JP2020032778A - 車両走行制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転支援制御が実行されている場合には、より早い段階で車両を安定化させる車両走行制御装置を提供する。【解決手段】車両走行制御装置は、駆動装置及び制動装置の少なくとも一方を制御することにより、車両の挙動を安定化させる車両挙動安定化制御を実行する車両挙動安定化制御手段と、車両周辺情報に基いて車両の運転を支援する運転支援制御を実行する運転支援制御手段と、を備える。車両挙動安定化制御手段は、運転支援制御が実行されていない場合、車両の挙動の不安定さを表す度合いが、所定の第1の度合いSa+M1よりも大きくなったときに、車両挙動安定化制御を開始する。車両挙動安定化制御手段は、運転支援制御が実行されている場合、車両の挙動の不安定さを表す度合いが、第1の度合いよりも小さい所定の第2の度合いSaよりも大きくなったときに、車両挙動安定化制御を開始する。【選択図】図4
Description
本発明は、車両走行制御装置に関する。
従来から、車両(自車両)の周辺状況に関する情報及び自車両の位置の情報等を用いて、自車両の運転を支援する運転支援制御を実行する制御装置が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。特許文献1の制御装置は、変速機の変速比を低下させるアップシフト点を、自動運転モードが選択されている場合(即ち、運転支援制御が実行されている場合)は、手動運転モードが選択されている場合よりも低車速側に設定する。これにより、自動運転モードが選択されている時のエンジン音を小さくすることができる。
ところで、車両の挙動の不安定さを表す度合いが大きくなったときに、車両挙動安定化制御を実行する制御装置が知られている。車両挙動安定化制御としては、例えば、車両の制動時における車輪のロックを抑制して車両の安定性を確保するアンチロックブレーキ制御(ABS:Anti-lock Brake System)、車両の発進又は加速時における駆動輪の空転を抑制して車両の安定性を確保するトラクション制御(TRC:Traction Control)、及び、車両の旋回時における横滑りを抑制して車両の安定性を確保する横滑り抑制制御(VSC:Vehicle Stability Control)などが知られている。
運転者が車両を運転している場合に上述の車両挙動安定化制御が頻繁に実行されると、運転者は、車両挙動安定化制御の実行に伴う加速度の変化により違和感を感じる可能性がある。従って、従来の制御装置は、車両の挙動の不安定さを表す度合いが比較的大きな度合いになったときにのみ、車両挙動安定化制御を開始するようになっている。この構成によれば、車両挙動安定化制御が頻繁に実行されないので、上述の不都合が生じない。しかし、車両挙動安定化制御が開始されるタイミングが遅くなるので、車両の挙動が安定するのも遅れるという課題がある。
一方で、運転支援制御が実行されている場合、運転者は自身によって車両を運転していない。従って、運転支援制御の実行中においては、車両挙動安定化制御が頻繁に実行されたとしても運転者は違和感を感じにくいと考えられる。
そこで、本発明の目的の一つは、運転支援制御が実行されている場合と運転支援制御が実行されていない場合との間において上述の車両挙動安定化制御を開始するタイミングを切替えることにより、運転支援制御が実行されている場合にはより早い段階で車両を安定化させることが可能な車両走行制御装置を提供することである。
本発明の車両走行制御装置(以下、「本発明装置」と称呼される場合がある。)は、
左前輪(Wfl)、右前輪(Wfr)、左後輪(Wrl)及び右後輪(Wrr)を駆動するための駆動力を発生する駆動装置(20、21、22)と、
前記左前輪、前記右前輪、前記左後輪及び前記右後輪のそれぞれに対して制動力を付与することが可能な制動装置(30、31、32fl、32fr、32rl、32rr)と、
車両の挙動の不安定さを表す度合いが所定の度合いよりも大きくなった場合、前記駆動装置及び前記制動装置の少なくとも一方を制御することにより、前記車両の挙動を安定化させる車両挙動安定化制御を実行する車両挙動安定化制御手段(30)と、
前記車両の周囲の情報である車両周辺情報を取得する情報取得手段(16)と、
前記車両周辺情報に基いて前記車両の運転を支援する運転支援制御(ACC)を実行する運転支援制御手段(10)と、
を備える。
前記車両挙動安定化制御手段は、前記運転支援制御が実行されていない場合、前記車両の挙動の不安定さを表す度合いが、所定の第1の度合いよりも大きくなったとき、前記車両挙動安定化制御を開始するように構成され(ステップ410:Yes、ステップ420、ステップ450:Yes及びステップ460;ステップ510:Yes、ステップ520、ステップ550:Yes及びステップ560;ステップ610:Yes、ステップ620、ステップ650:Yes及びステップ660)、
前記車両挙動安定化制御手段は、前記運転支援制御が実行されている場合、前記車両の挙動の不安定さを表す度合いが、前記第1の度合いよりも小さい所定の第2の度合いよりも大きくなったとき、前記車両挙動安定化制御を開始するように構成されている(ステップ410:No、ステップ430、ステップ450:Yes及びステップ460;ステップ510:No、ステップ530、ステップ550:Yes及びステップ560;ステップ610:No、ステップ630、ステップ650:Yes及びステップ660)。
左前輪(Wfl)、右前輪(Wfr)、左後輪(Wrl)及び右後輪(Wrr)を駆動するための駆動力を発生する駆動装置(20、21、22)と、
前記左前輪、前記右前輪、前記左後輪及び前記右後輪のそれぞれに対して制動力を付与することが可能な制動装置(30、31、32fl、32fr、32rl、32rr)と、
車両の挙動の不安定さを表す度合いが所定の度合いよりも大きくなった場合、前記駆動装置及び前記制動装置の少なくとも一方を制御することにより、前記車両の挙動を安定化させる車両挙動安定化制御を実行する車両挙動安定化制御手段(30)と、
前記車両の周囲の情報である車両周辺情報を取得する情報取得手段(16)と、
前記車両周辺情報に基いて前記車両の運転を支援する運転支援制御(ACC)を実行する運転支援制御手段(10)と、
を備える。
前記車両挙動安定化制御手段は、前記運転支援制御が実行されていない場合、前記車両の挙動の不安定さを表す度合いが、所定の第1の度合いよりも大きくなったとき、前記車両挙動安定化制御を開始するように構成され(ステップ410:Yes、ステップ420、ステップ450:Yes及びステップ460;ステップ510:Yes、ステップ520、ステップ550:Yes及びステップ560;ステップ610:Yes、ステップ620、ステップ650:Yes及びステップ660)、
