JP2020032491A - 動力工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】サブハンドルを取り付け可能な動力工具において、サブハンドルの組立性を向上させる。【解決手段】バンドにてサブハンドルを固定する動力工具において、サブハンドル取付部を締め付けるバンドの引き出された両端に係合させるハンドルボルト40を改良した。ハンドルボルト40は、主軸部41の一方側にネジ部42が形成され、他方側に掛止部43が形成される。掛止部43は、主軸部41の径方向外側に向けて二方向に延在する径方向延在部45と、径方向延在部45の先端部分から直交方向に延在させる仮止部46を含んで構成され、仮止部46と径方向延在部45によって内角部48を形成し、直角に形成された内角部48を有する平行面46aを利用してバンドの仮止めをする。この構成により、サブハンドルの組み付け時に、バンドとハンドルボルト40の係合が外れてしまうことが無くなり、組立て効率が向上する。【選択図】図5

Description

本発明は手持ち式の動力工具に関し、特に金属バンドを有したサブハンドルの組立性向上を図ることにある。
手持ち式の動力工具では、ハウジングの一部にハンドル部が設けられ、片手で把持できるように構成される。片手だけで操作が難しい重量のある動力工具や、操作時の振動が大きい場合は、動力工具のハウジングに着脱可能なサブハンドルを設けて、他方の手でサブハンドルを把持しながら作業を行うことが広く行われている。例えば特許文献1では、金属バンドを有したサブハンドルがシリンダケースに設けられる。サブハンドルは、帯状のバンドと、当該バンドの両端部を固定する軸部材(ハンドルボルト)と、シリンダケースの略半面に当接する円弧状の取付面を有すると共に上記バンドと軸部材を保持するマウントと、マウントに隣接して上記軸部材にネジ止めされるグリップ部と、を備える。そして、サブハンドルは、動力工具のシリンダケースの外周面にバンドを巻きつけた状態で、そのバンドをグリップ部にて締め付けることによって、動力工具に装着される。
特開2016−187854号公報
特許文献1に記載されたような動力工具のサブハンドルは、シリンダケースカバーを確実に締め込めるように、取付前の湾曲部の径がシリンダケースカバー外周の径よりわずかに小さいように曲げられている。そのため、バンドをシリンダケースカバーに取りつけるとバンドの両端側が設計上の寸法よりも離れる方向に広がってしまい、マウント取付の際に、バンド先端側の貫通穴(バンド穴部)に係合させたハンドルボルトから外れやすくなる。従って、ハンドルボルトからバンド先端側から外れないように手で押さえながらハンドルボルトがマウントの軸穴部に挿入されるように、マウントを取りつける。しかしながら、取り付けの際にハンドルボルトとバンドの軸方向の係合が外れてしまったら、バンドをマウントから一旦離して、再びバンド先端にハンドルボルトを位置合わせしなければならず、組立性に改善の余地があった。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、ハンドルボルトがバンド穴部に取りつけられた状態が容易に維持されるようにして、サブハンドルの組立性を向上させた動力工具を提供することにある。
本発明の他の目的は、ハンドルボルトを用いてバンドの周方向への広がりを抑制する仮止めを可能とするハンドルボルトの形状にして、マウントやグリップの取付け行程を容易にした動力工具を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的な特徴を説明すれば次のとおりである。
本発明の一つの特徴によれば、駆動源と、駆動源を収容するハウジングと、サブハンドル取付部に取り付けられるサブハンドルを有し、ハウジングは、ハンドル部と、ハンドル部と離間して設けられる筒状のサブハンドル取付部を有する動力工具に適用される。動力工具のサブハンドルは、サブハンドル取付部を締め付けるようにして固定されるバンドと、バンドをサブハンドル取付部の外面に巻くようにして引き出した両端に係合する固定部材と、サブハンドル取付部の外周面に当接する取付面が形成されると共にバンドと固定部材を保持するマウント部と、マウント部からサブハンドル取付部の径方向外側に突出した固定部材と係合し、固定部材をマウント部に対して相対移動させることで、バンドの両端を引っ張ってサブハンドル取付部を締め付けると共に、固定部材とバンドとを固定するグリップ部を有する。固定部材には、バンドがサブハンドル取付部の径方向及び周方向に移動しないように保持する仮止部が設けられる。また、固定部材は、バンドがサブハンドル取付部の径方向及び周方向に移動しないように保持する掛止部を有する。固定部材は、円柱状の主軸部の一端側に掛止部が形成されるものである。掛止部は、主軸部の径方向外側に向けて二方向に延在する径方向延在部と、径方向延在部の先端部分から直交方向に延在させる仮止部により形成され、仮止部と径方向延在部によって直角の内角部を形成する。
