JP2020037367A - 旋回型推進機及び旋回型推進機の制御方法 - Google Patents

旋回型推進機及び旋回型推進機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不感帯処理を行うにあたり、旋回装置の応答性が高い場合であっても、保持部の位置決め精度の低下を抑制できる旋回型推進機を提供する。【解決手段】本発明の一態様に係る旋回型推進機は、スクリュープロペラを保持する保持部を旋回させる旋回装置と、制御装置と、を備え、制御装置は、保持部の実旋回角度と変更指令角度の一方から他方を差し引いた偏差角度について不感帯処理を行い、不感帯処理後の偏差角度である処理後偏差角度を決定し、処理後偏差角度がゼロでないときは保持部を旋回させ、処理後偏差角度がゼロのときは保持部の旋回を停止させ、処理後偏差角度がゼロのときは変更指令角度を指令角度と同じ角度に設定し、正転方向に保持部が旋回するときは変更指令角度を指令角度よりも大きく設定し、逆転方向に保持部が旋回するときは変更指令角度を指令角度よりも小さく設定するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、旋回型推進機及び旋回型推進機の制御方法に関する。
船舶に搭載される旋回型推進機は、スクリュープロペラと、スクリュープロペラを保持する保持部を備えている(例えば、特許文献1参照)。保持部は水平方向に旋回するように構成されており、保持部の旋回角度を調整することで船舶を任意の方向に推進させることができる。
特開昭58−209697号公報
旋回型推進機は、オペレータが入力した指令角度と保持部の実旋回角度との偏差角度(差分)がゼロとなるように保持部を旋回させ、偏差角度がゼロになったとき保持部の旋回を停止する。つまり、フィードバック制御を行う。ただし、実旋回角度が指令角度からわずかにずれた場合や、実旋回角度の計測誤差が生じた場合にまで保持部を旋回させると、不要にエネルギを消費してしまうおそれがある。そのため、保持部の旋回角度を制御するにあたり不感帯処理を行う場合がある。
不感帯処理は、ゼロ以下の値を下限値としゼロ以上の値を上限値とする不感帯範囲を設定し、偏差角度が不感帯範囲にあるときには、当該偏差角度をゼロとみなす処理である。この処理を行うことにより、例えば実旋回角度が指令角度からわずかにずれた場合や、実旋回角度の計測誤差が生じた場合には、偏差角度がゼロとみなされるため、保持部は停止したままとなる。そのため、不要なエネルギの消費を抑制することができる。
ただし、不感帯処理を行うと、保持部を指令角度に向かって旋回させる際、偏差角度が不感帯範囲に入ると、保持部が指令角度に至っていないにもかかわらず、その時点で保持部は停止する。そのため、旋回装置の応答性が高い場合には、保持部は指令角度に達せず、位置決めの精度が低下するという問題が生じる。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、不感帯処理を行うにあたり、旋回装置の応答性が高い場合であっても、保持部の位置決め精度の低下を抑制できる旋回型推進機及び旋回型推進機の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る旋回型推進機は、スクリュープロペラと、前記スクリュープロペラを保持する保持部と、前記保持部を旋回させる旋回装置と、入力された指令角度に基づいて前記保持部の旋回角度を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記指令角度に基づいて変更指令角度を設定し、前記保持部の実旋回角度と前記変更指令角度の一方から他方を差し引いた偏差角度が下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、前記変更指令角度を設定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは変更指令角度を前記指令角度と同じ角度に設定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは変更指令角度を前記指令角度よりも大きい角度に設定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは変更指令角度を前記指令角度よりも小さい角度に設定するように構成されている。
この旋回型推進機では、正転方向に保持部が旋回する場合は、変更指令角度が指令角度よりも大きく設定されるため、偏差角度は小さくなる。その結果、保持部が正転方向に旋回して偏差角度が不感帯範囲の下限値に達した時点で、既に保持部は指令角度の近くに位置することになる。つまり、この時点において処理後偏差角度がゼロであるとして保持部の旋回を停止したとしても、保持部を指令角度の近くに位置させることができる。また、逆転方向に保持部が旋回する場合は、変更指令角度が指令角度よりも小さく設定されるため、偏差角度は大きくなる。その結果、保持部が逆転方向に旋回して偏差角度が不感帯範囲の上限値に達した時点で、既に保持部は指令角度の近くに位置することになる。つまり、この時点において処理後偏差角度がゼロであるとして保持部の旋回を停止したとしても、保持部を指令角度の近くに位置させることができる。したがって、上記の構成によれば、旋回装置の応答性が高い場合であっても、保持部の位置決め精度の低下を抑制することができる。
また、本発明の他の態様に係る旋回型推進機は、スクリュープロペラと、前記スクリュープロペラを保持する保持部と、前記保持部を旋回させる旋回装置と、入力された指令角度に基づいて前記保持部の旋回角度を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲を設定し、前記保持部の実旋回角度から前記指令角度を差し引いた偏差角度が前記不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、前記不感帯範囲を設定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記不感帯範囲の下限値を所定の基準下限値に設定するとともに上限値を所定の基準上限値に設定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の下限値を前記基準下限値よりも大きい値に設定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の上限値を前記基準上限値よりも小さい値に設定するように構成されている。
この旋回型推進機では、正転方向に保持部が旋回する場合は、不感帯範囲の下限値を基準下限値よりも大きい値に設定する。そのため、保持部が正転方向に旋回して偏差角度が不感帯範囲の下限値に達した時点で、既に保持部は指令角度の近くに位置することになる。つまり、この時点において処理後偏差角度がゼロであるとして保持部の旋回を停止したとしても、保持部を指令角度の近くに位置させることができる。また、逆転方向に保持部が旋回する場合は、不感帯範囲の上限値を基準上限値よりも小さい値に設定する。そのため、保持部が逆転方向に旋回して偏差角度が不感帯範囲の上限値に達した時点で、既に保持部は指令角度の近くに位置することになる。つまり、この時点において処理後偏差角度がゼロであるとして保持部の旋回を停止したとしても、保持部を指令角度の近くに位置させることができる。したがって、上記の構成によれば、旋回装置の応答性が高い場合であっても、保持部の位置決め精度の低下を抑制することができる。
また、本発明の他の態様に係る旋回型推進機は、スクリュープロペラと、前記スクリュープロペラを保持する保持部と、前記保持部を旋回させる旋回装置と、入力された指令角度に基づいて前記保持部の旋回角度を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲を設定し、前記指令角度から前記保持部の実旋回角度を差し引いた偏差角度が前記不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、前記不感帯範囲を設定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記不感帯範囲の下限値を所定の基準下限値に設定するとともに上限値を所定の基準上限値に設定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の上限値を前記基準上限値よりも小さい値に設定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の下限値を前記基準下限値よりも大きい値に設定するように構成されている。