前記車両挙動安定化制御手段は、前記運転支援制御が実行されている場合、前記車両の挙動の不安定さを表す度合いが、前記第1の度合いよりも小さい所定の第2の度合いよりも大きくなったとき、前記車両挙動安定化制御を開始するように構成されている(ステップ410:No、ステップ430、ステップ450:Yes及びステップ460;ステップ510:No、ステップ530、ステップ550:Yes及びステップ560;ステップ610:No、ステップ630、ステップ650:Yes及びステップ660)。
本発明装置は、運転支援制御が実行されていない場合、車両の挙動の不安定さを表す度合いが所定の第1の度合いよりも大きくなったときに、車両挙動安定化制御を開始する。一方、運転支援制御が実行されている場合、本発明装置は、車両の挙動の不安定さを表す度合いが「上記の第1の度合いよりも小さい所定の第2の度合い」よりも大きくなったときに、車両挙動安定化制御を開始する。従って、運転支援制御が実行されている場合、運転支援制御が実行されていない場合と比べて、より早い段階で車両を安定化させることができる。更に、運転支援制御が実行されている場合、運転者は自身によって車両を運転していないので、車両挙動安定化制御が実行されたとしても、運転者は違和感を感じる可能性が小さい。
上記説明においては、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いた名称及び/又は符号を括弧書きで添えている。しかしながら、本発明の各構成要素は、前記名称及び/又は符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
<構成>
本発明の実施形態に係る車両走行制御装置(以下、「本実施装置」とも称呼される。)は、車両に適用される。車両走行制御装置が適用される車両は、他の車両と区別するために「自車両」と称呼される場合がある。車両走行制御装置は、図1に示したように、運転支援ECU10、エンジンECU20、ブレーキECU30、ステアリングECU40、及び、表示ECU50を備えている。なお、これらのECUのうちの2以上のECUが、1つのECUに統合されてもよい。
本発明の実施形態に係る車両走行制御装置(以下、「本実施装置」とも称呼される。)は、車両に適用される。車両走行制御装置が適用される車両は、他の車両と区別するために「自車両」と称呼される場合がある。車両走行制御装置は、図1に示したように、運転支援ECU10、エンジンECU20、ブレーキECU30、ステアリングECU40、及び、表示ECU50を備えている。なお、これらのECUのうちの2以上のECUが、1つのECUに統合されてもよい。
これらのECUは、マイクロコンピュータを主要部として備える電気制御装置(Electric Control Unit)であり、図示しないCAN(Controller Area Network)を介して相互に情報を送信可能及び受信可能に接続されている。本明細書において、マイクロコンピュータは、CPU、RAM、ROM、不揮発性メモリ及びインターフェース(I/F)等を含む。CPUはROMに格納されたインストラクション(プログラム、ルーチン)を実行することにより各種機能を実現する。
運転支援ECU10は、以下に列挙するセンサ(スイッチを含む。)と接続されていて、それらのセンサの検出信号又は出力信号を受信するようになっている。なお、各センサは、運転支援ECU10以外のECUに接続されていてもよい。その場合、運転支援ECU10は、センサが接続されたECUからCANを介してそのセンサの検出信号又は出力信号を受信する。
アクセルペダル操作量センサ11は、アクセルペダル11aの操作量(即ち、アクセル開度)を検出し、アクセルペダル操作量APを表す信号を出力するようになっている。
ブレーキペダル操作量センサ12は、ブレーキペダル12aの操作量を検出し、ブレーキペダル操作量BPを表す信号を出力するようになっている。
ブレーキペダル操作量センサ12は、ブレーキペダル12aの操作量を検出し、ブレーキペダル操作量BPを表す信号を出力するようになっている。
操舵角センサ13は、自車両の操舵角を検出し、操舵角θを表す信号を出力するようになっている。
操舵トルクセンサ14は、操舵ハンドルSWの操作により自車両のステアリングシャフトUSに加わる操舵トルクを検出し、操舵トルクTraを表す信号を出力するようになっている。
操舵トルクセンサ14は、操舵ハンドルSWの操作により自車両のステアリングシャフトUSに加わる操舵トルクを検出し、操舵トルクTraを表す信号を出力するようになっている。
車輪速度センサ15(15fl、15fr、15rl及び15rr)は、左前輪Wfl、右前輪Wfr、左後輪Wrl及び右後輪Wrrのそれぞれの回転角速度を表す出力信号を発生するようになっている。なお、本明細書において、符号の末尾に付される英字の添字は、どの車輪に対応する構成要素かを表示している。「fl」が「左前輪」、「fr」が「右前輪」、「rl」が「左後輪」、「rr」が「右後輪」に対応する。更に、添字[**]が「fl、fr、rl又はrr」についての総称を表している。
周囲センサ16は、自車両の周囲の状態を検出するセンサである。周囲センサ16は、自車両の周囲の道路(例えば、自車両が走行している走行レーン)に関する情報、及び、その道路に存在する立体物に関する情報を取得するようになっている。立体物は、例えば、自動車、歩行者及び自転車などの移動物、並びに、ガードレール及びフェンスなどの固定物を表す。以下、これらの立体物は「物標」と称呼される場合がある。周囲センサ16は、レーダセンサ16a及びカメラセンサ16bを備えている。
レーダセンサ16aは、例えば、ミリ波帯の電波(以下、「ミリ波」と称呼する。)を少なくとも自車両の前方領域を含む自車両の周辺領域に放射し、放射範囲内に存在する物標によって反射されたミリ波(即ち、反射波)を受信する。更に、レーダセンサ16aは、送信したミリ波と受信した反射波との関係を用いて、物標の有無について判定し、且つ、自車両と物標との相対関係を示すパラメータを演算し、判定結果及び演算結果を出力するようになっている。自車両と物標との相対関係を示すパラメータは、自車両に対する物標の方位(又は位置)、自車両と物標との距離、及び、自車両と物標との相対速度等を含む。
より具体的に述べると、レーダセンサ16aはミリ波送受信部及び処理部を備えている。その処理部は、ミリ波送受信部から送信したミリ波とミリ波送受信部が受信した反射波との位相差、反射波の減衰レベル及びミリ波を送信してから反射波を受信するまでの時間等に基いて、自車両と物標との相対関係を示すパラメータを所定時間の経過毎に取得する。このパラメータは、前述したように、検出した各物標(n)に対する「距離(縦距離)Dfx(n)、相対速度Vfx(n)、横距離Dfy(n)及び相対横速度Vfy(n)等」を含む。
車間距離Dfx(n)は、自車両と物標(n)(例えば、先行車)との間の自車両の中心軸(前後方向に延びる中心軸)に沿った距離である。
相対速度Vfx(n)は、物標(n)(例えば、先行車)の速度Vsと自車両の速度Vjとの差(=Vs−Vj)である。物標(n)の速度Vsは自車両の進行方向における物標(n)の速度である。
横距離Dfy(n)は、「物標(n)の中心位置(例えば、先行車の車幅中心位置)」の、自車両の中心軸と直交する方向における同中心軸からの距離である。横距離Dfy(n)は「横位置」とも称呼される。
