JP2020031862A - 歯の漂白用のデバイス及びキット - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の歯の漂白用デバイスの第一の態様の断面模式図である。歯の漂白用デバイス1は、中空容器100と圧力供給部材であるスポイトのポンプ部分160とを有する。
図3は、本発明の歯の漂白用デバイスの第一の態様の他の例の断面模式図である。歯の漂白用デバイス2は、中空容器200と圧力供給部材であるシリンジ260とを有する。
図5は、本発明の第二の態様の歯の漂白用デバイスの断面模式図である。歯の漂白用デバイス3は、中空容器300と回転移動部材360とを有する。
図8は、本発明の歯の漂白用キットの第三の態様に含まれる中空容器400の断面模式図である。このキットには、他に、圧力供給部材であるシリンジが含まれている。このシリンジの構成は、水性液体を含有していることを除き、第一の態様の歯の漂白用デバイス及びキットの他の例で使用したもの(図3を参照のこと)と同じである。また、このキットには、シリンジが水性液体を含有しておらず、水性液体は、別途、小容器に封入されて提供されるという態様も包含される。
図9は、本発明の歯の漂白用キットの第四の態様に含まれる中空容器500の断面模式図である。このキットには、他に、圧力供給部材であるシリンジが含まれている。このシリンジの構成は、漂白剤前駆体(I)又は酸性化剤(II)の水溶液を含有していることを除き、第一の態様の歯の漂白用デバイス及びキットの他の例で使用したもの(図3を参照のこと)と同じである。また、このキットには、シリンジが漂白剤前駆体(I)又は酸性化剤(II)の水溶液を含有しておらず、当該水溶液は、別途、小容器に封入されて提供されるという態様も包含される。
図10は、本発明の第三の態様の歯の漂白用デバイスの断面模式図である。歯の漂白用デバイス4は、固体の亜塩素酸塩を含む漂白剤前駆体(I´)の層15と、第一隔壁21と、固体のその水溶液が酸性を示す物質を含む酸性化剤(II´)の層16と、第二隔壁22と、固体のその水溶液が塩基性を示す物質を含む中和用剤(III´)の層17とを有し、これらの層はこの順で存在しており、中和用剤(III´)の第二隔壁22に対向する側の反対側には液体吸収・保持部材32があり、これらの外周部は外部部材である非透水性部材33で被覆されているものである。即ち、歯の漂白用デバイス4は、中空の非透水性部材33の空間に、液体吸収・保持部材32、層17、第二隔壁22、層16、第一隔壁21及び層15が、この順に充填されているものである。層15が固体のその水溶液が酸性を示す物質を含む酸性化剤(II´)の層であり、層16が固体の亜塩素酸塩を含む漂白剤前駆体(I´)の層であってもよい。
図13は、本発明の第三の態様の歯の漂白用デバイスの変形例1の断面模式図である。歯の漂白用デバイス5は、上記の歯の漂白用デバイス4の構成に加えて、層15の上に、第三隔壁31及び活性炭層30を有する。活性炭層は、二酸化塩素が過剰に発生し、デバイス5を通過する水性液体に溶解しきらずに気体で存在した場合に、その気体の二酸化塩素をトラップする役割を果たす。
図14は、本発明の第三の態様の歯の漂白用デバイスの変形例2の断面模式図である。歯の漂白用デバイス6は、固体の亜塩素酸塩を含む漂白剤前駆体(I´)の層15と、第一隔壁21と、固体のその水溶液が酸性を示す物質を含む酸性化剤(II´)の層16と、第二隔壁22と、固体のその水溶液が塩基性を示す物質を含む中和用剤(III´)の層17とを有し、これらの層はこの順で存在しており、これらの層は、隣接する層同士がその外周部において接着剤で接着されているものである。固化した接着剤の層35が、外部部材である。層15が固体のその水溶液が酸性を示す物質を含む酸性化剤(II´)の層であり、層16が固体の亜塩素酸塩を含む漂白剤前駆体(I´)の層であってもよい。また、層17の外側に、その外周部が接着剤で接着された液体吸収・保持部材があってもよい。
