JP6679332B2 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来、店舗や施設、街頭などに設置されたディスプレイを用いて広告等のコンテンツを配信する、デジタルサイネージと呼ばれるシステムが知られている。
その一例として、人の流れをカメラ等により計測し、計測した動的な人流情報に基づいて、ディスプレイに表示させるコンテンツを選択する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−149987号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の技術に代表されるデジタルサイネージでは、ディスプレイの位置が常に固定されているため、特定の場所でしかコンテンツを提供することができないという課題がある。即ち、ディスプレイの位置近傍よりも人が多い場所が存在する場合であっても、当該人が多い場所においてコンテンツを提供することができないため、より効果的なコンテンツ提供を行うことができなかった。
本発明は、より効果的にコンテンツやサービスを提供することができるとともに、事業用移動体を効率的に活用することが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、
情報処理装置において、
人で混雑している領域を検出する混雑検出手段と、
前記混雑検出手段により検出された領域に事業用移動体を誘導する誘導手段と、
を備え、
前記事業用移動体は、コンテンツを切替表示可能なコンテンツ表示部を備え、
前記混雑検出手段により検出された領域に基づいて、前記領域内の所定場所を前記事業用移動体に複数回移動させるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により複数回移動させると判定された場合に、連続的内容の広告を前記コンテンツ表示部に順次切替表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、
情報端末の位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、
前記混雑検出手段は、前記位置情報取得手段により取得された位置情報の多寡に基づいて、前記混雑している領域を検出することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の情報処理装置において、
前記事業用移動体が前記混雑検出手段により検出された領域内を移動した後所定時間内に、前記事業用移動体が移動した経路周辺から前記事業用移動体より提供された広告の対象施設へと移動した位置情報の数に基づいて、前記広告の効果を測定する第1測定手段を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
情報処理装置において、
人で混雑している領域を検出する混雑検出手段と、
前記混雑検出手段により検出された領域に事業用移動体を誘導する誘導手段と、
情報端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記事業用移動体が前記混雑検出手段により検出された領域内を移動した後所定時間内に、前記事業用移動体が移動した経路周辺から前記事業用移動体より提供された広告の対象施設へと移動した位置情報の数に基づいて、前記広告の効果を測定する第1測定手段と、
を備え、
前記混雑検出手段は、前記位置情報取得手段により取得された位置情報の多寡に基づいて、前記混雑している領域を検出することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の情報処理装置において、
前記事業用移動体は、コンテンツを切替表示可能なコンテンツ表示部を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の情報処理装置において、
前記混雑検出手段により検出された領域に基づいて、前記領域内の所定場所を前記事業用移動体に複数回移動させるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により複数回移動させると判定された場合に、連続的内容の広告を前記コンテンツ表示部に順次切替表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記混雑検出手段は、通常時の混雑度からの偏差に基づいて、前記混雑している領域を検出することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の情報処理装置において、
前記通常時の混雑度は、同一条件での統計情報に基づいて算出されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記誘導手段は、前記混雑検出手段により検出された領域に基づいて、前記領域内の目的地までの経路を含む誘導情報を前記事業用移動体に送信することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記混雑検出手段により検出された領域に基づく広告を前記事業用移動体より提供させる第1広告提供手段を備えることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項2〜10のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記混雑検出手段により検出された領域内の位置情報に基づいて、前記領域内の人員を特定し、前記領域内の人員の属性を抽出する属性抽出手段と、
前記属性抽出手段により抽出された属性に基づく広告を前記事業用移動体より提供させる第2広告提供手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記事業用移動体が前記混雑検出手段により検出された領域内を移動した後所定時間内に、前記事業用移動体が移動した経路周辺における前記事業用移動体より提供された広告の対象サービスへのアクセスに付随する位置情報の数に基づいて、前記広告の効果を測定する第2測定手段を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、
