JP2020043626A - スイッチの駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、逆導通型スイッチ及び第2スイッチSW2で発生する損失を低減できるスイッチの駆動装置を提供する。【解決手段】逆導通型スイッチは、第1スイッチSW1及びフリーホイールダイオードを備えるRC−IGBTである。第2スイッチSW2は、ボディダイオードが形成されたMOSFETである。逆導通型スイッチのゲートに電圧が印加されている場合のフリーホイールダイオードのオン抵抗は、逆導通型スイッチのゲートに電圧が印加されていない場合のフリーホイールダイオードのオン抵抗よりも大きい。駆動装置は、逆導通型スイッチ及び第2スイッチSW2に第2方向(逆方向)に電流が流れると判定した場合、逆導通型スイッチのゲートに電圧を印加させない。【選択図】 図6
Description
本発明は、スイッチの駆動装置に関する。
従来、例えば特許文献1に見られるように、SiデバイスとしてのIGBTと、SiCデバイスとしてのMOSFETとの並列接続体を駆動するスイッチの駆動装置が知られている。
駆動装置の駆動対象となるスイッチとしては、RC−IGBTもある。RC−IGBTは、IGBTと、これに逆並列されたフリーホイールダイオードとが同一チップ上に形成されたダイオード内蔵型のパワー半導体素子である。
RC−IGBTは、そのゲートに電圧が印加されている場合のフリーホイールダイオードのオン抵抗が、ゲートに電圧が印加されていない場合のフリーホイールダイオードのオン抵抗よりも大きくなる特性を有している。このため、RC−IGBTのゲートに電圧が印加されている場合にフリーホイールダイオードに順方向電流が流れると、フリーホイールダイオードにおける損失が増大する。
ここで、駆動装置の駆動対象として、MOSFETと、MOSFETに並列接続されたRC−IGBTとが用いられることがある。この場合、RC−IGBTが上述した特性を有することから、同期整流が行われるときにおいてMOSFET及びRC−IGBTで発生する損失の増加が懸念される。
なお、MOSFET及びRC−IGBTに限らず、第1駆動対象スイッチ及び第1駆動対象スイッチに逆並列接続されたフリーホイールダイオードが同一チップ上に形成された逆導通型スイッチと、ボディダイオードが形成された第2駆動対象スイッチとが駆動対象とされる場合であっても、同様の問題が懸念される。
本発明は、逆導通型スイッチ及び第2駆動対象スイッチで発生する損失を低減できるスイッチの駆動装置を提供することを主たる目的とする。
本発明は、第1駆動対象スイッチ及び前記第1駆動対象スイッチに逆並列接続されたフリーホイールダイオードが同一チップ上に形成された逆導通型スイッチと、
ボディダイオードが形成された第2駆動対象スイッチと、を駆動するスイッチの駆動装置において、
前記第1駆動対象スイッチの両端のうち、前記フリーホイールダイオードのカソードが接続されている方を第1端とし、前記フリーホイールダイオードのアノードが接続されている方を第2端とする場合、前記逆導通型スイッチにおいて、前記第2端側から前記第1端側へと前記第1駆動対象スイッチを介して電流が流れないようになっており、
前記逆導通型スイッチのゲートに電圧が印加されている場合の前記フリーホイールダイオードのオン抵抗は、前記逆導通型スイッチのゲートに電圧が印加されていない場合の前記フリーホイールダイオードのオン抵抗よりも大きくされており、
前記逆導通型スイッチ及び前記第2駆動対象スイッチに、前記第2端側から前記第1端側へと向かう方向に電流が流れることを判定する方向判定部と、
前記方向判定部により電流が流れると判定された場合、前記逆導通型スイッチのゲートに電圧を印加させない制御部と、を備える。
ボディダイオードが形成された第2駆動対象スイッチと、を駆動するスイッチの駆動装置において、
前記第1駆動対象スイッチの両端のうち、前記フリーホイールダイオードのカソードが接続されている方を第1端とし、前記フリーホイールダイオードのアノードが接続されている方を第2端とする場合、前記逆導通型スイッチにおいて、前記第2端側から前記第1端側へと前記第1駆動対象スイッチを介して電流が流れないようになっており、
前記逆導通型スイッチのゲートに電圧が印加されている場合の前記フリーホイールダイオードのオン抵抗は、前記逆導通型スイッチのゲートに電圧が印加されていない場合の前記フリーホイールダイオードのオン抵抗よりも大きくされており、
前記逆導通型スイッチ及び前記第2駆動対象スイッチに、前記第2端側から前記第1端側へと向かう方向に電流が流れることを判定する方向判定部と、
前記方向判定部により電流が流れると判定された場合、前記逆導通型スイッチのゲートに電圧を印加させない制御部と、を備える。
本発明では、逆導通型スイッチにおいて、第2端側から第1端側へと第1駆動対象スイッチを介して電流が流れないようになっている。このため、逆導通型スイッチ及び第2駆動対象スイッチに、第2端側から第1端側へと向かう方向に電流が流れる場合、逆導通型スイッチにおいては、フリーホイールダイオードに電流が流れる。