本発明の他の特徴によれば、バンドは復元力を有する金属製とするのが好ましく、略U字状に曲げられて2つの端部が略平行且つ近接する取付面として形成され、取付面には仮止部及び径方向延在部を貫通させると共に径方向延在部とサブハンドルの長手方向に係合可能な貫通穴が形成される。バンドをサブハンドル取付部に巻いた後の取付面の間隔は、2つの仮止部の間隔よりも大きくなるようにバンドが形成されることによって、仮止部によるバンドの仮止めが可能とされる。グリップ部とマウント部は別部品にて構成され、マウント部の内部に保持されたグリップ部側に突出する固定部材の雄ネジ部を、グリップ部の雌ネジ部に螺合させることによって固定部材の軸線を中心にグリップ部が回転可能であり、グリップ部を回転させることによって、固定部材をマウント部に対して相対移動させ、バンドの両端をサブハンドル取付部の径方向外側に引っ張りサブハンドル取付部を締め付け可能にした。
本発明のさらに他の特徴によれば、掛止部は主軸部と一体に形成され、固定部材の軸線から垂直方向に延びる垂直面と、仮止部に形成され固定部材の軸線と平行に延びる平行面を有し、平行面がバンドの外面に接する状態でバンドが仮止めされる。また、仮止部の垂直面は、固定部材の軸線側に向くように形成される。垂直面と平行面によって形成される内角は、約90度に形成すると良い。固定部材の平行面は、径方向延在部のサブハンドル取付部側又は反サブハンドル取付部側に形成される。
本発明のさらに他の特徴によれば、固定部材は、円柱状の主軸部の一端側に掛止部が形成されるものであって、掛止部は主軸部の軸線と直交するように取りつけられた四角柱部材で構成され、固定部材の軸心から径方向外側に延在する四角柱部材の側面に、周方向に連続する溝部を形成することによってバンドを仮止め可能とした。また、四角柱部材の溝部よりも外側部分を、四角柱部材の長手方向軸線を中心に捻った形状としても良い。
本発明のさらに他の特徴によれば、バンドは、半円部と、半円部の2つの端部から径方向外側に向けて延在する直線部と、直線部の先端を曲げて形成される平行面の3つの部分を有するような形状とされ、直線部にマウント部を貫通させる貫通穴が形成される。
本発明によれば、固定部材の上部を左右に延ばすなどの部品の大型化をせずに、一部の形状を変更するだけで仮止部を形成できるので、部品点数や組み立て工数を増やさずに、固定部材によってバンド穴部に取りつけられた状態を維持させることができる。この構成により、組み立て途中の金属バンドを仮固定状態で維持できるので、組立中のバンド外れによる作業のやり直しを回避でき、組立て時の作業性向上の効果がある。
本発明の実施例に係る動力工具(ハンマドリル1)の左側面図である。 図1のシリンダケースカバー2付近の部分側面図であり、サブハンドル30を外した状態を示す。 図1のサブハンドル30の形状を示す図であって、(A)はマウント50及びグリップ60の断面斜視図、(B)は断面図(図1のA−A断面に相当)、(C)は(A)にバンド31とハンドルボルト40を装着した状態の断面斜視図である。 ハンドルボルト40とバンド31の形状を示す図であり、(A)は本実施例の形状を示し、(B)は従来例のハンドルボルト140の形状を示す。 (A)はハンドルボルト40の側面図であり、(B)はハンドルボルト40の上面図である。 本実施例に係るハンドルボルト40とバンド31の仮止め手順を説明する図である。 図6(C)の部分側面図である。 本発明の第2の実施例に係るハンドルボルト70を示す図であり、(A)は側面図であり、(B)は斜視図である。 本発明の第3の実施例に係るハンドルボルト80を示す図であり、(A)は側面図であり、(B)は斜視図である。 本発明の第4の実施例に係るハンドルボルト90を示す図であり、(A)は側面図であり、(B)は斜視図である。 図10のハンドルボルト90とバンド31の仮止め手順を説明する図であり、(A)と(B)は側面図である。 図11(B)の状態からハンドルボルト90の位置を変化させて仮止め状態にした状態の側面図である。 図12の状態からハンドルボルト90をマウント50に装着した後の状態を示す断面斜視図である。 従来のサブハンドルにおけるハンドルボルト140とバンド31の仮止め手順を説明する図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において動力工具の一例として、ハンマドリル1にサブハンドル30を取り付ける例を用いて説明する。また同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。本明細書においては、動力工具の前後左右、上下の方向や、サブハンドル30の軸線B1方向は、図中に示す方向であるとして説明する。
図1に示される動力工具(ハンマドリル1)は、先端に先端工具を装着して作業を行う工具でありメインハウジング3とシリンダケースカバー2により広義のハウジングが形成される。メインハウジング3の後方側であって先端工具保持部16と離間する位置には、左側面視で略D字状となるようなハンドル部3bが形成される。ハンドル部3bと先端工具保持部16の間には、図示しないモータを収容するためのモータ収容部3aが形成される。メインハウジング3はプラスチック等の合成樹脂により左右分割式に形成される。ハンドル部3bは、ハンマドリル1の最後端位置に配置され、使用者がハンマドリル1を使用するときの把持部分が、軸線A1方向と直交する方向(ここでは上下方向)になるように形成される。ハンドル部3bの延出方向の一端側(下端側)には電源コード15が取付けられ、他端側(上端側)の前方にはトリガスイッチの操作部となるトリガレバー5aが設けられる。作業者は、ハンドル部3bを把持しながらトリガレバー5aを操作することにより、駆動源たるモータ(図示せず)の起動と停止を切換えることができる。
