JP2020042698A - 定期借家契約管理システム - Google Patents
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Abstract
Description
普通借家契約では、契約期間は1年以上で設定する。通常は、契約期間を2年とすることが多い。契約期間を1年未満とした場合には、期間の定めのない契約となる。
普通借家契約では、借り主からの中途解約に関する特約を定めることができる。解約の予告期間を定めたり、直ちに解約する場合に支払う金銭の額について定めていることが多い。
普通借家契約では、借り主が引き続き住むことを希望している場合には、貸主からの解約や、契約期間終了時の更新の拒絶は、原則的にできない。
定期借家契約では、契約期間を確定的に定めた上で、契約することが必要である。また、契約書とは別にあらかじめ書面(重要事項説明書)を交付して、契約の更新がなく、期間の満了とともに契約が終了することを借り主に説明しなければならない。貸主がこの説明を怠ったときは、その契約は定期借家としての効力はなくなり、普通借家契約となる。
居住用建物の定期借家契約では、契約期間中に、借り主に転勤、療養、親族の介護など、やむを得ない事情が発生し、その住宅に住み続けることが困難となった場合には、借り主から解約の申し入れができる。この場合、解約の申し入れの日から、1ヶ月が経過すれば、契約が終了する。この解約権を行使できるのは、床面積が200平方メートル未満の住宅に居住している借り主に限られる。中途解約に関して個別に特約を結ぶことは可能である。
定期借家契約の契約終了時については、契約期間が1年以上の場合は、貸主は期間満了の1年前から6ヶ月前までの間に、借り主に契約が終了することを通知する必要がある。貸主と借り主が合意すれば、再契約することは可能である。
それに対し、定期借家契約においては、たとえば3ヶ月という契約期間を定めるので、当該契約期間が終了する時点で退去を確定させることができ、早期の退去手続が可能となる。
一方、借主としては、引き続き住み続けたいという要望がある。また、貸主としても家賃の支払いの遅れがなく、生活上のマナー違反などもない場合には、引き続き契約し続けても構わないという事情がある。
定期借家法(借地借家法38条)の定めるところでは、再契約が可能であるが、再契約の際には、再度契約をすることと、契約書とは別にあらかじめ書面を交付して、定期借家の特殊性を借主に説明しなければならない。
すなわち、本発明は、借主本人からの意思表示により、貸主との間で迅速な合意を実現し、退去する手続きを早期に開始可能な定期借家契約管理システムを提供するものである。
定期借家契約内容を記憶する定期借家契約内容データベース装置と、前記定期借家から借主が退去する退去の確定処理をする退去処理サーバと、前記定期借家契約に関係する関係者の各端末機器とをインターネットを介して接続してなる定期借家契約管理システムであって、
前記退去処理サーバは、
前記定期借家の貸主が、特定の借主に対しては再契約を拒否し、それ以外の借主に対しては再契約を認める旨の意思表示を、前記貸主の端末機器から受信する貸主意思表示受信部と、
当該貸主意思表示受信部が受信した貸主の意思表示の内容を前記定期借家契約内容データベース装置に格納する貸主意思格納部と、
前記定期借家契約の最終月の家賃の支払いが第一期限日までになされたか否かに関する第一期限支払い情報を受信する第一期限支払い情報受信部と、
当該第一期限支払い情報受信部が受信した家賃の第一期限支払い情報を前記定期借家契約内容データベース装置に格納する第一期限支払い情報格納部と、
前記定期借家契約内容データベース装置を参照して、定期借家契約の借主を、貸主が再契約を拒否する借主であって第一期限までに家賃を支払った借主(カテゴリー1)、貸主が再契約を拒否する借主であって第一期限までに家賃を支払わなかった借主(カテゴリー2)、貸主が再契約を認める借主であって第一期限までに家賃を支払った借主(カテゴリー3)、貸主が再契約を認める借主であって第一期限までに家賃を支払わなかった借主(カテゴリー4)の4つのカテゴリーに分けるカテゴリー分類部と、
前記カテゴリー1に属する借主には、家賃受領の旨及び退去手続の案内を通知し、前記カテゴリー2に属する借主には、家賃督促及び退去手続の案内を通知し、前記カテゴリー3に属する借主には、家賃受領の旨及び再契約意思確認の案内を通知し、前記カテゴリー4に属する借主には、家賃督促及び再契約意思確認の案内を通知する借主への通知部と、
