JP2020030717A - 歩行者装置、路側装置、車載装置、路歩間通信システム、歩車間通信システム、および情報配信方法 - Google Patents

歩行者装置、路側装置、車載装置、路歩間通信システム、歩車間通信システム、および情報配信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】広告物に対して関心を示す歩行者に対して、その広告物の関連情報を提示するようにして、広告物の広告効果を高めることができるようにする。【解決手段】歩行者端末が、歩行者の位置情報を路側機に送信し、路側機が、歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が広告物に接近したか否かを判定して、歩行者が広告物に接近した場合には、案内方向情報を歩行者端末に送信し、歩行者端末が、案内方向情報に基づいて、広告物が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、歩行者の目視状態情報をウェアラブル端末から取得して、その目視状態情報を路側機に送信し、路側機が、目視状態情報に基づいて、歩行者が広告物を目視しているか否かを判定して、歩行者が広告物を目視している場合には、広告物関連情報を歩行者端末に送信し、歩行者端末が、広告物関連情報を歩行者に提示する制御を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、歩行者が所持する歩行者装置、道路に設置される路側装置、車両に搭載される車載装置、路側装置と歩行者装置との間で路歩間通信を行う路歩間通信システム、歩行者装置と車載装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信システム、路側装置から路歩間通信により歩行者装置に情報を配信する情報配信方法、および車載装置から歩車間通信により歩行者装置に情報を配信する情報配信方法に関するものである。
近年、ITS(Intelligent Transport System:高度道路交通システム)を利用した安全運転支援無線システムの実用化および普及に向けた検討が進められている。この安全運転支援無線システムでは、車両に搭載された車載端末同士でITS通信(車車間通信)を行い、また、歩行者に所持させた歩行者端末と車載端末との間でITS通信(歩車間通信)を行い、また、道路上に設置された路側機と車載端末や歩行者端末との間でITS通信(路歩間通信、路車間通信)を行うようにしている。
このようなITS通信は、歩行者の安全確認や車両の運転者の安全運転を支援するために位置情報などの情報を交換するものであるが、このITS通信を利用して、その他の情報を歩行者端末に配信して歩行者に提示することが考えられる。特に、道路沿いに設置された広告物の関連する情報を歩行者に提示すると、広告物の広告効果を高めることができる。しかしながら、広告物に対して全く関心を示さない歩行者に広告物の関連情報を提示しても無駄であり、広告物に対して多少なりとも関心を示す歩行者を見つけ出して、その歩行者に広告物の関連情報を提示することが望まれる。
一方、人物に情報を効率よく提示するため、人物の視線を検出して、人物が視線を向けたら、その人物に情報を提示する技術が知られている(特許文献1,2参照)。
特許第5874980号公報 特許第6312310号公報
さて、前記従来の技術のように、歩行者の視線を検出して、歩行者が広告物に視線を向けたら、その歩行者に広告物の関連情報を提示することが考えられる。しかしながら、歩行者が広告物に気付かないまま素通りする場合もあり、この場合、広告物に対して関心を示す歩行者でも広告物の関連情報を提示することができず、広告の機会を無駄にするという問題があった。
そこで、本発明は、広告物に対して関心を示す歩行者に対して、その広告物の関連情報を提示するようにして、広告物の広告効果を高めることができる歩行者装置、路側装置、車載装置、路歩間通信システム、歩車間通信システム、および情報配信方法を提供することを主な目的とする。
本発明の歩行者装置は、路側装置から路歩間通信により情報が配信される歩行者装置であって、前記路側装置との間で路歩間通信を行う路歩間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、自歩行者の位置情報を前記路歩間通信部から前記路側装置に送信し、前記路側装置の近傍に設置された広告物から所定距離以内まで自歩行者が接近した場合に前記路側装置から送信される案内方向情報を、前記路歩間通信部で受信すると、前記案内方向情報に基づいて、前記広告物が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記路歩間通信部から前記路側装置に送信し、自歩行者が前記広告物を目視したものと判定した場合に前記路側装置から送信される広告物関連情報を前記路歩間通信部で受信すると、前記広告物関連情報を自歩行者に提示する制御を行う構成とする。
また、本発明の歩行者装置は、車載装置から歩車間通信により情報が配信される歩行者装置であって、前記車載装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、自歩行者の位置情報を前記歩車間通信部から前記車載装置に送信し、前記車載装置が搭載された広告物としての広告車両から所定距離以内まで自歩行者が接近した場合に前記車載装置から送信される案内方向情報を、前記歩車間通信部で受信すると、前記案内方向情報に基づいて、前記広告車両が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記歩車間通信部から前記車載装置に送信し、自歩行者が前記広告車両を目視したものと判定した場合に前記車載装置から送信される広告車両関連情報を前記歩車間通信部で受信すると、前記広告車両関連情報を歩行者に提示する制御を行う構成とする。
また、本発明の路側装置は、歩行者装置に路歩間通信により情報を配信する路側装置であって、前記歩行者装置との間で路歩間通信を行う路歩間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、歩行者の位置情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が広告物から所定距離以内まで接近したか否かを判定し、歩行者が前記広告物から所定距離以内まで接近した場合には、前記広告物が存在する方向を目視するように歩行者を案内する案内方向情報を、前記路歩間通信部により前記歩行者装置に送信し、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記目視状態情報に基づいて、歩行者が広告物を目視しているか否かを判定し、歩行者が広告物を目視している場合には、広告物関連情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置に送信する構成とする。
また、本発明の車載装置は、歩行者装置に歩車間通信により情報を配信する車載装置であって、前記歩行者装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、歩行者の位置情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が自車両から所定距離以内まで接近したか否かを判定し、歩行者が自車両から所定距離以内まで接近した場合には、自車両が存在する方向を目視するように歩行者を案内する案内方向情報を、前記歩車間通信部により前記歩行者装置に送信し、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記目視状態情報に基づいて、歩行者が自車両を目視しているか否かを判定し、歩行者が自車両を目視している場合には、広告車両関連情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置に送信する構成とする。
また、本発明の路歩間通信システムは、路側装置から路歩間通信により歩行者装置に情報を配信する路歩間通信システムであって、前記歩行者装置は、前記路側装置との間で路歩間通信を行う路歩間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、自歩行者の位置情報を前記路歩間通信部から前記路側装置に送信し、前記路側装置の近傍に設置された広告物から所定距離以内まで自歩行者が接近した場合に前記路側装置から送信される案内方向情報を、前記路歩間通信部で受信すると、前記案内方向情報に基づいて、前記広告物が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記路歩間通信部から前記路側装置に送信し、自歩行者が前記広告物を目視したものと判定した場合に前記路側装置から送信される広告物関連情報を前記路歩間通信部で受信すると、前記広告物関連情報を自歩行者に提示する制御を行い、前記路側装置は、前記歩行者装置との間で路歩間通信を行う路歩間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、歩行者の位置情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が広告物から所定距離以内まで接近したか否かを判定し、歩行者が前記広告物から所定距離以内まで接近した場合には、前記案内方向情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置に送信し、前記目視状態情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記目視状態情報に基づいて、歩行者が広告物を目視しているか否かを判定し、歩行者が広告物を目視している場合には、前記広告物関連情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置に送信する構成とする。
