JP2016134091A - 物件管理システム、物件管理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】顧客への不動産物件販売を好適に支援することのできる物件管理システム、物件管理方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】顧客が不動産物件を購入するための特約条項付売買契約と、当該特約条項付売買契約に付随し、前記不動産物件を賃借するための定期建物賃貸借契約とに係る情報を登録する初期情報登録部120であって、前記特約条項付売買契約では、前記定期建物賃貸借契約で定められた賃貸借期間中に解約することが可能である旨が定められる、初期情報登録部120と、定期建物賃貸借契約を解約するか否か、及び特約条項付売買契約を解約するか否かに関する解約情報を登録する解約情報登録部150と、賃貸借期間中に、解約情報が登録されていない場合に通知する通知発行部180と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明に係るいくつかの態様は、物件管理システム、物件管理方法、及びプログラムに関する。
マンションや一軒家等の不動産物件の購入は、顧客にとっては極めて大きな買い物である。しかしながら、一般に不動産物件の購入プロセスにおいて、予め実物を確認したり、実際に住み心地を試したりすることなく意思決定せざるを得ないケースが多い。特に新築マンションや注文住宅においては、建築途中で売買契約を締結することが一般的である。そこで、少しでも顧客が不動産物件をイメージしやすいように、不動産業者は、モデルルームと言われる販売物件と同じ仕様で製作した仮設の住宅を設置し、当該仮設の住宅を顧客に見せることにより、内装や空間を伝える等の努力を払うケースが多い。
この他、例えば特許文献1には、顧客と物件の最適な結びつけを可能とすることにより、成約率の向上と不動産仲介業務の効率化を図っている手法が開示されている。
しかしながら、このように仮設の住宅を顧客に見せる手法であっても、実際の不動産物件に関する住環境をそのまま顧客に伝えることは困難である。この結果、顧客は購入を断念したり、購入したものの満足が得られずにすぐに売却せざるを得なかったりする場合がある。
また、特許文献1記載の手法は、顧客が実物を確認したり、実際に住み心地を試したりすることなく意思決定せざるを得ないという課題について何ら考慮していない。
本発明のいくつかの態様は前述の課題に鑑みてなされたものであり、顧客への不動産物件販売を好適に支援することのできる物件管理システム、物件管理方法、及びプログラムを提供することを目的の1つとする。
本発明に係る物件管理システムは、顧客が不動産物件を購入するための特約条項付売買契約と、当該特約条項付売買契約に付随し、前記不動産物件を賃借するための定期建物賃貸借契約とに係る情報を登録する第1の登録部であって、前記特約条項付売買契約では、前記定期建物賃貸借契約で定められた賃貸借期間中に解約することが可能である旨が定められる、第1の登録部と、前記定期建物賃貸借契約を解約するか否か、及び前記特約条項付売買契約を解約するか否かに関する解約情報を登録する第2の登録部と、前記賃貸借期間中に、前記解約情報が登録されていない場合に通知する通知部と、を備える。
本発明に係る物件管理方法は、顧客が不動産物件を購入するための特約条項付売買契約と、当該特約条項付売買契約に付随し、前記不動産物件を賃借するための定期建物賃貸借契約とに係る情報を登録するステップであって、前記特約条項付売買契約では、前記定期建物賃貸借契約で定められた賃貸借期間中に解約することが可能である旨が定められるステップと、前記定期建物賃貸借契約を解約するか否か、及び前記特約条項付売買契約を解約するか否かに関する解約情報を登録するステップと、前記賃貸借期間中に、前記解約情報が登録されていない場合に通知するステップとを、物件管理システムが行う。
本発明に係るプログラムは、顧客が不動産物件を購入するための特約条項付売買契約と、当該特約条項付売買契約に付随し、前記不動産物件を賃借するための定期建物賃貸借契約とに係る情報を登録する処理であって、前記特約条項付売買契約では、前記定期建物賃貸借契約で定められた賃貸借期間中に解約することが可能である旨が定められる処理と、前記定期建物賃貸借契約を解約するか否か、及び前記特約条項付売買契約を解約するか否かに関する解約情報を登録する処理と、前記賃貸借期間中に、前記解約情報が登録されていない場合に通知する処理とを、物件管理システムに実行させる。
