JP2020036394A - 列車の車上システム - Google Patents

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Abstract

【課題】地上側の地上システムと共に無線機式列車制御システムを構成し、かつ、連結器近傍における配線スペースや機器設置スペースの増大を抑制することのできる列車の車上システムを提供することを目的とする。【解決手段】列車の車上システムは、先頭車両10に設置されて無線通信及び先頭車両10の位置検出が可能な第1車上装置13と、後尾車両20に設置されて無線通信及び後尾車両20の位置検出が可能な第2車上装置23と、第1車上装置13によって検出された先頭車両10の位置P10、第2車上装置23によって検出された後尾車両20の位置P20及び予め設定された閾値THに基づいて列車分離の発生を検知する列車分離検知装置15と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、列車の車上システムに関する。
CBTC(Communications Based Train Control)などの無線式列車制御システムにおいては、一般に、列車の車上システムによって列車分離の発生が検知され、列車分離の発生が検知された場合には列車分離の発生を示す情報が前記車上システムから地上側の地上システムに送信される。このような技術の一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載された列車無線システムにおいて、列車には、先頭車両から後尾車両まで延びる引き通し線及び当該引き通し線を流れる電流によって動作する分離検知用リレーと設けられている。また、前記列車には、車上制御装置及び車上無線装置が搭載されている。そして、前記車上制御装置は、前記分離検知用リレーの接点情報に基づいて列車分離の発生を検知すると共に、列車分離の発生が検知された場合には分離検知情報を前記車上無線装置を介して地上制御装置に送信するように構成されている。
特許2015−54537号公報
ところで、近年、列車内ネットワークの構築などのために車両間を跨ぐ配線の数が増加傾向にある。そのため、特に連結器近傍における配線スペースや機器設置スペースが増大しており、その対策が求められている。
そこで、本発明は、地上側の地上システムと共に無線機式列車制御システムを構成し、かつ、連結器近傍における配線スペースや機器設置スペースの増大を抑制することのできる列車の車上システムを提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、列車の車上システムが提供される。前記列車の車上システムは、先頭車両に設置されて無線通信及び前記先頭車両の位置検出が可能な第1車上装置と、後尾車両に設置されて無線通信及び前記後尾車両の位置検出が可能な第2車上装置と、前記第1車上装置によって検出された前記先頭車両の位置、前記第2車上装置によって検出された前記後尾車両の位置及び予め設定された閾値に基づいて列車分離の発生を検知する列車分離検知装置と、を含む。
前記列車の車上システムにおいて、前記列車分離検知装置は、先頭車両から後尾車両まで延びる引き通し線や当該引き通し線を流れる電流によって動作するリレーなどを用いることなく、列車分離の発生を検知するように構成されている。すなわち、列車において前記引き通し線や前記リレーなどを省略することが可能である。このため、前記列車の車上システムによれば、従来技術に比べて、連結器近傍における配線スペースや機器設置スペースの増大を抑制することができる。
本発明が適用された無線式列車制御システムの一例を示す図である。 前記無線式列車制御システムを構成する車上システムの第1実施形態を示す概略構成図である。 前記第1実施形態における列車分離の検知処理の一例を示すフローチャートである。 前記車上システムの第2実施形態を示す概略構成図である。 前記第2実施形態における列車分離の検知処理の一例を示すフローチャートである。 前記第2実施形態に係る列車分離検知処理の他の例を示すフローチャートである。 前記車上システムの第3実施形態を示す概略構成図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明が適用された無線式列車制御システムの一例を示す図である。図1に示された無線式列車制御システムは、大別して各列車に搭載された車上システムと地上に設置された地上システムとで構成されている。
