JP2020046005A - 管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】落下の衝撃等で挿入ガイドが位置ずれすることを防止し、継手本体への接続管の挿入時に止水部材が所定位置から外れて接続管との間の止水性能を損なうことを防止できる。【解決手段】管継手1の継手本体2は、筒状の案内部の内周側に流体通路3を有し、外周側のインナーボディ10の内周面10aとの間に接続管Sを押し込む案内通路9を設けた。案内部の凹溝部に設けた止水部材15は、リング状の第一凸部16及び第二凸部17が接続管Sの押し込み方向に沿って設けられ、第一凸部16及び第二凸部17の間の凹陥部に接続管Sを案内通路9に押し込む際のガイドとなる挿入ガイド20を載置した。第一凸部16には周方向に所定間隔で貫通溝が形成され、接続管Sで押圧されても止水性を有しない。第二凸部17は押し込まれた接続管Sで押圧されて止水する。【選択図】図4

Description

本発明は、給水管や給湯管等を含む接続管の接続に使用されて水密状態にシールする管継手に関する。
従来、内部に流体通路が形成された継手本体の内筒と外筒の間に接続管を挿入可能な管継手が知られている。この管継手において、内筒の外周面に形成された溝に止水部材が装着され、止水部材と挿入された接続管の内周面との間で水密な止水構造を有している。接続管を継手本体に挿入する際、接続管の先端面(管端)が斜めに切断されたり、挿入方向が傾いたりすると、止水部材に対する接続管の圧縮作用に偏りが生じて止水部材が溝内の正規の位置から外れてしまい、止水性能を損なう恐れがある。
このような不具合を改善する技術として、例えば、特許文献1に記載された差し込み式管継手が提案されている。この管継手では、継手本体の内筒と外筒の間の接続管挿通孔に断面略V字状で円環状のガイドリングが配設されている。これによって、接続管の先端面が斜め切りされていたり、接続管の挿入方向に傾きがあっても、接続管の先端面でガイドリングを押すことで止水部材を乗り越えて、止水部材に対する圧縮作用に偏りが生じることを抑えている。
特開2009−299863号公報
しかしながら、特許文献1に記載の管継手において、接続管の挿入前に、ガイドリングは抜け止めリングの手前側に配置されており、止水部材との間でわずかな間隙を以って係止配置されて離脱を回避している。しかも、ガイドリングは、接続管の挿入時に先端面に押されて移動する際の抵抗力をできるだけ小さくする為、抜け止めリングや止水部材との間で小さな力で係止保持されているにすぎない。
そのため、ガイドリングは安定して保持されておらず、例えば管継手を落下させたり他の部材に衝突して衝撃がかかったりした場合に、ガイドリングの位置ずれや離脱が発生して挿入される接続管をガイドできないという問題がある。
また、継手本体内へ接続管を挿入する途中で停止させた場合、接続管で止水部材を圧縮した後の反発力や外部からの衝撃等が生じるとガイドリングが接続管の先端から離れ、隙間を生じる場合がある。隙間が発生すると、その後に接続管の先端面がガイドリングとの隙間を埋めて前進する際にガイドリングが接続管の進行をガイドする効果を発揮できない。しかも、接続管の先端面の斜め切れや斜め方向への挿入等が生じた場合には、押された止水部材が内管の溝内の正規の位置から外れて止水性能を損なう恐れがある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、落下の衝撃等で挿入ガイドが位置ずれすることを防止して、継手本体への接続管の挿入時に止水部材が所定位置から外れて接続管との間の止水性能を損なうことを防止できる管継手を提供することを目的としている。
本発明に係る管継手は、筒状の案内部の内周側に流体通路を有すると共に外周側に接続管を押し込む案内通路を設けた継手本体と、案内部の外周面に環状の第一凸部及び第二凸部が接続管の押し込み方向に沿って配設されていて接続管との間を止水する止水部材と、止水部材の第一凸部及び第二凸部の間に設けられていて接続管を案内通路に押し込む際のガイドとなる挿入ガイドと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、挿入ガイドは接続管を押し込む案内通路内で止水部材の第一凸部及び第二凸部の間に設けられているため安定して支持できて、管継手を落下させたり他の部材に衝突する等の衝撃があっても位置ずれしない。そのため、接続管の先端面に斜め切れや挿入方向の傾きがあっても、接続管を案内通路に挿入して挿入ガイドを押し込むことができるため止水部材を乗り越え、止水部材の位置ずれを抑えて接続管との間で止水性能を発揮できる。
