JP2020040557A - 車両用空調装置及びそれを用いた空調制御方法 - Google Patents

車両用空調装置及びそれを用いた空調制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020040557A
JP2020040557A JP2018170336A JP2018170336A JP2020040557A JP 2020040557 A JP2020040557 A JP 2020040557A JP 2018170336 A JP2018170336 A JP 2018170336A JP 2018170336 A JP2018170336 A JP 2018170336A JP 2020040557 A JP2020040557 A JP 2020040557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vent
air
opening
center
vent opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018170336A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7010793B2 (ja
Inventor
荒木 大助
Daisuke Araki
大助 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Valeo Japan Co Ltd
Original Assignee
Valeo Japan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Valeo Japan Co Ltd filed Critical Valeo Japan Co Ltd
Priority to JP2018170336A priority Critical patent/JP7010793B2/ja
Publication of JP2020040557A publication Critical patent/JP2020040557A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7010793B2 publication Critical patent/JP7010793B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】部品点数の増加を伴わずに、空調装置側の設計変更だけでベント吹出部からの吹き出し風量を反復変更させる車両用空調装置を提供する。【解決手段】ベントドア60を、空調ケースに軸支される回転軸61a,61bと、センタベント開口34を開閉可能とするセンタベント用開閉部62a,62bと、サイドベント開口36を開閉可能とするサイドベント用開閉部63a,63bと、を有して構成する。センタベント吹出部31の下流端又はセンタベント用接続ダクトのセンタベント吹出部と接続する接続端部、及び、サイドベント吹出部32の下流端又はサイドベント用接続ダクトのサイドベント吹出部と接続する接続端部、の少なくとも一箇所に、開閉部との間の隙間を所定の回動領域に亘って絞るベント風量規制壁を設け、ベントドアを回転駆動させるアクチュエータ70と、ベントドアを往復回動させるようアクチュエータを駆動制御する制御ユニット71を設ける。【選択図】図3

Description

本発明は、センタベント吹出部とサイドベント吹出部とを備え、これら吹出部をベントドアで開閉可能とする車両用空調装置に関し、特に、吹出部から送出する風量を反復増減させる機能を備えた車両用空調装置と、それを用いた空調制御方法に関する。
車室内の幅方向の中央部から空調エリア内の乗員に向けて空気流を吹き出すためのセンタ側吹出口と、車室内の側方部から空調エリア内の乗員に向けて空気流を吹き出すためのサイド側吹出口とを備え、それぞれの吹出口に車室内に吹き出す空調風の吹き出し方向を可変する吹出方向可変手段(ルーバ装置)を設け、この吹出方向可変手段(ルーバ装置)に揺動運動を与えるアクチュエータを備えた車両用空調装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような構成においては、アクチュエータを稼働させることで、ルーバ装置が揺動運動して乗員に供給される空気の方向が変動し、乗員が感じる気流感を非定常的にすることで(変動的にすることで)、乗員の快適性を向上させることが可能となる。
特開平11−129727号公報
しかしながら、上述の構成においては、乗員が感じる気流感を変動的とするために各吹出口に揺動機構を備えたルーバ装置を設ける必要があり、部品点数が増加すると共に製品コストが高くなるという不都合がある。また、各吹出口に揺動機構を備えたルーバ装置を取り付けるためのスペースを確保する必要があり、空調装置側の設計変更だけで対応できなくなる不都合もある。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の増加を伴わずにセンタベント吹出部とサイドベント吹出部からの吹き出し風量を反復変更させることが可能な車両用空調装置とそれを用いた空調制御方法を提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、本発明にかかる車両用空調装置は、内部に空気流路が形成された空調ケースと、前記空調ケース内に配されて該空調ケース内に導入された空気の温度を調整する温度調整手段と、前記温度調整手段の下流側に配され、車幅方向の中央寄りに設けられたセンタベント吹出グリルへ空気を導くセンタベント用接続ダクトが接続されると共に、前記センタベント用接続ダクトに空気を送出するセンタベント開口が形成されたセンタベント吹出部と、このセンタベント吹出部に隣接し、車幅方向の側方寄りに設けられたサイドベント吹出グリルへ空気を導くサイドベント用接続ダクトが接続されると共に、前記サイドベント用接続ダクトに空気を送出するサイドベント開口が形成されたサイドベント吹出部と、前記センタベント開口及び前記サイドベント開口を開閉可能に前記空調ケースに支持されるベントドアとを有する車両用空調装置であって、
前記ベントドアは、前記空調ケースに軸支される回転軸と、前記回転軸から異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記センタベント開口を開閉可能とするセンタベント用開閉部と、前記回転軸のうち前記センタベント用開閉部の形成部位とは異なる部位において異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記サイドベント開口36を開閉可能とするサイドベント用開閉部と、を有し、
前記センタベント吹出部の下流端又は前記センタベント用接続ダクトの前記センタベント吹出部と接続する接続端部、及び、前記サイドベント吹出部の下流端又は前記サイドベント用接続ダクトの前記サイドベント吹出部と接続する接続端部、の少なくとも一箇所に、前記開閉部の回転軌跡に沿って湾曲形成され、前記開閉部との間の隙間を所定の回動領域に亘って絞るベント風量規制壁を設け、
前記ベントドアを回転駆動させる駆動力を供給するアクチュエータと、前記ベントドアを往復回動させるよう前記アクチュエータを駆動制御する制御ユニットと、
を有することを特徴としている。
したがって、センタベント吹出部の下流端又はセンタベント用接続ダクトのセンタベント吹出部と接続する接続端部、及び、サイドベント吹出部の下流端又はサイドベント用接続ダクトのサイドベント吹出部と接続する接続端部、の少なくとも一箇所に開閉部との間の隙間を所定の回動領域に亘って絞るベント風量規制壁が設けられているので、開閉部がベント風量規制壁に差し掛かるとその部分の通路面積が絞られ、対応する開口(吹出部)から送出する風量を減少させることが可能となる。そこで、ベントドアを往復回動させるようにアクチュエータを制御ユニットで駆動制御すれば、センタベント吹出風とサイドベント吹出風の流量を交互に増減させることができ、吹出グリルの近傍に専用の角度変更ルーバ装置を設けなくても、乗員が感じる気流感を非定常的なものとすることが可能となる。
ここで、ベント風量規制壁としては、各種態様が考えられるが、例えば、ベント風量規制壁を、前記センタベント吹出部の下流端の前記センタベント開口の縁部から前記センタベント用開閉部の回転軌跡に沿って延設されたセンタベント用延設部、及び、前記サイドベント吹出部の下流端の前記サイドベント開口の縁部から前記サイドベント用開閉部の回転軌跡に沿って延設されたサイドベント用延設部の少なくとも一方を設けて構成してもよい。
このような構成とすれば、空調ユニットのベント開口部分の構造を変更するだけで非定常的な気流感を作ることが可能となる。
また、ベント風量規制壁を、前記センタベント用接続ダクトの前記センタベント吹出部と接続する接続端部の内壁に、前記センタベント用開閉部の回転軌跡に沿って形成されたセンタベント用湾曲壁、及び、前記サイドベント用接続ダクトの前記サイドベント吹出部と接続する接続端部の内壁に、前記サイドベント用開閉部の回転軌跡に沿って形成されたサイドベント用湾曲壁の少なくとも一方を設けて構成してもよい。
このような構成とすることで、接続ダクトの接続端部の構造を変更するだけで非定常的な気流感を作ることが可能となる。
なお、前記センタベント用延設部と前記サイドベント用延設部とが設けられる場合に、前記センタベント用延設部と前記サイドベント用延設部とは、前記回転軸の回転方向において、異なる回動領域に設けることが望ましい。
このような構成によれば、センタベント吹出部とサイドベント吹出部から送出される空気の風量配分の大きな変更を、ベントドアの回転方向の位置を異ならせるだけで、容易に実現することが可能となり、乗員が感じる変動的な気流感を大きくすることが可能となる。
また、前記センタベント用湾曲壁と前記サイドベント用湾曲壁とが設けられる場合においても、前記センタベント用湾曲壁と前記サイドベント用湾曲壁とは、前記回転軸の回転方向において、異なる回動領域に設けることが望ましい。
このような構成によれば、センタベント吹出グリルとサイドベント吹出グリルのそれぞれへ導く空気の風量配分の大きな変更を、ベントドアの回転方向の位置を異ならせるだけで、容易に実現することが可能となり、乗員が感じる変動的な気流感を大きくすることが可能となる。
以上の構成は、センタベント吹出部の下流端又はセンタベント用接続ダクトのセンタベント吹出部と接続する接続端部、及び、サイドベント吹出部の下流端又はサイドベント用接続ダクトのサイドベント吹出部と接続する接続端部、の少なくとも一箇所にベント風量規制壁を設けることでセンタベント吹出部とサイドベント吹出部の風量配分を可変させるものであったが、ベンドドア自体の構成を変更することでセンタベント吹出部とサイドベント吹出部の風量配分を可変させるようにしてもよい。
