JP2020044632A - 工作機械 - Google Patents

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Kyohei Shimosaka
京平 下坂
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邦彦 宇野
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【課題】簡素な構成にて工具の位置決めを行い、工具の位置決め時に案内軌道とローラの隙間を小さくできる工作機械を提供する。【解決手段】工作機械は、上下動可能な主軸ヘッド5と、主軸ヘッドの周囲に配置した案内軌道61と、案内軌道を支持する支持部80と、ローラ63aを介して案内軌道に連結し、案内軌道に沿って移動可能な工具を保持する把持アーム63と、支持部に取り付けてあり、ローラに当接してアームを位置決めする位置決め部110とを備える。【選択図】図11

Description

本発明は、ワークを加工する工作機械に関する。
工作機械は、上下動可能な主軸ヘッドと、工具マガジンとを備える。工具マガジンは、主軸ヘッドの周囲に設けた案内軌道と、ローラを介して案内軌道に沿って移動し、工具を保持する複数のアームとを備える。アームは、工具の位置決めを行う位置決め機構を有する。工具交換時、アームは主軸ヘッドの前側に位置する。アームは、左右方向を回転軸方向とした枢軸を有し、枢軸回りに回転する。
位置決め機構は、上下に延びた回転部材を有する。回転部材の上端部にカムフォロアが設けてある。工具交換時、主軸ヘッドは下降し、カムフォロアは主軸ヘッドの前面に設けたカムに当接する。回転部材は左右方向を回転軸方向として回転し、回転部材の下端部は枢軸に接触し、工具を位置決めする(例えば特許文献1参照)。
特開2013−176832号公報
前記工作機械はアーム毎に位置決め機構を設ける必要がある。また工具の位置決めのために、案内軌道とローラの隙間を別途小さくする必要がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、簡素な構成にて工具の位置決めを行い、工具の位置決め時に案内軌道とローラの隙間を小さくできる工作機械を提供することを目的とする。
本発明に係る工作機械は、上下動可能な主軸ヘッドと、該主軸ヘッドの周囲に配置した案内軌道と、該案内軌道を支持する支持部と、ローラを介して前記案内軌道に連結し、前記案内軌道に沿って移動可能な工具を保持するアームとを備える工作機械において、前記支持部に取り付けてあり、前記ローラに当接して前記アームを位置決めする位置決め部を備えることを特徴とする。
本発明においては、位置決め部は支持部に取り付けてあるので、アーム毎に位置決め部を設ける必要が無い。また位置決め部はローラに当接するので、工具の位置決めと同時に案内軌道とローラとの隙間を小さくすることができる。
本発明に係る工作機械は、前記主軸ヘッドに設けたカムを備え、前記位置決め部は、上下に延びた桿体と前記桿体の下部に形成してあり、前記ローラを受ける凹部と、前記桿体の上部に設けてあり、前記カムに当接するカムフォロアと、前記桿体の中途部を貫通した枢軸と、前記支持部に固定してあり、前記枢軸を介して前記桿体を回転可能に支持する支持枠と、前記枢軸よりも上側にて前記支持枠及び桿体の間に配置してあり、前記桿体を前記主軸ヘッドに向けて付勢する付勢部材とを備えることを特徴とする。
本発明においては、主軸ヘッドに設けたカムの一部分にカムフォロアが当接した場合、付勢部材の付勢力による桿体の回転を規制し、凹部はローラから離れた状態を保つ。カムフォロアがカムの他の部分に当接した場合、またはカムから離れている場合、付勢部材の付勢力によって、凹部がローラに当接し、工具の位置決めを実現する。
本発明に係る工作機械は、前記凹部の対向する二つの側面は、前記凹部の底面側における前記二つの側面間の幅が前記凹部の開口側における前記二つの側面間の幅よりも小さくなるように、傾斜していることを特徴とする。
