーリエ変換処理部14、ボトムホールド部15、および信号送信部16を備える。
計測制御部11は、移動ステージ120の移動を制御する制御信号Scを生成する。計測制御部11は、生成した制御信号Scを移動ステージ120に送信する。測定開始時において、計測制御部11は、移動ステージ120の移動を開始させる制御信号Scを送信する。測定停止時において、計測制御部11は、移動ステージ120の移動を停止させる制御信号Scを送信する。例えば、計測制御部11は、移動ステージ120の移動を停止させる制御信号Scを所定のタイミングで送信する。また、計測制御部11は、ボトムホールド信号SBHの変化量が無視できるレベルになった際に、移動ステージ120の移動を停止させる制御信号Scを送信してもよい。計測制御部11が移動ステージ120の移動を停止させる制御信号Scを送信するタイミングは任意に設定できる。
集音信号受信部13は、マイクロホン110から集音信号STを受信する。集音信号受信部13は、マイクロホン110から受信した集音信号STをフーリエ変換処理部14に出力する。
フーリエ変換処理部14は、集音信号受信部13から集音信号STを取得する。フーリエ変換処理部14は、取得した集音信号STをフーリエ変換することによって周波数スペクトルを生成し、生成した周波数スペクトルを記録する。例えば、フーリエ変換処理部14は、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)によって集音信号STから周波数スペクトルを生成し、生成した周波数スペクトルを図示しない記録部に記録する。音響特性計測装置10は、マイクロホン110からの集音信号STを用いて複数の周波数スペクトルを生成する。
フーリエ変換処理部14は、生成した複数の周波数スペクトルをボトムホールド部15に出力する。例えば、フーリエ変換処理部14は、全ての周波数スペクトルの生成が完了してから複数の周波数スペクトルをボトムホールド部15に出力する。また、フーリエ変換処理部14は、周波数スペクトルを生成するたびにその周波数スペクトルをボトムホールド部15に出力するように構成してもよい。フーリエ変換処理部14が周波数スペクトルを出力するタイミングは任意に設定できる。
ボトムホールド部15は、フーリエ変換処理部14から複数の周波数スペクトルを取得する。ボトムホールド部15は、複数の周波数スペクトルから周波数ごとの振幅が最小となるボトムホールド信号SBHを抽出する。ボトムホールド部15は、信号送信部16および計測制御部11にボトムホールド信号SBHを出力する。なお、ボトムホールド信号SBHの変化量に応じて測定を停止させる場合は、測定が完了した時点で信号送信部16にボトムホールド信号SBHを出力するように構成してもよい。
信号送信部16は、ボトムホールド部15からボトムホールド信号SBHを取得する。信号送信部16は、取得したボトムホールド信号SBHを出力する。例えば、信号送信部16は、ボトムホールド信号SBH(測定対象音)を用いる上位システムや別のシステム、表示装置などにボトムホールド信号SBHを送信する。
以上が音響特性計測装置10の構成についての説明である。なお、図2の音響特性計測装置10の構成は一例であって、本実施形態の音響特性計測装置10の構成を限定するものではない。
〔測定手順〕
次に、音響特性計測システム1による測定対象音の測定手順について図面を参照しながら説明する。図3〜図6は、音響特性計測システム1による測定対象音の測定手順について説明するための概念図である。本実施形態において、移動ステージ120は、レール125の上に移動可能に設置されているものとする。なお、図3〜図5には、各段階で生成される周波数スペクトルSfの一例を図示しているが、それらの周波数スペクトルSfは概念的なものであり、それぞれの段階における周波数スペクトルSfを正確に表すものではない。
図3は、移動ステージ120が測定開始位置に停止している状態である。測定開始時に、音響特性計測装置10は、マイクロホン110から集音信号ST1を受信するタイミングに合わせて、移動開始を指示する制御信号SC1を移動ステージ120に送信する。移動ステージ120は、制御信号SC1を受信すると、その制御信号SC1に応じて移動を開始する。マイクロホン110は、測定対象物100からの測定対象音TMと、雑音源からの雑音TN1とが混在した音波を集音し、集音した音波から生成した集音信号ST1を音響特性計測装置10に送信する。このとき、音響特性計測装置10は、受信した集音信号ST1を用いて周波数スペクトルSf1を生成する。測定開始を指示する制御信号SC1は、作業者によるボタンの押下によって生成されるように構成してもよいし、予め設定された測定時刻に自動的に生成されるように構成してもよい。
図4は、測定途中段階における移動ステージ120の状態である。マイクロホン110は、測定対象物100からの測定対象音TMと、雑音源からの雑音TN2とが混在した音波を集音し、集音した音波から生成した集音信号ST2を音響特性計測装置10に送信する。このとき、音響特性計測装置10は、受信した集音信号ST2を用いて周波数スペクトルSf2を生成する。
図5は、移動ステージ120が測定停止位置に到達した状態である。測定停止時において、音響特性計測装置10は、測定停止位置に到達したタイミングに合わせて、移動停止を指示する制御信号SCnを移動ステージ120に送信する(nは2以上の自然数)。移動ステージ120は、制御信号SCnを受信すると、その制御信号SCnに応じて移動を停止する。マイクロホン110は、測定対象物100からの測定対象音TMと、雑音源からの雑音TNnとが混在した音波を集音し、集音した音波から生成した集音信号STnを音響特性計測装置10に送信する。このとき、音響特性計測装置10は、マイクロホン110から集音信号STnを受信し、受信した集音信号STnを用いて周波数スペクトルSfnを生成する。
