JP2020038288A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スクリーンの位置ずれを含む異常を検出できる車両用表示装置を提供する。【解決手段】車両用表示装置1は、照射される光を透過させる表示領域91と、表示領域の周囲に設けられ、照射される光が透過しないように遮蔽された非表示領域92と、を有し、表示領域および非表示領域が走査領域R1と重なるように配置されるスクリーン9と、可視光域のレーザ光を出射する光源と、光源から出射されたレーザ光をスクリーンに反射するミラーと、駆動装置と、を有し、駆動装置によってミラーを回転振動させることでレーザ光によって走査領域を主走査方向および副走査方向に走査する走査手段と、非表示領域に配置され、可視光を受光する受光部11と、受光部の検出結果に基づいて少なくともスクリーンの異常を検出する制御部と、を備える。【選択図】図11

Description

本発明は、車両用表示装置に関する。
従来、レーザ光によってスクリーンを走査する装置において、異常を検出する技術がある。特許文献1には、スクリーンからの反射光を受光するスクリーン監視部と、スクリーン監視部からの出力に応じてレーザ光源からのビーム光の供給を停止するビーム光供給停止部とを有するプロジェクタの技術が開示されている。特許文献1によれば、スクリーンの破損、焼損、又はピンホールが発生した場合に、レーザ光の供給を停止できるとされている。
特開2004−341210号公報
レーザ光によってスクリーンを走査する車両用表示装置において、スクリーンの位置ずれが生じた場合、表示品質の低下を招いてしまう。スクリーンの位置ずれを含む異常を検出できることが望まれている。
本発明の目的は、スクリーンの位置ずれを含む異常を検出できる車両用表示装置を提供することである。
本発明の車両用表示装置は、照射される光を透過させる表示領域と、前記表示領域の周囲に設けられ、照射される光が透過しないように遮蔽された非表示領域と、を含む走査領域を有するスクリーンと、可視光域のレーザ光を出射する光源と、前記光源から出射されたレーザ光を前記スクリーンに反射するミラーと、駆動装置と、を有し、前記駆動装置によって前記ミラーを回転振動させることでレーザ光によって前記走査領域を主走査方向および副走査方向に走査する走査手段と、前記走査領域のうち前記非表示領域に配置され、可視光を受光する受光部と、前記受光部の検出結果に基づいて少なくとも前記スクリーンの異常を検出する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る車両用表示装置は、照射される光を透過させる表示領域と、表示領域の周囲に設けられ、照射される光が透過しないように遮蔽された非表示領域と、を含む走査領域を有するスクリーンと、可視光域のレーザ光を出射する光源と、光源から出射されたレーザ光をスクリーンに反射するミラーと、駆動装置と、を有し、駆動装置によってミラーを回転振動させることでレーザ光によって走査領域を主走査方向および副走査方向に走査する走査手段と、走査領域のうち非表示領域に配置され、可視光を受光する受光部と、受光部の検出結果に基づいて少なくともスクリーンの異常を検出する制御部と、を備える。
本発明に係る車両用表示装置によれば、スクリーンの位置ずれによって受光部が走査領域から外れた場合に、受光部の検出結果に基づいて異常を検出することができる。よって、本発明にかかる車両用表示装置は、スクリーンの位置ずれを含む異常を検出できるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る車両用表示装置の配置を示す図である。 図2は、実施形態に係る車両用表示装置の内部を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係るレーザ表示器の内部を示す斜視図である。 図4は、実施形態に係るスクリーンの構成および配置を示す図である。 図5は、実施形態に係るスクリーンの構成を示す断面図である。 図6は、実施形態に係る受光量検出手段を示す図である。 図7は、実施形態のレーザ表示器によるレーザ光の走査を説明する図である。 図8は、実施形態に係るMEMSミラーの斜視図である。 図9は、実施形態に係るMEMSミラーの断面図である。 図10は、実施形態の異常検出方法を示すフローチャートである。 図11は、実施形態の異常検出方法を説明する図である。 図12は、受光部の受光範囲とレーザ光のスポットとの関係を示す図である。 図13は、正常時の受光部の出力を示す図である。 図14は、異常時の受光部の出力を示す図である。 図15は、スクリーンにおける受光部の配置を示す図である。 図16は、位置ずれしたスクリーンを示す図である。 図17は、正常時のタイムチャートである。 図18は、異常時のタイムチャートである。 図19は、ミラーの振れ角が異常である場合の走査線を示す図である。 図20は、実施形態の第1変形例に係る受光部の配置を示す図である。 図21は、実施形態の第1変形例における異常の検出について説明する図である。 図22は、実施形態の第2変形例に係る受光部の配置を示す図である。
以下に、本発明の実施形態に係る車両用表示装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図19を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、車両用表示装置に関する。図1は、実施形態に係る車両用表示装置の配置を示す図、図2は、実施形態に係る車両用表示装置の内部を示す斜視図、図3は、実施形態に係るレーザ表示器の内部を示す斜視図、図4は、実施形態に係るスクリーンの構成および配置を示す図、図5は、実施形態に係るスクリーンの構成を示す断面図、図6は、実施形態に係る受光量検出手段を示す図、図7は、実施形態のレーザ表示器によるレーザ光の走査を説明する図、図8は、実施形態に係るMEMSミラーの斜視図、図9は、実施形態に係るMEMSミラーの断面図である。