シリンダケースカバー2は、メインハウジング3から前方側に突出する打撃回転機構(図示せず)の外周部分を覆うと共に、サブハンドル30を保持する部分でもある。シリンダケースカバー2の先端側には先端工具保持部16が設けられる。先端工具保持部16には図示しないビットやドリル等の先端工具が装着可能である。シリンダケースカバー2の軸方向後方には、サブハンドル取付部20が設けられる。サブハンドル取付部20は、サブハンドル30を取り付ける部分であって、外面を円筒面にて形成して、サブハンドル30を、軸線A1を中心とする周方向の任意の位置にて固定できるようにした。サブハンドル取付部20の前方端は径がやや太く形成された段差部21が形成され、後方側はシリンダケースカバー2の拡径部前端2bが形成され、段差部21と拡径部前端2bの間の平坦な円筒面が、サブハンドル30を固定できる領域となる。本実施例の動力工具においては、回転軸線A1と同軸上にサブハンドル取付部20が形成されるが、サブハンドル取付部20の中心軸線と、軸線A1は必ずしも一致させる必要は無く、所定のオフセット量を持たせるように構成しても良い。
シリンダケースカバー2に取付可能なサブハンドル30は、シリンダケースカバー2の軸線A1から径方向に延びる棒状であって、その外周側には作業者が手で把持するためのグリップ60が設けられる。サブハンドル30は、作業形態や作業者によって周方向の固定位置を変えることができる。図1の状態ではサブハンドル30の長手方向がハンドル部3bの長手方向と略平行となるように、サブハンドル30が取りつけられている状態を示す。サブハンドル30はマウント50と金属製のバンド31を用いるもので、バンド31によってサブハンドル取付部20の外周面を締め付けるようにしてサブハンドル30が軸線A1方向の軸線方向、及び、回転方向に移動しないように固定される。サブハンドル30を取付けした後のバンド31のマウント50から外部に露出する部分の形状は円弧状である。
図2はハンマドリル1のシリンダケースカバー2の部分拡大図であり、図1の状態からサブハンドル30を取り外した状態を示している。合成樹脂の成形により製造されるシリンダケースカバー2の円筒形の外周部分には、軸線A1方向に長さLの略円筒状の部分、即ちサブハンドル取付部20が形成される。サブハンドル取付部20は、円周方向に連続した円筒面であって、その軸方向長さLは、サブハンドル30のバンド31やマウント50の軸線A1方向の長さよりも大きくする。このようにサブハンドル取付部20の長さLをバンド31より十分長くしたことによって、サブハンドル30を容易に取りつけることが可能となる。また、サブハンドル取付部20の外周面を凹凸がない平坦な円筒面としたので、サブハンドル30の周方向の任意の位置にて固定することができる。尚、サブハンドル取付部20に所定の凹凸部を設けることは任意で有り、マウント50の接触領域にも凹凸部を形成して双方の凹凸部により嵌合状態で固定することも可能である。
サブハンドル取付部20の前側部分は、金属製のシリンダケース4の外周部を覆うための円筒部22となっており、円筒部22の外周側には軸線A1方向に延びる風窓23が形成される。風窓23は、図示しない冷却ファンによって生成された冷却風の通路となる。先端工具保持部16には図示しないドリルビット等の先端工具が着脱できる。尚、本実施例に示すサブハンドル30は、ハウジングの一部に円筒状のサブハンドル取付部を有するどのような動力工具であっても適用可能である。また、先端工具保持部16の形式は任意である。
図3はサブハンドル30の形状を示す図であって、(A)はマウント50及びグリップ60の断面斜視図であり、(B)は断面図(図1のA−A断面に相当)、(C)は(A)にバンド31とハンドルボルト40を装着した状態の断面斜視図である。バンド31は、例えば、ハンマドリル1のシリンダケース4の外周面に巻きつけられる長尺帯状の部材であって、シリンダケース4の外周面に沿って半円を描くように略U字状に曲げられている。マウント50の外面は、4つの外壁51a〜51d(51c、51dは図1参照)により構成され、その内部にバンド31と、バンド31の取付部材たるハンドルボルト40を収容できる。マウント50の外壁51a、51bの距離は、バンド31の輪郭に沿って軸線B1方向のサブハンドル取付部側に向かうに従って漸次広がるように形成され、円筒面に半周巻かれたバンド31を径方向外側に引き出した輪郭に沿った形状とされる。外壁51c、51dの内側の間隔は、バンド31を内部に収容できる程度にバンド31よりも広く形成される。