図6は、図3〜図5の各段階において生成された複数の周波数スペクトルSfからボトムホールド信号SBHを抽出することを概念的に示す図である。
集音信号STには、測定対象音TMと雑音TNとが含まれる。そのため、集音信号STをフーリエ変換した周波数スペクトルSfには、測定対象音TMの周波数成分と雑音TNの周波数成分とが含まれる。測定対象物100とマイクロホン110との位置関係は変化しないため、周波数スペクトルSfに含まれる測定対象音TMの周波数スペクトルは変化せずに、一定の周波数・振幅となる。一方、マイクロホン110と雑音源との位置関係は、移動ステージ120の移動に伴って変化するため、雑音の周波数スペクトルは、ドップラー効果により周波数成分が変化するとともに、マイクロホン110と雑音源との距離の2乗に比例して振幅も変化する。すなわち、複数の周波数スペクトルSfの中から周波数・振幅が変化しない信号であるボトムホールド信号SBHを抽出することにより、雑音TNが除去された測定対象音TMを生成できる。
ここで、生産工程の環境下において、音速が345メートル/秒であり、マイクロホン110と雑音源との距離が1メートル/秒の速度で遠ざかるものとする。この場合、周波数スペクトルSfに含まれる測定対象音TMの周波数は変化しないが、雑音TNの周波数は約3パーセント低周波数側へシフトする。
また、雑音源がマイクロホン110から距離2メートルの位置にあり、移動ステージ120の移動に伴ってマイクロホン110が雑音源から0.3メートル遠ざかったものとする。この場合、周波数スペクトルSfに含まれる測定対象音TMの振幅は変化しないが、雑音TNの振幅は約−2.4デシベル変化する。
以上が、本実施形態の音響特性計測システム1の構成についての説明である。なお、図1〜図6に示す構成は一例であって、本実施形態の音響特性計測システム1の構成をそのままの形態に限定するものではない。
(動作)
次に、本実施形態の音響特性計測装置10の動作について図面を参照しながら説明する。図7は、音響特性計測装置10の動作について説明するためのフローチャートである。以下の図7のフローチャートに沿った説明においては、音響特性計測装置10を動作の主体として説明する。
図7において、まず、音響特性計測装置10は、移動ステージ120の移動を開始させるための制御信号を移動ステージ120に送信する(ステップS11)。
次に、音響特性計測装置10は、マイクロホン110から集音信号を受信する(ステップS12)。なお、移動ステージ120の移動を開始制御する前に、マイクロホン110から集音信号を受信し始めてもよい。
次に、音響特性計測装置10は、集音信号をフーリエ変換し、周波数スペクトルを生成する(ステップS13)。
次に、音響特性計測装置10は、生成した周波数スペクトルを記録する(ステップS14)。
ここで、測定を停止する場合(ステップS15でYes)、音響特性計測装置10は、移動ステージ120の移動を停止させるための制御信号を移動ステージ120に送信する(ステップS16)。一方、測定を継続する場合(ステップS15でNo)、ステップS12に戻って集音信号の受信を継続する。
ステップS16の次に、音響特性計測装置10は、複数の周波数スペクトルからボトムホールド信号を抽出する(ステップS17)。
そして、音響特性計測装置10は、抽出したボトムホールド信号を測定対象音の周波数成分として出力する(ステップS18)。
以上が、本実施形態の音響特性計測装置10の動作についての説明である。なお、図7のフローチャートに沿った音響特性計測装置10の動作は一例であって、本実施形態の音響特性計測装置10の動作をそのままの手順に限定するものではない。
以上のように、本実施形態の音響特性計測システムは、計測制御部、集音信号受信部、フーリエ変換処理部、ボトムホールド部、および信号送信部を有する音響特性計測装置を備える。計測制御部は、設置された測定対象物とマイクロホンとを位置関係が固定された状態で移動可能なステージを駆動制御するための制御信号をステージに送信する。集音信号受信部は、マイクロホンから集音信号を受信する。フーリエ変換処理部は、集音信号受信部によって受信される集音信号をフーリエ変換して周波数スペクトルを生成する。ボトムホールド部(計測信号抽出部とも呼ぶ)は、ステージの移動に伴って受信される集音信号に基づいてフーリエ変換処理部によって生成される複数の周波数スペクトルを用いて周波数ごとの振幅が最小となるボトムホールド信号を抽出する。信号送信部は、計測信号抽出部が生成したボトムホールド信号を計測信号として送信する。
また、本実施形態の音響特性計測システムは、測定対象物との位置関係が固定された状態で移動ステージに設置されるマイクロホンを備える。
また、本実施形態の音響特性計測システムは、測定対象物とマイクロホンとの位置関係を固定した状態で移動させる移動ステージを備える。例えば、移動ステージは、移動ステージを移動可能に支持する軌道上に設置される。例えば、移動ステージは、移動ステージを移動可能に支持する車輪を有する。
本実施形態においては、測定対象物とマイクとの位置関係を固定した状態で移動させるため、測定対象物からの測定対象音はレベルや周波数が変化せずにマイクロホンに集音される。それに対し、雑音源とマイクロホンとは位置関係が変化するため、雑音源からの雑音はレベルや周波数が変化する。そして、マイクロホンの出力信号をフーリエ変換して生成した複数の周波数スペクトルをボトムホールドすることにより、雑音が除去された測定対象音を抽出することができる。