図10は、実施形態の異常検出方法を示すフローチャート、図11は、実施形態の異常検出方法を説明する図、図12は、受光部の受光範囲とレーザ光のスポットとの関係を示す図、図13は、正常時の受光部の出力を示す図、図14は、異常時の受光部の出力を示す図、図15は、スクリーンにおける受光部の配置を示す図、図16は、位置ずれしたスクリーンを示す図、図17は、正常時のタイムチャート、図18は、異常時のタイムチャートである。図5には、図4のV−V断面が示されている。図9には、図8のIX−IX断面が示されている。
図1に示すように、実施形態に係る車両用表示装置1は、所謂ヘッドアップディスプレイ装置である。車両用表示装置1は、車両100のアイポイント201の前方に虚像を表示する。アイポイント201は、運転席に着座したドライバ200の視点位置として予め定められた位置である。
車両用表示装置1は、車両100のダッシュボード101の内側に配置されている。ダッシュボード101の上面には、開口部101aが設けられている。車両用表示装置1は、この開口部101aを介してウインドシールド102に画像を投影する。ウインドシールド102は、車両100におけるアイポイント201の前方に位置する反射部である。ウインドシールド102は、例えば、半透過性を有しており、車両用表示装置1から入射する光をアイポイント201に向けて反射する。ドライバ200は、ウインドシールド102によって反射された画像を虚像110として認識する。ドライバ200にとって、虚像110はウインドシールド102よりも前方に存在するかのように認識される。
なお、本明細書において、特に記載しない限り、「前後方向」は車両用表示装置1が搭載された車両100の車両前後方向を示すものとする。また、特に記載しない限り、「横方向」は車両100の車幅方向を示し、「上下方向」は車両100の車両上下方向を示すものとする。
図2に示すように、車両用表示装置1は、筐体2、レーザ表示器3、平面ミラー4、曲面ミラー5、およびスクリーン9を有する。レーザ表示器3、平面ミラー4、曲面ミラー5、およびスクリーン9は、筐体2に収容されている。本実施形態において、レーザ表示器3は、画像を生成する走査手段である。また、レーザ表示器3とスクリーン9によって、画像を投影する画像生成手段30が構成されている。
レーザ表示器3は、後述するようにスクリーン9に対してレーザ光を照射する。スクリーン9に生成された画像は、平面ミラー4および曲面ミラー5によって反射される。曲面ミラー5によって反射された画像は、筐体2に形成された開口部、およびダッシュボード101の開口部101aを通過してウインドシールド102に投影される。平面ミラー4および曲面ミラー5は、スクリーン9に生成された画像をウインドシールド102に投影する投影手段12である。なお、筐体2の開口部やダッシュボード101の開口部101aは、透明なカバーによって閉塞されていてもよい。
曲面ミラー5の反射面5aは、凹状の曲面であり、平面ミラー4からの入射光を拡大してウインドシールド102に向けて反射する。つまり、曲面ミラー5は、ウインドシールド102とスクリーン9との間の光路に設けられ、スクリーン9の画像を拡大して反射し、ウインドシールド102に投影する拡大手段である。本実施形態の曲面ミラー5は、非球面ミラーや、自由曲面ミラーである。
図3に示すように、レーザ表示器3は、筐体6、レーザユニット7、およびMEMSミラー8を有する。筐体6は、遮光性を有する材料によって形成されている。本実施形態の筐体6の形状は、直方体形状である。レーザユニット7およびMEMSミラー8は、筐体6の内部に収容されている。レーザユニット7は、可視光域のレーザ光を出射する光源であり、レーザ光を生成して出力する。本実施形態のレーザユニット7は、赤色、緑色、および青色のレーザ光を発生させ、これら三色のレーザ光を重畳させて出力する。
図4および図5に示すように、スクリーン9は、筐体6の壁部61に対して固定されている。壁部61は矩形の開口部62を有する。スクリーン9は、壁部61に対して内側から固定されており、開口部62を閉塞している。本実施形態のスクリーン9は、多数のマイクロレンズ9aを有するマイクロレンズアレイである。マイクロレンズ9aは、スクリーン9の画像横方向および画像縦方向に沿って配列されている。スクリーン9は、マイクロレンズ9aの凸面をMEMSミラー8側に向けて配置されている。マイクロレンズ9aを透過するレーザ光は、マイクロレンズ9aによって拡散される。従って、スクリーン9は、MEMSミラー8から入射するレーザ光を拡散させて開口部62から出射する。
図5に示すように、スクリーン9は、表示領域91および非表示領域92を有する。表示領域91は、スクリーン9において、開口部62と対向している領域である。つまり、表示領域91は、筐体6の外部へとレーザ光を透過させる領域である。言い換えると、表示領域91は、ウインドシールド102に向けて光を透過させる領域である。車両用表示装置1は、表示領域91を透過したレーザ光によって虚像110を表示する。
非表示領域92は、スクリーン9において、壁部61によってマスクされた領域である。非表示領域92は、壁部61と重なっている。つまり、非表示領域92は、筐体6の外部へとレーザ光を透過させない領域である。言い換えると、非表示領域92は、ウインドシールド102に向けて光が透過しないように遮蔽された領域である。