ここで、逆導通型スイッチのゲートに電圧が印加されている場合のフリーホイールダイオードのオン抵抗は、逆導通型スイッチのゲートに電圧が印加されていない場合のフリーホイールダイオードのオン抵抗よりも大きい。この点に鑑み、本発明は、逆導通型スイッチ及び第2駆動対象スイッチに、第2端側から第1端側へと向かう方向に電流が流れると方向判定部により判定された場合、制御部は、逆導通型スイッチのゲートに電圧を印加させない。このため、逆導通型スイッチ及び第2駆動対象スイッチに、第2端側から第1端側へと向かう方向に電流が流れる場合において、フリーホイールダイオードのオン抵抗を低下させることができる。その結果、逆導通型スイッチ及び第2駆動対象スイッチで発生する損失を低減することができる。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る駆動装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係る駆動装置は、回転電機の制御システムを構成する。
以下、本発明に係る駆動装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係る駆動装置は、回転電機の制御システムを構成する。
図1に示すように、制御システムは、直流電源10、電力変換装置としてのインバータ20、回転電機30及び制御装置40を備えている。回転電機30は、例えば車載主機である。回転電機30は、インバータ20を介して直流電源10に電気的に接続されている。本実施形態において、回転電機30は、3相のものが用いられている。回転電機30としては、例えば、永久磁石同期機を用いることができる。また、直流電源10は、例えば百V以上となる端子電圧を有する蓄電池である。具体的には例えば、直流電源10はリチウムイオン蓄電池又はニッケル水素蓄電池等の2次電池である。なお、直流電源10には、コンデンサ11が並列接続されている。
インバータ20は、各相に対応する上,下アームスイッチ部20H,20Lを備えている。各相において、上アームスイッチ部20Hと下アームスイッチ部20Lとは直列接続されている。各相において、上アームスイッチ部20Hと下アームスイッチ部20Lとの接続点には、回転電機30の各相の巻線31の第1端が接続されている。各相の巻線31の第2端は、中性点で接続されている。
各スイッチ部20H,20Lは、逆導通型スイッチSWMと、第2駆動対象スイッチに相当する第2スイッチSW2との並列接続体を備えている。各相において、上アームスイッチ部20Hの逆導通型スイッチSWM及び第2スイッチSW2それぞれの第1主端子には、直流電源10の正極側が接続されている。各相において、下アームスイッチ部20Lの逆導通型スイッチSWM及び第2スイッチSW2それぞれの第2主端子には、直流電源10の負極側が接続されている。各相において、上アームスイッチ部20Hの逆導通型スイッチSWM及び第2スイッチSW2それぞれの第2主端子には、下アームスイッチ部20Lの逆導通型スイッチSWM及び第2スイッチSW2それぞれの第1主端子が接続されている。
本実施形態において、逆導通型スイッチSWMは、第1駆動対象スイッチに相当する第1スイッチSW1及び第1スイッチSW1に逆並列接続されたフリーホイールダイオードFDが同一チップ上に形成されたRC−IGBTである。このため、逆導通型スイッチSWMにおいて、第2主端子は、第1スイッチSW1のエミッタ及びフリーホイールダイオードFDのアノードであり、第1主端子は、第1スイッチSW1のコレクタ及びフリーホイールダイオードFDのカソードである。
また、第2スイッチSW2は、SiCデバイスとしてのNチャネルMOSFETである。このため、第2スイッチSW2において、第2主端子はソースであり、第1主端子はドレインである。第2スイッチSW2には、ボディダイオードBDが内蔵されている。
本実施形態において、各スイッチ部をRC−IGBT及びMOSFETの並列接続体で構成した理由は、IGBT,MOSFETに第1主端子側から第2主端子側へと向かう方向に電流が流れる場合、小電流領域においてオン抵抗が低いMOSFETに電流を流通させることにより、小電流領域における損失を低減するためである。以下、図2を用いて説明する。なお、図2において、一点鎖線は、MOSFETのドレイン及びソース間電圧Vdsとドレイン電流Idsとの電圧電流特性を示し、破線は、RC−IGBTのコレクタ及びエミッタ間電圧Vceとコレクタ電流Iceとの電圧電流特性を示す。また、実線は、IGBT及びMOSFETを並列で使用した場合の電圧電流特性を示す。
図2に示すように、電流が所定電流Ithよりも小さい小電流領域においては、ドレイン電流Idsに対するドレイン及びソース間電圧Vdsが、コレクタ電流Iceに対するコレクタ及びエミッタ間電圧Vceよりも低い。すなわち、小電流領域においては、MOSFETのオン抵抗がIGBTのオン抵抗よりも小さい。このため、小電流領域においては、互いに並列接続されたMOSFET及びIGBTのうち、MOSFETの方に電流が多く流れることとなる。一方、電流が所定電流Ithよりも大きい大電流領域においては、コレクタ電流Iceに対するコレクタ及びエミッタ間電圧Vceがドレイン電流Idsに対するドレイン及びソース間電圧Vdsよりも低い。すなわち、大電流領域においては、IGBTのオン抵抗がMOSFETのオン抵抗よりも小さい。このため、大電流領域においては、互いに並列接続されたMOSFET及びIGBTのうち、IGBTの方に電流が多く流れることとなる。
また、第1スイッチSW1の閾値電圧である第1閾値電圧Vth1は、第2スイッチSW2の閾値電圧である第2閾値電圧Vth2よりも高く設定されている。なお、本実施形態において、第1スイッチSW1に流通可能なコレクタ電流Iceの最大値は、第2スイッチSW2に流通可能なドレイン電流Idsの最大値よりも大きく設定されている。