情報処理装置の情報処理方法であって、
人で混雑している領域を検出する混雑検出ステップと、
前記検出された領域に事業用移動体を誘導する誘導ステップと、
を含み、
前記事業用移動体は、コンテンツを切替表示可能なコンテンツ表示部を備え、
前記混雑検出ステップで検出された領域に基づいて、前記領域内の所定場所を前記事業用移動体に複数回移動させるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで複数回移動させると判定された場合に、連続的内容の広告を前記コンテンツ表示部に順次切替表示させる表示制御ステップと、
を含む情報処理方法である。
請求項14に記載の発明は、
情報処理装置の情報処理方法であって、
人で混雑している領域を検出する混雑検出ステップと、
前記検出された領域に事業用移動体を誘導する誘導ステップと、
情報端末の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記事業用移動体が前記混雑検出ステップで検出された領域内を移動した後所定時間内に、前記事業用移動体が移動した経路周辺から前記事業用移動体より提供された広告の対象施設へと移動した位置情報の数に基づいて、前記広告の効果を測定する第1測定ステップと、
を含み、
前記混雑検出ステップは、前記位置情報取得ステップで取得された位置情報の多寡に基づいて、前記混雑している領域を検出することを特徴とする情報処理方法である。
請求項1に記載の発明は、
コンピュータを、
人で混雑している領域を検出する混雑検出手段、
前記混雑検出手段により検出された領域に事業用移動体を誘導する誘導手段、
として機能させ
前記事業用移動体は、コンテンツを切替表示可能なコンテンツ表示部を備え、
前記混雑検出手段により検出された領域に基づいて、前記領域内の所定場所を前記事業用移動体に複数回移動させるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により複数回移動させると判定された場合に、連続的内容の広告を前記コンテンツ表示部に順次切替表示させる表示制御手段と、
として機能させるためのプログラムである。
請求項16に記載の発明は、
コンピュータを、
人で混雑している領域を検出する混雑検出手段、
前記混雑検出手段により検出された領域に事業用移動体を誘導する誘導手段、
情報端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記事業用移動体が前記混雑検出手段により検出された領域内を移動した後所定時間内に、前記事業用移動体が移動した経路周辺から前記事業用移動体より提供された広告の対象施設へと移動した位置情報の数に基づいて、前記広告の効果を測定する第1測定手段と、
として機能させ、
前記混雑検出手段は、前記位置情報取得手段により取得された位置情報の多寡に基づいて、前記混雑している領域を検出することを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、より効果的にコンテンツやサービスを提供することができるとともに、事業用移動体を効率的に活用することができる。
本実施形態に係る情報処理システムを構成する各装置の主制御構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。 端末装置から送信された位置情報に基づいて混雑が検出された領域に事業用移動体を誘導する処理の概念図である。 領域及び人員の属性と広告との対応関係を管理するテーブルの一例を示す図である。 本実施形態に係る情報処理システムの広告表示処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[1.構成の説明]
以下、図面を参照しながら、この発明の一実施形態について詳しく説明する。
[1−1.システム構成の説明]
まず、本実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。
情報処理システム1は、図1に示すように、情報処理装置としてのサーバ装置10と、事業用移動体としてのADトラックTRに搭載されたナビゲーション端末(以下ナビ端末と称する)20及びコンテンツ表示部Dと、情報端末としての端末装置30と、を備えて構成されている。情報処理システム1を構成する各装置は、通信ネットワークNに接続される。通信ネットワークNは、具体的には、インターネットや電気通信事業者等の電話回線網や携帯電話通信網等である。
サーバ装置10は、例えば、PC、WS(Work Station)等の情報機器であり、端末装置30から通信ネットワークNを介して送信されてきた位置情報が集積されるようになっている。サーバ装置10は、1台で構成されるものとするが、これに限定されるものではなく、複数台の装置から構成されるものとしてもよい。
ナビ端末20は、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイス、携帯電話機等、ADトラックTRのドライバが所持して使用する携帯型端末機器である。但し、ナビ端末20は、ADトラックTRのダッシュボードに固定された車載固定形式の端末装置としてもよい。ナビ端末20には、目的地までの誘導経路を案内するカーナビの機能を実現するアプリケーション(以下、カーナビアプリと称する)がインストールされている。ナビ端末20は、通信ネットワークN(具体的には、ナビ端末20の通信回線や無線LAN(Local Area Network)等)を用いて、サーバ装置10との間で相互に通信を行う。
コンテンツ表示部Dは、例えば、ADトラックTRの車体(荷台)の側面に設けられた大型のディスプレイである。コンテンツ表示部Dは、例えば、LCD、有機EL(Electro Luminescence)素子を用いたFPD(Flat Panel Display)などのディスプレイであり、ナビ端末20の制御部21から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。例えば、コンテンツ表示部Dは、制御部21から出力された表示用データ(広告データ等)に基づいて、広告や天気予報、ニュース等のコンテンツを表示する。