以上のように、本実施形態によれば、測定対象物の周囲に多数の雑音源が存在する生産工程においても、雑音源からの雑音が除去された測定対象音を容易に取り出すことができ、製品の良否判定を高精度化することができる。
(変形例)
ここで、本発明の第1の実施形態の変形例の音響特性計測システムについて図面を参照しながら説明する。本変形例の音響特性計測システムは、軌道上に移動可能に支持されるステージではなく、軌道上ではなくても移動可能な車輪によって支持されたステージを有する点で、第1の実施形態の音響特性計測システム1(図1)の構成とは異なる。
図8は、本変形例の音響特性計測システム1−2の構成の一例を示す概念図である。音響特性計測システム1−2は、測定対象物100から発生する測定対象音を測定する。音響特性計測システム1−2は、音響特性計測装置10、マイクロホン110、および移動ステージ120−2を備える。移動ステージ120−2は、自走するための車輪123を有する。音響特性計測システム1−2は、車輪123を有する移動ステージ120−2を備える点以外は、第1の実施形態の音響特性計測システム1(図1)の構成と同じである。本変形例の音響特性計測システム1−2の動作については、第1の実施形態の音響特性計測システム1と同様であるので、詳細な説明は省略する。
以上のように、本変形例の音響特性計測システムが備える移動ステージは、移動ステージを移動可能に支持する車輪を有する。なお、本変形例の移動ステージは、車輪を介して移動ステージを移動可能に支持する軌道上に設置されてもよい。本変形例によれば、軌道を設置しなくても移動ステージを移動させることができるので、システム構成を簡略化できるとともに、設置場所の自由度が向上する。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る音響特性計測システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態の音響特性計測システムは、ボトムホールド信号の替わりに、乗算信号を抽出する点において第1の実施形態の音響特性計測システムと異なる。また、本実施形態の音響特性計測システムは、移動ステージの替わりに、回転ステージを用いる点において第1の実施形態の音響特性計測システムと異なる。なお、第1の実施形態の移動ステージを回転ステージに置換したり、第1の実施形態で生成するボトムホールド信号の替わりに乗算信号を用いたりしてもよい。
(構成)
音響特性計測システム2は、測定対象物200から発生する測定対象音を測定する。音響特性計測システム2は、音響特性計測装置20、マイクロホン210、および回転ステージ220を備える。図9においては、音響特性計測システム2の設置環境に雑音源があるものとする。なお、図9に図示した雑音源は一例であって、音響特性計測システム2の設置環境に存在する雑音源を一つに限定するものではない。
回転ステージ220は、測定対象物200およびマイクロホン210の位置を雑音源に対して移動させるためのステージである。測定対象物200およびマイクロホン210は、位置関係を固定された状態で回転ステージ220に配置される。回転ステージ220は、図示しない回転機構を有し、音響特性計測装置20からの制御信号に応じて回転する。
例えば、回転ステージ220は、土台部分と、回転機構を介して土台部分に回転可能に設置された台とを組み合わせた構成の装置によって実現される。台は、水平面に対して平行方向に回転するように構成してもよいし、水平面に対して非平行方向に回転するように構成してもよい。また、回転ステージ220は、回転ステージ220を回転可能に支持する軌道上に設置してもよい。ただし、回転ステージ220の形態は、測定対象物200とマイクロホン210との位置関係が固定された状態で、雑音源に対するマイクロホン210の位置関係を変更できさえすれば、特に限定を加えない。図9には、円形の回転ステージ220を図示しているが、回転ステージ220の形状については特に限定を加えない。
例えば、測定対象物200とマイクロホン210とは、位置関係が固定された状態で回転ステージ220の上面に載置される。なお、測定対象物200とマイクロホン210とは、位置関係が固定された状態で、回転ステージ220の上面ではなく、回転ステージ220の任意の面上に配置されてもよい。また、測定対象物200とマイクロホン210とは、位置関係が固定された状態で回転ステージ220の内部に収容させてもよい。
また、回転ステージ220の表面が水平であり、回転ステージ220の回転軸が表面に対して垂直方向となる場合においては、測定対象物200を回転ステージ220の回転軸221上に配置してもよい。図10は、変形例の音響特性計測システム2−1の回転ステージ220を上方から見た図である。図11および図12は、変形例の音響特性計測システム2−1の回転ステージ220を斜め上から見た際の概念図である。図10〜図12の変形例では、測定対象物200が回転軸221上に載置される。
図10〜図12の変形例の場合、マイクロホン210は、測定対象物200または回転軸221に対して指向性があるように調整される。また、図12のように、測定対象物200が回転ステージ220に接していない場合、測定対象物200は回転していないが、測定対象物200とマイクロホン210との位置関係は固定されている。そのため、測定対象物200からの測定対象音が、回転ステージ220の回転方向に対して一律の特性をもつ限り、図9に示す構成で得られる測定音と相違はない。
測定対象物200およびマイクロホン210は、回転ステージ220の回転に伴って、同じ位置関係を保ちながら雑音源との位置関係が変更される。例えば、回転ステージ220は、雑音源との位置関係が変更可能になるように回転する。ただし、回転ステージ220の回転方法については、測定対象物200およびマイクロホン210と、雑音源との位置関係を変更できさえすれば特に限定を加えない。