前記無線式列車制御システムにおいて、列車1は、走行路2上を図1中の矢印A方向に走行する。列車1は、先頭車両10と、後尾車両20と、先頭車両10と後尾車両20との間に配置された少なくとも一つ(ここでは二つ)の中間車両30と、を含み、これらの車両が連結器によって連結されて構成されている。
また、前記無線式列車制御システムにおいて、前記地上システムは、複数の地上子3と、複数の地上無線機4と、地上装置5と、を含む。複数の地上子3のそれぞれは、走行路2上の異なる位置に設置されて地点情報(絶対位置情報)を発信する。複数の地上無線機4は、走行路2に沿って互いに所定の間隔をあけて設置されている。地上装置5は、通信線を介して複数の地上無線機4のそれぞれに接続されている。
図2は、前記車上システムの第1実施形態を示す概略構成図である。
図2に示されるように、列車1の先頭車両10には、第1速度発電機11、第1車上子12、第1車上装置13、第1車上無線機14及び列車分離検知装置15が設置(搭載)されており、列車1の後尾車両20には、第2速度発電機21、第2車上子22、第2車上装置23及び第2車上無線機24が設置(搭載)されている。
第1速度発電機11は、先頭車両10の車軸に取り付けられている。第1速度発電機11は、先頭車両10の前記車軸(すなわち、車輪)の回転速度に応じた信号を出力するように構成されている。第1速度発電機11の出力信号は、第1車上装置13に出力され、第1車上装置13が先頭車両10の速度(=列車1の速度V)や先頭車両10の走行距離を検出(算出)するために使用される。
第2速度発電機21は、後尾車両20の車軸に取り付けられている。第2速度発電機21は、後尾車両20の前記車軸(すなわち、車輪)の回転速度に応じた信号を出力するように構成されている。第2速度発電機21の出力信号は、第2車上装置23に出力され、第2車上装置23が後尾車両20の走行距離を検出(算出)するために使用される。
第1車上子12は、先頭車両10の先頭下部(すなわち、列車1の先頭下部)に取り付けられている。第1車上子12は、地上子3の上方を通過する際に地上子3と結合して地上子3から発信される地点情報を受信し、受信された地点情報を第1車上装置13に出力するように構成されている。
第2車上子22は、後尾車両20の後尾下部(すなわち、列車1の後尾下部)に取り付けられている。第2車上子22は、地上子3の上方を通過する際に地上子3と結合して地上子3から発信される地点情報を受信し、受信された地点情報を第2車上装置23に出力するように構成されている。
第1車上装置13及び第2車上装置23は、各種処理を実行する処理部(図示省略)及び各種情報を記憶する記憶部(図示省略)などを有している。第1車上装置13は、第1車上無線機14に接続されており、第1車上無線機14を介して信号や情報を送受信すること(すなわち、無線通信)が可能である。第2車上装置23は、第2車上無線機24に接続されており、第2車上無線機24を介して信号や情報を送受信すること(すなわち、無線通信)が可能である。
列車分離検知装置15は、列車1における列車分離の発生を検知する装置である。列車分離検知装置15は、第1車上装置13及び第1車上無線機14に接続されており、第1車上装置13との間で信号や情報を送受信すること及び第1車上無線機14を介して信号や情報を送受信すること(すなわち、無線通信)が可能である。
次に、前記無線式列車制御システムの動作、主に地上装置5、第1車上装置13、列車分離検知装置15及び第2車上装置23の動作について説明する。
[通常動作]
第1車上装置13は、第1速度発電機11の出力信号に基づいて先頭車両10の速度(すなわち、列車1の走行速度V)を検出する。また、第1車上装置13は、先頭車両10の位置P10を検出し、検出された先頭車両10の位置P10を地上装置5に送信する。具体的には、第1車上装置13は、第1車上子12を介して地上子3から取得された地点情報と第1速度発電機11の出力信号に基づいて算出される先頭車両10の走行距離とから先頭車両10の位置P10を検出する。そして、第1車上装置13は、検出された先頭車両10の位置P10と列車1の識別情報(列車ID)とを含む列車位置情報を第1車上無線機14及び地上無線機4を介して地上装置5に送信する。
地上装置5は、走行路2を走行する全ての列車に関する情報(例えば、列車長)を記憶している。地上装置5は、前記全ての列車から列車位置情報を受信して走行路2における前記全ての列車の位置を把握する。そして、地上装置5は、各列車の停止位置(停止しなければならない位置であり、走行可能な限界位置を意味する)を算出し、算出された停止位置を含む列車制御信号を対応する列車の車上装置に送信する。例えば、地上装置5は、列車1の先行列車(図示省略)の位置(主に後尾位置)に基づいて列車1の停止位置を算出し、算出された列車1の停止位置を含む列車制御信号を地上無線機4及び第1車上無線機14を介して第1車上装置13に送信する。また、地上装置5は、列車1の位置(後尾位置)に基づいて列車1の後続列車の停止位置を算出し、算出された停止位置を含む列車制御信号を前記後続列車の車上装置に送信する。