本実施形態のスクリーン9は、第一の非表示領域92A、および第二の非表示領域92Bを有する。第一の非表示領域92Aは、スクリーン9における画像横方向の一端の領域である。第二の非表示領域92Bは、スクリーン9における画像横方向の他端の領域である。つまり、本実施形態のスクリーン9では、画像横方向の両端部が壁部61によって遮蔽されている。第一の非表示領域92Aは、表示領域91よりも画像横方向の一方側の領域である。第二の非表示領域92Bは、表示領域91よりも画像横方向の他方側の領域である。スクリーン9は、表示領域91、第一の非表示領域92A、および第二の非表示領域92Bが走査領域R1と重なるように配置されている。
非表示領域92には、受光部11が配置されている。本実施形態の車両用表示装置1では、受光部11の検出結果に基づいて、スクリーン9の位置ずれ等の異常が検出される。受光部11は、可視光を受光して、受光した可視光の強度に応じた信号を出力する。
本実施形態の受光部11は、第一の非表示領域92Aに配置された第一受光部11A、および第二の非表示領域92Bに配置された第二受光部11Bを有する。第一受光部11Aは、第一の非表示領域92Aにおける画像縦方向の一端に配置されている。第二受光部11Bは、第二の非表示領域92Bにおける画像縦方向の他端に配置されている。つまり、第一受光部11Aと第二受光部11Bとは、画像縦方向において離して配置されている。本実施形態では、第一受光部11Aと第二受光部11Bとがスクリーン9における対角線上に位置している。
図3に示すように、レーザユニット7は、筐体70、赤色レーザダイオード71、緑色レーザダイオード72、青色レーザダイオード73、ダイクロイックミラー74,75、ミラー76、および光量検出手段13を有する。本実施形態の筐体70の形状は、直方体形状である。各レーザダイオード71,72,73、ダイクロイックミラー74,75、およびミラー76は、筐体70の内部に収容されている。
赤色レーザダイオード71、緑色レーザダイオード72、および青色レーザダイオード73は、互いに異なる波長帯のレーザ光を生成するレーザ素子である。各レーザダイオード71,72,73は、供給される電流値に応じた出力のレーザ光を出射する。
赤色レーザダイオード71は、赤色の波長帯のレーザ光を発生する。赤色レーザダイオード71が出力するレーザ光は、コリメータレンズ79A(図4参照)を通過してダイクロイックミラー74に照射される。緑色レーザダイオード72は、緑色の波長帯のレーザ光を発生する。緑色レーザダイオード72が出力するレーザ光は、コリメータレンズ79Bを通過してダイクロイックミラー74に照射される。青色レーザダイオード73は、青色の波長帯のレーザ光を発生する。青色レーザダイオード73が出力するレーザ光は、コリメータレンズ79Cを通過してダイクロイックミラー75に照射される。
ダイクロイックミラー74は、赤色のレーザ光を透過させ、かつ緑色のレーザ光を反射する。赤色のレーザ光と、ダイクロイックミラー74によって反射された緑色のレーザ光とは同じ光軸上のレーザ光となってダイクロイックミラー75に入射する。ダイクロイックミラー75は、赤色および緑色のレーザ光を透過させ、かつ青色のレーザ光を反射する。赤色および緑色のレーザ光と、ダイクロイックミラー75によって反射された青色のレーザ光とは同じ光軸上のレーザ光となってミラー76に入射する。ミラー76は、レーザ光を全反射するミラーである。ミラー76によって反射された各色のレーザ光は、筐体70の出射孔70aを通過してMEMSミラー8に入射する。
図6に示すように、光量検出手段13は、ハーフミラー14および受光部15を含む。ハーフミラー14は、半透過性を有する部材である。本実施形態のハーフミラー14および受光部15は、筐体70に収容されている。ハーフミラー14は、ダイクロイックミラー75からMEMSミラー8までの光路上に配置されている。ハーフミラー14は、入射するレーザ光の一部を受光部15に向けて反射し、レーザ光の他の一部を透過させる。受光部15は、例えば、可視光域の光を受光する素子である。受光部15は、受光した光量に応じた信号を出力する。
車両用表示装置1は、レーザユニット7およびMEMSミラー8を制御する制御部10を有する。制御部10は、レーザユニット7が生成して出射するレーザ光の光量や色を制御する。制御部10は、出射させるレーザ光の光量や色の目標値に基づいて、各レーザダイオード71,72,73の出力制御を行う。制御部10は、受光部15の検出結果を示す信号を取得する。制御部10は、受光部15の検出結果に基づいて各レーザダイオード71,72,73の出力を補正する。また、制御部10は、受光部15の検出結果に基づいてレーザダイオード71,72,73の異常を検出した場合、レーザダイオード71,72,73からのレーザ光の出射を停止させる。
図7に示すように、MEMSミラー8は、互いに直交する2本の回転軸X1,X2の周りに回転振動する可動式のミラー82を有する。MEMSミラー8は、ミラー82を回転振動させながらレーザ光をスクリーン9に向けて反射することでスクリーン9に画像を生成する。MEMSミラー8は、MEMS(Micro Electro Mechanical System:微小電気機械システム)技術を用いて制作されている。MEMSミラー8は、機械要素部品、センサー、アクチュエータ、電子回路等が半導体基板上に集積化されたデバイスである。MEMSミラー8の具体的な構成については後述する。
MEMSミラー8によって反射されたレーザ光78は、MEMSミラー8のミラー82が第一回転軸X1周りに回転振動することにより、スクリーン9を画像横方向に走査する。画像横方向は、スクリーン9における主走査方向である。レーザ光78は、MEMSミラー8のミラー82が第二回転軸X2周りに回転振動することにより、スクリーン9を画像縦方向に走査する。画像縦方向は、スクリーン9における副走査方向である。
