JP2005195396A - 騒音測定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 低コストで製造できるとともに、製造時及びメンテナンス時の作業性もよく、しかも簡単な構造でマイクロフォンと被測定物との相対位置を設定することができる騒音測定システムを提供する。
【解決手段】 本発明の騒音測定システムにおいては、回転機構41の動作による回転テーブル21の回転と、回転機構42の動作によるアーム3の半円弧上での回転により、回転テーブル21に載置された被測定物50に対するマイクロフォン10の相対位置を所定の半球面上で自由に設定することができる。つまり、2つの回転機構のみの簡単な構成によって、一つのマイクロフォン10の被測定物50に対する位置関係を自由に設定することができる。
【選択図】 図3


Description

本発明は、被測定物が発生する騒音の音響パワーレベルを、マイクロフォンを介して測定する騒音測定システムに関する。
近年、パーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という)が企業から一般家庭に至るまで広範囲に普及しており、オフィスルームや書斎のみならず、会議の場や居間、或いは寝室でも使用されるのが普通になってきている。また、パソコンは深夜でも使用されることが多く、その冷却用ファンやハードディスクドライブなどの機器から発生する騒音を低減することが強く求められている。
このような機器の騒音測定については、従来、例えば無響室内にて測定対象となる機器から所定距離離れた位置でその音圧レベル(単一騒音)を測定することが行われていたが、これは必ずしも機器全体から放射されている騒音を表してはいない。
これに対して、音響パワーレベルは、機器全体が放射する音響的な総エネルギーを表すものであり、設置された環境に影響されない物理量であることから、近年では機器の騒音値を評価するために、各種の標準規格(例えばISO7779等)にてその音響パワーレベルの提示が求められている。
この音響パワーレベルの測定は、無響室や半無響室にて、例えば籠型マイク位置固定装置を用いた騒音測定システムにより行われ、音の発生源である被測定物を中心とした半球面上の所定位置(例えば10点)にそれぞれ取り付けられたマイクロフォンによって音圧の測定が行われる。
すなわち、図10に示されるように、この籠型マイク位置固定装置101は、例えば大径リング状のマイク支持材固定用基台102に対し、半円アーチ状の複数のマイク支持材103を等間隔に配置して籠形状を形成し、各マイク支持材103がその頂点でマイク支持材連結部104にて連結・固定されて構成されている。そして、その半球の中心部に被測定物150が配置される。各マイク支持材103には、上記標準規格によって定められた位置にマイク固着部105が設けられ、そこに被測定物150に向けたマイクロフォン110がそれぞれ配置されている。つまり、従来は、これら籠型マイク位置固定装置101の構成部材を組み立てながら、予め定めた任意の位置にマイクロフォン110の位置を固定し、これらのマイクロフォン110の出力値に基づいて音響パワーレベルの測定及び騒音の評価が行われていた。
しかしながら、このような従来の騒音測定システムでは、精度の良いマイクロフォン110(例えば1本あたり100万円程度)を例えば10本も使用する必要があったため、装置が非常に高価になる。また、マイクロフォン110は衝撃に弱く、作業時の取り扱いによって落下させると容易に破損してしまうため、装置の製造や修理にコストが嵩むといった問題があった。
また、マイクロフォン110を保持する籠が小さい場合や大型のマイクロフォン110を使用した場合には、被測定物150の設置や固定に際して作業者が中に入ることができず、作業性が悪い。また、マイクロフォン110の測定位置を任意に設定する場合には、一から組み立て直して位置寸法の計測を行う必要があるため、多大な工数が必要となるといった問題もあった。
こうした中、例えばマイクロフォン等の測定器を3次元的に移動させる機構を設け、そのマイクロフォンの被測定物に対する相対的な位置決めを正確に行う装置が提案されている(例えば特許文献1)。