図15は、本発明の第六の態様の歯の漂白用キットに含まれるデバイス7の断面模式図である。このキットには、他に、図示していない液体供給用部材が含まれている。この液体供給用部材の構成は、それに収容されている液体が漂白剤前駆体(I)又は酸性化剤(II)の水溶液であることを除き、第三の態様の歯の漂白用デバイス4と共に使用する、及び第五の態様の歯の漂白用キットに含まれている水性液体供給用部材(図11及び図12を参照のこと)と同じである。
以下において、本発明の歯の漂白用デバイスのいくつかの例について、製造方法を説明する。
チューブ133の一端(その断面の直径が小さい方)を、シール155で閉じる。シール155を下面として、チューブ133を立てる。チューブ133の他端142側から、漂白剤前駆体(I)の水溶液を注入する。第一隔壁21をチューブ内に差し込み、第一室10を画する。次に、固体(例えば、粉状)の酸性化剤(II)を入れる。第二隔壁22をチューブ内に差し込み、第二室11を画する。次に、固体(例えば、粉状)の中和用剤(III)を入れる。液体吸収・保持部材32をチューブ133内に差し込み、第三室12を画する。チューブ133の他端142に、封止部材154を貼付する。使用時、シール155を剥がし、一端部151の外側にスポイト160を取り付ける。
チューブ233の一端に、接続部材259を貼りつける。接続部材259の孔273を、シール255で閉じる。シール255を下面として、チューブ233を立てる。以下、歯の漂白用デバイス1と同様の方法により、封止部材254の貼付工程までを行う。使用時、シール255を剥がし、接続部材259の孔273にシリンジ260の先端部265を差し込む。
チューブ333の一端部351に、めねじ部材303を装入する。めねじ部材303の孔(めねじ部分の内側に存在する孔)を、シール355で閉じる。シール355を下面として、チューブ333を立てる。以下、歯の漂白用デバイス1と同様の方法により、液体吸収・保持部材32をチューブ内に差し込む工程までを行う。使用時、シール355を剥がし、回転移動部材360のおねじ部分302をめねじ部材303のめねじ部分306と噛み合せる。
(1)乾燥ろ紙の調製
ろ紙に、所定量の漂白剤前駆体(I)の水溶液を染み込ませ、そのろ紙を乾燥させる(層15の調製)。別のろ紙に、所定量の酸性化剤(II)の水溶液を染み込ませ、そのろ紙を乾燥させる(層16の調製)。さらに別のろ紙に、所定量の中和用剤(III)の水溶液を染み込ませ、そのろ紙を乾燥させる(層17の調製)。
プラスチック製の円筒33に、スポンジ(液体吸収・保持部材)32、層17、数枚のろ紙(第二隔壁)22、層16、ろ紙(第一隔壁)21及び層15を、この順に詰め込む。
プラスチック製の円筒33に、スポンジ(液体吸収・保持部材)32、粉末の中和用剤(III´)(層17の形成)、数枚のろ紙(第二隔壁)22、粉末の酸性化剤(II´)(層16の形成)、ろ紙(第一隔壁)21及び固体の漂白剤前駆体(I´)(層15の形成)を、この順に詰め込む。
鶏卵の殻の主成分は炭酸カルシウムであるが、褐色鶏卵の殻にはヘモグロビン由来の色素が入り込み、そのために褐色を呈している。歯の内因性の黄ばみ(象牙質の黄ばみ)もヘモグロビン由来の色である可能性が高い。したがって、褐色鶏卵の殻を用いたホワイトニングの評価系では、表面の汚れの除去ではなく、内因性の色素の漂白効率を評価できる(小川弘美ら、ポリリン酸を含む漂白剤−褐色鶏卵に対する漂白効果―、歯科の色彩、第20巻第1号37乃至42頁(2014))。
30w/v%亜塩素酸ナトリウム水溶液50μLに、水50μL、プラチナ・ナノコロイド原液(アプト株式会社製、プラチナを0.02w/v%含有)2.4μL及び25%濃度のウルトラリン酸ナトリウム水溶液197.6μLを、この順に添加した。ウルトラリン酸ナトリウム水溶液を加えて5秒後から10秒間、得られた混合液体を卓上撹拌機にて撹拌した。この際の混合液体のpHは約2.0であった。その後、40℃に設定したウォーターバス内に5分間静置した。加温終了30秒後に、このようにして得られた混合液体300μLに、中和用剤(0.4Mリン酸水素二ナトリウム水溶液:1N水酸化ナトリウム水溶液:水=9:3:4の割合で混ぜたもの)1.2mLを加えて中和させ、pHがおよそ7.0の歯の漂白用組成物を得た。