すなわち、本発明の車両用空調装置は、内部に空気流路が形成された空調ケースと、前記空調ケース内に配されて該空調ケース内に導入された空気の温度を調整する温度調整手段と、前記温度調整手段の下流側に配され,車幅方向の中央寄りに設けられたセンタベント吹出グリルへ空気を導くセンタベント用接続ダクトが接続されると共に、前記センタベント用接続ダクトに空気を送出するセンタベント開口が形成されたセンタベント吹出部と、このセンタベント吹出部に隣接し、車幅方向の側方寄りに設けられたサイドベント吹出グリルへ空気を導くサイドベント用接続ダクトが接続されると共に、前記サイドベント用接続ダクトに空気を送出するサイドベント開口が形成されたサイドベント吹出部と、前記センタベント開口及び前記サイドベント開口を開閉可能に前記空調ケースに支持されるベントドアとを有する車両用空調装置であって、
前記ベントドアは、前記空調ケースに軸支される回転軸と、前記回転軸から異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記センタベント開口を開閉可能とするセンタベント用開閉部と、前記回転軸のうち前記センタベント用開閉部の形成部位とは異なる部位において異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記サイドベント開口を開閉可能とするサイドベント用開閉部と、を有し、
前記センタベント用開閉部と前記サイドベント用開閉部とは、異なる径方向に延出しており、
前記ベントドアを回転駆動させる駆動力を供給するアクチュエータと、
前記ベントドアを往復回動させるよう前記アクチュエータを駆動制御する制御ユニットと、
を有するようにしてもよい。
このような構成によれば、センタベント用開閉部とサイドベント用開閉部とが異なる方向に延出しているので、ベントドアの回転位置を調節することで、センタベント開口からの送出量を増やす態様と、サイドベント開口からの送出量を増やす態様とをベントドアの異なる回動領域で形成することが可能となるので、ベントドアを往復回動させるだけで、センタベント吹出風とサイドベント吹出風の風量を交互に増減させることができ、吹出グリルの近傍に専用の角度変更ルーバ装置を設けなくても、乗員が感じる気流感を非定常的なものとすることができる。
上述したいずれの構成においても、ベントドアは、前記アクチュエータからの駆動力が前記回転軸に直接、又は、リンク機構を介して伝達されるものであってもよい。また、複数のセンタベント用開閉部と複数のサイドベント用開閉部は、各種態様が考えられるが、例えば、回転軸に対して180°異なる方向に延出した2枚の板状部によって構成するようにしてもよい。
以上の構成を用いてベントドアを往復回動させる空調制御方法としては、前記車両用空調装置は、吹出モードを設定する機能、及び、前記空気流路に導入される空気量を調節する機能を備え、前記制御ユニットは、少なくとも前記車両用空調装置が前記センタベント開口及び前記サイドベント開口から空気を送出させる吹出しモードに設定され、且つ、前記空気流路に導入される空気量が最大でない状態に設定されている場合に、前記ベントドアを往復回動させるように前記アクチュエータを駆動制御するとよい。
センタベント開口及びサイドベント開口から空気を送出させる吹出しモードに設定されている空調制御時において、空気流路に導入される空気量を最大とする温調過渡期においては、車室内温調を目標とする温調状態にすることを優先させる方が快適な車室内環境を形成する上で好ましいし、このような過渡期にベントドアの往復回動制御を行っても快適性への寄与度は少ない。そこで、上記条件を満たすまでは、ベンドドアの往復回動制御は行わず、車室内温調が安定した後(上記条件を満たした後)にベントドアを往復回動させることで、乗員の快適性を向上させることが可能となる。
ここで、前記ベントドアを往復回動させる動きは、前記サイドベント開口からの吹出量がセンタベント開口からの吹出量よりも多くなる時間を前記センタベント開口からの吹出量が前記サイドベント開口からの吹出量よりも多くなる時間よりも長くするように動かすとよい。
車室内の車幅方向の側方寄りの領域は、中央寄りの領域に比べて外部からの熱負荷の影響を受けやすい。そこで、サイドベント開口からの吹出量がセンタベント開口からの吹出量よりも多くなる時間をセンタベント開口からの吹出量がサイドベント開口からの吹出量よりも多くなる時間よりも長くすることで、外部からの熱負荷の影響を緩和させることが可能となる。
また、前記センタベント開口及び前記サイドベント開口とこれらを開閉するベントドアは、運転席側と助手席側とに別々に設けられ、また、運転席側と助手席側とに日射量を検出する日射センサを有する場合には、日射量が運転席側と助手席側とで異なる場合に、前記制御ユニットは、日射量が多くなる側において、前記サイドベント開口からの吹出量が前記センタベント開口からの吹出量よりも多くなる時間を前記センタベント開口からの吹出量が前記サイドベント開口からの吹出量よりも多くなる時間よりも長くするように前記アクチュエータを駆動制御することが好ましい。
日射量が多い側において、サイドベント開口からの吹出量がセンタベント開口からの吹出量よりも多くなる時間をセンタベント開口からの吹出量がサイドベント開口からの吹出量よりも多くなる時間よりも長くすることで、非定常な気流感を与えつつ、日射量が多い側の温熱感を緩和させることが可能となる。
ここで、サイドベント開口からの吹出量がセンタベント開口からの吹出量よりも多くなる時間をセンタベント開口からの吹出量がサイドベント開口からの吹出量よりも多くなる時間よりも長くする具体的な手法としては、いろいろ考えられるが、例えば、前記サイドベント開口からの吹出量が前記センタベント開口からの吹出量よりも多くなる位置で前記ベントドアを停止させる時間を、前記センタベント開口からの吹出量が前記サイドベント開口からの吹出量よりも多くなる位置で前記ベントドアを停止させる時間よりも長くしてもよい。
また、前記サイドベント開口からの吹出量が前記センタベント開口からの吹出量よりも多くなる前記ベントドアの回動区間を、前記センタベント開口からの吹出量が前記サイドベント開口からの吹出量よりも多くなる前記ベントドアの回動区間よりも大きくしてもよい。
あるいは、ベントドアが、サイドベント開口からの吹出量が前記センタベント開口からの吹出量よりも多くなる回動区間にあるときの回動速度を、センタベント開口からの吹出量が前記サイドベント開口からの吹出量よりも多くなる回動区間にあるときの回動速度よりも遅くなるように、制御ユニットによってアクチュエータの回動速度を制御してもよい。
さらに、前記センタベント開口及び前記サイドベント開口とこれらを開閉するベントドアは、運転席側と助手席側とに別々に設けられ、また、助手席への搭乗の有無を確認する乗車センサを設ける場合においては、前記制御ユニットは、前記乗車センサにより助手席への搭乗がないと判定された場合に、助手席側の前記ベントドアの往復回転を停止し、運転席側の前記ベントドアのみを往復回動させるように前記アクチュエータを駆動制御するようにしてもよい。
このような構成によれば、人が座っていない助手席に対してベントドアを往復回転させる制御を行わないようにすることで、無用なエネルギー消費を抑えることが可能となる。
さらにまた、単位時間における車両速度の変化量を検出する速度変化量検出手段と、車両のハンドルの単位時間における回転角の変化量を検出する回転角変化量検出手段と、を設ける場合においては、前記制御ユニットは、前記速度変化量検出手段により検出された単位時間における車両速度の変化量が所定の変化範囲内であり、且つ、前記回転角変化量検出手段により検出された単位時間におけるハンドルの回転角の変化量が所定の変化範囲内であると判定された場合に、前記ベントドアを往復回動させるように前記アクチュエータを駆動制御するようにしてもよい。
単位時間における車両速度の変化量が所定の変化範囲内であり、且つ、単位時間におけるハンドルの回転角の変化量が所定の変化範囲内であるような単調な運転時において、運転者が感じる気流感を非定常的なものとすることで、眠気防止効果や覚醒アシストを行うことが可能となる。
以上述べたように、本発明によれば、センタベント吹出部の下流端又はセンタベント用接続ダクトのセンタベント吹出部と接続する接続端部、及び、サイドベント吹出部の下流端又はサイドベント用接続ダクトのサイドベント吹出部と接続する接続端部、の少なくとも一箇所にベント風量規制壁を設け、又は、ベントドアのセンタベント開口を開閉可能とするセンタベント用開閉部とサイドベント開口を開閉可能とするサイドベント用開閉部とを異なる径方向に延出させ、その上で、ベントドアを回転駆動させるアクチュエータを、制御ユニットによってベントドアが往復回動するように駆動制御させたので、部品点数の増加を伴わずに、また、空調装置側の設計変更だけでセンタベント吹出部とサイドベント吹出部からの吹き出し風量を非定常的に変更させることが可能となる。このため、吹出グリルの近傍に専用の角度変更ルーバ装置を設けなくても、乗員が感じる気流感を非定常的なものとすることができ、少ない部品点数で、乗員の快適性を向上させることが可能となる。
