JP2014030126A - 水晶デバイス - Google Patents

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Fumio Fujisaki
文生 藤崎
Taichi Oda
太一 小田
Kenichiro Kumagai
健一郎 熊谷
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Abstract

【課題】水晶素子の水晶振動部の振動を阻害せずに、水晶素子の発振周波数を安定して出力することが可能な水晶デバイスを提供する。
【解決手段】水晶デバイスは、矩形状の水晶基板121と、水晶基板121の上面の外周縁に設けられた第一水晶枠部122と、水晶基板121の下面の外周縁に設けられた第二水晶枠部123と、第一水晶枠部122で囲まれた水晶基板121の上面及び第二水晶枠部123で囲まれた水晶基板121の下面に設けられた励振用電極124と、を有した水晶素子120と、第二水晶枠部123の下端の内側に封止部材140を介して接合され、第二水晶枠部で囲まれる領域を塞いだ基板110と、第二水晶枠部123の下端の外側に、基板110の外周縁と間隔を空けて設けられた、励振用電極124と電気的に接続される外部接続用電極端子Gと、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば電子機器等に用いられる水晶デバイスに関するものである。
従来の水晶デバイスは、水晶素子の圧電効果を利用して、特定の周波数を発生させるものである。現在では、水晶素子の両面を2つの基板によって挟みこむようにして設けられた水晶デバイスが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。水晶素子は、長方形状をなす水晶素板の中央の上面及び下面に励振用電極を有しており、水晶素板の外周縁には、基板と接合するための封止部材が設けられている。基板の下面には、外部接続用電極端子が設けられており、電子機器等のマザーボードに実装されている。
特開2011−91586号公報
上述した水晶デバイスは、基板に設けられた外部接続用電極端子とマザーボードの電極パッドが半田を介して接合されているが、落下試験等を行った際に、封止部材と基板との界面に応力が生じて、亀裂が発生してしまう虞があった。よって、水晶素子と基板とで形成された空間が気密封止されないため、水晶素子の発振周波数が変動してしまう虞があった。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、水晶素子の発振周波数を安定して出力することが可能な水晶デバイスを提供することを目的とする。
本発明の一つの態様による水晶デバイスは、矩形状の水晶基板と、水晶基板の上面の外周縁に設けられた第一水晶枠部と、水晶基板の下面の外周縁に設けられた第二水晶枠部と、第一水晶枠部で囲まれた水晶基板の上面及び第二水晶枠部で囲まれた水晶基板の下面に設けられた励振用電極と、を有した水晶素子と、第二水晶枠部の下端の内側に封止部材を介して接合され、第二水晶枠部で囲まれる領域を塞いだ基板と、第二水晶枠部の下端の外側に、基板の外周縁と間隔を空けて設けられた、励振用電極と電気的に接続される外部接続用電極端子と、を備えたことを特徴とするものである。
本発明の一つの態様による水晶デバイスは、水晶振動部の下面を気密封止するようにして、第二水晶枠部の下面と接合された基板と、を備え、第二水晶枠部の下端の外側に、基板の外周縁と間隔を空けて設けられた、励振用電極と電気的に接続される外部接続用電極端子とを備えていることによって、基板がマザーボードと接合されないため、接合した界面に応力が生じず、基板と水晶素子とでなす空間の気密封止を維持することができる。よって、水晶素子の発振周波数を安定して出力することが可能となる。
本実施形態における水晶デバイスを示す分解斜視図である。 本実施形態における水晶デバイスのマザーボード上に実装した状態の断面図である。 本実施形態における水晶デバイスを構成する水晶素子の平面図である。 本実施形態の第一変形例における水晶デバイスを示す断面図である。 本実施形態の第二変形例における水晶デバイスを示す断面図である。 本実施形態の第三変形例における水晶デバイスを示す断面図である。 本実施形態の第四変形例における水晶デバイスを示す断面図である。 本実施形態の他の変形例における水晶デバイスを示す断面図である。 本実施形態の他の変形例における水晶デバイスを示す断面図である。 本実施形態の他の変形例における水晶デバイスを示す断面図である。