第1車上装置13は、地上装置5から前記列車制御信号を受信すると、そこに含まれた列車1の停止位置に基づき、列車1の性能や走行路2の制限速度などを加味して速度照査パターンを作成する。そして、第1車上装置13は、列車1の速度Vが前記速度照査パターンを超えないように列車1のブレーキ制御を行う(通常ブレーキ制御)。なお、前記後続列車の車上装置も上記と同様にして前記後続列車のブレーキ制御を行う。
[列車分離検知動作]
第1車上装置13は、第1速度発電機11の出力信号に基づいて列車1の速度Vを検出し、検出された列車1の速度Vを列車分離検知装置15に送信する。また、第1車上装置13は、第1車上子12を介して地上子3から取得した地点情報と第1速度発電機11の出力信号に基づいて算出される先頭車両10の走行距離とから先頭車両10の位置P10を検出し、検出された先頭車両10の位置P10とその検出時刻T10とが対応付けられた先頭車両位置情報を列車分離検知装置15に送信する。
第2車上装置23は、第2車上子22を介して地上子3から取得した地点情報と第2速度発電機21の出力信号に基づいて算出される後尾車両20の走行距離とから後尾車両20の位置P20を検出し、検出された後尾車両20の位置P20とその検出時刻T20とが対応付けられた後尾車両位置情報を第2車上無線機24及び第1車上無線機14を介して列車分離検知装置15に送信する。
列車分離検知装置15は、第1車上装置13によって検出された先頭車両10の位置P10、第2車上装置23によって検出された後尾車両20の位置P20及び予め設定された閾値THに基づいて列車1における列車分離の発生を検知するように構成されている。閾値THは、基本的には、第1車上子12と第2車上子22との間の距離に基づいて設定される。例えば、閾値THは、第1車上子12と第2車上子22との間の距離(基準値)に所定値が加算された値であり得る。但し、本実施形態においては、上述のように、第1車上子12は、列車1の先頭下部に取り付けられており、第2車上子22は、列車1の後尾下部に取り付けられている。すなわち、第1車上子12と第2車上子22との間の距離は列車1の列車長Lにほぼ等しい。したがって、閾値THは、列車1の列車長Lに対応する値(例えば、列車長L+α)として設定されてもよい。
具体的には、本実施形態において、列車分離検知装置15は、前記検出された先頭車両10の位置P10、先頭車両10の位置P10の検出時刻T10と後尾車両20の位置P20の検出時刻T20との差(検出時刻差)ΔT及び列車1の速度Vに基づいて、後尾車両20の位置P20の検出時刻T20と同時刻における先頭車両10の位置P10′を算出し、算出された先頭車両10の位置P10′と前記検出された後尾車両20の位置P20との差が閾値THを超えている場合に列車分離の発生を検知する。
図3は、列車分離検知装置15が実行する列車分離の検知処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、例えば、所定の周期で実行される。
ステップS1では、第1車上装置13から前記先頭車両位置情報を受信する。ステップS2では、ステップS1において受信された前記先頭車両位置情報から先頭車両10の位置P10及びその検出時刻T10を抽出する。
ステップS3では、第1車上装置13から列車1の速度Vを受信する。
ステップS4では、第2車上装置23から前記後尾車両位置情報を受信する。ステップS5では、ステップS4において受信された前記後尾車両位置情報から後尾車両20の位置P20及びその検出時刻T20を抽出する。
ステップS6では、先頭車両10の位置P10の検出時刻T10と後尾車両20の位置P20の検出時刻T20との差(検出時刻差)ΔT(=T20−T10)を算出する。
ステップS7では、下式により、後尾車両20の位置P20の検出時刻T20と同時刻における先頭車両10の位置P10′を算出する。換言すれば、前記検出された先頭車両10の位置P10を前記検出時刻差ΔT及び列車1の速度Vによって算出される距離に基づいて補正する。
10′=P10+V×ΔT
ステップS8では、ステップS7において算出(補正)された先頭車両10の位置P10′と、ステップS5において抽出された後尾車両20の位置P20との差(位置差)ΔP(=P10′−P20)を算出する。