図1(a)は、本発明に係る車両用空調装置の全体構成例を示す断面図であり、図1(b)は、空調ケースの上部に設けられたデフロスト吹出部とベント吹出部とを示す平面図である。 図2は、空調ケースの上部に設けられたデフロスト吹出部及びベント吹出部と、各吹出部に接続される接続ダクトとの関係を示す図であり、(a)は、空調ケース上部の断面図と接続ダクトとの関係示す図、(b)は空調ケース上部の平面図と接続ダクトとの関係を示す図である。 図3は、第1の実施例において、ベントドアが取り付けられた状態のベント吹出部と、このベント吹出部に取り付けられるベントドアとを並べて表示した斜視図である。 図4は、運転席側のベントドアと助手席側のベントドアとを別々に形成し、これらを連結させて空調ケースに回転自在に支持させる態様を示す図である。 図5は、第1実施例におけるベント吹出部を示す断面図であり、(a)は図3のA−A線で切断したセンタベント吹出部を示し、(b)は図3のB−B線で切断したサイドベント吹出部を示す。 図6は、制御ユニットでの制御動作例を示すもので、ベントドアを往復回動させるスイング制御を行うスイングモードに移行するための前提条件を説明するフローチャートである。 図7は、スイングモードに移行した際のスイング制御の基本形を説明するフローチャートである。 図8は、図3で示す構成において、スイング制御によりセンタベント吹出部から送出する風量とサイドベント吹出部から送出する風量を交互に増減させる態様を説明する図であり、(a)は、スイング制御によりセンタベント吹出部から送出する風量がサイドベント吹出部から送出する風量より多くなった瞬間を示す図、(b)は、スイング制御によりサイドベント吹出部から送出する風量がセンタベント吹出部から送出する風量より多くなった瞬間を示す図である。 図9は、図8で示すスイング制御によりセンタベント吹出部から送出する風量とサイドベント吹出部から送出する風量の増減が、センタベント吹出グリルから車室に送出する風量とサイドベント吹出グリルから車室に送出する風量の増減に反映している状態を示す図である。 図10は、図5の構成と同等の機能を有する変形例を示す図である。 図11は、第2の実施例において、ベントドアが取り付けられた状態のベント吹出部と、このベント吹出部に取り付けられるベントドアとを並べて表示した斜視図である。 図12は、第2実施例におけるベント吹出部を示す断面図であり、(a)は図11のA−A線で切断したセンタベント吹出部を示し、(b)は図11のB−B線で切断したサイドベント吹出部を示す。 図13は、図11で示す構成において、スイング制御によりセンタベント吹出部から送出する風量とサイドベント吹出部から送出する風量を交互に増減させる態様を説明する図であり、(a)は、スイング制御によりセンタベント吹出部から送出する風量がサイドベント吹出部から送出する風量より多くなった瞬間を示す図、(b)は、スイング制御によりサイドベント吹出部から送出する風量がセンタベント吹出部から送出する風量より多くなった瞬間を示す図である。 図14は、図13で示すスイング制御によりセンタベント吹出部から送出する風量とサイドベント吹出部から送出する風量の増減が、センタベント吹出グリルから車室に送出する風量とサイドベント吹出グリルから車室に送出する風量の増減に反映している状態を示す図である。 図15は、第3の実施例において、ベントドアが取り付けられた状態のベント吹出部と、このベント吹出部に取り付けられるベントドアとを並べて表示した斜視図である。 図16は、図15で示す構成において、スイング制御によりセンタベント吹出部から送出する風量とサイドベント吹出部から送出する風量を交互に増減させる態様を説明する図であり、(a)は、スイング制御によりセンタベント吹出部から送出する風量がサイドベント吹出部から送出する風量より多くなった瞬間を、センタベント吹出グリルとサイドベント吹出グリルから車室へ送出される風量の状態と共に示した図であり、(b)は、スイング制御によりサイドベント吹出部から送出する風量がセンタベント吹出部から送出する風量より多くなった瞬間を、センタベント吹出グリルとサイドベント吹出グリルから車室へ送出される風量の状態と共に示した図である。 図17は、第4の実施例において、ベントドアが取り付けられた状態のベント吹出部と、このベント吹出部に取り付けられるベントドアとを並べて表示した斜視図である。 図18は、図17で示す構成において、スイング制御によりセンタベント吹出部から送出する風量とサイドベント吹出部から送出する風量を交互に増減させる態様を説明する図であり、(a)は、スイング制御によりセンタベント吹出部から送出する風量がサイドベント吹出部から送出する風量より多くなった瞬間を、センタベント吹出グリルとサイドベント吹出グリルから車室へ送出される風量の状態と共に示した図であり、(b)は、スイング制御によりサイドベント吹出部から送出する風量がセンタベント吹出部から送出する風量より多くなった瞬間を、センタベント吹出グリルとサイドベント吹出グリルから車室へ送出される風量の状態と共に示した図である。 図19は、運転席側日射量Sdと助手席側日射量Saに応じて、モードドアのスイング制御の態様を異ならせた制御動作例を示すフローチャートである。 図20は、助手席側の搭乗者の有無に応じて、モードドアのスイング制御の態様を異ならせた制御動作例を示すフローチャートである。 図21は、図20の制御において、助手席に搭乗者がいない場合のスイング制御例を説明する図であり、(a)は、スイング制御により運転席側センタベント吹出部から送出する風量が運転席側サイドベント吹出部から送出する風量より多くなった瞬間を、センタベント吹出グリルとサイドベント吹出グリルから車室へ送出される風量の状態と共に示した図であり、(b)は、スイング制御により運転席側サイドベント吹出部から送出する風量が運転席側センタベント吹出部から送出する風量より多くなった瞬間を、センタベント吹出グリルとサイドベント吹出グリルから車室へ送出される風量の状態と共に示した図である。 図22は、運転席側日射量Sd及び助手席側日射量Saと、助手席側の搭乗者の有無に応じて、モードドアのスイング制御の態様を異ならせた制御動作例を示すフローチャートである。 図23は、車速の変化量とハンドル回転角の変化量に応じて、モードドアのスイング制御を行う例を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態を図面により説明する。
図1において、車両のセンターコンソール部に搭載されるセンタ置きタイプの車両用空調装置の空調ユニット1が示されている。この空調ユニット1は、エンジンルームと車室とを区画する仕切板よりも車室側に配されているもので、外気(車室外空気)および/または内気(車室内空気)が、送風機ユニット(図示せず)を介して空調ケース2内に導入されるようになっている。
空調ケース2は、車室へ向かって流れる空気の通路(空気流路3)を形成するもので、合成樹脂材によって成形され、空気導入口4を介して前記送風機ユニットから空気を導入する空気導入空間5と、空気をケース2の上方へ導く第1吹出通路6と、空気をケース2の下方へ導く第2吹出通路7とを備えている。
空調ケース2内において、空気導入空間5の下流側には冷却用熱交換器をなすエバポレータ8が配置され、このエバポレータ8の下流側には加熱用熱交換器をなすヒータコア9が配置されている。
エバポレータ8は、冷凍サイクルの一部を構成するもので、空気導入口4から導入されたすべての空気が通過するように空気通路内に立設されており、必要に応じて通過する空気を冷却可能としている。また、ヒータコア9は、エバポレータ8よりも下流側に位置する空調ケース2の下部寄りに立設されている。
空調ケース内には、エバポレータ8を通過した空気をヒータコア9をバイパスして下流側へ導くバイパス通路10が形成されている。このバイパス通路10を通過する空気と、ヒータコア9を通過する空気との割合は、ヒータコア9の上流側上部に軸支されたエアミックスドア11によって調節されるようになっている。
したがって、上述したエバポレータ8、ヒータコア9、エアミックスドア11によって空調ケース2内に導入された空気の温度を調節する温度調節手段が形成されている。
エアミックスドア11の下流側には、バイパス通路10を通過した空気とヒータコア9を通過した空気とを混合させる混合エリア12が形成され、この混合エリア12に前記第1吹出通路6と第2吹出通路7とが接続されている。
第1吹出通路6の下流端には、空調ケース2の上部前方側に設けられ、車両のフロントガラスに向けて送出される空気が流れるデフロスト吹出部20と、空調ケース2の上部後方側に設けられ、車室上方へ向けて送出される空気が流れるベント吹出部30とが形成されている。また、第2吹出通路7の下流端には、空調ケース2の下部後方側に設けられ、車室下方に向けて送出される空気が流れるフット吹出部40が形成されている。
ここで、ベント吹出部30は、図1(b)や図2(b)にも示されるように、運転席側と助手席側のそれぞれに設けられているもので、横幅方向(車幅方向)の中央寄りに設けられたセンタベント吹出部31(運転席用センタベント吹出部31a、助手席用センタベント吹出部31b)と、このセンタベント吹出部31に隣接し、横幅方向(車幅方向)の側方寄りに設けられたサイドベント吹出部32(運転席用サイドベント吹出部32a、助手席用サイドベント吹出部32b)とによって構成されている。
デフロスト吹出部20は、その端部に、図2(a)にも示されるように、車両のダッシュボードの上面に設けられた図示しないデフロスト吹出グリルへ空気を導くデフロスト用接続ダクト23が接続され、その下流側端面(上端面)にデフロスト用接続ダクト23に空気を送出するデフロスト開口24が形成されている。
センタベント吹出部31は、その下流側端部に、車両のダッシュボードの車幅方向の中央寄りに設けられたセンタベント吹出グリル51へ空気を導くセンタベント用接続ダクト33が接続され、その下流側端面(上端面)にセンタベント用接続ダクト33に空気を送出するセンタベント開口34(運転席用センタベント開口34a,助手席用センタベント開口34b)が形成されている。また、サイドベント吹出部32は、その下流側端部に、ダッシュボードの車幅方向側方寄りに設けられたサイドベント吹出グリル52へ空気を導くサイドベント用接続ダクト35が接続され、その下流側端面(上端面)にサイドベント用接続ダクト35に空気を送出するサイドベント開口36(運転席用サイドベント開口36a,助手席用サイドベント開口36b)が形成されている。
したがって、ベント吹出部30は、横幅方向(車幅方向)に運転席用サイドベント開口36a、運転席用センタベント開口34a、助手席用センタベント開口34b、助手席用サイドベント開口35bがこの順で整列配置され、運転席用サイドベント開口36aと運転席用センタベント開口34aとの間に運転席側隔壁37aが形成され、運転席用センタベント開口34aと助手席用センタベント開口34bとの間に中央隔壁37bが形成され、助手席用センタベント開口34bと助手席用サイドベント開口36bとの間に助手席側隔壁37cが形成されている。
また、フット吹出部40は、この例においては、ダクトは接続されず、その端面(下端面)に車室下方へ向けて空気を送出するフット開口41が形成されている。
そして、デフロスト開口24の開度は、このデフロスト開口24に臨むように設けられたデフロストドア25によって調節され、センタベント開口34の開度、及び、サイドベント開口36の開度は、センタベント開口34及びサイドベント開口36に臨むように設けられたベントドア60によって調節されるようになっている。また、フット開口41から送出する風量は、第2吹出通路7の途中に設けられたフットドア45によって調節されるようになっている。
デフロストドア25は、空調ケース2のデフロスト吹出部20に回転可能に支持された回転軸26と、この回転軸26と一体をなして回動し、この回転軸26から延設されたデフロストドア用板状部27とを有して構成されている。この例では、デフロスト用板状部27は、エバポレータ8の下流側上部から斜め下方へ延設されたシート壁2aに当接する位置から、デフロスト吹出部20とベント吹出部30との間のデフ・ベント隔壁2bに当接する位置にかけて回動可能となっている。