本発明においては、傾斜した側面はローラを凹部の底部に向けて案内し、精度良く工具を位置決めする。
本発明に係る工作機械は、前記支持枠は、上下に延びた溝を有し、前記桿体は前記溝の内側に配置してあり、前記溝及び桿体夫々の上端部に前記付勢部材を受ける受部が形成してあることを特徴とする。
本発明においては、支持枠の溝は桿体を案内する。また溝の内側に桿体を配置し、支持枠及び桿体の小型化を図る。また溝及び桿体の受部は、付勢部材が安定に保持する。
本開示に係る工作機械にあっては、位置決め部は支持部に取り付けてあるので、アーム毎に位置決め部を設ける必要が無く、簡素な構成にて工具の位置決めを実現することができる。また位置決め部はローラに当接するので、工具の位置決めと同時に案内軌道とローラとの隙間を小さくすることができる。
工具マガジンの記載を省略した工作機械を示す斜視図である。 主軸ヘッド、初期位置の工具マガジン、立柱及び摺動機構を略示する斜視図である。 主軸ヘッド、工具マガジン及び立柱を略示する正面図である。 図3に示すIV−IV線を切断線とした断面図である。 図3に示すV―V線を切断線とした断面図である。 支持体及び立柱を示す斜視図である。 支持体、支持部、コイルばねを略示する断面斜視図である。 支持部を示す平面図である。 工具マガジンと、第一カム及び第二カムとの相対移動を説明する模式図である。 主軸ヘッド、初期位置から前方に移動した工具マガジン、立柱及び摺動機構を略示する斜視図である。 把持アーム及び主軸ヘッドを示す左側面縦断面図である。 支持枠及び桿体を後方から視認した斜視図である。 支持枠及び桿体を前方から視認した斜視図である。 支持枠及び桿体の分解斜視図である。 主軸ヘッドの下降時における把持アーム及び主軸ヘッドを示す左側面縦断面図である。 主軸ヘッドの下降時における把持アーム及び主軸ヘッドを示す左側面縦断面図である。 支持部の上側に案内軌道を取り付けた比較例を示す部分拡大左側面図である。 支持部の下側に案内軌道を取り付けた本実施の形態を示す部分拡大左側面図である。
以下本発明を実施の形態に係る工作機械100を示す図面に基づき説明する。図1は工具マガジン60の記載を省略した工作機械100を示す斜視図、図2は主軸ヘッド5、初期位置の工具マガジン60、立柱4及び摺動機構70を略示する斜視図である。図2は支持部80の記載を省略する。以下の説明では図中矢印で示す上下左右前後を使用する。
図1に示す如く、工作機械100は前後に延びた矩形の基台1を備える。ワーク保持部3は基台1上部の前側に設ける。ワーク保持部3は左右に延びたA軸と上下に延びたC軸回りに回転可能である。支持台2は基台1上部の後側に設け、立柱4を支持する。
Y軸方向移動機構10は支持台2上部に設け、移動板16を前後方向に移動する。Y軸方向移動機構10は前後に延びた二つの軌道11、Y軸螺子軸12、Y軸モータ13、軸受14を備える。軌道11は支持台2上部の左と右に設ける。Y軸螺子軸12は前後に延び、二つの軌道11の間に設ける。軸受14はY軸螺子軸12の前端部と中途部(図示略)に設ける。Y軸モータ13はY軸螺子軸12後端部に連結する。ナット(図示略)はY軸螺子軸12に転動体(図示略)を介して螺合する。転動体は例えばボールである。複数の摺動子15は各軌道11に摺動可能に設ける。移動板16は水平方向に延び、ナットと摺動子15上部に連結する。Y軸螺子軸12はY軸モータ13の回転で回転し、ナットは前後方向に移動し、移動板16は前後方向に移動する。
X軸方向移動機構20は移動板16上面に設け、立柱4を左右方向に移動する。X軸方向移動機構20は左右に延びた二つの軌道21、X軸螺子軸22、X軸モータ23(図示略)、軸受24を備える。軌道21は移動板16上面の前と後に設ける。X軸螺子軸22は左右に延び、二つの軌道21の間に設ける。軸受24はX軸螺子軸22の左端部と中途部(図示略)に設ける。X軸モータ23はX軸螺子軸22の右端部に連結する。ナット(図示略)はX軸螺子軸22に転動体(図示略)を介して螺合する。複数の摺動子26は各軌道21に摺動可能に設ける。立柱4はナットと摺動子26上部に連結する。X軸螺子軸22はX軸モータ23の回転で回転し、ナットは左右方向に移動し、立柱4は左右方向に移動する。