また、本発明の歩車間通信システムは、車載装置から歩車間通信により歩行者装置に情報を配信する歩車間通信システムであって、前記歩行者装置は、前記車載装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、自歩行者の位置情報を前記歩車間通信部から前記車載装置に送信し、前記車載装置が搭載された広告物としての広告車両から所定距離以内まで自歩行者が接近した場合に前記車載装置から送信される案内方向情報を、前記歩車間通信部で受信すると、前記案内方向情報に基づいて、前記広告車両が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記歩車間通信部から前記車載装置に送信し、自歩行者が前記広告車両を目視したものと判定した場合に前記車載装置から送信される広告車両関連情報を前記歩車間通信部で受信すると、前記広告車両関連情報を歩行者に提示する制御を行い、前記車載装置は、前記歩行者装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、歩行者の位置情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が自車両から所定距離以内まで接近したか否かを判定し、歩行者が自車両から所定距離以内まで接近した場合には、前記案内方向情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置に送信し、前記目視状態情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記目視状態情報に基づいて、歩行者が自車両を目視しているか否かを判定し、歩行者が自車両を目視している場合には、前記広告車両関連情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置に送信する構成とする。
また、本発明の情報配信方法は、路側装置から路歩間通信により歩行者装置に情報を配信する情報配信方法であって、前記歩行者装置が、歩行者の位置情報を前記路側装置に送信し、前記路側装置が、前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が広告物から所定距離以内まで接近したか否かを判定して、歩行者が前記広告物から所定距離以内まで接近した場合には、前記広告物が存在する方向を目視するように歩行者を案内する案内方向情報を前記歩行者装置に送信し、前記歩行者装置が、前記案内方向情報に基づいて、前記広告物が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記路側装置に送信し、前記路側装置が、前記目視状態情報に基づいて、歩行者が前記広告物を目視しているか否かを判定して、歩行者が前記広告物を目視している場合には、広告物関連情報を前記歩行者装置に送信し、前記歩行者装置が、前記広告物関連情報を歩行者に提示する制御を行う構成とする。
また、本発明の情報配信方法は、車載装置から歩車間通信により歩行者装置に情報を配信する情報配信方法であって、前記歩行者装置が、歩行者の位置情報を前記車載装置に送信し、前記車載装置が、前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が広告物としての自車両から所定距離以内まで接近したか否かを判定して、歩行者が自車両から所定距離以内まで接近した場合には、自車両が存在する方向を目視するように歩行者を案内する案内方向情報を前記歩行者装置に送信し、前記歩行者装置が、前記案内方向情報に基づいて、車両が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記車載装置に送信し、前記車載装置が、前記目視状態情報に基づいて、歩行者が自車両を目視しているか否かを判定して、歩行者が自車両を目視している場合には、広告車両関連情報を前記歩行者装置に送信し、前記歩行者装置が、前記広告車両関連情報を歩行者に提示する制御を行う構成とする。
本発明によれば、広告物が存在する方向を目視するように歩行者を案内し、これに応じて歩行者が広告物を目視したタイミングで、広告物関連情報を歩行者に提示する。これにより、広告物に対して多少でも関心を示す歩行者に対して、その広告物関連情報を提示するため、広告物の広告効果を高めることができる。
第1実施形態に係る情報配信システムの全体構成図 第1実施形態に係る情報配信システムの動作手順の概要を示すシーケンス図 第1実施形態に係る歩行者端末1の概略構成を示すブロック図 第1実施形態に係るウェアラブル端末2の概略構成を示すブロック図 第1実施形態に係る路側機3の概略構成を示すブロック図 第1実施形態に係る路側機3の案内方向判定部63で行われる処理の概要を示す説明図 第1実施形態に係る歩行者端末1の目視案内制御部24で行われる処理の概要を示す説明図 第1実施形態に係る路側機3の記憶部53に記憶された広告物データベースを示す説明図 第1実施形態に係る歩行者端末1の動作手順を示すフロー図 第1実施形態に係る路側機3の動作手順を示すフロー図 第2実施形態に係る情報配信システムの全体構成図 第2実施形態に係る分析結果の一例を示す説明図 第3実施形態に係る情報配信システムの全体構成図 第3実施形態に係る情報配信システムの動作手順の概要を示すシーケンス図
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、路側装置から路歩間通信により情報が配信される歩行者装置であって、前記路側装置との間で路歩間通信を行う路歩間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、自歩行者の位置情報を前記路歩間通信部から前記路側装置に送信し、前記路側装置の近傍に設置された広告物から所定距離以内まで自歩行者が接近した場合に前記路側装置から送信される案内方向情報を、前記路歩間通信部で受信すると、前記案内方向情報に基づいて、前記広告物が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記路歩間通信部から前記路側装置に送信し、自歩行者が前記広告物を目視したものと判定した場合に前記路側装置から送信される広告物関連情報を前記路歩間通信部で受信すると、前記広告物関連情報を自歩行者に提示する制御を行う構成とする。
これによると、広告物が存在する方向を目視するように歩行者を案内し、これに応じて歩行者が広告物を目視したタイミングで、広告物関連情報を歩行者に提示する。これにより、広告物に対して多少でも関心を示す歩行者に対して、その広告物関連情報を提示するため、広告物の広告効果を高めることができる。
また、第2の発明は、車載装置から歩車間通信により情報が配信される歩行者装置であって、前記車載装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、自歩行者の位置情報を前記歩車間通信部から前記車載装置に送信し、前記車載装置が搭載された広告物としての広告車両から所定距離以内まで自歩行者が接近した場合に前記車載装置から送信される案内方向情報を、前記歩車間通信部で受信すると、前記案内方向情報に基づいて、前記広告車両が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記歩車間通信部から前記車載装置に送信し、自歩行者が前記広告車両を目視したものと判定した場合に前記車載装置から送信される広告車両関連情報を前記歩車間通信部で受信すると、前記広告車両関連情報を歩行者に提示する制御を行う構成とする。
これによると、広告物としての広告車両が存在する方向を目視するように歩行者を案内し、これに応じて歩行者が広告車両を目視したタイミングで、広告車両関連情報を歩行者に提示する。これにより、広告車両に対して多少でも関心を示す歩行者に対して、その広告車両関連情報を提示するため、広告車両の広告効果を高めることができる。
また、第3の発明は、自歩行者の身体に装着されて自歩行者の目視状態を検出するウェアラブル装置との間で近距離通信を行う近距離通信部を備え、前記制御部は、前記ウェアラブル装置から前記目視状態情報を取得する構成とする。
これによると、歩行者の目視状態をウェアラブル装置で検出するため、精度の高い目視状態情報を取得することができる。
また、第4の発明は、前記制御部は、前記ウェアラブル装置に設けられたバイブレータ、スピーカ、およびディスプレイの少なくともいずれかを制御して、前記広告物が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する構成とする。
これによると、適切に、広告物が存在する方向を目視するように自歩行者を案内することができる。
また、第5の発明は、歩行者装置に路歩間通信により情報を配信する路側装置であって、前記歩行者装置との間で路歩間通信を行う路歩間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、歩行者の位置情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が広告物から所定距離以内まで接近したか否かを判定し、歩行者が前記広告物から所定距離以内まで接近した場合には、前記広告物が存在する方向を目視するように歩行者を案内する案内方向情報を、前記路歩間通信部により前記歩行者装置に送信し、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記目視状態情報に基づいて、歩行者が広告物を目視しているか否かを判定し、歩行者が広告物を目視している場合には、広告物関連情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置に送信する構成とする。
これによると、第1の発明と同様に、広告物に対して多少でも関心を示す歩行者に対して、その広告物関連情報を提示するため、広告物の広告効果を高めることができる。
また、第6の発明は、歩行者装置に歩車間通信により情報を配信する車載装置であって、前記歩行者装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、歩行者の位置情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が自車両から所定距離以内まで接近したか否かを判定し、歩行者が自車両から所定距離以内まで接近した場合には、自車両が存在する方向を目視するように歩行者を案内する案内方向情報を、前記歩車間通信部により前記歩行者装置に送信し、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記目視状態情報に基づいて、歩行者が自車両を目視しているか否かを判定し、歩行者が自車両を目視している場合には、広告車両関連情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置に送信する構成とする。