相対横速度Vfy(n)は、物標(n)の中心位置(例えば、先行車の車幅中心位置)の、自車両の中心軸と直交する方向における速度である。
相対速度Vfx(n)は、物標(n)(例えば、先行車)の速度Vsと自車両の速度Vjとの差(=Vs−Vj)である。物標(n)の速度Vsは自車両の進行方向における物標(n)の速度である。
横距離Dfy(n)は、「物標(n)の中心位置(例えば、先行車の車幅中心位置)」の、自車両の中心軸と直交する方向における同中心軸からの距離である。横距離Dfy(n)は「横位置」とも称呼される。
相対横速度Vfy(n)は、物標(n)の中心位置(例えば、先行車の車幅中心位置)の、自車両の中心軸と直交する方向における速度である。
カメラセンサ16bは、ステレオカメラ及び画像処理部を備え、車両前方の左側領域及び右側領域の風景を撮影して左右一対の画像データを取得する。カメラセンサ16bは、その撮影した左右一対の画像データに基いて、物標の有無について判定し、且つ、自車両と物標との相対関係を示すパラメータを演算し、判定結果及び演算結果を出力するようになっている。この場合、運転支援ECU10は、レーダセンサ16aによって得られた自車両と物標との相対関係を示すパラメータと、カメラセンサ16bによって得られた自車両と物標との相対関係を示すパラメータと、を合成することにより、自車両と物標との相対関係を示すパラメータを決定する。
更に、カメラセンサ16bは、その撮影した左右一対の画像データに基いて、道路(自車両が走行している走行レーン)の左及び右の区画線を認識し、道路の形状(例えば、道路の曲率)、及び、道路と自車両との位置関係(例えば、走行レーンの左端又は右端から自車両の車幅方向の中心位置までの距離)を算出する。道路の形状及び道路と自車両との位置関係等を含む車線に関する情報は「車線情報」と称呼される。
周囲センサ16によって取得された物標に関する情報(自車両と物標との相対関係を示すパラメータを含む。)は「物標情報」と称呼される。運転支援ECU10は、「物標情報」及び「車線情報」を含む車両の周辺状況に関する情報を、「車両周辺情報」として取得する。なお、周囲センサ16は「車両周辺情報を取得する情報取得手段(情報取得部)」と称呼される場合がある。
なお、周囲センサ16は、必ずしも、レーダセンサ及びカメラセンサの両方を備える必要はなく、例えば、レーダセンサのみ又はカメラセンサのみを含んでいてもよい。
車速センサ17は、自車両の走行速度(車速)を検出し、車速SPDを表す信号を出力するようになっている。
ヨーレートセンサ18は、自車両のヨーレートを検出し、実ヨーレートYrtを出力するようになっている。
ヨーレートセンサ18は、自車両のヨーレートを検出し、実ヨーレートYrtを出力するようになっている。
操作スイッチ19は、運転者により操作されるスイッチである。運転者は、操作スイッチ19を操作することにより、後述する追従車間距離制御(ACC:Adaptive Cruise Control)を実行するか否かを選択することができる。
エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ21に接続されている。エンジンアクチュエータ21は、ガソリン燃料噴射・火花点火式・内燃機関22のスロットル弁の開度を変更するスロットル弁アクチュエータを含む。エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ21を駆動することによって、内燃機関22が発生する駆動力(トルク)を変更することができる。内燃機関22が発生する駆動力(トルク)は、図示しない駆動力伝達機構を介して左前輪Wfl、右前輪Wfr、左後輪Wrl及び右後輪Wrrに伝達されるようになっている。従って、エンジンECU20は、エンジンアクチュエータ21を制御することによって、自車両の駆動力を制御し加速状態(加速度)を変更することができる。なお、内燃機関22に代えて又は加えて、車両駆動源として電動機が使用されてもよい。
ブレーキECU30は、油圧回路31に接続されている。油圧回路31はブレーキアクチュエータとして機能する。油圧回路31は、制動液が流れる流路、複数の弁、ポンプ及びポンプを駆動するモータ等を含む。左前輪Wfl、右前輪Wfr、左後輪Wrl及び右後輪Wrrの制動力(制動トルク)は、油圧回路31により、対応するホイールシリンダ32[**]の制動圧が制御されることによって制御される。各ホイールシリンダ32[**]の制動圧は、通常時には運転者によるブレーキペダル12aの踏込み操作に応じて駆動される図示しないマスタシリンダの圧力に基いて制御される。更に、後述する追従車間距離制御及び車両挙動安定化制御(ABS、TRC、VSC)において、ブレーキECU30は、油圧回路31を制御することによって、左前輪Wfl、右前輪Wfr、左後輪Wrl及び右後輪Wrrの制動力を個別に(独立して)制御して、自車両の加速状態(減速度、即ち、負の加速度)を変更することができる。
なお、ブレーキECU30は、車輪速度センサ15からの出力信号を受け取り、下記の(1)式に基いて車輪速度Vwを算出するようになっている。(1)式において、rは車輪(タイヤ)の動半径、ωは車輪の角速度である。以降、左前輪Wfl、右前輪Wfr、左後輪Wrl及び右後輪Wrrの車輪速度を、それぞれ、車輪速度Vwfl、Vwfr、Vwrl及びVwrrと称呼する。
Vw = r・ω …(1)
Vw = r・ω …(1)
ステアリングECU40は、周知の電動パワーステアリングシステムの制御装置であって、モータドライバ41に接続されている。モータドライバ41は、転舵用モータ42に接続されている。転舵用モータ42は、「操舵ハンドルSW、操舵ハンドルSWに連結されたステアリングシャフトUS及び操舵用ギア機構等を含む、図示しないステアリング機構」に組み込まれている。転舵用モータ42は、モータドライバ41から供給される電力によってトルクを発生し、このトルクによって操舵アシストトルクを加えたり、左右の操舵輪を転舵したりすることができる。即ち、転舵用モータ42は、自車両の舵角(操舵角)を変更することができる。
表示ECU50は、表示器51に接続されている。表示器51は、運転席の正面に設けられたマルチインフォーメーションディスプレイである。表示器51は、車速及びエンジン回転速度等の計測値の表示に加えて、各種の情報を表示する。なお、表示器51として、ヘッドアップディスプレイが採用されてもよい。
<アンチロックブレーキ制御(ABS)の概要>
本実施装置は、車両の制動時の各車輪(Wfl、Wfr、Wrl及びWrr)のロック状態を解消して車両の安定性を確保する周知のアンチロックブレーキ制御を実施するようになっている。以降、この制御を単に「ABS」と称呼する。
本実施装置は、車両の制動時の各車輪(Wfl、Wfr、Wrl及びWrr)のロック状態を解消して車両の安定性を確保する周知のアンチロックブレーキ制御を実施するようになっている。以降、この制御を単に「ABS」と称呼する。