フットドア45は、空調ケース2の第2吹出通路7の混合エリア12と接続する近傍に回動可能に支持された回転軸46と、この回転軸46から異なる2方向に延設された2つのフットドア用板状部47a,47bとを有して構成されている。この例では、2つのフットドア用板状部47a,47bは、回転軸46に対して鈍角となる位相差を持たせて固定され、両方のフットドア用板状部47a,47bが空調ケース2の車室側側壁の内面と第2吹出通路7を画成する仕切壁2cとに同時に当接して第2吹出通路7を閉塞する全閉位置から、両方のフットドア用板状部47a,47bが第2吹出通路7と略平行となる全開位置にかけて回動可能となっている。
ベントドア60は、この例では、図3に示されるように、運転席側ベントドア60aと助手席側ベントドア60bとが別々に回動可能に設けられている。それぞれのベントドア60a,60bは、回転軸61a,61bと、この回転軸61a,61bから異なる径方向に延出した複数(2つ)の板状の部分であって、センタベント開口34を開閉可能とするセンタベント用開閉部62a,62bと、回転軸61a,61bのうちセンタベント用開閉部62a,62bの形成部位とは回転軸61a,61bの軸方向に異なる部位において異なる径方向に延出した複数(2つ)の板状の部分であって、サイドベント開口36を開閉可能とするサイドベント用開閉部63a,63bと、を有している。
この例において、運転席側および助手席側のそれぞれのセンタベント用開閉部62a,62bは、回転軸61a,61bより180°異なる径方向に延出した2つの板状部620を有し、それぞれの板状部620は、板状かつ矩形状の剛性部621と、それぞれの剛性部621の回転軸61a,61bと接続されている辺を除く3辺の縁部に設けられた弾性部622とを有している。
また、サイドベント用開閉部63a,63bも、回転軸61a,61bより180°異なる径方向に延出した2つの板状部630を有し、それぞれの板状部630は、板状かつ矩形状の剛性部631と、それぞれの剛性部631の回転軸61a,61bと接続されている辺を除く3辺の縁部に設けられた弾性部632とを有している。
そして、この例においてセンタベント用開閉部62a,62bの複数(2つ)の板状部620とサイドベント用開閉部63a,63bの複数(2つ)の板状部630は、延出する径方向を一致させている。
運転席側のベントドア60aの回転軸61aと助手席側のベントドア60bの回転軸61bは、それぞれ空調ケース2に対して回転可能に支持されていると共に、互いに相対回転可能に連結されている。
具体的には、運転席側のベントドア60aの回転軸61aは、運転席側のサイドベント開口36を画成するベント吹出部30の側壁37dと運転席側隔壁37aとに回転可能に支持され、また、助手席側のベントドア60bの回転軸61bと連結させる端部は、図4にも示されるように、拡径され、この拡径部611を中央隔壁37bに回転可能に支持させている。
また、助手席側のベントドア60bの回転軸61bは、助手席側のサイドベント開口36を画成するベント吹出部30の側壁37eと、助手席側隔壁37cとに回転可能に支持され、また、運転席側のベントドア60aの回転軸61aの端部と対峙する端部には、図4にも示されるように、運転席側のベントドア60aの拡径部611に形成された挿入孔611aに回転可能に挿入される挿入部612が形成され、この挿入部612を拡径部611を介して中央隔壁37bに回転可能に支持させている。
そして、センタベント吹出部31は、図5(a)に示されるように、センタベント用開閉部62a(62b)の端辺620a(後述する板状部620の回転軸61a,61bから最も離れた側辺)の縁部に設けられた弾性部622がシートとするシート部38が突出形成されている。また、サイドベント吹出部32は、図5(b)に示されるように、サイドベント用開閉部63a(63b)の端辺630a(後述する板状部630の回転軸61a,61bから最も離れた側辺)の縁部に設けられた弾性部632がシートとするシート部39が突出形成されている。
このような構成において、センタベント吹出部31の下流端のセンタベント開口34の縁部には、センタベント用開閉部62a,62bの回転軌跡に沿って湾曲形成され、センタベント用開閉部62a,62bとの間の隙間を所定の回動領域に亘って絞るベント風量規制壁300が形成されている。また、サイドベント吹出部32の下流端のサイドベント開口36の縁部には、サイドベント用開閉部61a,61bの回転軌跡に沿って湾曲形成され、サイドベント用開閉部61a,61bとの間の隙間を所定の回動領域に亘って絞るベント風量規制壁300が形成されている。
この例において、センタベント開口34の縁部に設けられるベント風量規制壁300は、センタベント用開閉部62a,62bの回転軌跡に沿って延設されたセンタベント用延設部311によって形成されている。また、サイドベント開口36の縁部に設けられるベント風量規制壁300は、サイドベント用開閉部63a,63bの回転軌跡に沿って延設されたサイドベント用延設部321によって形成されている。
センタベント用延設部311は、センタベント吹出部31の内壁が連続的に延びるように形成され、センタベント用開閉部62a,62bの端辺620aとの間に隙間を残しつつ、その隙間が所定の回動領域に亘って小さい寸法となるように湾曲形成されている。センタベント用延設部311の両側面には、センタベント開口34の縁部から立設された側壁312が設けられ、センタベント用開閉部62a,62bの端辺620aがセンタベント用延設部311に差し掛かった際にセンタベント用開閉部62a,62bの側面から意図しない調和空気が多量に通流することを防止している。
また、サイドベント用延設部321も、サイドベント吹出部32の内壁が連続的に延びるように形成され、サイドベント用開閉部63a,63bの端辺630aとの間に隙間を残しつつ、その隙間が所定の回動領域に亘って小さい寸法となるように湾曲形成されている。サイドベント用延設部321の両側面には、サイドベント開口36の縁部から立設された側壁322が設けられ、サイドベント用開閉部63a,63bの端辺630aがサイドベント用延設部321に差し掛かった際にサイドベント用開閉部63a,63bの側面から意図しない調和空気が多量に通流することを防止している。
ここで、小さい寸法とは、例えば1〜2mmであり、隙間の寸法は、風量の減少効果を安定して得るために、所定の回動領域に亘って、一定の寸法に維持されることが好ましい。
また、この例において、センタベント用延設部311は、センタベント用開閉部62a,62bがセンタベント開口34を閉塞する位置を回転起点とした場合、この閉塞位置からベントドアが大きく回転(この実施例では、図5において左回転)する回転終期の所定の回動領域に形成されている。
これに対して、サイドベント用延設部321は、サイドベント用開閉部63a,63bの回転方向において、センタベント用延設部311とは異なる回動領域に設けられている。すなわち、サイドベント用延設部321は、サイドベント用開閉部63a,63bがサイドベント開口36を閉塞する位置を回転起点とした場合、この閉塞位置から回転(この実施例では、図5において左回り)し、サイドベント用開閉部63a,63bの端辺がサイドベント開口36の端面を通過した直後の所定の回動領域に形成されている。
なお、センタベント用接続ダクト33は、センタベント吹出部31と接続する接続端部33aが前記センタベント用延設部311と干渉しないような形状に形成されると共に、センタベント吹出部31に接続した際に気密性が損なわれることがないようになっている。同様に、サイドベント用接続ダクト35は、サイドベント吹出部32と接続する接続端部35aがサイドベント用延設部321と干渉しないような形状に形成されると共に、サイドベント吹出部32に接続した際に気密性が損なわれることがないようになっている。
そして、それぞれのベントドア60(運転席側のベントドア60a、助手席側のベントドア60b)の回転軸61(61a、61b)のそれぞれには、回転動力を与えるアクチュエータ70(70a,70b)が直接、又は、リンク機構Lを介して接続されている。それぞれのアクチュエータ70は、制御ユニット71からの駆動制御指令に基づき駆動制御され、ベントドア60に所望の動きを与えるようにしている。
ここで、制御ユニット71は、車室内温度を検出する車室内温度センサ72、車室外温度を検出する車室外温度センサ73、運転席側および助手席側のそれぞれに設けられて運転席および助手席に照射される日射量を検出する日射センサ(運転席側日射センサ74a,助手席側日射センサ74b)、助手席に乗員が搭乗しているか否かを判定する乗車センサ75、車速を検出する車速センサ76、及びハンドルの所定位置からの回転量を検出するハンドル回転角検出センサ77等の各種センサからの信号が入力されると共に、エアコンスイッチ(A/Cスイッチ)や車室の目標温度を設定する温度設定器などを備えた操作パネル78からの信号が入力され、これら信号に基づき演算処理し、前記エアミックスドアや各種モードドアを駆動制御する等の制御を行う。
図6において、制御ユニット71によるベントドア60の制御動作例がフローチャートとして示され、以下、このフローチャートに基づきベントドアの制御動作例を説明する。
先ず、制御ユニット71は、空調ユニット1による制御が自動制御に設定されているか手動制御に設定されているかを判定し(ステップ100)、自動制御に設定されていると判定された場合には、冷房運転モードに設定されているか否かを判定し(ステップ102)、また、車両用空調装置がセンタベント開口34及びサイドベント開口36から空気を送出させる吹出モード(例えば、ベントモード)に設定されているか否かを判定し(ステップ104)、さらに、空気流路に導入される空気量が最大でない状態に設定されているか否か(空気流路に空気を導入する送風機が高速回転でない状態に設定されているか否か)を判定する(ステップ106)。
冷房運転モードに設定され、吹出モードがセンタベント開口34及びサイドベント開口36から空気を送出させる吹出モードに設定され、且つ、空気流路に導入される空気量が最大でない状態である場合には、車室内を急速に冷却させる制御(クールダウン制御)を終えた状態(車室内が目標温度で安定するまでの過渡的な制御が終了した状態)、又は、急速な冷房をもともと要しない場合であるため、そのような場合には、乗員の快適感を高めるために乗員に供給する冷風を反復増減させるスイング制御を行うスイングモードをONにし(ステップ108)、それ以外の条件においては、冷風を増減変動させるスイング制御を行っても快適性への寄与度は少ないので、スイングモードをOFFにする(ステップ110)。
