JP2020033080A - フィルム巻回体およびカートン - Google Patents

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【課題】塩化ビニル製でかつ不快臭を抑えたフィルム巻回体、およびカートンを提供する。【解決手段】塩化ビニル製のラップフィルムFを巻回してなるフィルム巻回体Kから引き出したラップフィルムFでは、におい識別装置の基準モードで測定した炭化水素系の臭気寄与を示す数値が2.71以下、2.01以上であることを特徴とするフィルム。アルデヒド系の臭気寄与を示す数値が15.47〜16.85の範囲であることを特徴とするフィルム巻回体K。【選択図】図3

Description

本発明は、ラップフィルムを巻回してなる筒状のフィルム巻回体、およびカートンに関する。
人間の嗅覚として感じられる「におい」の成分は、約40万種類以上存在すると言われている。
また、通常状態では、人間の嗅覚では多数のにおい成分が混在する複合臭(混合臭)として感じる。そして、濃度の変化や複合臭となることで、においの質が変化する。
食品などを覆うラップフィルムが広く用いられており、このラップフィルムでも同様ににおいを使用者が嗅覚で感じる。
特開2015−63331号公報
ところで、ラップフィルムを収容している収容箱には、収容箱長手方向に沿ってカッターが設けられており、ラップフィルムを切り取る際には、ラップフィルムを巻回してなるフィルム巻回体からラップフィルムを巻き出してこのカッターに当てて切断している。
従って、収容箱を開いた際、使用者等はラップフィルムの臭気成分をにおいとして嗅ぐことになる。そして、ラップフィルムを巻き出したときには、今まで空気に触れていない面が空気に触れることになり、ラップフィルム独特のにおいを使用者等が感じやすい。
そして、ラップフィルムとしては、塩ビラップ(塩化ビニル製のラップフィルム)が、使い易く、また製造し易いので、多用されている。
塩ビラップでは、オレフィンラップなどの他樹脂系のラップフィルムよりも通気性が高い。また、塩ビラップはオレフィンラップに比べると臭気が強い添加剤が多く含まれている。従って、塩ビラップでは、水蒸気や空気がラップフィルムを通過する際に臭気成分がラップフィルム内から発散しやすい状態にあり、しかも、容器との密着性が高い。よって、塩ビラップでは、ラップフィルムで覆った収容空間内に、発散した臭気成分がこもりやすい。このため、被包装物へ塩ビラップのにおいが移り易い。
本発明は、上記課題に鑑み、塩化ビニル製でかつ不快臭を抑えたフィルム巻回体、およびカートンを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るフィルム巻回体は、塩化ビニル製のラップフィルムを巻回してなるフィルム巻回体であって、前記フィルム巻回体から引き出した前記ラップフィルムでは、におい識別装置の基準モードで測定した炭化水素系の臭気寄与を示す数値が2.71以下であることを特徴とする。
また、本発明に係るカートンは、本発明に係るカートンは、本発明にかかるフィルム巻回体と、前記フィルム巻回体を収容する収容箱と、を有することを特徴とする。
本発明によれば塩化ビニル製でかつ不快臭を抑えたフィルム巻回体、およびカートンを提供することができる。
本発明の一実施形態の収容箱の平面斜視図である。 本発明の一実施形態の収容箱の底面斜視図である。 本発明の一実施形態の収容箱で蓋部を開いた状態を示す平面斜視図である。 本発明の一実施形態の収容箱の部分斜視図である。 本発明の一実施形態の収容箱の展開図である。 本発明の一実施形態の収容箱の模式的な部分平面断面図である。 実験例1で、各ラップフィルムの厚みとその分布の測定結果を示す説明図である。 実験例1で、各ラップフィルムの厚みに関して測定した結果を示す説明図である。 実験例1で、各ラップフィルムの厚みに関して測定した結果を示す説明図である。 実験例2で、各ラップフィルムの臭気寄与を示す値を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、すでに説明したものと同一または類似の構成要素には同一または類似の符号を付し、その詳細な説明を適宜省略している。また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための例示であって、この発明の実施の形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものではない。この発明の実施の形態は、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