前述した旋回型推進機では保持部の実旋回角度から指令角を差し引いた角度を偏差角度と定義しているのに対し、この旋回型推進機では指令角度から保持部の実旋回角度を差し引いた角度を偏差角度として定義している。この場合であっても、不感帯範囲の設定を前述した旋回型推進機の場合と逆にしているため、前述した旋回型推進機と同様の効果を得ることができる。
また、本発明の他の態様に係る旋回型推進機は、スクリュープロペラと、前記スクリュープロペラを保持する保持部と、前記保持部を旋回させる旋回装置と、入力された指令角度に基づいて前記保持部の旋回角度を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記保持部の実旋回角度に基づいて変更実旋回角度を決定し、前記変更実旋回角度と前記指令角度の一方から他方を差し引いた偏差角度が下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、前記処理後偏差角度がゼロでないときには、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、前記変更実旋回角度を決定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは変更実旋回角度を実旋回角度と同じ角度に決定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは変更実旋回角度を前記実旋回角度よりも小さい角度に決定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは変更実旋回角度を前記実旋回角度よりも大きい角度に出力するように構成されている。
この旋回型推進機では、正転方向に保持部が旋回する場合は、変更実旋回角度を実旋回角度よりも小さい角度に決定するため、偏差角度は小さくなる。その結果、保持部が正転方向に旋回して偏差角度が不感帯範囲の下限値に達した時点で、既に保持部は指令角度の近くに位置することになる。つまり、この時点において処理後偏差角度がゼロであるとして保持部の旋回を停止したとしても、保持部を指令角度の近くに位置させることができる。また、逆転方向に保持部が旋回する場合は、変更実旋回角度を実旋回角度よりも大きい角度に決定するため、偏差角度は大きくなる。その結果、保持部が逆転方向に旋回して偏差角度が不感帯範囲の上限値に達した時点で、既に保持部は指令角度の近くに位置することになる。つまり、この時点において処理後偏差角度がゼロであるとして保持部の旋回を停止したとしても、保持部を指令角度の近くに位置させることができる。したがって、上記の構成によれば、旋回装置の応答性が高い場合であっても、保持部の位置決め精度の低下を抑制することができる。
また、本発明の他の態様に係る旋回型推進機は、スクリュープロペラと、前記スクリュープロペラを保持する保持部と、前記保持部を旋回させる旋回装置と、入力された指令角度に基づいて前記保持部の旋回角度を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記指令角度と前記保持部の実旋回角度の一方から他方を差し引いた偏差角度がゼロとなるように前記保持部を旋回させ、前記偏差角度がゼロに至った後は、下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲を設定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させるように構成されている。
この旋回型推進機は、偏差角度がゼロに至るまでは不感帯処理を行わずに旋回角度の制御が実施されるため、旋回装置の応答性が高い場合であっても、保持部の位置決め精度の低下を抑制することができる。また、偏差角度がゼロに至った後は不感帯処理を行いつつ旋回角度の制御が行われるため、不要なエネルギの消費を抑制することができる。
本発明の一態様に係る旋回型推進機の制御方法は、スクリュープロペラと、前記スクリュープロペラを保持する保持部と、前記保持部を旋回させる旋回装置と、を備えた旋回型推進機の制御方法であって、入力された指令角度に基づいて変更指令角度を設定し、前記保持部の実旋回角度と前記変更指令角度の一方から他方を差し引いた偏差角度が下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、前記変更指令角度を設定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは変更指令角度を前記指令角度と同じ角度に設定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは変更指令角度を前記指令角度よりも大きい角度に設定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは変更指令角度を前記指令角度よりも小さい角度に設定する。
また、本発明の他の態様に係る旋回型推進機の制御方法は、スクリュープロペラと、前記スクリュープロペラを保持する保持部と、前記保持部を旋回させる旋回装置と、を備えた旋回型推進機の制御方法であって、下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲を設定し、前記保持部の実旋回角度から入力された指令角度を差し引いた偏差角度が前記不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、前記不感帯範囲を設定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記不感帯範囲の下限値を所定の基準下限値に設定するとともに上限値を所定の基準上限値に設定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の下限値を前記基準下限値よりも大きい値に設定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の上限値を前記基準上限値よりも小さい値に設定する。
また、本発明の他の態様に係る旋回型推進機の制御方法は、スクリュープロペラと、前記スクリュープロペラを保持する保持部と、前記保持部を旋回させる旋回装置と、を備えた旋回型推進機の制御方法であって、下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲を設定し、入力された指令角度から前記保持部の実旋回角度を差し引いた偏差角度が前記不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、前記不感帯範囲を設定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記不感帯範囲の下限値を所定の基準下限値に設定するとともに上限値を所定の基準上限値に設定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の上限値を前記基準上限値よりも小さい値に設定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の下限値を前記基準下限値よりも大きい値に設定する。
また、本発明の他の態様に係る旋回型推進機の制御方法は、スクリュープロペラと、前記スクリュープロペラを保持する保持部と、前記保持部を旋回させる旋回装置と、を備えた旋回型推進機の制御方法であって、前記保持部の実旋回角度に基づいて変更実旋回角度を決定し、前記変更実旋回角度から入力された指令角度を差し引いた偏差角度が下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、前記処理後偏差角度がゼロでないときには、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、前記変更実旋回角度を決定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは変更実旋回角度を実旋回角度と同じ角度に決定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは変更実旋回角度を前記実旋回角度よりも小さい角度に決定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは変更実旋回角度を前記実旋回角度よりも大きい角度に出力する。
