JP2020039039A - キャップ及び圧電デバイス - Google Patents

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Hiromi Okubo
宏美 大久保
水沢 周一
Shuichi Mizusawa
周一 水沢
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Abstract

【課題】十分に密閉封止が可能な金属製のキャップを提供する。【解決手段】金属製のキャップ110は、圧電素子を設置するベース板に対して共晶合金で接合される金属製のキャップである。キャップは、4辺を含む矩形形状の外側天井面113oと、外側天井面の4辺から折り曲げられた外側壁面112oと、外側壁面よりも外側に形成されたフランジ外周端面114eとを有する第1面と、外側天井面と平行な内側天井面113iと外側壁面と平行な内側壁面112iとを有し、圧電素子が配置される側である第2面と、フランジ外周端面114eから内側壁面112iまでをつなぎベース面に共晶金属で接合される第3面116、115、117と、を備える。そして第3面は、該第3面の一方の端からフランジ外周端面までに第1曲率の第1曲面116と、第3面の他方の端から内側壁面までに第2曲率の第2曲面117を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、圧電素子を封止する金属製のキャップに関する。またそのキャップを有する圧電デバイスに関する。
水晶等の圧電材料を使った圧電フィルタ、圧電振動子圧電振動片、圧電発振器加速度センサ等の圧電デバイスは、極めて広範囲の分野で利用されている。このような圧電デバイスの一種が、例えば特許文献1に開示されている。この圧電デバイスは、板状のベース板と金属キャップとで構成されている。そしてベース板の周囲には金属膜で形成された接合金属膜を有する。また金属キャップは、周囲が下方に折り曲げられたドーム型の形状で、周囲にはフランジ面が形成されている。そして接合金属膜とフランジ面とが封止されている。
特開2000−134055号公報
しかしながら、圧電デバイスの封止の強度が不十分で外圧などがかかった場合には、圧電デバイス内と外気との間でリークしてしまうことがあった。接合金属膜及びフランジ面を大きくすればベース板と金属キャップとの接合強度が向上するが、圧電デバイスのサイズの大型化を招くことになる。そこで、十分に密閉封止が可能な金属製のキャップを提供する。
本実施形態の金属製のキャップは、圧電素子を設置するベース板に対して共晶合金で接合される金属製のキャップである。そしてキャップは、4辺を含む矩形形状の外側天井面と、外側天井面の4辺から折り曲げられた外側壁面と、外側壁面よりも外側に形成されたフランジ外周端面とを有する第1面と、外側天井面と平行な内側天井面と外側壁面と平行な内側壁面とを有し、ベース板と対向する側である第2面と、フランジ外周端面から内側壁面までをつなぎ、ベース面に共晶金属で接合される第3面と、を備える。そして第3面は、該第3面の一方の端からフランジ外周端面までに第1曲率の第1曲面と、第3面の他方の端から内側壁面までに第2曲率の第2曲面を含む。
キャップの第3面は、第1曲面と第2曲面との間にベース板に対して平行な第3平面を含んでも良い。また第2曲率半径は15μmから35μmであることが好ましい。また第1曲率半径は5μmから20μmであることが好ましい。
本発明の実施形態の金属製のキャップは、大型化を招くことなく、ベース板に対して接合強度を向上させることができる。
圧電デバイス100の分解斜視図である。 (a)は金属キャップの断面図とその部分拡大図である。(b)は金属キャップの部分拡大図であり、(a)の変形例である。 圧電デバイスの断面図である。 接合金属膜及びフランジ面の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、説明に用いる各図はこれら発明を理解できる程度に概略的に示してあり、大きさ、角度又は厚み等は誇張して描いている。また説明に用いる各図において、同様な構成成分については同一の番号を付して示し、その説明を省略する場合もある。また、以下の実施形態中で述べる形状、寸法、材質等はこの発明の範囲内の好適例に過ぎない。
<圧電デバイス100の構成>
図1は、圧電デバイス100の分解斜視図である。圧電デバイス100は、金属製のキャップ110と、セラミック製のベース板120と、圧電振動片130とにより構成されている。圧電振動片130には例えばATカット又はSCカット等の水晶振動片が用いられる。以下の説明では、水晶振動片を代表的に説明するが、水晶フィルタ用の圧電片、水晶以外の圧電材料を使った圧電デバイスに本実施形態を適用できる。圧電デバイス100の長辺方向をX軸方向、圧電デバイス100の高さ方向をY軸方向、X及びY軸方向に垂直な方向をZ軸方向として説明する。