ブレーキECU30は、所定時間が経過するごとに、公知の手法により、各車輪のABS用スリップ率S1[**]を算出する。例えば、スリップ率S1[**]は、下記(2)式により求められる。尚、Vbは車体速度である。
S1 = ((Vb−Vw[**])/Vb)×100% …(2)
S1 = ((Vb−Vw[**])/Vb)×100% …(2)
ブレーキECU30は、車輪のスリップ率S1[**]が所定のABS開始判定閾値(ABSを開始するか否かを判定するための閾値)Th_absを超えたときに、その車輪がロック状態であると判定する(即ち、車両の挙動の不安定さを表す度合いが所定の度合いよりも大きくなったと判定する。)。従って、ブレーキECU30は、「スリップ率S1[**]がABS開始判定閾値Th_absを超えた車輪」を「ABS対象輪」として決定する。そして、ブレーキECU30は、ABS対象輪に対してABSを開始する。ブレーキECU30は、油圧回路31を制御して、ABS対象輪に対応するホイールシリンダ32[**]の制動圧を低下させる。これにより、ABS対象輪に付与されている制動力が低下して、その結果、ABS対象輪のスリップ率S1[**]が徐々に減少する。その後、ブレーキECU30は、スリップ率S1[**]が所定の範囲内に入るように、ABS対象輪に対して制動圧の増加及び減少を繰り返し実行する。そして、ブレーキECU30は、所定のABS終了条件が成立すると、ABSを終了させる。
<トラクション制御(TRC)の概要>
本実施装置は、車両の加速時(車両の発進時を含む)に駆動輪の空転を抑制して車両の安定性を確保する周知のトラクション制御を実施するようになっている。以降、この制御を単に「TRC」と称呼する。なお、「車輪の空転」とは、車輪が路面から浮いた場合、及び、路面上で車輪がスリップ状態になる場合、を含む。
本実施装置は、車両の加速時(車両の発進時を含む)に駆動輪の空転を抑制して車両の安定性を確保する周知のトラクション制御を実施するようになっている。以降、この制御を単に「TRC」と称呼する。なお、「車輪の空転」とは、車輪が路面から浮いた場合、及び、路面上で車輪がスリップ状態になる場合、を含む。
ブレーキECU30は、所定時間が経過するごとに、公知の手法により、駆動輪のTRC用スリップ率S2[**]を算出する。例えば、スリップ率S2[**]は、下記(3)式により求められる。
S2 = ((Vw[**]−Vb)/Vb)×100% …(3)
S2 = ((Vw[**]−Vb)/Vb)×100% …(3)
ブレーキECU30は、駆動輪のスリップ率S2[**]が所定のTRC開始判定閾値(TRCを開始するか否かを判定するための閾値)Th_trcを超えたときに、その駆動輪が空転していると判定する(即ち、車両の挙動の不安定さを表す度合いが所定の度合いよりも大きくなったと判定する。)。従って、ブレーキECU30は、「空転していると判定された駆動輪」を「TRC対象輪」として決定する。そして、ブレーキECU30は、TRC対象輪に対してTRCを開始する。ブレーキECU30は、油圧回路31を制御して、TRC対象輪に対応するホイールシリンダ32[**]の制動圧を増加させる。これにより、TRC対象輪に対して制動力が付与されて、TRC対象輪のスリップ率S2[**]が徐々に減少する。その後、ブレーキECU30は、スリップ率S2[**]が所定の範囲内に入るように、TRC対象輪に対して制動圧の増加及び減少を繰り返し実行する。そして、ブレーキECU30は、所定のTRC終了条件が成立すると、TRCを終了させる。
<横滑り抑制制御(VSC)の概要>
本実施装置は、車両の旋回時における横滑りを抑制して車両の安定性を確保する周知の横滑り抑制制御を実施するようになっている。以降、この制御を単に「VSC」と称呼する。
本実施装置は、車両の旋回時における横滑りを抑制して車両の安定性を確保する周知の横滑り抑制制御を実施するようになっている。以降、この制御を単に「VSC」と称呼する。
ブレーキECU30は、車速SPD及び操舵角θ等に基いて、公知の手法により目標ヨーレートγtを算出する。そして、ブレーキECU30は、実ヨーレートYrtと目標ヨーレートγtとの差分の絶対値(=|Yrt‐γt|)がVSC開始判定閾値(VSCを開始するか否かを判定するための閾値)Th_vscよりも大きいときに、車両が横滑り傾向であると判定する(即ち、車両の挙動の不安定さを表す度合いが所定の度合いよりも大きくなったと判定する。)。このような状況にて、実ヨーレートYrtが目標ヨーレートγtよりも大きい(Yrt>γt)場合、ブレーキECU30は、車両の後輪が横滑り傾向にあると判定する。例えば、ブレーキECU30は、車両の後輪が横滑り傾向にあると判定した場合には、油圧回路31を制御して、旋回方向に対して外側の車輪に対応するホイールシリンダ32[**]の制動圧を増加させる。これにより、車両の旋回方向とは反対方向にモーメントが発生して、後輪の横滑り傾向が低下する。
一方、実ヨーレートYrtが目標ヨーレートγtよりも小さい(Yrt<γt)場合、ブレーキECU30は、車両の前輪が横滑り傾向にあると判定する。例えば、ブレーキECU30は、車両の前輪が横滑り傾向にあると判定した場合には、左右後輪(Wrl、Wrr)及び旋回方向に対して外側の前輪に対応するホイールシリンダ32[**]の制動圧を増加させるとともに、エンジンECU20に対して駆動力の抑制指令を出力する。これにより、車両の旋回方向にモーメントが発生して、前輪の横滑り傾向が低下する。
なお、以降において、ABS、TRC及びVSCは、まとめて「車両挙動安定化制御」と称呼される場合がある。
<追従車間距離制御(ACC)の概要>
次に、運転支援ECU10が運転支援制御の一つとして実行する追従車間距離制御(ACC)について説明する。追従車間距離制御は、物標情報に基いて、自車両の前方領域であって自車両の直前を走行している先行車(後述するACC追従対象車)と自車両との車間距離を所定の距離に維持しながら、自車両を先行車に追従させる制御である。追従車間距離制御自体は周知である(例えば、特開2014−148293号公報、特開2006−315491号公報及び特許第4172434号明細書等を参照。)。以降、追従車間距離制御を単に「ACC」と称呼する。
次に、運転支援ECU10が運転支援制御の一つとして実行する追従車間距離制御(ACC)について説明する。追従車間距離制御は、物標情報に基いて、自車両の前方領域であって自車両の直前を走行している先行車(後述するACC追従対象車)と自車両との車間距離を所定の距離に維持しながら、自車両を先行車に追従させる制御である。追従車間距離制御自体は周知である(例えば、特開2014−148293号公報、特開2006−315491号公報及び特許第4172434号明細書等を参照。)。以降、追従車間距離制御を単に「ACC」と称呼する。
運転支援ECU10は、操作スイッチ19の操作によって追従車間距離制御が要求されている場合、追従車間距離制御を実行する。