Z軸方向移動機構30は立柱4の前面に設け、主軸ヘッド5を上下方向に移動する。Z軸方向移動機構30は上下に延びた二つの軌道31、Z軸螺子軸32、Z軸モータ33、軸受34を備える。軌道31は立柱4前面の左と右に設ける。Z軸螺子軸32は上下に延び、二つの軌道31の間に設ける。軸受34はZ軸螺子軸32の下端部と中途部(図示略)に設ける。Z軸モータ33はZ軸螺子軸32上端部に連結する。ナット(図示略)はZ軸螺子軸32に転動体(図示略)を介して螺合する。複数の摺動子35は各軌道31に摺動可能に設ける。主軸ヘッド5はナットと摺動子35の前部に連結する。Z軸螺子軸32はZ軸モータ33の回転で回転し、ナットは上下方向に移動し、主軸ヘッド5は上下方向に移動する。
上下に延びた主軸51は主軸ヘッド5内に設ける。主軸51は軸回りに回転する。主軸モータ6は主軸ヘッド5上端部に設ける。主軸51下端部は工具を装着する。主軸51は主軸モータ6の回転で回転し、工具は回転する。回転した工具はワーク保持部3で保持したワークを加工する。
工作機械100は工具を交換する工具マガジン60を備える。工具マガジン60は案内軌道61、チェーン62、複数の把持アーム63、マガジンモータ64及びギア65を備える。
案内軌道61は環状且つ平面視長円形をなし、前後に延びる。案内軌道61は、前端部が後端部よりも下側に位置するように、傾斜している。案内軌道61は主軸ヘッド5及び立柱4の周りを囲む。案内軌道61に沿ってチェーン62が設けてある。チェーン62に複数のアーム取付部62a(図11、図15、図16、図18参照)が固定してある。アーム取付部62aは上面に二つのローラ63aを有する。二つのローラ63aは案内軌道61の内側及び外側に回転可能に接触する。アーム取付部62aは下面に把持アーム63を固定してある。把持アーム63は工具ホルダを把持する。工具ホルダは上下方向を軸方向とした筒状をなし、工具は工具ホルダに嵌合している。工具ホルダの外周にV溝が形成してある。把持アーム63の先端部はV溝に係止する。
案内軌道61の後部内側にマガジンモータ64が配置してある。マガジンモータ64の出力軸にギア65が設けてある。ギア65はチェーン62に噛合する。マガジンモータ64が回転し、チェーン62が回転し、複数の把持アーム63が回転する。把持アーム63は工具を、所定位置、例えば割出位置に搬送する。割出位置は案内軌道61の下端位置である。主軸51が下降した場合、主軸51は割出位置に位置する工具及び工具ホルダを装着する。
図3は主軸ヘッド5、工具マガジン60及び立柱4を略示する正面図、図4は図3に示すIV−IV線を切断線とした断面図、図5は図3に示すV―V線を切断線とした断面図、図6は、支持体71及び立柱4を示す斜視図、図7は、支持体71、支持部80、コイルばね79を略示する断面斜視図、図8は、支持部80を示す平面図である。図1、図2、図5に示す如く、主軸ヘッド5の左側面に第一カム5a及び第二カム5eが設けてある。第一カム5a及び第二カム5eは上下に延びた矩形状をなす。第一カム5aは、第二カム5eよりも上側且つ前側に配置してある。第一カム5aと第二カム5eは平行である。図5に示すように、第二カム5eの前面は第一カム面5bを構成する。第一カム5aの下面は第二カム面5cを構成し、第一カム5aの前面は第三カム面5dを構成する。第一カム面5b及び第三カム面5dはY軸(前後軸)に略直交し、第二カム面5cはZ軸(上下軸)に略直交する。
図3、図4に示すように、立柱4の左右夫々に二つの摺動機構70が設けてある。摺動機構70は、支持体71、上軌道72、摺動子73、下軌道74、摺動子75、固定板76、案内棒77、可動板78、コイルばね79、支持部80を備える。図6に示すように、支持体71は立柱4の側面に固定してある。支持体71の上部に傾斜面71aが形成してある。傾斜面71aは、前側が下側に位置し、後側が前側より上側に位置するように傾斜している。傾斜面71aの上端部に上軌道72が設けてある。上軌道72は傾斜面71aに沿って前後に延びる。上軌道72に摺動子73が摺動可能に設けてある。傾斜面71aの下端部に下軌道74が設けてある。下軌道74は傾斜面71aに沿って前後に延びる。図2に示す如く、左右方向にて下軌道74は上軌道72よりも立柱4に近い。下軌道74に摺動子75が摺動可能に設けてある。