本実施形態における水晶デバイスは、図1及び図2に示されているように、基板110と、蓋体130と、基板110及び蓋体130によって挟み込むようにして接合された水晶素子120とを含んでいる。
水晶素子120は、安定した機械振動と圧電効果により、電子装置等の基準信号を発振する役割を果たしている。
水晶素子120は、矩形状の水晶基板121と、水晶基板121の上面の外周縁に設けられた第一水晶枠部122と、水晶基板121の下面の外周縁に設けられた第二水晶枠部123と、第一水晶枠部122で囲まれた水晶基板121の上面及び第二水晶枠部123で囲まれた水晶基板121の下面に設けられた励振用電極124と、を有している。
水晶基板121は、矩形状であり、上面に第一水晶枠部122が設けられ、下面に第二水晶枠部123が設けられている。第一水晶枠部122で囲まれた水晶基板121の上面及び第二水晶枠部123で囲まれた水晶基板121の下面には、励振用電極124が設けられている。
第一水晶枠部122は、水晶基板121の上面の外周縁に設けられている。第一水晶枠部122の上面には、図2及び図3に示されているように、水晶基板121の上面に設けられた励振用電極124aから第一水晶枠部122の1つの角部に向かって延出するように引き出された引き出し電極125aが設けられている。また、第一水晶枠部122及び水晶基板121の側面には、引き出し電極125aが第一水晶枠部122の角部に沿って下方向に向かって第二水晶枠部124の下部位置まで設けられている。引き出し電極125bは、第二水晶枠部123の下端に設けられた外部接続用電極端子Gの内の1つと電気的に接続されている。第二水晶枠部123の下端に設けられた外部接続用電極端子Gの1つは、引き出し電極125aを介して、励振用電極124aと電気的に接続されている。
第二水晶枠部123は、水晶基板121の下面の外周縁に設けられている。第二水晶枠部123の下端には、水晶基板121の下面に設けられた励振用電極124bから第二水晶枠部123の1つの角部に向かって延出するように引き出された引き出し電極125bが設けられている。引き出し電極125bは、第二水晶枠部123の下端に設けられた外部接続用電極端子Gの内の1つと電気的に接続されている。よって、第二水晶枠部123の下端に設けられた外部接続用電極端子Gの1つは、引き出し電極125bを介して、励振用電極124bと電気的に接続されている。
外部接続用電極端子Gは、第二水晶枠部123の下端の外側に、基板110の外周縁と間隔を空けて設けられている。水晶デバイスは、マザーボード160上に実装する際に、半田を介して接合されている。このように外部接続用電極端子Gが基板110の外周縁と間隔を空けて設けられていることによって、図2に示されているように、基板110がマザーボード160と接合されない状態となる。よって、基板110と第二水晶枠部123との接合した界面に応力が生じず、基板110が第二水晶枠部123と剥がれることを低減し、基板110と水晶素子120とでなす空間の気密封止を維持することができる。よって、水晶デバイスは、水晶素子120の発振周波数を安定して出力することが可能となる。
尚、平面視して、ここで水晶素子120の平面視したときの一辺の寸法が、0.8〜2.0mmである場合を例にして、水晶基板121、第一水晶枠部122及び第二水晶枠部123の大きさを説明する。図3に示した、水晶基板121の平面視したときの一辺の寸法が、0.8〜1.2mmである。また、水晶基板121の上下方向の長さは、50〜100μmである。また、第一水晶枠部122及び第二水晶枠部123との内周縁と外周縁との間の長さは、80〜200μmである。また、第一水晶枠部122及び第二水晶枠部123の上下方向の長さは、30〜100μmである。
励振用電極124は、第一水晶枠部122で囲まれた水晶基板121の上面及び第二水晶枠部123で囲まれた水晶基板121の下面に設けられている。尚、励振用電極124は、第1の金属膜であるクロム又はチタンが下地として形成され、第1の金属膜の上面に第2の金属膜である金が積層するように形成されている。第1の金属膜と第2の金属膜の接合力を上げるためにニッケルを第1の金属膜と第2の金属膜の間に形成する場合もある。