この装置は、具体的には、被測定物を載せる測定台と、その測定台上に立てた回転軸の周りに回転駆動するアームと、そのアームに沿って水平方向に移動するポールと、そのポールに沿って鉛直方向に移動する測定器支持部とを備えている。そして、その測定器支持部にマイクロフォンを支持し、被測定物の外周領域全体において測定台を基準にした位置にマイクロフォンを位置決めすることができるものである。
このような装置によれば、被測定物に対するマイクロフォンの位置を任意に設定することができるため、マイクロフォンを一つ用意すれば足り、装置の製造コストを低減することができる。また、装置の構成が上述したような籠形状ではないため、作業性が悪いといった問題も解消することができる。
特開平6−18320号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の装置では、マイクロフォンを移動する機構として、アームを測定台周りに回転させるための駆動用モータ,ポールをアーム沿って移動させるための駆動用モータ及び測定器支持部をポールに沿って移動させるための駆動用モータがそれぞれ必要となる。つまり、マイクロフォンの測定箇所への移動に3つの駆動機構が必要となるため、構成が煩雑となるといった問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、低コストで製造できるとともに、製造時及びメンテナンス時の作業性もよく、しかも簡単な構造でマイクロフォンと被測定物との相対位置を設定することができる騒音測定システムを提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、図1〜図4に示すように、被測定物50を載せる回転テーブル21と、前記回転テーブル21を、その前記被測定物50の載置面に垂直な第1の回転軸25を中心に回転させる第1の回転機構41と、一端が前記回転テーブル21の外側で前記載置面に平行に設けられた第2の回転軸61aを中心に回転可能に取り付けられるとともに、前記被測定物50の方向に延びるように設けられ、その他端部に前記被測定物50に向けたマイクロフォン10が設置されたアーム3と、前記アーム3を前記第2の回転軸61a周りに回転させる第2の回転機構42と、前記第1の回転機構41及び前記第2の回転機構42を回転制御して、前記マイクロフォン10と前記被測定物50との相対位置を、予め設定された複数の測定位置に順次設定する回転制御手段と、前記複数の測定位置における前記マイクロフォン10の出力値に基づいて、前記被測定物50の音響パワーレベルを演算して前記被測定物50の騒音を測定する騒音演算手段と、を備えたことを特徴とする騒音測定システムが提供される。
ここでいう「被測定物50」には、パソコンの冷却用ファンやハードディスクドライブその他の各種電気機器において騒音を発生する部品又は装置を含む。
このような騒音測定システムによれば、第1の回転機構41の動作による回転テーブル21の回転と、第2の回転機構42の動作によるアーム3の半円弧上での回転により、回転テーブル21に載置された被測定物50に対するマイクロフォン10の相対位置を自由に設定することができる。つまり、上述した引用文献1記載の技術のようにマイクロフォンの測定箇所への移動に3つの駆動機構を用いないでも、これら2つの回転機構41,42のみの簡単な構成によってマイクロフォン10の被測定物50に対する位置関係を自由に設定することができる。
また、第1の回転機構41及び第2の回転機構42の動作によって、被測定物50に対するマイクロフォン10の相対位置を自由に変更することができるため、マイクロフォン10及びこれを支持する部材を複数設ける必要がなくなる。
本発明の騒音測定システムによれば、第1の回転機構及び第2の回転機構のみの簡単な構成によって、一つのマイクロフォンの被測定物に対する位置関係を自由に設定することができる。このため、その機構が簡略化された分、低コストで構築することができる。
また、このように機構が簡略化されてマイクロフォン及びこれを支持する部材を複数設ける必要がなくなるため、回転テーブル上のスペースを十分に確保することができ、メンテナンス等の作業性が向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は当該騒音測定システムを構成する騒音測定装置の概略構成を表す斜視図であり、図2はその騒音測定装置の平面図である。また、図3は図2のA−A矢視断面図であり、図4は図2のB方向からみた側面図である。