傾斜面71aの上面に、傾斜面71aに対して直角な固定板76が下軌道74の上側に固定してある。固定板76には、傾斜面71aの傾斜方向に貫通した貫通穴76aが設けてある。貫通穴76aに案内棒77が挿入してある。案内棒77は貫通穴76aを軸方向に移動可能である。案内棒77の上端に可動板78が設けてある。案内棒77の周囲にコイルばね79が同軸的に設けてある。コイルばね79は固定板76と可動板78の間に配置してある。コイルばね79は圧縮ばねであり、可動板78を斜め後上方向に付勢する。図3に示す如く、支持部80は、前後に延びた半長円形状をなし、案内軌道61を支持する。図7に示す如く、二つの摺動子73、75の上部及び可動板78の下部に支持部80が固定してある。支持部80は案内軌道61に連結する。即ち、支持部80は工具マガジン60に連結する。支持部80は固定板76に連結しない。
図8に示す如く、支持部80の中央部に上下方向に貫通した開口80dが形成してある。開口80dは前後方向に延び、開口80dの前部に左右方向に突出した二つの部分8e、8eが形成してある。部分8eの後縁部は第一規制部材80aを構成し、部分8eの前縁部は第二規制部材80bを構成する部分8eには固定板76が挿入してある。固定板76は第一規制部材80a及び第二規制部材80bに係合し、支持部80の移動を防ぐ。
図5に示す如く、支持体71前方下部の支持部80にカムフォロア71bが設けてある。カムフォロア71bは、左右方向を軸方向としたローラを備える。カムフォロア71bは第一カム面5b、第二カム面5c及び第三カム面5dに接触する。
図9は工具マガジン60と、第一カム5a及び第二カム5eとの相対移動を説明する模式図、図10は主軸ヘッド5、初期位置から前方に移動した工具マガジン60、立柱4及び摺動機構70を略示する斜視図である。図10は支持部80の記載を省略する。
工具交換動作について説明する。カムフォロア71bは第一カム面5bに接触しているとする。工具マガジン60は所定の把持アーム63を割出位置に搬送する。Z軸モータ33が駆動し、主軸ヘッド5が下降し、第一カム5a及び第二カム5eも下降する。カムフォロア71bは第一カム面5bに接触して回転する。図9Aの実線矢印にて示すように、カムフォロア71bは第一カム面5bに接触して相対的に上側に移動する。このとき、摺動子73、75は上軌道72及び下軌道74を摺動しない。
カムフォロア71bが第二カム面5cに到達した場合、主軸51は割出位置に位置する工具を装着する。カムフォロア71bに第二カム面5cから下方向の力が作用する。カムフォロア71bに作用した力によって、摺動子73、75は上軌道72及び下軌道74を摺動し、可動板78及び支持部80は斜め前下方向に移動し、可動板78はコイルばね79を押し、可動板78と固定板76の間で圧縮する。工具マガジン60は斜め前下方向に移動する。
工具マガジン60の下方への移動距離は、主軸ヘッド5の下方への移動距離と同じであるので、上下方向において、工具マガジン60と主軸ヘッド5は相対的に移動しない。工具マガジン60は主軸ヘッド5に対して相対的に前方にのみ移動する。図9Bの実線矢印にて示す如く、カムフォロア71bは第二カム面5cに接触して相対的に前方に移動する。カムフォロア71bが第二カム面5cの後端から距離D1前に移動した場合、工具マガジン60も距離D1前に移動する。工具マガジン60全体が主軸ヘッド5に対して相対的に前方に移動するので、主軸51に装着した工具を把持した把持アーム63は主軸ヘッド5から前方に直線的に離れる。カムフォロア71bが第二カム面5cに沿って移動している場合、工具マガジン60と主軸ヘッド5は、上下方向において相対的に移動しないので、工具装着時の騒音を抑制することができる。