これによると、第2の発明と同様に、広告車両に対して多少でも関心を示す歩行者に対して、その広告車両関連情報を提示するため、広告車両の広告効果を高めることができる。
また、第7の発明は、路側装置から路歩間通信により歩行者装置に情報を配信する路歩間通信システムであって、前記歩行者装置は、前記路側装置との間で路歩間通信を行う路歩間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、自歩行者の位置情報を前記路歩間通信部から前記路側装置に送信し、前記路側装置の近傍に設置された広告物から所定距離以内まで自歩行者が接近した場合に前記路側装置から送信される案内方向情報を、前記路歩間通信部で受信すると、前記案内方向情報に基づいて、前記広告物が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記路歩間通信部から前記路側装置に送信し、自歩行者が前記広告物を目視したものと判定した場合に前記路側装置から送信される広告物関連情報を前記路歩間通信部で受信すると、前記広告物関連情報を自歩行者に提示する制御を行い、前記路側装置は、前記歩行者装置との間で路歩間通信を行う路歩間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、歩行者の位置情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が広告物から所定距離以内まで接近したか否かを判定し、歩行者が前記広告物から所定距離以内まで接近した場合には、前記案内方向情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置に送信し、前記目視状態情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記目視状態情報に基づいて、歩行者が広告物を目視しているか否かを判定し、歩行者が広告物を目視している場合には、前記広告物関連情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置に送信する構成とする。
これによると、第1の発明と同様に、広告物に対して多少でも関心を示す歩行者に対して、その広告物関連情報を提示するため、広告物の広告効果を高めることができる。
また、第8の発明は、さらに、分析装置を備え、前記分析装置は、歩行者が前記広告物を目視した否かに関する判定結果を前記路側装置から収集し、その判定結果に基づいて、広告物の広告効果を評価する分析を行う構成とする。
これによると、広告物の広告効果を確認することができる。
また、第9の発明は、車載装置から歩車間通信により歩行者装置に情報を配信する歩車間通信システムであって、前記歩行者装置は、前記車載装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、自歩行者の位置情報を前記歩車間通信部から前記車載装置に送信し、前記車載装置が搭載された広告物としての広告車両から所定距離以内まで自歩行者が接近した場合に前記車載装置から送信される案内方向情報を、前記歩車間通信部で受信すると、前記案内方向情報に基づいて、前記広告車両が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記歩車間通信部から前記車載装置に送信し、自歩行者が前記広告車両を目視したものと判定した場合に前記車載装置から送信される広告車両関連情報を前記歩車間通信部で受信すると、前記広告車両関連情報を歩行者に提示する制御を行い、前記車載装置は、前記歩行者装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信部と、制御部と、を備え、前記制御部は、歩行者の位置情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が自車両から所定距離以内まで接近したか否かを判定し、歩行者が自車両から所定距離以内まで接近した場合には、前記案内方向情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置に送信し、前記目視状態情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置から受信すると、前記目視状態情報に基づいて、歩行者が自車両を目視しているか否かを判定し、歩行者が自車両を目視している場合には、前記広告車両関連情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置に送信する構成とする。
これによると、第2の発明と同様に、広告車両に対して多少でも関心を示す歩行者に対して、その広告車両関連情報を提示するため、広告車両の広告効果を高めることができる。
また、第10の発明は、さらに、分析装置を備え、前記分析装置は、歩行者が前記広告車両を目視した否かに関する判定結果を前記車載装置から収集し、その判定結果に基づいて、広告車両の広告効果を評価する分析を行う構成とする。
これによると、広告車両の広告効果を確認することができる。
また、第11の発明は、路側装置から路歩間通信により歩行者装置に情報を配信する情報配信方法であって、前記歩行者装置が、歩行者の位置情報を前記路側装置に送信し、前記路側装置が、前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が広告物から所定距離以内まで接近したか否かを判定して、歩行者が前記広告物から所定距離以内まで接近した場合には、前記広告物が存在する方向を目視するように歩行者を案内する案内方向情報を前記歩行者装置に送信し、前記歩行者装置が、前記案内方向情報に基づいて、前記広告物が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記路側装置に送信し、前記路側装置が、前記目視状態情報に基づいて、歩行者が前記広告物を目視しているか否かを判定して、歩行者が前記広告物を目視している場合には、広告物関連情報を前記歩行者装置に送信し、前記歩行者装置が、前記広告物関連情報を歩行者に提示する制御を行う構成とする。
これによると、第1の発明と同様に、広告物に対して多少でも関心を示す歩行者に対して、その広告物関連情報を提示するため、広告物の広告効果を高めることができる。
また、第12の発明は、車載装置から歩車間通信により歩行者装置に情報を配信する情報配信方法であって、前記歩行者装置が、歩行者の位置情報を前記車載装置に送信し、前記車載装置が、前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が広告物としての自車両から所定距離以内まで接近したか否かを判定して、歩行者が自車両から所定距離以内まで接近した場合には、自車両が存在する方向を目視するように歩行者を案内する案内方向情報を前記歩行者装置に送信し、前記歩行者装置が、前記案内方向情報に基づいて、車両が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記車載装置に送信し、前記車載装置が、前記目視状態情報に基づいて、歩行者が自車両を目視しているか否かを判定して、歩行者が自車両を目視している場合には、広告車両関連情報を前記歩行者装置に送信し、前記歩行者装置が、前記広告車両関連情報を歩行者に提示する制御を行う構成とする。
これによると、第2の発明と同様に、広告車両に対して多少でも関心を示す歩行者に対して、その広告車両関連情報を提示するため、広告車両の広告効果を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る情報配信システムの全体構成図である。
この情報配信システム(路歩間通信システム)は、歩行者から見える広告物に関する情報を歩行者に配信するものであり、歩行者端末1(歩行者装置)と、ウェアラブル端末2(ウェアラブル装置)と、路側機3(路側装置)と、を備えており、歩行者端末1と路側機3との間でITS通信(路歩間通信)が行われる。
ITS通信(路歩間通信)は、ITS(Intelligent Transport System:高度道路交通システム)を利用した安全運転支援無線システムで採用されている周波数帯(例えば700MHz帯や5.8GHz帯)を利用した無線通信である。
歩行者端末1は、歩行者が所持する。この歩行者端末1では、各種の配信情報を含むメッセージが路側機3からITS通信(歩車間通信)により送信される。
ウェアラブル端末2は、歩行者の身体に装着される。このウェアラブル端末2は、歩行者端末1と接続され、歩行者端末1の制御に基づいて、路側機3から配信された情報を歩行者に提示する情報提示動作を行う。また、本実施形態では、ウェアラブル端末2が、歩行者の頭部に装着され、歩行者の頭部方位(顔の向き)や視線方向を検出する機能を備えている。
路側機3は、道路に設置される。この路側機3では、各種の配信情報を含むメッセージをITS通信(歩車間通信)により歩行者端末1に送信する。
本実施形態では、路側機3において、その周辺に設置された広告物に関する広告物関連情報を含むメッセージが歩行者端末1に送信され、歩行者端末1において、路側機3から取得した広告物関連情報が歩行者に提示される。ここで、広告物は、看板、ポスター、のぼり旗、横断幕、垂れ幕などである。
次に、第1実施形態に係る情報配信システムの動作手順の概要について説明する。図2は、情報配信システムの動作手順の概要を示すシーケンス図である。
本実施形態では、広告物に歩行者が接近すると、その広告物が存在する方向を目視するように歩行者を案内し、これに応じて歩行者が広告物を目視すると、広告物に関する広告物関連情報を歩行者に提示する。
ウェアラブル端末2は、歩行者の頭部に装着され、歩行者の頭部方位(顔の向き)を測定して、その測定結果である頭部方位情報を歩行者端末1に送信する。また、ウェアラブル端末2は、歩行者の視点方向を測定して、その測定結果である視点方向情報を歩行者端末1に送信する。
なお、ウェアラブル端末2では、頭部方位および視点方向の測定および送信を、所定間隔で常時行うようにしてもよいが、歩行者端末1からの要求に応じて行うようにしてもよい。また、歩行者端末1からの要求に応じて行う場合には、要求を受けてから所定時間が経過するまで継続するようにすればよい。
