JP2020041450A - エンジン及びエンジン作業機 - Google Patents

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直人 一橋
Naoto Ichihashi
直人 一橋
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Abstract

【課題】、クランクシャフトや軸受等の部材を効果的に冷却し、信頼性を向上させたエンジン及びエンジン作業機を提供することにある。【解決手段】電力により動作する負荷と、前記負荷に電力を供給可能な複数のバッテリと、前記複数のバッテリの各々と前記負荷との接続及び遮断を切り替える制御部と、前記負荷と前記制御部とを備え、前記複数のバッテリが着脱自在に装着される本体部と、を有し、前記制御部は、使用可能な前記複数のバッテリのうち1つを接続バッテリとして選択し、前記負荷を前記接続バッテリに接続するとともに前記複数のバッテリの残りから遮断する接続状態となる接続動作を行い、前記接続状態において前記接続バッテリが所定の使用停止条件を満たすと、前記接続バッテリを所定の再使用条件が満たされるまで使用不能な使用禁止バッテリとして記憶して前記接続動作を繰り返す。【選択図】図3

Description

本発明は携帯型作業機の動力源として用いられる小型のエンジン及びそれを用いたエンジン作業機に関する。
空冷式のエンジンは、一般的に、クランク軸の一端に取り付けた冷却ファンによって形成される空気流をシリンダブロックに導くことで、シリンダブロックの冷却を行っている。(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2018/079234号
特許文献1のエンジンにおいては、エンジンを長時間連続して駆動させることでクランクシャフトや軸受、クランクケース等の部材が摩擦熱を生じ、高温になる。この際それぞれの部材は熱膨張により体積が増加するが、材質の違いにより、膨張率や冷却後の収縮率が異なる。軸受はクランクケース内に圧入されることで固定されるため、この膨張率及び収縮率の違いにより、エンジンの駆動を停止した後に軸受とクランクケースの温度が低下するとクランクケースの受け部の内径に対して軸受の外径が小さくなり、軸受けがクランクケースから脱落してしまう可能性があった。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、クランクシャフトや軸受等の部材を効果的に冷却し、信頼性を向上させたエンジン及びエンジン作業機を提供することにある。本発明の他の目的は、クランクシャフトや軸受等の部材を冷却可能な構造を、簡単な構成で実現したエンジン及びエンジン作業機を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的な特徴を説明すれば次のとおりである。
本発明の一つの特徴によれば、クランクシャフトを軸受を介して支持するクランクケースと、クランクシャフトの軸方向における一端側に固定され、前記クランクケースに固定されたシリンダを冷却する空気流を生成する第1ファンと、前記クランクシャフトの前記軸方向における他端側に固定され、前記クランクケース及び前記軸受を冷却する空気流を生成する第2ファンと、前記軸方向における位置が前記軸受と重なるように形成され、前記第2ファンを内部に収容する第2ファンケースと、を備え、前記第2ファンケースは、前記第2ファンにより生成される空気流の通路となる第2ファン吸気口及び第2ファン排気口を有し、前記第2ファン吸気口及び前記第2ファン排気口の少なくとも一方の前記軸方向における配置領域は前記軸受よりも前記一端側を含み、他方の前記軸方向における配置領域は前記軸受よりも前記他端側である。
本発明の他の特徴によれば、前記第1ファンおよび前記シリンダを収容する第1ファンケースを更に備え、前記第1ファンケースは、前記第1ファンにより生成される空気流の通路となる第1ファン吸気口を有し、前記第1ファン吸気口は、前記軸方向における位置が前記第1ファンと前記第2ファン吸気口及び前記第2ファン排気口との間に位置し、前記他端側に開口するように設けられる。