先の図1の説明に戻り、制御システムは、相電流センサ41を備えている。相電流センサ41は、回転電機30に流れる各相電流のうち、少なくとも2相分の電流を検出する。相電流センサ41は、例えば、上アームスイッチ部20H及び下アームスイッチ部20Lの接続点と、巻線31の第1端とを電気的に接続するバスバー等の電気経路に流れる電流を検出する。相電流センサ41の検出値は、制御装置40に入力される。
制御装置40は、マイコンを主体として構成され、生成部を含む。制御装置40が提供する機能は、例えば、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェア及びそれを実行するコンピュータ、ハードウェア、又はそれらの組み合わせによって提供することができる。制御装置40は、回転電機30の制御量をその指令値に制御すべく、インバータ20を駆動する。制御量は、例えばトルクである。制御装置40は、インバータ20の各スイッチSW1,SW2を駆動すべく、各スイッチSW1,SW2の駆動信号を、各スイッチ部20H,20Lに対して個別に設けられた駆動回路Drに対して出力する。制御装置40は、例えば、電気角で互いに位相が120°ずれた3相指令電圧と三角波等のキャリア信号との大小比較に基づくPWM処理により、各駆動回路Drに対応する駆動信号を生成する。駆動信号は、スイッチのオン状態を指示するオン指令と、オフ状態を指示するオフ指令とのいずれかをとる。各相において、上アーム側の駆動信号と、対応する下アーム側の駆動信号とは、交互にオン指令とされる。このため、各相において、上アームスイッチ部20Hの各スイッチSW1,SW2と、下アームスイッチ部20Lの各スイッチSW1,SW2とは、交互にオン状態とされる。
図3を用いて、駆動回路Drについて説明する。駆動回路Drが提供する機能は、例えば、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェア及びそれを実行するコンピュータ、ハードウェア、又はそれらの組み合わせによって提供することができる。なお、図3では、第2スイッチSW2のボディダイオードBD等の図示を省略している。
駆動回路Drは、ドライブIC50、第1ゲート抵抗体51及び第2ゲート抵抗体52を備えている。ドライブIC50には、第1ゲート抵抗体51を介して第1スイッチSW1のゲートが接続されている。ドライブIC50には、第2ゲート抵抗体52を介して第2スイッチSW2のゲートが接続されている。ドライブIC50は、制御装置40から取得した第1,第2駆動信号IN1,IN2に基づいて、第1,第2スイッチSW1,SW2を個別に駆動する。
ドライブIC50は、取得した第1駆動信号IN1がオン指令であると判定した場合、第1ゲート抵抗体51を介して第1スイッチSW1のゲートに電圧を印加する。これにより、第1スイッチSW1のゲートに充電電流が供給され、図4のIGBTの欄に示すように、第1スイッチSW1のゲート電圧が第1閾値電圧Vth1以上とされる。その結果、第1スイッチSW1がオン状態に切り替えられ、第1スイッチSW1のコレクタからエミッタへの電流の流通が許容される。なお、図4のVPは、ゲートに電圧を供給する電圧源の出力電圧を示す。
ドライブIC50は、取得した第1駆動信号IN1がオフ指令であると判定した場合、第1ゲート抵抗体51を介して第1スイッチSW1のゲートに電圧を印加しない。これにより、第1スイッチSW1のゲートから第1ゲート抵抗体51を介して放電電流が放出され、第1スイッチSW1のゲート電圧が第1閾値電圧Vth1未満となる。その結果、第1スイッチSW1がオフ状態とされる。この場合、逆導通型スイッチSWMにおいて、エミッタ側(第2端側)からコレクタ側(第1端側)へと第1スイッチSW1を介して電流が流れない。
ドライブIC50は、取得した第2駆動信号IN2がオン指令であると判定した場合、第2ゲート抵抗体52を介して第2スイッチSW2のゲートに電圧を印加する。これにより、第2スイッチSW2のゲートに充電電流が供給され、図4のMOSFETの欄に示すように、第2スイッチSW2のゲート電圧が第2閾値電圧Vth2以上とされる。その結果、第2スイッチSW2がオン状態に切り替えられ、ボディダイオードBDを介さずに第2スイッチSW2のドレイン及びソース間の電流の流通が許容される。
ドライブIC50は、取得した第2駆動信号IN2がオフ指令であると判定した場合、第2ゲート抵抗体52を介して第2スイッチSW2のゲートに電圧を印加しない。これにより、第2スイッチSW2のゲートから第2ゲート抵抗体52を介して放電電流が放出され、第2スイッチSW2のゲート電圧が第2閾値電圧Vth2未満となる。その結果、第2スイッチSW2がオフ状態とされる。
本実施形態において、逆導通型スイッチSWM及び第2スイッチSW2の並列接続体に流れる電流の方向として、第1,第2スイッチSW1,SW2のコレクタ,ドレイン側からエミッタ,ソース側へと向かう方向を第1方向と称す。また、上記並列接続体に流れる電流の方向として、第1,第2スイッチSW1,SW2のエミッタ,ソース側からコレクタ,ドレイン側へと向かう方向を第2方向と称す。なお、本実施形態において、制御装置40が方向判定部を含む。また、制御装置40及び駆動回路Drが制御部を構成する。
