JP2020034137A - 留め具 - Google Patents
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Abstract
【課題】取付状態でのガタつきを抑えて安定して取り付けられる留め具を提供する。【解決手段】第1板部20は、取付孔の裏縁に係止可能な第1弾性係止部26と、被取付部材の表側に当接可能な突出した第1突出部30と、第1突出部30より第1板部20の他端側にて張り出す第1張出部32と、を有する。第2板部22は、取付孔の裏縁に係止可能な第2弾性係止部46と、被取付部材の表側に当接可能な突出した第2突出部50と、第2突出部50より第2板部22の他端側にて張り出す第2張出部52と、を有する。第1張出部32は、他端から一端に向かって第1突出部30に当接可能であり、第2張出部52は、他端から一端に向かって第2突出部50に当接可能である。【選択図】図1
Description
本発明は、被取付部材の取付孔にとめる留め具に関する。
車両には様々な部品を車両のパネルにとめるために留め具が用いられる。たとえば特許文献1には、グラブレールをパネルに固定するためのクリップが開示される。特許文献1に開示されるクリップは、対向する第1部分および第2部分と、第1部分および第2部分をつなぐ繋ぎ側板部分とを有する。第1部分および第2部分の切り取り片に係合爪がそれぞれ形成され、第1部分および第2部分の側縁に外方に切り起こされた係合片がそれぞれ形成される。クリップは、パネルの裏縁に係合する係合爪と、パネルの表面に係合する係合片とでパネルを挟むことでパネルに固定される。
特許文献1に開示される技術では、係合爪と係合片でパネルを挟むことでクリップを固定しているが、係合片に大きな荷重がかかって係合片が変形するとクリップがパネルに対してガタつく。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガタつきを抑えて安定して取り付けられる留め具を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、被取付部材の取付孔に取り付けられる留め具であって、第1板部と、第1板部に対向する第2板部と、第1板部および第2板部の一端を連結する連結部と、を備える。第1板部は、取付孔の裏縁に係止可能な第1弾性係止部と、被取付部材の表側に当接可能な突出した第1突出部と、第1突出部より第1板部の他端側にて張り出す第1張出部と、を有する。第2板部は、取付孔の裏縁に係止可能な第2弾性係止部と、被取付部材の表側に当接可能な突出した第2突出部と、第2突出部より第2板部の他端側にて張り出す第2張出部と、を有する。第1張出部は、他端から一端に向かって第1突出部に当接可能であり、第2張出部は、他端から一端に向かって第2突出部に当接可能である。
本発明によれば、取付状態でのガタつきを抑えて安定して取り付けられる留め具を提供できる。
図1は、実施例の留め具10の斜視図である。また、図2(a)は、留め具10の正面図であり、図2(b)は、留め具10の側面図であり、図2(c)は、留め具10の平面図である。
留め具10は、内装パネルや車体パネルなどの被取付部材に、車両用の内装部品などの取付部材を取り付けるために用いられる。留め具10は、内装パネルや車体パネルなどの被取付部材に形成された取付孔に固定される。被取付部材の取付孔は例えば矩形状であって、取付状態の留め具10の回転を規制する。取付部材は、例えば、車室内の天井部分に設けられる取っ手である。
留め具10は、一枚の金属板から形成されるため安価に製造でき、金属材から形成されるため樹脂材より固定力を強固にできる。留め具10はフォーミング加工により切断および曲げ加工を同一工程で行われる。
留め具10は、第1板部20、第1板部20に対向する第2板部22、および第1板部20および第2板部22の一端を連結する連結部24を有する。なお、以下の説明では、第1板部20および第2板部22の連結部24側を一端といい、第1板部20および第2板部22の先端を他端という。第1板部20および第2板部22が向かい合う方向を対向方向といい、一端から他端に向かう方向を第1板部20および第2板部22の延出方向といい、対向方向および延出方向に直交する方向を幅方向という。
第1板部20は、第1弾性係止部26、第1延在部28、第1突出部30、第1張出部32、第1係合部34および第1懸架部36を有する。第1弾性係止部26は、連結部24から他端側に向かって対向方向外向きに拡開するように延び、対向方向に撓み可能であり、取付孔の裏縁に係止可能である。