圧電デバイス100では、セラミック製のベース板120の+Y軸側の面に圧電振動片130が載置される。さらに圧電振動片130を密封するように金属製のキャップ110がセラミック製のベース板120の+Y軸側の面に載置される。セラミック製のベース板120と金属製のキャップ110とが、接合剤である共晶合金EAを介して接合される。圧電デバイス100は、プリント基板等に実装される表面実装型の圧電デバイスである。図1では接合剤である共晶合金EAが平板の枠形状で描かれているが、共晶金属EAは、後述するフランジ面又は接合金属膜の少なくとも一方に設けられるものである。
金属製のキャップ110は、不図示の金型でプレスされて+Y軸方向に凹んだ凹部111を有する箱型形状に形成されている。また、金属製のキャップ110は、凹部111を囲む4枚の壁板112と、各壁板112の+Y軸側の辺に接合されている天井板113と、各壁板112の−Y軸側の辺に、壁板112から外側に折れ曲がるように環状に形成されるフランジ部114と、により構成されている。
セラミック製のベース板120は、平面視で矩形形状であり、上下の主面を有する平板126を有する。+Y軸側の面に一対の接続パッド121が、セラミック製の平板126に形成されている。各接続パッド121は、導電性接着剤CA(図3参照)を介して圧電振動片130に電気的に接続される。また、4つの外部電極124が、セラミック製のベース板120の−Y軸側の面に形成される。Y軸方向に貫通する一対の貫通電極123(図3参照)がセラミック製の平板126に形成されている。接続パッド121と実装端子124とは、それぞれ貫通電極123を介して、又は配線電極122及び貫通電極123を介して電気的に接続される。実装端子124は、本実施形態では4つ形成されている。4つのうちの1つの実装端子124はアース端子であってもよい。圧電デバイス100は、実装端子124にハンダなどで、プリント基板などに実装される。
また、セラミック製のベース板120の+Y軸側の面に形成される電極の全体を囲むように、外周側に枠状の接合金属膜125が、平板126の+Y軸側の面に形成されている。この枠状の接合金属膜125はフランジ部114と対向し、共晶金属EAで金属膜125とフランジ部114とが接合する。枠状の接合金属膜125は、平板126の外周端126eの位置から幅W22で形成されている。枠状の接合金属膜125の外周端は板126の外周端126eの位置と一致する。接続パッド121、配線電極122及び枠状の接合金属膜125は、スクリーン印刷等で形成される。接合時の接合金属膜125の厚み(Y軸方向)は10μm前後である。なお第1実施形態では、セラミック製のベース板で説明したがガラス製や水晶製のベース板でも良い。
圧電振動片130は、+Y軸側及び−Y軸側の面に励振電極131が形成されており、それぞれ引出電極132が各励振電極131から引き出されている。圧電振動片130の+Y軸側の面に形成されている励振電極131からは引出電極132がX軸側に引き出され、さらに引出電極132が圧電振動片130の−Z軸側の側面を介して−Y軸側の面に引き出されている。また、圧電振動片130の−Y軸側の面に形成されている励振電極131から引き出される引出電極132は、励振電極131から−X軸側に伸び、さらに圧電振動片130の+Z軸側の側面を介して+Y軸側の面にまで引き出されている。
図2(a)は、図1のA−A断面の金属キャップの断面図及びフランジ部周辺の拡大図である。金属キャップ110は、共晶金属EAによりベース板120の上面と接合されて、ベース板120の上面に搭載されている圧電振動片130を気密封止するためのものである。
金属キャップ110は、例えば、鉄、ニッケル、または、コバルトの少なくともいずれかを含む合金からなり、一体的に形成されている。金属キャップ110は、真空状態もしくは窒素ガスなどが充填された凹部111を気密封止する。天井板113は、平面視で矩形形状の平板状となっており、その主面の大きさが矩形形状の圧電振動片130の主面より大きく、かつ、ベース板120の上面の大きさより小さくなっている。天井板113の下側には、天井板113と4面の壁板112で覆われた凹部111が形成されている。
壁板112は、金属キャップ110の下側に凹部111を形成するためのものであり、天井板113の外縁に沿って設けられている。凹部111内には、ベース板120上に搭載されている圧電振動片130が収容される。フランジ部114は、金属キャップ110とベース板120とを接合する面積を確保し接合強度を上げるためのものである。フランジ部114は、壁板112の外周面に沿って環状でかつ壁板112の下端から外周側へ延びている。