制御装置40は、相電流センサ41の検出値に基づいて、電流方向が第1方向又は第2方向のいずれであるかを判定する。また、制御装置40は、相電流センサ41の検出値に基づいて、逆導通型スイッチSWM及び第2スイッチSW2の並列接続体に流れる合計電流を算出する。制御装置40は、電流方向が第1方向であると判定して、かつ、逆導通型スイッチSWM及び第2スイッチSW2の並列接続体に流れる合計電流が小電流領域に含まれると判定した場合、第2駆動信号IN2をオン指令及びオフ指令に交互に切り替えつつ、第1駆動信号IN1をオフ指令に維持する。これにより、第2スイッチSW2がオン状態及びオフ状態に交互に切り替えられ、第1スイッチSW1がオフ状態に維持される。
制御装置40は、電流方向が第1方向であると判定して、かつ、上記合計電流が大電流領域に含まれると判定した場合、第1駆動信号IN1をオン指令及びオフ指令に交互に切り替えつつ、第2駆動信号IN2をオフ指令に維持する。これにより、第1スイッチSW1がオン状態及びオフ状態に交互に切り替えられ、第2スイッチSW2がオフ状態に維持される。
制御装置40は、電流方向が第2方向であると判定した場合、同期整流を行う。詳しくは、制御装置40は、同期整流のために、図4に示すように、第2駆動信号IN2をオン指令にしつつ、第1駆動信号IN1をオフ指令にする。以下、同期整流時において、このように各駆動信号IN1,IN2を生成する理由について説明する。
ボディダイオードBDのオン抵抗Rbdは、第1スイッチSW1がオン状態とされている場合のフリーホイールダイオードFDのオン抵抗Rfdonよりも大きい。また、第1スイッチSW1がオン状態とされている場合のフリーホイールダイオードFDのオン抵抗Rfdonは、第1スイッチSW1がオフ状態とされている場合のフリーホイールダイオードFDのオン抵抗Rfdoffよりも大きい。また、第1スイッチSW1がオフ状態とされている場合のフリーホイールダイオードFDのオン抵抗Rfdoffは、第2スイッチSW2がオン状態とされている場合の第2スイッチSW2のオン抵抗Rmosよりも大きい。
逆導通型スイッチSWMにおいては、第2方向に第1スイッチSW1を介して電流が流れないようになっている。このため、逆導通型スイッチSWM及び第2スイッチSW2に第2方向に電流が流れる場合、逆導通型スイッチSWMにおいては、フリーホイールダイオードFDに順方向電流が流れる。
ここで、逆導通型スイッチSWMは、第1スイッチSW1がオン状態とされている場合のフリーホイールダイオードFDのオン抵抗Rfdonが、第1スイッチSW1がオン状態とされていない場合のフリーホイールダイオードFDのオン抵抗Rfdoffよりも大きくなる特性を有している。
この点に鑑み、制御装置40は、逆導通型スイッチSWM及び第2スイッチSW2の並列接続体に流れる電流方向が第2方向であると判定した場合、第1駆動信号IN1をオフ指令にすることにより、第1スイッチSW1のゲートに電圧を印加させない。これにより、第2方向に電流が流れる場合において、フリーホイールダイオードFDのオン抵抗を低下させることができる。その結果、同期整流時において逆導通型スイッチSWM及び第2スイッチSW2で発生する導通損失を低減することができる。
また、本実施形態において、制御装置40は、電流方向が第2方向であると判定した場合、第2駆動信号IN2もオン指令とする。これにより、同期整流時における第2スイッチSW2のオン抵抗をより低下させることができ、逆導通型スイッチSWM及び第2スイッチSW2で発生する導通損失をより低減することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図5に示すように、制御装置40は、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2に共通の駆動信号INTを生成して駆動回路Drに対して出力する。また、制御装置40は、電流方向の判定結果を含む信号である電流方向信号Sgを生成して駆動回路Drに対して出力する。図5において、先の図3に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図5に示すように、制御装置40は、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2に共通の駆動信号INTを生成して駆動回路Drに対して出力する。また、制御装置40は、電流方向の判定結果を含む信号である電流方向信号Sgを生成して駆動回路Drに対して出力する。図5において、先の図3に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
なお、電流方向信号Sgの通信方法は、任意の方法を用いることができ、例えば、SPI(登録商標)や、CAN、UART、Ethernet(登録商標)、パラレル通信を用いることができる。また、通信は、例えば、2値のデジタル信号であってもよいし、Duty信号であってもよい。
制御装置40は、回転電機30の制御量を指令値に制御するために、駆動信号INTをオン指令及びオフ指令に交互に切り替える。
図6に、本実施形態に係るドライブIC50の処理の手順を示す。
ステップS10では、駆動信号INT及び電流方向信号Sgを取得する。
ステップS11では、駆動信号INTがオン指令であるか否かを判定する。