図6に示すように、MEMSミラー8は、本体80、ステージ81、ミラー82、梁83,84、マグネット85,86、コイル87、および振れ角検出手段88,89を含む。MEMSミラー8は、単結晶シリコンウエハをベースに構成されている。本体80は、貫通孔を有する板状部材である。本体80は、例えば、制御回路等が形成された基板である。ステージ81は、ミラー82を支持する支持体であり、本体80の貫通孔に配置されている。
ステージ81は、板状部材であり、ミラー82を収容する収容部81bを有する。収容部81bは、例えば、ステージ81を板厚方向に貫通する貫通孔である。ステージ81は、第二回転軸X2方向に延在する2本の梁83によって本体80と接続されている。本体80は、梁83を介してステージ81と接続されており、ステージ81を回転振動可能に支持している。梁83は、ステージ81の両側面と本体80とをつないでいる。ステージ81の表面には、渦状に巻かれたコイル87が配置されている。コイル87には、本体80側から電力が供給される。
ミラー82は、円盤形状の部材である。ミラー82は、レーザ光を反射する反射面82dを有する。ミラー82は、ステージ81の収容部81bに収容されている。ミラー82は、第一回転軸X1方向に延在する2本の梁84によってステージ81と接続されている。ステージ81は、梁84を介してミラー82と接続されており、ミラー82を回転振動可能に支持している。第一回転軸X1と第二回転軸X2とは直交している。マグネット85,86は、本体80を挟んで第一回転軸X1の方向において対向して配置されている。図9に示すように、一方のマグネット85は、そのN極をコイル87に向けており、他方のマグネット86は、そのS極をコイル87に向けている。本実施形態では、コイル87およびマグネット85,86が、ミラー82を回転振動させる駆動装置(アクチュエータ)として設けられている。コイル87およびマグネット85,86は、梁83,84の軸周りにミラー82を回転振動させる。
コイル87に電流が流れると、図9に示すようにマグネット85,86の磁界によって、コイル87にローレンツ力F1が作用する。このローレンツ力F1により、ステージ81は第二回転軸X2を回転中心として本体80に対して相対回転する。制御部10は、コイル87に流す電流を制御する。制御部10は、コイル87に流す電流の向きおよび電流値を制御することにより、ステージ81を予め定められた第一周波数で回転振動させる。より具体的には、制御部10は、コイル87に流す電流の向きを第一周波数に応じて周期的に逆転させる。これにより、ステージ81は正位相の側および逆位相の側に交互に回転しながら周期的に回転振動する。第一周波数は、例えば、液晶表示部9が生成する画像の単位時間当りのフレーム数に応じて定められている。
ミラー82は、共振により第一回転軸X1の周りに回転振動する。すなわち、ミラー82は、共振によってステージ81に対して相対回転する。コイル87に流す電流値を指令する信号には、第二周波数の信号が含まれている。つまり電流値の指令信号には、第一周波数の成分および第二周波数の成分が含まれている。第二周波数は、ミラー82の共振周波数に相当する周波数である。ミラー82が共振によって第一回転軸X1の周りに回転振動することで、レーザ光78がスクリーン9を画像横方向に沿って走査する。本実施形態のMEMSミラー8は、レーザ光78によって表示領域91だけでなく非表示領域92を走査するように構成されている。すなわち、スクリーン9において、レーザ光78によって走査される走査領域R1(図5参照)は、表示領域91および非表示領域92の両方に設定されている。本実施形態の走査領域R1は、矩形の領域であり、第一の非表示領域92Aおよび第二の非表示領域92Bの両方と重なっている。
振れ角検出手段88,89は、ミラー82の振れ角を検出する。振れ角検出手段88は、第一回転軸X1を回転中心とするミラー82の振れ角である第一の振れ角αを検出する。振れ角検出手段88は、例えば、梁84の歪量や、梁84の歪量に応じた物理量に基づいて第一の振れ角αを検出する。振れ角検出手段88は、例えば、ステージ81における梁84との接続部の近傍に配置される。本実施形態の振れ角検出手段88は、ピエゾ素子等の圧電素子を用いた歪センサである。振れ角検出手段89は、第二回転軸X2を回転中心とするミラー82の振れ角である第二の振れ角βを検出する。振れ角検出手段89は、例えば、梁83の歪量や、梁83の歪量に応じた物理量に基づいて第二の振れ角βを検出する。振れ角検出手段89は、例えば、ステージ81における梁83との接続部の近傍に配置される。本実施形態の振れ角検出手段89は、ピエゾ素子等の圧電素子を用いた歪センサである。振れ角検出手段88,89の検出結果は、制御部10に出力される。
本実施形態の制御部10は、受光部11の検出結果に基づいて画像生成手段30の異常を検出する。図10から図18を参照して、本実施形態に係る異常検出方法について説明する。図10に示す制御フローは、画像生成手段30における異常の有無を確認する際に実行される。この制御フローは、例えば、車両用表示装置1の電源がオンとされたときに実行されてもよく、車両用表示装置1の電源がオンであるときに定期的に実行されてもよい。
ステップS10において、制御部10は、MEMSミラー8の駆動を開始する。本実施形態の異常検出は、図11に示すように、レーザ光によってスクリーン9を走査させながら行われる。制御部10は、MEMSミラー8のミラー82を第一回転軸X1および第二回転軸X2の周りに回転振動させる。MEMSミラー8の駆動が開始されると、ステップS20に進む。
ステップS20において、制御部10は、レーザ光を第一受光部11Aに照射させる。制御部10は、ミラー82の振れ角(第一の振れ角α,第二の振れ角β)が第一の値(α1,β1)であるときにレーザ光を照射するようにレーザ表示器3に指令する。第一の値(α1,β1)は、第一受光部11Aに向けてレーザ光が反射される振れ角の組み合わせとして予め定められた値である。なお、第一の値(α1,β1)は、所定の角度範囲であってもよい。ステップS20が実行されると、ステップS30に進む。