V字状に広がる外壁51a、51bの内側部分には、長手方向に延びる複数のリブ54a〜54eが形成される。リブ54a〜54eは、マウント50の内部空間に形成され、サブハンドル30の中心軸線B1と平行方向に長く形成される。また、図1のようにサブハンドル30を取りつけた状態では、リブ54a〜54eは外部から視認できない。図3(A)の図ではマウント50を断面にて示しているが、マウント50は合成樹脂の一体成形で製造するため、軸線B1と直交方向に分割不能である。つまり、外壁51a〜51dとリブ54a〜54eは一体に形成される。リブ54a〜54eは、それぞれのサブハンドル取付部20に近い先端が、適正な強さで締め付けられた場合にバンド31の外表面の位置と一致する位置になる。従って、ハンドルボルト40を適切に締め付けるとリブ54a〜54eの端面がバンド31に押し付けられるため、バンド31に適切なテンションを付与することができ、バンド31とマウント50との相対移動を規制することができる。一方、バンド31の締め付けが不足している場合は、バンド31の外表面とリブ54a〜54eの端面との面圧が不足する。
外壁51dのサブハンドル取付部20側の端部には、円弧状であってサブハンドル取付部20の外周面と接触する取付面52が形成される。また、外壁51dには、大きめの切り抜き穴53a、53bが形成される。図3からはわからないが、外壁51dと平行に形成される外壁51c(図1参照)にも、同様に取付面52、切り抜き穴53a、53bが形成される。マウント50のうちサブハンドル取付部20から径方向に遠い部分には、ハンドルボルト40の収容空間が形成される。収容空間において、軸方向に延びてハンドルボルト40の対向する2面側から保持するリブ55が形成される。また、マウント50のサブハンドル取付部20から一番離れた底面には、ハンドルボルト40を貫通させるための貫通穴57が形成される。貫通穴57の周囲には、長手方向にわずかに延びる補強用のリブ56a、56bが形成され、貫通穴57周囲の変形を抑制する。各リブ54a〜54eは、軸線B1の一方側と他方側に分離されて形成され、図3では外壁51c(図1参照)側と外壁51d側にもそれぞれ形成される。
ハンドルボルト40は、掛止部43を含む約半分がマウント50の内部に位置し、残り約半分がグリップ60の内部に位置する。グリップ60の内部には図示しないナットが鋳込まれており、雌ねじが形成されたナットがハンドルボルト40に形成されたネジ部42と螺合することによって、マウント50とグリップ60が連結される。また、グリップ60を長手方向中心軸に対して回転させることで鋳込まれたナットを回転できるので、ハンドルボルト40の長手方向の位置(軸線B1方向の位置)を容易に変更できる。このようにグリップ60を回転操作だけでサブハンドル取付部20に対してマウント50から露出するバンド31の周長を調節して、バンド31を締め付けたり緩めたりすることができる。バンド31を適切に締め付けると、マウント50のリブ54a〜54eの端部とバンド31の外周面が良好に接触する状態になって、マウント50とサブハンドル取付部20が軸線A1に対する軸方向にも周方向にも移動不能な状態となる。
マウント50の一部には、図示しないストッパ棒を保持するための取付部58が形成される。取付部58には軸線A1(図1参照)方向に開口する円柱穴部58aが形成される。ストッパ棒は、先端工具による穴開け深さの調整に用いられる棒であって、円柱穴部に図示しないストッパ棒を挿入して、ストッパ棒の任意の位置で蝶ボルト59を締め付けて軸線A1方向にストッパ棒が動かないように固定する。このようにストッパ棒を用いることによって、ハンマドリル1を用いて穿孔作業をし、所定の穴深さになった時にストッパ棒が材料に突き当たるように構成できるので、同じ深さの穴を連続して複数個開けるような場合に、作業効率が向上し、穴の深さも正確になる。
グリップ60は、長尺円筒状であって、作業者が手で把持する上で好ましい太さと長さを有し、一端側がマウント50に連結され、他端側が自由端となる。グリップ60は、合成樹脂製の円筒状の円筒基台部61と、円筒基台部61の外周側に被されたゴム等の弾力性のある弾性部材65にて形成される。円筒基台部61のサブハンドル取付部20に近い端部は貫通穴62a(後述)の形成された閉鎖壁部62となる。また、閉鎖壁部62と長手方向とほぼ同じ位置に、円筒基台部61の外周面から径方向外側に延在する鍔部63が形成される。円筒基台部61の他端側、即ちサブハンドル取付部20から遠い側(反サブハンドル取付部側)は、開口61aとなる。円筒基台部61には径方向内側に窪ませた複数の凹部61bが形成され、凹部61bの形成された外周面の全体を弾性部材65によって覆うことによって弾性部材65が相対移動しないように保持される。弾性部材65は、例えばゴムの一体成形によって製造されか、または、二層成形によって円筒基台部61の外側に形成される。尚、円筒基台部61の反サブハンドル取付部側の端部付近には、断面形状がL字状に形成される、脱落防止リブ61cが形成される。鍔部63と脱落防止リブ61cを覆うようにして、弾性部材65が円筒基台部61に対して長手方向に移動せず、また回転方向にも相対回転しない、安定したグリップ60を実現できる。バンド31を締め付ける場合は、ネジが締まる方向にグリップ60を回転操作する。ネジが締まる方向に回転操作すれば、グリップ60に固定されている図示しないナットに対してハンドルボルト40が軸線B1方向に移動する。