尚、本発明において、「部」や「手段」、「装置」、「システム」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」や「手段」、「装置」、「システム」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」や「手段」、「装置」、「システム」が有する機能が2つ以上の物理的手段や装置により実現されても、2つ以上の「部」や「手段」、「装置」、「システム」の機能が1つの物理的手段や装置により実現されても良い。
本発明によれば、顧客への不動産物件販売を好適に支援することのできる物件管理システム、物件管理方法、及びプログラムを提供することができる。
以下に本発明の実施形態を説明する。以下の説明及び参照する図面の記載において、同一又は類似の構成には、それぞれ同一又は類似の符号が付されている。
(実施形態)
図1乃至図4は、実施形態を説明するための図である。以下、これらの図を参照しながら、以下の流れに沿って実施形態を説明する。まず、「1」で実施形態に係る物件管理システムを用いて不動産業者が顧客に不動産購入サービスを提供する際の処理の具体例を説明する。続いて「2」で物件管理システムの機能構成を説明し、「3」で物件管理システムの処理の流れを説明する。「4」では、物件管理システムを実装可能なハードウェア構成の具体例を説明する。最後に、「5」以降で、本実施形態に係る効果などを説明する。
図1乃至図4は、実施形態を説明するための図である。以下、これらの図を参照しながら、以下の流れに沿って実施形態を説明する。まず、「1」で実施形態に係る物件管理システムを用いて不動産業者が顧客に不動産購入サービスを提供する際の処理の具体例を説明する。続いて「2」で物件管理システムの機能構成を説明し、「3」で物件管理システムの処理の流れを説明する。「4」では、物件管理システムを実装可能なハードウェア構成の具体例を説明する。最後に、「5」以降で、本実施形態に係る効果などを説明する。
(1 不動産購入サービスの流れの具体例)
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係る物件管理システムを利用して、不動産業者が顧客へ不動産物件を販売する際の処理の流れの具体例を説明する。図1は、不動産業者が顧客へ不動産物件を販売する際の処理の流れの具体例を示すタイミングチャートである。
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係る物件管理システムを利用して、不動産業者が顧客へ不動産物件を販売する際の処理の流れの具体例を説明する。図1は、不動産業者が顧客へ不動産物件を販売する際の処理の流れの具体例を示すタイミングチャートである。
まず、不動産業者は顧客との間で、特約条項付売買契約と、それに付随する定期建物賃貸借契約とを同時に締結する(S101)。ここで、特約条項付売買契約は、対象となる不動産物件の売買に関する契約である。当該契約では、定期建物賃貸借契約で定められた賃貸借期間中、例えば賃借による入居後1年以内に、顧客が解約することができる旨が定められる。加えて、特約条項付売買契約の締結時に手付金を顧客が不動産業者へ支払い、定期建物賃貸借契約に基づく賃貸借の終了後、顧客が購入を正式決定した際には、占有改定と共に不動産物件の購入金額から手付金等を差し引いた金額を顧客が不動産業者へ支払うことにより占有改定を行う旨も規定することができる。また、特約条項付売買契約では、賃貸借期間中に定期建物賃貸借契約を顧客が解約した場合には、手付金を不動産業者が顧客へ返還することも定めることができる。
定期建物賃貸借契約は、上記特約条項付売買契約に付随する契約であり、対象となる不動産物件を顧客が例えば1年などの一定期間賃借して住むためのものである。ここで、本実施形態に係る定期建物賃貸借契約においては、期間満了後の契約更新はない。通常の賃貸借契約と同様に、例えば敷金の支払いや、毎月などの一定期間毎に定められた賃料を顧客が不動産業者へ支払う旨等を定期建物賃貸借契約で定めることができる。当該定期建物賃貸借契約は、賃貸借期間の満了前に、顧客の意思表示により途中解約することが可能である。