完成した金属キャップ110の寸法、特にフランジ部114周辺の寸法について図2(a)の拡大図を使って説明する。拡大図に示されるように天井板113は、外側天井面113o及び内側天井面113iを含む。外側天井面113oと内側天井面113iとは互いに平行である。また壁板112は、外側壁面112o及び内側壁面112iを含む。外側壁面112o及び内側壁面112iは互いに平行である。
壁板112からフランジ部114へは外側に直角に曲がっている。その曲がり角には内側に内側の折曲面117(第2曲面117)と外側の折曲面118とが形成される。内側の折曲面117は、内側壁面112iからの曲面であり、後述するように共晶金属EAが形成されやすいように曲率が大きい方が好ましい。また折曲面118は、外側壁面112oからフランジ部114の外周端面114eまでの曲面であり、金属キャップ110のZ軸方向及びY軸方向への長さが長くならないように形成されている。つまりフランジ部114の上側(+Y軸側)は、平面領域(XZ平面)がほとんど無いことが好ましい。
フランジ部114の下側(−Y軸側)は、幅W11のフランジ平面(XZ平面)115が形成されている。フランジ平面115の一方の端からフランジ部114の外周端面114eまでに第1曲率の第1曲面116が形成される。フランジ平面115の他方の端は内側の折曲面117につながる。本実施形態では、金属キャップ110のうち、外気と触れる外側面は、外側天井面113o、外側壁面112o、外側の折曲面118及びフランジ部114の外周端面114eを含む。外側面のうち、少なくとも外側天井面113o及び外側壁面112oが第1面となる。金属キャップ110のうち、圧電振動片130が配置される内側面(第2面)は、内側天井面113i及び内側壁面112iを含む。また、金属キャップ110のうち、共晶金属EAでベース板120と接合する第3面が、フランジ平面115、第1曲面116及び内側の折曲面117(第2曲面117)を含む。
仮にベース板120のX軸方向の長さが0.80mmでZ軸方向の長さが0.60mmとした場合には、フランジ平面115の幅W11は、0.03mm(30μm)〜0.07mm(70μm)であり、好ましくは0.05mm前後である。第1曲面116の曲率半径R6は、0.005mm(5μm)〜0.020mm(20μm)であり、好ましくは0.012mm(12μm)前後が好ましい。内側の折曲面117の曲率半径R7は、フランジ平面115の幅W11の1/2ぐらいで、0.015mm(15μm)〜0.035mm(35μm)であり、好ましくは0.025mm(25μm)前後が好ましい。このためフランジ部114の外周端面114eから壁板112の内側壁面112iまでの幅W15は、0.050mm(50μm)から0.125mm(125μm)であることが好ましい。
図2(b)は、図1のA−A断面のフランジ部周辺の拡大図であり、図2(a)で説明したフランジ部の変形例である。図2(a)で示されたフランジ部と図2(b)で示されたフランジ部とは、図2(b)のフランジ部がフランジ平面115を有していない点で異なる。つまりフランジ部114の下側(−Y軸側)は、フランジ部114の外周端面114eから第1曲率の第1曲面116が形成され、その第1曲面116から折曲面(第2曲面)117が形成され、その折曲面117が内側壁面112iにつながっている。第1曲面116の曲率R6及び折曲面117の曲率R7は大きくなっている。一方、フランジ部114の外周端面114eから壁板112の内側壁面112iまでの幅W15は、図2(a)のフランジ部と同じである。また金属キャップ110の外側面も、外側天井面113o、外側壁面112o、外側の折曲面118及び外周端面114eからなる点も同じである。また金属キャップ110の内側面も、内側天井面113i及び内側壁面112iからなるも同じである。但し、折曲面117の曲率R7が大きくなるため内側壁面112iの長さが多少短くなっている。
ここで、金属キャップ110の作製方法について説明する。金属キャップ110の作製は、例えば、金型を使ったプレス加工で平板を塑性加工されて作製される。金属キャップ110の凹部111と同形状となっている凸部と凹部とを有した一対の金型で平板を挟み加圧し、天井板113、壁板112およびフランジ部114が形成される。その後、サンドブラスト等により特にフランジ部114の周辺の折り曲げの曲率を大きくするとともにプレス加工に生じたバリ(Burr)を除去がなされる。第1曲面116の曲率半径R6は、サンドブラスト等により5μm〜20μmに仕上げられる。また第2曲面117の曲率半径R7は、プレス加工による折り曲げとサンドブラスト等とにより15μm〜35μmに仕上げられる。