即ち、コンテンツ表示部Dは、コンテンツを切替表示可能に構成されている。なお、コンテンツ表示部Dは、上記のディスプレイを使用した例に限らず、例えば、バスや電車等の公共交通機関の行き先を表示する際に用いられる方向幕(ロールサイン)のように、手動又は自動で巻いて切り替える形式のものを用いるようにしてもよい。
端末装置30は、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイス、携帯電話機等の各ユーザが所持して使用する携帯型端末機器である。端末装置30には、現在地周辺の地図を表示させる処理や、目的地までの経路探索を行い、探索結果に応じて誘導経路を案内する処理等を実行するアプリケーション(以下、地図アプリと称する)がインストールされている。端末装置30は、通信ネットワークN(具体的には、端末装置30の通信回線や無線LAN(Local Area Network)等)を用いて、サーバ装置10との間で相互に通信を行う。
[1−2.サーバ装置の構成の説明]
次に、サーバ装置10の構成について説明する。
サーバ装置10は、制御部11と、操作部12と、表示部13と、記憶部14と、通信部15と、を備えて構成されている。
制御部11は、サーバ装置10の動作を中央制御する。具体的には、制御部11は、CPU、ROM、RAMなどを備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部14に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により、サーバ装置10の各部を統括制御する。
操作部12は、例えば、文字入力キー、数字入力キー、その他各種機能に対応付けられたキーなどを有するキーボード、マウス等のポインティングデバイスなどを備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部11へと出力する。
表示部13は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイを備え、制御部11から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。
記憶部14は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリなどにより構成され、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部11から読み書き可能に記憶する。また、記憶部14は、地図データ、音声データ等を格納している。地図データには、例えば、広域をカバーした地図情報(複数縮尺に対応)、道路情報、施設、海、川等の各種シンボル情報等が記憶されている。また、音声データには、例えば、経路案内に必要な、単語や文節等からなるメッセージのデータ等が予め記憶されている。
通信部15は、通信用IC(Integrated Circuit)及び通信コネクタなどを有する通信インターフェイスであり、制御部11の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。
[1−3.ナビ端末の構成の説明]
次に、ナビ端末20の構成について説明する。
ナビ端末20は、制御部21と、操作部22と、表示部23と、音声出力部24と、記憶部25と、現在位置検出部26と、通信部27と、を備えて構成されている。
制御部21は、ナビ端末20の動作を中央制御する。具体的には、制御部21は、CPU、ROM、RAMなどを備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部24に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により、ナビ端末20の各部を統括制御する。
また、制御部21は、カーナビアプリを実行することにより、サーバ装置10と協働して、カーナビの機能を実現する。具体的には、制御部21は、サーバ装置10から誘導情報が送信されると、誘導情報に基づく画面(経路表示画面)を表示部23に表示させるとともに、音声出力部24から音声出力させる。これにより、カーナビの機能が実現される。
操作部22は、例えば、ホームボタン等からなるキー入力部と、表示部23と一体的に形成されたタッチパネルと、を備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部21へと出力する。
表示部23は、例えば、LCD、有機EL素子を用いたFPDなどのディスプレイを備え、制御部21から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。例えば、表示部23は、制御部21から出力された表示用データ(地図データ等)に基づいて、各種情報(例えば、地図画面やアイコン、経路案内等のナビゲーション用の表示情報、自車の現在位置を示す自車マーク等)を表示する。
音声出力部24は、D/A変換器、アンプ、スピーカ等を備えて構成され、制御部21から出力された音声データをアナログの音声信号に変換して音声出力する。
記憶部25は、例えば、HDD、半導体メモリなどにより構成され、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部21から読み書き可能に記憶する。
現在位置検出部26は、GPSモジュール、自律航法ユニット等を備えて構成されている。GPSモジュールは、GPSアンテナ等を備えて構成される。このGPSアンテナは、地球低軌道に打ち上げられた複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信する。GPSアンテナは、少なくとも3個のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信し、受信したGPS信号に基づいてADトラックTRの絶対的な現在位置(緯度、経度)を検出して、制御部21に出力する。