また、止水部材は、接続管の押し込み方向に近い第一凸部が接続管との間で止水性能を有していないことが好ましい。
継手本体の案内通路に接続管を途中まで押し込んで止水部材の第一凸部を押圧した状態では止水されていないことを明確にすることで、接続管を更に奥側に押し込むことで確実に止水するように設定した。
また、第一凸部には接続管の押し込み方向に沿って貫通溝が形成されていてもよい。
止水部材の第一凸部を接続管で押圧して圧縮しても貫通溝が形成されているために、止水性を発揮できない。
また、第二凸部は押し込まれた接続管との間で止水することが好ましい。
接続管を案内通路に押し込んで止水部材の第一凸部を乗り越えた途中段階では止水できず、更に奥側に押し込んで第二凸部を乗り越えて圧縮することで止水できることを明確にした。
また、止水部材の内周面と案内部の外周面の一方に突起が形成され、他方に突起を嵌合させる凹部が形成されていることが好ましい。
止水部材が接続管で押されても止水部材と案内部の突起と凹部とが係合しているために、押し込み方向の位置ずれを防止できる。しかも、止水部材は挿入ガイドによって径方向への変形を抑制されているため、止水部材が接続管に押されて径方向に変位することを抑制できる。
また、案内通路内には、挿入ガイドよりも入口側に接続管の引き抜きを抑制する抜け止め部材が設けられていることが好ましい。
挿入ガイドを接続管の抜け止め部材より押し込み方向前方に設置したため、接続管で挿入ガイドを押す際に押し込み抵抗を低減できる。
本発明に係る管継手によれば、接続管を挿入する前の挿入ガイドを止水部材の第一凸部及び第二凸部の間に保持できるため、挿入ガイドを安定して係止保持することができ、例えば管継手を落下させたり他の部材と衝突して衝撃がかかったりした場合にも挿入ガイドの位置ずれや離脱等を防止できる。そのため、接続管を押し込む際に挿入ガイドによって確実にガイドでき、止水部材との間で止水性を確保できる。
しかも、本発明は、他の部材を追加することなく、挿入ガイド及び止水部材によって実現できるため、組立加工性が容易でコストの増加を抑えることができる。
本発明の実施の形態による管継手の要部断面図である。 図1に示す管継手の継手本体に設置された止水部材の拡大図である。 図2に示す止水部材のA−A線部分を含む全周の断面図である。 継手本体の案内通路内に接続管を途中まで挿入した段階の断面図である。 継手本体の案内通路内の奥部まで接続管を挿入した断面図である。 変形例による止水部材の図3と同様な断面図である。 図6に示す止水部材のB−B線部分の断面図である。
以下、本発明の実施の形態による管継手について、図1〜図5に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態による管継手1は、継手本体2として、流体通路3を有する継手本体通水部4と、継手本体通水部4の一部として先端側(接続側)に縮径して形成された筒状の案内部5とを有している。また、継手本体2は、案内部5の外周側に嵌合された略筒状のアウターボディ6と、アウターボディ6の先端側に噛合して連結された筒状のナット部7と、を概略で備えている。アウターボディ6とナット部7の内側には略筒状のインナーボディ10が装着されている。
継手本体通水部4の案内部5とアウターボディ6の内側のインナーボディ10及びナット部7との間には、接続管Sを挿入する案内通路9が形成されている。なお、アウターボディ6とインナーボディ10は案内部5の外周側の筒体として一体形成してもよい。
図1に示す管継手1において、継手本体通水部4に形成した案内通路9における接続管Sの挿入側(図中、右側)を入口9a側とし、図中、挿入方向の奥側(図中、左側)を奥部9b側とする。
アウターボディ6は継手本体通水部4の奥側に形成された凹溝4aに一端部6aが嵌合しており、挿入側の外周面段部には雄ねじ部6bが形成されている。雄ねじ部6bには、ナット部7の内周面に形成された雌ねじ部7aが螺合されて締め込まれている。ナット部7の雌ねじ部7aの挿入側には段部7bを介して内周面がより縮径された開口7cが形成されている。ナット部7の開口7cと案内部5の先端との間が案内通路9の入口9aを形成する。
アウターボディ6及びナット部7の雌ねじ部7aの領域の内周面には略円環状のインナーボディ10が装着されている。インナーボディ10の内周面10aは略円筒状に形成され、その挿入側は内周面10aより拡径された拡径部10bが形成され、拡径部10bの外周面はナット部7との接続部に嵌合された段付き形状とされている。