図3は、図1の圧電デバイスのA−A断面図である。圧電振動片130が、セラミック製のベース板120の+Y軸側の面に載置されている。圧電振動片130の引出電極132とセラミック製のベース板120の接続パッド121とが導電性接着剤CAを介して電気的に接続されている。圧電振動片130の励振電極131は配線電極122及び貫通電極123を介して実装端子124に電気的に接続される。そして枠状の接合金属膜125は、平板126の外周端126eから接合金属膜125の内側の内周端125iまで幅W22で形成されている。仮にベース板120のX軸方向の長さが0.80mmでZ軸方向の長さが0.60mmとした場合に、枠状の接合金属膜125の幅W22が0.06mm〜0.08mmである。実装端子124は、平板126の外周端126eから幅W24だけ、例えば0.02mm隔ててから形成されている。
金属キャップ110の長さ、つまりフランジ部114の一方の外周端面114eから他方の外周端面114eまでの長さは、平板126の一方の外周端126eから他方の外周端126eの長さよりも短い。図3に描かれているX軸方向では、セラミック製のベース板120のX軸方向の長さよりも金属製のキャップ110のX軸方向の長さよりも幅W31の約2倍短い。別の言い方をすれば、幅W31は平板126の外周端126eからフランジ部114の外周端面114eまでの長さであり、X軸方向の長さベース板120の外周端は金属製のキャップ110の外周端よりも外側である。
上述したように、キャップ110のフランジ平面115の幅W11は、0.03mm(30μm)〜0.07mm(70μm)であり、好ましくは0.05mm(50μm)前後である。一方、枠状の接合金属膜125の幅W22が0.06mm(60μm)〜0.08mm(80μm)である。つまり枠状の接合金属膜125の幅W22がフランジ平面115の幅W11よりも大きい方が好ましい。共晶金属EAのフィレット(接合剤が溶けて形成する裾広がりの形状)がキャップ110のフランジ部114に形成され易くするためである。
ここでキャップ110のフランジ平面115の内側端と枠状の接合金属膜125の内側端との位置関係を説明する。フランジ平面115の内側端115iと枠状の接合金属膜125の内側端125iとはほぼ同じ位置に配置される。もしくは枠状の接合金属膜125の内側端125iがフランジ平面115の内側端115iよりも外側であることが好ましい。これも共晶金属EAのフィレットがキャップ110のフランジ部114に形成され易くするためであり、枠状の接合金属膜125の内側端に共晶金属EAのフィレットが形成され易くするためである。このような位置関係にするためには、またキャップ110の内側壁面112iから外周端面114eまでの幅W15の方が、接合金属膜125の幅W22より大きいことが好ましい。
図4は、図3の金属キャップのフランジ面及びベース板の部分拡大図である。図4(a)は、金属製のキャップ110のフランジ平面115に共晶金属EAが設けられ、その金属製のキャップ110がベース基板120に載置される前の状態を示した図である。図4(b)は、その金属製のキャップ110がベース基板120に載置された後の状態を示した図である。図示しないが、金属製のキャップ110のフランジ平面115ではなく枠状の接合金属膜125に共晶金属EAが設けられていても良いし、両方に共晶金属EAが設けられていても良い。
共晶合金EAは、実装端子124を外部電子機器等の外部基板に接続する際に用いる合金(例えば鉛フリーハンダ等)の250℃〜280℃の融点より高い融点を有する。共晶合金EAとして、例えば亜鉛アルミニウム(ZnAl)系、金スズ(AuSn)系又は銅スズ(CuSn)系で(融点300℃。合金化後は融点が400℃を越えるもの)が好ましい。設けられた共晶金属EAの厚さD11は例えば12〜15μmである。
キャップ110とベース板120とを封止する際に、フランジ部114が枠状の接合金属膜125に載置されて、キャップ110とベース板120とは所定の封止装置に入れられる。そして共晶合金EAが溶けると、溶けた共晶合金EAが金属膜125の外周方向に流れて、図4(b)に示されるように、共晶金属EAの厚さD12が10μm前後となる。また溶けた共晶合金EAは、第1曲面116を介してフランジ部114の外周端面114eに登っていき共晶合金EAのフィレットが形成される。また、溶けた共晶合金EAは、内側の折曲面(第2曲面)117にも登っていき共晶合金EAのフィレットが形成される。また溶けた共晶合金EAは、内側の折曲面(第2曲面)117に登っていく共晶金属EAに引っ張られるように接合金属膜125の内周端125iにも形成される。このため、金属製のキャップ110と枠状の接合金属膜125とが強固に封止され、圧電振動片130は凹部111内に密封されることになる。