本発明のさらに他の特徴によれば、前前記第2ファンは、回転すると前記クランクシャフトの径方向外側に向けて空気流を生成する遠心ファンであり、前記第2ファン吸気口は、前記軸方向における配置領域が前記軸受よりも前記一端側を含み、前記第2ファン排気口は、前記軸方向における配置領域が前記軸受よりも前記他端側を含む。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第2ファンの前記他端側に隣接して前記第2ファンケース内に配置され、前記クランクシャフトに回転力を生じさせる始動装置を有し、前記第2ファンは、空気流を生成する複数の羽と、前記複数の羽よりも前記他端側に設けられて前記軸方向に対して垂直方向に延び、前記径方向における外径が前記複数の羽よりも大きい第1板部材を有する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記始動装置はリコイルスタータである。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第2ファンは、前記複数の羽よりも前記一端側に設けられ前記垂直方向に延びるとともに、前記一端側から前記複数の羽の各々に流れる空気流の流路となる複数の開口を備える、第2板部材を有し、
前記第2板部材は、前記径方向における外径が前記第1板部材よりも大きい。
本発明によれば、第2ファンにより生成される冷却風を軸受周辺に流すことで、軸受及びクランクケースにおける軸受周辺部分を効率的に冷却することができ、エンジンの信頼性を向上できる。また、クランクシャフト上に固定されて一体に回転する比較的簡易な構成の補助ファンで軸受を冷却できるため、クランクシャフトや軸受の冷却構造を簡単な構成で実現できる。
本発明の実施例に係るブロワ1の右側面図である。 図1のブロワ1におけるA−A断面図である。 図1のブロワ1におけるB−B断面図である。 図1のブロワ1における、リコイルケース2、ツメ部材14、補助ファン18を分解した展開斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、明細書中での前後左右、上下方向は、右手でブロワを把持した時の作業者から見た方向を基準にし、図中に示す方向を指すものとして説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るブロワ1の全体を示す右側面図である。ブロワ1はハウジング内に収容されるエンジン40を駆動源としてボリュート室51内に収容される第3ファンたる送風ファン16を回転させて、第3ファン吸気口たる吸気口52から外気を吸引し、送風ファン16により生成された風を渦巻き状のボリュート室51から送風管12を介して周方向、前方側に排出させることにより落ち葉や刈り草などの吹き寄せに用いられる。ブロワ1の外壁を構成するハウジングは、強化プラスチック等の合成樹脂を型枠に射出成形することなどにより形成される。ブロワ1のハウジングを左側から見ると、中央に吸気口52があって、吸気口52の周囲を反時計回りに回り、前方側やや下向きに吐出する空気の案内通路(ボリュート室51)が形成される。ブロワ1のハウジングはエンジン40の回転軸方向に分割された形状で構成される。ハウジングの上方にはハンドル10が形成される。ハンドル10は前後方向に延びる略円筒状であって作業者が片手で握る部分であるグリップを有し、グリップの下側には、スロットルトリガ11が設けられる。作業者はハンドル10を片手で把持することによりブロワ1の全重量を支えつつ、スロットルトリガ11を指で操作することによってスロットル開度を調整し、エンジン40の出力を制御しながら作業を行う。スロットルトリガ11は、エンジン40の気化器(図示せず)を操作するスロットルワイヤ(図示せず)に接続される。
図2は図1のA−A部の断面図である。ブロワ1のハウジングは、左右方向にみて中央付近から右側にエンジン40のシリンダ7及び第1ファンたる冷却ファン17を収容する第1ファンケース61を有し、エンジン収容室3の左側において、送風ファン16を収容すると共に、送風ファン16によって吸引及び排出される風の通路を形成するボリュート室51を有する。ハウジングは、上下及び前後方向に延びる接合面を有する三つ割のエンジンカバー22によって構成され、エンジンカバー22とクランクケース8が組み合わさることで第1ファンケース61が形成される。エンジンカバー22の上方には、ハンドル10が形成される。第1ファンケース61のエンジンカバー22には、後述する第1ファン吸気口たる冷却ファン吸気口19が形成される。
エンジン40は、2サイクルの小型エンジンであって、クランクシャフト9が左右方向に水平に延びるように配置され、クランクケース8によって軸受たるベアリング23を介して支持される。クランクケース8にはシリンダ7がボルトによって固定され、ピストン53がシリンダ7内を上下方向に往復運動する。ピストン53の往復運動はクランクシャフト9の回転運動に変換される。クランクケース8の下側には、燃料タンク13が設けられる。燃料タンク13には、所定の比率で混合したガソリンとオイルによる混合油が入れられる。