マイクロホン210は、測定対象物200との位置関係が固定された状態で回転ステージ220に配置される。マイクロホン210は、回転ステージ220の回転に伴って、測定対象物200との位置関係が固定された状態で位置が変更される。マイクロホン210は、雑音源からの雑音が混在した状態で、測定対象物200からの測定対象音を集音する集音装置である。マイクロホン210は、集音した音波を電気信号(以下、集音信号と呼ぶ)に変換して音響特性計測装置20に送信する。
マイクロホン210は、雑音源からの雑音と、測定対象物200からの測定対象音とが混在した音波を集音する。そのため、回転ステージ220の回転に伴って、雑音源からの雑音のレベルや周波数は随時変化して行くが、測定対象物200からの測定対象音のレベルや周波数は一定である。
ただし、図12のように、測定対象物200が回転していない場合は、測定対象物200からの測定対象音が、回転ステージ220の回転方向に対して一律の特性をもたない。そのため、測定対象物200からの測定対象音のレベルは一定とはならない。その一方で、後述するように、測定対象物200自体の回転方向に対する特性を測定できるという特有の機能が得られる。
音響特性計測装置20は、マイクロホン210と回転ステージ220とに接続される。回転ステージ220の回転に伴って、マイクロホン210および回転ステージ220と、音響特性計測装置20との距離が変化する。そのため、マイクロホン210および回転ステージ220と、音響特性計測装置20とは、変形可能なケーブルで有線接続させたり、無線接続させたりすることが好ましい。
音響特性計測装置20は、回転ステージ220の回転に合わせて、マイクロホン210が送信した集音信号STを受信する。
ここで、集音信号STの回転ステージ220の回転角に対する振幅の変動に関して、雑音源に起因する要素は、回転角の正弦にほぼ比例して依存する。それに対し、集音信号STの回転ステージ220の回転角に対する振幅の変動に関して、測定対象物200に起因する要素は、雑音源に起因するよりも大きい上に、回転角に全く依存しないか、もしくは特定の回転角周辺で大きくなる特性をもつ。そのため、集音信号STから測定対象物200の回転角に対する特性を測定した上で、その特性を予め均一化する前処理を付加してもよい。
音響特性計測装置20は、受信した集音信号STをフーリエ変換することによって周波数スペクトルを生成し、生成した周波数スペクトルを記録する。音響特性計測装置20は、マイクロホン210からの集音信号を用いて複数の周波数スペクトルを生成する。例えば、音響特性計測装置20は、後述する乗算信号の変化量が無視できるレベルになるまで測定を継続したり、所定時間の測定を継続したりする。音響特性計測装置20は、測定を停止させる際に、回転ステージ220を停止させるための制御信号を回転ステージ220に送信する。
音響特性計測装置20は、生成した複数の周波数スペクトルから周波数ごとの振幅を乗算した乗算信号を生成する。音響特性計測装置20は、生成した乗算信号を計測制御部21および外部に出力する。例えば、音響特性計測装置20から出力される乗算信号は、上位システムや別のシステム、表示装置などに送信される。
〔音響特性計測装置〕
次に、音響特性計測装置20の詳細構成について図面を参照しながら説明する。図13は、音響特性計測装置20の詳細構成の一例を示すブロック図である。図13のように、音響特性計測装置20は、計測制御部21、集音信号受信部23、フーリエ変換処理部24、乗算部25、および信号送信部26を備える。
計測制御部21は、回転ステージ220の回転を制御する制御信号Scを生成する。計測制御部21は、生成した制御信号Scを回転ステージ220に送信する。測定開始時において、計測制御部21は、回転ステージ220の回転を開始させる制御信号Scを送信する。測定停止時において、計測制御部21は、回転ステージ220の回転を停止させる制御信号Scを送信する。例えば、計測制御部21は、回転ステージ220の回転を停止させる制御信号Scを所定のタイミングで送信する。また、計測制御部21は、乗算信号SMの変化量が無視できるレベルになった際に、回転ステージ220の回転を停止させる制御信号Scを送信してもよい。計測制御部21が回転ステージ220の回転を停止させる制御信号Scを送信するタイミングは任意に設定できる。
集音信号受信部23は、マイクロホン210から集音信号STを受信する。集音信号受信部23は、マイクロホン210から受信した集音信号STをフーリエ変換処理部24に出力する。
フーリエ変換処理部24は、集音信号受信部23から集音信号STを取得する。フーリエ変換処理部24は、取得した集音信号STをフーリエ変換することによって周波数スペクトルを生成し、生成した周波数スペクトルを記録する。例えば、フーリエ変換処理部24は、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)によって集音信号STから周波数スペクトルを生成し、生成した周波数スペクトルを図示しない記録部に記録する。音響特性計測装置20は、マイクロホン210からの集音信号STを用いて複数の周波数スペクトルを生成する。
フーリエ変換処理部24は、生成した複数の周波数スペクトルを乗算部25に出力する。例えば、フーリエ変換処理部24は、全ての周波数スペクトルの生成が完了してから複数の周波数スペクトルを乗算部25に出力する。また、フーリエ変換処理部24は、周波数スペクトルを生成するたびにその周波数スペクトルを乗算部25に出力するように構成してもよい。フーリエ変換処理部24が周波数スペクトルを出力するタイミングは任意に設定できる。