第1弾性係止部26は、爪部26a、先端部26b、折り返し部26cおよび凸部26dを有する。爪部26aは、第1弾性係止部26の中途に位置し、取付孔の裏縁に引っ掛かる。
折り返し部26cは、対向方向内向きに凹むように屈曲する。先端部26bは、折り返し部26cから連なって第1弾性係止部26の先端に位置する。先端部26bの平らな外面に凸部26dが形成される。先端部26bは、第1弾性係止部26の係止を外す際に取付部材の表面側から工具を押し当て可能にし、凸部26dは、取り外し用の工具を引っ掛け可能にする。折り返し部26cは、爪部26aに引っ掛かる被取付部材が先端部26bに干渉しにくくなるようにする。
第1延在部28は、第1板部20の板面に沿って一端20aから他端20bに向かって延び、第1弾性係止部26を挟んで幅方向に離間して第1板部20の両側に一対形成される。一対の第1延在部28は、連結部24から第1板部20の自由端まで延び、第1弾性係止部26とは個別に撓み可能である。
第1突出部30は、対向方向外向きに突出し、被取付部材の表側に当接可能である。第1弾性係止部26および第1突出部30により被取付部材を表側と裏側から挟んで、留め具10を被取付部材に固定できる。一対の第1突出部30は、第1板部20の幅方向の両縁において一対の第1延在部28からそれぞれ突出する。
第1張出部32は、第1突出部30より第1板部20の他端20b側にて、第1板部20の板面に沿って幅方向外向きに張り出す。一対の第1張出部32は、第1板部20の幅方向の両縁において一対の第1延在部28からそれぞれ張り出す。第1張出部32は、第1突出部30より他端20b側で、第1突出部30に近接して設けられ、一端20aから他端20bに向かう方向において、一部が第1突出部30と重なっている。第1張出部32および第1突出部30は、根元部分が第1板部20の延出方向において対向している。第1張出部32は、一端20aから他端20bに向かう方向において第1突出部30に当接可能であり、第1突出部30に当接することで、第1突出部30による被取付部材への係止が外れることを抑えることができる。
第1係合部34は、第1板部20の他端側に孔状に形成され、取っ手などの取付部材に係合可能である。第1懸架部36は、幅方向に延びており、一対の第1延在部28を連結する。これにより、第1板部20の剛性を高めて一対の第1延在部28が個々に変形することを抑え、第1延在部28に形成された第1突出部30の係止を外れにくくし、第1突出部30の係止のガタつきを抑えることができる。
第1弾性係止部26と一対の第1延在部28の間に一対の第1スリット38が形成される。図2(a)に示すように、一対の第1スリット38は、連結部24側に向かって接近するように形成される。これにより、第1板部20の板幅が大きくなるのを抑えつつ、一対の第1延在部28の連結部24側を幅広に形成でき、第1延在部28の根元側を変形しにくくして、第1突出部30の係止を外れにくくし、第1突出部30の係止のガタつきを抑えることができる。
一定の幅で形成される一対の第1スリット38を連結部24側に向かって接近するように形成することで、第1弾性係止部26を連結部24に向かって幅狭になるように形成でき、第1弾性係止部26を撓みやすくできる。
第2板部22は、第2弾性係止部46、第2延在部48、第2突出部50、第2張出部52、第2係合部54および第2懸架部56を有する。第2板部22は、第1板部20と同じ形状であり、第2板部22の各部位は第1板部20の各部位と同じであるため詳細な説明を省略する。
図3は、取付状態の留め具10について説明するための図である。留め具10は、天井に位置する内装パネル14の挿通孔14aに挿通され、内装パネル14の上方に位置する車体パネル12の取付孔12aに固定される。
また、留め具10には取っ手16が固定されている。取っ手16には上方に突出するボス部16aが設けられ、ボス部16aは、第1板部20および第2板部22の間に収まって、第1延在部28および第2延在部48が接近することを規制し、第1突出部30の係止が外れることを抑えている。