クランクシャフト9の右端(他端)側には、手動式の始動装置54と、始動装置54を内部に収容するリコイルケース2が設けられる。始動装置54は、始動ハンドル3と、プーリ部材15と、ツメ部材14とからなる公知のリコイルスタータである。始動ハンドル3にはロープが取り付けられており、ロープはプーリ部材15に巻きつけられており、ロープの一端は始動ハンドル3に取り付けられるとともに、ロープの他端はプーリ部材15に取り付けられる。プーリ部材15はリコイルケース2に対して相対回転可能、かつ、リコイルケース2に対して右方向視において反時計回りの方向にバネなどの弾性体で付勢された状態で設けられる。ツメ部材14は右方向視においてプーリに対して反時計回り方向に相対回転不能、かつ、時計回り方向に相対回転可能に係合しており、クランクシャフト9に対しては相対回転不能に固定されている。始動ハンドル3が作業者に強く引かれると、ロープに引かれることでプーリ部材15は時計回りの方向に回転し、プーリ部材15と係合したツメ部材14も時計回りの方向に回転し、ツメ部材14に固定したクランクシャフト9も一体で回転する。作業者が始動ハンドル3の引き操作をやめると、プーリ部材15は弾性体の付勢力により反時計回りの方向に回転するが、ツメ部材14及びクランクシャフト9は回転しない。上記構成の始動装置54により、作業者は始動ハンドル3を強く引くことで、クランクシャフト9に回転力を生じさせ、エンジン40を始動させることが可能となる。
クランクシャフト9の左端(一端)側には、第1ファンたる冷却ファン17が固定される。冷却ファン17は、シリンダ7の外側に形成された冷却用のフィンに空気を当ててシリンダ7を冷却するために、第1ファンケース61内に冷却風の流れを生成する。冷却ファン17の外周側には、所定の距離を隔てて隣接するようにイグニッションコイル55が設けられる。冷却ファン17が回転するとイグニッションコイル55に誘導電流が生じ、この誘導電流はシリンダ7に設けられる点火プラグ5に供給され、点火プラグ5はこの誘導電力を用いてシリンダ7内の混合気を燃焼する。混合気は、燃料タンク13から供給される混合油と、シリンダ7に接続されたエアクリーナ4とが図示しない気化器で混合されて、シリンダ7へと供給される。シリンダ7内の混合気が燃焼することで生じる排気ガスは、シリンダ7に接続されるマフラ6からエンジン40外部へ排気される。クランクシャフト9の軸方向における冷却ファン17よりも更に左端(一端)側の端部には送風ファン16が取り付けられる。この構成によりエンジン40を運転させることによって、クランクシャフト9に接続された冷却ファン17と、作業用の風を発生させるための送風ファン16の双方が回転する。
第1ファンケース61は、エンジンカバー22とクランクケース8とにより形成される。より具体的には、エンジンカバー22は、クランクケース8に支持されたクランクシャフト9に固定される冷却ファン17と、クランクケース8の上部に固定されたシリンダ7と、を覆うようにしてクランクケース8に取り付けられており、クランクケース8とエンジンカバー22における冷却ファン17とシリンダ7とを収容する空間を形成する領域が第1ファンケース61である。エンジン40が駆動し、クランクシャフト9が回転すると、一体に回転する冷却ファン17によりシリンダ7へ向かう空気流A1が生成される。冷却ファン17は遠心ファンであり、クランクシャフト9の軸方向におけるクランクケース8側、つまり右側(他端側)から空気を吸引し、クランクシャフト9の径方向外側へ排気する。第1ファン吸気口たる冷却ファン吸気口19が、エンジンカバー22に形成される。冷却ファン吸気口19は、冷却ファン17の下方から後方に渡る位置に設けられるとともに、クランクシャフト9の軸方向におけるクランクケース8側、つまり右側(他端側)を向いて開口する。また、図示しない冷却ファン排気口が、エンジンカバー22に形成される。冷却ファン排気口は、上下方向における位置が主としてクランクケース8よりも上側に設けられ、特にシリンダ7の周囲に設けられる。この構成により、冷却ファン17により生成される空気流A1は、クランクケース8周辺に位置する冷却ファン吸気口19から第1ファンケース61内に進入し、第1ファンケース61内を上方へ流れ、冷却ファン排気口から排出される。
