JP2020032628A - 車両用内装品及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
予め成形された表皮を、上記角部が最下位位置となるようにして、下型にセットする工程と、
上記角部の内側に、上記角部に沿って延びるワイヤを設置する工程と、
予め成形された芯材をセットした上型を、上記下型に被せる工程と、
上記表皮の角部の上方に位置する注入口から発泡原料を注入する工程と、
上記芯材と上記表皮との間で上記発泡原料を発泡させることにより、上記クッション材を成形する工程と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、表皮は角部のなす湾曲形状の頂点部を最下位位置にして下型に取り付けられ、且つワイヤは湾曲形状に対応しているから、表皮の角部の内側にワイヤを設置する際、ワイヤの自重により、ワイヤの頂点部が表皮の頂点部に合致することになる。これにより、ワイヤは適切に位置決めされて保持されるので、ワイヤの設置が容易である。
上記構成によれば、最下位位置にある頂点部で上方から流れる発泡原料によりワイヤは下方に押し付けられるので、適切な位置で安定的に保持される。
パッド付きインストルメントパネル1(車両用内装品)について説明する。図1に示すパッド付きインストルメントパネル1は、車幅方向に長い形状をなしており、芯材10と、この芯材10の被覆領域を覆い、芯材10と一体に積層されるパッド20により構成されている。パッド20は、図2に示すように、表面が意匠面となっている表皮30と、その裏側で表皮30と芯材10に挟まれた状態で設けられた発泡樹脂からなるクッション材40とを有している。
図4に示すように、金型60は、上記芯材10がセットされる上型61と、上記表皮30がセットされる下型62とを有している。すなわち、芯材10と表皮30は、インストルメントパネル1の車体取付時とは上下を逆にした状態で金型60にセットされる。金型60が型締めされた状態では、上型61と下型62の間にキャビティが形成される。上型61及び下型62は、それぞれ芯材10及び表皮30に対応する形状を有している。上型61には、芯材10と表皮30の間の充填空間に発泡原料を供給するためのゲート61aが形成され、ゲート61aは、図示しない発泡原料供給装置に連なっている。下型62には、セットされた表皮30を真空吸着で固定するために、図示しない複数の吸着穴が形成されている。
射出成形等により成形されたばかりの芯材10は、図4、図5に示すように、開口部2を塞ぐように設けられたランナ構成部13を有している。ランナ構成部13は、芯材10のバイザ構成部11と横架部12とに架け渡されている。ランナ構成部13には、ゲート接続部13aが形成されている。また、パウダースラッシュ成形等により成形されたばかりの表皮30は、芯材10のランナ構成部13を被覆するランナ領域35を有している。ランナ領域35は、表皮30の端末部33から延びている。
図5に示すように、取り出された成形品では、ランナ70が開口部2を横切っている。機器類を設置する際に邪魔となるランナ70は開口部2から切除される。ランナ70は、図4、図5に示す切除線A,Bにおいて、適切な角度で切断される。これにより、パッド付きインストルメントパネル1が完成する。
本発明は、インストルメントパネルに限らず、グローブボックス等、パッドを有する車両用内装品の製造に適用することができる。
上記実施形態では、芯材の縁部に沿って延びる角部のなす形状(バイザ部の縁形状)を湾曲させているが、直線状であってもよい。その場合においても、発泡成形で表皮を金型にセットする際に、角部が最下位位置となるようにすればよい。
ワイヤの形状は、C字形状に限られず、延在する角部のなす形状に対応して直線状、リング状等であってもよい。
上記実施形態では、金型を型締めした後、充填空間内に発泡原料を注入しているが、型開きした状態で表皮内に発泡原料を注入した後型締めしてもよい。
2 開口部
3 バイザ部
3a 湾曲部
3b 両側部
3c 頂点部
10 芯材
10a 縁部
11 バイザ構成部
12 横架部
13 ランナ構成部
13a ゲート接続部
14 注入口
20 パッド
30 表皮
31 バイザ領域
32 主部
33 端末部
34 角部
35 ランナ領域
40 クッション材
50 ワイヤ
50a 湾曲対応部
50b 両側対応部
50c 頂点対応部
60 金型
61 上型
61a ゲート
62 下型
70 ランナ
Claims (4)
- 樹脂製の芯材と、上記芯材を覆う樹脂製の表皮と、上記芯材と上記表皮との間に介在された発泡樹脂からなるクッション材とを備え、上記表皮が、上記クッション材を介して上記芯材と対向配置された主部と、上記芯材の縁部に沿って配置されるとともに上記主部から上記芯材の縁部に向かって延びて上記クッション材の縁部を覆う端末部と、を有し、上記主部と上記端末部との交差によって形成される角部が上記芯材の縁部に沿って延びている車両用内装部品の製造方法において、
予め成形された表皮を、上記角部が最下位位置となるようにして、下型にセットする工程と、
上記角部の内側に、上記角部に沿って延びるワイヤを設置する工程と、
予め成形された芯材をセットした上型を、上記下型に被せる工程と、
上記表皮の角部の上方に位置する注入口から発泡原料を注入する工程と、
上記芯材と上記表皮との間で上記発泡原料を発泡させることにより、上記クッション材を成形する工程と、
を備えたことを特徴とする車両用内装品の製造方法。 - 上記芯材の縁部に沿って延びる角部のなす形状は湾曲しており、上記表皮は上記角部のなす湾曲形状の頂点部が最下位位置になるように上記下型に取り付けられ、
上記ワイヤは、上記湾曲形状に対応した形状をなしていることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装品の製造方法。 - 上記下型に取り付けられ、上記ワイヤを配置された上記表皮における、上記湾曲形状の頂点部の内側で、上方から流れる上記発泡原料が上記ワイヤに当たることを特徴とする請求項2に記載の車両用内装品の製造方法。
- 樹脂製の芯材と、この芯材を覆う樹脂製の表皮と、上記芯材と上記表皮との間に介在された発泡樹脂からなるクッション材とを備え、
上記表皮が、上記クッション材を介して上記芯材と対向配置された主部と、上記芯材の縁部に沿って配置されるとともに上記主部から上記芯材の縁部に向かって延びて上記クッション材の縁部を覆う端末部と、を有し、
上記主部と上記端末部との交差によって形成される角部が上記芯材の縁部に沿って延びており、
上記角部の内側には上記角部に沿って延びるワイヤが配置され、
上記芯材において、上記ワイヤと対向する位置には、上記クッション材の発泡原料を注入するための注入口が形成されていることを特徴とする車両用内装品。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102243005B1 (ko) * | 2020-06-26 | 2021-04-21 | 주식회사 유니체어 | 의자 제조 방법 |
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-
2018
- 2018-08-30 JP JP2018161338A patent/JP7026594B2/ja active Active
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