厚さ1mmのろ紙を用い、穴あけポンチで直径約0.5cmの円形にくり抜き、これを褐色鶏卵の殻の表面に乗せた。このろ紙に、上記のようにして調製した歯の漂白用組成物20μLを染み込ませた。5分間静置し、水で軽く洗い流した。
結果を表1に示す。本発明に係る歯の漂白用組成物を、液体吸収・保持部材であるろ紙に吸収・保持させて漂白したところ、漂白前後での色素偏差ΔE* abが4.77であり、このことから、褐色鶏卵の殻が著しく漂白されたことが分かる。なお、漂白がなされなかった場合には、ΔL*、Δa*及びΔb*のいずれも、約0となる。
(歯の漂白用組成物を染み込ませた乾燥ろ紙の調製)
ろ紙(Whatman製、ろ過フィルター用、FILTER PAPERS 40、CAT No.1440−125、GEヘルスケア株式会社製)を2cm角に切り取り、プラスチック皿の上に載せた。
上記のようにして調製したろ紙A、B及びCの各々を四等分し、1cm角とした。また、液体を染みこませていないろ紙を1cm角に切ったもの(以下、「通常ろ紙」とする)を、複数枚用意した。これらのろ紙を用い、以下のようにして褐色鶏卵の漂白を行った。
(1)褐色鶏卵の殻の表面を、オリンパス株式会社製のクリスタルアイを使用して測色した。
(2)褐色鶏卵の殻の表面上に、通常ろ紙、ろ紙C、通常ろ紙3枚、ろ紙B、通常ろ紙及びろ紙Aをこの順に積み上げた。
(3)重ねたろ紙に、上から100μLの水を加え、その後10分間静置した。
(4)ろ紙を除去し、卵の殻表面の水滴のpHを、pH試験紙で測定した。
(5)水洗後、褐色鶏卵の殻のろ紙と接していた個所の色を、クリスタルアイを使用して測色した。
結果を表2に示す。本発明の歯の漂白用デバイスを使用して褐色鶏卵の殻を漂白したところ、漂白前後での色素偏差ΔE* abが7.65であり、このことから、褐色鶏卵の殻が著しく漂白されたことが分かる。なお、漂白後、pH試験紙を用いて卵の殻表面の水滴のpHを確認すると、pH=6〜7であった。
15w/v%亜塩素酸ナトリウム水溶液300μLに、12w/v%プラチナ・ナノコロイド液体(アプト株式会社製の原液(プラチナヲ0.02w/v%含有)を12w/v%となるように希釈したもの)7.2μLと、25w/v%ウルトラリン酸ナトリウム水溶液592.8μLとを加え、実験(1)用の液体(1)を調製した。液体(1)300μLに対して、中和用剤(0.4Mリン酸水素二ナトリウム水溶液:1N水酸化ナトリウム水溶液:水=9:3:4の割合で混ぜたもの)1.2mLを加え、実験(2)用の液体(2)を調製した。液体(1)及び(2)のそれぞれを使用して、以下に記載の方法で、ハイドロキシアパタイトの溶解実験を行った。
2mL容のマイクロチューブに、無処理のハイドロキシアパタイト20.0mgを精秤し、マイクロチューブとハイドロキシアパタイトとの合計重量を量った。マイクロチューブに液体(1)又は(2)600μLを加え、室温にて一晩(17時間)放置した。その後、遠心分離(3000g、15秒間)によりハイドロキシアパタイトを沈殿させ、上清を除去した。水1mL入れてよく混和し、ハイドロキシアパタイトを洗浄した。さらに、遠心分離(3000g、15秒間)し、上清を除去する操作を3回繰り返した。その後、マイクロチューブ内を吸引加熱乾燥によって乾燥させ、マイクロチューブとハイドロキシアパタイトとの合計重量を量った。ハイドロキシアパタイト(HAP)残存率を、下記式2によって算出した。結果を表3に示す。
10,13 第一室
11,14 第二室
12 第三室
15,16,17,18,19 層
21 第一隔壁
22 第二隔壁
23 隔壁
30 活性炭層
31 第三隔壁
32 液体吸収・保持部材
33 非透水性部材
35 固化した接着剤
60 水性液体供給用部材
70 パウチ
133,233,333,433,533 中空容器
160 スポイトのポンプ部分
260 シリンジ
360 回転移動部材
Claims (30)