図4はハンドルボルトとバンド31の組み立て手順を説明する図であり、(A)は本実施例の手順を示し、(B)は従来例の手順を示す。手順的にはほぼ同じであり、バンド31の端部(取付部34)を矢印36のようにお互いが離れるように保持して、ハンドルボルト40又は140を矢印38のように移動させて、取付部34の間に掛止部43を挟み込む。そして、径方向延在部45又は145を貫通穴35に貫通させる。このようにしてバンド31を径方向延在部45又は145に掛止させた状態で、ハンドルボルト40又は140をマウント50の内部に挿入する。
ここで、従来のハンドルボルト140の組立て上の問題点を図14を用いて説明する。図14は従来のハンドルボルト140とバンド31の仮止め手順を説明する図である。金属製のバンド31は、図14(A)のように予め曲げられている。図中の上側が半径Rの半円部32であり、サブハンドル取付部20の外周面と接触する部分である。半円部32からバンド31の両端部31a、31bの間は、直面状に形成され、双方が接近するように形成された連結部33と、連結部33の先端側にて平行となるように曲げられた取付部34が形成される。取付部34には、図4で示したように長方形の貫通穴35が形成され、貫通穴35に、ハンドルボルト140の径方向延在部145を通して掛合させることによってバンド31が引っ掛けられる。ここでハンドルボルト140にバンド31を掛止させる場合は、図14(B)の矢印36のように取付部34が離れるようバンド31を変形させて、その間にハンドルボルト140を位置づけ、ハンドルボルト140の径方向延在部145を貫通穴35に貫通させる。すると、金属製のバンド31の復元力によって取付部34は矢印37のように接近方向に移動して保持される。しかしながら、それはバンド31をサブハンドル取付部20に巻いていない状態での話である。
サブハンドル30をサブハンドル取付部20に取りつける際には、点線にて示すようにサブハンドル取付部20の周囲にバンド31が沿うように周回させてから図14(B)の作業を行う。この際、バンド31にてサブハンドル取付部20を締め付けるには、サブハンドル取付部20の半径Rが、締め付け前のバンド31の半円部32の半径Rよりも大きくすることが必要である。すると、図14のようにしてバンド31の端部をハンドルボルト140の径方向延在部145にて保持させようとしても、R<Rの関係から取付部34がお互い離れる方向に作用するので、作業者は手で矢印37の方向にバンド31の両端部を保持しなければならない。その結果、ハンドルボルト140をマウント50の内部空間に挿入する組み立て作業時に、矢印37の方向に保持している手が滑ると、径方向延在部145と貫通穴35との係合状態が外れてしまう場合があった。本実施例では従来の欠点を補うべくハンドルボルト140の形状を変更し、図4(A)に示すようにハンドルボルト40の径方向延在部45の外側端部から、軸方向上側に直角に延在するような突出部(図5で示す平行方向延在部46)を形成した。
図5はハンドルボルト40の形状を示す図であり、(A)は側面図、(B)は上面図である。ハンドルボルト40は長手方向の一方側端部(図では下側端部)に図示しない雄ねじ状のネジ部42を形成し、反対側の端部側に掛止部43を形成し、掛止部43の一部をバンド31の貫通穴35に貫通させることによって、バンド31を長手方向下向きに引っ張ることができる。掛止部43はハンドルボルト40の主軸部41と一体構造で形成されると好ましい。掛止部43は円筒状及び四角柱状で長手方向に延びる接続部44と、接続部44の上端部分において径方向外側に延びるように形成された径方向延在部45と、径方向延在部45の端部から上方に向けて延在するように形成された平行方向延在部46により構成される。径方向延在部45は四角柱状の部分であって、平行方向延在部46は直方体状である。尚、ここでいう径方向とは、バンド31を固定する部材たるハンドルボルト40の軸線B1を中心とした際の径方向であり、平行方向とは長手方向軸線B1と平行方向という意味である。このように掛止部43の一部の形状を変更したことによって、図4(B)で示した従来のハンドルボルト140と比較すると、四角柱状の径方向延在部の中心部付近を、矢印47のように凹状にくぼませた形状としたとの見方もできる。このように、掛止部43の一部に窪み47を形成したことによって、主軸部41の径方向外側に向けて延在する径方向延在部45により形成される垂直面45aと、平行方向延在部46の一方側(軸線B1に近い側)に形成される平行面46aが形成されるので、これら垂直面45aと平行面46aによって形成される内角部48によって、バンド31を仮止めすることが可能となる。
径方向延在部45の側面視で、長辺方向の幅はWであり、窪み47の部分の幅WはWよりも小さく形成される。この際、幅Wの中心位置と幅Wの中心位置は一致し、軸線B1と一致する位置でもある。また、径方向延在部45と平行方向延在部46を足した合計高さはHであり、径方向延在部45の上面視で見た際の短辺方向の幅はDである。幅Dは平行方向延在部46の上面視で長辺方向の幅と等しい。このように高さHと幅Dは、図4(B)にて示した従来のハンドルボルト140の径方向延在部の高さと幅と等しくしたので、金属製のバンド31は従来から使用されているものをそのまま使用可能である。