ステップS30において、制御部10は、第一受光部11Aでの検出を実行させる。制御部10は、ミラー82の振れ角が第一の値(α1,β1)であるときの第一受光部11Aの出力値を取得する。ステップS30が実行されると、ステップS40に進む。
ステップS40において、制御部10は、第一受光部11Aの出力強度が正常であるか否かを判定する。制御部10は、ステップS30において取得した第一受光部11Aの出力値を判定する。受光部11の出力強度に異常が生じる一例について説明する。受光部11の出力強度が異常となる原因として、レーザ光のスポットが受光部11から外れることがある。図12には、受光部11の出力強度が正常となる場合のスポット位置の例、および受光部11の出力強度が異常となるスポット位置の例が示されている。図12には、受光部11の受光範囲A1とレーザ光のスポットSpの位置との関係が示されている。
図12において、(a)および(b)では、スポットSpが受光範囲A1の内部にある。言い換えると、レーザ光が受光範囲A1に適切に照射されている。従って、受光部11は、図13に示すように十分な出力強度を示す。図13には、レーザ光によって走査されるときの受光部11の出力値の推移が示されている。出力値のピーク値P1は、閾値Ptよりも大きい。閾値Ptは、レーザ光が適切に受光範囲A1に照射されたか否かを判定する値である。閾値Ptは、スポットSpが受光範囲A1に含まれるようにレーザ光が照射された場合にピーク値P1が閾値Ptを超えるように設定されている。
図12において、(c)では、スポットSpが受光範囲A1から外れている。スポットSpの少なくとも一部は、受光範囲A1の外にある。図12の(c)では、スポットSpの中心が受光範囲A1の外にある。この場合、受光部11の出力強度は、図14に示すように不十分な値となる。図14では、受光部11の出力値におけるピーク値P2が閾値Ptよりも小さい。
このように受光範囲A1からスポットSpがずれる原因として、スクリーン9の位置ずれがある。図15には、スクリーン9の位置が適切である場合の走査領域R1と受光部11との位置関係が示されており、図16には、スクリーン9に位置ずれが生じている場合の走査領域R1と受光部11との位置関係が示されている。
図15に示すように、スクリーン9の位置が適切である場合、レーザ光のスポットSpが受光部11と重なる。本実施形態では、スクリーン9は、受光部11が走査領域R1の隅に位置するように筐体6に対して取り付けられる。走査領域R1は、MEMSミラー8がレーザ光を走査させる領域である。走査領域R1の形状は、例えば、矩形である。
スクリーン9の位置が適切である場合、第一受光部11Aは、走査領域R1における第一の頂点V1に位置し、第二受光部11Bは、走査領域R1における第二の頂点V2に位置する。つまり、第一受光部11Aおよび第二受光部11Bは、走査領域R1と重なるように配置されている。第二の頂点V2は、第一の頂点V1に対して対角の頂点である。スクリーン9の取り付け位置は、レーザ光が第一の頂点V1を照射しているときに、スポットSpが第一受光部11Aの受光範囲A1内に位置し、かつレーザ光が第二の頂点V2を照射しているときに、スポットSpが第二受光部11Bの受光範囲A1内に位置するように設計されている。スクリーン9が筐体6に組み付けられるときの位置のバラツキ等を考慮して、受光範囲A1の寸法は、スポットSpのスポット径よりも大きくされている。画像縦方向や画像横方向における受光範囲A1の寸法は、例えば、スポット径の2倍程度とされてもよい。
図16に示すスクリーン9は、本来の位置に対して、長辺93が画像横方向に対して傾斜するように位置ずれしている。より具体的には、スクリーン9は、第一の頂点V1を中心として回転するように位置ずれしている。この位置ずれによって、第二受光部11Bが走査領域R1の第二の頂点V2に対してずれてしまっている。この場合、後述するステップS70において、第二受光部11Bでの受光強度が異常であると判定される。
制御部10は、第一受光部11Aから取得したピーク値が閾値Pt以上であれば、ステップS40において出力強度が正常であるとして肯定判定する。一方、第一受光部11Aのピーク値が閾値Pt未満であれば、ステップS40において否定判定がなされる。スクリーン9が図15および図16の何れの位置にある場合も、ステップS40で肯定判定がなされる。ステップS40で肯定判定された場合にはステップS50に進み、否定判定された場合にはステップS90に進む。
ステップS50において制御部10は、レーザ光を第二受光部11Bに照射させる。制御部10は、ミラー82の振れ角(第一の振れ角α,第二の振れ角β)が第二の値(α2,β2)であるときにレーザ光を照射するようにレーザ表示器3に指令する。第二の値(α2,β2)は、第二受光部11Bに向けてレーザ光が反射される振れ角の組み合わせとして予め定められた値である。なお、第二の値(α2,β2)は、所定の角度範囲であってもよい。ステップS50が実行されると、ステップS60に進む。
ステップS60において、制御部10は、第二受光部11Bでの検出を実行させる。制御部10は、ミラー82の振れ角が第二の値(α2,β2)であるときの第二受光部11Bの出力値を取得する。ステップS60が実行されると、ステップS70に進む。
ステップS70において、制御部10は、第二受光部11Bの出力強度が正常であるか否かを判定する。制御部10は、ステップS60において取得した第二受光部11Bの出力値を判定する。第二受光部11Bの出力強度が異常であると判定される場合、その原因として、図16に示すようにスクリーン9の位置ずれが生じている可能性がある。