前記カテゴリー3に属する借主が再契約の意思表示をし、または前記カテゴリー4に属する借主が当初契約期間内の第二期限日までに支払う意思と再契約の意思表示をする旨を前記借主の端末機器から受信する借主意思表示受信部と、
前記借主意思表示受信部が受信した前記意思表示の真贋を判定する真贋判定部と、
前記真贋判定部が、前記意思表示が本物であると判定したときに、前記定期借家契約内容データベース装置に、当該意思表示を格納する借主意思表示格納部と、
前記定期借家契約の最終月の家賃の支払いが前記第二期限日までになされたか否かに関する第二期限支払い情報を受信する第二期限支払い情報受信部と、
当該第二期限支払い情報受信部が受信した家賃の第二期限支払い情報を前記定期借家契約内容データベース装置に格納する第二期限支払い情報格納部と、
前記カテゴリー3の借主については借主の再契約の意思表示をもって再契約の合意がなされたとし、前記カテゴリー4の借主については借主の再契約の意思表示及び前記第二期限日までに支払いがなされたことを確認して再契約の合意がなされたとして、前記定期借家契約内容データベース装置に再契約の旨を格納する再契約確定部と、
前記再契約確定部が再契約を確定させなかった借主に対しては、契約期間終了時に早期に退去を確定する退去確定部と
を備え、
前記定期借家契約の契約期間終了とともに早期に退去を実現することを特徴とする。
これにより、再契約を適法に行いつつ、再契約しなかった借主の退去の早期実現をすることができる。
前記再契約確定部が再契約とした借主以外の借主で契約期間が終了した借主については、退去手続を開始した旨を前記定期借家契約の関係者の各端末機器へ送信する関係者送受信部を
さらに有することを特徴とする。これにより、借主の退去に関する情報について、貸主、事業運営会社、不動産管理会社など関係者への周知がなされる。
これにより、に基づいて、退去をいち早く実現することが可能となる。
また、賃貸保証会社の家賃滞納保証期間を3ヶ月で終了させることができる。
滞納した状態で居座り続ける不当入居者を退去させるのに裁判で10ヶ月から12ヶ月かかっていたが、そのような負担が必要なくなる。
その結果、保証会社の保証料金を高く設定する必要がなくなる。
過去に滞納経験がある人など、信用状況の悪い人でも、入居可能となり、再起できるチャンスを得られる。
西暦2000年以降、定期借家契約が用いられる割合は、1割に満たない。本発明によれば、再契約が容易になされるので、貸主が「家賃滞納しないなら再契約を約束する」ことを表明することで入居希望者が増大し、空き家が有効活用される。
入居者側から言うと、ほとんどの人が入居審査を通る。保証人が不要となる。これまで住所不定であった人でも、入居できて、住民票取得が可能となる(シェアハウスタイプの場合)。入居の際の初期費用がかなり抑えられる(シェアハウスタイプの場合)。ここで、シェアハウスは、一つの住居を複数人で共有して暮らす賃貸物件のことである。
図1は、本発明の一実施形態にかかる定期借家契約管理システムの概要を示す図である。図1において、退去処理サーバ10及び各端末機器がインターネット(図1の中央に描いた楕円状のもの)を介して互いに通信可能な状態で接続されている。本実施形態の退去管理システムは、本システムの管理者が保有し管理する退去処理サーバ10が中心となって、不動産会社端末30、管理会社端末40、オーナー(賃貸物件のオーナー)端末31、そして、場合によっては、弁護士端末50のそれぞれと情報通信を行い、情報処理を行うことでその諸機能が実現されるものである。
退去処理サーバ10を管理する主体は、独立した運営者である以外に、不動産管理会社、家賃管理会社又は家賃保証会社であってもかまわない。
退去処理サーバ10を運営する会社は、物件オーナーからサブリースを受けて入居者に定期借家で物件を貸す会社であってもよい。その場合、物件オーナーからサブリースを受ける主体は、退去処理サーバの運営会社と保証会社とが共同でもよい。また、退去処理サーバの運営会社と不動産管理会社が共同でサブリースを受ける主体となってもよい。
ここで、再契約は、契約期間が終了する前にのみなされ得る。契約が終了してしまうと、借主が引き続き当該物件を使用したいと考える場合でも、退去義務が生じてしまう。一旦退去してからの契約は、新規の契約であって、ここにいう再契約にはあたらないものとする。ここにいう再契約は、厳密に言えば新たな契約であるが、更新ではなく、当事者間の合意に基づいて、退去前に次の定期借家契約を成立させることにより、退去せずに入居し続けることを実現するものをいう。