図1に示されるように、本実施の形態の騒音測定装置1は、パソコンの冷却用ファンやハードディスクドライブ等の被測定物50の騒音を測定する装置として構成され、被測定物50を載せるテーブル2と、被測定物50に向けたマイクロフォン10が設置された一本のアーム3と、これらテーブル2及びアーム3を回転駆動するための回転機構を備えた装置本体4とから構成されている。
図2〜図4に示されるように、装置本体4は、ステンレス製の長方形箱状のケース40に、テーブル2を回転駆動する回転機構41(第1の回転機構),アーム3を回転させるための回転機構42(第2の回転機構)等を配設して構成されている。
テーブル2は、装置本体4に回転可能に支持された回転テーブル21と、回転テーブル21を取り囲むように配置された固定テーブル22とから構成されている。回転テーブル21は、円板状に形成され、その上面が被測定物50の載置面を構成しており、その中心にはその載置面に対して垂直に延びる回転軸25(第1の回転軸)の上端部が嵌合固定されている。
一方、装置本体4のケース40の上面には、回転テーブル21より小さな円板状のベース23がその回転テーブル21と同軸状に配置されて、回転テーブル21を下方から支持している。このベース23は、その下面周縁近傍に周方向に等間隔で設けた3箇所の固定片24を介して固定されている。このベース23の中心部には、上記回転軸25の上端部を所定のクリアランスで挿通する挿通孔23aが形成されている。さらに、ケース40の上面には、回転テーブル21の回転軸25を回転可能に軸支する軸受機構51が設けられ、この軸受機構51の下方に駆動モータ43が懸架されている。駆動モータ43の出力軸と回転軸25は、カップリング52によって連結されており、駆動モータ43を駆動制御することによって、回転テーブル21を回転軸25の周りに回転制御できるようになっている。
固定テーブル22は、長方形板の片側の長辺に半円状の切欠き部が形成された凹状部材22a,22bを、その切欠き部を突き合わせるように配置して形成される。すなわち、固定テーブル22は、凹状部材22a,22bの突き合わせにより、中央に回転テーブル21の外径とほぼ同じ径を有する円孔22cが形成された略正方形状の板状体として構成されている。この固定テーブル22の上面は、回転テーブル21の載置面と同一平面上に広がって、被測定物50を所定の均一な平面上に載置できるようになっている。
すなわち、マイクロフォン10は、被測定物50からの直接音だけでなく、周囲に構造物がある場合にはそこで反射された反射音をも検出することになる。この反射音が多くなると、被測定物50の音響パワーレベルを高精度に検出することが難しくなり、その騒音測定に影響を及ぼすことが懸念される。そこで、本実施の形態においては、被測定物50を中心としてその騒音の反射による影響があると考えられる予め定める広さの範囲について、固定テーブル22により回転テーブル21の載置面に連続して障害物の無い均一な平面(擬似平面)を形成している。これにより、マイクロフォン10が被測定物50の反射音を検出することを減少することができ、高精度な測定を実施することができる。
この固定テーブル22の4つの角隅部の下方には、固定テーブル22を下方から水平に保持するための柱状の脚部26がそれぞれ配設され、ケース40の上面周縁部4箇所に突設された固定片27との間に梁28がそれぞれ架橋して設けられている。固定テーブル22を構成する凹状部材22a,22bは、この梁28に固定されている。
アーム3は、ステンレス製の丸棒材を所定の曲率で90度湾曲させたL字状の本体31を有し、その一端にマイクロフォン10を保持固定するための保持部材32が固定されている。この保持部材32には、マイクロフォン10を挿通させる挿通孔33と、挿通孔33に挿通されたマイクロフォン10を把持するための把持力を付与するためのネジ機構34が設けられている。本体31の他端は、回転機構42によって支持されている。