次に図6を用いてハンドルボルト40とバンド31の仮止め手順を説明する。基本的な手順は、途中までは図14を用いて説明した従来の手順と同じである。最初に図6(A)のようにバンド31の取付部34を矢印36のように広げて、その間に本実施例に係るハンドルボルト40を矢印38の方向に挿入する。次に図6(B)のようにバンド31の貫通穴35に径方向延在部45と平行方向延在部46が挿入されるように、バンド31の取付部34を矢印37のように接近させ、バンド31が角柱接続部44bの外面に接触するまで移動させる。この状態から、図6(C)に示すようにして、ハンドルボルト40をバンド31に対して矢印38の方向、即ち長手方向であってサブハンドル取付部20側に移動させた後に、矢印37のように押さえていた手をバンド31から離す。この時のバンド31はサブハンドル取付部20の周囲を巻くようにしており、締め付け前のバンド31の半円部32の半径Rがサブハンドル取付部20の半径Rよりも小さいため、バンド31の復元力によって端部31a、31bが離れる方向(矢印36の方向)に移動する。この移動によってバンド31の貫通穴35の外縁が、平行方向延在部46にて形成された平行面46a(図5参照)に当接するので、当接状態が保たれることによってハンドルボルト40とバンド31の仮止めされることになる。
図7は仮止めされたハンドルボルト40の一部分(貫通穴35付近)とバンド31の関係を示す図であり、図6とは別の角度から見た側面図である。ここでは、点線にて示す貫通穴35に対して平行方向延在部46が上方側に位置するので、バンド31の復元力によって端部31a、31bが離れる方向(図6(A)の矢印36の方向)に変形しようとしても平行方向延在部46の平行面46a(図5参照)にバンド31が当接した状態となる。このようにバンド31のサブハンドル取付部20に取りつけた際の復元力と、新たに設けた平行面46aとの接触摩擦による仮止めを可能としたので、図6(C)及び図7の状態の組立体をマウント50の内部に装着する際にも安定して仮固定させた状態を保つことができる。特に、バンド31側を手で押さえて、ハンドルボルト40にマウント50を押し込むように操作しても、バンド31からハンドルボルト40に伝わる力の方向が、バンド31の貫通穴35の縁部が垂直面45aに当接する方向と一致するので、仮止め状態が外れる虞がない。従って、サブハンドル30の組立て時に、径方向延在部145と貫通穴35との係合状態が外れてしまうことがほぼなくなり、組み立て効率が大いに向上する。また、図6(C)に示したような仮止めの操作は、きわめて簡単であるので、誰にでも操作できるのでサブハンドル30の取付けがし易くなる。
図8は本発明の第2の実施例に係るハンドルボルト70を示す図であり、(A)は側面図であり、(B)は斜視図である。基本的な構成は第一の実施例と同じであり、同じ構成の部分には同じ符号番号を付している。ここで違うところは、平行方向延在部76が径方向延在部75の下側に形成されたことにある。この結果、平行面76aと垂直面75aが径方向延在部75の下側に形成されることになる。違う見方をすれば、平行方向延在部76の下側(反サブハンドル取付部20側)であって、接続部44の両側に上方向に窪む窪み77を形成したような形状である。このように2つの窪み77を径方向延在部75の下側に形成することによっても、バンド31への仮固定が可能となる。ハンドルボルト70を用いる場合は、図6(A)及び(B)で示す方法で平行方向延在部76が径方向延在部75をバンド31の貫通穴35の内部に通した後に、図6(C)の矢印38と反対方向にハンドルボルト70を移動させるだけで良い。この結果、径方向延在部75の下側に形成された平行面76aとバンド31が接触することによって、その摩擦力によってハンドルボルト70とバンド31の仮止め状態が保持される。その後に、ハンドルボルト70を引くようにしてマウント50の内部空間にセットするようにすれば、ハンドルボルト70とバンド31の仮固定状態が解除されること無く、ハンドルボルト70とグリップ60のねじ締めを容易に行うことができる。
図9は本発明の第3の実施例に係るハンドルボルト80を示す図であり、(A)は側面図であり、(B)は斜視図である。第3の実施例では、径方向延在部85の径方向先端側に立方体状の平行方向延在部86を設けた点にある。また、径方向延在部85と平行方向延在部86の間には、太さを絞った窪み部87が形成される。窪み部87の断面形状は円柱状でも角柱状でも良い。この結果、窪み部87によって垂直面87aが形成され、垂直面87aと直交するように全方向に延びる平行面86aが形成される。径方向延在部85の下側の円柱接続部44aと角柱接続部44bの形状は第一の実施例と同様である。尚、本図においても主軸部41の下側端部近くに形成される雄ねじ状のネジ部の図示は省略している。ここでは径方向延在部85の高さをH、幅をDとし、平行方向延在部86の高さをHとして幅をDとすると、H>H、D>Dの関係とすることによって平行方向延在部86がバンド31の貫通穴35を貫通できる。しかしながら、径方向延在部85と平行方向延在部86の高さ及び幅は、貫通穴35のサイズ未満であれば任意である。逆に、窪み部87をバンド31の板厚以上の径方向幅を有するような窪みとして形成することで、平行方向延在部86の内側において平行面86aと交差する垂直面87aを形成することができるので、バンド31を容易に仮止めすることができる。本実施例では、図9で示したように、径方向延在部85の4面からそれぞれ窪むように窪み部87の形成したので、バンド31を仮止めする際のハンドルボルト80の移動方向、即ち図6の矢印38に相当する移動方向を上方向だけでなく、下方向でも、前方向でも後ろ方向でもいずれの方向でも良いというメリットがある。