ステップS9では、ステップS8において算出された位置差ΔPが閾値THを超えているか否かを判定する。位置差ΔPが閾値THを超えていない場合には本フローを終了し、位置差ΔPが閾値THを超えていればステップS10に進む。
ステップS10では、列車1における列車分離の発生を検知し、ステップS11では、前記列車分離の発生を示す列車分離検知情報を生成する。ここで、生成される列車分離検知情報は、ステップS5において抽出された後尾車両20の位置P20(すなわち、第2車上装置23によって検出された後尾車両20の位置P20)及び列車1の識別情報(列車ID)を含む。そして、ステップS12において、ステップS11で生成された列車分離検知情報を第1車上装置13及び地上装置5に送信して本フローを終了する。
第1車上装置13は、列車分離検知装置15から前記列車分離検知情報を受信すると、非常ブレーキ制御によって列車1を停止させる。また、地上装置5は、列車分離検知装置15から前記列車分離検知情報を受信すると、そこに含まれた後尾車両20の位置P20を列車1の後尾位置として保持する。これにより、前記後続列車の停止位置が固定されることになる。
以上のように、本実施形態に係る列車1の車上システムは、先頭車両10に設置されると共に無線通信及び先頭車両10の位置P10の検出が可能に構成された第1車上装置13と、後尾車両20に設置されると共に無線通信及び後尾車両20の位置P20の検出が可能に構成された第2車上装置23と、列車分離検知装置15と、を含む。列車分離検知装置15は、第1車上装置13によって検出された先頭車両10の位置P10、第2車上装置23によって検出された後尾車両20の位置P20及び予め設定された閾値THに基づいて列車分離の発生を検知するように構成されている。このため、列車分離の発生を検知するために先頭車両10から後尾車両20まで延びる引き通し線などが列車1に設けられる必要がなく、従来技術に比べて、列車1における連結器近傍における配線スペースや機器設置スペースの増大が抑制され得る。
また、本実施形態において、列車分離検知装置15は、列車1における列車分離の発生を検知すると、列車分離の発生を示す列車分離検知情報を生成し、生成された列車分離検知情報を地上装置5に送信するように構成され、前記列車分離検知情報は、列車1の識別情報(列車ID)及び前記検出された後尾車両20の位置P20を含む。このため、地上装置5は、列車1に列車分離が発生したことを把握できると共に、列車分離が発生したときの列車1の後尾車両20の位置P20を把握した上で列車1の後続列車の停止位置を算出することができる。
特に、本実施形態において、列車分離検知装置15は、前記検出された先頭車両10の位置P10、先頭車両10の位置P10の検出時刻T10と後尾車両20の位置P20の検出時刻T20との差ΔT(=T20−T10)及び列車1の速度Vに基づいて、後尾車両20の位置P20の検出時刻T20と同時刻における先頭車両10の位置P10′を算出し、算出された先頭車両10の位置P10′と前記検出された後尾車両20の位置P20との差が閾値THを超えている場合に列車分離の発生を検知するように構成されている。このため、先頭車両10の位置P10の検出時刻T10と後尾車両20の位置P20の検出時刻T20とのずれによる列車分離の発生の誤検知が抑制され得ると共に、列車分離が発生したときの列車1の後尾車両20の位置P20が地上装置5によって精度よく且つ安全側に把握され得る。
なお、前記第1実施形態に係る車上システムにおいては、列車分離検知装置15が先頭車両10に設置(搭載)されている。しかし、これに限られるものではない。例えば、列車分離検知装置15が後尾車両20に設置(搭載)されてもよい。この場合、列車分離検知装置15は、第2車上装置23及び第2車上無線機24に接続される。
次に、前記車上システムの第2実施形態について説明する。
図4は、前記車上システムの第2実施形態を示す概略構成図である。前記第1実施形態に係る車上システム(図2)と第2実施形態に係る車上システムとの相違は、第2実施形態に係る車上システムにおいては列車分離検知装置15が設けられていないことである。なお、前記第1実施形態に係る車上システムと共通する要素については同一の符号を付してその説明は省略する。
第2実施形態に係る車上システムにおいては、第1車上装置13が前記第1実施形態に係る車上システムにおける列車分離検知装置15を兼ねている。すなわち、第1車上装置13が列車1における列車分離の有無を検知するように構成されている。
図5は、第1車上装置13が実行する列車分離の検知処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、図3に示されるフローチャートと同様、例えば、所定の周期で実行される。