ここで、水晶素子120の動作について説明する。水晶素子120は、外部からの交番電圧が外部接続用電極端子Gから引き出し電極125及び励振用電極124を介して水晶基板121に印加されると、水晶基板121が所定の振動モード及び周波数で励振を起こすようになっている。
ここで、水晶素子120の製作方法について説明する。まず、水晶素子120は、人工水晶体から所定のカットアングルで切断し、水晶基板121と第一水晶枠部122及び第二水晶枠部123とが一体となるように、フォトリソグラフィー技術とエッチング技術により形成されている。そして、水晶素子120は、水晶基板121の両主面にフォトリソグラフィー技術、蒸着技術又はスパッタリング技術によって、金属膜を被着させることにより、励振用電極124及び引き出し電極125を形成される。また、第二水晶枠部122の下面の四隅には、フォトリソグラフィー技術、蒸着技術又はスパッタリング技術によって、金属膜を被着させることにより、外部接続用電極端子Gが形成される。このようにすることにより、水晶素子120が製作される。
基板110は、水晶基板121の下面に設けられた励振用電極124を異物等から保護する機能を有するものである。基板110は、ガラス又は水晶である絶縁基板からなる。
基板110の水晶素子120への接合方法について説明する。まず、基板110の上面の外周縁に枠状の封止部材140を設ける。基板110は、封止部材140と水晶素子120の第二水晶枠部123とが対向するように搬送される。さらに、基板110は、封止部材140と、第二水晶枠部123とが当接するようにして載置される。そして基板110は、封止部材140を加熱硬化させることによって、水晶素子120に接合される。
蓋体130は、長方形状であり、水晶基板121の上面に設けられた励振用電極124を異物等から保護する機能を有するものである。蓋体130は、ガラス又は水晶材料である絶縁基板からなる。
蓋体130の水晶素子120への接合方法について説明する。まず、蓋体130の下面の外周縁に枠状の封止部材140を設ける。蓋体130は、封止部材140と水晶素子120の第一水晶枠部122とが対向するように搬送される。さらに、蓋体130は、封止部材140と第一水晶枠部122上面とが当接するようにして載置される。そして蓋体130は、封止部材140を加熱硬化させることによって、水晶素子120に接合される。
封止部材140は、第二水晶枠部123の下面の外周縁部に相対する基板110の上面と、第一水晶枠部122の上面の外周縁部に相対する蓋体130の下面に設けられている。封止部材140は、例えば、ガラス又は絶縁性樹脂によって設けられている。ガラスは、350℃〜400℃で溶融する鉛フリーガラスである例えばパナジウム系ガラスから構成されている。パナジウム系ガラスは、バインダーと溶剤とが加えられペースト状であり、溶融された後固化されることで他の部材と接着する。また、絶縁性樹脂は、例えばエポキシ樹脂又はポリイミド樹脂から構成されている。封止部材140の厚みは、例えば10μm〜25μmとなっている。
本実施形態における水晶デバイスは、水晶基板121の下面を気密封止するようにして、第二水晶枠部122の下面と接合された基板110と、を備え、第二水晶枠部122の下端の外側で、基板110の外周縁と間隔を空けて設けられた、励振用電極124と電気的に接続される外部接続用電極端子Gとを備えている。このように外部接続用電極端子Gが基板110の外周縁と間隔を空けて設けられていることによって、基板110がマザーボード160と接合されないため、基板110と第二水晶枠部123との接合した界面に応力が生じず、基板110と水晶素子120とでなす空間の気密封止を維持することができる。よって、水晶デバイスは、水晶素子120の発振周波数を安定して出力することが可能となる。
(第一変形例)
以下、本実施形態の第一変形例における水晶デバイスについて説明する。尚、本実施形態の第一変形例における水晶デバイスのうち、上述した水晶デバイスと同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態の第一変形例における水晶デバイスは、図4に示されているように、第二水晶枠部122の下端は、内側に切り欠いた切欠き126が形成されており、基板110が、切欠き126に嵌まっている点で実施形態と異なる。