乗算部25は、フーリエ変換処理部24から複数の周波数スペクトルを取得する。乗算部25は、複数の周波数スペクトルから周波数ごとの振幅を乗算した乗算信号を生成する。乗算部25は、信号送信部26および計測制御部21に乗算信号SMを出力する。なお、乗算信号SMの変化量に応じて測定を停止させる場合は、測定が完了した時点で信号送信部26に乗算信号SMを出力するように構成してもよい。
信号送信部26は、乗算部25から乗算信号SMを取得する。信号送信部26は、取得した乗算信号SMを出力する。例えば、信号送信部26は、乗算信号SM(測定対象音)を用いる上位システムや別のシステム、表示装置などに乗算信号SMを送信する。
以上が音響特性計測装置20の構成についての説明である。なお、図13の音響特性計測装置20の構成は一例であって、本実施形態の音響特性計測装置20の構成を限定するものではない。
〔測定手順〕
次に、音響特性計測システム2による測定対象音の測定手順について図面を参照しながら説明する。図14〜図16は、音響特性計測システム2による測定対象音の測定手順について説明するための概念図である。なお、図14〜図16には、各段階で生成される周波数スペクトルSfの一例を図示しているが、それらの周波数スペクトルSfは概念的なものであり、それぞれの段階における周波数スペクトルSfを正確に表すものではない。
図14は、回転ステージ220が測定開始位置で停止している状態である。測定開始時に、音響特性計測装置20は、マイクロホン210から集音信号ST1を受信するタイミングに合わせて、回転開始を指示する制御信号SC1を回転ステージ220に送信する。回転ステージ220は、制御信号SC1を受信すると、その制御信号SC1に応じて回転を開始する。マイクロホン210は、測定対象物200からの測定対象音TMと、雑音源からの雑音TN1とが混在した音波を集音し、集音した音波から生成した集音信号ST1を音響特性計測装置20に送信する。このとき、音響特性計測装置20は、受信した集音信号ST1を用いて周波数スペクトルSf1を生成する。測定開始を指示する制御信号SC1は、作業者によるボタンの押下によって生成されるように構成してもよいし、予め設定された測定時刻に自動的に生成されるように構成してもよい。
図15は、測定途中段階における回転ステージ220の状態である。マイクロホン210は、測定対象物200からの測定対象音TMと、雑音源からの雑音TN2とが混在した音波を集音し、集音した音波から生成した集音信号ST2を音響特性計測装置20に送信する。このとき、音響特性計測装置20は、受信した集音信号ST2を用いて周波数スペクトルSf2を生成する。
図16は、回転ステージ220が測定停止位置に到達した状態である。測定停止時において、音響特性計測装置20は、測定停止位置に到達したタイミングに合わせて、回転停止を指示する制御信号SCnを回転ステージ220に送信する(nは2以上の自然数)。回転ステージ220は、制御信号SCnを受信すると、その制御信号SCnに応じて回転を停止する。マイクロホン210は、測定対象物200からの測定対象音TMと、雑音源からの雑音TNnとが混在した音波を集音し、集音した音波から生成した集音信号STnを音響特性計測装置20に送信する。このとき、音響特性計測装置20は、マイクロホン210から集音信号STnを受信し、受信した集音信号STnを用いて周波数スペクトルSfnを生成する。
図17は、図14〜図16の各段階において生成された複数の周波数スペクトルSfから乗算信号SMを生成することを概念的に示す図である。
集音信号STには、測定対象音TMと雑音TNとが含まれる。そのため、集音信号STをフーリエ変換した周波数スペクトルSfには、測定対象音TMの周波数成分と雑音TNの周波数成分とが含まれる。測定対象物200とマイクロホン210との位置関係は変化しないため、周波数スペクトルSfに含まれる測定対象音TMの周波数スペクトルは変化せずに、一定の周波数・振幅となる。一方、マイクロホン210と雑音源との位置関係は、回転ステージ220の回転に伴って変化するため、雑音の周波数スペクトルは、ドップラー効果により周波数成分が変化するとともに、マイクロホン210と雑音源との距離の2乗に比例して振幅も変化する。すなわち、複数の周波数スペクトルSfの中から周波数・振幅が変化しない信号である乗算信号SMを抽出することにより、雑音TNが除去された測定対象音TMを生成できる。
以上が、本実施形態の音響特性計測システム2の構成についての説明である。なお、図9〜図16に示す構成は一例であって、本実施形態の音響特性計測システム2の構成をそのままの形態に限定するものではない。
(動作)
次に、本実施形態の音響特性計測装置20の動作について図面を参照しながら説明する。図18は、音響特性計測装置20の動作について説明するためのフローチャートである。以下の図18のフローチャートに沿った説明においては、音響特性計測装置20を動作の主体として説明する。
図18において、まず、音響特性計測装置20は、回転ステージ220の回転を開始させるための制御信号を回転ステージ220に送信する(ステップS21)。
次に、音響特性計測装置20は、マイクロホン210から集音信号を受信する(ステップS22)。なお、回転ステージ220の回転を開始制御する前に、マイクロホン210から集音信号を受信し始めてもよい。
次に、音響特性計測装置20は、集音信号をフーリエ変換し、周波数スペクトルを生成する(ステップS23)。
次に、音響特性計測装置20は、生成した周波数スペクトルを記録する(ステップS24)。