図5において、ステップS21では、先頭車両10の位置P10を検出すると共にその検出時刻T10を記憶する。ステップS22では、列車1の速度Vを検出する。
ステップS23〜ステップS29の処理は、図3におけるステップS4〜S10の処理と同じである。
ステップS30では、非常ブレーキ制御によって列車1を停止させる。ステップS31では、図3におけるステップS11と同様、列車分離の発生を示す列車分離検知情報を生成する。そして、ステップS32において、ステップS31で生成された列車分離検知情報を地上装置5に送信して本フローを終了する。
前記第2実施形態に係る車上システムにおいても前記第1実施形態に係る車上システムと同様の効果が得られる。
なお、前記第2実施形態に係る車上システムにおいては、第1車上装置13が前記第1実施形態に係る車上システムにおける列車分離検知装置15を兼ねている。しかし、これに限られるものではない。第2車上装置23が列車分離検知装置15を兼ねてもよい。すなわち、第2車上装置23が列車1における列車分離の有無を検知するように構成されてもよい。この場合、第2車上装置23は、例えば図6に示されるフローチャートの処理を実行する。
図6において、ステップS41〜ステップS43の処理は、図3におけるステップS1〜S3の処理と同じである。ステップS44では、後尾車両20の位置P20を検出すると共にその検出時刻T20を記憶する。ステップS45〜S51の処理は、図3におけるステップS6〜ステップS12の処理と同じである。
このようにしても前記第1実施形態に係る車上システムと同様の効果が得られる。
また、前記第1実施形態に係る車上システム又は第2実施形態に係る車上システムにおいて、列車分離検知装置15又は第1車上装置13は、さらに以下のようにして列車1における列車分離の発生を検知するように構成されてもよい。
すなわち、列車分離検知装置15又は第1車上装置13は、第1車上装置13が第1車上子12を介して所定の地上子3から地点情報を取得してから閾値THを列車1の速度Vで除算して得られる判定時間(TH/V)が経過するまでに前記第2車上装置23が第2車上子22を介して前記所定の地上子3(即ち、同一の地上子3)から地点情報を取得しない場合に、列車1における列車分離の発生を検知するように構成され得る。
この場合、第1車上装置13は、例えば、第1車上子12を介して地上子3から地点情報を取得すると、前記地点情報を取得したことを示す第1情報を列車分離検知装置15に送信するように構成され、第2車上装置23は、第2車上子22を介して地上子3から地点情報を取得すると、前記地点情報を取得したことを示す第2情報を列車分離検知装置15に送信するように構成される。そして、列車分離検知装置15は、第1車上装置13から前記第1情報を受信すると経過時間の計測を開始し、閾値THを第1車上装置13から受信された列車1の速度Vで除算して判定時間を決定し、経過時間が前記判定時間となるまでに第2車上装置23から前記第2情報を受信しない場合に列車1における列車分離の発生を検知する。
あるいは、第2車上装置23は、第2車上子22を介して地上子3から地点情報を取得すると、前記地点情報を取得したことを示す情報を第1車上装置13に送信するように構成される。そして、第1車上装置13は、第1車上子12を介して地上子3から地点情報を取得すると経過時間の計測を開始し、閾値THを列車1の速度Vで除算して判定時間を決定し、経過時間が前記判定時間となるまでに第2車上装置23から前記情報を受信しない場合に列車1における列車分離の発生を検知する。
このような列車分離の発生の検知は、上述の列車分離の検知処理(図3、図5)に代えて又は併せて用いられ得る。そして、このような列車分離の発生の検知が、例えば、比較的多くの地上子3が設置されている区間において上述の列車分離の検知処理(図3、図5)に代えて用いられることによって、列車分離検知装置15又は第1車上装置13の処理負荷が軽減されることになる。
次に、前記車上システムの第3実施形態について説明する。
図7は、前記車上システムの第3実施形態を示す概略構成図である。前記第1及び第2実施形態に係る車上システム(図2、図4)と第3実施形態に係る車上システムとの主な相違は、第3実施形態に係る車上システムでは、第1車上子12に代えて第1GPS受信機16が先頭車両10に設置(搭載)され、第2車上子22に代えて第2GPS受信機26が後尾車両20に設置(搭載)されていることである。好ましくは、第1GPS受信機16は、先頭車両10の先頭(すなわち、列車1の先頭)近傍に設置され、第2GPS受信機26は、後尾車両20の後尾(すなわち、列車1の後尾)近傍に設置される。