図3は、図1のB−B部の断面図である。クランクケース8から、クランクシャフト9の軸方向における始動装置54の側、つまり右側(他端側)に延びるスカート状の壁部56が設けられる。壁部56は、クランクシャフト9を上下および左右方向から囲うように、クランクケース8から右側に延びる。壁部56は、クランクケース8と一体で形成され、アルミ等の金属からなる。壁部56の延びる方向はクランクシャフト9の軸方向と完全に並行ではなく、本実施例では約10度傾斜しているが、0度から20度の範囲の任意の値であってもよい。また、リコイルケース2は、プーリ部材15を上下および左右方向から囲う側壁と、側壁の右側端部に接続してプーリ部材15を右側から覆う底壁を有する、右側が閉塞された筒形状を有する。リコイルケース2の側壁と壁部56の形状は概ね合致しており、壁部56に対してリコイルケース2をボルトなどで固定することで、クランクケース8及び壁部56とリコイルケース2との間に第2ファンケース62が設けられる。クランクケース8は、壁部56の接続部分よりも内側の領域が右側へ突出した形状を有しており、この突出部分内にベアリング23が保持される。換言すると、クランクケース8は、クランクシャフト9の軸方向における位置が第2ファンケース62と重なるように、ベアリング23を右側(他端側)へ突出させた上体で保持している。第2ファンケース62内部とクランクケース8内部とは、ベアリング23の右側に隣接して配置されクランクケース8とクランクシャフト9とに当接するオイルシール24によって完全に仕切られており、空気の流れは生じない。
クランクシャフト9における、ベアリング23よりも右側であって、ツメ部材14よりも左側の領域に、第2ファンたる補助ファン18が固定されて設けられる。補助ファン18は、クランクケース8及び壁部56とリコイルケース2とが組み合わされて形成される第2ファンケース62内に収容される。補助ファン18は遠心ファンであり、クランクシャフト9の軸方向におけるクランクケース8側、つまり左側(一端側)から空気を吸引し、クランクシャフト9の径方向外側へ排気する。
壁部56には、第2ファン吸気口たる補助ファン吸気口20が形成される。補助ファン吸気口20は、クランクシャフト9からみて左右及び下方に形成される。クランクシャフト9の軸方向における補助ファン吸気口20の配置領域は、ベアリング23と重なるとともに、ベアリング23よりも左側(一端側)の領域にかけて延在するように設けられる。壁部56には、第2ファン排気口たる補助ファン排気口21が形成される。補助ファン排気口21は補助ファン18に対してクランクシャフト9の径方向外側に配置されており、換言すれば、クランクシャフト9の軸方向における補助ファン排気口21の配置領域は、ベアリング23よりも右側(他端側)である。補助ファン排気口21は壁部56の右側端部を切り欠いて形成されており、壁部56がリコイルケース2と結合することで開口としての形を成す。
補助ファン18により生成される空気流A2は、ベアリング23よりも左側に位置した補助ファン吸気口20から第2ファンケース62内へと進入し、クランクケース8の外周面周辺を通過してクランクケース8におけるベアリング23の保持領域周辺を冷却することで、間接的にベアリング23を冷却する。空気流A2はベアリング23を冷却した後に右側(他端側)へと流れた後、補助ファン28から外周側へと流れ、補助ファン排気口21から排気される。この冷却風A2により、ベアリング23及びクランクケース8におけるベアリング23保持部周辺を効率的に冷却することができ、エンジン40の信頼性を向上できる。また、クランクシャフト9上に補助ファン18を固定して一体に回転する構成としたため、補助ファン18を駆動する電動モータなどの機構を別途設ける必要が無く、ベアリング23の冷却構造を比較的簡単な構成で実現できる。
補助ファン18は遠心ファンの代わりに、左側(一端側)へ向かう空気流を生成する軸流ファンとしてもよく、この場合補助ファン吸気口20は排気口として機能し、補助ファン排気口21は吸気口として機能する構成となり、本実施の形態と同様にベアリング23及びクランクケース8におけるベアリング23保持部周辺を冷却することができる。
冷却ファン吸気口19は、補助ファン吸気口20及び補助ファン排気口21と近接して配置される。具体的には、冷却ファン吸気口19は、エンジンカバー22において右側(他端側)を向いて開口しており、補助ファン吸気口20及び補助ファン排気口21が設けられる壁部56に対してクランクシャフト9の軸方向に対向して設けられる。また、冷却ファン吸気口19は、クランクシャフト9の軸方向における位置が、冷却ファン17と補助ファン吸気口20及び補助ファン排気口21との間に位置するように設けられる。この構成により、冷却ファン17による空気流A1は、エンジンカバー22の外部においては図3に示すように補助ファン吸気口20および補助ファン排気口21周辺を流れる。補助ファン吸気口20から第2ファンケース62内に流入する空気流A2は、冷却ファン吸気口19へ向かう空気流A1の流れの中から分岐する。