使用時に取っ手16は回転軸16bで図中矢印方向70に回転して引き出される。ユーザが取っ手16を把持した状態で、回転軸16bから下向きや図中左下向きの荷重を受けて、留め具10に図中矢印方向72に斜めのトルクがかかり、第2突出部50は車体パネル12に食い込むが第1突出部30が車体パネル12から離れるようなトルクを受ける。また、回転軸16bから右向きの荷重を受けて、留め具10に図中矢印方向74のトルクがかかり、第1突出部30は車体パネル12に食い込むが第2突出部50が車体パネル12から離れるようなトルクを受ける。つまり、第1突出部30および第2突出部50の一方に大きな荷重がかかる。そこで、実施例の留め具10では、第1突出部30および第2突出部50の変形を抑えるため第1張出部32および第2張出部52を設けている。
図4は、留め具10の取り付け工程を説明するための図である。図4(a)に示すように、留め具10は、取っ手16の取付部16cに取り付けられる。取付部16cは、差込孔16dと、差込孔16dの内面に形成された一対の被係合部16eと、取っ手16を回転可能に軸支する回転軸受け16fとを有する。一対の被係合部16eは、第1係合部34の形状に応じて突起状に形成される。
留め具10は第1延在部28および第2延在部48を接近させた状態で他端側から差込孔16dに差し込まれ、第1係合部34および第2係合部54に被係合部16eが挿入されると、第1延在部28および第2延在部48が弾性復帰して留め具10が取付部16cに係合される。
次に、留め具10は図4(b)に示すように、連結部24から取付孔12aに向かって押し込まれる。取付孔12aは、第1延在部28および第2延在部48の間隔より大きく、第1延在部28および第2延在部48は取付孔12aの挿入時に干渉しない。
第1弾性係止部26および第2弾性係止部46は、第1延在部28および第2延在部48より外向きに拡開するように設けられており、挿入時に取付孔12aの縁に当たって接近するように撓む。さらに留め具10を押し込み、第1弾性係止部26の爪部26aが車体パネル12の裏側に出ると第1弾性係止部26および第2弾性係止部46が弾性復帰し、第1弾性係止部26および第2弾性係止部46が取付孔12aの裏縁に係止し、第1突出部30および第2突出部50が車体パネル12の表側に係止する。このように、留め具10によって取っ手16が車体パネル12に取り付けられる。
図5は、留め具10を車体パネル12に取り付けた状態を示す図である。内装パネル14や取っ手16は図示を省略している。留め具10は取っ手16の使用時に図中矢印方向72または図中矢印方向74のトルクを受けて、第1突出部30または第2突出部50に大きな荷重がかかる。このとき、第1突出部30が他端20b側に向かって変形しようとすると、第1突出部30の他端20b側にて近接している第1張出部32が第1突出部30に当接して第1突出部30の変形を抑え、同様に第2突出部50が変形しようとすると第2張出部52が第2突出部50に当接して第2突出部50の変形を抑える。これにより、取付状態の留め具10が車体パネル12に対してガタつくことを抑えることができる。
板状の第1突出部30および第2突出部50を対向方向外向きに突出させることで、車体パネル12に対して垂直に第1突出部30および第2突出部50の板面を設けることができ、剛性を高めることができる。また、第1板部20および第2板部22の両縁を切り欠いて対向方向外向きに屈曲させるようにフォーミング加工で第1突出部30および第2突出部50を形成することで、第1突出部30および第2突出部50と、第1張出部32および第2張出部52の成形が容易である。また、第1板部20の両縁に第1突出部30を形成することで、一対の第1突出部30の間隔を広くとることができ、幅方向のガタツキを抑えることができる。
本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を実施例に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施例も本発明の範囲に含まれうる。
10 留め具、 12 車体パネル、 12a 取付孔、 14 内装パネル、 14a 挿通孔、 16 取っ手、 16a ボス部、 16b 回転軸、 16c 取付部、 16d 差込孔、 16e 被係合部、 20 第1板部、 22 第2板部、 24 連結部、 26 第1弾性係止部、 26a 爪部、 26b 先端部、 26c 折り返し部、 26d 凸部、 28 第1延在部、 30 第1突出部、 32 第1張出部、 34 第1係合部、 36 第1懸架部、 38 第1スリット、 46 第2弾性係止部、 48 第2延在部、 50 第2突出部、 52 第2張出部、 54 第2係合部、 56 第2懸架部、 58 第2スリット。