インナーボディ10の拡径部10bの挿入側端部には、後述する接続管Sの引き抜きを阻止するための環状の抜け止めリング12が固着されている。インナーボディ10の内周面10aと案内部5との間に略円環状の案内通路9が形成されている。しかも、インナーボディ10の奥側端部10cは案内部5側に湾曲して形成され、この部分の空間は案内通路9の奥部9bとされている。
抜け止めリング12は、インナーボディ10の拡径部10bの端面に固定された基部12aと基部12aから奥部9b方向に向けて傾斜配置された係止部12bとを有している。抜け止めリング12は例えばステンレス鋼で形成されており、係止部12bの部分で複数枚に分かれる切り込みが形成されていて個別に拡縮方向に弾性変形可能とされている。しかも、複数枚の係止部12bは挿入された接続管Sに係合して、接続管Sの引き抜き時に係止部12bが接続管Sに係止することで、引き抜きを阻止することができる。
なお、抜け止めリング12は基部12aが断面略L字状に形成されていて拡径部10bとナット部7の内周面との間に挟持することで固定されていてもよい。
継手本体通水部4の案内部5の部分の外周面には、インナーボディ10の内周面10aに対向する位置に所定幅に亘って凹溝部14がリング状に形成されている。この凹溝部14内には略円環状の止水部材15が設置されている。止水部材15は案内通路9内に挿入された接続管Sとの間で全周に水密にシールする弾性部材であり、合成ゴム、天然ゴム、合成樹脂等からなり、例えば耐塩素系のゴム部材のEPDMで形成されている。
止水部材15には、円筒状の基部15aの外周側の表面に接続管Sの挿入方向に沿って第一凸部16と第二凸部17とが周方向にリング状に一体形成されている。第一凸部16は案内通路9内の挿入側(入口9a側)に形成され、第二凸部17は奥側(奥部9b側)に形成されている。第一凸部16と第二凸部17の間には凹陥部18が全周に亘って形成されている。
図2に示す例では、第一凸部16は断面略鋸歯状に形成され、第二凸部17は断面略半円状に形成され、凹陥部18はこれら第一凸部16と第二凸部17を結ぶ断面略水平線形状に形成されている。しかも、断面鋸歯状をなす第一凸部16は挿入側の面が傾斜面16aであり、奥側(第二凸部17側)の面が略垂直面であるため、接続管Sの管端が第一凸部16の傾斜面16aに当接しても傾斜面16aを押圧しながらスムーズに乗り越えることができる。
また、第二凸部17は断面略半円状に形成されているため、接続管Sがその頂部を乗り越えて頂部を押圧する接続管Sの周面との間で水密にシールすることができる。なお、止水部材15の第一凸部16と凹陥部18と第二凸部17は、適宜の断面形状に形成できる。
しかも、図1において、凹陥部18には案内通路9内への接続管Sの挿入をガイドするガイドリングとして円環状の挿入ガイド20が載置されている。挿入ガイド20は例えばPP等の剛性樹脂や合成ゴム、天然ゴム等からなり、断面視で外周側にのみ拡径部を有する略矢印形状に形成されている。または、挿入ガイド20は断面略V字形状に形成されていてもよく、その形状は適宜選択できる。凹陥部18に載置された挿入ガイド20は、その後端部が第一凸部16に当接され、第二凸部17に先端部近傍部分が載置されていると共に、先端側の外周側拡径部がインナーボディ10の内周面10aに当接している。
本実施形態では、挿入ガイド20は案内通路9内における抜け止めリング12の奥側で止水部材15上に設置したため、接続管Sの挿入に際し、そのガイドとなる挿入ガイド20が抜け止めリング12を通過する必要がなく、挿入が容易になる。
挿入ガイド20は上下両側部分が止水部材15とインナーボディ10の内周面10aとに当接支持され、しかも、後端部が止水部材15の凹陥部18内に嵌入載置されて第一凸部16に当接支持されている。そのため、管継手1を誤って落下させたり、他の部材に衝突したりした場合でも、衝撃で挿入ガイド20が位置ずれしたりすることを防止できる。
しかも、止水部材15の第一凸部16には、周方向に所定間隔で貫通溝22が形成されている。この貫通溝22は、流体通路3の中心軸線Oに沿う方向に第一凸部16を貫通して例えば断面略U字状または略V字状に切除されている。そのため、案内通路9に挿入される接続管Sが第一凸部16に当接して圧縮したとしても貫通溝22のために水密にシールされない。しかも、第一凸部16は貫通溝22が周方向に所定間隔で形成されているため、接続管Sで押圧した際に容易に変形して圧縮される。
一方、接続管Sが第二凸部17を押圧した場合には、第二凸部17は全周に亘って同一径でリング状に突出形成されているため、確実に圧縮して止水することができる。