ここで、特約条項付売買契約と定期建物賃貸借契約とは不可分の関係にある。顧客は、定期建物賃貸借契約に基づき不動産物件を賃借する。顧客が賃借する期間は、対象となる不動産物件の試し住み期間と捉えることができる。この間、顧客は住み心地や住環境等を、実際に住んでみて体験することができる。試し住みの結果、顧客が物件の購入を決断した際には、顧客は定期建物賃貸借契約を解約(満了でも良い)した上で、不動産業者に購入代金を支払うことにより、特約条項付売買契約に基づき占有改定を行う。つまり、顧客は、本当に購入するか否かの意思決定を、賃貸住宅として入居しながら決定することができる。
もし試し住みの結果、顧客が購入を取りやめる判断をした場合には、顧客は定期建物賃貸借契約を解約(満了でも良い)した上で、不動産業者との間で敷金の精算等を行う。不動産業者は当該不動産物件に対して原状回復工事等を施した上で、中古物件として当該不動産物件を販売することができる。
なお、本実施形態にかかる特約条項付売買契約及び定期建物賃貸借契約の対象となる不動産物件は、新築物件であるか中古物件であるかは問わない。
再び図1の説明に戻り、不動産業者は、顧客との間で特約条項付売買契約及び定期建物賃貸借契約を締結すると、物件管理システムにこれらの契約に関する情報を登録する(S103)。より具体的には、契約を結んだ顧客に関する顧客情報、不動産物件に関する物件情報、及び契約に関する契約情報を物件管理システムに登録することができる。
その後、顧客が必要経費(例えば、定期建物賃貸借契約に基づく敷金等)を支払うと(S105)、不動産業者は顧客に不動産物件の引き渡しを行う(S107)。これにより顧客は試し住みを開始することができる。不動産業者は、顧客が試し住みを開始すると、定期建物賃貸借契約に基づく契約開始日等に関する入居情報を物件管理システムに登録する(S109)。
試し住みの期間中は、顧客は不動産業者に対して、定期建物賃貸借契約に基づく賃料を支払う(S111)。不動産業者は、賃料を受領すると受領した賃料に関する賃料情報を物件管理システムに登録する(S113)。
また、物件管理システムは、定期建物賃貸借契約の契約満了の例えば6ヶ月前のタイミングで、定期賃貸借の満了6ヶ月前である旨を示す満了6ヶ月前定借終了通知を不動産業者に対して通知する(S115)。このとき物件管理システムは、顧客へ発送する通知書面を作成及び出力するようにしても良い。不動産業者は当該通知に基づき、顧客に対して満了6ヶ月前定借終了通知を発送する(S117)。
また、物件管理システムは、定期建物賃貸借契約の契約満了の例えば2ヶ月前(入居後10ヶ月)のタイミングで、入居後10ヶ月経過した旨を不動産業者に対して通知する(S119)。不動産業者は当該通知を受けて、顧客に対して試し住みしている不動産物件を正式に購入するか否かの購入意思を確認する(S121)。このとき、もし不動産業者が書面により購入意思を確認するのであれば、その際に使用する書面を物件管理システムが作成及び出力するようにしても良い。
この結果、もし顧客が購入意思を不動産業者に伝達した場合には(S123)、不動産業者は、定期建物賃貸借契約の解約日、特約条項付売買契約に基づく占有改定を行う日に関する解約情報を物件管理システムに登録する(S125)。
占有改定を行う際には、不動産業者は顧客に対して販売物件として住居を引き渡し(S127)、顧客は購入金額から支払い済みの手付金等を差し引いた残余金を不動産業者に支払う(S129)。不動産業者は当該残余金の受領などに関する精算情報を物件管理システムに登録し(S131)、物件管理システムは取引完了を不動産業者に通知する(S133)。
なお、顧客が購入しない旨を不動産業者に伝達した場合には、不動産業者は、定期建物賃貸借契約及び特約条項付売買契約の解約に関する解約情報を物件管理システムに登録する。また不動産業者は、敷金から原状回復費用等を差し引いた残余金を顧客へ支払うと共に、当該支払いに関する精算情報を物件管理システムに登録する。物件管理システムは取引完了を不動産業者に通知する。
(2 システムの機能構成)
続いて、図2を参照しながら、本実施形態に係る物件管理システム100の概略機能構成を説明する。図2は、物件管理システム100の概略機能構成を示す図である。物件管理システム100は、図2に示すように、入力部110、初期情報登録部120、入居情報登録部130、賃料情報登録部140、解約情報登録部150、精算情報登録部160、滞納リスト発行部170、通知発行部180、及びデータベース(DB)190を含む。