図17には、スクリーン9の位置が正常である場合のタイムチャートが示されている。図18には、スクリーン9の位置ずれが生じている場合のタイムチャートが示されている。図17のタイムチャートは、図15に示すスクリーン9に対応しており、図18のタイムチャートは、図16に示すスクリーン9に対応している。図17および図18には、(a)レーザ制御信号、(b)第一受光部11Aの出力信号、および(c)第二受光部11Bの出力信号が示されている。レーザ制御信号は、レーザ表示器3からレーザ光を出力させる信号である。第一受光部11Aおよび第二受光部11Bの出力信号は、受光した光の強度(光量)を示す信号である。
時刻t1において、ステップS20における指令に応じて、第一の頂点V1に向けてレーザ光が照射される。また、時刻t2において、ステップS50における指令に応じて第二の頂点V2に向けてレーザ光が照射される。スクリーン9が図15に示す位置にある場合、図17に示すように、第一受光部11Aの出力(時刻t1)および第二受光部11Bの出力(時刻t2)は何れも正常である。一方、スクリーン9が図16に示す位置にある場合、図18に示すように、第一受光部11Aの出力(時刻t1)は正常であるものの、第二受光部11Bの出力(時刻t2)が異常値を示す。この場合、ステップS70において否定判定がなされる。
制御部10は、第二受光部11Bから取得したピーク値が閾値Pt以上であれば、ステップS70において出力強度が正常であるとして肯定判定する。一方、第二受光部11Bのピーク値が閾値Pt未満であれば、ステップS70において否定判定がなされる。ステップS70で肯定判定された場合にはステップS80に進み、否定判定された場合にはステップS90に進む。
ステップS80において、制御部10は、表示を開始すると判断する。制御部10は、表示開始信号を出力する。表示開始信号が出力されている場合、レーザ表示器3が表示領域91にレーザ光を照射することが許可される。車両用表示装置1は、通常の表示動作を実行する。ステップS80が実行されると、本制御フローは終了する。
ステップS90において、制御部10は、表示停止信号を出力する。表示停止信号が出力されている場合、レーザ表示器3が表示領域91にレーザ光を照射することが禁止される。表示停止信号が出力された場合、車両用表示装置1は表示動作を実行せず、ユーザに対して異常の発生を通知する。ステップS90が実行されると、本制御フローは終了する。
なお、制御部10は、画像生成手段30の構成要素のうち何れに異常が発生しているかを推定してもよい。例えば、光量検出手段13において正常な出力のレーザ光が検出されている場合に、受光部11において出力値が異常を示したとすれば、MEMSミラー8の駆動装置(アクチュエータ)の異常、またはスクリーン9の異常である可能性が考えられる。この場合、制御部10は、MEMSミラー8の駆動装置またはスクリーン9の異常であると判定してもよい。
振れ角検出手段88,89の検出結果が正常である場合に、受光部11の出力値が異常を示したとすれば、レーザユニット7またはスクリーン9の異常である可能性が考えられる。この場合、制御部10は、光源としてのレーザユニット7、またはスクリーン9の異常であると判定してもよい。なお、このような状況が発生する原因として、ミラー82の反射面82dの異常も考えられる。例えば、反射面82dがミラー82の本体に対して接着により固定されている場合に、経年劣化等によって反射面82dのずれ等が発生する可能性がある。あるいは、反射面82dの反射率が低下してしまっていることも考えられる。よって、制御部10は、レーザユニット7、スクリーン9、または反射面82dの異常であると判定してもよい。
光量検出手段13および振れ角検出部88,89の検出結果が正常である場合に、受光部11の出力値が異常を示したとすれば、スクリーン9の異常である可能性が考えられる。この場合、制御部10は、スクリーン9の異常であると判定してもよい。
なお、MEMSミラー8において、振れ角検出手段88,89が誤検出する可能性がある。例えば、ミラー82の振れ角が異常であるにもかかわらず正常であると誤検出する可能性がある。図19には、ミラー82の振れ角が異常である場合の走査線が示されている。図19における画像横方向の走査範囲R11は、本来の走査範囲R10よりも狭くなっている。このような走査範囲の異常は、例えば、MEMSミラー8のアクチュエータの不具合により発生する。
走査範囲R11が狭くなることで、受光部11に対してレーザ光が照射されなくなる。よって、本実施形態の車両用表示装置1では、走査範囲R11が狭くなった場合に、受光部11の検出結果に基づいて異常判定を行うことができる。すなわち、受光部11は、振れ角検出手段88,89をバックアップして二重の保護を実現する。
本実施形態の車両用表示装置1は、上記以外の原因による異常を検出することもできる。例えば、光量検出手段13よりもスクリーン9側の光路上に異物が挟まる可能性がある。この場合に、本実施形態の車両用表示装置1は、受光部11における検出結果に基づいて異常判定を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の車両用表示装置1は、スクリーン9と、レーザ表示器3と、受光部11と、制御部10と、を有する。スクリーン9は、表示領域91と、非表示領域92と、を有し、表示領域91および非表示領域92が走査領域R1と重なるように配置される。表示領域91は、照射される光を透過させる領域である。非表示領域92は、表示領域91の周囲に設けられ、照射される光が透過しないように遮蔽された領域である。