そこで、コンピュータシステムを用いることで契約期間内にスピーディーかつスムーズに再契約手続を行えるようにすることが本発明の主眼である。
一方、再契約を行わない借主については、退去手続をスピーディに進めることが可能となる。
9月分の家賃の支払期限は、第一期限日を8月28日として、その日に銀行引き落としがかかるようにする。家賃管理会社(保証会社)が通常の普通借家契約で家賃を引き落とす日が28日としているので、それに合わせて銀行引き落としをかけるのが便利だからである。
極論すれば、9月15日までに家賃を支払うことで、滞納のない借主である条件をクリアできると考えて、再契約手続を進めることができる。どこまで認めるかは、事務手続きの煩雑さとの関係で調整することになる。
カテゴリー1は、貸主が再契約を拒否する借主であって、第一期限日までに家賃を支払った借主。カテゴリー2は、貸主が再契約を拒否する借主であって、第一期限日までに家賃を支払わなかった借主。カテゴリー3は、貸主が再契約を認める借主であって、第一期限日までに家賃を支払った借主。カテゴリー4は、貸主が再契約を認める借主であって、第一期限日までに家賃を支払わなかった借主である。
借主から再契約の意思表示は、退去処理サーバ10から借主に送られた電子メールのURLをクリックして、借主端末(スマホ)20又は借主端末(パソコン)21によって借主が退去処理サーバ10にアクセスして、定期借家契約の再契約を希望する旨の意思表示を行うことによってなされる。具体的には、退去処理サーバ10が、複数の選択肢を示し、借主がその中から一つを選択することによってなされ得る。複数の選択肢は、たとえば、「当初の契約終了時に退去します。」、「再契約を希望します。最終月の家賃は何月何日に支払いました。」、「再契約を希望します。最終月の家賃はまだ支払っていませんが何月何日に支払います。」などが考えられる。これらの選択肢は、文字のままであると借主本人があわてて読み間違えるおそれがある。そこで、図案化したもの(図柄)にして、退去処理サーバ10が、借主端末に表示し、借主が通知内容を選択しやすくするのが望ましい。
また、スマホやパソコンを使わずに、電話機から行うことも考えられる。電話機から、退去処理サーバ10に電話をかけると、退去処理サーバ10は、自動音声により対応し、必要な本人確認を行った後、対話形式で入力を促す。選択肢が3つあるなら、「選択肢1ならボタン1を、選択肢2ならボタン2を、選択肢3ならボタン3を押してください」という形で、自動音声を流し、それを受けて借主が電話機のプッシュボタンを押すことにより、入力を促すことができる。
このようにして、再契約が成立するので、簡便な手続で借主は継続的に当該物件を使用し続けることが可能となる。
図2において、退去処理サーバは、借主とオーナー(不動産会社、サブリースを受けた会社を含む)と退去サービス業者(退去処理サーバを運営管理する会社、家賃管理会社、保証会社が運営する場合を含む)との三者間でユーザ(借主)の納得の上で締結された定期借家契約の内容を記憶し、その後の貸主の再契約許可又は拒否に関する意思、借主の家賃の支払い状況(延滞の有無)に関する情報、借主の支払いの意思、再契約の意思、などを記憶する定期借家契約内容データベース装置51、借主の属性情報(氏名、メールアドレス、本人確認のための情報など)を記憶する借主情報データベース装置52、賃貸物件の属性情報(所在地、間取り、広さ、普通借家契約の対象か、定期借家契約の対象か、など)を記憶する物件情報データベース装置53、賃貸物件の所有者の属性情報(氏名、住所、など)を記憶するオーナー情報データベース装置54、賃貸物件を管理する不動産会社の属性情報(住所、担当者名、メールアドレスなど)を記憶する不動産会社情報データベース装置55、賃料の保証をする保証会社の属性情報(住所、担当者名、メールアドレスなど)を記憶する管理会社(保証会社)情報データベース装置56、退去が決定した後に清掃を担当する清掃業者の属性情報(住所、担当者、受注の可否など)清掃業者情報データベース装置57、退去が決定した後に修復(原状回復)を担当する修復業者の属性情報(住所、担当者、受注の可否など)を記憶する修復業者データベース装置58、借主が契約終了後も居座る場合に法的手段を講ずる弁護士の属性情報(住所、担当者、受注の可否など)を記憶する弁護士情報データベース装置59からなるデータベース群を有している。