図10は本発明の第4の実施例に係るハンドルボルト90を示す図であり、(A)は側面図であり、(B)は斜視図である。第4の実施例の考え方は、図9の平行方向延在部86の略直方体の部分を、径方向延在部85の長手方向中心線を回転軸して略45度ひねったような形状である。但し、製造上の都合から、図10(B)に示すように、2つの四角柱を、角度を変えて重ねたような形状としている。平行方向延在部96は、右側又は左側側面から見た際に、径方向延在部95に対して約45度程度回転させたような形状となる。径方向延在部95と平行方向延在部96の間には窪み97が形成される。但し、窪み97は上から下方向と、下から上方向に形成されるだけであって、左右方向には窪みはない。このように平行方向延在部96の取付を回転させることによって、バンド31への仮固定の方法も独特になる。
図11は図10のハンドルボルト90をバンド31への装着手順を示す図である。図11(A)は、ハンドルボルト90の平行方向延在部96の部分をバンド31の貫通穴35に貫通させる。図から理解できるように、平行方向延在部96の外径は略直方体であるため、主軸部41を鉛直方向から右に約45度傾けた状態で、平行方向延在部96を貫通穴35に貫通させる。貫通後にはバンド31が前後方向にみて窪み97と同位置になるように位置づけられる。図11(B)はその状態を(A)とは直交する左方向から見た図である。ここではバンド31の外面は平行方向延在部96の内面側となる平行面96aに密接する。ここで、径方向とは軸線B1から見た径方向という意味であり、平行方向とは、軸線B1に対して平行という意味である。図11(B)のようにバンド31の貫通穴にハンドルボルト90を貫通させたら、図12に示すように主軸部を点線で示す41’の位置から実線で示す41の位置まで回転させる。この結果、平行方向延在部96の一部、即ち上側角部96bと、下側角部96cが貫通穴35の外縁位置を越えてバンド31の外面に接することになる。この結果、図12のようにハンドルボルト90をバンド31への装着した後には、点線で示す41’の位置まで主軸部41を戻さない限りハンドルボルト90とバンド31の掛止状態が解消されないので、その後のマウント50への組み付け作業がきわめて容易になる。
図13は図12の状態からハンドルボルト90をマウント50に装着した後の状態を示す断面斜視図である。この図から理解できるようにバンド31は、ハンドルボルト90に掛けられて軸線B1方向下側に引張力が加わる。この際、図10〜12にて説明したようにハンドルボルト90を約45度傾けない限りバンド31の貫通穴35から取り外すことはできないので、図13のようにマウント50内にハンドルボルト90をセットしたら、ハンドルボルト90とバンド31が外れないことを意味する。このように構成すれば、組立て時にバンド31とハンドルボルト90が外れること無く、マウント50に確実に組み込むことが可能となる。また、従来のハンドルボルト140を第4の実施例のハンドルボルト90に変更するだけで、その他のサブハンドル30の構成部品を変更すること無く本願発明を実施できる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施例ではハンマドリル1のシリンダケースカバー2にサブハンドル30を取りつける構成にて説明したが、サブハンドル30の取りつけられる対象はハンマドリル1に限られるものでは無く、バンドで締め付け可能な円筒状のサブハンドル取付部を有する様々な動力工具に適用できる。
1 ハンマドリル 2 シリンダケースカバー 2b 拡径部前端
3 メインハウジング 3a モータ収容部 3b ハンドル部
4 シリンダケース 5a トリガレバー 15 電源コード
16 先端工具保持部 20 サブハンドル取付部 21 段差部
22 円筒部 23 風窓 30 サブハンドル 31 バンド
31a、31b 端部 32 半円部 33 連結部 34 取付部
35 貫通穴(バンド穴部) 40 ハンドルボルト(固定部材)
41 主軸部 42 ネジ部 43 掛止部 44 接続部
44a 円柱接続部 44b 角柱接続部 45 径方向延在部
45a 垂直面 46 平行方向延在部(仮止部)
46a 平行面 47 窪み 48 内角部 50 マウント
51a〜51d 外壁 52 取付面 53a、53b 切り抜き穴
54a〜54e リブ 55 リブ 56a、56b リブ
57 貫通穴 58 取付部 58a 円柱穴部 59 蝶ボルト
60 グリップ 61 円筒基台部 61a 開口 61b 凹部
61c 脱落防止リブ 62 閉鎖壁部 62a 貫通穴 63 鍔部
65 弾性部材 70 ハンドルボルト 75 径方向延在部
75a 垂直面 76 平行方向延在部 76a 平行面 77 窪み
80 ハンドルボルト 85 径方向延在部 86 平行方向延在部
86a 平行面 87 窪み部 87a 垂直面 90 ハンドルボルト