続いて、図2を参照しながら、本実施形態に係る物件管理システム100の概略機能構成を説明する。図2は、物件管理システム100の概略機能構成を示す図である。物件管理システム100は、図2に示すように、入力部110、初期情報登録部120、入居情報登録部130、賃料情報登録部140、解約情報登録部150、精算情報登録部160、滞納リスト発行部170、通知発行部180、及びデータベース(DB)190を含む。
ここで、物件管理システム100の各機能は、1台の情報処理装置により実現してもよいが、これに限られるものではなく、複数台の情報処理装置により実現することも可能である。
入力部110は、例えば不動産業者であるユーザ(以下、不動産業者として説明する)から、各種操作入力を受ける。或いは入力部110は、通信ネットワークを介して外部の情報処理装置からデータの入力を受けても良い。後述の顧客情報191、物件情報192、契約情報193等のDB190に登録される各種情報は、入力部110を利用して入力され、初期情報登録部120、入居情報登録部130等によりDB190に登録される。入力部110の具体例としては、キーボードやマウス、タッチパッドの他、各種データ通信を行うことのできる通信インタフェースを挙げることができる。
初期情報登録部120は、顧客と不動産業者との間での各契約締結時等に、不動産業者が入力する各種情報をDB190に登録する。より具体的には、顧客情報191、物件情報、契約情報193を初期情報登録部120はDB190に登録する。
入居情報登録部130は、不動産業者が定期建物賃貸借契約に基づいて不動産物件を顧客に引き渡す際に、顧客の入居日等に関する入居情報194をDB190に登録する。
賃料情報登録部140は、不動産業者が顧客から賃料を受領した際に、その旨を示す賃料情報195をDB190に登録する。
賃料情報登録部140は、不動産業者が顧客から賃料を受領した際に、その旨を示す賃料情報195をDB190に登録する。
解約情報登録部150は、顧客が不動産物件を購入すること若しくは購入をキャンセルすることを決定した際に、それに伴い定期建物賃貸借契約をいつ解約するか、特約条項付売買契約を解約するか否か、特約条項付売買契約を解約しない場合にはいつ占有改定を行うか等に関する解約情報196をDB190に登録する。
精算情報登録部160は、顧客による不動産物件を購入する若しくは購入のキャンセルに伴う、顧客との間での金銭の精算に関する精算情報197をDB190に登録する。
滞納リスト発行部170は、DB190の賃料情報195を参照し、期限までに支払われていない賃料が存在した場合に、それらをリスト化した滞納リストを作成して出力する。不動産業者は、当該滞納リストを元に顧客に賃料の催促等を行うことができる。
通知発行部180は、入居開始から一定期間後、若しくは定期建物賃貸借契約に基づく不動産物件の賃貸借期間の満了日から一定期間前等のタイミングで、例えばメールや表示画面等を用いて不動産業者にその旨を通知する。図1を参照しながら「1」で前述した例では、賃貸借期間の満了日から6ヶ月前、入居開始から10ヶ月のタイミングで、物件管理システム100は不動産業者に対して通知している。この際、通知発行部180は、不動産業者が顧客に送付する文書等も合わせて作成しても良い。また、購入意思若しくは購入をキャンセルの意思を顧客が示した場合には、当該購入若しくは購入のキャンセルのために必要となる各種書面を通知発行部180が作成するようにしても良い。
DB190は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体上に読み書き可能に各種情報を格納する。図2の例では、DB190は顧客情報191、物件情報192、契約情報193、入居情報194、賃料情報195、解約情報196、及び精算情報197を格納する。
顧客情報191は、不動産物件に関する特約条項付売買契約及び定期建物賃貸借契約を不動産業者との間で締結した顧客に関する情報である。顧客情報191には、例えば顧客名義、勤務先、連絡先等の情報を含むことができる。
物件情報192は、特約条項付売買契約及び定期建物賃貸借契約の契約対象となる不動産物件に関する情報である。物件情報192には、例えば所在地、竣工日、総戸数、構造規模、各住居専有面積等の情報を含むことができる。
契約情報193は、不動産業者が顧客との間で締結した不動産物件に関する特約条項付売買契約及び定期建物賃貸借契約に関する情報である。契約情報193には、物件情報192で管理される物件の内、どの区画に関する契約であるのかを示す契約区画情報、契約名義等に関する情報を含むことができる。
