JP4801686B2 - 工作機械の主軸移動体におけるツールアンクランプ装置 - Google Patents
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また、ドローバーを前方へ押し出すアンクランプアームとATC(Automatic Tool Changer)装置に連動して作動するアンクランプカムとを接触させる必要があるので、箱型のフレーム内に収容することができず、通常、L型のコラムで主軸移動体(主軸ヘッド)を移動可能に支持する形式が採用されることから、剛性を確保し難いという問題があった。
参照する図面において、図1は本発明の実施形態に係るツールアンクランプ装置を適用した工作機械の構成を説明するための正面図であり、図2は本発明の実施形態に係るツールアンクランプ装置の構成を説明するための断面図であり、図3は図2のA−A断面図であり、図4はアンクランプリングのインナーリングとスライドシャフトとの関係を示す図2の要部分解斜視図であり、図5は図2のB−B要部断面図である。
マシニングセンタ100は、図1に示すように、ベッド101に対して箱型(BOX型)のコラム102がX軸移動機構103、およびZ軸移動機構104を介して配設されている。そして、コラム102内には、Y軸移動機構105(図2参照)を介して主軸移動体200(主軸ヘッド)が正面視における箱型の閉断面構造を有するコラム102内に収容されている。
また、3軸をなすX軸、Y軸、およびZ軸の取り方は種々あるが、本実施形態においては、図1に示すように、便宜上図示しない作業者から見て左右方向をX軸とし、上下方向(高さ方向)をY軸とし、前後方向をZ軸と表記する。
そして、自動工具交換装置107は、主軸2に装着されたツールTを保持してツールマガジン106に収納するとともに、ツールマガジン106に収納されたツールTを保持して主軸2に装着する旋回動作を行なうATCアーム108を備えている。
また、マシニングセンタ100は、図1に示すように、主軸移動体200が上昇端にあるツール交換位置において、ATCアーム108の旋回動作と連動してツールTのアンクランプを行なうようにアンクランプアーム8(図2)と係合して、アンクランプアーム8を回動させるアンクランプカム109と、を備えている。
さらに、ツールアンクランプ装置1は、コラム102に回動自在に配設されたアンクランプアーム8を備えている。
一方、ツールアンクランプ装置1は、ドローバー4を前方へ押し出すとコレット41が開放されツールTをアンクランプすることができる。
また、インナーリング53は、ケーシング3に内嵌されたコイルばね56で後方へ付勢され、カム部55がスライドシャフト6に形成されたカムフォロア61と当接するように構成されている。
また、スライドシャフト6は、2本が並設され、それぞれのカムフォロア61がカム部55に係合するようにインナーリング53の外側に配置されている(図4を併せて参照)。そして、2本のスライドシャフト6は、回り止めロッド62で連結され、回り止めロッド62には抜け止め、およびスライドシャフト6のケーシング3からの突き出し方向の位置決めのためのロッドストッパ63が設けられている。
なお、スライドシャフト6は、ケーシング3に装着された戻しばね64で、戻り方向(ツールクランプ時の位置に戻る方向)へ付勢されている。
マシニングセンタ100における加工時には、図2に示すように、主軸2にはツールTが装着され、ドローバー4を後方へ引き込むように付勢してツールTがクランプされている。このとき、アンクランプリング5のインナーリング53、スライドシャフト6、アンクランプアーム8、およびアンクランプカム109も後退位置にある。
例えば、本実施形態においては、コラム移動形の工作機械について説明したが、これに限定されるものではなく、主軸移動体がコラムに対して移動可能に支持されたテーブル移動形の工作機械であっても同様に適用できる。
2 主軸
3 ケーシング
4 ドローバー
5 アンクランプリング
6 スライドシャフト
8 アンクランプアーム
42 拡径部
43 受動ピン
55 カム部
100 マシニングセンタ(工作機械)
102 コラム
108 ATCアーム
109 アンクランプカム
200 主軸移動体
T ツール
Claims (2)
- 中空の主軸と、
この主軸に装着するツールを収納するツールマガジンと、
ツール交換位置において前記ツールを保持して前記主軸に装着する旋回動作を行なうATCアームと、
ベッドに対して移動自在に配設されたコラムと、
このコラムに対して移動可能に支持された主軸移動体と、を有する工作機械におけるツールアンクランプ装置であって、
前記主軸に内蔵され、後方へ引き込むように付勢されて前記主軸に装着されたツールをクランプするドローバーと、
前記ドローバーを前方へ押出し可能なように前記主軸の軸方向に摺動自在に連結されたアンクランプリングと、
このアンクランプリングに形成されたカム部と、
このカム部に係合させるカムフォロアを有し、前記主軸に対して交差する方向に移動自在に前記主軸移動体に保持されたスライドシャフトと、
前記コラムに回動自在に配設されたアンクランプアームと、
前記ツール交換位置において前記アンクランプアームと係合して当該アンクランプアームを回動させるアンクランプカムと、を備え、
前記ツールマガジンを前記コラムに設けずに別体として前記ツール交換位置に配設し、
前記ATCアーム、および前記アンクランプカムを前記コラムに設けずに別体として前記ベッドに対して移動不能に配設し、
前記ツール交換位置において前記ATCアームを旋回させると前記アンクランプカムが連動して回動し前記アンクランプアームを回動させることで、
前記アンクランプアームに前記スライドシャフトを係合させて前記スライドシャフトを移動させ、前記カムフォロアを前記カム部と係合させて前記ドローバーを前方へ押し出して前記ツールをアンクランプするように構成したことを特徴とする工作機械の主軸移動体におけるツールアンクランプ装置。 - 前記コラムは、箱型のコラムであり、
前記主軸移動体が前記コラム内に収容されていること、
を特徴とする請求項1に記載の工作機械の主軸移動体におけるツールアンクランプ装置。
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