また、本発明の他の態様に係る旋回型推進機の制御方法は、スクリュープロペラと、前記スクリュープロペラを保持する保持部と、前記保持部を旋回させる旋回装置と、を備えた旋回型推進機の制御方法であって、入力された指令角度と前記保持部の実旋回角度の一方から他方を差し引いた偏差角度がゼロとなるように前記保持部を旋回させ、前記偏差角度がゼロに至った後は、下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲を設定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させる。
上記の旋回型推進機及び旋回型推進機の制御方法によれば、不感帯処理を行うにあたり、旋回装置の応答性が高い場合であっても、保持部の位置決め精度の低下を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る旋回型推進機の概略構成図である。 図2は、旋回方向及び旋回角度を説明する図である。 図3は、第1実施形態における制御プログラムのフローチャートである。 図4は、入力される指令角度の一例を示した図である。 図5は、比較例の保持部の動作を示す図である。 図6は、第1実施形態の保持部の動作を示す図である。 図7は、第2実施形態における制御プログラムのフローチャートである。 図8は、第2実施形態の保持部の動作を示す図である。 図9は、第3実施形態における制御プログラムのフローチャートである。 図10は、第3実施形態の保持部の動作を示す図である。 図11は、第4実施形態における制御プログラムのフローチャートである。 図12は、第4実施形態の保持部の動作を示す図である。
(第1実施形態)
<旋回型推進機の概略構成>
はじめに、第1実施形態に係る旋回型推進機100の概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係る旋回型推進機100の概略構成図である。旋回型推進機100は、船舶の推進機であり、図1に示すようにスクリュープロペラ10と、保持部20と、旋回装置30と、旋回角度計測装置40と、制御装置50と、を備えている。以下、これらの構成要素について順に説明する。
スクリュープロペラ10は、図外のエンジンから伝達される動力によって回転する部分である。スクリュープロペラ10は複数の回転翼11を有しており、これらの回転翼11が水中で回転することにより推力が発生する。スクリュープロペラ10は、回転翼11の角度が変化する「可変ピッチプロペラ」であってもよく、回転翼11の角度が一定である「固定ピッチプロペラ」であってもよい。
保持部20は、スクリュープロペラ10を保持する装置である。本実施形態の保持部20は、スクリュープロペラ10の回転軸が水平になるように保持する。また、保持部20自体も水平方向に旋回する。つまり、保持部20は、鉛直方向に延びる旋回軸を中心にして旋回する。なお、以下では、図2に示すように、平面視において保持部20が時計回りに旋回するときの方向を「正転方向」と呼び、反時計回りに旋回するときの方向を「逆転方向」と呼ぶこととする。保持部20は、正転方向及び逆転方向のいずれの方向においても360度以上旋回することができる。また、旋回角度は平面視において時計回り方向に大きくなるものとする。
旋回装置30は、保持部20を旋回させる装置である。本実施形態の旋回装置30は電動式であって、保持部20の上部に設けられた保持部側ギヤ31と、保持部側ギヤ31と噛み合うモータ側ギヤ32と、モータ側ギヤ32に接続された駆動モータ33と、駆動モータ33の回転速度及び回転方向を調整する電力変換装置34と、を有している。なお、旋回装置30は油圧式であってもよい。
旋回角度計測装置40は、保持部20の実旋回角度を計測する装置である。本実施形態では、旋回角度計測装置40は、保持部側ギヤ31に設けられた角度センサを用いて保持部20の実旋回角度を計測する。ただし、旋回角度計測装置40は、駆動モータ33の回転速度等から実旋回角度を算出(計測)するように構成されていてもよい。
制御装置50は、保持部20の旋回角度等を制御する装置である。制御装置50は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、及び、I/Oインターフェース等を有している。制御装置50の不揮発性メモリには、後述する制御プログラム及び種々のデータが保存されており、プロセッサがこの制御プログラムに基づき揮発性メモリを用いて演算処理を行う。
制御装置50は、船体に設けられたオペレータ操作装置101と電気的に接続されており、オペレータ操作装置101から送信される指令信号を受信して、指令角度を取得する。つまり、制御装置50には指令角度が入力される。また、制御装置50は、旋回角度計測装置40と電気的に接続されており、旋回角度計測装置40から送信される計測信号に基づいて保持部20の実旋回角度を取得することができる。さらに、制御装置50は、旋回装置30の電力変換装置34と電気的に接続されており、電力変換装置34に制御信号を送信することができる。これにより制御装置50は、駆動モータ33の回転方向及び回転速度を調整することができ、ひいては保持部20の旋回方向及び旋回速度を調整することができる。
<制御プログラム>
続いて、保持部20の旋回角度を制御する制御プログラムについて説明する。図3は、制御プログラムのフローチャートである。図3で示す制御プログラムは、制御装置50によって実行される。
図3に示すように、制御プログラムが開始されると、制御装置50はオペレータ操作装置101から指令角度を取得するとともに、旋回角度計測装置40から保持部20の実旋回角度を取得する(ステップS1)。
続いて、制御装置50は、ステップS1で取得した指令角度に基づいて変更指令角度を設定する(ステップS2)。具体的には、制御装置50は、保持部20が正転方向に旋回するときは変更指令角度を指令角度よりも大きい値に設定し、保持部20が逆転方向に旋回するときは変更指令角度を指令角度よりも小さい角度に設定する。なお、保持部20の旋回方向は後述のステップS5で選択するが、旋回方向が選択されていない初期段階では、変更指令角度を指令角度と同じ角度に設定すればよい。また、保持部20が指令角度又はその付近に位置している場合(後述する処理後偏差角度がゼロである場合)、制御装置50は、変更指令角度を指令角度と同じ角度に設定する。
一例として、図4に示すように、保持部20の実旋回角度が0度のときに、制御装置50が指令角度として160度を取得したとする。この場合、制御装置50は、保持部20が正転方向に旋回する場合には、変更指令角度として指令角度よりも大きい角度、例えば160.5度に設定する。また、保持部20が逆転方向に旋回する場合には、変更指令角度として指令角度よりも小さい角度、例えば159.5度に設定する。さらに、保持部20が指令角度又はその付近に位置する場合は、変更指令角度を指令角度と同じ160度に設定する。
続いて、制御装置50は、偏差角度を算出する(ステップS3)。具体的には、制御装置50は、ステップS1で取得した実旋回角度からステップS2で設定した変更指令角度を差し引いて偏差角度を算出する。例えば、ステップS2で設定した変更指令角度が160.5度のとき、保持部20が正転方向に旋回して実旋回角度が150度にまで達したときの偏差角度は−10.5度となる。また、ステップS2で設定した変更指令角度が159.5度のとき、保持部20が逆転方向に旋回して実旋回角度が170度にまで達したときの偏差角度は+10.5度となる。