- 外部部材、外部部材の内部に載置された亜塩素酸もしくはその塩を含む漂白剤前駆体(I)、その水溶液が酸性を示す物質を含む酸性化剤(II)、その水溶液が塩基性を示す物質を含む中和用剤(III)、漂白剤前駆体(I)と酸性化剤(II)との間に位置する第一隔壁、及び漂白剤前駆体(I)又は酸性化剤(II)と中和用剤(III)との間に位置する第二隔壁とを備えることを特徴とする歯の漂白用デバイス。
- 中空の外部部材と、外部部材の内部に配置された第一隔壁及び第二隔壁とを備え、外部部材の内部は直列状に並んだ三室に分かれている中空容器と、その中空容器の一端部に結合された圧力供給部材とを有し、中空容器の圧力供給部材に最も近い第一室及びそれに隣接する第二室には、それぞれ、亜塩素酸もしくはその塩を含む漂白剤前駆体(I)の水溶液及びその水溶液が酸性を示す物質を含む酸性化剤(II)が存在するか、又は、それぞれ、酸性化剤(II)の水溶液及び漂白剤前駆体(I)が存在し、第二室に隣接する第三室には、その水溶液が塩基性を示す物質を含む中和用剤(III)が存在し、第三室の開放端には、液体吸収・保持部材が存在し、液体吸収・保持部材の外側には封止部材が存在していてもよく、圧力供給部材によって圧力をかけることにより、第一室と第二室とを連通させることができ、その後さらに圧力をかけることで、第二室と第三室とを連通させることができる、請求項1に記載の歯の漂白用デバイス。
- 圧力供給部材が、スポイトのポンプ部分、スポイト又はシリンジである、請求項2に記載の歯の漂白用デバイス。
- 液体吸収・保持部材がろ紙、スポンジ又は微細なブラシ構造体である、請求項2又は3に記載の歯の漂白用デバイス。
- 中空容器と圧力供給部材との間に接続部材が存在する、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の歯の漂白用デバイス。
- 中空の外部部材と、外部部材の内部に配置された第一隔壁及び第二隔壁とを備え、外部部材の内部は直列状に並んだ三室に分かれている中空容器と、その中空容器の一端部に結合された、中空容器内を回転しながら移動する回転移動部材とを有し、中空容器は、その内部であって一端部にめねじ部材を有し、めねじ部材及び第一隔壁で画された第一室及びそれに隣接する第二室には、一方には亜塩素酸もしくはその塩を含む漂白剤前駆体(I)が、及び、他方にはその水溶液が酸性を示す物質を含む酸性化剤(II)が存在し、ここで、漂白剤前駆体(I)と酸性化剤(II)の少なくとも一方は水溶液の形態であり、第二室に隣接する第三室には、その水溶液が塩基性を示す物質を含む中和用剤(III)が存在し、第三室の開放端には、液体吸収・保持部材が存在し、液体吸収・保持部材の外側には封止部材が存在していてもよく、回転移動部材が中空容器内を第一移動量だけ進むと第一室と第二室とが連通し、回転移動部材がさらに中空容器内を第二移動量だけ進むと第二室と第三室とが連通する構成である、請求項1に記載の歯の漂白用デバイス。
- 回転移動部材が、その先端に突刺部分を備えるネジである、請求項6に記載の歯の漂白用デバイス。
- 液体吸収・保持部材がろ紙、スポンジ又は微細なブラシ構造体である、請求項6又は7に記載の歯の漂白用デバイス。
- 固体の亜塩素酸塩を含む漂白剤前駆体(I´)と、第一隔壁と、固体のその水溶液が酸性を示す物質を含む酸性化剤(II´)と、第二隔壁と、固体のその水溶液が塩基性を示す物質を含む中和用剤(III´)とがこの順で存在するか、又は、固体のその水溶液が酸性を示す物質を含む酸性化剤(II´)と、第一隔壁と、固体の亜塩素酸塩を含む漂白剤前駆体(I´)と、第二隔壁と、固体のその水溶液が塩基性を示す物質を含む中和用剤(III´)とがこの順で存在しており、中和用剤(III´)が保持部材に保持されているか、及び/又は、中和用剤(III´)の第二隔壁に対向する側の反対側に液体吸収・保持部材があり、これらの外周部には外部部材が存在することを特徴とする請求項1に記載の歯の漂白用デバイス。
- 外部部材が、中空の非透水性部材である、請求項9に記載の歯の漂白用デバイス。