より具体的に述べると、運転支援ECU10は、追従車間距離制御が要求されている場合、周囲センサ16により取得した物標情報に基いてACC追従対象車を選択する。例えば、運転支援ECU10は、検出した物標(n)の横距離Dfy(n)と車間距離Dfx(n)とから特定される物標(n)の相対位置が追従対象車両エリア内に存在するか否かを判定する。追従対象車両エリアは、自車両の車速SPD及び自車両の実ヨーレートYrtに基いて推定される自車両の進行方向における距離が長くなるほど、その進行方向に対する横方向の距離の絶対値が小さくなるように予め定められたエリアである。そして、運転支援ECU10は、物標(n)の相対位置が追従対象車両エリア内に所定時間以上に渡って存在する場合、その物標(n)をACC追従対象車として選択する。
更に、運転支援ECU10は、目標加速度Gtgtを下記(4)式及び(5)式の何れかに従って算出する。(4)式及び(5)式において、Vfx(a)はACC追従対象車(a)の相対速度であり、k1及びk2は所定の正のゲイン(係数)であり、ΔD1は「ACC追従対象車(a)の車間距離Dfx(a)」から「目標車間距離Dtgt」を減じることにより得られる車間偏差(=Dfx(a)−Dtgt)である。なお、目標車間距離Dtgtは、運転者により操作スイッチ19を用いて設定される目標車間時間Ttgtに自車両の車速SPDを乗じることにより算出される(即ち、Dtgt=Ttgt・SPD)。
運転支援ECU10は、値(k1・ΔD1+k2・Vfx(a))が正又は「0」の場合に下記(4)式を使用して目標加速度Gtgtを決定する。ka1は、加速用の正のゲイン(係数)であり、「1」以下の値に設定されている。
運転支援ECU10は、値(k1・ΔD1+k2・Vfx(a))が負の場合に下記(5)式を使用して目標加速度Gtgtを決定する。kd1は、減速用の正のゲイン(係数)であり、本例においては「1」に設定されている。
Gtgt(加速用)=ka1・(k1・ΔD1+k2・Vfx(a)) …(4)
Gtgt(減速用)=kd1・(k1・ΔD1+k2・Vfx(a)) …(5)
運転支援ECU10は、値(k1・ΔD1+k2・Vfx(a))が負の場合に下記(5)式を使用して目標加速度Gtgtを決定する。kd1は、減速用の正のゲイン(係数)であり、本例においては「1」に設定されている。
Gtgt(加速用)=ka1・(k1・ΔD1+k2・Vfx(a)) …(4)
Gtgt(減速用)=kd1・(k1・ΔD1+k2・Vfx(a)) …(5)
追従対象車両エリアに物標が存在しない場合、運転支援ECU10は、自車両の車速SPDが「目標車間時間Ttgtに応じて設定される目標速度」に一致するように、目標速度と車速SPDに基いて目標加速度Gtgtを決定する。
運転支援ECU10は、自車両の実際の加速度が目標加速度Gtgtに一致するように、エンジンECU20を用いてエンジンアクチュエータ21を制御するとともに、必要に応じてブレーキECU30を用いて油圧回路(ブレーキアクチュエータ)31を制御する。
<本実施装置の作動の概要>
本実施装置は、上述したように、車両の挙動の不安定さを表す度合いが所定の度合いよりも大きくなると、車両挙動安定化制御(ABS、TRC及びVSCの何れか)を実行するようになっている。ここで、運転者が車両を運転している場合に車両挙動安定化制御が頻繁に実行されると、運転者は、車両挙動安定化制御の実行に伴う加速度の変化により違和感を感じる可能性がある。従って、通常、車両挙動安定化制御を開始するか否かを判定するための閾値は、「車両の挙動が不安定であると判定される通常の値」に比べて大きな値に設定されている。この構成によれば、車両の挙動が不安定になった度合いが比較的大きくなったときにのみ、車両挙動安定化制御が開始されるので、上述の不都合が生じない。
本実施装置は、上述したように、車両の挙動の不安定さを表す度合いが所定の度合いよりも大きくなると、車両挙動安定化制御(ABS、TRC及びVSCの何れか)を実行するようになっている。ここで、運転者が車両を運転している場合に車両挙動安定化制御が頻繁に実行されると、運転者は、車両挙動安定化制御の実行に伴う加速度の変化により違和感を感じる可能性がある。従って、通常、車両挙動安定化制御を開始するか否かを判定するための閾値は、「車両の挙動が不安定であると判定される通常の値」に比べて大きな値に設定されている。この構成によれば、車両の挙動が不安定になった度合いが比較的大きくなったときにのみ、車両挙動安定化制御が開始されるので、上述の不都合が生じない。
しかし、運転支援制御(上述のACC)が実行されている場合、運転者は車両に対して加減速操作を行っていないので、車両挙動安定化制御が頻繁に実行されたとしても運転者は違和感を感じにくいと考えられる。そこで、本実施装置は、ACCが実行されていない場合、車両の挙動の不安定さを表す度合いが所定の第1の度合いよりも大きくなったときに車両挙動安定化制御を開始する。一方、ACCが実行されている場合、本実施装置は、車両の挙動の不安定さを表す度合いが「上記の第1の度合いよりも小さい所定の第2の度合い」よりも大きくなったときに車両挙動安定化制御を開始する。
具体的には、ACCが実行されている場合における「車両挙動安定化制御を開始するか否かを判定するための閾値」は、ACCが実行されていない場合に比べて小さい値(例えば、車両の挙動が不安定であると判定される通常の値)に設定される。従って、ACCが実行されている場合、ACCが実行されていない場合と比べて、より早い段階で車両を安定化させることができる。
<本実施装置の具体的作動>
次に、運転支援ECU10のCPU(単に「CPU1」と称呼する。)の具体的作動について説明する。CPU1は、所定時間が経過する毎に図2にフローチャートにより示した「ACC開始/終了判定ルーチン」を実行するようになっている。なお、CPU1は、図示しないルーチンを所定時間が経過する毎に実行することにより、周囲センサ16から車両周辺情報を取得して、当該車両周辺情報をRAMに格納している。
次に、運転支援ECU10のCPU(単に「CPU1」と称呼する。)の具体的作動について説明する。CPU1は、所定時間が経過する毎に図2にフローチャートにより示した「ACC開始/終了判定ルーチン」を実行するようになっている。なお、CPU1は、図示しないルーチンを所定時間が経過する毎に実行することにより、周囲センサ16から車両周辺情報を取得して、当該車両周辺情報をRAMに格納している。
従って、所定のタイミングになると、CPU1は、ステップ200から図2のルーチンを開始してステップ210に進み、ACC実行フラグF1が「0」であるか否かを判定する。ACC実行フラグF1は、その値が「1」であるときACCが実行されていることを示し、その値が「0」であるときACCが実行されていないことを示す。ACC実行フラグF1の値(及び、後述する他のフラグの値)は、図示しないイグニッションスイッチがOFF位置からON位置へと変更されたときにCPU1により実行されるイニシャライズルーチンにおいて「0」に設定される。更に、ACC実行フラグF1の値は、後述するステップ250においても「0」に設定される。
いま、ACC実行フラグF1の値が「0」である(ACCが実行されていない)と仮定すると、CPU1はステップ210にて「Yes」と判定してステップ220に進み、所定のACC実行条件(追従車間距離制御の実行条件)が成立しているか否かを判定する。