回転機構42は、アーム3の端部を挿通嵌合して支持するとともに、そのアーム3の端部と直角な水平方向に延びる回転軸61a(第2の回転軸)を備えた円柱状の回転部材61と、この回転部材61をアーム3を挟むようにして軸支する一対の軸受機構62と、ケース40の内部に懸架されて回転部材61を回転駆動する駆動モータ44とから構成されている。回転部材61と駆動モータ44とは、各々の軸端部に設けられたプーリ63,64とこれらを連結する回転ベルト65によって接続されている。駆動モータ44を駆動制御することによって、図4に二点鎖線で示されるように、アーム3を回転軸61aの周りに回転制御できるようになっている。そして、この回転制御によって、マイクロフォン10を同図に一点鎖線で示される所定の半円軌道上で動かすことができる。
本実施の形態においては、図示のように、被測定物50を回転テーブル21の中央に配置し、マイクロフォン10をこの被測定物50の真上を通る軌道上で移動制御できるように配置した例を示したが、例えば図3に点線にて示されるように、マイクロフォン10の位置を被測定物50の真上でない軌道上で移動制御できるように配置してもよい。これは、アーム3を手動により伸縮自在に構成したり、アーム3自体を取り替えることで、アーム3の被測定物50への延出方向の長さを変更することにより実現することができる。また、同様にしてアーム3の高さ方向の長さを変更することにより、マイクロフォン10の被測定物50に対する高さ位置を変更することもできる。
図6はマイクロフォン10による騒音測定位置の例を表す説明図である。上述のように回転テーブル21及びアーム3を回転制御することによって、同図に示すように、マイクロフォン10の被測定物50に対する相対位置を所定の半球面上の任意の測定位置(同図では10点の測定位置が示されている)に設定することができる。
次に、以上のように構成された騒音測定装置1を含む騒音測定システムのシステム構成について説明する。図5は当該システムの概略構成を表すブロック図である。
本実施の形態の騒音測定システムは、例えば無響室や半無響室など外部騒音の少ない環境下で構築され、パソコン70からの入力により、被測定物50に対するマイクロフォン10の相対位置の設定制御,被測定物50への電源供給,被測定物50の動作モードの設定,騒音測定結果の編集等ができるように構成されている。
すなわち、当該騒音測定システムは、パソコン70と騒音測定装置1との間に、回転テーブル21を回転駆動する駆動モータ43と、固定テーブル22を回転駆動する駆動モータ44とを駆動制御して、マイクロフォン10と被測定物50との相対位置を制御するためのモータ制御部80を備えている。
このモータ制御部80は、I/Oインタフェース81を介してパソコン70とのデータ通信を行い、パソコン70からの回転テーブル21に向けた制御指令信号をコントローラ82で処理し、モータドライバ83を介して駆動モータ43を駆動制御する。また、パソコン70からのアーム3に向けた制御指令信号をコントローラ84で処理し、モータドライバ85を介して駆動モータ44を駆動制御する。このようにして、マイクロフォン10の被測定物50に対する相対位置を、図6に示す予め設定した測定位置に順次設定し、マイクロフォン10による音響パワーレベルの測定を行う。
尚、駆動モータ44の駆動制御によってアーム3が所定の測定位置に移動しても、そのアーム3の移動・静止による揺れが残ることがある。そこで、この音響パワーレベルの演算処理は、駆動モータ44の駆動制御によってアーム3が所定の測定位置に移動した後、そのアーム3の揺れが収まって安定する予め定める設定時間(例えば3秒)を待って開始される。尚、この設定時間については、実験等により適切な値が設定されることになる。
マイクロフォン10にて検出された検出信号は、騒音測定機92に入力されて音響パワーレベルとして演算処理され、パソコン70に順次入力される。パソコン70では、騒音測定機92から入力された騒音データを、内部メモリに設定された所定の設定ファイル71(データ記憶手段)に順次格納し、必要に応じて所定のアプリケーションを利用した編集処理を行う。また、パソコン70からの入力によって所定の電源制御回路91を制御して被測定物50に供給する電源電圧や被測定物50の動作モードを設定変更することができる。
以上に説明したように、本実施の形態の騒音測定システムにおいては、回転機構41の動作による回転テーブル21の回転と、回転機構42の動作によるアーム3の半円弧上での回転により、回転テーブル21に載置された被測定物50に対するマイクロフォン10の相対位置を所定の半球面上で自由に設定することができる。つまり、2つの回転機構のみの簡単な構成によって、一つのマイクロフォン10の被測定物50に対する位置関係を自由に設定することができる。