ステップS11において否定判定した場合には、オフ指令であると判定し、ステップS12に進む。ステップS12では、第1,第2スイッチSW1,SW2それぞれのゲートに電圧を印加しないことにより、第1,第2スイッチSW1,SW2をオフ状態にする。
ステップS11において肯定判定した場合には、ステップS13に進み、電流方向信号Sgに基づいて電流方向が第1方向であるか否かを判定する。
ステップS13において第1方向であると判定した場合には、ステップS14に進み、第1,第2スイッチSW1,SW2それぞれのゲートに電圧を印加することにより、第1,第2スイッチSW1,SW2をオン状態にする。
ステップS13において否定判定した場合には、電流方向が第2方向であると判定し、ステップS15に進む。ステップS15では、第1スイッチSW1のゲートに電圧を印加しないことにより、第1スイッチSW1をオフ状態にする。また、第2スイッチSW2のゲートに電圧を印加することにより、第2スイッチ2をオン状態にする。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について、第2実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図7に示すように、駆動回路Drは、第1ドライブIC50Aと、第2ドライブIC50Bとを備えている。図7において、先の図5に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
以下、第3実施形態について、第2実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図7に示すように、駆動回路Drは、第1ドライブIC50Aと、第2ドライブIC50Bとを備えている。図7において、先の図5に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
第1ドライブIC50Aには、第1ゲート抵抗体51を介して第1スイッチSW1のゲートが接続されている。第2ドライブIC50Bには、第2ゲート抵抗体52を介して第2スイッチSW2のゲートが接続されている。
第1ドライブIC50Aには、駆動信号INT及び電流方向信号Sgが入力される。第1ドライブIC50Aは、取得した駆動信号INT及び電流方向信号Sgに基づいて、第1スイッチSW1を駆動する。第1ドライブIC50Aの処理は、先の図6の処理のうち、ステップS12,S14,S15の処理を変更したものとなる。詳しくは、ステップS12,S15の処理を、第1スイッチSW1をオフ状態にする処理に変更する。また、ステップS14の処理を、第1スイッチSW1をオン状態にする処理に変更する。
第2ドライブIC50Bには、駆動信号INTは入力されるが、電流方向信号Sgは入力されない。第2ドライブIC50Bは、取得した駆動信号INTがオン指令であると判定した場合、第2スイッチSW2をオン状態にし、取得した駆動信号INTがオフ指令であると判定した場合、第2スイッチSW2をオフ状態にする。
以上説明した本実施形態によれば、第2ドライブIC50Bの端子数を削減することができ、ひいては駆動回路Drのコストを削減することができる。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図8に示すように、複数の第2スイッチSW2がインバータ20に備えられている。図8には、第2スイッチSW2が2つ備えられている例を示す。図8において、先の図3に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
以下、第4実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図8に示すように、複数の第2スイッチSW2がインバータ20に備えられている。図8には、第2スイッチSW2が2つ備えられている例を示す。図8において、先の図3に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第5実施形態>
以下、第5実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図9に示すように、複数の逆導通型スイッチSWMがインバータ20に備えられている。図9には、逆導通型スイッチSWMが2つ備えられている例を示す。図9において、先の図3に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
以下、第5実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図9に示すように、複数の逆導通型スイッチSWMがインバータ20に備えられている。図9には、逆導通型スイッチSWMが2つ備えられている例を示す。図9において、先の図3に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第6実施形態>
以下、第6実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図10に示すように、制御システムは、逆導通型スイッチSWMの温度を検出する第1温度センサ61と、第2スイッチSW2の温度を検出する第2温度センサ62とを備えている。各温度センサ61,62は、例えば、感温ダイオード又はサーミスタである。第1,第2温度センサ61,62の検出値である第1,第2スイッチ温度TD1,TD2は、ドライブIC50に入力される。なお、図10において、先の図3に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