続いて制御装置50は、不感帯処理を行う(ステップS4)。具体的には、制御装置50は、ステップS3で算出した偏差角度が所定の不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を偏差角度と同じ角度に決定し、上記偏差角度が所定の不感帯範囲にあるときは処理後偏差角度をゼロに決定する。なお、不感帯範囲は、下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする(上限値及び下限値は不感帯範囲に含まれる)。また、不感帯範囲は所定の幅を有している(つまり、下限値と上限値は同じ値ではない)。
本実施形態では、不感帯範囲の下限値を−0.5度とし、上限値を+0.5度とする。この場合、偏差角度が−10.5度であれば偏差角度が不感帯範囲にないため、制御装置50は処理後偏差角度を−10.5度に決定する。同様に、偏差角度が+10.5度であれば偏差角度が不感帯範囲にないため、制御装置50は処理後偏差角度を+10.5度に決定する。
これに対し、変更指令角度が160.5度のとき、保持部20が正転方向に旋回して実旋回角度が160度にまで達すると偏差角度は−0.5度となる。このとき、偏差角度は不感帯範囲の下限値に相当するため、不感帯範囲に含まれることになる。よって、制御装置50は処理後偏差角度を0度に決定する。同様にして、変更指令角度が159.5度のとき、保持部20が逆転方向に旋回して実旋回角度が160度にまで達すると、偏差角度は+0.5度となるため、制御装置50は処理後偏差角度を0度に決定する。
続いて、制御装置50は、ステップS4で決定した処理後偏差角度に基づいて必要により保持部20を旋回させる(ステップS5)。具体的には、制御装置50は、処理後偏差角度が0度のときは旋回装置30に制御信号を送信して保持部20の旋回を停止させ、処理後偏差角度が0度でない場合には旋回装置30に制御信号を送信して保持部20を旋回させる。
保持部20を旋回させる場合は、保持部20の旋回方向を選択し、保持部の旋回速度を決定して旋回装置30に制御信号を送信する。本実施形態では、旋回距離の少ない方向を旋回方向に選択する。図4で示すように、0度から変更指令角度(初期値)である160度まで保持部20が旋回する場合、正転方向に旋回した方が逆転方向に旋回する場合に比べて旋回距離が少ない。そのため、この場合、制御装置50は旋回方向として正転方向を選択する。また、本実施形態では、制御装置50は、保持部20の旋回速度をPID制御を用いて決定する。ただし、保持部20の旋回速度は、PID制御以外の手法を用いて決定してもよい。PID制御では、処理後偏差角度の絶対値が大きいほど、旋回速度として大きな値が決定される。
ステップS5を経た後は、ステップS1に戻ってステップS1乃至S5を繰り返す。以上の制御プログラムを実行することにより、保持部20は変更指令角度に向かって旋回する。つまり、本実施形態では、指令角度ではなく、変更指令角度に基づいてフィードバック制御が行われる。
<保持部の動作>
次に、比較例における保持部20の動作と本実施形態における保持部20の動作について説明する。図5は、比較例における保持部20の動作を示す図である。図中の曲線は、保持部20の実旋回角度の時間変化を表している。図5において、横軸が時間を示しており、縦軸が旋回角度を示している。図中の斜線部分は、不感帯範囲に相当する。なお、保持部20は正転方向に旋回するものとする。
図5の比較例に係る旋回型推進機では、ステップS2が省略される。つまり、比較例に係る旋回型推進機では、ステップS3において変更実旋回角度ではなく、実旋回角度から指令角度を差し引いて偏差角度を算出し、この偏差角度に基づいて保持部20の旋回角度が制御される。つまり、指令角度に基づいてフィードバック制御が行われる。この点以外は、比較例に係る旋回型推進機は、本実施形態に係る旋回型推進機100と同じ構成を備えている。
比較例では、図5に示すように、時間T0で制御装置50が指令角度を取得すると、保持部20は入力された指令角度に向かって旋回し始める。前述した例でいえば、保持部20の実旋回角度が0度のときに、制御装置50が指令角度として160度を取得すると、保持部20は指令角度である160度に向かって旋回し始める。
そして、時間T1で偏差角度が不感帯範囲の下限値に至り、このとき制御装置50は処理後偏差角度を0度に決定し、保持部20を停止させる。これにより、保持部20は不感帯範囲の下限値に相当する旋回角度で停止する。前述した例でいえば、不感帯範囲の下限値が−0.5度であるとすると、保持部20は159.5度まで旋回した時点で停止する。
そして、旋回装置30の応答性が高い場合には、保持部20の実旋回角度は増加せず、保持部20は指令角度に至ることはない。前述した例でいえば、保持部20は、159.5度のまま停止し、指令角度である160度に至ることはない。
図6は、本実施形態における保持部20の動作を示す図である。図5と同様に、図中の曲線は、保持部20の実旋回角度の時間変化を表している。また、図6において、横軸が時間を示しており、縦軸が旋回角度を示している。図中の斜線部分は、不感帯範囲に相当する。なお、保持部20は正転方向に旋回するものとする。
本実施形態では、図6に示すように、時間T0で制御装置50が指令角度を取得すると、保持部20は入力された指令角度ではなく、変更指令角度に向かって旋回し始める。前述した例でいえば、保持部20の実旋回角度が0度のときに、制御装置50が指令角度として160度を取得すると、保持部20は変更指令角度である160.5度に向かって旋回し始める。
そして、時間T2で偏差角度が不感帯範囲の下限値に至り、このとき制御装置50は処理後偏差角度を0度に決定し、保持部20を停止させる。これにより、保持部20は不感帯範囲の下限値に相当する旋回角度で停止する。前述した例でいえば、不感帯範囲の下限値が−0.5であるとすると、保持部20は160度まで旋回した時点で停止する。つまり、保持部20は、指令角度である160度で停止する。このように、本実施形態によれば、旋回装置30の応答性が高いか否かにかかわらず、保持部20を指令角度にまで旋回させることができる。
その後、偏差角度が不感帯範囲にある(処理後偏差角度がゼロである)ことから、変更指令角度は指令信号と同じ角度に設定される。前述した例でいえば、160.5度であった変更指令角度が160度に設定される。これにより、不感帯範囲に相当する旋回角度範囲も旋回角度が小さい方向にスライドする。その結果、保持部20の実旋回角度が変更指令角度からわずかにずれたり、実回転角度の計測誤差が生じたりしても簡単には保持部20は旋回しない。よって、保持部20の不要な旋回によるエネルギーロスを抑制することができる。
なお、以上では、保持部20が正転方向に旋回する場合を例にして保持部20の動作を説明したが、保持部20が逆転方向に旋回する場合には、保持部20が正転方向に旋回する場合とは逆に、制御装置50は変更指令角度を指令角度よりも大きく設定する。これにより、保持部20が正転方向に旋回する場合と同様に、保持部20が逆転方向に旋回する場合にも保持部20を指令角度又はその付近で停止させることができる。
以上のとおり、本実施形態に係る旋回型推進機100では、不感帯処理を行うにあたり、旋回装置30の応答性が高いとしても、保持部20が指令角度にまで旋回することができるため、保持部20の位置決め精度の低下を抑制できる。
なお、本実施形態ではステップS3において、実旋回角度から変更指令角度を差し引いて偏差角度を算出し、この偏差角度を用いて後の処理を行っている。ただし、実旋回角度から変更指令角度を差し引いた角度ではなく、変更指令角度から実旋回角度を差し引いた角度を偏差角度とし、その後の処理を行っても良い。この場合であっても、本実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
(第2実施形態)
<制御プログラム>
次に、第2実施形態に係る旋回型推進機200について説明する。本実施形態に係る旋回型推進機200は、第1実施形態に係る旋回型推進機100と基本的な構成は同じである(図1参照)。ただし、本実施形態の制御プログラムは、第1実施形態の制御プログラムと一部異なる。以下では、第1実施形態の制御プログラムと比較しながら第2実施形態の制御プログラムについて説明する。
図7は、第2実施形態における制御プログラムのフローチャートである。図7に示すように、本実施形態の制御プログラムは変更指令角度を設定するステップS2(図3参照)を有していない一方、不感帯範囲を設定するステップS3aを有している点で、第1実施形態の制御プログラムと異なる。