ACC実行条件は、以下の条件1及び条件2が共に成立したときに成立する。但し、更に別の条件が、ACC実行条件が成立するために満足されるべき条件の一つとして追加されてもよい。なお、本明細書に記述される他の条件についても同様である。
(条件1):操作スイッチ19の操作によりACCの実行が要求されている。
(条件2):周囲センサ16によって追従対象車両エリア内に先行車(物標)が検出されている。
(条件1):操作スイッチ19の操作によりACCの実行が要求されている。
(条件2):周囲センサ16によって追従対象車両エリア内に先行車(物標)が検出されている。
ACC実行条件が成立していない場合、CPU1は、そのステップ220にて「No」と判定し、ステップ295に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
これに対し、ACC実行条件が成立している場合、CPU1は、そのステップ220にて「Yes」と判定してステップ230に進み、ACC実行フラグF1を「1」に設定する。その後、CPU1は、ステップ295に進んで本ルーチンを一旦終了する。この結果、後述するACC中断条件が成立しない限り、ACCが実行される(図3のステップ310での「Yes」との判定を参照。)。
一方、CPU1がステップ210の処理を実行する時点において、ACC実行フラグF1の値が「1」である(ACCが実行されている)場合、CPU1は、そのステップ210にて「No」と判定して、ステップ240に進み、所定のACC終了条件(追従車間距離制御の終了条件)が成立しているか否かを判定する。
ACC終了条件は、以下の条件3及び条件4の少なくとも一つが成立したときに成立する。
(条件3):操作スイッチ19の操作によりACCの終了が要求されている。
(条件4):周囲センサ16によって追従対象車両エリア内に先行車(物標)が検出されていない。
(条件3):操作スイッチ19の操作によりACCの終了が要求されている。
(条件4):周囲センサ16によって追従対象車両エリア内に先行車(物標)が検出されていない。
ACC終了条件が成立している場合、CPU1は、そのステップ240にて「Yes」と判定してステップ250に進み、ACC実行フラグF1及びACC中断フラグF2を共に「0」に設定する。ACC中断フラグF2は、その値が「1」であるときACCが中断されていることを示し、その値が「0」であるときACCが中断されていないことを示す。その後、CPU1は、ステップ295に進んで本ルーチンを一旦終了する。この結果、ACCが停止される(図3のステップ310での「No」との判定を参照。)。
これに対し、CPU1がステップ240の処理を実行する時点において、ACC終了条件が成立していない場合、CPU1は、そのステップ240にて「No」と判定してステップ260に進み、所定のACC中断条件(追従車間距離制御の中断条件)が成立しているか否かを判定する。ACC中断条件は、ABS、TRC及びVSCの何れかが実行中であるときに成立する。
ACC中断条件が成立している場合、CPU1は、そのステップ260にて「Yes」と判定してステップ270に進み、ACC中断フラグF2を「1」に設定する。その後、CPU1は、ステップ295に進んで本ルーチンを一旦終了する。この結果、ACCが中断される(図3のステップ310での「No」との判定を参照。)。
一方、ACC中断条件が成立していない場合、CPU1は、そのステップ260にて「No」と判定してステップ280に進み、ACC中断フラグF2を「0」に設定する。その後、CPU1は、ステップ295に進んで本ルーチンを一旦終了する。
更に、CPU1は、所定時間が経過する毎に、図3にフローチャートにより示した「ACC実行ルーチン」を実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPU1は図3のステップ300から処理を開始してステップ310に進み、ACC実行フラグF1の値が「1」であり且つACC中断フラグF2の値が「0」であるか否かを判定する。
ACC実行フラグF1の値が「0」である、又は、ACC中断フラグF2の値が「1」である場合、CPU1は、そのステップ310にて「No」と判定し、ステップ395に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。この結果、ACCは実行されない。
これに対し、ACC実行フラグF1の値が「1」であり且つACC中断フラグF2の値が「0」である場合、CPU1は、そのステップ310にて「Yes」と判定して、以下に述べる「ステップ320乃至ステップ350」を順に行う。その後、CPU1は、ステップ395に進んで本ルーチンを一旦終了する。
ステップ320:CPU1は、追従対象車両エリア内に存在する先行車をACC対象車として特定する。なお、追従対象車両エリア内に複数の先行車が存在する場合、CPU1は、それら複数の先行車の中から、車間距離Dfx(n)が最小の先行車をACC対象車として特定する。
ステップ330:CPU1は、ステップ320にて特定したACC対象車(a)の車間距離Dfx(a)から目標車間距離Dtgtを減じることにより車間偏差ΔD1を算出する。
ステップ330:CPU1は、ステップ320にて特定したACC対象車(a)の車間距離Dfx(a)から目標車間距離Dtgtを減じることにより車間偏差ΔD1を算出する。
ステップ340:CPU1は、(4)式及び(5)式の何れかに従って目標加速度Gtgtを算出する。
ステップ350:CPU1は、自車両の実際の加速度が目標加速度Gtgtに一致するように、エンジンECU20及びブレーキECU30に目標加速度Gtgtを送信する。エンジンECU20は、目標加速度Gtgt及び自車の実際の加速度に応じて、エンジンアクチュエータ21を制御する。必要に応じて、ブレーキECU30は、目標加速度Gtgt及び自車両の実際の加速度に応じて、油圧回路(ブレーキアクチュエータ)31を制御する。この結果、自車の実際の加速度が目標加速度Gtgtに一致させられる。
ステップ350:CPU1は、自車両の実際の加速度が目標加速度Gtgtに一致するように、エンジンECU20及びブレーキECU30に目標加速度Gtgtを送信する。エンジンECU20は、目標加速度Gtgt及び自車の実際の加速度に応じて、エンジンアクチュエータ21を制御する。必要に応じて、ブレーキECU30は、目標加速度Gtgt及び自車両の実際の加速度に応じて、油圧回路(ブレーキアクチュエータ)31を制御する。この結果、自車の実際の加速度が目標加速度Gtgtに一致させられる。
更に、ブレーキECU30のCPU(単に「CPU2」と称呼する。)は、所定時間が経過する毎に、図4にフローチャートにより示した「ABS実行ルーチン」を実行するようになっている。なお、CPU2は、各車輪ごとに図4のルーチンを実行する。従って、所定のタイミングになると、CPU2は図4のステップ400から処理を開始してステップ410に進み、ACC実行フラグF1の値が「1」であるか否かを判定する。