歩行者端末1では、まず、通常時のメッセージを路歩間通信で路側機3に送信する。この通常時のメッセージには、自装置の端末IDおよび位置情報(緯度、経度)と、ウェアラブル端末2から取得した歩行者の頭部方位情報とが含まれる。
路側機3では、通常時のメッセージを路歩間通信で歩行者端末1から受信すると、そのメッセージに含まれる歩行者の位置情報と、自装置に記憶された広告物の位置情報とに基づいて、歩行者が広告物から所定距離(例えば10m)以内まで接近した否かを判定する(歩行者接近検知)。そして、歩行者が広告物から所定距離以内まで接近した場合には、歩行者の位置情報および広告物の位置情報と、受信したメッセージに含まれる歩行者の頭部方位情報に基づいて、歩行者から見た広告物が存在する方向(案内方向)を判定する(案内方向判定)。
次に、路側機3では、目視案内のメッセージを路歩間通信で歩行者端末1に送信する。この目視案内のメッセージには、通知相手となる歩行者端末1の端末IDと、案内方向判定の判定結果である案内方向情報とが含まれる。
歩行者端末1では、目視案内のメッセージを路歩間通信で路側機3から受信すると、そのメッセージに含まれる案内方向情報に基づいて、広告物が存在する方向を目視するように歩行者を案内する目視案内動作を行うようにウェアラブル端末2を制御する。本実施形態では、音声出力、振動出力、画像表示などの目視案内動作で、広告物が存在する方向を歩行者に通知する。
次に、歩行者端末1では、目視状態報告のメッセージを路歩間通信で路側機3に送信する。この目視状態報告のメッセージには、自装置の端末IDおよび位置情報と、ウェアラブル端末2から取得した歩行者の目視状態情報(頭部方位情報および視線方向情報)とが含まれる。
路側機3では、目視状態報告のメッセージを路歩間通信で歩行者端末1から受信すると、そのメッセージに含まれる歩行者端末1の位置情報、歩行者の頭部方位情報および視点方向情報と、広告物の位置情報とに基づいて、歩行者が広告物を目視しているか否かを判定する(広告物目視判定)。
次に、路側機3では、歩行者が広告物を目視している場合には、情報配信のメッセージを路歩間通信で歩行者端末1に送信する。この情報配信のメッセージには、通知相手となる歩行者端末1の端末IDと、歩行者が目視している広告物に関する広告物関連情報とが含まれる。一方、歩行者が自車両を目視していない場合には、情報配信のメッセージは送信されない。
歩行者端末1では、情報配信のメッセージを路歩間通信で路側機3から受信すると、そのメッセージに含まれる広告物関連情報を歩行者に提示する情報提示動作を行うようにウェアラブル端末2を制御する。本実施形態では、音声出力、画像表示などの情報提示動作で、広告物関連情報を歩行者に提示する。
なお、本実施形態では、歩行者に対する情報提示動作をウェアラブル端末2に行わせるようにしたが、歩行者端末1自体や、歩行者が所持するスマートフォンなど携帯情報端末(図示せず)に情報提示動作を行わせるようにしてもよい。
また、本実施形態では、案内方向判定を路側機3で行うようにしたが、歩行者端末1で案内方向判定を行うようにしてもよい。この場合、路側機3において、歩行者が広告物に接近したことを検知すると、目視案内指示のメッセージを歩行者端末1に送信し、歩行者端末1では、路側機3からの目視案内指示のメッセージを受信すると、案内方向判定を行い、その判定結果に応じた目視案内動作を行うようにウェアラブル端末2を制御する。なお、案内方向判定には、広告物の位置情報が必要であるため、広告物の位置情報を目視案内指示のメッセージに付加して歩行者端末1に送信すればよい。
次に、第1実施形態に係る歩行者端末1の概略構成について説明する。図3は、歩行者端末1の概略構成を示すブロック図である。
歩行者端末1は、測位部11と、ITS通信部12(路歩間通信部)と、近距離通信部13と、制御部14と、記憶部15と、を備えている。
測位部11は、GPS(Global Positioning System)、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)などの衛星測位システムにより自装置の位置を測定して、自装置の位置情報(緯度、経度)を取得する。
ITS通信部12は、路側機3との間でITS通信(路歩間通信)によりメッセージを送受信する。
近距離通信部13は、ウェアラブル端末2との間でBluetooth(登録商標)などの近距離通信を行う。
記憶部15は、自装置の端末IDや、制御部14を構成するプロセッサで実行されるプログラムなどを記憶する。
制御部14は、メッセージ制御部21と、目視案内制御部22と、情報提示制御部23と、を備えている。この制御部14は、プロセッサで構成され、制御部14の各部は、記憶部15に記憶されたプログラムをプロセッサで実行することで実現される。
メッセージ制御部21は、路側機3に対するメッセージの送信を制御する。
目視案内制御部22は、路側機3から受信した目視案内情報に基づいて、広告物が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する目視案内動作を行うようにウェアラブル端末2を制御する。具体的には、目視案内動作として、バイブレータ34a,34bにより振動を出力し、また、スピーカ35a,35bにより音声を出力し、また、ディスプレイ36により画像を表示する。
情報提示制御部23は、路側機3から受信した広告物関連情報を歩行者に提示する情報提示動作を行うようにウェアラブル端末2を制御する。具体的には、情報提示動作として、スピーカ35a,35bにより音声を出力し、また、ディスプレイ36により画像を表示する。
なお、どのような目視案内動作をウェアラブル端末2に行わせるかは、歩行者が選択する操作に応じて設定されるようにしてもよい。また、どのような情報提示動作をウェアラブル端末2に行わせるかは、歩行者が選択する操作に応じて設定されるようにしてもよい。
また、歩行者端末1では、車両に搭載された車載端末(図示せず)との間で、位置情報などを含むメッセージを交換して、歩行者と車両との衝突の危険性を判定して、衝突の危険性がある場合に、歩行者に対する注意喚起を行う。
次に、第1実施形態に係るウェアラブル端末2の概略構成について説明する。図4は、ウェアラブル端末2の概略構成を示すブロック図である。
ウェアラブル端末2は、方位センサ31と、視線センサ32と、近距離通信部33と、左右のバイブレータ34a,34bと、左右のスピーカ35a,35bと、ディスプレイ36と、制御部37と、記憶部38と、を備えている。
方位センサ31は、地磁気方位を検出する。この方位センサ31の検出結果から、ウェアラブル端末2が装着された歩行者の頭部方位(顔の向き)を取得することができる。
視線センサ32は、歩行者の視線を検出する。この視線センサ32の検出結果から、XY直交座標系で定義された視線検出エリアにおける視点の座標を取得することができる。
近距離通信部33は、歩行者端末1との間でBluetooth(登録商標)などの近距離通信を行う。
バイブレータ34a,34b、スピーカ35a,35b、およびディスプレイ36は、歩行者端末1の制御に基づいて、広告物が存在する方向を目視するように歩行者を案内する目視案内動作や、歩行者が目視している広告物に関する広告物関連情報を歩行者に提示する情報提示動作を行う。
なお、本実施形態では、ディスプレイ36は、実風景が透過して見える透明ディスプレイとするが、網膜投影型プロジェクタとしてもよい。
記憶部38は、制御部37を構成するプロセッサで実行されるプログラムなどを記憶する。
制御部37は、頭部方位測定部41と、視線方向測定部42と、を備えている。この制御部は、プロセッサで構成され、制御部37の各部は、記憶部38に記憶されたプログラムをプロセッサで実行することで実現される。
頭部方位測定部41は、方位センサ31の検出結果に基づいて、歩行者の頭部方位(顔の向き)を測定する。
視線方向測定部42は、視線センサ32の検出結果に基づいて、歩行者の視線方向(視点座標)を測定する。
次に、第1実施形態に係る路側機3の概略構成について説明する。図5は、路側機3の概略構成を示すブロック図である。
路側機3は、ITS通信部51(路歩間通信部)と、制御部52と、記憶部53と、を備えている。
ITS通信部51は、歩行者端末1との間でITS通信(路歩間通信)によりメッセージを送受信する。
記憶部53は、広告物データベース(図8参照)の登録情報や、制御部52を構成するプロセッサで実行されるプログラムなどを記憶する。なお、広告物データベースには、自装置の周辺に存在する広告物に関する情報が登録される。
制御部52は、メッセージ制御部61と、歩行者接近検知部62と、案内方向判定部63と、広告物目視判定部64と、配信情報取得部65と、を備えている。この制御部52は、プロセッサで構成され、制御部52の各部は、記憶部53に記憶されたプログラムをプロセッサで実行することで実現される。
メッセージ制御部61は、歩行者端末1に対するメッセージの送信を制御する。
歩行者接近検知部62は、歩行者端末1から受信した歩行者の位置情報と、記憶部53に記憶された広告物の位置情報とに基づいて、歩行者が広告物から所定距離以内まで接近したことを検知する。
案内方向判定部63は、広告物が存在する方向を目視するように歩行者を案内するために、歩行者端末1から受信した歩行者の位置情報および頭部方位情報と、記憶部53に記憶された広告物の位置情報とに基づいて、歩行者から見た広告物が存在する方向(案内方向)を判定する。本実施形態では、案内方向として、歩行者から見て広告物が右手方向か左手方向かを判定する。
広告物目視判定部64は、歩行者端末1から受信した歩行者の位置情報、頭部方位情報および視線方向情報と、記憶部53に記憶された広告物データベースとに基づいて、歩行者が広告物を目視しているか否かを判定して、歩行者が目視する広告物を特定する。
配信情報取得部65は、記憶部53に記憶された広告物データベース(図8参照)に基づいて、歩行者が目視する広告物に対応する広告物関連情報を取得する。この配信情報取得部65で取得した広告物関連情報は、情報配信のメッセージに付加して歩行者端末1に送信される。
次に、第1実施形態に係る路側機3の案内方向判定部63で行われる処理について説明する。図6は、案内方向判定部63で行われる処理の概要を示す説明図である。
路側機3の案内方向判定部63では、広告物が存在する方向を目視するように歩行者を案内するために、歩行者の位置情報および頭部方位情報と、広告物の位置情報とに基づいて、歩行者から見た広告物の方向(案内方向)を判定する。本実施形態では、案内方向として、歩行者から見て広告物が右手方向か左手方向かを判定する。