入居情報194は、顧客による不動産物件への入居に関する情報である。入居情報194には、入居可能となる定期建物賃貸借契約の入居開始日、及び契約満了日等に関する情報を含むことができる。
賃料情報195は、顧客が不動産物件を賃借している際に支払う賃料に関する情報である。賃料情報195には、例えば受領した賃料や受領した日にち等の情報を含むことができる。
解約情報196は、顧客が定期建物賃貸借契約を解約するか満了するかに関する情報や、特約条項付売買契約を解約するか当該契約に基づき占有改定するかに関する情報である。解約情報196には、定期建物賃貸借契約の解約日や、特約条項付売買契約に基づく占有改定を行う日等に関する情報を含むことができる。
精算情報197は、顧客と不動産業者との間での金銭の精算に関する情報である。顧客が不動産物件を購入する際には物件の購入金額から予め受領していた手付金等を差し引いた残金の受領情報や、顧客が不動産物件の購入をキャンセルする際には物件の敷金から未払賃料、原状回復費用等の顧客の債務を差し引いた残金の支払情報等を精算情報197に含むことができる。
(3 物件管理システム100の処理の流れ)
以下、図3を参照しながら、物件管理システム100の処理の流れを説明する。図3は、物件管理システム100の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図3を参照しながら、物件管理システム100の処理の流れを説明する。図3は、物件管理システム100の処理の流れを示すフローチャートである。
ここで、後述の各処理ステップは、処理内容に矛盾を生じない範囲で、任意に順番を変更して若しくは並列に実行することができ、また、各処理ステップ間に他のステップを追加しても良い。更に、便宜上1つのステップとして記載されているステップは複数のステップに分けて実行することもでき、便宜上複数に分けて記載されているステップを1ステップとして実行することもできる。
まず、物件管理システム100は、不動産業者から初期情報である顧客情報191、物件情報192、及び契約情報193の入力を入力部110により受け付け、初期情報登録部120はこれらの情報をDB190へ登録する(S301)。
その後、例えば対象となる不動産物件が新築物件である場合には物件の完成を待って不動産業者は顧客へ当該不動産物件を賃貸物件として引き渡す。中古物件であれば、即時不動産物件を引き渡しても良い。この際、不動産業者は入居情報194を物件管理システム100に入力部110を介して入力するため、物件管理システム100の入居情報登録部130はDB190に入居情報194を登録する(S303)。
その後、物件管理システム100は、賃料情報が入力部110から入力された場合には(S305のYES)、賃料情報195をDB190へ登録する(S307)。また、通知発行部180は入居情報194を確認し、契約満了前6ヶ月が到来しているか否かを確認する(S309)。もし契約満了前6ヶ月が到来しており(S309のYES)、定期建物賃貸借契約の満了前6ヶ月の通知をまだ通知していなければ(S311のNO)、通知発行部180は定期建物賃貸借契約の満了6ヶ月前である旨を通知する(S313)。その後、物件管理システム100の処理はS305へ戻る。
S309において、契約満了前6ヶ月が到来していなければ(S309のNO)、物件管理システム100の処理はS321へ進む。また、契約満了後6ヶ月が到来しており(S309のYES)、満了前6ヶ月を通知済である場合には(S311のYES)、通知発行部180は入居情報194を確認し、入居開始後10ヶ月が経過しているか否かを確認する(S315)。入居開始後10ヶ月が経過しており(S315のYES)、入居後10ヶ月経過をまだ通知していなければ(S317のNO)、通知発行部180は入居開始後10ヶ月到来を不動産業者へ通知する(S319)。その後、物件管理システム100の処理はS305へ戻る。
S315において入居後10ヶ月が経過していない場合(S315のNO)、若しくはS317において入居後10ヶ月が到来している旨を通知済みである場合には(S317のYES)、解約情報登録部150は、解約情報196が入力されているか否かを確認する(S321)。解約情報196が入力部110から入力された場合には(S321のYES)、解約情報登録部150は当該解約情報196をDB190へ登録する(S323)。その後、精算情報が入力部110から入力されると(S325のYES)、通知発行部180は取引完了を通知する(S327)。