ここでスイングモードをONにするとは、ベントドア60を往復回動させるスイング制御を所定の条件下で実行可能とする制御形態に入ることであり、スイング制御を行わせる条件は、いろいろ考えられるが、最も基本的な制御としては、スイングモードがONになった場合に、図7に示されるように、サイドベント開口36からの吹出量がセンタベント開口34からの吹出量よりも多くなる時間(t1)と、センタベント開口34からの吹出量がサイドベント開口36からの吹出量よりも多くなる時間(t2)とを、等しくする(t1=t2)態様が考えられる。
また、スイング制御は、ベントドア60の全回動範囲を往復回動させるものでなくてもよいが、開閉部の端辺がベント風量規制壁300と対峙する回動領域においては吹出部から送出する空気量を顕著に減らすことができることから、開閉部の端辺が風量規制壁と対峙しない領域と対峙する領域とを含むように往復回動させることが好ましい。
以上の制御は、空調ユニット1が自動制御に設定されている場合の制御であるが、空調ユニット1が手動制御に設定されている場合にも同様の処理を行うとよい。
すなわち、手動制御に設定されていると判定された場合には、冷房運転モードに設定されているか否かを判定し(ステップ112)、また車両用空調装置がセンタベント開口34及びサイドベント開口36から空気を送出させる吹出モード(例えば、ベントモード)に設定されているか否かを判定し(ステップ114)、さらに、空気流路に導入される空気量が最大でない状態に設定されているか否か(空気流路3に空気を導入する送風機が高速回転でない状態に設定されているか否か)を判定する(ステップ116)。
冷房運転モードに設定されていない場合、吹出モードがセンタベント開口34及びサイドベント開口36から空気を送出させる吹出モードに設定されていない場合、又は、空気流路3に導入される空気量が最大である場合には、冷風を増減変動させるスイング制御を行っても快適性への寄与度は少ないので、スイングモードをOFFにする(ステップ118)。
これに対して、冷房運転モードに設定され、吹出モードがセンタベント開口34及びサイドベント開口36から空気を送出させる吹出モードに設定され、且つ、空気流路に導入される空気量が最大でない状態に設定されている場合には、室内を急速に冷却させる制御(クールダウン制御)を終えた状態(車室内が目標温度で安定するまでの過渡的な制御が終了した状態)、又は、急速な冷房をもともと要しない場合であるため、そのような場合には、乗員の快適感を高めるために乗員に供給する冷風を反復増減させるスイング制御を行うスイングモードをONにする(ステップ108)。
したがって、上述した制御によれば、車室内の冷房時に、センタベント開口34及びサイドベント開口36から空気を送出させる吹出モードに設定され、車室内の冷房制御が安定状態となった場合(冷房時の送風量がHigh以外となった場合)、ベントドア60が往復回動するので、図8及び図9に示されるように、センタベント吹出風とサイドベント吹出風の流量を交互に増減させることが可能となる。このため、吹出グリルの近傍に専用の角度変更ルーバ装置を設けなくても、乗員が感じる気流感を非定常的なものとすることができ、格別な部品を要することなく、乗員の快適性を向上させることが可能となる。
なお、上述の例では、ベントドア60を往復回動させる動きは、サイドベント開口36からの吹出量がセンタベント開口34からの吹出量よりも多くなる時間(t1)とセンタベント開口34からの吹出量がサイドベント開口36からの吹出量よりも多くなる時間(t2)とが等しくなるようにベントドアを往復回動させたが、t1とt2は、車室内環境に応じて、一方を他方よりも長く設定してもよい。
例えば、車室内の車幅方向の側方寄りの領域は、中央寄りの領域に比べて外部からの熱負荷の影響を受けやすい。そこで、サイドベント開口からの吹出量がセンタベント開口からの吹出量よりも多くなる時間をセンタベント開口からの吹出量がサイドベント開口からの吹出量よりも多くなる時間よりも長くすることで、外部からの熱負荷の影響を緩和させるようにしてもよい。
サイドベント開口36からの吹出量がセンタベント開口34からの吹出量よりも多くなる時間(t1)をセンタベント開口34からの吹出量がサイドベント開口36からの吹出量よりも多くなる時間(t2)よりも長く設定する(t1>t2とする)態様としては、サイドベント開口36からの吹出量がセンタベント開口34からの吹出量よりも多くなる位置でベントドア60を停止させる時間を、センタベント開口34からの吹出量がサイドベント開口36からの吹出量よりも多くなる位置でベントドア60を停止させる時間よりも長くすることで、t1>t2としてもよい。
また、サイドベント開口36からの吹出量が前記センタベント開口34からの吹出量よりも多くなる前記ベントドア60の回動区間を、前記センタベント開口34からの吹出量が前記サイドベント開口36からの吹出量よりも多くなる前記ベントドア60の回動区間よりも大きくすることで、t1>t2としてもよい。
さらには、前記ベントドア60が、サイドベント開口36からの吹出量が前記センタベント開口34からの吹出量よりも多くなる回動区間にあるときの回動速度を、センタベント開口34からの吹出量が前記サイドベント開口36からの吹出量よりも多くなる回動区間にあるときの回動速度よりも遅くなるように、制御ユニット71によってアクチュエータ70の回動速度を制御することでもよい。
上述の例では、センタベント開口34から送出する風量を規制するベント風量規制壁300を、センタベント開口34の縁部からセンタベント用開閉部62a,62bの回転軌跡に沿って延設したセンタベント用延設部311によって構成し、また、サイドベント開口34から送出する風量を規制するベント風量規制壁300を、サイドベント開口34の縁部からサイドベント用開閉部62a,62bの回転軌跡に沿って延設したサイドベント用延設部311によって構成した例を示したが、同様の機能を持たせるために、図10に示されるように、センタベント用接続ダクト33のセンタベント吹出部31と接続する接続端部33aの内壁に、センタベント用開閉部62a,62bの回転軌跡に沿ってセンタベント用湾曲壁331を形成、また、サイドベント用接続ダクト33のサイドベント吹出部31と接続する接続端部33aの内壁に、サイドベント用開閉部62a,62bの回転軌跡に沿ってサイドベント用湾曲壁351を形成するようにしてもよい。
ここでセンタベント用湾曲壁331は、センタベント吹出部31の内壁から連続させるようにセンタベント用接続ダクト33の接続端部33aの内壁を内側に膨出させて形成され、センタベント用開閉部62a,62bの端辺620aとの間に隙間を残しつつ、その隙間が所定の回動領域に亘って小さい寸法となるように湾曲形成されている。また、同様に、サイドベント用湾曲壁351は、サイドベント吹出部31の内壁から連続させるようにサイドベント用接続ダクト33の接続端部33aの内壁を内側に膨出させて形成され、サイドベント用開閉部62a,62bの端辺620aとの間に隙間を残しつつ、その隙間が所定の回動領域に亘って小さい寸法となるように湾曲形成されている。
このような構成においても、モードドアを往復回動させることで、センタベント用延設部311やサイドベント用延設部321を設けた場合と同様、センタベント吹出風とサイドベント吹出風の流量を交互に増減させることができ、吹出グリルの近傍に専用の角度変更ルーバ装置を設けなくても、乗員が感じる気流感を非定常的なものとすることが可能となる。すなわち、車室内への各吹出口に揺動機構を備えるための十分なスペースが確保できなくとも、乗員が感じる気流感を非定常的なものとすることが可能となる。
また、このような構成においては、センタベント用接続ダクト33をセンタベント吹出部31に取り付ける際やサイドベント用接続ダクト35をサイドベント吹出部32に取り付ける際に、ベント風量規制壁300(センタベント用湾曲壁331、サイドベント用湾曲壁)が邪魔になることはなく、センタベント用接続ダクト33やサイドベント接続ダクト35の組み付け作業性を損なうことはない。しかも、ベント風量規制壁300を空調ケース2ではなく、センタベント吹出グリル51へ空気を導くセンタベント用接続ダクト33、及び、サイドベント吹出グリル35へ空気を導くサイドベント用接続ダクトに形成することで、センタベント用接続ダクト33やサイドベント用接続ダクト35を交換するだけで、センタベント吹出グリル51とサイドベント吹出グリル52へ導く空気の風量を交互に増減させることが可能となる。
以上の例においては、ベント風量規制壁300として、センタベント開口34の縁部にセンタベント用延設部311を設け、また、サイドベント開口34の縁部にサイドベント用延設部311を設けた例と、センタベント用接続ダクト33のセンタベント吹出部31と接続する接続端部33aの内壁にセンタベント用湾曲壁331を設け、また、サイドベント用接続ダクト33のサイドベント吹出部31と接続する接続端部33aの内壁にサイドベント用湾曲壁351を設けた例を示したが、延設部は、センタベント開口とサイドベント開口のいずれかに設けるようにしても、また、湾曲壁は、センタベント用接続ダクトの接続端部とサイドベント用接続ダクトの接続端部のいずれかに設けるようにしても、センタベント吹出グリル51とサイドベント吹出グリル52へ導く空気の風量を交互に増減させることは可能である。
以上の構成においては、センタベント吹出部31の下流端又はセンタベント用接続ダクト33のセンタベント吹出部31と接続する接続端部33a、及び、サイドベント吹出部32の下流端又はサイドベント用接続ダクト35のサイドベント吹出部32と接続する接続端部35a、の少なくとも一箇所に、開閉部(センタベント用開閉部62a,62b、サイドベント用開閉部63a,63b)の回転軌跡に沿って湾曲形成され、開閉部との間の隙間を所定の回動領域に亘って絞るベント風量規制壁300(センタベント用延設部311、サイドベント用延設部321、センタベント用湾曲壁331、サイドベント用湾曲壁351)を設けることで、センタベント開口34から送出する風量とサイドベント開口36から送出する風量とを交互に増減させるようにしたが、吹出部や吹出ダクトにベント風量規制壁を形成することなく、センタベント開口34から送出する風量とサイドベント開口36から送出する風量とを交互に増減させるようにしてもよい。
その例が図11、図12に示されている。この例においては、ベント風量規制壁300を設けず、センタベント用開閉部62a,62bとサイドベント用開閉部63a,63bとを異なる径方向に延出させている。
それぞれの開閉部は、回転軸61a,61bに対して180°異なる方向に延出した2枚の板状部620,630で構成され、センタベント用開閉部62a,62bの回転軸61a,61bから延設する方向と、サイドベント用開閉部63a,63bの回転軸61a,61bから延設する方向と、は予め設定された所定角(θ)だけ異なっている。すなわち、ベントドア60の回動に伴い、センタベント開口34から送出する風量が最大となる回動領域と、サイドベント開口36から送出する風量が最大となる回動領域を異ならせている。