このとき、歩行者および広告物の位置情報(緯度、経度)に基づいて、歩行者を基準にした広告物の方位を取得する。そして、歩行者の頭部方位(顔の向き)、すなわち歩行者の正面方向と、歩行者を基準にした広告物の方位とを比較して、歩行者から見て広告物が右手側か左手側かを判定する。
具体的には、歩行者の頭部方位を基準方位とし、時計回りを正の角度として、基準方位と広告物の方位とがなす角度θが、0度から180度の場合は右手方向と判定し、181度から360度の場合は左手方向と判定する。
なお、本実施形態では、歩行者の頭部に装着されたウェアラブル端末2で歩行者の頭部方位を測定して、その頭部方位を基準方位として、案内方向を判定するようにしたが、歩行者の移動方向を基準方位として、案内方向を判定するようにしてもよい。この場合、歩行者の位置情報の履歴から移動方向を取得すればよい。
また、本実施形態では、案内方向として、広告物が右手方向か左手方向かを判定するようにしたが、案内方向をより細分化して判定するようにしてもよい。例えば、右手前方、右手後方、左手前方、および左手後方の4方向に細分化するようにしてもよい。また、正面、真横、および真後ろの各方向を追加するようにしてもよい。また、例えば、広告物が建物の屋上に設置されている場合や、広告物が急な坂道を隔てた先にある場合のように、歩行者と広告物との間に大きな高低差がある場合には、上方および下方の各方向を追加するようにしてもよい。
また、本実施形態では、路側機3において、記憶部53に広告物の位置情報を記憶して、歩行者から見た広告物の方向を案内方向として判定するようにしたが、路側機3の近傍に広告物が設置されている場合には、歩行者から見た広告物の方向は路側機3の方向と一致するため、歩行者から見た路側機3の方向を案内方向としてもよい。
次に、第1実施形態に係る歩行者端末1の目視案内制御部24で行われる処理について説明する。図7は、目視案内制御部24で行われる処理の概要を示す説明図である。
歩行者端末1の目視案内制御部24では、車載端末4から受信した目視案内情報に基づいて、ウェアラブル端末2の目視案内動作を制御する。目視案内情報には、歩行者から見た広告物が存在する方向、すなわち、広告物が左右いずれかの方向にあるかに関する情報が含まれており、この情報に基づいて、歩行者が左右いずれかの方向を目視するようにウェアラブル端末2に目視案内動作を行わせる。
本実施形態では、目視案内動作として、図7(A−1),(A−2)に示すように、ウェアラブル端末2の左右いずれかのバイブレータ34a,34bを動作させる。すなわち、広告物が左手方向にある場合には、歩行者が左手方向を目視するように、左側のバイブレータ34aを動作させる。また、広告物が右手方向にある場合には、歩行者が右手方向を目視するように、右側のバイブレータ34bを動作させる。
また、本実施形態では、目視案内動作として、図7(B−1),(B−2)に示すように、ウェアラブル端末2の左右いずれかのスピーカ35a,35bから通知音を出力する。すなわち、広告物が左手方向にある場合には、歩行者が左手方向を目視するように、左側のスピーカ35aから通知音を出力する。また、広告物が右手方向にある場合には、歩行者が右手方向を目視するように、右側のスピーカ35bから通知音を出力する。
また、本実施形態では、目視案内動作として、図7(C−1),(C−2)に示すように、ウェアラブル端末2のディスプレイ36に左右いずれかの向きの矢印を表示する。すなわち、広告物が左手方向にある場合には、歩行者が左手方向を目視するように、ディスプレイ36に左向きの矢印を表示する。また、広告物が右手方向にある場合には、歩行者が右手方向を目視するように、ディスプレイ36に右向きの矢印を表示する。なお、ディスプレイ36は、実風景が透過して見える透明ディスプレイであり、実風景上に矢印の画像がオーバレイ表示(重畳表示)される。
なお、本実施形態では、スピーカ35a,35bから通知音(効果音)を出力するようにしたが、広告物が存在する方向を案内する文言の音声、例えば、「コンビニが右手方向にあります」の音声を出力するようにしてもよい。
また、目視案内動作を、歩行者と広告物との位置関係の変化に応じて変化させるようにしてもよい。例えば、歩行者が広告物から離れている場合には、バイブレータ34a,34bの振動やスピーカ35a,35bの通知音やディスプレイ36の表示画像を小さくし、歩行者が広告物の近くにいる場合には、バイブレータ34a,34bの振動やスピーカ35a,35bの通知音やディスプレイ36の表示画像を大きくし、特に、歩行者が広告物に近づくのに応じて、バイブレータ34a,34bの振動やスピーカ35a,35bの通知音やディスプレイ36の表示画像が次第に大きくなるように制御するようにしてもよい。この場合、歩行者の位置情報を位置履歴情報として所定期間蓄積して、その位置履歴情報に基づいて、歩行者と広告物との位置関係の変化を判定すればよい。
次に、第1実施形態に係る路側機3の広告物目視判定部64および配信情報取得部65で行われる処理について説明する。図8は、路側機3の記憶部53に記憶された広告物データベースを示す説明図である。
路側機3の広告物目視判定部64では、歩行者端末1から受信した歩行者の位置情報、頭部方位情報および視線方向情報と、記憶部53に記憶された広告物データベースとに基づいて、歩行者が広告物を目視しているか否かを判定して、歩行者が目視する広告物を特定する。
図8に示す例は、店舗の近傍に設置された路側機3の場合であり、店舗に掲示された複数の広告物(看板、ポスター、のぼり旗など)に関する情報が広告物データベースに登録されている。具体的には、広告物IDと、歩行者の位置情報(緯度、経度)と、頭部方位(頭の向き)と、視点座標(視線方向)とが広告物データベースに登録されている。この広告物データベースにより、歩行者の位置情報、頭部方位および視点座標から、歩行者が目視する広告物を特定することができ、該当する広告物がない場合には、歩行者が広告物を目視していないものと判定する。
なお、広告物データベースでは、歩行者の位置情報(緯度、経度)が、歩行者が位置するエリアの範囲で規定され、頭部方位(頭の向き)が、方位の範囲で規定され、視点座標(視線方向)が、XY直交座標系の座標の範囲で規定されている。
また、路側機3の配信情報取得部65では、広告物データベースに基づいて、歩行者が目視する広告物に対応する広告物関連情報を取得する。広告物データベースには、広告物ごとに、対応する広告物関連情報の格納場所を表すアドレス(URL)が登録されている。この広告物データベースにより、広告物関連情報を管理する管理サーバ(図示せず)から、歩行者が目視する広告物に対応する広告関連物情報を取得することができる。
なお、本実施形態では、広告物データベースに基づいて、歩行者が広告物を目視しているか否かを判定するようにしたが、歩行者の位置情報、頭部方位情報および視線方向情報と、記憶部53に記憶した広告物の位置情報とに基づいて、歩行者の視線が広告物と交差するか否かにより、歩行者が広告物を目視しているか否かを判定するようにしてもよい。
また、歩行者の視線が、広告物が存在する方向を向いていても、広告物の手前側にある物体や、広告物の先にある物体を目視している場合もある。そこで、ウェアラブル端末2に測距センサを設けて、歩行者が目視している物体(目視対象物)までの距離(視点距離)を測定して、この視点距離が、歩行者から広告物までの距離と略一致する場合に、歩行者が広告物を目視しているものと判定するようにしてもよい。
なお、測距センサを、検出方向を調整可能に構成して、視線センサで検出した視線方向に基づいて、歩行者の視線方向に一致するように測距センサの検出方向を調整した上で、測距センサにより、対向する物体までの距離を検出することで、視点距離を精度よく測定することができる。
次に、第1実施形態に係る歩行者端末1の動作手順について説明する。図9は、歩行者端末1の動作手順を示すフロー図である。
歩行者端末1では、まず、図9(A)に示すように、メッセージ制御部21において、測位部11から自装置の位置情報(緯度、経度)を取得する(ST101)。また、ウェアラブル端末2において方位センサ31の検出結果に基づいて頭部方位測定部41で測定した頭部方位情報をウェアラブル端末2から取得する(ST102)。そして、通常時のメッセージをITS通信部12から路側機3に送信する(ST103)。この通常時のメッセージには、自装置の端末IDおよび位置情報と、頭部方位情報とが含まれる。
次に、歩行者端末1では、図9(B)に示すように、ITS通信部12において、目視案内のメッセージを路側機3から受信すると(ST104でYes)、目視案内制御部22において、歩行者に対する目視案内動作を行うようにウェアラブル端末2を制御する(ST105)。このとき、目視案内のメッセージには、歩行者端末1の端末IDと、案内方向情報とが含まれており、歩行者端末1の端末IDに基づいて、自装置に対する通知か否かを判定し、案内方向情報に基づいて、指示された案内方向に応じた目視案内動作をウェアラブル端末2に行わせる。
このとき、目視案内動作として、ウェアラブル端末2の左右いずれかのバイブレータ34a,34bを動作させ、また、左右いずれかのスピーカ35a,35bから通知音(効果音)を出力し、また、ディスプレイ36に左右いずれかの向きの矢印を表示する。
次に、メッセージ制御部21において、ウェアラブル端末2において方位センサ31の検出結果に基づいて頭部方位測定部41で測定した頭部方位情報をウェアラブル端末2から取得する(ST106)。また、ウェアラブル端末2において視線センサ32の検出結果に基づいて視線方向測定部42で測定した視線方向をウェアラブル端末2から取得する(ST107)。そして、目視状態報告のメッセージをITS通信部12から路側機3に送信する(ST108)。この目視状態報告のメッセージには、自装置の端末IDおよび位置情報と、目視状態情報(頭部方位情報および視線方向情報)とが含まれる。
なお、目視状態報告のメッセージは、路側機3からの目視案内のメッセージを受信してから所定の報告時間が経過するまで、定期的に送信され、報告時間が経過すると、視線方向情報を含まない通常のメッセージに戻る。
また、本実施形態では、通常のメッセージに頭部方位情報を付加するようにしたが、この頭部方位情報に加えて視線方向情報も通常のメッセージに付加するようにしてもよい。この場合、通常のメッセージが目視状態報告のメッセージを兼用するものとなる。