冷却ファン17は補助ファン18に比べて径が充分大きい大型のファンであり、生成する空気流A1の流量も大きいため、エンジンカバー22の外部においても空気流A1の流速は速い。このため、補助ファン排気口21から排気された空気は空気流A1に乗って冷却ファン吸気口19内に進入することになり、補助ファン吸気口20と補助ファン排気口21とが近接して配置されても、補助ファン排気口21から排気された空気が再び補助ファン吸気口20から第2ファンケース62内に進入することは無い。空気流A2はベアリング23及びクランクケース8におけるベアリング23保持部周辺を冷却する際に熱を持つため、補助ファン排気口21から排気された空気が再び補助ファン吸気口20から吸引され空気流A2が循環してしまうと、空気流A2の温度が上昇を続け冷却効果が得られなくなってしまう。これに対し、本実施の形態によれば、補助ファン排気口21から排気された空気は空気流A1の流れに乗ってすぐに冷却ファン吸気口19内へ進入し、補助ファン吸気口20から吸引される空気はエンジン40から離れた位置から空気流A1の流れに乗って吸い寄せられた新鮮な空気であるため、空気流A2には温度が上昇していない新鮮な空気が常に含まれることとなり、ベアリング23及びクランクケース8におけるベアリング23保持部周辺を効果的に冷却することができる。
図4は、リコイルケース2、ツメ部材14、補助ファン18を分解した状態のエンジン40を右後側下方から見た展開斜視図である。補助ファン18は、前記クランクシャフト9に取り付けられた状態で前記クランクシャフト9に対して垂直方向に延びる第1板部材たるカバープレート26と、前記クランクシャフト9に取り付けられた状態で前記クランクシャフト9に対して垂直方向に延びる第2板部材たるファンプレート27とが組み合わされて形成される。
カバープレート26は、クランクシャフト9が挿通する挿通穴を有し、挿通穴を中心とした円形の板状に形成される。カバープレート26はプレス成型により形成され、カバープレート26の中央近傍は、クランクシャフト9が挿通した状態において、左側(一端側)に向けて突出する凸部を備えた形状を有する。
ファンプレート27は、クランクシャフト9が挿通する挿通穴を有し、カバープレート26と同心円形状かつ挿通穴を中心とした円形の板状に形成される。ファンプレート27はプレス成型により形成されるとともに、板面を折り曲げて形成された複数の羽25を有する。羽25は、各々の長手方向がファンプレート27の径方向を向くように形成され、羽25の板面が延びる方向がファンプレート27の板面に対して垂直方向、つまり、クランクシャフト9の軸方向を右側を向くように形成される。
ファンプレート27の外径はカバープレート26よりも大きく、カバープレート26の外径は、ファンプレート27における羽25の配置範囲の外径よりも大きい。このため、複数の羽25の全体は右方向視においてカバープレート26に覆われる。カバープレート26を設けたことで、羽25により生じる空気流A2は、始動装置54へ流れることが抑制されて補助ファン排気口21側へ向けられるため、始動装置54に温風があたることによる温度上昇を抑制し故障の可能性を低減した。
ファンプレート27の外周縁は、壁部56と近接する。また、ファンプレート27は、複数の開口28を有する。複数の開口28は、ファンプレート27に羽25をプレス成型することによって生じる開口である。複数の開口28は、ファンプレート27の左側から複数の羽25の各々に流れる空気流A2の流路となる。ファンプレート27の外径を壁部56に近接するようにカバープレート26よりも大きく形成し、かつ、羽25へ流れる空気流A2の流路として開口28を設けたことで、補助ファン18により負圧となるカバープレート26よりも左側の領域へ、補助ファン18からの排気が流れ込むことを抑制し、補助ファン18周囲で空気流が循環してしまうことを抑制する。
ファンプレート27はの中央近傍は、クランクシャフト9が挿通した状態において、右側(他端側)に向けて突出する凸部を備えた形状を有し、ファンプレート27とカバープレート26とを合わせた状態でファンプレート27の凸部とカバープレート26の凸部とはクランクシャフト9の軸方向に突き当たる。クランクシャフト9は段付き形状を有しており、補助ファン18をクランクシャフト9に固定する際には、クランクシャフト9の段差面とツメ部材14とで、ファンプレート27の凸部とカバープレート26の凸部とを挟持する。ファンプレート27及びカバープレート26は単体ではクランクシャフト9に対して回転自在に挿通されるのみであり、ツメ部材14はクランクシャフト9に対して螺合により固定される。