貸主が借主に対して再契約を認めるか否かの意思(たとえば、滞納のない借主には再契約を認めるがそれ以外は拒否する、又は騒音、ゴミだしなどのマナーが悪い借主、また契約書禁止事項に違反した借主については再契約を拒否し、マナーがよく滞納もない借主には再契約を認める、など)を示す意思表示を受信する貸主意思表示受信部61。
貸主の意思表示の真贋を適切なセキュリティ手段を介して確認した上でそれを定期借家契約内容データベース装置51に格納する貸主意思表示格納部62。
定期借家契約の最終月(三ヶ月契約ならば三ヶ月目)の家賃の支払いが契約終了の半月前に設定した第一期限日までになされたか否かに関する第一期限支払い情報を受信する第一期限支払い情報受信部63。
受信した第一期限支払い情報を定期借家契約内容データベース装置51に格納する第一期限支払い情報格納部64。
定期借家契約内容データベース51に格納された貸主意思と第一期限支払い情報とを参照して、貸主の意思による再契約の可否と、第一期限までに支払いしたか否かの是非との組み合わせにより、借主をカテゴリー1からカテゴリー4までの4つのカテゴリーに分類するカテゴリー分類部65。
4つのカテゴリーの借主それぞれに、家賃受領又は家賃督促と、退去手続案内又は再契約意思確認の案内を通知する借主への通知部66。
定期借家契約の再契約意思確認の案内を受けた借主からの意思表示を受信する借主意思表示受信部67。
たとえばID、パスワードなど、適切なセキュリティ手段を介して借主の意思の真贋を判定する借主の意思の真贋判定部68。
本物と判断された借主の意思を定期借家契約内容データベース装置51に格納する借主意思表示格納部69。
定期借家契約の最終月の家賃の支払いが第二期限までになされたか否かに関する第二期限支払い情報を受信する第二期限支払い情報受信部70。
受信した第二期限支払い情報を定期借家契約内容データベース装置51に格納する第二期限支払い情報格納部71。
貸主の意思と借主の意思とが合致したことを確認し、滞納のないことを確認した上で定期借家契約内容データベース装置51に再契約の旨を格納する再契約確定部72。
再契約をしない借主又は再契約をできない借主に対して、定期借家契約の契約期間終了とともに退去を実現する退去確定部73。
退去が確定した定期借家物件の関係者の各端末機器に対して退去手続を開始した旨を通知する関係者送受信部74。
本システムの利用を受ける契約者(貸主、借主など)を登録する契約者登録処理部(不図示)。
賃料支払が滞っている借主及び当該借主からの賃料支払の有無を監視する賃料支払監視部(不図示)。
毎月の賃料の支払いの際に借主へのメッセージを送る月次処理部(不図示)。
退去の確定後に、清掃業者・修復業者への依頼をする事後処理部。
ここで、○○部とは、退去処理サーバ(コンピュータ)10のCPUが必要なソフトウェアをそのつど読み込んで実現するものである。したがって、○○部は、物の発明の構成要素である。
図1に示す管理会社端末は、1個のみ描いてあるが、複数の保証会社が関連し得るので、複数の保証会社端末が関与するものとしてもよい。
オーナー端末は、図1では、携帯電話を描いたが、電子メールのやり取りができる端末機器であればよい。
清掃業者端末、修復業者端末は、清掃、修復の業務を請け負うためのメールのやり取りができる端末機器であればよい。
本実施形態の定期借家契約管理システムの全体的な動作の概要として、まず、図1及び図2に示す退去処理サーバ10が実行する処理の流れを説明する。
これを実現するために、普通借家契約とは、契約期間を半月ずらすことが考えられる。9月分とは、9月16日から10月15日までの家賃のことだと扱うと、9月分の家賃を8月28日に銀行引き落としをかけるとし、その8月28日が第一支払期限日とする。銀行の引き落とし情報が得られるのは、9月10日だとすると、その情報が得られてから督促を受けてすぐに支払えば、9月15日までに支払うことができて、いわゆる「前家賃」の状態を保持できることになる。
そして、それぞれのカテゴリーに属する借主に対して、カテゴリー1に対して図5(a)、カテゴリー2に対して図5(b)、カテゴリー3に対して図5(c)、カテゴリー4に対して図5(d)の内容のメールを送る(ステップ309)。
借主の意思表示がなされ(ステップ310であり)、その真贋が確認されて本物だとわかると(ステップ311でオッケー)、当該借主の意思が定期借家契約内容データベース装置51に登録される(ステップ312)。