上述したように、フランジ部114の一方の外周端面114eから他方の外周端面114eまでの長さは、平板126の一方の外周端126eから他方の外周端126eの長さより幅W31の2倍だけ短い。X軸またはZ軸方向の片側で考えると、幅W31は枠状の接合金属膜125の幅W22の約1/2〜1/4である。このため、金属製のキャップ110の長さは、セラミック製のベース板120の長さよりも枠状の接合金属膜125の幅W22の約1倍〜1/2だけ短いとも言える。仮にベース板120のX軸方向の長さが0.80mmでZ軸方向の長さが0.60mmとした場合に、幅W31が0.04mm(40μm)から0.01mm(10μm)であることが好ましく、さらに幅W31が0.03mm(30μm)から0.02mm(20μm)であることがさらに好ましい。より好ましくは幅W31が0.025mm(25μm)前後である。
次に、枠状の接合金属膜125の内側端125iから金属製のキャップ110の内側内壁112iまでの長さW33を説明する。上述したように枠状の接合金属膜125の内側端125iがフランジ平面115の内側端115iとはほぼ同じ位置又は外側であることが好ましい。このため、平板126の外周端126eからフランジ部114の外周端面114eまでの幅W31よりも、枠状の接合金属膜125の内側端125iから金属製のキャップ110の内側内壁112iまでの幅W33の方が長い。
本実施形態で示したベース板は、四隅にキャスタレーションが形成されていなかったが、キャスタレーション電極を形成したベース板であっても、本実施形態を適用できる。また本実施形態は、上部セラミック板と下部セラミック板とを組み合わせ貫通電極とキャスタレーション電極とを有するベース板にも適用できる。
100 … 圧電デバイス
110 … 金属製のキャップ
111 … 凹部
112 … 壁面112i … 内側壁面 112o … 外側壁面
113 … 天井板 113i … 内側天井面 113o … 外側天井面
114 … フランジ部 114e … フランジ外周端面
115 … フランジ平面
116 … 第1曲面
117 … 第2曲面(内側の折曲面) 118 … 外側の折曲面
120 … セラミック製のベース板
121 … 接続パッド、 122 … 配線電極
123 … 貫通電極、 124 … 実装端子
125 … 枠状の金属膜 125i … 内周端
126 … セラミック製の平板 126e … 外周端
130 … 圧電振動片、 131 … 励振電極、 132 … 引出電極
CA … 導電性接着剤
EA … 共晶合金
W31 … 外周端126eから外周端面114eまでの長さ
W33 … 内周端115iから内側壁面112iまでの長さ

Claims (5)

  1. 圧電素子を設置するベース板に対して、共晶合金で接合される金属製のキャップであって、
    4辺を含む矩形形状の外側天井面と、前記外側天井面の4辺から折り曲げられた外側壁面と、前記外側壁面よりも外側に形成されたフランジ外周端面とを有する第1面と、
    前記外側天井面と平行な内側天井面と前記外側壁面と平行な内側壁面とを有し、前記ベース板と対向する側である第2面と、
    前記フランジ外周端面から前記内側壁面までをつなぎ、前記ベース面に前記共晶金属で接合される第3面と、を備え、
    前記第3面は、該第3面の一方の端から前記フランジ外周端面までに第1曲率の第1曲面と、前記第3面の他方の端から前記内側壁面までに第2曲率の第2曲面を含むキャップ。
  2. 前記第3面は、前記第1曲面と前記第2曲面との間に前記ベース板に対して平行なフランジ平面を含む請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記第2曲率半径は15μmから35μmである請求項1又は請求項2に記載のキャップ。
  4. 前記第1曲率半径は5μmから20μmである請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のキャップ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のキャップと、
    前記圧電振動片を載置するベース板と、を有する圧電デバイス。

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