カムフォロア71bが第三カム面5dに到達した場合、図9Cの実線矢印にて示すように、カムフォロア71bは第三カム面5dに接触して相対的に上側に移動する。このとき、カムフォロア71bは、第一カム面5bから第三カム面5dまでの前後の距離D2と同じ距離を前方に移動し、工具マガジン60も距離D2前方に移動する。コイルばね79の弾性復元力が可動板78に作用する。しかしカムフォロア71bが第三カム面5dに接触しているので、第三カム面5dが工具マガジン60の移動を妨げ、摺動子73、75は上軌道72及び下軌道74を摺動せず、工具マガジン60は後方に移動しない。図10に示すように、割出位置に配置した把持アーム63は主軸ヘッド5から前方に離れた状態を維持する。主軸ヘッド5は所定の上下位置にて止まる。
主軸ヘッド5が上昇した場合、工具マガジン60は図9の逆向きに移動する。即ち、図9Cの破線矢印にて示す如く、カムフォロア71bは第三カム面5dに接触して相対的に下側に移動する。カムフォロア71bが第二カム面5cに到達した場合、コイルばね79の弾性復元力によって、工具マガジン60は、上軌道72及び下軌道74に沿って斜め後上方向に移動する。
工具マガジン60の上方への移動距離は、主軸ヘッド5の上方への移動距離と同じであるので、上下方向において、工具マガジン60と主軸ヘッド5は相対的に移動しない。故に図9Bの破線矢印にて示す如く、カムフォロア71bは第二カム面5cに接触して相対的に後方に移動する。カムフォロア71bには第二カム面5cから抗力が作用するので、カムフォロア71bは一気に後方に移動することなく、徐々に後方に移動する。工具マガジン60全体が主軸ヘッド5に対して相対的に後方に移動するので、主軸51に装着した工具を把持アーム63は把持する。
カムフォロア71bが第一カム面5bに到達した場合、図9Aの破線矢印にて示す如く、カムフォロア71bは第一カム面5bに接触して相対的に下方に移動する。把持アーム63は主軸51から工具を抜き出す。主軸ヘッド5は所定の上下位置にて止まる。
図11は、把持アーム63及び主軸ヘッド5を示す左側面縦断面図、図12は、支持枠91及び桿体111を後方から視認した斜視図、図13は、支持枠91及び桿体111を前方から視認した斜視図、図14は、支持枠91及び桿体111の分解斜視図である。
図11に示す如く、主軸ヘッド5の前面にカム52が取り付けられている。カム52の前面、即ちカム面の下部は平坦をなし、上部は上側が下側よりも後方に位置するように、傾斜している。カム52の前側に位置決め部110が設けてある。位置決め部110は支持枠91及び桿体111を備える。
前述したように、案内軌道61は環状をなし、二つのローラ63aは案内軌道61の内周及び外周に夫々配置してある。支持部80の前側部分において、断面形状は前後に延びたクランク形をなし、支持部80の前側部分における前部は後部よりも下側に位置する。支持部80の下面は案内軌道61の上面に連結する。支持部80は、案内軌道61の内周に配置したローラ63aと案内軌道61の上側を覆う。
支持部80の上面に、桿体111を支持する支持枠91が取り付けてある。図12〜図14に示す如く、支持枠91は、前板92、右板93及び左板94を備える。前板92は主軸ヘッド5の前面に対向し、側面視にて後側に鈍角を形成するように、上下方向中央部にて屈曲している。前板92の上端部に前後方向に貫通した貫通孔92aが形成してある。貫通孔92aの周囲に、ボルト98を係止する四つの螺子孔92bが形成してある。四つの螺子孔92bは貫通孔92aの周方向に略90度の位相を空けて並んでいる。
貫通孔92aの前側に板部材97が配置してある。板部材97は四角形をなし、板部材97の四隅に、ボルト98を挿入する挿入孔97aが夫々設けてある。四つの挿入孔97aと四つの螺子孔92bとを同軸的に配置するように、板部材97は貫通孔92aを塞ぐ。前方から各挿入孔97aにボルト98が挿入され、ボルト98は螺子孔92bにねじ止めされる。貫通孔92a及び板部材97は、付勢部材108の一端部を受ける凹状の受部を構成する。