いま、ACCが実行されていないと仮定すると、ACC実行フラグF1の値は「0」である。この場合、CPU2は、そのステップ410にて「Yes」と判定して以下に述べる「ステップ420及びステップ440」を順に行い、その後、ステップ450に進む。
ステップ420:CPU2は、第1スリップ率Saに所定の第1マージンM1を加えた値を「ABS開始判定閾値Th_abs」として設定する。第1スリップ率Saは、車輪がロック状態であるか否かを判定するための閾値である。このように、ACCが実行されていない場合、ABS開始判定閾値Th_absは、「車両の挙動が不安定であると判定される通常の値(Sa)」に比べて大きな値に設定される。
ステップ440:CPU2は、当該車輪のスリップ率S1[**]を算出する。
ステップ440:CPU2は、当該車輪のスリップ率S1[**]を算出する。
CPU2は、ステップ450に進むと、所定のABS開始条件が成立するか否かを判定する。ABS開始条件は、以下の条件5及び条件6が共に成立したときに成立する。
(条件5):スリップ率S1[**]がABS開始判定閾値Th_absよりも大きい(S1[**]>Th_abs)。
(条件6):他の車両挙動安定化制御(即ち、TRC及びVSC)が現時点にて実行されていない。
(条件5):スリップ率S1[**]がABS開始判定閾値Th_absよりも大きい(S1[**]>Th_abs)。
(条件6):他の車両挙動安定化制御(即ち、TRC及びVSC)が現時点にて実行されていない。
ABS開始条件が成立しない場合、CPU2は、そのステップ450にて「No」と判定し、ステップ495に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。この結果、ABSは実行されない。
これに対し、ABS開始条件が成立する場合、CPU2は、そのステップ450にて「Yes」と判定してステップ460に進み、上述のようにABSを実行する。次に、CPU2は、ステップ470にて、所定のABS終了条件が成立しているか否かを判定する。ABS終了条件が成立していない場合、CPU2はステップ470にて「No」と判定してステップ460に戻り、ABSを継続する。
これに対し、ABS終了条件が成立している場合、CPU2はステップ470にて「Yes」と判定し、ステップ495に進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPU2がステップ410に進んだ時点においてACCが実行されている場合、CPU2は、そのステップ410にて「No」と判定してステップ430に進む。この場合、CPU2は、第1スリップ率Saを「ABS開始判定閾値Th_abs」として設定する。従って、ACCが実行されている場合、ABS開始判定閾値Th_absは、ACCが実行されていない場合に比べて小さい値に設定される。その後、CPU2は、前述した「ステップ440乃至ステップ470」の処理を順に行う。そして、CPU2は、ステップ495に進んで本ルーチンを一旦終了する。
更に、CPU2は、所定時間が経過する毎に、図5にフローチャートにより示した「TRC実行ルーチン」を実行するようになっている。なお、CPU2は、各駆動輪ごとに図5のルーチンを実行する。従って、所定のタイミングになると、CPU2は図5のステップ500から処理を開始してステップ510に進み、ACC実行フラグF1の値が「1」であるか否かを判定する。
いま、ACCが実行されていないと仮定すると、ACC実行フラグF1の値は「0」である。この場合、CPU2は、そのステップ510にて「Yes」と判定して以下に述べる「ステップ520及びステップ540」を順に行い、その後、ステップ550に進む。
ステップ520:CPU2は、第2スリップ率Sbに所定の第2マージンM2を加えた値を「TRC開始判定閾値Th_trc」として設定する。第2スリップ率Sbは、車輪(駆動輪)が空転しているか否かを判定するための閾値である。このように、ACCが実行されていない場合、TRC開始判定閾値Th_trcは、「車両の挙動が不安定であると判定される通常の値(Sb)」に比べて大きな値に設定される。
ステップ540:CPU2は、当該駆動輪のスリップ率S2[**]を算出する。
ステップ540:CPU2は、当該駆動輪のスリップ率S2[**]を算出する。
CPU2は、ステップ550に進むと、所定のTRC開始条件が成立するか否かを判定する。TRC開始条件は、以下の条件7及び条件8が共に成立したときに成立する。
(条件7):スリップ率S2[**]がTRC開始判定閾値Th_trcよりも大きい(S2[**]>Th_trc)。
(条件8):他の車両挙動安定化制御(即ち、ABS及びVSC)が現時点にて実行されていない。
(条件7):スリップ率S2[**]がTRC開始判定閾値Th_trcよりも大きい(S2[**]>Th_trc)。
(条件8):他の車両挙動安定化制御(即ち、ABS及びVSC)が現時点にて実行されていない。
TRC開始条件が成立しない場合、CPU2は、そのステップ550にて「No」と判定し、ステップ595に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。この結果、TRCは実行されない。
これに対し、TRC開始条件が成立する場合、CPU2は、そのステップ550にて「Yes」と判定してステップ560に進み、上述のようにTRCを実行する。次に、CPU2は、ステップ570にて、所定のTRC終了条件が成立しているか否かを判定する。TRC終了条件が成立していない場合、CPU2はステップ570にて「No」と判定してステップ560に戻り、TRCを継続する。
これに対し、TRC終了条件が成立している場合、CPU2はステップ570にて「Yes」と判定し、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPU2がステップ510に進んだ時点においてACCが実行されている場合、CPU2は、そのステップ510にて「No」と判定してステップ530に進む。この場合、CPU2は、第2スリップ率Sbを「TRC開始判定閾値Th_trc」として設定する。従って、ACCが実行されている場合、TRC開始判定閾値Th_trcは、ACCが実行されていない場合に比べて小さい値に設定される。その後、CPU2は、前述した「ステップ540乃至ステップ570」の処理を順に行う。そして、CPU2は、ステップ595に進んで本ルーチンを一旦終了する。
更に、CPU2は、所定時間が経過する毎に、図6にフローチャートにより示した「VSC実行ルーチン」を実行するようになっている。従って、所定のタイミングになると、CPU2は図6のステップ600から処理を開始してステップ610に進み、ACC実行フラグF1の値が「1」であるか否かを判定する。
いま、ACCが実行されていないと仮定すると、ACC実行フラグF1の値は「0」である。この場合、CPU2は、そのステップ610にて「Yes」と判定して以下に述べる「ステップ620及びステップ640」を順に行う。その後、CPU2は、ステップ650に進む。