これにより、接続管Sが案内通路9内を途中段階まで挿入されて止水部材15の第一凸部16のみ押圧した状態では貫通溝22のために止水性能を発揮できず、奥部9bまで挿入ガイド20を押し込んだ段階で第二凸部17を接続管Sで押圧して止水性能を十分確保することができる。
また、止水部材15の内周面には例えばリング状の凹部23が形成され、案内部5の凹溝部14の底面14aには凹部23に嵌合して係止するリング状またはドット状等の突起24が形成されている。そのため、止水部材15が接続管Sで直接または挿入ガイド20を介して間接的に押されたとしても、位置ずれしたり、変形して凹溝部14から外れたりすることを確実に防止できる。
本実施形態による管継手1は上述した構成を備えており、次に接続管Sの挿入方法について図4及び図5を中心に説明する。なお、接続管Sは施工現場で切断するため接続管の先端面(管端)は斜めに切断されることがある。
図1に示す管継手1において、接続管Sを案内通路9内に挿入する前の継手本体2は、 案内通路9内で挿入ガイド20を止水部材15の第一凸部16と第二凸部17の間で凹陥部18に載置し且つインナーボディ10の内周面10aに反対側の面を当接させている。そのため、挿入ガイド20を確実に係止保持できる。管継手1の落下や他の部材との衝突等による外部衝撃で挿入ガイド20が位置ずれしたり離脱したりすることを防止できる。
そして、管継手1に接続管Sを嵌合するため、接続管Sを継手本体通水部4の案内部5とナット部7の開口7cとの間の入口9aを通して案内通路9内に押し込む。案内通路9内において、接続管Sは抜け止めリング12の複数枚の係止部12bを押し開いて拡径させて、インナーボディ10の内周面10aと止水部材15及び案内部5との間に挿入される。
図4に示すように、接続管Sは先端面で止水部材15の第一凸部16の傾斜面16aを押してガイドされつつ変形させて乗り越え、第一凸部16及び第二凸部17間の凹陥部18に載置された挿入ガイド20の後端部を奥部9b側に押し込む。この位置で、接続管Sは止水部材15の第一凸部16を押圧しているが、接続管Sの挿入位置は案内通路9内の途中段階にすぎない。第一凸部16には所定間隔で貫通溝22が形成されているため、接続管Sで圧縮されても水密に止水された状態にはならない。
本実施形態では、止水部材15の第一凸部16の周方向に所定間隔で複数の貫通溝22が形成されているため、接続管Sで第一凸部16が圧縮されて乗り越える際の抵抗が周方向に均一になる。そのため、第一凸部16の変形を抑制して接続管Sの傾きによる斜め挿入を抑制し、止水部材15の位置ずれを抑える。また、接続管Sと止水部材15とが止水状態に至っていないことで、接続管Sの挿入が途中段階であることを認識できる。
また、接続管Sを案内通路9内に押し込む際、止水部材15の第一凸部16を乗り越えて挿入ガイド20の後端部を押して、挿入ガイド20が止水部材15とインナーボディ10の内周面10aとの間でこれらに当接しながら進行する。そのため、接続管Sは先端面が斜め切りされたり傾いて挿入されたりしていても、挿入ガイド20にガイドされつつ止水部材15の第一凸部16、第二凸部17を圧縮させながら通過し、止水部材15に引っかかることなくスムーズに挿入される。
接続管Sを更に案内通路9内に押し込むことで、挿入ガイド20はインナーボディ10の内周面10aに当接しながら止水部材15の第二凸部17を圧縮しつつ乗り越える。こうして、挿入ガイド20は案内通路9の行き止まりの奥部9bに押し込まれ、接続管Sも先端面が奥部9bに押し込まれ、止水部材15の第二凸部17を全周に亘って押圧し圧縮する。そして、接続管Sの内周面と第二凸部17とを全周に亘って止水することができる。
また、止水部材15の第二凸部17との間で水密状態に挿入保持された接続管Sに対して引き抜き力が加わった場合、抜け止めリング12の複数の係止部12bが縮径して接続管Sの外周面に食い込んで係止させる。そのため、接続管Sの引き抜きを抜け止めリング12で阻止できる。
上述のように本実施形態による管継手1によれば、挿入ガイド20を案内通路9内で止水部材15の第一凸部16と第二凸部17の間で凹陥部18に載置し且つインナーボディ10の内周面10aに当接させたため、接続管Sの挿入前の挿入ガイド20を確実に係止保持できる。管継手1の落下や他の部材との衝突等による外部衝撃が生じても挿入ガイド20が位置ずれや離脱することを防止できる。