またこの例では、開閉部の端辺の縁部がシート部38,39と当接して対応する開口を閉塞する閉塞位置を回転起点とし、そこから開方向へ回動(この実施例では、図20において左回転)させた場合に、サイドベント開口36から吹き出す風量が最大となる回動領域をセンタベント開口34から吹き出す風量が最大となる回動領域より遅らせるようにしている。
そして、それぞれのベントドア60(運転席側のベントドア60a、助手席側のベントドア60b)の回転軸61(61a、61b)には、回転動力を与えるアクチュエータ70が直接、又は、リンク機構Lを介して接続され、このアクチュエータを制御ユニットからの駆動制御指令に基づき駆動制御することでベントドアの往復回動を可能としている。
なお、他の構成は、前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一符号を付して説明を省略する。
このような構成においても、図6で示される制御を同様に行うことで、スイングモードがONとなった場合に、ベントドアが往復回動し、センタベント開口から送出する風量とサイドベント開口から送出する風量を、図13及び図14に示すように、交互に増減させることが可能となる。このため、吹出グリルの近傍に専用の角度変更ルーバ装置を設けなくても、乗員が感じる気流感を非定常的なものとすることができ、部品点数を造作させることなく乗員の快適性を向上させることが可能となる。
他の実施例
以上の構成においては、運転席側のセンタベント開口34とサイドベント開口36との開度を調節するベントドア60aと、助手席側のセンタベント開口34とサイドベント開口36との開度を調節するベントドア60bとを別々にアクチュエータを設けて個別に回動制御する例を示したが、図15〜図18に示されるように、運転席側のセンタベント用開閉部62aとサイドベント用開閉部63aが設けられる回転軸と助手席側のセンタベント用開閉部62bとサイドベント用開閉部63bが設けられる回転軸とを1本の共通の回転軸61とし、この回転軸61に、回転動力を与えるアクチュエータ70を直接、又は、リンク機構Lを介して接続し、このアクチュエータ70を制御ユニット71からの駆動制御指令に基づき駆動制御することで、運転席側のベントドア60aと助手席側のベントドア60bとを同時に往復回動制御するようにしてもよい。
このうち、図15及び図16は、図3の構成例において運転席側と助手席側とで回転軸を一本の共通の回転軸61とした例(実施例3)であり、図17及び図18は、図11の構成例において運転席側と助手席側とで回転軸を一本の共通の回転軸61とした例(実施例4)である。
このような構成においては、1つのアクチュエータ70及びベントドア60で、運転席側及び助手席側のそれぞれのセンタベント開口34から送出する風量とサイドベント開口36から送出する風量とを交互に増減させることが可能となる。
以上の構成においては、ステップ110のスイングモードに移行すると、ベントドア60を単純に往復回動させるスイング制御の例を示したが、スイングモードにおいては、さまざまな条件を考慮してベントドア60をスイング制御させるようにしてもよい。
その例として、図19に示す例は、車室内環境に影響を及ぼす日射量を考慮してスイング制御の態様を変化させるようにしたものである。
車室内の運転席側(例えば、ダッシュボードの運転席寄りの箇所)に運転席側日射量(Sd)を検出する運転席側日射センサ74aを設け、また、車室内の助手席側(例えば、ダッシュボードの助手席寄りの箇所)に助手席側日射量(Sa)を検出する助手席側日射センサ74bを設け、これら日射センサで検出された日射量を制御ユニット71に入力する(図1(b)参照)。
制御ユニット71は、ステップ110のスイングモードに移行すると、運転席側日射量Sdと助手席側日射量Saとを入力し(ステップ130)、運転席側日射量Sdと助手席側日射量Saとを比較する(ステップ132)。運転席側日射量Sdが助手席側日射量Saより大きいと判定された場合には、運転席側のベントドア60aに対しては、サイドベント開口(36)からの吹出量がセンタベント開口(34)からの吹出量よりも多くなる時間(t1)を、センタベント開口(34)からの吹出量がサイドベント開口(36)からの吹出量よりも多くなる時間(t2)よりも長く(t1>t2)するように往復回動(スイング制御)させ、助手席側のベントドア60bに対しては、t1=t2となるようにベントドアを往復回動(スイング制御)させる(ステップ134)。
これに対して、助手席側日射量Saが運転席側日射量Sdより大きいと判定された場合には、助手席側のベントドア60bに対しては、サイドベント開口(36)からの吹出量がセンタベント開口(34)からの吹出量よりも多くなる時間(t1)を、センタベント開口(34)からの吹出量がサイドベント開口(36)からの吹出量よりも多くなる時間(t2)よりも長く(t1>t2)するように往復回動(スイング制御)させ、運転席側のベントドア60aに対しては、t1=t2となるようにベントドア60を往復回動(スイング制御)させる(ステップ136)。
また、運転席側日射量Sdと助手席側日射量Saとが等しいと判定された場合には、運転席側と助手席側のベントドア60a,60bに対しては、t1=t2となるようにベントドア60を往復回動(スイング制御)させる(ステップ138)。
したがって、このような制御を行うことで、日射量が多い側に対して吹出量が多くなる時間を長くすることで、日射による温熱感を緩和しやすくなり、乗員が感じる気流感を非定常的なものとしつつ、日射が強い側の乗員の冷涼感を確保することが可能となる。
図20に他の制御例が示されている。この例においては、車室内の助手席側に助手席への搭乗の有無を判定する乗車センサを設置し、この乗車センサ75で検出された信号を制御ユニット71に入力する(図1(b)参照)。
制御ユニット71は、ステップ110のスイングモードに移行すると、乗車センサからの信号を入力し(ステップ140)、その信号に基づき助手席に搭乗者がいるか否かを判定する(ステップ142)。搭乗者がいないと判定された場合には、助手席側のスイング制御を停止し、運転席側のみスイング制御が行われ(ステップ144)、図21に示されるように、運転席側のみに対してセンタベントグリルから送風される空気とサイドベントグリルから送風される空気とが交互に増減されることとなる。
これに対して、助手席に搭乗者がいると判定された場合には、運転席側、助手席側共にスイング制御を行う(ステップ146)。
したがって、このような制御を行うことで、助手席に搭乗者がいない場合には、図21に示されるように、搭乗していない助手席に対してはベントドアを往復回転させる制御が停止されて、センタベント開口34(センタベント吹出グリル51)から送風される空気とサイドベント開口36(サイドベント吹出グリル52)から送風される空気とが交互に増減されることはなく、無用なエネルギー消費を抑えることが可能となる。
以上の日射センサ74a,74bの検出値に基づくスイング制御と乗車センサ75の検出値に基づくスイング制御とは、組み合わせてもよく、前記ステップ110のスイングモードは、例えば図22に示されるように行うようにしてもよい。
この制御において、制御ユニット71は、前記ステップ110に移行すると、乗車センサ75からの信号を入力すると共に(ステップ150)、運転席側日射センサ74aで検出された運転席側日射量(Sd)と助手席側日射センサ74bで検出された助手席側日射量(Sa)を入力し(ステップ152)、その後、乗車センサ75からの信号に基づき助手席に搭乗者がいるか否かを判定する(ステップ154)。助手席に搭乗者がいないと判定された場合には、助手席側のスイング制御を停止し、運転席側のみのモードドア60aをスイング制御する(ステップ156)。この際、運転席側日射量Sdと助手席側日射量Saとを比較し(ステップ158)、運転席側日射量Sdが助手席側日射量Saより大きい場合には、運転席側のベントドア60aに対しては、サイドベント開口(36)からの吹出量がセンタベント開口(34)からの吹出量よりも多くなる時間(t1)を、センタベント開口(34)からの吹出量がサイドベント開口(36)からの吹出量よりも多くなる時間(t2)よりも長く(t1>t2)するように往復回動(スイング制御)させ(ステップ160)、助手席側日射量Saが運転席側日射量Sdより大きい場合には、運転席側のベントドアを、t1=t2となるように往復回動(スイング制御)させる(ステップ162)。
これに対して、ステップ154において、助手席に搭乗者がいると判定された場合には、運転席側日射量Sdと助手席側日射量Saとを比較し(ステップ164)、運転席側日射量Sdが助手席側日射量Saより大きい場合には、運転席側のベントドアに対しては、t1>t2となるように往復回動させ、助手席側のベントドアに対しては、t1=t2となるように往復回動させる(ステップ166)。
また、助手席側日射量Saが運転席側日射量Sdより大きい場合には、助手席側のベントドアに対しては、t1>t2となるように往復回動させ、運転席側のベントドアに対しては、t1=t2となるように往復回動させる(ステップ168)。さらに、助手席側日射量Saが運転席側日射量Sdと等しい場合には、運転席側のベントドアと助手席側のベントドアを、t1=t2となるように往復回動させる(ステップ170)。
図23にスイングモードのさらに他の制御動作例が示されている。この例においては、車速を検出する車速センサ76とハンドルの基準位置からの回転角を検出するハンドル回転角検出センサ77とを設け、これらセンサで検出された信号を制御ユニット71に入力する。
制御ユニット71は、ステップ110のスイングモードに移行すると、車速センサ76からの信号やハンドル回転角検出センサ77からの信号を入力し(ステップ180)、車速センサ76からの信号に基づき、単位時間当たりの車速の変化量(ΔVcar)を演算し、また、ハンドル回転角検出センサ77からの信号に基づき、単位時間当たりのハンドル回転角の変化量(ΔΘhandle)を演算する(ステップ182)。
その後、車速の変化量が所定値αより小さく、また、ハンドル回転角の変化量が所定値βより小さくなっているか否かを判定する(ステップ184)。この判定は、車速の変化が殆どなく、また、ハンドルを回転させる操作も殆どない場合には、単調な運転になっていると推測されるので、居眠り運転や思考力が低下した状態での運転を行っている可能性があることを判定するものである。そこで、単調な運転になっていると判定された場合には、スイング制御を行うことで乗員に吹き付けられる風量を強制的に変化させ、搭乗者(特に運転者)が感じる気流感を非定常的なものとすることで、眠気防止効果や覚醒アシストを行う(ステップ186)。