第3実施形態に係る車上システムにおいて、第1車上装置13は、第1GPS受信機16によって受信されたGPS信号に基づいて先頭車両10の位置P10を検出するように構成され、第2車上装置23は、第2GPS受信機26によって受信されたGPS信号に基づいて後尾車両20の位置P20を検出するように構成される。なお、その他については、基本的に、前記第1実施形態に係る車上システム又は前記第2実施形態に係る車上システムと同じである。
前記第3実施形態に係る車上システムにおいても前記第1実施形態に係る車上システムと同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は上述の実施形態及びその変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて更なる変形や変更が可能である。
1…列車、2…走行路(列車走行路)、3…地上子、4…地上無線機、5…地上装置、10…先頭車両、11…第1速度発電機、12…第1車上子、13…第1車上装置、14…第1車上無線機、15…列車分離検知装置、16…第1GPS受信機、20…後尾車両、21…第2速度発電機、22…第2車上子、23…第2車上装置、24…第2車上無線機、26…第2GPS受信機、30…中間車両

Claims (8)

  1. 先頭車両に設置され、無線通信及び前記先頭車両の位置検出が可能な第1車上装置と、
    後尾車両に設置され、無線通信及び前記後尾車両の位置検出が可能な第2車上装置と、
    前記第1車上装置によって検出された前記先頭車両の位置、前記第2車上装置によって検出された前記後尾車両の位置及び予め設定された閾値に基づいて列車分離の発生を検知する列車分離検知装置と、
    を含む、列車の車上システム。
  2. 前記列車分離検知装置は、前記列車分離の発生を検知すると、前記列車分離の発生を示す列車分離検知情報を地上装置に無線送信するように構成され、
    前記列車分離検知情報は、前記列車の識別情報及び前記検出された前記後尾車両の位置を含む、請求項1に記載の列車の車上システム。
  3. 前記第1車上装置又は前記第2車上装置が前記列車分離検知装置を兼ねている、請求項1又は2に記載の列車の車上システム。
  4. 前記列車分離検知装置は、前記検出された前記先頭車両の位置、前記先頭車両の位置の検出時刻と前記後尾車両の位置の検出時刻との差及び列車速度に基づいて、前記後尾車両の位置の検出時刻と同時刻における前記先頭車両の位置を算出し、算出された前記先頭車両の位置と前記検出された前記後尾車両の位置との差が前記閾値を超えた場合に列車分離の発生を検知するように構成されている、請求項1〜3のいずれか一つに記載の列車の車上システム。
  5. 前記第1車上装置は、前記先頭車両に設置された第1車上子を介して列車走行路に設置された地上子から取得した地点情報と、前記先頭車両の車軸に取り付けられた第1速度発電機の出力信号と、に基づいて、前記先頭車両の位置を検出するように構成され、
    前記第2車上装置は、前記後尾車両に設置された第2車上子を介して前記地上子から取得した地点情報と、前記後尾車両の車軸に取り付けられた第2速度発電機の出力信号と、に基づいて、前記後尾車両の位置を検出するように構成されている、
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の列車の車上システム。
  6. 前記閾値が前記第1車上子と前記第2車上子との間の距離に基づいて設定されている、請求項5に記載の列車の車上システム。
  7. 前記列車分離検知装置は、さらに、前記第1車上装置が前記第1車上子を介して前記地上子から前記地点情報を取得してから前記閾値を列車速度で除算して得られる時間が経過するまでに前記第2車上装置が第2車上子を介して前記地上子から地点情報を取得しない場合に列車分離の発生を検知するように構成されている、請求項5又は6に記載の列車の車上システム。
  8. 前記第1車上装置は、前記先頭車両に設置された第1GPS受信機によって受信されたGPS信号に基づいて前記先頭車両の位置を検出するように構成され、
    前記第2車上装置は、前記後尾車両に設置された第2GPS受信機によって受信されたGPS信号に基づいて前記後尾車両の位置を検出するように構成されている、
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の列車の車上システム。
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