しかも、止水部材15の内周面に設けた凹部23と凹溝部14の底面14aに設けた突起24を嵌合させたため、止水部材15が接続管Sで直接または挿入ガイド20を介して押されても変形や位置ずれを防止でき、止水部材15が凹溝部14から外れない。
しかも、管継手1は、部品を増加することなく上述した効果を発揮できるため、組み立て加工が煩雑にならずコストの上昇を抑制できる。
また、接続管Sを案内通路9内に挿入しても止水部材15の第一凸部16を圧縮する途中段階では止水性能を発揮できず、挿入ガイド20が奥部9bに至る段階まで挿入して第二凸部17を圧縮することで止水性を発揮できるため、接続管Sは確実に案内通路9内の奥部9bの所定位置まで挿入できる。
以上、本発明の実施形態による管継手1について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。なお、以下に、本発明の変形例について説明するが、上述した実施形態と同一または同様な部材、部分には同一の符号を用いてその説明を省略する。
図6及び図7は、実施形態による止水部材15の変形例を示すものである。
止水部材15の第一凸部15に形成する貫通溝22は周方向に均等な間隔で形成することが好ましいが、少なくとも1つの貫通溝22を設けて第一凸部16が接続管Sとの間で止水性能を有していなければよい。以下にこれを変形例として説明する。
図6に示す変形例による止水部材30は実施形態による止水部材15と同様に円環状に形成され、基部30aの外周面に第一凸部16と第二凸部17がそれぞれ全周に形成され、その間に凹陥部18が形成されている。本変形例では、第一凸部16には中心軸線O方向に貫通する1つの貫通溝31だけが形成されている。図6に示すように、貫通溝31は例えば断面略V字状に形成されている。
本変形例による止水部材30では、止水部材30の第一凸部16に形成された貫通溝31が1つだけであるため、接続管Sが第一凸部16を圧縮して乗り越える際の抵抗は貫通溝31の周辺でのみ小さくなる。
なお、上述した実施形態による管継手1では、止水部材15、30の内周面に凹部23を形成し、案内部5の凹溝部14の底面14aに凹部23に嵌合する突起24を形成したが、これに代えて止水部材15,30の内周面に突起24を形成し、案内部5の外周面に凹部23を形成して嵌合させてもよい。
或いは、止水部材15,30と案内部5に凹部23や突起24を設けなくてもよい。この場合、案内部5における凹溝部14は止水部材15、30が隙間なく嵌合する程度に形成することが好ましい。
また、継手本体2において、インナーボディ10を省略してアウターボディ6だけを設けてもよい。この場合、アウターボディ6の内周面と案内部5の外周側との間で案内通路9を形成し、抜け止めリング12はアウターボディ6に装着してもよい。
また、挿入ガイド20の後端部以外の内周面に凸部を設けて、止水部材15の第一凸部16と係止させてもよい。
1 管継手
2 継手本体
3 流体通路
5 案内部
6 アウターボディ
7 ナット部
9 案内通路
10 インナーボディ
10a 内周面
12 抜け止めリング
14 凹溝部
15、30 止水部材
16 第一凸部
17 第二凸部
18 凹陥部
20 挿入ガイド
22、31 貫通溝
23 凹部
24 突起
S 接続管

Claims (6)

  1. 筒状の案内部の内周側に流体通路を有すると共に外周側に接続管を押し込む案内通路を設けた継手本体と、
    前記案内部の外周面に環状の第一凸部及び第二凸部が前記接続管の押し込み方向に沿って配設されていて前記接続管との間を止水する止水部材と、
    前記止水部材の前記第一凸部及び第二凸部の間に設けられていて前記接続管を案内通路に押し込む際のガイドとなる挿入ガイドと、
    を備えたことを特徴とする管継手。
  2. 前記止水部材は前記接続管の押し込み方向に近い前記第一凸部が前記接続管との間で止水性能を有していない請求項1に記載された管継手。
  3. 前記第一凸部には前記接続管の押し込み方向に沿って貫通溝が形成されている請求項2に記載された管継手。
  4. 前記第二凸部は押し込まれた前記接続管との間で止水する請求項1から3のいずれか1項に記載された管継手。
  5. 前記止水部材の内周面と前記案内部の外周面の一方に突起が形成され、他方に前記突起を嵌合させる凹部が形成されている請求項1から4のいずれか1項に記載された管継手。
  6. 前記案内通路内には、前記挿入ガイドよりも入口側に前記接続管の引き抜きを抑制する抜け止め部材が設けられている請求項1から5のいずれか1項に記載された管継手。
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