本実施形態では、制御プログラムが開始されると、第1実施形態の場合と同様に、制御装置50はオペレータ操作装置101から指令角度を取得するとともに、旋回角度計測装置40から保持部20の実旋回角度を取得する(ステップS1)。
続いて、制御装置50は、偏差角度を算出する(ステップS3)。具体的には、制御装置50は、ステップS1で取得した実旋回角度から同じくステップS1で取得した指令角度を差し引いて偏差角度を算出する。例えば、指令角度が160度のとき、保持部20が正転方向に旋回して実旋回角度が150度にまで達したときの偏差角度は−10度である。また、例えば、指令角度が160度のとき、保持部20が逆転方向に旋回して実旋回角度が170度にまで達したときの偏差角度は+10度である。
続いて、制御装置50は、不感帯範囲を設定する(ステップS3a)。具体的には、制御装置50は、保持部20が指令角度又はその近傍にあるとき(つまり、処理後偏差角度がゼロであるとき)、不感帯範囲の下限値を所定の基準下限値に設定するとともに上限値を所定の基準上限値に設定する。本実施形態では、基準下限値を−0.5度とし基準上限値を+0.5度とする。この場合、不感帯範囲の下限値は−0.5に設定され、上限値は+0.5度に設定されることになる。
一方、制御装置50は、保持部20が正転方向に旋回するときは、不感帯範囲の下限値を基準下限値よりも大きい値に設定する。本実施形態では、不感帯範囲の下限値を0度に設定する。なお、保持部20が正転方向に旋回するときは、不感帯範囲の上限値は特に設定する必要はないが、基準上限値と同じ+0.5度に設定してもよい。また、不感帯範囲の上限値を基準上限値よりも大きくして、不感帯範囲全体をオフセットしても良い。
また、制御装置50は、保持部20が逆転方向に旋回するときは、不感帯範囲の上限値を基準上限値よりも小さい値に設定する。本実施形態では、不感帯範囲の上限値を0度に設定する。なお、保持部20が逆転方向に旋回するときは、不感帯範囲の下限値は特に設定する必要はないが、基準下限値と同じ−0.5度に設定してもよい。また、不感帯範囲の下限値を基準下限値よりも小さくして、不感帯範囲全体をオフセットしても良い。
なお、保持部20が指令角度又はその近傍にあるか否か(つまり、処理後偏差角度がゼロであるか否か)が明らかでなく、保持部20の旋回方向が明らかでない初期段階の場合は、不感帯範囲の下限値を上記の基準下限値に設定するとともに上限値を上記の基準上限値に設定すればよい。
続いて、制御装置50は、不感帯処理を行う(ステップS4)。本実施形態における不感帯処理は、第1実施形態における不感帯処理と同じである。ただし、上記のとおり不感帯範囲が一定でない点で第1実施形態の場合と異なる。本実施形態の場合、例えば偏差角度が基準下限値よりも大きい−0.3度であっても、保持部20が正転方向に旋回するときは、不感帯範囲に入らないことになる。
続いて、制御装置50は、ステップS4で決定した処理後偏差角度に基づいて必要により保持部20を旋回させる(ステップS5)。具体的には、第1実施形態の場合と同様に、制御装置50は、処理後偏差角度が0度のときは旋回装置30に制御信号を送信して保持部20の旋回を停止させ、処理後偏差角度が0度でない場合には旋回装置30に制御信号を送信して保持部20を旋回させる。ステップS5を経た後は、ステップS1に戻ってステップS1乃至S5を繰り返す。
<保持部の動作>
次に、本実施形態における保持部20の動作について説明する。図8は、本実施形態における保持部20の動作を示す図である。図中の曲線は、保持部20の実旋回角度の時間変化を表している。図8において、横軸が時間を示しており、縦軸が旋回角度を示している。図中の斜線部分は、不感帯範囲に相当する。なお、保持部20は正転方向に旋回するものとする。
本実施形態では、図8に示すように、時間T0で制御装置50が指令角度を取得すると、保持部20は入力された指令角度に向かって旋回し始める。前述した例でいえば、保持部20の実旋回角度が0度のときに、制御装置50が指令角度として160度を取得すると、保持部20は指令角度である160度に向かって旋回し始める。このとき、不感帯範囲の下限値は、基準下限値である−0.5度よりも大きい0度に設定される。
そして、時間T3で偏差角度が不感帯範囲の下限値である0度に至ると、制御装置50は処理後偏差角度を0度に決定し、保持部20を停止させる。本実施形態では、不感帯範囲の下限値が0度であるため、保持部20は指令角度まで旋回した時点で停止することになる。前述した例でいえば、保持部20は160度まで旋回した時点で停止する。このように、本実施形態によれば、旋回装置30の応答性が高いか否かにかかわらず、保持部20を指令角度にまで旋回させることができる。
その後、偏差角度が不感帯範囲にある(処理後偏差角度がゼロである)ことから、不感帯範囲の下限値を基準下限値に設定し、不感帯範囲の上限値を基準上限値に設定する。本実施形態では、不感帯範囲の下限値を−0.5度に設定し、不感帯範囲の上限値を+0.5度に設定する。これにより、保持部20の実旋回角度が変更指令角度からわずかにずれたり、実回転角度の計測誤差が生じたりしても簡単には保持部20は旋回しない。よって、保持部20の不要な旋回によるエネルギーロスを抑制することができる。
なお、以上では、保持部20が正転方向に旋回する場合を例にして保持部20の動作を説明したが、保持部20が逆転方向に旋回する場合には、保持部20が正転方向に旋回する場合とは異なり、制御装置50は不感帯範囲の上限値を基準上限値よりも小さい値(0度)に設定する。これにより、保持部20を指令角度又はその付近で停止させることができる。
以上のとおり、本実施形態に係る旋回型推進機200では、不感帯処理を行うにあたり、旋回装置30の応答性が高いとしても、保持部20が指令角度にまで旋回することができるため、保持部20の位置決め精度の低下を抑制できる。
なお、本実施形態ではステップS3において、実旋回角度から指令角度を差し引いて偏差角度を算出し、この偏差角度を用いて後の処理を行っている。ただし、実旋回角度から変更指令角度を差し引いた角度ではなく、変更指令角度から実旋回角度を差し引いた角度を偏差角度とし、その後の処理を行っても良い。この場合には本実施形態の場合と不感帯範囲の設定が異なる。具体的には、制御装置50は、ステップS3aにおいて、保持部20が指令角度又はその近傍にあるとき、不感帯範囲の下限値を所定の基準下限値に設定するとともに上限値を所定の基準上限値に設定する点は同じであるが、保持部20が正転方向に旋回するときは、不感帯範囲の上限値を基準上限値よりも小さい値に設定し、保持部20が逆転方向に旋回するときは、不感帯範囲の下限値を基準下限値よりも大きい値に設定する。
(第3実施形態)
<制御プログラム>
次に、第3実施形態に係る旋回型推進機300について説明する。本実施形態に係る旋回型推進機300は、第1実施形態に係る旋回型推進機100と基本的な構成は同じである(図1参照)。ただし、本実施形態の制御プログラムは、第1実施形態の制御プログラムと一部異なる。以下では、第1実施形態の制御プログラムと比較しながら第3実施形態の制御プログラムについて説明する。
図9は、第3実施形態における制御プログラムのフローチャートである。図9に示すように、本実施形態の制御プログラムは変更指令角度を設定するステップS2(図3参照)を有していない一方、変更旋回角度を決定するステップS1aを有している点で、第1実施形態の制御プログラムと異なる。
本実施形態では、制御プログラムが開始されると、第1実施形態の場合と同様に、制御装置50はオペレータ操作装置101から指令角度を取得するとともに、旋回角度計測装置40から保持部20の実旋回角度を取得する(ステップS1)。
続いて、制御装置50は、変更実旋回角度を決定する(ステップS1a)。具体的には、制御装置50は、処理後偏差角度がゼロのとき、つまり保持部20が指令角度又はその近傍にあるときは、変更実旋回角度を実旋回角度と同じ角度に決定する。例えば、実旋回角度が150度であるときは、そのまま変更実旋回角度を150度に決定する。
一方、制御装置50は、保持部20が正転方向に旋回するときは、変更実旋回角度を実旋回角度よりも小さい角度に決定する。本実施形態では、例えば変更実旋回角度を実旋回角度よりも0.5度小さい角度に決定する。つまり、実旋回角度が150度であるときは、変更実旋回角度を149.5度に決定する。