前板92の前面から取付板95が前方に突出している。取付板95には、ボルトを挿入するための二つの挿入孔95aが設けてある。挿入孔95aは上下に貫通する。取付板95を支持部80の上面に置き、ボルトを挿入孔95aに挿入し、支持部80にねじ止めし、支持枠91を支持部80に取り付けてある。
前板92の右縁部から右板93が後方に突出する。右板93の上下方向中央部に、左右方向に貫通した挿入孔93aが形成してある。前板92の左縁部から左板94が後方に突出する。左板94の上下方向中央部に、左右方向に貫通した挿入孔94aが形成してある。右板93及び左板94は左右方向に対向し、右板93及び左板94の挿入孔93a、94aは同軸的に配置してある。
前板92、右板93及び左板94は、後方に開口した平面視U状の溝99を形成する。溝99には、上下に延びた桿体111が収納してある。桿体111の中途部に左右方向に貫通した軸孔101が設けてある。軸孔101よりも上側において、前後に貫通した収納孔102が桿体111に設けてある。収納孔102の左右には、左右方向に貫通した二つの挿入孔103が設けてある。収納孔102にはカムフォロア104が収納してある。カムフォロア104は、例えばローラである。支軸105が二つの挿入孔103に挿入してあり、カムフォロア104を軸回りに回転可能に支持する。カムフォロア104は支軸105回りに回転する。
図13に示すように、桿体111の下端部前面に凹部107が形成してある。凹部107の左右側面に傾斜面107a、107bが夫々形成してある。二つの傾斜面107a、107bは、後側(凹部107の底面側)における傾斜面107a、107b間の幅が、前側(凹部107の開口側)における傾斜面107a、107b間の幅よりも小さくなるように、傾斜している。凹部107は、後側のローラ63aに対向するように、配置してある。
軸孔101と挿入孔93a、94aが同軸的に並ぶように、桿体111は溝99に配置してある。枢軸96が挿入孔93a、94a及び軸孔101に挿入してあり、桿体111を回転可能に支持する。桿体111は枢軸96の軸回りに回転する。
図11に示すように、桿体111の上端部前面に凹状の受部106が形成してある。受部106と、貫通孔92a及び板部材97が構成する受部との間に付勢部材108が設けてある。付勢部材108は桿体111を後側、即ち主軸ヘッド5に向けて付勢する。
図11に示す如く、カムフォロア104がカム52の平坦面に接触している場合、カム52は、付勢部材108による桿体111の回転を規制し、凹部107とローラ63aとは離れている。位置決め部110は工具を位置決めしない。このとき、把持アーム63は工具を保持し、工具は主軸51から離れている。
図15及び図16は、主軸ヘッド5の下降時における把持アーム63及び主軸ヘッド5を示す左側面縦断面図である。図15の矢印にて示す如く、図11の状態から主軸ヘッド5が下降し、カムフォロア104がカム52の傾斜面に接触している場合、付勢部材108の付勢力によって、桿体111は枢軸96回りに回転する。凹部107はローラ63aに接近し、工具が主軸51に嵌合する時、ローラ63aを押さえる。このとき、案内軌道61とローラ63aとの隙間は小さくなり、把持アーム63のがたつきを抑制する。即ち、位置決め部110は工具を位置決めする。
図16の矢印にて示す如く、更に主軸ヘッド5が下降した場合、白抜矢印にて示す如く、工具マガジン60は斜め前下方向に移動し、凹部107がローラ63aを押さえたまま、把持アーム63は主軸ヘッド5から離れる。
実施の形態に係る工作機械にあっては、位置決め部110は支持部80に取り付けてあるので、把持アーム63毎に位置決め部110を設ける必要が無く、簡素な構成にて工具の位置決めを実現することができる。また位置決め部110はローラ63aに当接するので、工具の位置決めと同時に案内軌道61とローラ63aとの隙間を小さくすることができる。
またカム52の平坦面にカムフォロア104が当接した場合、付勢部材108の付勢力による桿体111の回転を規制し、枢軸回りに桿体が回転せず、凹部はローラから離れた状態を保つ。カムフォロアがカム52の傾斜面に当接した場合、またはカムから離れている場合、付勢部材の付勢力によって、凹部がローラに当接し、工具の位置決めを実現する。