次に、歩行者端末1では、図9(C)に示すように、ITS通信部12において、情報配信のメッセージを路側機3から受信すると(ST109でYes)、情報提示制御部23において、所定の情報提示動作を行うようにウェアラブル端末2を制御する(ST110)。このとき、情報配信のメッセージには、歩行者端末1の端末IDと、広告物関連情報とが含まれており、歩行者端末1の端末IDに基づいて、自装置に対する通知か否かを判定し、情報提示動作として、メッセージに含まれる広告物関連情報を歩行者に提示する。具体的には、広告物関連情報の音声をスピーカ35a,35bから出力し、また、広告物関連情報の画面をディスプレイ36に表示する。
なお、歩行者端末1では、本フローとは別に衝突判定に基づく注意喚起が行われる。すなわち、路側機3では、レーダにより車両を検出して、車両の位置情報を含むメッセージを歩行者端末1に送信し、歩行者端末1では、路側機3からのメッセージを受信すると、そのメッセージに含まれる車両の位置情報と、自装置(歩行者)の位置情報とに基づいて、車両が自歩行者に衝突する危険性があるか否かの衝突判定を行い、車両が自歩行者に衝突する危険性がある場合に、ウェアラブル端末2に注意喚起動作を行わせる。
次に、第1実施形態に係る路側機3の動作手順について説明する。図10は、路側機3の動作手順を示すフロー図である。
路側機3では、まず、図10(A)に示すように、ITS通信部51において、通常時のメッセージを歩行者端末1から受信すると(ST201)、歩行者接近検知部62において、歩行者が広告物から所定距離(例えば10m)以内まで接近したか否かを判定する(ST202)。このとき、通常時のメッセージには、歩行者端末1の端末IDおよび位置情報と、頭部方位情報とが含まれており、メッセージに含まれる歩行者の位置情報と、記憶部53に記憶された広告物の位置情報とに基づいて、歩行者が広告物から所定距離以内まで接近したか否かを判定する。
ここで、歩行者が広告物から所定距離以内まで接近していない場合には(ST202でNo)、処理を終了する。
一方、歩行者が広告物から所定距離以内まで接近した場合には(ST202でYes)、案内方向判定部63において、受信したメッセージに含まれる歩行者の位置情報および頭部方位情報と、記憶部53に記憶された広告物の位置情報とに基づいて、歩行者から見た広告物が存在する方向(案内方向:右手方向か左手方向か)を判定する(ST203)。
次に、メッセージ制御部61において、目視案内のメッセージをITS通信部51から歩行者端末1に送信する(ST204)。この目視案内のメッセージには、通知相手となる歩行者端末1の端末IDと、案内方向判定部63の判定結果である案内方向情報とが含まれる。
次に、路側機3では、図10(B)に示すように、ITS通信部51において、目視状態報告のメッセージを歩行者端末1から受信すると(ST205)、広告物目視判定部64において、歩行者が広告物を目視しているか否かを判定する(ST206)。このとき、目視状態報告のメッセージには、歩行者端末1の端末IDおよび位置情報と、頭部方位情報および視線方向情報とが含まれており、メッセージに含まれる歩行者端末1の位置情報、頭部方位情報および視線方向情報と、記憶部53に記憶された広告物の位置情報とに基づいて、歩行者が広告物を目視しているか否かを判定する。
ここで、歩行者が広告物を目視していない場合には(ST206でNo)、処理を終了する。
一方、歩行者が広告物を目視している場合には(ST206でYes)、メッセージ制御部61において、情報配信のメッセージをITS通信部51から歩行者端末1に送信する(ST207)。この情報配信のメッセージには、通知相手となる歩行者端末1の端末IDと、歩行者が目視する広告物に関する広告物関連情報とが含まれる。このとき、配信情報取得部65において、記憶部53に記憶された広告物データベース(図8参照)に基づいて、歩行者が目視する広告物に対応する広告物関連情報を取得する。
ところで、歩行者端末1に配信する広告物関連情報を、歩行者と広告物との位置関係の変化に応じて変更するようにしてもよい。例えば、歩行者が広告物から離れている場合には、簡単な広告物関連情報を配信し、歩行者が広告物の近くにいる場合には、詳細な広告物関連情報を配信し、特に、歩行者が広告物に近づくのに応じて、次第に詳細な広告物関連情報を配信するようにしてもよい。この場合、歩行者の位置情報を位置履歴情報として所定期間蓄積して、その位置履歴情報に基づいて、歩行者と広告物との位置関係の変化を判定すればよい。
また、歩行者端末1に配信する広告物関連情報を、歩行者の属性(年齢、性別など)に応じて変更するようにしてもよい。この場合、歩行者の属性ごとの広告物関連情報を設定したテーブルを記憶部53に記憶し、歩行者端末1から送信されるメッセージに含まれる歩行者の属性に基づいて、歩行者端末1に配信する広告物関連情報を選択するようにすればよい。
また、歩行者端末1に配信する情報を、歩行者の周辺の状況に応じて変更するようにしてもよい。例えば、通常時は、歩行者が目視した広告物に関する広告物関連情報を配信し、歩行者が地震などの災害に巻き込まれた場合には、広告物関連情報の代わりに、避難経路(現在位置から避難所へ向かう経路)などに関する避難情報を配信するようにしてもよい。
また、歩行者端末1に配信する情報を、歩行者の周辺の状況と歩行者の属性(健常者、認知症患者、高齢者など)との双方に応じて変更するようにしてもよい。例えば、歩行者が地震などの災害に巻き込まれた場合に配信する避難情報において、健常者の場合と、認知症患者や高齢者の場合とで、異なる避難経路を案内するようにしてもよい。具体的には、認知症患者や高齢者の場合には、歩きにくい道路(急な坂道、段差のある道路、砂利道など)を除外した避難経路を案内する。また、認知症患者や高齢者に対して、自宅、バス停、病院、福祉施設などへの経路や方向などを案内してもよい。
また、歩行者端末1に配信する情報を、気象状況などに応じて変更するようにしてもよい。例えば、降雨中や降雨直後においては、水溜りができやすい場所などを除外した避難経路を案内し、降雪中や降雪直後においては、雪が溶け難い場所や凍結して転倒し易い場所などを除外した避難経路を案内する。
また、歩行者端末1に情報を配信して、ウェアラブル端末2や歩行者端末1で情報を歩行者に提示する他に、道路に設置されたデジタルサイネージを制御するシステムと連携して、歩行者の周辺にあるデジタルサイネージで情報を歩行者に提示するようにしてもよい。この場合、デジタルサイネージに可視光通信の機能を設けて、可視光通信で避難情報などに関する詳細な情報を提供するサイトのアドレスを歩行者に提示するようにしてもよい。これは、特に高齢者の場合に有効である。
また、歩行者端末1への情報配信を、子供の迷子対策や高齢者の徘徊対策に活用することもできる。すなわち、路側機3が、被保護者(子供や高齢者など)が所持する歩行者端末1から、被保護者の位置情報を取得して、その被保護者の位置情報を、保護者(子供や高齢者の家族など)が所持する歩行者端末1に配信することで、保護者が、被保護者の現在位置や移動経路を確認することができる。
具体的には、まず、被保護者の歩行者端末1が路側機3に接近すると、被保護者の歩行者端末1から、被保護者の情報(ユーザIDおよび位置履歴情報など)を路側機3に送信する。なお、ユーザIDおよび位置履歴情報などに加えて、被保護者の向き情報も路側機3に送信してもよい。次に、保護者の歩行者端末1から、捜索対象となる被保護者のユーザIDを路側機3に送信する。次に、路側機3において、被保護者の歩行者端末1から取得した被保護者のユーザIDと、保護者の歩行者端末1から取得した被保護者のユーザIDとが一致すると、路側機3から被保護者の情報(ユーザIDおよび位置履歴情報など)を保護者の歩行者端末1に送信する。なお、被保護者の向き情報も保護者の歩行者端末1に送信してもよい。こうすることで、被保護者が、どちらの方向へ進んだかを保護者は把握しやすくなる。これにより、保護者が、被保護者の現在位置や移動経路を確認することができる。また、路側機3から保護者の情報(位置情報など)を被保護者の歩行者端末1に送信する。これにより、被保護者が、保護者の現在位置を確認することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図11は、第2実施形態に係る情報配信システムの全体構成図である。図12は、第2実施形態に係る分析結果の一例を示す説明図である。
前記の実施形態では、広告物が存在する方向を目視するように歩行者を案内する目視案内を行うようにしたが、この目視案内に応じて歩行者が広告物を目視した場合、広告効果(インプレッション効果)があったものと想定され、特に、歩行者が広告物を頻繁に目視する場所は、広告効果が大きいエリアとみなされ、これにより広告物の広告効果(利用率)を評価することができる。
そこで、本実施形態では、図11に示すように、目視案内に応じた歩行者の行動に関する分析を行う管理サーバ5(分析装置)を設け、歩行者が目視案内に応じて広告物を目視した場合に、そのときの歩行者の位置情報および広告物の識別情報を蓄積し、広告物ごとに、歩行者が目視案内に応じて目視した頻度を集計して、広告効果が大きい広告物を特定する。
具体的には、路側機3において、歩行者が目視案内に応じて広告物を目視したことを検知すると、そのときの歩行者の位置情報および広告物の識別情報(広告物ID)を、路側機3を介して管理サーバ5に送信する。なお、路側機3と管理サーバ5との間はネットワーク通信とすればよい。
管理サーバ5では、路側機3から取得した情報、すなわち、目視案内に応じて広告物を目視した歩行者の位置情報を、データベースに登録して管理し、適宜なタイミングで、データベースの登録情報に対して分析処理(統計処理)を行う。この分析処理では、例えば、広告物ごとに、所定の集計期間において、目視案内に応じて広告物を目視した歩行者の人数(広告目視人数)を計数する。そして、その広告目視人数を所定のしきい値と比較して、広告物の広告効果を評価する。
これにより、図12に示すように、広告物ごとの広告効果の大きさを表す分析結果をユーザに提示することができる。図12に示す例では、広告効果の大きさが、大、中、小の3段階で評価され、広告物が設置された地域の地図上に、広告物の位置が表示されるとともに、広告物ごとの広告効果の大きさが色分けして表示されている。