図1〜図6に示すように、本発明の一実施形態(以下、本実施形態という)に係るフィルム巻回体Kは、紙管SにラップフィルムFを巻回してなる筒状のものである。本実施形態に係るカートン20は、このフィルム巻回体Kを収容する収容箱10を備える。収容箱10は、上面側が開閉する直方体状の収容箱である。この収容箱10は、箱本体部12と、箱本体部12に連なる開閉可能な蓋部14と、引き出したラップフィルム(以下、ラップフィルム引き出し部という)を切断するためのカッター18とを備える。
この構成により、ラップフィルムFは、箱本体部12の開放頂面Tを経由してその内部に配置され、また、箱本体部12内に収容されたフィルム巻回体KのラップフィルムFが、その先端から箱本体部12の開放頂面Tを経由して箱本体部12外に引き出されるようになっている。なお、箱本体部12、および、蓋部14は、何れも紙製である。
図1及び図2に示すように、未使用のカートン20は、収容箱10の延長蓋部16の先端側に連なる紙片22が、箱本体部12の後述する一対の側板部24p、24q(一方の側板部24p、他方の側板部24q)のうちの他方の側板部24qに解除可能に固着された状態にされている。紙片22はミシン目34を介して延長蓋部16に連なっている。紙片22は、ラップフィルムFの使用のために、箱本体部12の他方の側板部24qから引き剥がされ、しかもミシン目34に沿って延長蓋部16から切り離される構成になっている。図3に示す領域Aは、箱本体部12の他方の側板部24q上における紙片22の固着箇所を示す。紙片22は、本実施形態では、延長蓋部16からカッター18の刃先18tをカバーするように刃先18tを乗り越えて延びている。
ラップフィルムFは、例えば塩化ビニル樹脂からなる食品包装用ラップフィルムである。ポリ塩化ビニルであると、フィルムの密着性、透明性、防曇性、コストメリット、作業性などの観点で好ましい。
箱本体部12は、フィルム巻回体Kの下方側に位置する細長状の底板部28と、フィルム巻回体Kの側方側に位置する細長状の一対の側板部24p、24qと、フィルム巻回体Kの長手方向両端側に位置する一対の端板部32a、32bとを有し、上側に開放頂面Tを形成している。一対の端板部32a、32bは、それぞれ、収容したフィルム巻回体Kが箱内から不用意に飛び出すことを防止するフラップ36を上縁部に連続するように有している。
蓋部14は、一方の側板部24pに連なり開放頂面Tを開閉可能に覆っている。そして蓋部14は、他方の側板部24qに面することが可能になっているフラップ状の延長蓋部16を、他方の側板部24q側に有する。
カッター18は、底板部28の外底面28sの所定位置に接着されて一対の端板部32a、32b間を外底面長手方向へ延び、外底面内側から他方の側板部24qの下端を越えて外底面外側へ食み出す。そしてカッター18は、食み出し側に鋸歯状の上記刃先18tを有する。そして、このカッター18は生分解性プラスチック製である。なお、カッター18は金属製であってもよい。
また、本実施形態では、収容箱長手方向両端部では、端板部の外面からカッター18までの間隔が、ラップフィルム引き出し部Ffが刃先18tにフィルム全幅にわたって当接する確実性を高めた所定範囲に規定されている。この間隔としては、一方の端板部32aの外面から一方の刃先長手方向端18aまでの間隔Laであり、他方の端板部32bでも同様に、他方の端板部32bの外面から他方の刃先長手方向端18bまでの間隔である。
また、カッター18は板紙40上の所要の箇所に、脱落しないように強固に接着されて配置されている。
上述したように、本実施形態では、カッター18は生分解性プラスチック製で外底面28sに接着されている。そして、箱本体部12のうちカッター18が食み出す角部Jには、箱本体部外側から切り込まれたハーフカット部HK(切込み深さが箱内壁までは到達せずに箱材途中までとなる深さのカット部)が角部J(図4参照)に沿って断続的に形成されている。従って、角部Jは、ハーフカット部JK(ハーフカットが形成されている角部部分)と非ハーフカット部JN(ハーフカットが形成されていない角部部分)とを交互に有する。