ここで、測定を停止する場合(ステップS25でYes)、音響特性計測装置20は、回転ステージ220の回転を停止させるための制御信号を回転ステージ220に送信する(ステップS26)。一方、測定を継続する場合(ステップS25でNo)、ステップS22に戻って集音信号の受信を継続する。
ステップS26の次に、音響特性計測装置20は、複数の周波数スペクトルから乗算信号を生成する(ステップS27)。
そして、音響特性計測装置20は、生成した乗算信号を測定対象音の周波数成分として出力する(ステップS28)。
以上が、本実施形態の音響特性計測装置20の動作についての説明である。なお、図18のフローチャートに沿った音響特性計測装置20の動作は一例であって、本実施形態の音響特性計測装置20の動作をそのままの手順に限定するものではない。
以上のように、本実施形態の音響特性計測装置は、計測制御部、集音信号受信部、フーリエ変換処理部、乗算部、および信号送信部を備える。計測制御部は、設置された測定対象物とマイクロホンとを位置関係が固定された状態で回転可能なステージを駆動制御するための制御信号をステージに送信する。集音信号受信部は、マイクロホンから集音信号を受信する。フーリエ変換処理部は、集音信号受信部によって受信される集音信号をフーリエ変換して周波数スペクトルを生成する。乗算部(計測信号抽出部とも呼ぶ)は、ステージの移動に伴って受信される集音信号に基づいてフーリエ変換処理部によって生成される複数の周波数スペクトルを用いて周波数ごとの振幅を乗算した乗算信号を生成する。信号送信部は、計測信号抽出部が生成した乗算信号を計測信号として送信する。
また、本実施形態の音響特性計測システムは、測定対象物とマイクロホンとを位置関係が固定された状態で回転させる回転機構を有する。
本実施形態においては、測定対象物とマイクとの位置関係を固定した状態で回転させるため、測定対象物からの測定対象音はレベルや周波数が変化せずにマイクロホンに集音される。それに対し、雑音源とマイクロホンとは位置関係が変化するため、雑音源からの雑音はレベルや周波数が変化する。そして、マイクロホンの出力信号をフーリエ変換して生成した複数の周波数スペクトルを乗算することにより、雑音が除去された測定対象音を抽出することができる。
以上のように、本実施形態によれば、測定対象物の周囲に多数の雑音源が存在する生産工程においても、雑音源からの雑音が除去された測定対象音を容易に取り出すことができ、製品の良否判定を高精度化することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る音響特性計測装置について図面を参照しながら説明する。本実施形態の音響特性計測装置は、第1および第2の実施形態に係る音響特性計測システムが備える音響特性計測装置を上位概念化したものである。なお、ステージおよびマイクロホンの少なくともいずれかを本実施形態の音響特性計測装置に追加した構成を音響特性計測装置と呼ぶこともある。
図19のように、本実施形態の音響特性計測装置30は、計測制御部31、集音信号受信部33、フーリエ変換処理部34、計測信号抽出部35、および信号送信部36を備える。音響特性計測装置30は、雑音源からの位置関係を変更可能なステージに設置されたマイクロホン(図示しない)から集音信号STを受信し、そのマイクロホンが設置されたステージを駆動制御する制御信号をステージに送信する。ただし、マイクロホンと測定対象物との位置関係は、ステージに設置されている状態では固定されているものとする。
計測制御部31は、ステージの駆動を制御する制御信号Scを生成する。計測制御部31は、生成した制御信号Scをステージに送信する。例えば、計測制御部31からの制御信号Scに応じて、ステージは移動したり回転したりする。測定開始時において、計測制御部31は、ステージの駆動を開始させる制御信号Scを送信する。測定停止時において、計測制御部31は、ステージの駆動を停止させる制御信号Scを送信する。例えば、計測制御部31は、ステージの駆動を停止させる制御信号Scを所定のタイミングで送信する。また、計測制御部31は、計測信号SOUTの変化量が無視できるレベルになった際に、ステージの移動を停止させる制御信号Scを送信してもよい。計測制御部31がステージの駆動を停止させる制御信号Scを送信するタイミングは任意に設定できる。
集音信号受信部33は、マイクロホンから集音信号STを受信する。集音信号受信部33は、マイクロホンから受信した集音信号STをフーリエ変換処理部34に出力する。
フーリエ変換処理部34は、集音信号受信部33から集音信号STを取得する。フーリエ変換処理部34は、取得した集音信号STをフーリエ変換することによって周波数スペクトルを生成し、生成した周波数スペクトルを記録する。例えば、フーリエ変換処理部34は、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)によって集音信号STから周波数スペクトルを生成し、生成した周波数スペクトルを図示しない記録部に記録する。音響特性計測装置30は、マイクロホンからの集音信号STを用いて複数の周波数スペクトルを生成する。
フーリエ変換処理部34は、生成した複数の周波数スペクトルを計測信号抽出部35に出力する。例えば、フーリエ変換処理部34は、全ての周波数スペクトルの生成が完了してから複数の周波数スペクトルを計測信号抽出部35に出力する。また、フーリエ変換処理部34は、周波数スペクトルを生成するたびにその周波数スペクトルを計測信号抽出部35に出力するように構成してもよい。フーリエ変換処理部34が周波数スペクトルを出力するタイミングは任意に設定できる。