また、目視案内に応じて歩行者が広告物を目視した場合に、その後、歩行者が、広告物に関する店舗に入店し、さらに、その店舗で商品を購入した場合には、その広告物に大きな広告効果(トラフィック効果、レスポンス効果)があったものと想定され、これにより広告物の広告効果を評価することができる。
そこで、本実施形態では、歩行者が目視案内に応じて広告物を目視した後の歩行者の行動(入店、商品購入)の頻度を集計して、広告物の広告効果を測定する。
この場合、管理サーバ5において、歩行者端末1から取得した歩行者の位置情報と、店舗の位置情報とに基づいて、目視案内に応じて広告物を目視した歩行者の入店を検知すればよい。また、店舗での会計の際に、商品を購入した顧客の顧客IDを、顧客のスマートフォンやICカードなどから取得し、その顧客IDと歩行者の端末ID(歩行者ID)とを紐付ける情報に基づいて、商品を購入した歩行者の端末IDを取得して、目視案内に応じて広告物を目視した歩行者の商品購入を検知すればよい。
なお、歩行者が広告物を目視した頻度の集計結果は、ショッピングモールなどにおけるマーケティングなどにも活用できる。例えば、歩行者が広告物を目視した頻度が多い店舗は、ショッピングモールなどにおいて人が通る頻度が多い場所に配置するなどにより、集客効果を増大することが可能である。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。なお、ここで特に言及しない点は前記の実施形態と同様である。図13は、第3実施形態に係る情報配信システムの全体構成図である。
前記の実施形態では、静止した広告物に関する広告物関連情報を、広告物の近傍に設置された路側機3から路歩間通信により歩行者端末1に配信するようにしたが、本実施形態では、広告車両に関する広告車両関連情報を、広告車両に搭載された車載端末4から歩車間通信により歩行者端末1に配信する。
すなわち、広告車両が歩行者に接近すると、広告車両が存在する方向を目視するように歩行者を案内し、これに応じて歩行者が広告車両を目視すると、広告車両に関する広告車両関連情報を歩行者に提示する。
次に、第3実施形態に係る情報配信システムの動作手順の概要について説明する。図14は、情報配信システムの動作手順の概要を示すシーケンス図である。
歩行者端末1では、まず、通常時のメッセージを歩車間通信で車載端末4に送信する。この通常時のメッセージには、自装置の端末IDおよび位置情報(緯度、経度)と、ウェアラブル端末2から取得した歩行者の頭部方位情報とが含まれる。
車載端末4では、通常時のメッセージを歩車間通信で歩行者端末1から受信すると、そのメッセージに含まれる歩行者の位置情報と、自装置で測定した自車両の位置情報とに基づいて、歩行者が自車両から所定距離(例えば10m)以内まで接近した否かを判定する(歩行者接近検知)。そして、歩行者が自車両から所定距離以内まで接近した場合には、歩行者の位置情報および自車両の位置情報と、受信したメッセージに含まれる歩行者の頭部方位情報に基づいて、歩行者から見た自車両が存在する方向(案内方向)を判定する(案内方向判定)。
次に、車載端末4では、目視案内のメッセージを歩車間通信で歩行者端末1に送信する。この目視案内のメッセージには、通知相手となる歩行者端末1の端末IDと、案内方向判定の判定結果である案内方向情報とが含まれる。
歩行者端末1では、目視案内のメッセージを歩車間通信で車載端末4から受信すると、そのメッセージに含まれる案内方向情報に基づいて、車両が存在する方向を目視するように歩行者を案内する目視案内動作を行うようにウェアラブル端末2を制御する。本実施形態では、音声出力、振動出力、画像表示などの目視案内動作で、車両が存在する方向を歩行者に通知する。
次に、歩行者端末1では、目視状態報告のメッセージを歩車間通信で車載端末4に送信する。この目視状態報告のメッセージには、自装置の端末IDおよび位置情報と、ウェアラブル端末2から取得した歩行者の目視状態情報(頭部方位情報および視線方向情報)とが含まれる。
車載端末4では、目視状態報告のメッセージを歩車間通信で歩行者端末1から受信すると、メッセージに含まれる歩行者端末1の位置情報、歩行者の頭部方位情報および視線方向情報と、自装置の位置情報とに基づいて、歩行者が自車両を目視しているか否かを判定する(車両目視判定)。
次に、車載端末4では、歩行者が自車両を目視している場合には、情報配信のメッセージを歩車間通信で歩行者端末1に送信する。この情報配信のメッセージには、通知相手となる歩行者端末1の端末IDと、歩行者が目視している広告車両に関する広告車両関連情報とが含まれる。一方、歩行者が自車両を目視していない場合には、情報配信のメッセージは送信されない。
歩行者端末1では、情報配信のメッセージを歩車間通信で車載端末4から受信すると、そのメッセージに含まれる広告車両関連情報を歩行者に提示する情報提示動作を行うようにウェアラブル端末2を制御する。
ここで、広告車両の代わりにタクシーについても、本実施形態は同様に適用可能である。この場合、空車であることを示す情報を、タクシーにおける車載端末4から歩行者端末1に送信する。また、バスについても、本実施形態は同様に適用可能である。この場合、バスの行き先情報や停車するバス停情報などを、バスにおける車載端末4から歩行者端末1に送信する。この実施形態は、バス停に行き先が異なる複数のバスが停車し、自分が乗りたいバスが分かり難い場合などにおいて、特に有効である。
なお、本実施形態のような歩車間通信システムにおいても、第2実施形態と同様に、管理サーバ5(分析装置)を設けて、目視案内に応じた歩行者の行動に関する分析を行うようにしてもよい。この場合、管理サーバ5は、目視案内に応じて広告物を目視した歩行者の情報を車載端末4から収集すればよい。また、車載端末4から管理サーバ5への情報の送信は、路側機3を介して行えばよい。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用できる。また、上記の実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。
本発明に係る歩行者装置、路側装置、車載装置、路歩間通信システム、歩車間通信システム、および情報配信方法は、広告物に対して関心を示す歩行者に対して、その広告物の関連情報を提示するようにして、広告物の広告効果を高めることができる効果を有し、歩行者が所持する歩行者装置、道路に設置される路側装置、車両に搭載される車載装置、路側装置と歩行者装置との間で路歩間通信を行う路歩間通信システム、歩行者装置と車載装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信システム、路側装置から路歩間通信により歩行者装置に情報を配信する情報配信方法、および車載装置から歩車間通信により歩行者装置に情報を配信する情報配信方法などとして有用である。
1 歩行者端末(歩行者装置)
2 ウェアラブル端末(ウェアラブル装置)
3 路側機(路側装置)
4 車載端末(車載装置)
5 管理サーバ(分析装置)
11 測位部
12 ITS通信部(路歩間通信部)
13 近距離通信部
14 制御部
15 記憶部
31 方位センサ
32 視線センサ
33 近距離通信部
34a,34b バイブレータ
35a,35b スピーカ
36 ディスプレイ
37 制御部
38 記憶部
51 ITS通信部(路歩間通信部)
52 制御部
53 記憶部

Claims (12)

  1. 路側装置から路歩間通信により情報が配信される歩行者装置であって、
    前記路側装置との間で路歩間通信を行う路歩間通信部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    自歩行者の位置情報を前記路歩間通信部から前記路側装置に送信し、
    前記路側装置の近傍に設置された広告物から所定距離以内まで自歩行者が接近した場合に前記路側装置から送信される案内方向情報を、前記路歩間通信部で受信すると、
    前記案内方向情報に基づいて、前記広告物が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、
    歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記路歩間通信部から前記路側装置に送信し、
    自歩行者が前記広告物を目視したものと判定した場合に前記路側装置から送信される広告物関連情報を前記路歩間通信部で受信すると、
    前記広告物関連情報を自歩行者に提示する制御を行うことを特徴とする歩行者装置。
  2. 車載装置から歩車間通信により情報が配信される歩行者装置であって、
    前記車載装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    自歩行者の位置情報を前記歩車間通信部から前記車載装置に送信し、
    前記車載装置が搭載された広告物としての広告車両から所定距離以内まで自歩行者が接近した場合に前記車載装置から送信される案内方向情報を、前記歩車間通信部で受信すると、
    前記案内方向情報に基づいて、前記広告車両が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、
    歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記歩車間通信部から前記車載装置に送信し、
    自歩行者が前記広告車両を目視したものと判定した場合に前記車載装置から送信される広告車両関連情報を前記歩車間通信部で受信すると、
    前記広告車両関連情報を歩行者に提示する制御を行うことを特徴とする歩行者装置。
  3. 自歩行者の身体に装着されて自歩行者の目視状態を検出するウェアラブル装置との間で近距離通信を行う近距離通信部を備え、
    前記制御部は、
    前記ウェアラブル装置から前記目視状態情報を取得することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の歩行者装置。
  4. 前記制御部は、
    前記ウェアラブル装置に設けられたバイブレータ、スピーカ、およびディスプレイの少なくともいずれかを制御して、前記広告物が存在する方向を目視するように自歩行者を案内することを特徴とする請求項3に記載の歩行者装置。
  5. 歩行者装置に路歩間通信により情報を配信する路側装置であって、