ここで、箱本体部12の外表面には撥水コート面が形成されており、非ハーフカット部JNの外表面にも撥水コート面が形成されている。一方、ハーフカット部JKでは、箱本体部12を構成する紙材がハーフカット部JKの開口に露出しており、この露出部分には撥水コート面は形成されていない。
また、図4に示すように、収容箱10のうち紙で構成される部位(箱本体部12、蓋部14、側板部24、端板部32など)は、所要の輪郭を有するようにボール紙を打ち抜いてなる板紙40を細線で示す折り線に沿って山折りに折り曲げ、必要な部位に所要の接着がなされたものである。
(フィルム巻回体のラップフィルム)
フィルム巻回体KのラップフィルムFは、上述したように塩化ビニル製である。フィルム巻回体Kから引き出したラップフィルムFを、におい識別装置の基準モードで測定したときの炭化水素系の臭気寄与を示す数値は、2.71以下にされている。これにより、フィルム巻回体KからラップフィルムFを引き出したときに、ラップフィルムFからのプラスチック臭が十分に抑えられ、食品をラップする際に不快感を覚えない。
この効果を十分に得るには、この値(炭化水素系の臭気寄与を示す数値)は2.67以下であることが好ましく、2.65以下であることが更に好ましい。
また、フィルム巻回体Kから引き出したラップフィルムFを、におい識別装置の基準モードで測定したときの炭化水素系の臭気寄与を示す数値は、2.01以上にされている。これにより、フィルム巻回体KからラップフィルムFを引き出したときに、ラップフィルムFからの臭いを、食品をラップする上で不快感を覚えないレベルに抑えることができる。
この効果を十分に得るには、この値(炭化水素系の臭気寄与を示す数値)は2.25以上であることが好ましく、2.50以上であることが更に好ましい。
また、アミン系の臭気寄与を示す数値は5以上であることが好ましい。また、硫化水素の臭気寄与を示す数値は20未満が好ましく、アンモニアの臭気寄与を示す数値は5未満が好ましい。
また、フィルム巻回体Kから引き出したラップフィルムFを、におい識別装置の基準モードで測定したアルデヒド系の臭気寄与を示す数値が15.47〜16.85の範囲であることが、上記効果を顕著にする観点で好ましい。
また、フィルム巻回体Kから引き出したラップフィルムFを、におい識別装置の基準モードで測定した硫化水素、硫黄系、アンモニア、アミン系、有機酸系、エステル系、および芳香族系の各数値が、以下の範囲であると、より好ましい。
硫化水素:13.5〜15.9
硫黄系:15.8〜16.0
アンモニア:5以下
アミン系:10.96〜10.99
有機酸系:23.05〜23.23
エステル系:12.75〜12.77
芳香族系:9.11〜9.26
上記の範囲にすることにより、フィルム巻回体KからラップフィルムFを引き出したときに、ラップフィルムFからのプラスチック臭をより十分に抑えて好ましい臭いとすることができる。なお、アミン系がこの範囲であると、アミン系の臭い(例えばトリメチルアミンの臭い)が適度となり好ましい。
具体例としては、硫黄系を示す数値が二硫化メチルを示す数値、アミン系を示す数値がトリメチルアミンを示す数値、有機酸系を示す数値がプロピオン酸を示す数値、エステル系を示す数値が酢酸ブチルを示す数値、芳香族系を示す数値がトルエンを示す数値、炭化水素系を示す数値がヘプタンを示す数値、アルデヒド系を示す数値がブチルアルデヒドを示す数値である。これにより、フィルム巻回体Kから引き出したラップフィルムFの臭いを確実に好ましい臭いにすることができる。
また、ラップフィルムFはT−ダイ法で押し出されて成形されている。これにより、ラップフィルム厚の最大値と最小値との差を1.65μm未満にすることが可能になり、ラップフィルムFの厚みの均一性を確保でき、上記効果をより顕著にすることができる。
<実験例1>
本発明者は、厚み測定機を用い、実施例Aのフィルム巻回体と、比較例1〜4のフィルム巻回体とで、ラップフィルムの厚みとその分布を測定し、各ラップフィルムについて、平均厚み、最大厚み、最小厚み、R(最大厚みと最小厚みとの差)を求めた。厚み測定機としては「フジワーク厚み測定機 Mahr Millimar 1240」を用い、測定ヘッドとしては「Mahr Millimar 1301」を用いた。ここで、比較例1〜4は、製造元が互いに異なっている。