また、回転機構41及び回転機構42の動作によって、被測定物50に対するマイクロフォン10の相対位置を所定の半球面上で自由に変更することができるため、マイクロフォン10及びこれを支持する部材を複数設ける必要がなくなるため、回転テーブル21上のスペースを十分に確保することができ、メンテナンスや部品の交換等の作業性が向上する。
さらに、回転テーブル21の外側にこれに連続した固定テーブル22による擬似平面を構成したため、被測定物50の騒音の反射を減少することができ、高精度な騒音測定評価を実現することができる。
尚、本実施の形態において、パソコン70及びモータ制御部80が回転制御手段に該当し、パソコン70及び騒音測定機92が騒音演算手段に該当する。また、パソコン70及び電源制御回路91が設定手段に該当する。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図7は本実施の形態にかかる騒音測定システムを構成する騒音測定装置の概略構成を表す平面図であり、図8はその騒音測定装置に設置されるプレナムボックスの構成を表す斜視図であり、図9は本実施の形態のマイクロフォンによる騒音測定位置の例を表す説明図である。
尚、本実施の形態は、騒音測定装置にプレナムボックス(標準試験箱)を設置した点を除けば上記第1の実施の形態の構成とほぼ同様であるため、同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。
図7に示すように、本実施の形態の騒音測定装置201においては、回転テーブル21上に、密閉された空間を形成可能な個室からなるプレナムボックス210を配置している。このプレナムボックス210は、その前壁面に被測定物であるファン250を設置し、後壁面にその開口量を調整可能な排出口220を形成したものである。すなわち、一般に、ファンは送風対象となる空間の通風状態によりその騒音の程度が変化する。このため、本実施の形態では、プレナムボックス210の排出口220の開口量を変化させた状態でファン250の音響パワーレベルを測定することで、ファン250の騒音特性の評価をするものである。
図8に示すように、プレナムボックス210は、複数の梁を接合して形成された直方体形状の枠体211の前後に部分的に樹脂製のパネル212,213を装着し、その前面側パネル212の中央にファン250を設置し、後面側のパネル213に所定の大きさの開口部からなる排出口220を形成している。また、この排出口220を閉塞可能なスライダ221が設けられており、このスライダ221を手動で動かすことによってその開口量を調整できるようになっている。枠体211のパネル212,213以外の部分には、透過性のポロエステルフィルムが装着され、プレナムボックス210の内部を外部から視認可能に覆っている。また、プレナムボックス210の内部には、その内部圧力(静圧)を検出するための図示しない圧力センサが設けられており、その出力値を図示しないマノメータを介して上述したパソコン70に取り込めるようになっている。
このように構成されたプレナムボックス210は、図7に示されるように、回転テーブル21の上面に設置された4つの止め金具205によって四方から押えられるようにして固定される。本実施の形態において、この止め金具205は、ファン250が回転テーブル21の中心位置にくるようにプレナムボックス210が配置されるような位置に設置されている。
以上の構成において、上述した第1の実施の形態と同様に、パソコン70からの入力により、ファン250に対するマイクロフォン10の相対位置の設定制御,ファン250への電源供給,ファン250の動作モードの設定,騒音測定結果の編集等ができるように構成されている。
すなわち、当該騒音測定システムにおいては、パソコン70から制御指令信号を出力してマイクロフォン10のファン250に対する相対位置を、図9に示す予め設定した測定位置に順次設定し、マイクロフォン10による騒音検出を行う。
マイクロフォン10にて検出された検出信号は、騒音測定機92に入力されて騒音値として演算処理され、圧力センサにて検出された検出信号とともにパソコン70に順次入力される。パソコン70では、騒音測定機92から入力された騒音データ,マノメータを介して入力された圧力データ,及び排出口220の開口量に基づく通風量を、内部メモリに設定された所定の設定ファイル71に順次格納し、必要に応じて所定のアプリケーションを利用した編集処理を行う。例えば、所定の内部圧力(静圧)に設定したときの通風量に対する騒音値を算出することで、ファン250の騒音特性を評価することができる。