以上のように本実施例では、第2ファンケース62内に補助ファン18を設けるとともに、補助ファン吸気口20をクランクシャフト9の軸方向における配置領域がベアリング23よりも一端側を含むようにし、補助ファン排気口21の軸方向における配置領域がベアリング23よりも他端側としたため、ベアリング23及びクランクケース8におけるベアリング23保持部周辺に常に新鮮な空気流A2を生じさせて効果的に冷却し、エンジン40の熱による不具合の発生を抑制し信頼性を向上させた。
本発明によるエンジン及びエンジン作業機は、上述した実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。
1 ブロワ 2 リコイルケース 3 始動ハンドル 4 エアクリーナ 5 点火プラグ 6 マフラ 7 シリンダ 8 クランクケース 9 クランクシャフト 10 ハンドル 11 スロットルトリガ 12 送風管 13 燃料タンク 14 ツメ部材 15 プーリ部材 16 送風ファン 17 冷却ファン 18 補助ファン 19 冷却ファン吸気口 20 補助ファン吸気口 21 補助ファン排気口 22 エンジンカバー 23 ベアリング 24 オイルシール 25 羽根 26 カバープレート 27 ファンプレート 40 エンジン 51 ボリュート室 52 吸気口 53 ピストン 54 始動装置 55 イグニッションコイル 56 壁部 61 第1ファンケース 62 第2ファンケース A1 冷却ファン17による空気流 A2 補助ファン18による空気流

Claims (7)

  1. クランクシャフトを軸受を介して支持するクランクケースと、
    前記クランクシャフトの軸方向における一端側に固定され、前記クランクケースに固定されたシリンダを冷却する空気流を生成する第1ファンと、
    前記クランクシャフトの前記軸方向における他端側に固定され、前記クランクケース及び前記軸受を冷却する空気流を生成する第2ファンと、
    前記軸方向における位置が前記軸受と重なるように形成され、前記第2ファンを内部に収容する第2ファンケースと、を備え、
    前記第2ファンケースは、前記第2ファンにより生成される空気流の通路となる第2ファン吸気口及び第2ファン排気口を有し、
    前記第2ファン吸気口及び前記第2ファン排気口の少なくとも一方の前記軸方向における配置領域は前記軸受よりも前記一端側を含み、他方の前記軸方向における配置領域は前記軸受よりも前記他端側である、エンジン。
  2. 前記第1ファンおよび前記シリンダを収容する第1ファンケースを更に備え、
    前記第1ファンケースは、前記第1ファンにより生成される空気流の通路となる第1ファン吸気口を有し、
    前記第1ファン吸気口は、前記軸方向における位置が前記第1ファンと前記第2ファン吸気口及び前記第2ファン排気口との間に位置し、前記他端側に開口するように設けられる、請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記第2ファンは、回転すると前記クランクシャフトの径方向外側に向けて空気流を生成する遠心ファンであり、
    前記第2ファン吸気口は、前記軸方向における配置領域が前記軸受よりも前記一端側を含み、
    前記第2ファン排気口は、前記軸方向における配置領域が前記軸受よりも前記他端側を含む、請求項1又は2に記載のエンジン。
  4. 前記第2ファンの前記他端側に隣接して前記第2ファンケース内に配置され、前記クランクシャフトに回転力を生じさせる始動装置を有し、
    前記第2ファンは、空気流を生成する複数の羽と、前記複数の羽よりも前記他端側に設けられて前記軸方向に対して垂直方向に延び、前記径方向における外径が前記複数の羽よりも大きい第1板部材を有する、請求項3に記載のエンジン。
  5. 前記始動装置はリコイルスタータである、請求項4に記載のエンジン。
  6. 前記第2ファンは、前記複数の羽よりも前記一端側に設けられ前記垂直方向に延びるとともに、前記一端側から前記複数の羽の各々に流れる空気流の流路となる複数の開口を備える、第2板部材を有し、
    前記第2板部材は、前記径方向における外径が前記第1板部材よりも大きい、請求項4又は5に記載のエンジン。
  7. 請求項1乃至7の何れか一項に記載のエンジンと、
    前記軸方向における前記第1ファンよりも前記前記クランクシャフトの前記一端側に固定される第3ファンと、
    前記第3ファンを収容するボリュート室と、
    前記ボリュート室に設けられ、前記第3ファンにより生成される空気流の通路となる第3ファン吸気口及び送風管と、を有するエンジン作業機。
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