また凹部107の傾斜面107a、107bはローラ63aを凹部107の底部に向けて案内するので、精度良く工具を位置決めすることができる。また溝99は桿体111を案内し、溝99の内側に桿体111を配置して、支持枠91及び桿体111の小型化を図ることができる。また貫通孔92a及び板部材97が構成する受部と桿体111の受部106は、付勢部材108を安定に保持することができる。
図17は、支持部80の上側に案内軌道61を取り付けた比較例を示す部分拡大左側面図であり、図18は、支持部80の下側に案内軌道61を取り付けた本実施の形態を示す部分拡大左側面図である。図17に示す比較例においては、実施の形態とは異なり、工具交換時に把持アーム63は前後に回転する。工具マガジン60は固定してある。
図17にて示す如く、比較例において、主軸51の軸心と把持アーム63の前端との間の前後方向の寸法をA1とし、把持アーム63の先端部、例えば工具を把持するプランジャの中心を通過し支持部80と平行な直線と、把持アーム63上端と平行な直線とを結ぶ最短の寸法をB1とする。
図18にて示す如く、実施の形態において、主軸51の軸心と把持アーム63の前端との間の前後方向の寸法をA2とし、把持アーム63の先端部、例えば工具を把持するプランジャの中心を通過し支持部80と平行な直線と、把持アーム63上端と平行な直線とを結ぶ最短の寸法をB2とする。A2はA1よりも寸法が短く、またB2はB1よりも寸法が短い。即ち、支持部80の下側に案内軌道61を取り付け、また上述したカム52及び位置決め部110の協働によって工具を位置決めする構成にすることによって、工作機械の小型化を図ることができる。なお実施の形態の工作機械は、工具マガジン60が前後移動して、工具を交換するが、工具マガジン60は移動せず、把持アーム63が回転して工具を交換してもよい。
5 主軸ヘッド
52 カム
60 工具マガジン
61 案内軌道
63 把持アーム
63a ローラ
70 摺動機構
71 支持体
80 支持部
91 支持枠
92a 貫通孔(受部)
96 枢軸
97 板部材(受部)
99 溝
104 カムフォロア
106 受部
107 凹部
107a、107b 傾斜面
108 付勢部材
110 位置決め部
111 桿体

Claims (4)

  1. 上下動可能な主軸ヘッドと、該主軸ヘッドの周囲に配置した案内軌道と、該案内軌道を支持する支持部と、ローラを介して前記案内軌道に連結し、前記案内軌道に沿って移動可能な工具を保持するアームとを備える工作機械において、
    前記支持部に取り付けてあり、前記ローラに当接して前記アームを位置決めする位置決め部を備えること
    を特徴とする工作機械。
  2. 前記主軸ヘッドに設けたカムを備え、
    前記位置決め部は、
    上下に延びた桿体と
    前記桿体の下部に形成してあり、前記ローラを受ける凹部と、
    前記桿体の上部に設けてあり、前記カムに当接するカムフォロアと、
    前記桿体の中途部を貫通した枢軸と、
    前記支持部に固定してあり、前記枢軸を介して前記桿体を回転可能に支持する支持枠と、
    前記枢軸よりも上側にて前記支持枠及び桿体の間に配置してあり、前記桿体を前記主軸ヘッドに向けて付勢する付勢部材と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記凹部の対向する二つの側面は、前記凹部の底面側における前記二つの側面間の幅が前記凹部の開口側における前記二つの側面間の幅よりも小さくなるように、傾斜していること
    を特徴とする請求項2に記載の工作機械。
  4. 前記支持枠は、上下に延びた溝を有し、
    前記桿体は前記溝の内側に配置してあり、
    前記溝及び桿体夫々の上端部に前記付勢部材を受ける受部が形成してあること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の工作機械。
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