尚、本実施の形態においても、パソコン70からの入力によって所定の電源制御回路91を制御してファン250に供給する電源電圧やファン250の動作モード(風量など)を設定変更することができる。
以上に説明したように、本実施の形態の騒音測定システムにおいても、回転機構41の動作による回転テーブル21の回転と、回転機構42の動作によるアーム3の半円弧上での回転により、回転テーブル21に載置されたプレナムボックス210のファン250に対するマイクロフォン10の相対位置を所定の半球面上で自由に設定することができる。このため、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
尚、本実施の形態において、パソコン70及び電源制御回路91が風量制御手段に該当し、圧力センサが静圧測定手段に該当する。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はその特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内での変化変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記実施の形態では、図6及び図9にて示したように、所定の半球面上にマイクロフォン10の測定位置を設定した例を示したが、半球面上でなく直方体面上やその他の測定位置に設定することもできる。
また、例えば図5において、パソコン70をLANやインターネット等の広域ネットワークに接続し、所定の外部端末装置からの要求に従い、設定ファイル71に記憶された該当する騒音データを抽出してその外部端末装置に提供できるようにしてもよい。この場合、パソコン70が情報提供手段に該当する。
(付記1)
被測定物を載せる回転テーブルと、
前記回転テーブルを、その前記被測定物の載置面に垂直な第1の回転軸を中心に回転させる第1の回転機構と、
一端が前記回転テーブルの外側で前記載置面に平行に設けられた第2の回転軸を中心に回転可能に取り付けられるとともに、前記被測定物の方向に延びるように設けられ、その他端部に前記被測定物に向けたマイクロフォンが設置されたアームと、
前記アームを前記第2の回転軸周りに回転させる第2の回転機構と、
前記第1の回転機構及び前記第2の回転機構を回転制御して、前記マイクロフォンと前記被測定物との相対位置を、予め設定された複数の測定位置に順次設定する回転制御手段と、
前記複数の測定位置における前記マイクロフォンの出力値に基づいて、前記被測定物の音響パワーレベルを演算して前記被測定物の騒音を測定する騒音演算手段と、
を備えたことを特徴とする騒音測定システム。
(付記2)
前記アームは、前記第2の回転軸から略垂直に所定長さ延出した後、さらに略垂直に屈曲して前記被測定物の方向に延びるL字状に形成され、
前記回転テーブルは、円板状に形成されてその円の中心に前記第1の回転軸が設けられていることを特徴とする付記1記載の騒音測定システム。
(付記3)
前記騒音演算手段は、前記回転制御手段による前記第2の回転機構の回転制御により、前記アームが前記測定位置に移動した後、そのアームの位置が安定する予め定める設定時間を待って演算処理を開始することを特徴とする付記1記載の騒音測定システム。
(付記4)
前記アームが、前記第2の回転軸から略垂直に所定長さ延出した後、さらに略垂直に屈曲して前記被測定物の方向に延びるL字状に形成される一方、前記回転テーブルが円板状に形成されてその円の中心に前記第1の回転軸が設けられており、さらに、
前記回転テーブルの外径とほぼ同じ径を有する円孔を有し、その円孔に前記回転テーブルを配置させるとともに、前記回転テーブルの載置面と同一平面上に、前記被測定物の騒音の反射を低減するための予め定める広さの擬似平面を有する固定テーブルを備えたことを特徴とする付記1記載の騒音測定システム。
(付記5)
前記騒音演算手段が測定した騒音データを格納するデータ記憶手段と、