さらに他の実施例
以上においては、ベントドア60について、センタベント用開閉部62a,62bは、回転軸61a,61bより180°異なる径方向に延出した2つの板状部620を有し、またサイドベント用開閉部63a,63bは、回転軸61a,61bより180°異なる径方向に延出した2つの板状部630を有するとして説明してきたが、これに限らない。例えば、センタベント用開閉部の2つの板状部620の延出方向と、サイドベント用開閉部の2つの板状部630の延出方向とのいずれか一方、または両方を、鈍角となるように形成してもよい。通気抵抗などの条件に応じて、延出角度を適宜選択してもよい。
また、センタベント吹出部31は、センタベント開口34(運転席用センタベント開口34a、助手席用センタベント開口34b)が、ベント吹出部30の横幅方向(車幅方向)の中央寄りに、サイドベント開口36(運転席用サイドベント開口36a、助手席用サイドベント開口36b)がベント吹出部30の横幅方向(車幅方向)の側方寄りに形成されたものとして説明してきたが、これに限らない。例えば、センタベント用開口34(運転席用センタベント開口34a、助手席用センタベント開口34b)がベント吹出部30の横幅方向(車幅方向)の側方寄りに、サイドベント開口36(運転席用サイドベント開口36a、助手席用サイドベント開口36b)がベント吹出部30の横幅方向(車幅方向)の中央寄りに形成されていてもよい。この場合、センタベント用接続ダクト33とサイドベント用接続ダクト35とは、センタベント吹出部31と車両のダッシュボードとの間で交差するように構成される。
1 空調ユニット
2 空調ケース
3 空気流路
8 エバポレータ
9 ヒータコア
11 ミックスドア
30 ベント吹出部
31 センタベント吹出部
32 サイドベント吹出部
33 センタベント用接続ダクト
33a 接続端部
35 サイドベント用接続ダクト
35a 接続端部
36 サイドベント開口
51 センタベント吹出グリル
52 サイドベント吹出グリル
34 センタベント開口
60 ベントドア
60a 運転席側ベントドア
60b 助手席側ベントドア
61,61a,61b 回転軸
62a,62b センタベント用開閉部
63a,63b サイドベント用開閉部
70,70a,70b アクチュエータ
71 制御ユニット
300 ベント風量規制壁
311 センタベント用延設部
321 サイドベント用延設部
331 センタベント用湾曲壁
351 サイドベント用湾曲壁
620,630 板状部
620a,630a 端辺

Claims (14)

  1. 内部に空気流路(3)が形成された空調ケース(2)と、前記空調ケース(2)内に配されて該空調ケース内に導入された空気の温度を調整する温度調整手段(8,9,11)と、前記温度調整手段(8,9,11)の下流側に配され、車幅方向の中央寄りに設けられたセンタベント吹出グリル(51)へ空気を導くセンタベント用接続ダクト(33)が接続されると共に、前記センタベント用接続ダクト(33)に空気を送出するセンタベント開口(34)が形成されたセンタベント吹出部(31)と、このセンタベント吹出部(31)に隣接し、車幅方向の側方寄りに設けられたサイドベント吹出グリル(52)へ空気を導くサイドベント用接続ダクト(35)が接続されると共に、前記サイドベント用接続ダクト(35)に空気を送出するサイドベント開口(36)が形成されたサイドベント吹出部(32)と、前記センタベント開口(34)及び前記サイドベント開口(36)を開閉可能に前記空調ケース(2)に支持されるベントドア(60)とを有する車両用空調装置であって、
    前記ベントドア(60)は、
    前記空調ケース(2)に軸支される回転軸(61,61a、61b)と、前記回転軸から異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記センタベント開口(34)を開閉可能とするセンタベント用開閉部(62a,62b)と、前記回転軸(61,61a、61b)のうち前記センタベント用開閉部(62a,62b)の形成部位とは異なる部位において異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記サイドベント開口36を開閉可能とするサイドベント用開閉部(63a,63b)と、を有し、
    前記センタベント吹出部(31)の下流端又は前記センタベント用接続ダクト(33)の前記センタベント吹出部(31)と接続する接続端部(33a)、及び、前記サイドベント吹出部(32)の下流端又は前記サイドベント用接続ダクト(35)の前記サイドベント吹出部(32)と接続する接続端部(35a)、の少なくとも一箇所に、前記開閉部(62a,62b,63a,63b)の回転軌跡に沿って湾曲形成され、前記開閉部(62a,62b,63a,63b)との間の隙間を所定の回動領域に亘って絞るベント風量規制壁(300)を設け、
    前記ベントドア(60)を回転駆動させる駆動力を供給するアクチュエータ(70)と、
    前記ベントドア(60)を往復回動させるよう前記アクチュエータ(70)を駆動制御する制御ユニット(71)と、
    を有することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記ベント風量規制壁(300)は、前記センタベント吹出部(31)の下流端の前記センタベント開口(34)の縁部から前記センタベント用開閉部(62a,62b)の回転軌跡に沿って延設されたセンタベント用延設部(311)、及び、前記サイドベント吹出部(32)の下流端の前記サイドベント開口(36)の縁部から前記サイドベント用開閉部(63a,63b)の回転軌跡に沿って延設されたサイドベント用延設部(321)の少なくとも一方を設けて構成されることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 前記ベント風量規制壁(300)は、前記センタベント用接続ダクト(33)の前記センタベント吹出部(31)と接続する接続端部(33a)の内壁に、前記センタベント用開閉部(62a,62b)の回転軌跡に沿って形成されたセンタベント用湾曲壁(331)、及び、前記サイドベント用接続ダクト(35)の前記サイドベント吹出部(32)と接続する接続端部(35a)の内壁に、前記サイドベント用開閉部(32)の回転軌跡に沿って形成されたサイドベント用湾曲壁(351)の少なくとも一方を設けて構成されることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  4. 内部に空気流路(3)が形成された空調ケース(2)と、前記空調ケース(2)内に配されて該空調ケース内に導入された空気の温度を調整する温度調整手段(8,9,11)と、前記温度調整手段(8,9,11)の下流側に配され,車幅方向の中央寄りに設けられたセンタベント吹出グリル(51)へ空気を導くセンタベント用接続ダクト(33)が接続されると共に、前記センタベント用接続ダクト(33)に空気を送出するセンタベント開口(34)が形成されたセンタベント吹出部(31)と、このセンタベント吹出部(31)に隣接し、車幅方向の側方寄りに設けられたサイドベント吹出グリル(52)へ空気を導くサイドベント用接続ダクト(35)が接続されると共に、前記サイドベント用接続ダクト(35)に空気を送出するサイドベント開口(36)が形成されたサイドベント吹出部(32)と、前記センタベント開口(34)及び前記サイドベント開口(36)を開閉可能に前記空調ケース(2)に支持されるベントドア(60)とを有する車両用空調装置であって、
    前記ベントドア(60)は、
    前記空調ケース(2)に軸支される回転軸(61,61a、61b)と、前記回転軸から異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記センタベント開口(34)を開閉可能とするセンタベント用開閉部(62a,62b)と、前記回転軸のうち前記センタベント用開閉部(62a,62b)の形成部位とは異なる部位において異なる径方向に延出した複数の板状の部分であって、前記サイドベント開口(36)を開閉可能とするサイドベント用開閉部(63a,63b)と、を有し、
    前記センタベント用開閉部(62a,62b)と前記サイドベント用開閉部(63a,63b)とは、異なる径方向に延出しており、
    前記ベントドア(60)を回転駆動させる駆動力を供給するアクチュエータ(70)と、
    前記ベントドア(60)を往復回動させるよう前記アクチュエータ(70)を駆動制御する制御ユニット(71)と、
    を有することを特徴とする車両用空調装置。
  5. 前記ベントドア(60)は、前記アクチュエータ(70)からの駆動力が前記回転軸(61,61a、61b)に直接、又は、リンク機構(L)を介して伝達されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の車両用空調装置。
  6. 前記複数のセンタベント用開閉部(62a,62b)と前記複数のサイドベント用開閉部(63a,63b)は、それぞれ前記回転軸(61,61a、61b)に対して180°異なる方向に延出した2枚の板状部(620,630)であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車両用空調装置。
  7. 請求項1乃至6に記載の車両用空調装置を用いた空調制御方法であって、
    前記車両用空調装置は、吹出モードを設定する機能、及び、前記空気流路に導入される空気量を調節する機能を備え、
    前記制御ユニット(71)は、少なくとも前記車両用空調装置が前記センタベント開口(34)及び前記サイドベント開口(36)から空気を送出させる吹出しモードに設定され、且つ、前記空気流路に導入される空気量が最大でない状態に設定されている場合に、前記ベントドア(60)を往復回動させるように前記アクチュエータ(70)を駆動制御することを特徴とする空調制御方法。
  8. 前記ベントドア(60)を往復回動させる動きは、前記サイドベント開口(36)からの吹出量がセンタベント開口(34)からの吹出量よりも多くなる時間を前記センタベント開口(34)からの吹出量が前記サイドベント開口(36)からの吹出量よりも多くなる時間よりも長くするように動かすことを特徴とする請求項7記載の空調制御方法。
  9. 前記センタベント開口(34)及び前記サイドベント開口(36)とこれらを開閉するベントドア(60)は、運転席側と助手席側とに別々に設けられ、また、運転席側と助手席側とに日射量を検出する日射センサ(74a、74b)を設け、