以下、第6実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図10に示すように、制御システムは、逆導通型スイッチSWMの温度を検出する第1温度センサ61と、第2スイッチSW2の温度を検出する第2温度センサ62とを備えている。各温度センサ61,62は、例えば、感温ダイオード又はサーミスタである。第1,第2温度センサ61,62の検出値である第1,第2スイッチ温度TD1,TD2は、ドライブIC50に入力される。なお、図10において、先の図3に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
ドライブIC50は、取得した第1,第2スイッチ温度TD1,TD2を制御装置40に対して出力する。なお、制御装置40に各スイッチ温度TD1、TD2の送信するに際し、ドライブIC50を介さなくてもよい。
続いて、図11を用いて、同期整流時における制御装置40の処理について説明する。
制御装置40は、電流方向が第2方向であると判定して、かつ、第2スイッチ温度TD2が第2閾値温度Tth2以下であると判定した場合、第1駆動信号IN1をオフ指令にし、第2駆動信号IN2をオン指令にする。ここで、第2閾値温度Tth2は、第2スイッチSW2の信頼性の低下を招かない温度に設定され、例えば、第2スイッチSW2の動作範囲温度の上限値、又はこの上限値未満の値に設定されている。
一方、制御装置40は、電流方向が第2方向であると判定して、かつ、第2スイッチ温度TD2が第2閾値温度Tth2を超えていると判定した場合、第1,第2駆動信号IN1,IN2の双方をオフ指令にする。これにより、第2スイッチSW2のゲートに電圧を印加させない。つまり、ボディダイオードBDのオン抵抗Rbdは、第1スイッチSW1がオン状態とされている場合のフリーホイールダイオードFDのオン抵抗Rfdonよりも大きい。このため、同期整流時において、第2スイッチSW2がオフ状態とされている場合、フリーホイールダイオードFDにより多くの電流が流れる。その結果、第2スイッチSW2の発熱量が低下する。
この点に鑑み、制御装置40は、電流方向が第2方向であると判定して、かつ、第2スイッチ温度TD2が第2閾値温度Tth2を超えていると判定した場合、第1,第2駆動信号IN1,IN2の双方をオフ指令にする。これにより、第2スイッチSW2の温度上昇を抑制又は第2スイッチSW2の温度を低下させることができ、第2スイッチSW2の過熱保護を行うことができる。
<第6実施形態の変形例1>
制御装置40は、電流方向が第2方向であると判定した場合、第2スイッチ温度TD2の高低に関わらず、第1駆動信号IN1をオン指令にしてもよい。この場合であっても、第6実施形態の効果に準じた効果を得ることはできる。
制御装置40は、電流方向が第2方向であると判定した場合、第2スイッチ温度TD2の高低に関わらず、第1駆動信号IN1をオン指令にしてもよい。この場合であっても、第6実施形態の効果に準じた効果を得ることはできる。
<第6実施形態の変形例2>
駆動回路Drの構成として、先の図5の構成が用いられてもよい。この場合、第1スイッチ温度TD1及び第2スイッチ温度TD2は、ドライブIC50に入力される。以下、図12を用いて、ドライブIC50の処理について説明する。なお、図12において、先の図6に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
駆動回路Drの構成として、先の図5の構成が用いられてもよい。この場合、第1スイッチ温度TD1及び第2スイッチ温度TD2は、ドライブIC50に入力される。以下、図12を用いて、ドライブIC50の処理について説明する。なお、図12において、先の図6に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
ステップS16では、駆動信号INT、電流方向信号Sg及び第2スイッチ温度TD2を取得する。その後、ステップS11に進む。
ステップS13において否定判定した場合には、ステップS17に進み、第2スイッチ温度TD2が第2閾値温度Tth2以下であるか否かを判定する。ステップS17において肯定判定した場合には、ステップS15に進む。一方、ステップS17において否定判定した場合には、ステップS12に進む。
このように、駆動回路Dr側においても、第6実施形態で説明した制御装置40が実行する処理を実行することができる。
<第7実施形態>
以下、第7実施形態について、第6実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、同期整流方法を変更する。制御装置40は、図13に示すように、電流方向が第2方向であると判定して、かつ、第1スイッチ温度TD1が第1閾値温度Tth1以下であると判定した場合、第1駆動信号IN1をオフ指令にし、第2駆動信号IN2をオン指令にする。ここで、第1閾値温度Tth1は、逆導通型スイッチSWMの信頼性の低下を招かない温度に設定され、例えば、逆導通型スイッチSWMの動作範囲温度の上限値、又はこの上限値未満の値に設定されている。