また、制御装置50は、保持部20が逆転方向に旋回するときは、変更実旋回角度を実旋回角度よりも大きい角度に決定する。本実施形態では、例えば変更実旋回角度を実旋回角度よりも0.5度大きい角度に決定する。つまり、実旋回角度が150度であるときは、変更実旋回角度を150.5度に決定する。
なお、保持部20が指令角度又はその近傍にあるか否か(つまり、処理後偏差角度がゼロであるか否か)が明らかでなく、保持部20の旋回方向が明らかでない初期段階の場合は、変更指令角度を指令角度と同じ角度に設定すればよい。
続いて、制御装置50は、偏差角度を算出する(ステップS3)。具体的には、制御装置50は、ステップS1aで決定した変更実旋回角度からステップS1で取得した指令角度を差し引いて偏差角度を算出する。例えば、指令角度が160度のとき、保持部20が正転方向に旋回して実旋回角度が150度にまで達したとき、変更実旋回角度は149.5度であるから偏差角度は−10.5度となる。また、例えば、指令角度が160度のとき、保持部20が逆転方向に旋回して実旋回角度が170度にまで達したとき、変更実旋回角度は150.5度であるから偏差角度は+10.5度となる。
続いて制御装置50は、不感帯処理を行う(ステップS4)。本実施形態における不感帯処理は、第1実施形態における不感帯処理と同じである。具体的には、制御装置50は、ステップS3で算出した偏差角度が所定の不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を偏差角度と同じ角度に決定し、上記偏差角度が所定の不感帯範囲にあるときは処理後偏差角度をゼロに決定する。
本実施形態では、不感帯範囲の下限値を−0.5度とし、上限値を+0.5度とする。この場合、偏差角度が−10.5度であれば偏差角度が不感帯範囲にないため、制御装置50は処理後偏差角度を−10.5度に決定する。同様に、偏差角度が+10.5度であれば偏差角度が不感帯範囲にないため、制御装置50は処理後偏差角度を+10.5度に決定する。
これに対し、指令角度が160度のとき、保持部20が正転方向に旋回して実旋回角度が160度にまで達すると、変更実旋回角度は159.5度であるから、偏差角度は−0.5度となる。このとき、偏差角度は不感帯範囲の下限値に相当するため、不感帯範囲に含まれることになる。よって、制御装置50は処理後偏差角度を0度に決定する。同様にして、指令角度が160度のとき、保持部20が逆転方向に旋回して実旋回角度が160度にまで達すると、変更実旋回角度は149.5度であるから、偏差角度は+0.5度となるため、制御装置50は処理後偏差角度を0度に決定する。
続いて、制御装置50は、ステップS4で決定した処理後偏差角度に基づいて必要により保持部20を旋回させる(ステップS5)。具体的には、第1実施形態の場合と同様に、制御装置50は、処理後偏差角度が0度のときは旋回装置30に制御信号を送信して保持部20の旋回を停止させ、処理後偏差角度が0度でない場合には旋回装置30に制御信号を送信して保持部20を旋回させる。ステップS5を経た後は、ステップS1に戻ってステップS1乃至S5を繰り返す。
<保持部の動作>
次に、本実施形態における保持部20の動作について説明する。図10は、本実施形態における保持部20の動作を示す図である。図中の実線で描かれた曲線は、保持部20の実旋回角度の時間変化を表しており、破線で描かれた曲線は変更実旋回角度の時間変化を表している。また、図10において、横軸が時間を示しており、縦軸が旋回角度を示している。図中の斜線部分は、不感帯範囲に相当する。なお、保持部20は正転方向に旋回するものとする。
本実施形態では、図10に示すように、時間T0で制御装置50が指令角度を取得すると、変更実旋回角度は入力された指令角度に向かって旋回し始める。ただし、変更実旋回角度は実旋回角度よりも小さい角度に決定されている。前述した例でいえば、保持部20の実旋回角度が0度のときに、制御装置50が指令角度として160度を取得すると、変更実旋回角度は−0.5度から指令角度である160度に向かって増加し始める。
そして、時間T4で偏差角度が不感帯範囲の下限値である−0.5度に至ると、制御装置50は処理後偏差角度を0度に決定し、保持部20を停止させる。ただし、本実施形態では、偏差角度は変更実旋回角度(実旋回角度ではない)から指令角度を差し引くことで算出されるため、偏差角度が不感帯範囲の下限値に至った時点で、実旋回角度は指令角度とほぼ同じになる。前述した例でいえば、変更実旋回角度が不感帯範囲の下限値に相当する159.5度に至った時点で、実旋回角度は指令角度と同じ160度となっている。このように、本実施形態によれば、旋回装置30の応答性が高いか否かにかかわらず、保持部20を指令角度にまで旋回させることができる。
その後、偏差角度が不感帯範囲にある(処理後偏差角度がゼロである)ことから、変更実旋回角度は実旋回角度と同じ角度に決定される。つまり、変更実旋回角度は、指令角度にまでスライドする。これにより、保持部20の実旋回角度が変更指令角度からわずかにずれたり、実回転角度の計測誤差が生じたりしても簡単には保持部20は旋回しない。よって、保持部20の不要な旋回によるエネルギーロスを抑制することができる。
なお、以上では、保持部20が正転方向に旋回する場合を例に保持部20の動作を説明したが、保持部20が逆転方向に旋回する場合には、保持部20が正転方向に旋回する場合とは逆に、制御装置50は変更実旋回角度として実旋回角度よりも大きい値を出力する。これにより、保持部20を指令角度又はその付近で停止させることができる。
以上のとおり、本実施形態に係る旋回型推進機300では、不感帯処理を行うにあたり、旋回装置30の応答性が高いとしても、保持部20が指令角度にまで旋回することができるため、保持部20の位置決め精度の低下を抑制できる。
なお、本実施形態ではステップS3において、変更実旋回角度から指令角度を差し引いて偏差角度を算出し、この偏差角度を用いて後の処理を行っている。ただし、実旋回角度から変更指令角度を差し引いた角度ではなく、変更指令角度から実旋回角度を差し引いた角度を偏差角度とし、その後の処理を行っても良い。この場合であっても、本実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
<制御プログラム>
次に、第4実施形態に係る旋回型推進機400について説明する。本実施形態に係る旋回型推進機400は、第1実施形態に係る旋回型推進機100と基本的な構成は同じである(図1参照)。ただし、本実施形態の制御プログラムは、第1実施形態の制御プログラムと一部異なる。以下では、第1実施形態の制御プログラムと比較しながら第4実施形態の制御プログラムについて説明する。
図11は、第4実施形態における制御プログラムのフローチャートである。図11に示すように、本実施形態の制御プログラムは変更指令角度を設定するステップS2(図3参照)を有していない一方、不感帯処理を行うか否かを判断するステップS3bを有している点で、第1実施形態の制御プログラムと異なる。
本実施形態では、制御プログラムが開始されると、第1実施形態の場合と同様に、制御装置50はオペレータ操作装置101から指令角度を取得するとともに、旋回角度計測装置40から保持部20の実旋回角度を取得する(ステップS1)。
続いて、制御装置50は、偏差角度を算出する(ステップS3)。具体的には、制御装置50は、ステップS1で取得した実旋回角度から同じくステップS1で取得した指令角度を差し引いて偏差角度を算出する。例えば、指令角度が160度のとき、保持部20が正転方向に旋回して実旋回角度が150度にまで達したときの偏差角度は−10度である。また、例えば、指令角度が160度のとき、保持部20が逆転方向に旋回して実旋回角度が170度にまで達したときの偏差角度は+10度である。
続いて、制御装置50は、指令角度が設定されてから偏差角度が0度に至ったか否かを判定する(ステップS3b)。つまり、保持部20の実旋回角度が指令角度に至る前か、それとも保持部20の実旋回角度が指令角度に至った後かを判定する。