本実施形態の第一変形例における水晶デバイスは、図4に示されているように、基板110と、蓋体130と、基板110及び蓋体130によって挟み込むようにして接合された水晶素子120とを含んでいる。
第一水晶枠部122は、水晶基板121の上面の外周縁に設けられている。第一水晶枠部122の上面には、水晶基板121の上面に設けられた励振用電極124aから第一水晶枠部122の1つの角部に向かって延出するように引き出された引き出し電極125aが設けられている。
第二水晶枠部123は、水晶基板121の下面の外周縁に設けられている。第二水晶枠部123の下端には、内側に切り欠いた切欠き126が形成されている。水晶基板121の下面に設けられた励振用電極124bから第二水晶枠部123の1つの角部に向かって、切欠き126を通って延出するように引き出された引き出し電極125bが設けられている。引き出し電極125bは、第二水晶枠部123の下端に設けられた外部接続用電極端子Gと電気的に接続されている。切欠き126には、基板110が嵌まるようにして封止部材140を介して接合されている。
切欠き126は、第二水晶枠部224の下端の内側に、水晶基板121に設けられた励振用電極124を囲むようにして設けられている。このように切欠き126を設けることによって、基板110は、位置ずれすることなく、安定して水晶素子120と接合することができる。
尚、平面視して、ここで水晶素子120の平面視したときの一辺の寸法が、0.8〜2.0mmである場合を例にして、第一水晶枠部122の切欠き126の大きさを説明する。切欠き126の内周縁と外周縁との間の長さは、40〜100μmである。また、切欠き126の上下方向の深さは、約30〜100μmである。
本実施形態の第一変形例における水晶デバイスは、第二水晶枠部123の下端は、内側に切り欠いた切欠き126が形成されており、基板110が切欠き126に嵌め込むようにして接合されていることによって、基板110が位置ずれすることなく、安定して水晶素子120と接合することができる。よって、水晶基板121と第2水晶枠部123とでなす空間を安定して気密封止することができる。
本実施形態の第一変形例における水晶デバイスは、切欠き126には、基板110が嵌まるようにして封止部材140を介して接合されている。このようにすることによって、水晶デバイスは、マザーボード上に実装される際に、基板110がマザーボードと確実に接合されないため、接合した界面に応力が生じず、基板110と水晶素子120とでなす空間の気密封止をさらに維持することができる。よって、水晶デバイスは、水晶素子120の発振周波数をさらに安定して出力することが可能となる。
(第二変形例)
以下、本実施形態の第二変形例における水晶デバイスについて説明する。尚、本実施形態の第一変形例における水晶デバイスのうち、上述した水晶デバイスと同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態の第二変形例における水晶デバイスは、図5に示されているように、第一水晶枠部222及び第二水晶枠部で囲まれた水晶基板221の領域の形状が、平面視して、円状又は楕円状に設けられている点で実施形態と異なる。
第一水晶枠部222及び第二水晶枠部で囲まれた水晶基板221の領域の形状が、平面視して、円状又は楕円状に設けられている。水晶素子220の振動は、励振用電極224の外周から中央に向かって徐々に変位が大きくなるようにして振動が発生する。この際に、変位が同じ値を示す箇所を結ぶように等高線を引くと、等高線は、楕円形状になるように分布する。従って、露出している水晶基板221の形状が楕円形状に形成されていることによって、水晶素子220の振動の基本波変位と近づけることになるので、振動が阻害されることを低減することができる。
また、第一水晶枠部222及び第二水晶枠部で囲まれた水晶基板221の上面及び下面に設けられた励振用電極224の形状は、円状又は楕円状になっている。このようにすることによって、水晶デバイスは、さらに、水晶素子220の振動の基本波変位と近づけることになるので、振動が阻害されることをさらに低減することができる。