以下、第7実施形態について、第6実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、同期整流方法を変更する。制御装置40は、図13に示すように、電流方向が第2方向であると判定して、かつ、第1スイッチ温度TD1が第1閾値温度Tth1以下であると判定した場合、第1駆動信号IN1をオフ指令にし、第2駆動信号IN2をオン指令にする。ここで、第1閾値温度Tth1は、逆導通型スイッチSWMの信頼性の低下を招かない温度に設定され、例えば、逆導通型スイッチSWMの動作範囲温度の上限値、又はこの上限値未満の値に設定されている。
一方、制御装置40は、電流方向が第2方向であると判定して、かつ、第1スイッチ温度TD1が第1閾値温度Tth1を超えていると判定した場合、第1,第2駆動信号IN1,IN2の双方をオン指令にする。つまり、第1スイッチSW1がオフ状態とされている場合のフリーホイールダイオードFDのオン抵抗Rfdoffは、第2スイッチSW2がオン状態とされている場合の第2スイッチSW2のオン抵抗Rmosよりも大きい。このため、同期整流時において、第1スイッチSW1がオン状態とされている場合、第2スイッチSW2側により多くの電流が流れる。その結果、逆導通型スイッチSWMの発熱量が低下する。
この点に鑑み、制御装置40は、電流方向が第2方向であると判定して、かつ、第1スイッチ温度TD1が第1閾値温度Tth1を超えていると判定した場合、第1,第2駆動信号IN1,IN2の双方をオン指令にする。これにより、第1スイッチSW1の温度上昇を抑制又は第1スイッチSW1の温度を低下させることができ、逆導通型スイッチSWMの過熱保護を行うことができる。
<第7実施形態の変形例>
駆動回路Drの構成として、先の図5の構成が用いられてもよい。この場合、第1スイッチ温度TD1及び第2スイッチ温度TD2は、ドライブIC50に入力される。以下、図14を用いて、ドライブIC50の処理について説明する。なお、図14において、先の図6に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
駆動回路Drの構成として、先の図5の構成が用いられてもよい。この場合、第1スイッチ温度TD1及び第2スイッチ温度TD2は、ドライブIC50に入力される。以下、図14を用いて、ドライブIC50の処理について説明する。なお、図14において、先の図6に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
ステップS18では、駆動信号INT、電流方向信号Sg及び第1スイッチ温度TD1を取得する。その後、ステップS11に進む。
ステップS13において否定判定した場合には、ステップS19に進み、第1スイッチ温度TD1が第1閾値温度Tth1以下であるか否かを判定する。ステップS19において肯定判定した場合には、ステップS15に進む。一方、ステップS19において否定判定した場合には、ステップS14に進む。
このように、駆動回路Dr側においても、第7実施形態で説明した制御装置40が実行する処理を実行することができる。
<第8実施形態>
以下、第8実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、制御装置40は、図15に示すように、相電流センサ41により検出された相電流の絶対値が規定電流Iα以下であると判定した場合、電流方向を判定することなく、第1,第2駆動信号IN1,IN2をオフ指令にする。
以下、第8実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、制御装置40は、図15に示すように、相電流センサ41により検出された相電流の絶対値が規定電流Iα以下であると判定した場合、電流方向を判定することなく、第1,第2駆動信号IN1,IN2をオフ指令にする。
相電流の絶対値が小さい場合、電流方向を誤って判定しまうといった問題が生じ得る。このため、本実施形態によれば、この問題の発生を回避することができる。
<第8実施形態の変形例>
駆動回路Dr側において、第8実施形態で説明した制御装置40が実行する処理を実行してもよい。この場合、駆動回路DrのドライブICは、制御装置40から相電流センサ41の検出値の情報を取得すればよい。
駆動回路Dr側において、第8実施形態で説明した制御装置40が実行する処理を実行してもよい。この場合、駆動回路DrのドライブICは、制御装置40から相電流センサ41の検出値の情報を取得すればよい。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・逆導通型スイッチとしては、RC−IGBTに限らない。また、第2駆動対象スイッチとしては、MOSFETに限らない。
・スイッチを備える電力変換装置としては、インバータに限らず、例えばDCDCコンバータであってもよい。
40…制御装置、SWM…逆導通型スイッチ、SW2…第2スイッチ、Dr…駆動回路。
Claims (6)
- 第1駆動対象スイッチ(SW1)及び前記第1駆動対象スイッチに逆並列接続されたフリーホイールダイオード(FD)が同一チップ上に形成された逆導通型スイッチ(SWM)と、
ボディダイオード(BD)が形成された第2駆動対象スイッチ(SW2)と、を駆動するスイッチの駆動装置において、
前記第1駆動対象スイッチの両端のうち、前記フリーホイールダイオードのカソードが接続されている方を第1端とし、前記フリーホイールダイオードのアノードが接続されている方を第2端とする場合、前記逆導通型スイッチにおいて、前記第2端側から前記第1端側へと前記第1駆動対象スイッチを介して電流が流れないようになっており、