もしS321において解約情報196が入力されていない場合には(S321のNO)、物件管理システム100の処理はS305へ戻る。
もしS321において解約情報196が入力されていない場合には(S321のNO)、物件管理システム100の処理はS305へ戻る。
(4 ハードウェア構成)
以下、図4を参照しながら、上述してきた物件管理システム100をコンピュータにより実現する場合のハードウェア構成の一例を説明する。なお、前述のとおり、物件管理システム100の昨日は、複数台の装置に分けて実現することも可能である。
以下、図4を参照しながら、上述してきた物件管理システム100をコンピュータにより実現する場合のハードウェア構成の一例を説明する。なお、前述のとおり、物件管理システム100の昨日は、複数台の装置に分けて実現することも可能である。
図4に示すように、物件管理システム100は、プロセッサ401、メモリ403、記憶装置405、入力インタフェース(I/F)部407、データI/F部409、通信I/F部411、及び表示装置413を含む。
プロセッサ401は、メモリ403に記憶されているプログラムを実行することにより物件管理システム100における様々な処理を制御する。例えば、図2で説明した初期情報登録部120、入居情報登録部130、賃料情報登録部140、解約情報登録部150、精算情報登録部160、滞納リスト発行部170、及び通知発行部180は、メモリ403に一時記憶された上で、主にプロセッサ401上で動作するプログラムとして実現可能である。
メモリ403は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体である。メモリ403は、プロセッサ401によって実行されるプログラムのプログラムコードや、プログラムの実行時に必要となるデータを一次的に記憶する。
記憶装置405は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体である。記憶装置405は、オペレーティングシステムや、初期情報登録部120、入居情報登録部130、賃料情報登録部140、解約情報登録部150、精算情報登録部160、滞納リスト発行部170、及び通知発行部180を実現するための各種プログラムや、DB190等の各種データを記憶する。記憶装置405に記憶されているプログラムやデータは、必要に応じてメモリ403にロードされることにより、プロセッサ401から参照される。
入力I/F部407は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力I/F部407の具体例としては、キーボードやマウス、タッチパネル等を挙げることができる。図2を参照して説明した入力部110は、入力I/F部407を少なくとも一部に含むことが可能である。なお入力I/F部407は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを介して物件管理システム100に接続されても良い。
データI/F部409は、物件管理システム100の外部からデータを入力するためのデバイスである。データI/F部409の具体例としては、各種記憶媒体に記憶されているデータを読み取るためのドライブ装置などがある。図2を参照して説明した入力部110は、データI/F部409を少なくとも一部に含むことができる。なおデータI/F部409は、物件管理システム100の外部に設けられても良い。その場合、データI/F部409は例えばUSB等のインタフェースを介して物件管理システム100へ接続される。
通信I/F部411は、物件管理システム100の外部の装置と有線又は無線によりデータ通信するためのデバイスである。図2を参照して説明した入力部110は、通信I/F部411を少なくとも一部に含むことができる。通信I/F部411は、物件管理システム100の外部に設けられても良い。その場合、通信I/F部411は、例えばUSB等のインタフェースを介して物件管理システム100に接続される。
表示装置413は、各種情報を表示するためのデバイスである。例えば、通知発行部180による各種通知は、表示装置413上に表示させることができる。表示装置413の具体例としては、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等が挙げられる。表示装置413は、物件管理システム100の外部に設けられても良い。その場合、表示装置413は、例えばディスプレイケーブル等を介して物件管理システム100に接続される。