本実施形態の第二変形例における水晶デバイスは、第一水晶枠部222及び第二水晶枠部で囲まれた水晶基板221の領域の形状が、平面視して、円状又は楕円状に設けられている。このようにすることによって、水晶デバイスは、水晶素子220の振動の基本波変位と近づけることになるので、振動が阻害されることなく、水晶素子220の発振周波数を出力することができる。
(第三変形例)
以下、本実施形態の第三変形例における水晶デバイスについて説明する。尚、本実施形態の第一変形例における水晶デバイスのうち、上述した水晶デバイスと同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態の第三変形例における水晶デバイスは、図6に示されているように、水晶基板321の中央の上面に、上方に突出した上台座部326が設けられている。また、本実施形態の第三変形例における水晶デバイスは、上台座部326の上面に励振用電極324が設けられている点で実施形態と異なる。
水晶素子320は、矩形状の水晶基板321と、水晶基板321の上面の外周縁に設けられた第一水晶枠部322と、水晶基板321の下面の外周縁に設けられた第二水晶枠部323とを備えている。また、水晶素子320は、第一水晶枠部322で囲まれた水晶基板321の上面に設けられた上台座部326と、上台座部326の上面及び第二水晶枠部323で囲まれた水晶基板321の下面に設けられた励振用電極324と、を有している。
尚、平面視して、ここで水晶素子320の平面視したときの一辺の寸法が、0.8〜2.0mmである場合を例にして、上台座部326の大きさを説明する。上台座部326の一辺の寸法が、0.6〜1.8mmである。
本実施形態の第三変形例における水晶デバイスは、水晶基板321の中央の上面に、上方に突出した上台座部326が設けられており、上台座部326の上面に励振用電極424が設けられている。このようにすることによって、水晶デバイスは、水晶素子320において、振動する部分と蓋体130と接続する部分とをさらに区別することができ、強いエネルギー閉じ込め効果を有することができる。
(第四変形例)
以下、本実施形態の第四変形例における水晶デバイスについて説明する。尚、本実施形態の第一変形例における水晶デバイスのうち、上述した水晶デバイスと同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
本実施形態の第四変形例における水晶デバイスは、図7に示されているように、水晶基板421の中央の下面に、下方に突出した下台座部426が設けられている。また、下台座部426の下面に励振用電極424が設けられている点で実施形態と異なる。
水晶素子420は、矩形状の水晶基板421と、水晶基板421の上面の外周縁に設けられた第一水晶枠部422と、水晶基板421の下面の外周縁に設けられた第二水晶枠部423を有している。また、水晶素子420は、第二水晶枠部422で囲まれた水晶基板421の下面に設けられた下台座部426と、下台座部426の下面及び第一水晶枠部423で囲まれた水晶基板421の上面に設けられた励振用電極424とを有している。
本実施形態の第四変形例における水晶デバイスは、水晶基板421の中央の下面に、下方に突出した下台座部426が設けられており、下台座部426の下面に励振用電極424が設けられている。このようにすることによって、水晶デバイスは、水晶素子420において、振動する部分と基板110と接続する部分との厚みがことなることによりさらに区別することができ、強いエネルギー閉じ込め効果を有することができる。
尚、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。上記の本実施形態では、外部接続用端子Gのみを設けた構造について説明したが、図8に示されているように、外部接続用電極端子Gに導電体150を設けた構造であっても構わない。導電体150は、球状に形成されており、外部接続用電極端子に半田を介して接合されている。
尚、導電体150の材料としてCuで説明したが、これに限定されず、マザーボード上に実装する際に実装でき易い材料が選択される。例えば、マザーボード上に半田実装する場合には、半田濡れ性が良く、かつ融点が高くリフロー処理しても溶融することなく所定の寸法を保つ導電性材料としてAu、Ag、Snなどの金属材料が用いられる。また、導電性接着剤で接合する場合は、半田ぬれ性を考慮する必要はないことから、Au、Ag、Snなどの金属材料の他に例えば、エポキシ樹脂にAgなどの金属粒子を混練し印刷や塗布にても形成可能な金属ペーストなどが用いられる。また、半田又は導電性接着剤以外に超音波接合により融着させて接合する方法を用いても構わない。