前記逆導通型スイッチのゲートに電圧が印加されている場合の前記フリーホイールダイオードのオン抵抗(Rfdon)は、前記逆導通型スイッチのゲートに電圧が印加されていない場合の前記フリーホイールダイオードのオン抵抗(Rfdoff)よりも大きくされており、
前記逆導通型スイッチ及び前記第2駆動対象スイッチに、前記第2端側から前記第1端側へと向かう方向に電流が流れることを判定する方向判定部と、
前記方向判定部により電流が流れると判定された場合、前記逆導通型スイッチのゲートに電圧を印加させない制御部と、を備えるスイッチの駆動装置。 - 前記第2駆動対象スイッチのゲートに電圧が印加されている場合、前記第2駆動対象スイッチにおいて、前記ボディダイオードを介さずに電流の流通が許容されており、
前記第2駆動対象スイッチのゲートに電圧が印加されている場合の前記第2駆動対象スイッチのオン抵抗(Rmos)は、前記ボディダイオードのオン抵抗(Rbd)よりも小さくされており、
前記制御部は、前記方向判定部により電流が流れると判定された場合、前記第2駆動対象スイッチのゲートに電圧を印加させる請求項1に記載のスイッチの駆動装置。 - 前記逆導通型スイッチのゲートに電圧が印加されていない場合の前記フリーホイールダイオードのオン抵抗は、前記第2駆動対象スイッチのゲートに電圧が印加されている場合の前記第2駆動対象スイッチのオン抵抗(Rmos)よりも大きくされており、
前記制御部は、前記方向判定部により電流が流れると判定された場合であっても、前記逆導通型スイッチの温度(TD1)がその閾値温度(Tth1)を超えたと判定したときには、前記逆導通型スイッチ及び前記第2駆動対象スイッチそれぞれのゲートに電圧を印加させる請求項2に記載のスイッチの駆動装置。 - 前記ボディダイオードのオン抵抗(Rbd)は、前記逆導通型スイッチのゲートに電圧が印加されている場合の前記フリーホイールダイオードのオン抵抗よりも大きくされており、
前記逆導通型スイッチのゲートに電圧が印加されている場合の前記フリーホイールダイオードのオン抵抗は、前記第2駆動対象スイッチのゲートに電圧が印加されている場合の前記第2駆動対象スイッチのオン抵抗(Rmos)よりも大きくされており、
前記制御部は、前記方向判定部により電流が流れると判定されて、かつ、前記第2駆動対象スイッチの温度(TD2)がその閾値温度(Tth2)を超えたと判定した場合、前記第2駆動対象スイッチのゲートに電圧を印加させない請求項1〜3のいずれか1項に記載のスイッチの駆動装置。 - 前記逆導通型スイッチ及び前記第2駆動対象スイッチそれぞれの駆動信号を生成する生成部(40)を備えるシステムに適用されるスイッチの駆動装置において、
前記生成部は、前記逆導通型スイッチ及び前記第2駆動対象スイッチそれぞれの共通の前記駆動信号(INT)と、前記逆導通型スイッチ及び前記第2駆動対象スイッチに流れる電流の方向を示す電流方向信号(Sg)と、を生成し、
前記制御部は、
前記逆導通型スイッチに対応して個別に設けられるとともに生成された前記駆動信号が入力され、入力された前記駆動信号に基づいて前記逆導通型スイッチを駆動する第1ドライブIC(50A)と、
前記第2駆動対象スイッチに対応して個別に設けられるとともに生成された前記駆動信号が入力され、入力された前記駆動信号に基づいて前記第2駆動対象スイッチを駆動する第2ドライブIC(50B)と、を有し、
生成された前記電流方向信号は、前記第1ドライブIC及び前記第2ドライブICのうち前記第1ドライブICのみに入力され、
前記第1ドライブICは、前記方向判定部を含み、入力された前記電流方向信号に基づいて、前記逆導通型スイッチ及び前記第2駆動対象スイッチに、前記第2端側から前記第1端側へと向かう方向に電流が流れることを判定し、前記第2端側から前記第1端側へと向かう方向に電流が流れると判定した場合、前記逆導通型スイッチのゲートに電圧を印加させない請求項1〜4のいずれか1項に記載のスイッチの駆動装置。 - 前記制御部は、前記逆導通型スイッチ及び前記第2駆動対象スイッチの並列接続体に流れる合計電流が規定電流(Iα)以下であると判定した場合、前記逆導通型スイッチ及び前記第2駆動対象スイッチそれぞれのゲートに電圧を印加させない請求項1〜5のいずれか1項に記載のスイッチの駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018166789A JP2020043626A (ja) | 2018-09-06 | 2018-09-06 | スイッチの駆動装置 |
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Family Applications (1)
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JP2018166789A Pending JP2020043626A (ja) | 2018-09-06 | 2018-09-06 | スイッチの駆動装置 |
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-
2018
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