Claims (4)
- 被取付部材の取付孔に取り付けられる留め具であって、
第1板部と、
前記第1板部に対向する第2板部と、
前記第1板部および前記第2板部の一端を連結する連結部と、を備え、
前記第1板部は、
取付孔の裏縁に係止可能な第1弾性係止部と、
被取付部材の表側に当接可能な突出した第1突出部と、
前記第1突出部より前記第1板部の他端側にて張り出す第1張出部と、を有し、
前記第2板部は、
取付孔の裏縁に係止可能な第2弾性係止部と、
被取付部材の表側に当接可能な突出した第2突出部と、
前記第2突出部より前記第2板部の他端側にて張り出す第2張出部と、を有し、
前記第1張出部は、前記他端から前記一端に向かって前記第1突出部に当接可能であり、
前記第2張出部は、前記他端から前記一端に向かって前記第2突出部に当接可能であることを特徴とする留め具。 - 前記第1張出部は、前記第1板部の板面に沿って幅方向に張り出し、
前記第2張出部は、前記第2板部の板面に沿って幅方向に張り出し、
前記第1突出部は、前記第1板部の幅方向の縁から前記第1板部および前記第2板部の対向方向外向きに屈曲するように突出し、
前記第2突出部は、前記第2板部の幅方向の縁から前記第1板部および前記第2板部の対向方向外向きに屈曲するように突出することを特徴とする請求項1に記載の留め具。 - 前記第1板部は、板面に沿って前記一端から前記他端に向かって延び、前記第1弾性係止部を挟んで幅方向に離間して前記第1板部の両側に一対形成される第1延在部を有し、
前記第1突出部は、前記第1板部の幅方向の両縁において一対の前記第1延在部からそれぞれ突出し、
前記第1張出部は、前記第1板部の幅方向の両縁において一対の前記第1延在部からそれぞれ張り出し、
前記第2板部は、板面に沿って前記一端から前記他端に向かって延び、前記第2弾性係止部を挟んで幅方向に離間して前記第2板部の両側に一対形成される第2延在部を有し、
前記第2突出部は、前記第2板部の幅方向の両縁において一対の前記第2延在部からそれぞれ突出し、
前記第2張出部は、前記第2板部の幅方向の両縁において一対の前記第2延在部からそれぞれ張り出すことを特徴とする請求項1または2に記載の留め具。 - 前記第1弾性係止部と一対の前記第1延在部の間に一対の第1スリットが形成され、
前記第2弾性係止部と一対の前記第2延在部の間に一対の第2スリットが形成され、
一対の前記第1スリットは、前記一端に向かって接近するように形成され、
一対の前記第2スリットは、前記一端に向かって接近するように形成されることを特徴とする請求項3に記載の留め具。
Priority Applications (1)
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JP2018163221A JP2020034137A (ja) | 2018-08-31 | 2018-08-31 | 留め具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018163221A JP2020034137A (ja) | 2018-08-31 | 2018-08-31 | 留め具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020034137A true JP2020034137A (ja) | 2020-03-05 |
Family
ID=69669106
Family Applications (1)
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JP2018163221A Pending JP2020034137A (ja) | 2018-08-31 | 2018-08-31 | 留め具 |
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Country | Link |
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2018
- 2018-08-31 JP JP2018163221A patent/JP2020034137A/ja active Pending
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