- 第一隔壁、第二隔壁及び液体吸収・保持部材の各々が、ろ紙製又はスポンジ製であり、第二隔壁は、亜塩素酸塩が分解して二酸化塩素が生成する時間を担保する密度及び/又は距離を有する、請求項9又は10に記載の歯の漂白用デバイス。
- 漂白剤前駆体(I´)、酸性化剤(II´)、及び中和用剤(III´)が、各々ろ紙製又はスポンジ製の保持部材に保持されている、請求項9乃至11のいずれか一項に記載の歯の漂白用デバイス。
- 漂白剤前駆体(I´)、酸性化剤(II´)、及び中和用剤(III´)の各々が、ろ紙又はスポンジに保持されており、第一隔壁、第二隔壁及び液体吸収・保持部材の各々が、ろ紙製又はスポンジ製であり、外部部材は、ろ紙又はスポンジ同士をそれらの外周部分で接着している接着剤層である、請求項9に記載の歯の漂白用デバイス。
- 第二隔壁は、亜塩素酸塩が分解して二酸化塩素が生成する時間を担保する密度及び/又は距離を有する、請求項13に記載の歯の漂白用デバイス。
- 中空の外部部材と、外部部材の内部に配置された第一隔壁及び第二隔壁とを備え、外部部材の内部は直列状に並んだ三室に分かれている中空容器と、その中空容器の一端部に結合される圧力供給部材とを含む歯の漂白用キットであって、中空容器は、その一端が封止部材で封止されており、その一端及び第一隔壁で画された第一室及びそれに隣接する第二室には、それぞれ、亜塩素酸もしくはその塩を含む漂白剤前駆体(I)の水溶液及びその水溶液が酸性を示す物質を含む酸性化剤(II)が存在するか、又は、それぞれ、酸性化剤(II)の水溶液及び漂白剤前駆体(I)が存在し、第二室に隣接する第三室には、その水溶液が塩基性を示す物質を含む中和用剤(III)が存在し、第三室の開放端には、液体吸収・保持部材が存在し、液体吸収・保持部材の外側には封止部材が存在していてもよく、中空容器の一端の封止部材を除去するか又はそれに孔をあけて中空容器の一端に圧力供給部材を結合させ、圧力供給部材によって圧力をかけることにより、第一室と第二室とを連通させることができ、その後さらに圧力をかけることで、第二室と第三室とを連通させることができる、歯の漂白用キット。
- 中空容器の一端と、その一端を封止している封止部材との間に接続部材が存在する、請求項15に記載の歯の漂白用キット。
- 中空の外部部材と、外部部材の内部に配置された第一隔壁及び第二隔壁とを備え、外部部材の内部は直列状に並んだ三室に分かれている中空容器と、その中空容器の一端に結合される回転移動部材とを含む歯の漂白用キットであって、中空容器は、その内部であって一端部にめねじ部材を有し、一端は封止部材で封止されており、めねじ部材及び第一隔壁で画された第一室及びそれに隣接する第二室には、一方には亜塩素酸もしくはその塩を含む漂白剤前駆体(I)が、及び、他方にはその水溶液が酸性を示す物質を含む酸性化剤(II)が存在し、ここで、漂白剤前駆体(I)と酸性化剤(II)の少なくとも一方は水溶液の形態であり、第二室に隣接する第三室には、その水溶液が塩基性を示す物質を含む中和用剤(III)が存在し、第三室の開放端には、液体吸収・保持部材が存在し、液体吸収・保持部材の外側には封止部材が存在していてもよく、中空容器の一端の封止部材を除去するか又はそれに孔をあけて中空容器の一端に回転移動部材を結合させ、回転移動部材を中空容器内で第一移動量だけ進行させると中空容器の第一室と第二室とが連通し、回転移動部材をさらに中空容器内で第二移動量だけ進行させると中空容器の第二室と第三室とが連通する構成である、歯の漂白用キット。
- 中空の外部部材と、外部部材の内部に配置された第一隔壁及び第二隔壁とを備え、外部部材の内部は直列状に並んだ三室に分かれている中空容器と、その中空容器の一端部に結合されるシリンジとを含む歯の漂白用キットであって、中空容器は、その一端が封止部材で封止されており、その一端及び第一隔壁で画された第一室及びそれに隣接する第二室には、それぞれ、固体の亜塩素酸塩を含む漂白剤前駆体(I´)及びその水溶液が酸性を示す物質を含む酸性化剤(II)が存在するか、又は、それぞれ、固体の酸性化剤(II´)及び漂白剤前駆体(I)が存在し、第二室に隣接する第三室には、その水溶液が塩基性を示す物質を含む中和用剤(III)が存在し、第三室の開放端には、液体吸収・保持部材が存在し、液体吸収・保持部材の外側には封止部材が存在していてもよく、並びに、シリンジが水性液体を含有しているか、又は、シリンジに加え、水性液体を含有している小容器を含む、歯の漂白用キット。