(5 本実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態に係る物件管理システム100は、不動産業者による顧客への不動産物件の販売を好適に支援することができる。より具体的には、物件管理システム100を利用した上述のサービスでは、顧客と住宅の売主(例えば不動産業者)とで特約条項付売買契約を締結する際に、同時に定期建物賃貸借契約を締結することで、本当に購入するか否かの意思決定を、賃貸住宅として入居しながら検討することができる。このようなサービスを支援するために、物件管理システム100は、顧客情報、物件情報、契約情報等の各種情報を管理すると共に、入居後の特定のタイミングに応じた各種通知の作成/発行や、顧客からの購入判断に伴う書面の作成等を行うことが可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る物件管理システム100は、不動産業者による顧客への不動産物件の販売を好適に支援することができる。より具体的には、物件管理システム100を利用した上述のサービスでは、顧客と住宅の売主(例えば不動産業者)とで特約条項付売買契約を締結する際に、同時に定期建物賃貸借契約を締結することで、本当に購入するか否かの意思決定を、賃貸住宅として入居しながら検討することができる。このようなサービスを支援するために、物件管理システム100は、顧客情報、物件情報、契約情報等の各種情報を管理すると共に、入居後の特定のタイミングに応じた各種通知の作成/発行や、顧客からの購入判断に伴う書面の作成等を行うことが可能である。
(6 付記事項)
尚、前述の実施形態の構成は、組み合わせたり或いは一部の構成部分を入れ替えたりしてもよい。また、本発明の構成は前述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。
尚、前述の実施形態の構成は、組み合わせたり或いは一部の構成部分を入れ替えたりしてもよい。また、本発明の構成は前述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。
100 :物件管理システム
110 :入力部
120 :初期情報登録部
130 :入居情報登録部
140 :賃料情報登録部
150 :解約情報登録部
160 :精算情報登録部
170 :滞納リスト発行部
180 :通知発行部
190 :データベース
191 :顧客情報
192 :物件情報
193 :契約情報
194 :入居情報
195 :賃料情報
196 :解約情報
197 :精算情報
401 :プロセッサ
403 :メモリ
405 :記憶装置
407 :入力インタフェース部
409 :データインタフェース部
411 :通信インタフェース部
413 :表示装置
110 :入力部
120 :初期情報登録部
130 :入居情報登録部
140 :賃料情報登録部
150 :解約情報登録部
160 :精算情報登録部
170 :滞納リスト発行部
180 :通知発行部
190 :データベース
191 :顧客情報
192 :物件情報
193 :契約情報
194 :入居情報
195 :賃料情報
196 :解約情報
197 :精算情報
401 :プロセッサ
403 :メモリ
405 :記憶装置
407 :入力インタフェース部
409 :データインタフェース部
411 :通信インタフェース部
413 :表示装置
Claims (8)
- 顧客が不動産物件を購入するための特約条項付売買契約と、当該特約条項付売買契約に付随し、前記不動産物件を賃借するための定期建物賃貸借契約とに係る情報を登録する第1の登録部であって、前記特約条項付売買契約では、前記定期建物賃貸借契約で定められた賃貸借期間中に解約することが可能である旨が定められる、第1の登録部と、
前記定期建物賃貸借契約を解約するか否か、及び前記特約条項付売買契約を解約するか否かに関する解約情報を登録する第2の登録部と、
前記賃貸借期間中に、前記解約情報が登録されていない場合に通知する通知部と、
を備える物件管理システム。 - 前記通知部は、前記賃貸借期間の満了の一定期間前に前記解約情報が登録されていない場合に通知する、
請求項1記載の物件管理システム。 - 前記賃貸借期間中に賃料の支払いに関する賃料情報を登録する第3の登録部