定期借家契約内容データベース装置51を参照して(ステップ316)、貸主の意思、借主の意思、第一期限支払情報、第二期限支払情報を総合的に判定して、貸主の意思と借主の意思の合致及び家賃の滞納がないことの確認を経て、再契約の旨を確定する(ステップ317)。そして、その旨を定期借家契約内容データベース装置51に登録する(ステップ318)。
再契約又は退去の旨を借主及び関係者にメール発信する(ステップ322)。退去すべき借主の情報を弁護士に連絡する(ステップ323)。居座る借主への対応(警察への連絡、訴訟提起など)をするためである。清掃・修復業者にそれぞれ依頼メールを出す(ステップ324)。
図3の説明と合わせて参照することで、情報のやりとりがどの端末との間でなされるかが理解される。
家賃支払の督促に関しては、振込みの日付を入力して送信することで、退去処理サーバ側に借主の振込み意思が伝えられる。
再契約を希望するか、退去を希望するかについては、それぞれのボタンを押すことで、退去処理サーバ側に借主の意思が伝えられる。
借主が電話を掛けるのに用いたのが、登録した電話番号からのものでない場合は、図6(a)に示すように、登録した電話番号を入力させ、生年月日と4桁の暗証番号を入力させることにより、本人確認を実行する。
ここで用いる電話機は、プッシュ入力が可能なものとする。
図6(d)は、再契約か退去かの意思表示をサーバ側が求めて、それに対して借主が退去を希望する旨の意思表示をする際の内容である。
図6(e)は、家賃の督促をする場合のやり取りをする内容である。振り込み予定の月日を借主が入力するように促す対話内容である。
20 借主端末(スマホ)
21 借主端末(パソコン)
22 借主端末(電話機)
30 不動産会社端末
31 オーナー端末
40 管理会社端末
50 弁護士端末
51 賃貸契約内容データベース装置
52 借主情報データベース装置
53 物件情報データベース装置
54 オーナー情報データベース装置
55 不動産会社情報データベース装置
56 保証会社情報データベース装置
57 清掃業者情報データベース装置
60 緊急退去処理部
61 貸主意思表示受信部
62 貸主意思格納部
63 第一期限支払い情報受信部
64 第一期限支払い情報格納部
65 カテゴリー分類部
66 借主への通知部
67 借主意思表示受信部
68 真贋判定部
69 借主意思表示受信部
70 第二期限支払い情報受信部
71 第二期限支払い情報格納部
72 再契約確定部
73 退去確定部
74 関係者送受信部
Claims (10)
- 定期借家契約内容を記憶する定期借家契約内容データベース装置と、前記定期借家から借主が退去する退去の確定処理をする退去処理サーバと、前記定期借家契約に関係する関係者の各端末機器とをインターネットを介して接続してなる定期借家契約管理システムであって、
前記退去処理サーバは、
前記定期借家の貸主が、特定の借主に対しては再契約を拒否し、それ以外の借主に対しては再契約を認める旨の意思表示を、前記貸主の端末機器から受信する貸主意思表示受信部と、
当該貸主意思表示受信部が受信した貸主の意思表示の内容を前記定期借家契約内容データベース装置に格納する貸主意思格納部と、
前記定期借家契約の最終月の家賃の支払いが第一期限日までになされたか否かに関する第一期限支払い情報を受信する第一期限支払い情報受信部と、
当該第一期限支払い情報受信部が受信した家賃の第一期限支払い情報を前記定期借家契約内容データベース装置に格納する第一期限支払い情報格納部と、
前記定期借家契約内容データベース装置を参照して、定期借家契約の借主を、貸主が再契約を拒否する借主であって第一期限までに家賃を支払った借主(カテゴリー1)、貸主が再契約を拒否する借主であって第一期限までに家賃を支払わなかった借主(カテゴリー2)、貸主が再契約を認める借主であって第一期限までに家賃を支払った借主(カテゴリー3)、貸主が再契約を認める借主であって第一期限までに家賃を支払わなかった借主(カテゴリー4)の4つのカテゴリーに分けるカテゴリー分類部と、
前記カテゴリー1に属する借主には、家賃受領の旨及び退去手続の案内を通知し、前記カテゴリー2に属する借主には、家賃督促及び退去手続の案内を通知し、前記カテゴリー3に属する借主には、家賃受領の旨及び再契約意思確認の案内を通知し、前記カテゴリー4に属する借主には、家賃督促及び再契約意思確認の案内を通知する借主への通知部と、