計測信号抽出部35は、フーリエ変換処理部34から複数の周波数スペクトルを取得する。計測信号抽出部35は、複数の周波数スペクトルを用いて計測信号SOUTを生成する。例えば、計測信号抽出部35は、複数の周波数スペクトルから周波数ごとの振幅が最小となるボトムホールド信号を計測信号SOUTとして生成する。また、例えば、計測信号抽出部35は、複数の周波数スペクトルから周波数ごとの振幅を乗算した乗算信号を計測信号SOUTとして生成する。計測信号抽出部35は、信号送信部36および計測制御部31に計測信号SOUTを出力する。なお、計測信号SOUTの変化量に応じて測定を停止させる場合は、測定が完了した時点で信号送信部36に計測信号SOUTを出力するように構成してもよい。
信号送信部36は、計測信号抽出部35から計測信号SOUTを取得する。信号送信部36は、取得した計測信号SOUTを出力する。例えば、信号送信部36は、計測信号SOUTを用いる上位システムや別のシステムに計測信号SOUTを送信する。
以上が音響特性計測装置30の構成についての説明である。なお、図19の音響特性計測装置30の構成は一例であって、本実施形態の音響特性計測装置30の構成を限定するものではない。
以上のように、本実施形態の音響特性計測装置は、計測制御部、集音信号受信部、フーリエ変換処理部、計測信号抽出部、および信号送信部を備える。計測制御部は、設置された測定対象物とマイクロホンとを位置関係が固定された状態で移動可能なステージを駆動制御するための制御信号をステージに送信する。集音信号受信部は、マイクロホンから集音信号を受信する。フーリエ変換処理部は、集音信号受信部によって受信される集音信号をフーリエ変換して周波数スペクトルを生成する。計測信号抽出部は、ステージの移動に伴って受信される集音信号に基づいてフーリエ変換処理部によって生成される複数の周波数スペクトルを用いて測定対象物からの測定対象音に基づいた計測信号を抽出する。信号送信部は、計測信号抽出部によって抽出された計測信号を送信する。
本実施形態の音響特性計測装置によれば、測定対象物から発生する測定対象音の音響特性を正確に計測することができる。
(ハードウェア)
ここで、本発明の各実施形態に係る音響特性計測装置の処理を実行するハードウェア構成について、図20の情報処理装置90を一例として挙げて説明する。なお、図20の情報処理装置90は、各実施形態の音響特性計測装置の処理を実行するための構成例であって、本発明の範囲を限定するものではない。
図20のように、情報処理装置90は、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95および通信インターフェース96を備える。図20においては、インターフェースをI/F(Interface)と略して表記する。プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、入出力インターフェース95、および通信インターフェース96は、バス99を介して互いにデータ通信可能に接続される。また、プロセッサ91、主記憶装置92、補助記憶装置93、および入出力インターフェース95は、通信インターフェース96を介して、インターネットやイントラネットなどのネットワークに接続される。
プロセッサ91は、補助記憶装置93等に格納されたプログラムを主記憶装置92に展開し、展開されたプログラムを実行する。本実施形態においては、情報処理装置90にインストールされたソフトウェアプログラムを用いる構成とすればよい。プロセッサ91は、本実施形態に係る音響特性計測装置による処理を実行する。
主記憶装置92は、プログラムが展開される領域を有する。主記憶装置92は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリとすればよい。また、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリを主記憶装置92として構成・追加してもよい。
補助記憶装置93は、種々のデータを記憶する。補助記憶装置93は、ハードディスクやフラッシュメモリなどのローカルディスクによって構成される。なお、種々のデータを主記憶装置92に記憶させる構成とし、補助記憶装置93を省略することも可能である。
入出力インターフェース95は、情報処理装置90と周辺機器とを接続するためのインターフェースである。通信インターフェース96は、規格や仕様に基づいて、インターネットやイントラネットなどのネットワークを通じて、外部のシステムや装置に接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース95および通信インターフェース96は、外部機器と接続するインターフェースとして共通化してもよい。
情報処理装置90には、必要に応じて、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力機器を接続するように構成してもよい。それらの入力機器は、情報や設定の入力に使用される。なお、タッチパネルを入力機器として用いる場合は、表示機器の表示画面が入力機器のインターフェースを兼ねる構成とすればよい。プロセッサ91と入力機器との間のデータ通信は、入出力インターフェース95に仲介させればよい。
また、情報処理装置90には、情報を表示するための表示機器を備え付けてもよい。表示機器を備え付ける場合、情報処理装置90には、表示機器の表示を制御するための表示制御装置(図示しない)が備えられていることが好ましい。表示機器は、入出力インターフェース95を介して情報処理装置90に接続すればよい。