広域ネットワークを介して接続された所定の外部端末装置からの要求に従い、前記データ記憶手段に記憶された該当する前記騒音データを抽出して前記外部端末装置に提供する情報提供手段と、
を備えたことを特徴とする付記1記載の騒音測定システム。
(付記6)
前記被測定物への電源供給及び前記被測定物の動作モードの設定をするための設定手段を備えたことを特徴とする付記1記載の騒音測定システム。
(付記7)
前記回転テーブルに載置され、所定の内部空間を形成して外部と隔離するプレナムボックスと、
前記プレナムボックスの側壁に設けられ、前記プレナムボックスへ外部からの風を導入するための前記被測定物としてのファンと、
前記ファンの回転数を制御して前記プレナムボックスへ導入する風量を制御する風量制御手段と、
前記プレナムボックスの側壁に設けられ、前記ファンから導入された風を外部に排出するための開口部からなり、その開口部の開口量を調整可能に構成された排出口と、
前記プレナムボックス内の静圧を測定するための静圧測定手段と、
を備えたことを特徴とする付記1記載の騒音測定システム。
第1の実施の形態にかかる騒音測定システムを構成する騒音測定装置の概略構成を表す斜視図である。 第1の実施の形態の騒音測定装置の平面図である。 図2のA−A矢視断面図である。 図2のB方向からみた側面図である。 第1の実施の形態にかかる騒音測定システムの概略構成を表すブロック図である。 第1の実施の形態のマイクロフォンによる騒音測定位置の例を表す説明図である。 第2の実施の形態にかかる騒音測定システムを構成する騒音測定装置の概略構成を表す斜視図である。 第2の実施の形態にかかる騒音測定装置に設置されるプレナムボックスの構成を表す斜視図である。 第2の実施の形態のマイクロフォンによる騒音測定位置の例を表す説明図である。 従来の騒音測定システムを構成する騒音測定装置の概略構成を表す斜視図である。
符号の説明
1,201 騒音測定装置
2 テーブル
3 アーム
4 装置本体
10 マイクロフォン
21 回転テーブル
22 固定テーブル
23 ベース
25 回転軸
40 ケース
41 回転機構
42 回転機構
43,44 駆動モータ
50 被測定物
61 回転部材
61a 回転軸
70 パソコン
71 設定ファイル
80 モータ制御部
91 電源制御回路
92 騒音測定機
210 プレナムボックス
220 排出口
221 スライダ
250 ファン

Claims (3)

  1. 被測定物を載せる回転テーブルと、
    前記回転テーブルを、その前記被測定物の載置面に垂直な第1の回転軸を中心に回転させる第1の回転機構と、
    一端が前記回転テーブルの外側で前記載置面に平行に設けられた第2の回転軸を中心に回転可能に取り付けられるとともに、前記被測定物の方向に延びるように設けられ、その他端部に前記被測定物に向けたマイクロフォンが設置されたアームと、
    前記アームを前記第2の回転軸周りに回転させる第2の回転機構と、
    前記第1の回転機構及び前記第2の回転機構を回転制御して、前記マイクロフォンと前記被測定物との相対位置を、予め設定された複数の測定位置に順次設定する回転制御手段と、
    前記複数の測定位置における前記マイクロフォンの出力値に基づいて、前記被測定物の音響パワーレベルを演算して前記被測定物の騒音を測定する騒音演算手段と、
    を備えたことを特徴とする騒音測定システム。
  2. 前記騒音演算手段は、前記回転制御手段による前記第2の回転機構の回転制御により、前記アームが前記測定位置に移動した後、そのアームの位置が安定する予め定める設定時間を待って演算処理を開始することを特徴とする請求項1記載の騒音測定システム。
  3. 前記アームが、前記第2の回転軸から略垂直に所定長さ延出した後、さらに略垂直に屈曲して前記被測定物の方向に延びるL字状に形成される一方、前記回転テーブルが円板状に形成されてその円の中心に前記第1の回転軸が設けられており、さらに、
    前記回転テーブルの外径とほぼ同じ径を有する円孔を有し、その円孔に前記回転テーブルを配置させるとともに、前記回転テーブルの載置面と同一平面上に、前記被測定物の騒音の反射を低減するための予め定める広さの擬似平面を有する固定テーブルを備えたことを特徴とする請求項1記載の騒音測定システム。


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