本実施形態では、レーザ表示器3が走査手段に相当する。レーザ表示器3は、レーザユニット7と、ミラー82と、駆動装置と、を有する。レーザユニット7は、可視光域のレーザ光を出射する光源である。ミラー82は、レーザユニット7から出射されたレーザ光をスクリーン9に反射する。本実施形態では、コイル87およびマグネット85,86が駆動装置として機能する。レーザ表示器3は、駆動装置によってミラー82を回転振動させることでレーザ光によって走査領域R1を主走査方向および副走査方向に走査する。
受光部11は、走査領域R1と重なるように非表示領域92に配置されており、可視光を受光する。制御部10は、受光部11の検出結果に基づいて、少なくともスクリーン9の異常を検出する。本実施形態の車両用表示装置1は、表示部11が走査領域R1から外れるようなスクリーン9の位置ずれが生じた場合に、スクリーン9の異常を検出することができる。よって、本実施形態の車両用表示装置1は、表示品質の低下を抑制することができる。
本実施形態の制御部10は、受光部11の検出結果に基づいて異常を検出した場合、レーザユニット7からのレーザ光の出射を停止させる。よって、異常が生じたままで画像の表示がなされてしまうことが抑制される。
本実施形態の受光部11は、第一受光部11Aおよび第二受光部11Bを含む。第一受光部11Aは、画像横方向の一方側に配置され、第二受光部11Bは、画像横方向の他方側に配置されている。このような配置により、第一受光部11Aと第二受光部11Bとが離れて配置される。よって、スクリーン9の位置ずれが生じた場合に、第一受光部11Aおよび第二受光部11Bの少なくとも一つによって異常が検出される可能性が高くなる。
本実施形態では、第一受光部は、表示領域91よりも画像横方向の一方側に配置され、第二受光部11Bは、表示領域91よりも画像横方向の他方側に配置されている。よって、受光部11によってスクリーン9の位置ずれが検出されやすくなる。
本実施形態において、第一受光部11Aは、画像縦方向の一方側に配置され、第二受光部11Bは、画像縦方向の他方側に配置されている。このような配置により、第一受光部11Aと第二受光部11Bとの距離を大きくすることができる。
本実施形態では、第一受光部11Aおよび第二受光部11Bは、スクリーン9における対角線上に配置されている。よって、第一受光部11Aと第二受光部11Bとの距離が最大化される。
本実施形態の制御部10は、第一受光部11Aの受光量および第二受光部11Bの受光量の少なくとも一方が所定範囲外の値である場合に異常があると判定する。二つの受光部11A,11Bの受光量に基づいて異常を判定することで、判定精度が向上する。
本実施形態の車両用表示装置1は、レーザユニット7からミラー82に向けて出射されるレーザ光の光量を検出する光量検出手段13を有する。制御部10は、光量検出手段13の検出結果が正常であり、かつ受光部11の検出結果に異常がある場合、駆動装置またはスクリーン9の異常であると検出してもよい。光量検出手段13の検出結果を用いることで、異常の原因を切り分けることが可能となる。
本実施形態の車両用表示装置1は、ミラー82の振れ角を検出する振れ角検出手段88,89を有する。制御部10は、振れ角検出手段88,89の検出結果が正常であり、かつ受光部11の検出結果に異常がある場合、レーザユニット7またはスクリーン9の異常であると判定してもよい。振れ角検出手段88,89の検出結果を用いることで、異常の原因を切り分けることが可能となる。
本実施形態の車両用表示装置1は、光量検出手段13および振れ角検出手段88,89の両方を有する。この場合、制御部10は、光量検出手段13および振れ角検出手段88,89の検出結果が正常であり、かつ受光部11の検出結果に異常がある場合、スクリーン9の異常であると判定してもよい。光量検出手段13および振れ角検出手段88,89の検出結果を用いることで、異常の原因を切り分けることが可能となる。
本実施形態の車両用表示装置1は、スクリーン9の取り付け位置が正常でない場合に、受光部11の受光結果に基づいて異常を検出することができる。よって、製造時の動作チェックにおいて、スクリーン9の誤組み付けを検出可能である。
[実施形態の第1変形例]
実施形態の第1変形例について説明する。図20は、実施形態の第1変形例に係る受光部の配置を示す図、図21は、実施形態の第1変形例における異常の検出について説明する図である。実施形態の第1変形例では、第二受光部11Bが画像縦方向において第一受光部11Aと同じ側に配置されている。より具体的には、第二受光部11Bは、走査領域R1における第三の頂点V3に位置している。第三の頂点V3は、画像縦方向において第一の頂点V1と同じ側に位置する頂点である。言い換えると、第三の頂点V3は、画像横方向において第一の頂点V1と対向している。
図21には、第二の非表示領域92Bが画像縦方向に沿って位置ずれした状態が示されている。このように位置ずれした場合、異常検出において、レーザ光のスポットSpが第二受光部11Bの受光範囲A1から外れる。その結果、第二受光部11Bの検出結果に基づいて異常が検出される。
[実施形態の第2変形例]
実施形態の第2変形例について説明する。図22は、実施形態の第2変形例に係る受光部の配置を示す図である。図22に示すスクリーン9では、画像縦方向の端部に第三の非表示領域92Cが設けられている。第三の非表示領域92Cは、画像横方向の一端から他端まで延在している。受光部11は、第三の非表示領域92Cに配置されている。スクリーン9に配置される受光部11の個数は一つであってもよい。この場合、受光部11は、例えば、受光部第三の非表示領域92Cにおける画像横方向の中央に配置される。受光部11は、例えば、走査領域R1における画像縦方向の端に配置される。
制御部10は、受光部11の検出結果に基づいてスクリーン9の位置ずれを検出することができる。第一の非表示領域92Aが画像縦方向に位置ずれした場合(矢印Y1)、および第二の非表示領域92Bが画像縦方向に位置ずれした場合(矢印Y2)の何れの場合も、受光部11の受光量が低下する。よって、受光部11の検出結果に基づいてスクリーン9の位置ずれを検出することが可能である。