また、情報処理装置90には、必要に応じて、ディスクドライブを備え付けてもよい。ディスクドライブは、バス99に接続される。ディスクドライブは、プロセッサ91と図示しない記録媒体(プログラム記録媒体)との間で、記録媒体からのデータ・プログラムの読み出し、情報処理装置90の処理結果の記録媒体への書き込みなどを仲介する。記録媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光学記録媒体で実現できる。また、記録媒体は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)カードなどの半導体記録媒体や、フレキシブルディスクなどの磁気記録媒体、その他の記録媒体によって実現してもよい。
以上が、本発明の各実施形態に係る音響特性計測装置を可能とするためのハードウェア構成の一例である。なお、図20のハードウェア構成は、各実施形態に係る音響特性計測装置の演算処理を実行するためのハードウェア構成の一例であって、本発明の範囲を限定するものではない。また、各実施形態に係る音響特性計測装置に関する処理をコンピュータに実行させるプログラムも本発明の範囲に含まれる。さらに、各実施形態に係るプログラムを記録したプログラム記録媒体も本発明の範囲に含まれる。
各実施形態の音響特性計測装置の構成要素は、任意に組み合わせることができる。また、各実施形態の音響特性計測装置の構成要素は、ソフトウェアによって実現してもよいし、回路によって実現してもよい。
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1、2 音響特性計測システム
10、20、30 音響特性計測装置
11、21、31 計測制御部
13、23、33 集音信号受信部
14、24、34 フーリエ変換処理部
15 ボトムホールド部
16 信号送信部
25 乗算部
26 信号送信部
35 計測信号抽出部
36 信号送信部
110、210 マイクロホン
120 移動ステージ
220 回転ステージ

Claims (10)

  1. 設置された測定対象物とマイクロホンとを位置関係が固定された状態で移動可能なステージを駆動制御するための制御信号を前記ステージに送信する計測制御手段と、
    前記マイクロホンから集音信号を受信する集音信号受信手段と、
    前記集音信号受信手段によって受信される前記集音信号をフーリエ変換して周波数スペクトルを生成するフーリエ変換手段と、
    前記ステージの移動に伴って受信される前記集音信号に基づいて前記フーリエ変換手段によって生成される複数の前記周波数スペクトルを用いて前記測定対象物からの測定対象音に基づいた計測信号を抽出する計測信号抽出手段と、
    前記計測信号抽出手段によって抽出された前記計測信号を送信する信号送信手段とを備える音響特性計測装置。
  2. 前記計測信号抽出手段は、
    複数の前記周波数スペクトルから周波数ごとの振幅が最小となるボトムホールド信号を抽出し、
    前記信号送信手段は、
    前記計測信号抽出手段が抽出した前記ボトムホールド信号を前記計測信号として送信する請求項1に記載の音響特性計測装置。
  3. 前記計測信号抽出手段は、
    複数の前記周波数スペクトルから周波数ごとの振幅を乗算した乗算信号を生成し、
    前記信号送信手段は、
    前記計測信号抽出手段が生成した前記乗算信号を前記計測信号として送信する請求項1に記載の音響特性計測装置。
  4. 前記測定対象物との位置関係が固定された状態で前記ステージに設置される前記マイクロホンを備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載の音響特性計測装置。
  5. 前記制御信号に応じて、設置された前記測定対象物と前記マイクロホンとを位置関係が固定された状態で移動可能な前記ステージを備える請求項1乃至4のいずれか一項に記載の音響特性計測装置。
  6. 前記ステージは、
    前記ステージを移動可能に支持する軌道上に設置され、前記軌道上を移動するための車輪を有することを特徴とする請求項5に記載の音響特性計測装置。
  7. 前記ステージは、
    設置された前記測定対象物と前記マイクロホンとを位置関係が固定された状態で回転可能な回転機構を有する請求項5または6に記載の音響特性計測装置。
  8. 前記マイクロホンは、
    前記測定対象物との位置関係が固定され、かつ前記回転機構の回転軸上にあることを特徴とする請求項7に記載の音響特性計測装置。
  9. 情報処理装置が、
    設置された測定対象物とマイクロホンとを位置関係が固定された状態で移動可能なステージを駆動制御するための制御信号を前記ステージに送信し、
    前記マイクロホンから集音信号を受信し、
    前記集音信号をフーリエ変換して周波数スペクトルを生成し、
    前記ステージの移動に伴って受信される前記集音信号に基づいて生成される複数の前記周波数スペクトルを用いて前記測定対象物からの測定対象音に基づいた計測信号を抽出し、
    抽出された前記計測信号を送信する音響特性計測方法。
  10. 設置された測定対象物とマイクロホンとを位置関係が固定された状態で移動可能なステージを駆動制御するための制御信号を前記ステージに送信する処理と、
    前記マイクロホンから集音信号を受信する処理と、
    前記集音信号をフーリエ変換して周波数スペクトルを生成する処理と、
    前記ステージの移動に伴って受信される前記集音信号に基づいて生成される複数の前記周波数スペクトルを用いて前記測定対象物からの測定対象音に基づいた計測信号を抽出する処理と、
    抽出された前記計測信号を送信する処理とをコンピュータに実行させるプログラム。
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