- 中空容器の第二室に存在する酸性化剤(II)又は漂白剤前駆体(I)が固体であり、第三室に存在する中和用剤(III)も固体であり、第一隔壁及び第二隔壁はろ紙製である、請求項18に記載の歯の漂白用キット。
- 中空容器の一端と、その一端を封止している封止部材との間に接続部材が存在する、請求項18又は19に記載の歯の漂白用キット。
- 中空の外部部材と、外部部材の内部に配置された隔壁とを備え、外部部材の内部は直列状に並んだ二室に分かれている中空容器と、その中空容器の一端部に結合されるシリンジとを含む歯の漂白用キットであって、中空容器は、その一端が封止部材で封止されており、その一端及び隔壁で画された第一室には、亜塩素酸若しくはその塩を含む漂白剤前駆体(I)又はその水溶液が酸性を示す物質を含む酸性化剤(II)が存在し、第二室には、その水溶液が塩基性を示す物質を含む中和用剤(III)が存在し、第二室の開放端には、液体吸収・保持部材が存在し、液体吸収・保持部材の外側には封止部材が存在していてもよく、並びに、シリンジが、漂白剤前駆体(I)又は酸性化剤(II)の水溶液であって、中空容器の第一室には存在しないものを含有しているか、又は、シリンジに加え、漂白剤前駆体(I)又は酸性化剤(II)の水溶液であって、中空容器の第一室には存在しないものを含有している小容器を含む、歯の漂白用キット。
- 中空容器の第一室に存在する漂白剤前駆体(I)又は酸性化剤(II)が固体であり、第二室に存在する中和用剤(III)も固体であり、隔壁はろ紙製である、請求項21に記載の歯の漂白用キット。
- 中空容器の一端と、その一端を封止している封止部材との間に接続部材が存在する、請求項21又は22に記載の歯の漂白用キット。
- 請求項9乃至14のいずれか一項に記載の歯の漂白用デバイスと、水性液体供給用部材とを含む、歯の漂白用キット。
- 固体の亜塩素酸塩を含む漂白剤前駆体(I´)又は固体のその水溶液が酸性を示す物質を含む酸性化剤(II´)と、隔壁と、固体のその水溶液が塩基性を示す物質を含む中和用剤(III´)とがこの順で存在しており、中和用剤(III´)が保持部材に保持されているか、及び/又は、中和用剤(III´)の隔壁に対向する側の反対側に液体吸収・保持部材があり、これらの外周部には外部部材が存在するデバイスと、デバイスが漂白剤前駆体(I´)を備える場合にはその水溶液が酸性を示す物質を含む酸性化剤(II)を、また、デバイスが酸性化剤(II´)を備える場合には亜塩素酸若しくはその塩を含む漂白剤前駆体(I)の水溶液を収納した液体供給用部材とを含むことを特徴とする、歯の漂白用キット。
- デバイスの外部部材が、中空の非透水性部材である、請求項25に記載の歯の漂白用デバイス。
- デバイスの隔壁及び液体吸収・保持部材の各々が、ろ紙製又はスポンジ製であり、隔壁は、亜塩素酸又はその塩が分解して二酸化塩素が生成する時間を担保する密度及び/又は距離を有する、請求項25又は26に記載の歯の漂白用キット。
- デバイスの漂白剤前駆体(I´)又は酸性化剤(II´)と、中和用剤(III´)とが、各々ろ紙製又はスポンジ製の保持部材に保持されている、請求項25乃至27のいずれか一項に記載の歯の漂白用キット。
- デバイスにおいて、漂白剤前駆体(I´)又は酸性化剤(II´)、及び中和用剤(III´)の各々が、ろ紙又はスポンジに保持されており、隔壁及び液体吸収・保持部材の各々が、ろ紙製又はスポンジ製であり、外部部材は、ろ紙又はスポンジ同士をそれらの外周部分で接着している接着剤層である、請求項25に記載の歯の漂白用キット。
- デバイスの隔壁は、亜塩素酸塩が分解して二酸化塩素が生成する時間を担保する密度及び/又は距離を有する、請求項29に記載の歯の漂白用キット。
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