を更に備える請求項1又は請求項2記載の物件管理システム。 - 賃料の支払いがなされなかった場合に滞納リストを出力する出力部
を更に備える請求項3記載の物件管理システム。 - 前記定期建物賃貸借契約の解約及び満了に伴う占有改定を行うための情報を登録する第4の登録部
を更に備える請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の物件管理システム。 - 前記通知部は、顧客へ送付する書面を生成する、
請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の物件管理システム。 - 顧客が不動産物件を購入するための特約条項付売買契約と、当該特約条項付売買契約に付随し、前記不動産物件を賃借するための定期建物賃貸借契約とに係る情報を登録するステップであって、前記特約条項付売買契約では、前記定期建物賃貸借契約で定められた賃貸借期間中に解約することが可能である旨が定められる、ステップと、
前記定期建物賃貸借契約を解約するか否か、及び前記特約条項付売買契約を解約するか否かに関する解約情報を登録するステップと、
前記賃貸借期間中に、前記解約情報が登録されていない場合に通知するステップと、
を物件管理システムが行う物件管理方法。 - 顧客が不動産物件を購入するための特約条項付売買契約と、当該特約条項付売買契約に付随し、前記不動産物件を賃借するための定期建物賃貸借契約とに係る情報を登録する処理であって、前記特約条項付売買契約では、前記定期建物賃貸借契約で定められた賃貸借期間中に解約することが可能である旨が定められる、処理と、
前記定期建物賃貸借契約を解約するか否か、及び前記特約条項付売買契約を解約するか否かに関する解約情報を登録する処理と、
前記賃貸借期間中に、前記解約情報が登録されていない場合に通知する処理と、
を物件管理システムに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015009765A JP2016134091A (ja) | 2015-01-21 | 2015-01-21 | 物件管理システム、物件管理方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015009765A JP2016134091A (ja) | 2015-01-21 | 2015-01-21 | 物件管理システム、物件管理方法、及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016134091A true JP2016134091A (ja) | 2016-07-25 |
Family
ID=56464385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015009765A Pending JP2016134091A (ja) | 2015-01-21 | 2015-01-21 | 物件管理システム、物件管理方法、及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016134091A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018077592A (ja) * | 2016-11-07 | 2018-05-17 | 智彦 濱田 | 自動車購入支援システム |
JP2020042698A (ja) * | 2018-09-13 | 2020-03-19 | 株式会社リーガルスムーズ | 定期借家契約管理システム |
JP7356201B1 (ja) * | 2023-05-25 | 2023-10-04 | 株式会社優住館 | 不動産取得システム |
-
2015
- 2015-01-21 JP JP2015009765A patent/JP2016134091A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018077592A (ja) * | 2016-11-07 | 2018-05-17 | 智彦 濱田 | 自動車購入支援システム |
JP2020042698A (ja) * | 2018-09-13 | 2020-03-19 | 株式会社リーガルスムーズ | 定期借家契約管理システム |
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