95 径方向延在部 96 平行方向延在部 96a 平行面
96b 上側角部 96c 下側角部 97 窪み
140 ハンドルボルト 141 主軸部 145 径方向延在部
A1 (先端工具の)回転軸線 B1 (ハンドルボルトの)軸線

Claims (12)

  1. 駆動源と、
    前記駆動源を収容するハウジングと、を有し、
    前記ハウジングは、ハンドル部と、前記ハンドル部と離間して設けられる筒状のサブハンドル取付部を有し、
    前記サブハンドル取付部に取り付けられるサブハンドル、を有する動力工具であって、
    前記サブハンドルは、
    前記サブハンドル取付部を締め付けるようにして固定されるバンドと、
    前記バンドを前記サブハンドル取付部の外面に巻くようにして引き出した両端に係合する固定部材と、
    前記サブハンドル取付部の外周面に当接する取付面が形成されると共に前記バンドと前記固定部材を保持するマウント部と、
    前記マウント部から前記サブハンドル取付部の径方向外側に突出した前記固定部材と係合し、前記固定部材を前記マウント部に対して相対移動させることで、前記バンドの両端を引っ張って前記サブハンドル取付部を締め付けると共に、前記固定部材と前記バンドとを固定するグリップ部を有し、
    前記固定部材は、前記バンドが前記サブハンドル取付部の径方向及び周方向に移動しないように保持する掛止部を設けたことを特徴とする動力工具。
  2. 前記固定部材は、円柱状の主軸部の一端側に前記掛止部が形成されるものであって、
    前記掛止部は、主軸部の径方向外側に向けて二方向に延在する径方向延在部と、前記径方向延在部の先端部分から直交方向に延在させる仮止部により形成され、前記仮止部と前記径方向延在部によって直角の内角部を形成することを特徴とする請求項1に記載の動力工具。
  3. 前記バンドは、略U字状に曲げられて2つの端部が略平行且つ近接する取付面として形成され、前記取付面には前記仮止部及び前記径方向延在部を貫通させると共に前記径方向延在部と前記サブハンドルの長手方向に係合可能な貫通穴が形成され、
    前記バンドを前記サブハンドル取付部に巻いた後の前記取付面の間隔が、2つの前記仮止部の間隔よりも大きくなるように前記バンドが形成されることによって、前記仮止部による前記バンドの仮止めを可能としたことを特徴とする請求項2に記載の動力工具。
  4. 前記グリップ部と前記マウント部は別部品にて構成され、前記マウント部の内部に保持された前記グリップ部側に突出する前記固定部材の雄ネジ部を、前記グリップ部の雌ネジ部に螺合させることによって前記固定部材の軸線を中心に前記グリップ部が回転可能であり、
    前記グリップ部を回転させることによって、前記固定部材を前記マウント部に対して相対移動させ、前記バンドの両端を前記サブハンドル取付部の径方向外側に引っ張り前記サブハンドル取付部を締め付け可能に構成したことを特徴とする請求項3に記載の動力工具。
  5. 前記掛止部は、前記主軸部と一体に形成され、前記固定部材の軸線から垂直方向に延びる垂直面と、前記仮止部に形成され前記固定部材の軸線と平行に延びる平行面を有し、
    前記平行面が前記バンドの外面に接する状態で前記バンドが仮止めされることを特徴とする請求項4に記載の動力工具。
  6. 前記仮止部の前記垂直面は、前記固定部材の前記軸線側に向くように形成されることを特徴とする請求項5に記載の動力工具。
  7. 前記固定部材の前記平行面は、前記径方向延在部の前記サブハンドル取付部側に形成されることを特徴とする請求項6に記載の動力工具。
  8. 前記固定部材の前記平行面は、前記径方向延在部の反サブハンドル取付部側に形成されることを特徴とする請求項6に記載の動力工具。
  9. 前記固定部材は、円柱状の主軸部の一端側に前記掛止部が形成されるものであって、
    前記掛止部は、前記主軸部の軸線と直交するように取りつけられた四角柱部材で構成され、前記固定部材の軸心から径方向外側に延在する前記四角柱部材の側面に、周方向に連続する溝部を形成することによって前記バンドを仮止め可能としたことを特徴とする請求項1に記載の動力工具。
  10. 前記四角柱部材の前記溝部よりも外側部分を、前記四角柱部材の長手方向軸線を中心に捻った形状としたことを特徴とする請求項9に記載の動力工具。
  11. 前記バンドは、半円部と、半円部の2つの端部から径方向外側に向けて直面状に延在する連結部と、前記連結部の先端を曲げて平行に形成した取付部の3つの部分を有するような形状とされ、
    前記取付部に前記マウント部を貫通させる貫通穴が形成されることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の動力工具。
  12. 前記動力工具は、先端工具と、前記先端工具に軸方向の打撃力を加える打撃力変換機構と、前記先端工具に回転力を加える回転力伝達機構を有するハンマドリルであることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の動力工具。

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