制御装置50は、ステップS3bにおいて、偏差角度が0度に至ったと判定した場合(ステップS3bでYES)、不感帯処理を行う(ステップS4)。本実施形態における不感帯処理は、第1実施形態における不感帯処理と同じである。具体的には、制御装置50は、ステップS3で算出した偏差角度が所定の不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を偏差角度と同じ角度に決定し、上記偏差角度が所定の不感帯範囲にあるときは処理後偏差角度をゼロに決定する。その後、ステップS4で決定した処理後偏差角度に基づいて必要により保持部20を旋回させる(ステップS5)。具体的には、第1実施形態の場合と同様に、制御装置50は、処理後偏差角度が0度のときは旋回装置30に制御信号を送信して保持部20の旋回を停止させ、処理後偏差角度が0度でない場合には旋回装置30に制御信号を送信して保持部20を旋回させる。
これに対し、制御装置50は、ステップS3bにおいて、偏差角度が0度に至っていないと判定した場合(ステップS3bでNO)、不感帯処理を行わずに、ステップS3で算出した偏差角度に基づいて保持部20を旋回させる(ステップS5)。具体的には、制御装置50は、偏差角度が0度のときは旋回装置30に制御信号を送信して保持部20の旋回を停止させ、偏差角度が0度でない場合には旋回装置30に制御信号を送信して、偏差角度が0度に近づくように保持部20を旋回させる。ステップS5を経た後は、ステップS1に戻ってステップS1乃至S5を繰り返す。
以上のとおり、本実施形態のでは、保持部20の実旋回角度が指令角度に至る前は不感帯処理を行わずに保持部20の旋回角度を制御し、保持部20の実旋回角度が指令角度に至った後は不感帯処理を行って保持部20の旋回角度を制御している。
<保持部の動作>
次に、本実施形態における保持部20の動作について説明する。図12は、本実施形態における保持部20の動作を示す図である。図中の実線で描かれた曲線は、保持部20の実旋回角度の時間変化を表しており、破線で描かれた曲線は変更実旋回角度の時間変化を表している。また、図12において、横軸が時間を示しており、縦軸が旋回角度を示している。図中の斜線部分は、不感帯範囲に相当する。なお、保持部20は正転方向に旋回するものとする。
本実施形態では、図12に示すように、時間T0で制御装置50が指令角度を取得すると、保持部20は入力された指令角度に向かって旋回し始める。そして、保持部20の実旋回角度が指令角度に至る前は不感帯処理が行われないため、保持部20の実旋回角度が指令角度に近づいてゆき時間T5で指令角度に至る。よって、本実施形態によれば、旋回装置30の応答性が高いか否かにかかわらず、保持部20を指令角度にまで旋回させることができる。
そして、時間T5以降は、保持部20の実旋回角度が指令角度に至った後であるから、不感帯処理が行われる。つまり、偏差角度が不感帯範囲にあるときには、保持部20は停止したままとなる。これにより、保持部20の実旋回角度が指令角度からわずかにずれたり、実回転角度の計測誤差が生じたりしても簡単には保持部20は旋回しない。よって、保持部20の不要な旋回によるエネルギーロスを抑制することができる。
なお、以上では、保持部20が正転方向に旋回する場合を例に保持部20の動作を説明したが、保持部20が逆転方向に旋回する場合でも同様の処理を行う。さらに、本実施形態ではステップS3において、実旋回角度から変更指令角度を差し引いて偏差角度を算出し、この偏差角度を用いて後の処理を行っている。ただし、実旋回角度から変更指令角度を差し引いた角度ではなく、変更指令角度から実旋回角度を差し引いた角度を偏差角度とし、その後の処理を行っても良い。この場合であっても、本実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
上述した実施形態では、スクリュープロペラ10が図外のエンジンから伝達される動力によって回転する場合について説明したが、旋回型推進機はこのような構成に限定されない。例えば、旋回型推進機は、筒状のダクトの内周部分に位置するリムにスクリュープロペラが直接取り付けられ、永久磁石モータによりリムがダクト本体に対して回転する、いわゆるリムドライブを採用してもよい。
10 スクリュープロペラ
20 保持部
30 旋回装置
50 制御装置
100、200、300、400 旋回型推進機
101 オペレータ操作装置

Claims (10)

  1. スクリュープロペラと、
    前記スクリュープロペラを保持する保持部と、
    前記保持部を旋回させる旋回装置と、
    入力された指令角度に基づいて前記保持部の旋回角度を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記指令角度に基づいて変更指令角度を設定し、
    前記保持部の実旋回角度と前記変更指令角度の一方から他方を差し引いた偏差角度が下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、
    前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、
    前記変更指令角度を設定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは変更指令角度を前記指令角度と同じ角度に設定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは変更指令角度を前記指令角度よりも大きい角度に設定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは変更指令角度を前記指令角度よりも小さい角度に設定するように構成されている、旋回型推進機。
  2. スクリュープロペラと、
    前記スクリュープロペラを保持する保持部と、
    前記保持部を旋回させる旋回装置と、
    入力された指令角度に基づいて前記保持部の旋回角度を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲を設定し、
    前記保持部の実旋回角度から前記指令角度を差し引いた偏差角度が前記不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、
    前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、
    前記不感帯範囲を設定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記不感帯範囲の下限値を所定の基準下限値に設定するとともに上限値を所定の基準上限値に設定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の下限値を前記基準下限値よりも大きい値に設定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の上限値を前記基準上限値よりも小さい値に設定するように構成されている、旋回型推進機。
  3. スクリュープロペラと、
    前記スクリュープロペラを保持する保持部と、
    前記保持部を旋回させる旋回装置と、
    入力された指令角度に基づいて前記保持部の旋回角度を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲を設定し、
    前記指令角度から前記保持部の実旋回角度を差し引いた偏差角度が前記不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、
    前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、
    前記不感帯範囲を設定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記不感帯範囲の下限値を所定の基準下限値に設定するとともに上限値を所定の基準上限値に設定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の上限値を前記基準上限値よりも小さい値に設定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の下限値を前記基準下限値よりも大きい値に設定するように構成されている、旋回型推進機。
  4. スクリュープロペラと、
    前記スクリュープロペラを保持する保持部と、