ステップ620:CPU2は、所定のヨーレート偏差ΔYrに所定の第3マージンM3を加えた値を「VSC開始判定閾値Th_vsc」として設定する。ヨーレート偏差ΔYrは、車両が横滑り(前輪の横滑り又は後輪の横滑り)の傾向にあるか否かを判定するための閾値である。このように、ACCが実行されていない場合、VSC開始判定閾値Th_vscは、「車両の挙動が不安定であると判定される通常の値(ΔYr)」に比べて大きな値に設定される。
ステップ640:CPU2は、上述したように、目標ヨーレートγtを算出する。
ステップ640:CPU2は、上述したように、目標ヨーレートγtを算出する。
CPU2は、ステップ650に進むと、所定のVSC開始条件が成立するか否かを判定する。VSC開始条件は、以下の条件9及び条件10が共に成立したときに成立する。
(条件9):実ヨーレートYrtと目標ヨーレートγtとの差分の絶対値がVSC開始判定閾値Th_vscよりも大きい(|Yrt‐γt|>Th_vsc)。
(条件10):他の車両挙動安定化制御(即ち、ABS及びTRC)が現時点にて実行されていない。
(条件9):実ヨーレートYrtと目標ヨーレートγtとの差分の絶対値がVSC開始判定閾値Th_vscよりも大きい(|Yrt‐γt|>Th_vsc)。
(条件10):他の車両挙動安定化制御(即ち、ABS及びTRC)が現時点にて実行されていない。
VSC開始条件が成立しない場合、CPU2は、そのステップ650にて「No」と判定し、ステップ695に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。この結果、VSCは実行されない。
これに対し、VSC開始条件が成立する場合、CPU2は、そのステップ650にて「Yes」と判定してステップ660に進み、上述のようにVSCを実行する。具体的には、実ヨーレートYrtが目標ヨーレートγtよりも大きい(Yrt>γt)場合、CPU2は、車両の後輪が横滑り傾向にあると判定して、上述したように油圧回路31を制御する。一方、実ヨーレートYrtが目標ヨーレートγtよりも小さい(Yrt<γt)場合、CPU2は、車両の前輪が横滑り傾向にあると判定して、上述したように油圧回路31を制御するとともに、エンジンECU20に対して駆動力の抑制指令を出力する。
次に、CPU2は、ステップ670にて、所定のVSC終了条件が成立しているか否かを判定する。所定のVSC終了条件が成立していない場合、CPU2はステップ670にて「No」と判定してステップ660に戻り、VSCを継続する。
これに対し、VSC終了条件が成立している場合、CPU2はステップ670にて「Yes」と判定し、ステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了する。
一方、CPU2がステップ610に進んだ時点においてACCが実行されている場合、CPU2は、そのステップ610にて「No」と判定してステップ630に進む。この場合、CPU2は、所定のヨーレート偏差ΔYrを「VSC開始判定閾値Th_vsc」として設定する。従って、ACCが実行されている場合、VSC開始判定閾値Th_vscは、ACCが実行されていない場合に比べて小さい値に設定される。その後、CPU2は、前述した「ステップ640乃至ステップ670」の処理を順に行う。そして、CPU2は、ステップ695に進んで本ルーチンを一旦終了する。
以上の本実施装置によれば、ACCが実行されている場合における「車両挙動安定化制御を開始するか否かを判定するための閾値(Th_abs、Th_trc及びTh_vsc)」は、ACCが実行されていない場合に比べて小さい値(例えば、車両の挙動が不安定であると判定される通常の値)に設定される。即ち、ACCが実行されている場合、車両の挙動の不安定さを表す度合いが比較的大きな度合いまで到達する前に、車両挙動安定化制御が開始される。従って、ACCが実行されている場合、ACCが実行されていない場合と比べて、より早い段階で車両を安定化させることができる。更に、ACCが実行されている場合、運転者は自身によって車両を運転していないので、車両挙動安定化制御が頻繁に実行されたとしても、運転者は違和感を感じる可能性が小さい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
運転支援ECU10は、追従車間距離制御(ACC)に加えて、或いは、ACCを実行することなく、運転支援制御の一態様として「車線維持制御」を実行するようになっていてもよい。車線維持制御は、自車両を「区画線により特定される走行レーン(自車両が走行している走行車線)」内の適切な位置で走行させるように自車両の操舵角を変更する制御(操舵支援制御)である。車線維持制御は周知である(例えば、特開2008−195402号公報、特開2009−190464号公報、特開2010−6279号公報、及び、特許第4349210号明細書、等を参照。)。以降、車線維持制御を単に「LTC」と称呼する。この構成において、CPU2は、LTCの実行中において図4のルーチン、図5のルーチン及び図6のルーチンを実行してもよい。この構成の場合、CPU2は、ステップ410、ステップ510及びステップ610にて、ACC実行フラグF1の条件に代えて又は加えて、「LTC実行フラグF3=0」であるか否かを判定する。LTC実行フラグF3は、その値が「1」であるときLTCが実行されていることを示し、その値が「0」であるときLTCが実行されていないことを示す。
ABS及びTRCを開始するか否かの判定に用いられる指標値は、スリップ率に限定されない。当該指標値として、制動スリップ量(推定車体速度と車輪速度Vw[**]との偏差)が採用されてもよい。
10…運転支援ECU、20…エンジンECU、30…ブレーキECU、40…ステアリングECU、50…表示ECU、Wfl…左前輪、Wfr…右前輪、Wrl…左後輪、Wrr…右後輪。
Claims (1)
- 左前輪、右前輪、左後輪及び右後輪を駆動するための駆動力を発生する駆動装置と、
前記左前輪、前記右前輪、前記左後輪及び前記右後輪のそれぞれに対して制動力を付与することが可能な制動装置と、
車両の挙動の不安定さを表す度合いが所定の度合いよりも大きくなった場合、前記駆動装置及び前記制動装置の少なくとも一方を制御することにより、前記車両の挙動を安定化させる車両挙動安定化制御を実行する車両挙動安定化制御手段と、
前記車両の周囲の情報である車両周辺情報を取得する情報取得手段と、
前記車両周辺情報に基いて前記車両の運転を支援する運転支援制御を実行する運転支援制御手段と、
を備え、
前記車両挙動安定化制御手段は、前記運転支援制御が実行されていない場合、前記車両の挙動の不安定さを表す度合いが、所定の第1の度合いよりも大きくなったとき、前記車両挙動安定化制御を開始するように構成され、
前記車両挙動安定化制御手段は、前記運転支援制御が実行されている場合、前記車両の挙動の不安定さを表す度合いが、前記第1の度合いよりも小さい所定の第2の度合いよりも大きくなったとき、前記車両挙動安定化制御を開始するように構成されている
車両走行制御装置。
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