    日射量が運転席側と助手席側とで異なる場合に、前記制御ユニット(71)は、日射量が多くなる側において、前記サイドベント開口(36)からの吹出量が前記センタベント開口(34)からの吹出量よりも多くなる時間を前記センタベント開口(34)からの吹出量が前記サイドベント開口(36)からの吹出量よりも多くなる時間よりも長くするように前記アクチュエータ70を駆動制御することを特徴とする請求項8に記載の空調制御方法。
  10. 前記サイドベント開口(36)からの吹出量が前記センタベント開口(34)からの吹出量よりも多くなる位置で前記ベントドア(60)を停止させる時間を、前記センタベント開口(34)からの吹出量が前記サイドベント開口(36)からの吹出量よりも多くなる位置で前記ベントドア(60)を停止させる時間よりも長くすることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の空調制御方法。
  11. 前記サイドベント開口(36)からの吹出量が前記センタベント開口(34)からの吹出量よりも多くなる前記ベントドア(60)の回動区間を、前記センタベント開口(34)からの吹出量が前記サイドベント開口(36)からの吹出量よりも多くなる前記ベントドア(60)の回動区間よりも大きくすることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の空調制御方法。
  12. 前記ベントドア(60)が、前記サイドベント開口(36)からの吹出量が前記センタベント開口(34)からの吹出量よりも多くなる前記ベントドア(60)の回動区間にあるときの回動速度を、前記センタベント開口(34)からの吹出量が前記サイドベント開口(36)からの吹出量よりも多くなる前記ベントドア(60)の回動区間にあるときの回動速度よりも遅くすることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の空調制御方法。
  13. 前記センタベント開口(34)及び前記サイドベント開口(36)とこれらを開閉するベントドア(60)は、運転席側と助手席側とに別々に設けられ、また、助手席への搭乗の有無を確認する乗車センサ(73)を設け、
    前記制御ユニット(71)は、前記乗車センサ(73)により助手席への搭乗がないと判定された場合に、助手席側の前記ベントドア(60)の往復回転を停止し、運転席側の前記ベントドア(60)のみを往復回動させるように前記アクチュエータ(70)を駆動制御することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の空調制御方法。
  14. 単位時間における車両速度の変化量を検出する速度変化量検出手段と、車両のハンドルの単位時間における回転角の変化量を検出する回転角変化量検出手段と、を設け
    前記制御ユニット(71)は、前記速度変化量検出手段により検出された単位時間における車両速度の変化量が所定の変化範囲内であり、且つ、前記回転角変化量検出手段により検出された単位時間におけるハンドルの回転角の変化量が所定の変化範囲内であると判定された場合に、
    前記ベントドア(60)を往復回動させるように前記アクチュエータ(70)を駆動制御することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の空調制御方法。
JP2018170336A 2018-09-12 2018-09-12 車両用空調装置及びそれを用いた空調制御方法 Active JP7010793B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018170336A JP7010793B2 (ja) 2018-09-12 2018-09-12 車両用空調装置及びそれを用いた空調制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018170336A JP7010793B2 (ja) 2018-09-12 2018-09-12 車両用空調装置及びそれを用いた空調制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020040557A true JP2020040557A (ja) 2020-03-19
JP7010793B2 JP7010793B2 (ja) 2022-01-26

Family

ID=69797351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018170336A Active JP7010793B2 (ja) 2018-09-12 2018-09-12 車両用空調装置及びそれを用いた空調制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7010793B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05155232A (ja) * 1991-12-03 1993-06-22 Nissan Motor Co Ltd 自動車用空調装置
JPH11129727A (ja) * 1997-10-30 1999-05-18 Denso Corp 車両用空調装置
JP2001138728A (ja) * 1999-11-18 2001-05-22 Denso Corp 車両用空調装置
JP2002337533A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Zexel Valeo Climate Control Corp 自動車用空調装置
JP2006044489A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Calsonic Kansei Corp 車両用空調装置
JP2010269628A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調装置
JP2012236575A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Denso Corp 車両用空調装置
US20130045670A1 (en) * 2011-08-18 2013-02-21 Seongseok Han Air conditioner for vehicle
JP2015189341A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 カルソニックカンセイ株式会社 車両用空調装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05155232A (ja) * 1991-12-03 1993-06-22 Nissan Motor Co Ltd 自動車用空調装置
JPH11129727A (ja) * 1997-10-30 1999-05-18 Denso Corp 車両用空調装置
JP2001138728A (ja) * 1999-11-18 2001-05-22 Denso Corp 車両用空調装置
JP2002337533A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Zexel Valeo Climate Control Corp 自動車用空調装置
JP2006044489A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Calsonic Kansei Corp 車両用空調装置
JP2010269628A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調装置
JP2012236575A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Denso Corp 車両用空調装置
US20130045670A1 (en) * 2011-08-18 2013-02-21 Seongseok Han Air conditioner for vehicle
JP2015189341A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 カルソニックカンセイ株式会社 車両用空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7010793B2 (ja) 2022-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5556619B2 (ja) 車両用空調装置
US6170274B1 (en) Vehicle air-conditioning system with automatic louver oscillation control
JP5594281B2 (ja) 車両用空調装置
JP5706923B2 (ja) 車両用空気調和装置
EP2088014A2 (en) Air-conditioner for vehicle
JP2009292293A (ja) 車両用空調装置
US20170129312A1 (en) Air blowing device
JP2009202687A (ja) 車両用空調装置
JP2008080889A (ja) 車両用空気調和装置
JP5131141B2 (ja) 車両用空調装置
JP2008149998A (ja) 車両用空調装置
JP4355584B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2009090873A (ja) 車両用空調装置
JP2002046455A (ja) 車両用空調装置
WO2018016196A1 (ja) 車両用空調装置
WO2014103610A1 (ja) 車両用空気調和システム
WO2019097914A1 (ja) 空調システム
JP2003154836A (ja) 車両用空調装置
JP7010793B2 (ja) 車両用空調装置及びそれを用いた空調制御方法
JP2019209869A (ja) 車両用空調装置
JP2008087576A (ja) 車両用空調装置
WO2016194674A1 (ja) 車両用空調装置
JP2004330961A (ja) 車両用空調装置
JP6565739B2 (ja) 車両用空気吹き出し装置
JP2005343390A (ja) 風量独立制御エアコンユニットの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7010793

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150