測定結果を図7〜図9に示す。なお、図8は図7に続いており、紙面の都合上で2つの図に分けて表示している。また、図7、図8の測定値の単位はμmである。
ここで、実施例Aおよび比較例4では、ラップフィルムがT−ダイ法で押し出されて成形されており、比較例1〜3では、ラップフィルムがインフレーション法で押し出されて成形されている(図8参照)。
図7〜図9から判るように、比較例1〜3のようにインフレーション法で成形されたラップフィルムでは、Rが3.57〜4.87μmの範囲であった。一方、比較例4および実施例AのようにT−ダイ法で成形されたラップフィルムでは、Rが1.64〜2.45μmの範囲であった。
従って、ラップフィルムの厚みの均一性という観点では、T−ダイ成形のほうがインフレーション成形よりも優れているという結果になった。
後述するように、ラップフィルムの厚い部分では、臭いの成分がラップフィルム内部から出ていき難くなる。従って、ラップフィルムの厚い部分が生じ難いT−ダイ成形のラップフィルムのほうが、インフレーション成形に比べ、ラップフィルム内に残る好ましくない臭い成分が少ないと推定される。
そして、比較例4ではラップフィルムのRが2.45μmであり、これに対し、実施例AではラップフィルムのRが1.64μmであった。従って、T−ダイ法で成形されたラップフィルムであっても、比較例4に比べ、実施例Aでは厚みの均一性を更に高められていた。従って、ラップフィルムのRが1.65μm未満であることが、ラップフィルムの臭いの観点で好ましいと考えられる。
<実験例2>
本発明者は、におい識別装置(FF−2020 Sシステム。島津製作所製)を用い、実施例1〜4のフィルム巻回体と、実験例1で用いた比較例1〜4のうちの比較例2〜4のフィルム巻回体とで、ラップフィルムのにおいに関する測定として、臭気寄与を示す数値(臭気指数相当値)を測定した。この測定では、一般的な基準値を用いることができるように、におい識別装置をユーザーモードではなくスタンダードモード(基準モード)にし、フィルム巻回体からラップフィルムをそれぞれ引き出して(巻き出して)測定した。
ここで、実施例1、2では、それぞれ、製造直後のカートンでフィルム巻回体から巻き出したラップフィルムで測定しており、実施例3、4では、それぞれ、製造してから1ヵ月後のカートンでフィルム巻回体から巻き出したラップフィルムで測定したものである。
測定結果を図10に示す。なお、図10で「−」表示の数値(アンモニアでの値)は、におい測定装置の測定下限値以下の値であることを示す。この測定下限値は5よりもかなり小さい。
本実験例では、におい識別装置で、硫黄系として二硫化メチル、アミン系としてトリメチルアミン、有機酸系としてプロピオン酸、エステル系として酢酸ブチル、芳香族系としてトルエン、炭化水素系としてヘプタン、アルデヒド系としてブチルアルデヒドを基準にして測定し、後述の類似情報などを算出した上で「臭気寄与を示す数値」を算出している。これに対応させて、図10では、これらのガスをカッコ書きで表示している。
比較例2〜4に比べ、実施例1〜4のほうが、食品をラップする上で不快感を覚えない香りであった。この理由としては以下のa)、b)が考えられる。
a)塩ビラップでは、炭化水素系の数値が比較例2〜4のように大きい場合には灯油のようなプラスチック臭が強い。実施例1〜4では炭化水素系の数値が比較例2〜4に比べて十分に小さいので、このようなプラスチック臭が十分に抑えられる。
b)比較例2〜4のようにRが大きいと、厚い部分では臭いの成分がラップフィルム内部から出ていき難く、時間が経過してもラップフィルム内に残留し易くなる。実施例1〜4ではR(最大厚みと最小厚みとの差)が実施例Aと同等であり、比較例2〜4に比べて大幅に小さいので、臭い成分がラップフィルムから出ていき易い。
また、実施例1、2(製造直後)と実施例3、4(製造してから1ヵ月後)とでは、実施例3、4のほうが、食品をラップする上で好ましい香りであった。この理由としては、実施例1、2に比べ、実施例3,4のほうが、1)炭化水素系の数値が若干高いこと、2)アルデヒド系の数値が若干低いこと、が考えられる。
なお、上記のにおい識別装置(FF−2020 Sシステム。島津製作所製)のスタンダードモード(基準モード)では、以下のように演算処理することで臭気寄与を示す数値(臭気指数相当値)を算出している。