上記の本実施形態では、基板110及び蓋体130が水晶又はガラスによって設けた構造について説明したが、基板110及び蓋体130が樹脂フィルムで形成された構造であっても構わない。樹脂フィルムは、例えばエポキシ系樹脂やポリイミド樹脂、BCB(ベンゾシクロブテン)、あるいはアクリル系樹脂等のレジストによって形成される。好ましくは、樹脂フィルムは、これらのレジストをフィルム状にした部材(フィルム部材)によって形成される。係る場合、フィルムを貼り付けるだけで、均一な厚みの基板110及び蓋体130を形成することができる。尚、水晶又はガラスの膨張係数と近い膨張係数を有する樹脂フィルムを用いることで、接合したときに水晶素子120にかかる熱ストレスが少なくなり、水晶素子120の強度の低下を防ぐことができる。
上記の本実施形態の第一変形例では、第二水晶枠部122の下端の内側に切り欠いた切欠き126が形成されており、基板110が、切欠き126に嵌まっている構造について説明したが、図9に示されているように、第一水晶枠部121の上端の内側に切り欠いた切欠き127が形成されており、蓋体130が、切欠き127に嵌まった構造であっても構わない。蓋体130は、第一水晶枠部121に設けられた切欠き127に嵌め込むようにして封止部材140で接合されている。これにより、蓋体130についても、位置ずれすることなく、安定して水晶素子120と接合することができる。
上記の本実施形態の第三変形例及び第四変形例では、水晶基板の上面に上台座部又は水晶基板の下面に下台座部が設けられた構造について説明したが、図10に示されているように、水晶基板521の上面に上台座部526と水晶基板521の下面に下台座部527が両方設けられている構造であっても構わない。水晶素子520において、振動する部分と基板110と接続する部分との厚みがことなることによりさらに区別することができ、強いエネルギー閉じ込め効果を有することができる。
110・・・基板
120、220、420・・・水晶素子
121、221、421・・・水晶基板
122、222、422・・・第一水晶枠部
123、223、423・・・第二水晶枠部
124、224、324、434・・・励振用電極
125、225、435・・・引き出し電極
126、127・・・切欠き
326・・・上台座部
426・・・下台座部
130・・・蓋体
140・・・封止部材
G・・・外部接続用端子

Claims (5)

  1. 矩形状の水晶基板と、前記水晶基板の上面の外周縁に設けられた第一水晶枠部と、前記水晶基板の下面の外周縁に設けられた第二水晶枠部と、前記第一水晶枠部で囲まれた前記水晶基板の上面及び前記第二水晶枠部で囲まれた前記水晶基板の下面に設けられた励振用電極と、を有した水晶素子と、
    前記第二水晶枠部の下端の内側に封止部材を介して接合され、前記第二水晶枠部で囲まれる領域を塞いだ基板と、
    前記第二水晶枠部の下端の外側に、前記基板の外周縁と間隔を空けて設けられた、前記励振用電極と電気的に接続される外部接続用電極端子と、を備えたことを特徴とする水晶デバイス。
  2. 請求項1記載の水晶デバイスであって、
    前記第二水晶枠部の下端は、内側に切り欠いた切欠きが形成されており、
    前記基板は、前記切欠きに嵌まっていることを特徴とする水晶デバイス。
  3. 請求項1記載の水晶デバイスであって、
    第一水晶枠部及び第二水晶枠部で囲まれた水晶基板の形状が、平面視して、円状又は楕円状に設けられていることを特徴とする水晶デバイス。
  4. 請求項1記載の水晶デバイスであって、
    前記水晶基板の中央の上面に、上方に突出した上台座部が設けられており、前記上台座部の上面に前記励振用電極が設けられていることを特徴とする水晶デバイス。
  5. 請求項1記載の水晶デバイスであって、
    前記水晶基板の中央の下面に、下方に突出した下台座部が設けられており、前記下台座部の下面に前記励振用電極が設けられていることを特徴とする水晶デバイス。
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