[実施形態の第3変形例]
車両用表示装置1は、受光量検出手段13を有していなくてもよい。この場合、制御部10は、受光部11の検出結果に基づいてレーザユニット7の出力を制御することができる。制御部10は、例えば、受光部11の検出結果に基づいて各レーザダイオード71,72,73の出力パワーをフィードバック制御する。
車両用表示装置1は、振れ角検出手段88を有していなくてもよい。この場合、制御部10は、受光部11の検出結果に基づいてミラー82の振れ角が正常であるか否かを判定することができる。
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 車両用表示装置
2 筐体
3 レーザ表示器
4 平面ミラー
5 曲面ミラー
6 筐体
7 レーザユニット(光源)
8 MEMSミラー
9 スクリーン
9a マイクロレンズ
10 制御部
11 受光部
11A:第一受光部、 11B:第二受光部
12 投影手段
13 光量検出手段
14 ハーフミラー
15 受光部
30 画像生成手段
61 壁部
62 開口
70 筐体
70a 出射孔
71 赤色レーザダイオード
72 緑色レーザダイオード
73 青色レーザダイオード
74,75 ダイクロイックミラー
76 ミラー
78 レーザ光
79A,79B,79C コリメータレンズ
80 本体
81 ステージ
81b 収容部
82 ミラー
83,84 梁
85,86 マグネット
87 コイル
88,89 振れ角検出手段
91 表示領域
92 非表示領域
92A:第一の非表示領域、 92B:第二の非表示領域、 92C:第三の非表示領域
93 長辺
100 車両
101 ダッシュボード
101a 開口部
102 ウインドシールド(反射部)
110 虚像
200 ドライバ
201 アイポイント
A1 受光範囲
P1,P2 ピーク値
Pt 閾値
R1 走査領域
Sp スポット
V1 第一の頂点
V2 第二の頂点
V3 第三の頂点
X1 第一回転軸
X2 第二回転軸
α 第一の振れ角
β 第二の振れ角

Claims (10)

  1. 照射される光を透過させる表示領域と、前記表示領域の周囲に設けられ、照射される光が透過しないように遮蔽された非表示領域と、を有し、前記表示領域および前記非表示領域が走査領域と重なるように配置されるスクリーンと、
    可視光域のレーザ光を出射する光源と、前記光源から出射されたレーザ光を前記スクリーンに反射するミラーと、駆動装置と、を有し、前記駆動装置によって前記ミラーを回転振動させることでレーザ光によって前記走査領域を主走査方向および副走査方向に走査する走査手段と、
    前記走査領域と重なるように前記非表示領域に配置され、可視光を受光する受光部と、
    前記受光部の検出結果に基づいて少なくとも前記スクリーンの異常を検出する制御部と、
    を備えることを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記制御部は、前記受光部の検出結果に基づいて異常を検出した場合、前記光源からの前記レーザ光の出射を停止させる
    請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記受光部は、第一受光部および第二受光部を含み、
    前記第一受光部は、画像横方向の一方側に配置され、
    前記第二受光部は、画像横方向の他方側に配置されている
    請求項1または2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記第一受光部は、前記表示領域よりも画像横方向の一方側に配置され、
    前記第二受光部は、前記表示領域よりも画像横方向の他方側に配置されている
    請求項3に記載の車両用表示装置。
  5. 前記第一受光部は、画像縦方向の一方側に配置され、
    前記第二受光部は、画像縦方向の他方側に配置されている
    請求項3または4に記載の車両用表示装置。
  6. 前記第一受光部および前記第二受光部は、前記スクリーンにおける対角線上に配置されている
    請求項3から5の何れか1項に記載の車両用表示装置。
  7. 前記制御部は、前記第一受光部の受光量および前記第二受光部の受光量の少なくとも一方が所定範囲外の値である場合に異常があると判定する
    請求項3から6の何れか1項に記載の車両用表示装置。
  8. 更に、前記光源から前記ミラーに向けて出射されるレーザ光の光量を検出する光量検出手段を備え、
    前記制御部は、前記光量検出手段の検出結果が正常であり、かつ前記受光部の検出結果に異常がある場合、前記駆動装置または前記スクリーンの異常であると判定する
    請求項1から7の何れか1項に記載の車両用表示装置。
  9. 更に、前記ミラーの振れ角を検出する振れ角検出手段を備え、
    前記制御部は、前記振れ角検出手段の検出結果が正常であり、かつ前記受光部の検出結果に異常がある場合、前記光源または前記スクリーンの異常であると判定する
    請求項1から8の何れか1項に記載の車両用表示装置。
  10. 更に、前記光源から前記ミラーに向けて出射されるレーザ光の光量を検出する光量検出手段と、前記ミラーの振れ角を検出する振れ角検出手段と、を備え、
    前記制御部は、前記光量検出手段および前記振れ角検出手段の検出結果が正常であり、かつ前記受光部の検出結果に異常がある場合、前記スクリーンの異常であると判定する
    請求項1から7の何れか1項に記載の車両用表示装置。
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