におい識別装置では、図10に示す9種のガス(硫化水素、硫黄系、アンモニア、アミン系、有機酸系、アルデヒド系、エステル系、芳香族系、炭化水素系)に関し、それぞれ基準値が予め入力されている。
そして、各ラップフィルム毎に、基準値に対する類似度を、9種のガスに関してそれぞれ算出して類似情報とする。そして、この類似情報と、におい識別装置のセンサー出力の強弱とを加味し、人間の嗅覚相当となるように補正(閾値補正)をした値を算出し、図10に示す臭気寄与を示す値(臭気指数相当値)を算出する。
本発明により、引き出したラップフィルムの臭いが好ましくなることから、食品などの被包装物を包装する上で幅広い分野で適用可能である。
10 収容箱
12 箱本体部
14 蓋部
16 延長蓋部(蓋部)
18 カッター
18a 刃先長手方向端
18b 刃先長手方向端
18e カッターの長手方向端
18t 刃先
20 カートン
22 紙片
24p 側板部(一方の側板部24p)
24q 側板部(他方の側板部24q)
28 底板部
28s 外底面
32a 端板部
32b 端板部
34 ミシン目
36 フラップ
40 板紙
Bv 食み出し幅
Bu 食み出し長さ
F ラップフィルム
HK ハーフカット部
JK ハーフカット部
JN 非ハーフカット部
K フィルム巻回体
S 紙管
T 開放頂面

Claims (11)

  1. 塩化ビニル製のラップフィルムを巻回してなるフィルム巻回体であって、
    前記フィルム巻回体から引き出した前記ラップフィルムでは、におい識別装置の基準モードで測定した炭化水素系の臭気寄与を示す数値が2.71以下であることを特徴とするフィルム巻回体。
  2. 前記炭化水素系の臭気寄与を示す数値が2.67以下であることを特徴とする請求項1に記載のフィルム巻回体。
  3. 前記炭化水素系の臭気寄与を示す数値が2.65以下であることを特徴とする請求項2に記載のフィルム巻回体。
  4. 前記炭化水素系の臭気寄与を示す数値が2.01以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のフィルム巻回体。
  5. 前記炭化水素系の臭気寄与を示す数値が2.25以上であることを特徴とする請求項4に記載のフィルム巻回体。
  6. 前記炭化水素系の臭気寄与を示す数値が2.50以上であることを特徴とする請求項5に記載のフィルム巻回体。
  7. 前記におい識別装置の基準モードで測定したアルデヒド系の臭気寄与を示す数値が15.47〜16.85の範囲であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のフィルム巻回体。
  8. 前記におい識別装置の基準モードで測定した硫化水素、硫黄系、アンモニア、アミン系、有機酸系、エステル系、および芳香族系を示す数値が、以下の範囲であることを特徴とする請求項7に記載のフィルム巻回体。
    硫化水素:13.5〜15.9
    硫黄系:15.8〜16.0
    アンモニア:5以下
    アミン系:10.96〜10.99
    有機酸系:23.05〜23.23
    エステル系:12.75〜12.77
    芳香族系:9.11〜9.26
  9. 前記硫黄系を示す数値が二硫化メチルを示す数値、
    前記アミン系を示す数値がトリメチルアミンを示す数値、
    前記有機酸系を示す数値がプロピオン酸を示す数値、
    前記エステル系を示す数値が酢酸ブチルを示す数値、
    前記芳香族系を示す数値がトルエンを示す数値、
    前記炭化水素系を示す数値がヘプタンを示す数値、
    前記アルデヒド系を示す数値がブチルアルデヒドを示す数値、
    であることを特徴とする請求項8に記載のフィルム巻回体。
  10. 前記ラップフィルムはT−ダイ法で押し出されて成形されており、ラップフィルム厚の最大値と最小値との差が1.65μm未満であることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のフィルム巻回体。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のフィルム巻回体と、
    前記フィルム巻回体を収容する収容箱と、
    を有することを特徴とするカートン。
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