前記カテゴリー3に属する借主が再契約の意思表示をし、または前記カテゴリー4に属する借主が当初契約期間内の第二期限日までに支払う意思と再契約の意思表示をする旨を前記借主の端末機器から受信する借主意思表示受信部と、
前記借主意思表示受信部が受信した前記意思表示の真贋を判定する真贋判定部と、
前記真贋判定部が、前記意思表示が本物であると判定したときに、前記定期借家契約内容データベース装置に、当該意思表示を格納する借主意思表示格納部と、
前記定期借家契約の最終月の家賃の支払いが前記第二期限日までになされたか否かに関する第二期限支払い情報を受信する第二期限支払い情報受信部と、
当該第二期限支払い情報受信部が受信した家賃の第二期限支払い情報を前記定期借家契約内容データベース装置に格納する第二期限支払い情報格納部と、
前記カテゴリー3の借主については借主の再契約の意思表示をもって再契約の合意がなされたとし、前記カテゴリー4の借主については借主の再契約の意思表示及び前記第二期限日までに支払いがなされたことを確認して再契約の合意がなされたとして、前記定期借家契約内容データベース装置に再契約の旨を格納する再契約確定部と、
前記再契約確定部が再契約を確定させなかった借主に対しては、契約期間終了時に早期に退去を確定する退去確定部と
を備え、
前記定期借家契約の契約期間終了とともに早期に退去を実現することを特徴とする定期借家契約管理システム。 - 前記貸主意思表示受信部が受信する貸主の意思表示は、あらかじめ公表された客観的な基準によるものとし、当該客観的な基準は、前記定期借家の借主にも契約時に知らされるものであることを特徴とする請求項1に記載した定期借家契約管理システム。
- 前記定期借家契約の家賃は、借主が家賃管理会社に支払うものであり、前記第一期限支払い情報及び前記第二期限支払い情報は、家賃管理会社から前記退去処理サーバに送信されて、前記退去処理サーバが受信するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に定期借家契約管理システム。
- 前記第一期限日、前記第二期限日のいずれもが、前記定期借家契約の最終月が始まる前に設定されることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載した定期借家契約管理システム。
- 前記第一期限日を暦の上での月末とし、前記第二期限日を第一期限日から10日以上あとに設定すべく、前記定期借家契約の月の始まりを暦の上の月の半ばとすることを特徴とする請求項4に記載した定期借家契約管理システム。
- 前記借主意思表示受信部は、前記借主の端末機器に複数の意思表示をそれぞれ示す複数の図柄を表示させ、前記借主がそれらの中から一つの図柄を選択して前記退去処理サーバに送信することを受けて、前記借主の意思表示を受信することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載する定期借家契約管理システム。
- 前記借主意思表示受信部は、前記借主が電話をかけてくるのに応じて、自動音声により対応し、対話形式にしたがって前記借主が番号をプッシュすることにより前記借主の意思表示を受信することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の定期借家契約管理システム。
- 前記退去処理サーバは、
前記再契約確定部が再契約とした借主以外の借主で契約期間が終了した借主については、退去手続を開始した旨を前記定期借家契約の関係者の各端末機器へ送信する関係者送受信部を
さらに有することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の定期借家契約管理システム。 - 前記再契約確定部が、借主の退去を確定した場合に、その確定の事実に基づいて、前記定期借家契約の物件の退去手続の依頼を弁護士を含む関係者の各端末に通知することを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の定期借家契約管理システム。
- 前記退去処理サーバは、借主と貸主とに対し、第三者の立場である役務提供者が管理運営するサーバであることを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載する定期借家契約管理システム。
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