    前記保持部を旋回させる旋回装置と、
    入力された指令角度に基づいて前記保持部の旋回角度を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記保持部の実旋回角度に基づいて変更実旋回角度を決定し、
    前記変更実旋回角度と前記指令角度の一方から他方を差し引いた偏差角度が下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、
    前記処理後偏差角度がゼロでないときには、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、
    前記変更実旋回角度を決定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは変更実旋回角度を実旋回角度と同じ角度に決定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは変更実旋回角度を前記実旋回角度よりも小さい角度に決定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは変更実旋回角度を前記実旋回角度よりも大きい角度に出力するように構成されている、旋回型推進機。
  5. スクリュープロペラと、
    前記スクリュープロペラを保持する保持部と、
    前記保持部を旋回させる旋回装置と、
    入力された指令角度に基づいて前記保持部の旋回角度を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記指令角度と前記保持部の実旋回角度の一方から他方を差し引いた偏差角度がゼロとなるように前記保持部を旋回させ、
    前記偏差角度がゼロに至った後は、下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲を設定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させるように構成されている、旋回型推進機。
  6. スクリュープロペラと、
    前記スクリュープロペラを保持する保持部と、
    前記保持部を旋回させる旋回装置と、を備えた旋回型推進機の制御方法であって、
    入力された指令角度に基づいて変更指令角度を設定し、
    前記保持部の実旋回角度と前記変更指令角度の一方から他方を差し引いた偏差角度が下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、
    前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、
    前記変更指令角度を設定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは変更指令角度を前記指令角度と同じ角度に設定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは変更指令角度を前記指令角度よりも大きい角度に設定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは変更指令角度を前記指令角度よりも小さい角度に設定する、旋回型推進機の制御方法。
  7. スクリュープロペラと、
    前記スクリュープロペラを保持する保持部と、
    前記保持部を旋回させる旋回装置と、を備えた旋回型推進機の制御方法であって、
    下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲を設定し、
    前記保持部の実旋回角度から入力された指令角度を差し引いた偏差角度が前記不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、
    前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、
    前記不感帯範囲を設定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記不感帯範囲の下限値を所定の基準下限値に設定するとともに上限値を所定の基準上限値に設定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の下限値を前記基準下限値よりも大きい値に設定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の上限値を前記基準上限値よりも小さい値に設定する、旋回型推進機の制御方法。
  8. スクリュープロペラと、
    前記スクリュープロペラを保持する保持部と、
    前記保持部を旋回させる旋回装置と、を備えた旋回型推進機の制御方法であって、
    下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲を設定し、
    入力された指令角度から前記保持部の実旋回角度を差し引いた偏差角度が前記不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、
    前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、
    前記不感帯範囲を設定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記不感帯範囲の下限値を所定の基準下限値に設定するとともに上限値を所定の基準上限値に設定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の上限値を前記基準上限値よりも小さい値に設定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは不感帯範囲の下限値を前記基準下限値よりも大きい値に設定する、旋回型推進機の制御方法。
  9. スクリュープロペラと、
    前記スクリュープロペラを保持する保持部と、
    前記保持部を旋回させる旋回装置と、を備えた旋回型推進機の制御方法であって、
    前記保持部の実旋回角度に基づいて変更実旋回角度を決定し、
    前記変更実旋回角度と入力された指令角度の一方から他方を差し引いた偏差角度が下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、
    前記処理後偏差角度がゼロでないときには、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部の旋回方向を選択して前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させ、
    前記変更実旋回角度を決定するにあたり、前記処理後偏差角度がゼロのときは変更実旋回角度を実旋回角度と同じ角度に決定し、旋回角度が大きくなってゆく正転方向に前記保持部が旋回するときは変更実旋回角度を前記実旋回角度よりも小さい角度に決定し、旋回角度が小さくなってゆく逆転方向に前記保持部が旋回するときは変更実旋回角度を前記実旋回角度よりも大きい角度に出力する、旋回型推進機の制御方法。
  10. スクリュープロペラと、
    前記スクリュープロペラを保持する保持部と、
    前記保持部を旋回させる旋回装置と、を備えた旋回型推進機の制御方法であって、
    入力された指令角度と前記保持部の実旋回角度の一方から他方を差し引いた偏差角度がゼロとなるように前記保持部を旋回させ、
    前記偏差角度がゼロに至った後は、下限値をゼロ以下とし上限値をゼロ以上とする不感帯範囲を設定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にないときは処理後偏差角度を前記偏差角度と同じ角度に決定し、前記偏差角度が前記不感帯範囲にあるときは前記処理後偏差角度をゼロに決定し、前記処理後偏差角度がゼロでないときは、当該処理後偏差角度がゼロとなるように前記保持部を旋回させ、前記処理後偏差角度がゼロのときは前記保持部の旋回を停止させる、旋回型推進機の制御方法。
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