    前記歩行者装置との間で路歩間通信を行う路歩間通信部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    歩行者の位置情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置から受信すると、
    前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が広告物から所定距離以内まで接近したか否かを判定し、
    歩行者が前記広告物から所定距離以内まで接近した場合には、前記広告物が存在する方向を目視するように歩行者を案内する案内方向情報を、前記路歩間通信部により前記歩行者装置に送信し、
    歩行者の目視状態に関する目視状態情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置から受信すると、
    前記目視状態情報に基づいて、歩行者が広告物を目視しているか否かを判定し、
    歩行者が広告物を目視している場合には、広告物関連情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置に送信することを特徴とする路側装置。
  6. 歩行者装置に歩車間通信により情報を配信する車載装置であって、
    前記歩行者装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    歩行者の位置情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置から受信すると、
    前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が自車両から所定距離以内まで接近したか否かを判定し、
    歩行者が自車両から所定距離以内まで接近した場合には、自車両が存在する方向を目視するように歩行者を案内する案内方向情報を、前記歩車間通信部により前記歩行者装置に送信し、
    歩行者の目視状態に関する目視状態情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置から受信すると、
    前記目視状態情報に基づいて、歩行者が自車両を目視しているか否かを判定し、
    歩行者が自車両を目視している場合には、広告車両関連情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置に送信することを特徴とする車載装置。
  7. 路側装置から路歩間通信により歩行者装置に情報を配信する路歩間通信システムであって、
    前記歩行者装置は、
    前記路側装置との間で路歩間通信を行う路歩間通信部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    自歩行者の位置情報を前記路歩間通信部から前記路側装置に送信し、
    前記路側装置の近傍に設置された広告物から所定距離以内まで自歩行者が接近した場合に前記路側装置から送信される案内方向情報を、前記路歩間通信部で受信すると、
    前記案内方向情報に基づいて、前記広告物が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、
    歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記路歩間通信部から前記路側装置に送信し、
    自歩行者が前記広告物を目視したものと判定した場合に前記路側装置から送信される広告物関連情報を前記路歩間通信部で受信すると、
    前記広告物関連情報を自歩行者に提示する制御を行い、
    前記路側装置は、
    前記歩行者装置との間で路歩間通信を行う路歩間通信部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    歩行者の位置情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置から受信すると、
    前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が広告物から所定距離以内まで接近したか否かを判定し、
    歩行者が前記広告物から所定距離以内まで接近した場合には、前記案内方向情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置に送信し、
    前記目視状態情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置から受信すると、
    前記目視状態情報に基づいて、歩行者が広告物を目視しているか否かを判定し、
    歩行者が広告物を目視している場合には、前記広告物関連情報を前記路歩間通信部により前記歩行者装置に送信することを特徴とする路歩間通信システム。
  8. さらに、分析装置を備え、
    前記分析装置は、
    歩行者が前記広告物を目視した否かに関する判定結果を前記路側装置から収集し、
    その判定結果に基づいて、広告物の広告効果を評価する分析を行うことを特徴とする請求項7に記載の路歩間通信システム。
  9. 車載装置から歩車間通信により歩行者装置に情報を配信する歩車間通信システムであって、
    前記歩行者装置は、
    前記車載装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    自歩行者の位置情報を前記歩車間通信部から前記車載装置に送信し、
    前記車載装置が搭載された広告物としての広告車両から所定距離以内まで自歩行者が接近した場合に前記車載装置から送信される案内方向情報を、前記歩車間通信部で受信すると、
    前記案内方向情報に基づいて、前記広告車両が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、
    歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記歩車間通信部から前記車載装置に送信し、
    自歩行者が前記広告車両を目視したものと判定した場合に前記車載装置から送信される広告車両関連情報を前記歩車間通信部で受信すると、
    前記広告車両関連情報を歩行者に提示する制御を行い、
    前記車載装置は、
    前記歩行者装置との間で歩車間通信を行う歩車間通信部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    歩行者の位置情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置から受信すると、
    前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が自車両から所定距離以内まで接近したか否かを判定し、
    歩行者が自車両から所定距離以内まで接近した場合には、前記案内方向情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置に送信し、
    前記目視状態情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置から受信すると、
    前記目視状態情報に基づいて、歩行者が自車両を目視しているか否かを判定し、
    歩行者が自車両を目視している場合には、前記広告車両関連情報を前記歩車間通信部により前記歩行者装置に送信することを特徴とする歩車間通信システム。
  10. さらに、分析装置を備え、
    前記分析装置は、
    歩行者が前記広告車両を目視した否かに関する判定結果を前記車載装置から収集し、
    その判定結果に基づいて、広告車両の広告効果を評価する分析を行うことを特徴とする請求項9に記載の歩車間通信システム。
  11. 路側装置から路歩間通信により歩行者装置に情報を配信する情報配信方法であって、
    前記歩行者装置が、
    歩行者の位置情報を前記路側装置に送信し、
    前記路側装置が、
    前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が広告物から所定距離以内まで接近したか否かを判定して、
    歩行者が前記広告物から所定距離以内まで接近した場合には、前記広告物が存在する方向を目視するように歩行者を案内する案内方向情報を前記歩行者装置に送信し、
    前記歩行者装置が、
    前記案内方向情報に基づいて、前記広告物が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、
    歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記路側装置に送信し、
    前記路側装置が、
    前記目視状態情報に基づいて、歩行者が前記広告物を目視しているか否かを判定して、
    歩行者が前記広告物を目視している場合には、広告物関連情報を前記歩行者装置に送信し、
    前記歩行者装置が、
    前記広告物関連情報を歩行者に提示する制御を行うことを特徴とする情報配信方法。
  12. 車載装置から歩車間通信により歩行者装置に情報を配信する情報配信方法であって、
    前記歩行者装置が、
    歩行者の位置情報を前記車載装置に送信し、
    前記車載装置が、
    前記歩行者の位置情報に基づいて、歩行者が広告物としての自車両から所定距離以内まで接近したか否かを判定して、
    歩行者が自車両から所定距離以内まで接近した場合には、自車両が存在する方向を目視するように歩行者を案内する案内方向情報を前記歩行者装置に送信し、
    前記歩行者装置が、
    前記案内方向情報に基づいて、車両が存在する方向を目視するように自歩行者を案内する制御を行い、
    歩行者の目視状態に関する目視状態情報を取得して、その目視状態情報を前記車載装置に送信し、
    前記車載装置が、
    前記目視状態情報に基づいて、歩行者が自車両を目視しているか否かを判定して、
    歩行者が自車両を目視している場合には、広告車両関連情報を前記歩行者装置に送信し、
    前記歩行者装置が、
    前記広告車両関連情報を歩行者に提示する制御を行うことを特徴とする情報配信方法。
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