自律航法ユニットは、角度センサ、距離センサ等を備える。角度センサは、車の角速度(単位時間あたりの水平方向への回転角度)を検出して、移動方位の変化量を算出する。距離センサは、車輪の回転に応じて出力されるパルス信号を検出して、ADトラックTRの移動量を算出する。自律航法ユニットは、これら角速度信号および車速パルス信号により、ADトラックTRの相対的な位置変化を算出して制御部21に出力する。
通信部27は、アンテナや通信回路を備え、制御部21による制御の下で外部機器との間の無線通信を行う。具体的には、通信部27は、基地局で中継されることで、通信ネットワークNを介してデータ通信を行う。
[1−4.端末装置の構成の説明]
次に、端末装置30の構成について説明する。
端末装置30は、制御部31と、操作部32と、表示部33と、記憶部34と、現在位置検出部35と、通信部36と、を備えて構成されている。
制御部31は、端末装置30の動作を中央制御する。具体的には、制御部31は、CPU、ROM、RAMなどを備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部34に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により、端末装置30の各部を統括制御する。
操作部32は、例えば、ホームボタン等からなるキー入力部と、表示部33と一体的に形成されたタッチパネルと、を備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部31へと出力する。
表示部33は、例えば、LCD、有機EL素子を用いたFPDなどのディスプレイを備え、制御部31から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。
記憶部34は、例えば、HDD、半導体メモリなどにより構成され、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部31から読み書き可能に記憶する。
現在位置検出部35は、GPSモジュール等を備えて構成されている。GPSモジュールは、GPSアンテナ等を備えて構成される。このGPSアンテナは、地球低軌道に打ち上げられた複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信する。GPSアンテナは、少なくとも3個のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信し、受信したGPS信号に基づいて端末装置30の絶対的な現在位置(緯度、経度)を検出して、制御部31に出力する。
通信部36は、アンテナや通信回路を備え、制御部31による制御の下で外部機器との間の無線通信を行う。具体的には、通信部36は、基地局で中継されることで、通信ネットワークNを介してデータ通信を行う。
[2.動作の説明]
次に、本実施形態に係る情報処理システム1の具体的な動作について、図2のフローチャートを参照して説明する。具体的には、サーバ装置10が、端末装置30から送信された位置情報に基づいて人で混雑している領域を検出し、検出された領域にADトラックTRを誘導する処理を説明する。この処理は、定期的に所定間隔(例えば5分間隔)で行われるが、これに限定されるものではなく、状況に応じて任意の間隔に変更可能である。
まず、前提として、サーバ装置10の制御部11が、端末装置30から送信された位置情報を取得するまでの処理を説明する。
まず、端末装置30の制御部31は、自装置の位置情報を取得する。ここで、位置情報には、少なくとも現在位置検出部35により検出された現在位置(緯度、経度)の情報が含まれる。
次に、制御部31は、取得した位置情報を、通信部36を介してサーバ装置10に送信する。
なお、端末装置30の制御部31による上記の各処理は、端末装置30にインストールされた地図アプリの起動の有無にかかわらず、地図アプリの一つの機能として実施される。これらの処理は、定期的に所定間隔(例えば5秒間隔)で行われるが、これに限定されるものではなく、状況に応じて任意の間隔に変更可能である。
以上の処理により、サーバ装置10の制御部11は、端末装置30から送信された位置情報を取得する。即ち、制御部11は、本発明の位置情報取得手段として機能する。
以下、サーバ装置10が、人で混雑している領域を検出し、検出された領域にADトラックTRを誘導する処理を説明する。
まず、サーバ装置10の制御部11は、図2に示すように、端末装置30から送信された位置情報を集計し、集計された位置情報が所定数以上である領域があるか否かを判定する(ステップS101)。ここで、領域とは、少なくともADトラックTRが走行して広告効果を期待できる広さの領域であり、例えば、地図上の1ブロック(1区画)に相当する領域である。即ち、制御部11は、ブロック単位で位置情報を集計し、集計された位置情報が所定数以上であるブロックがあるか否かを判定する。なお、領域は、ブロック単位ではなく、通り単位で設定されるようにしてもよい。或いは、花火大会やハロウィン等、人が集まるイベントの開催地(駅や公園等)から徒歩圏内(例えば、半径数百メートル内)を領域とするようにしてもよい。
制御部11は、所定数以上である領域があると判定した場合(ステップS101:YES)、当該所定数以上であると判定された領域を、混雑している領域として検出する(ステップS102)。即ち、制御部11は、端末装置30から送信された位置情報の多寡に基づいて、混雑している領域を検出する本発明の混雑検出手段として機能する。
一方、制御部11は、所定数以上である領域がないと判定した場合(ステップS101:NO)、混雑している領域が存在しないと判定し、処理を終了する。
ステップS101及びステップS102では、位置情報の多寡に基づいて混雑している領域を検出するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、位置情報の多寡の代わりに、又は位置情報の多寡に加えて、通常時の混雑度からの偏差に基づいて、混雑している領域を検出するようにしてもよい。
例えば、各領域において、通常時の混雑度を平均値である50とした場合の偏差値を算出し、その偏差値が通常時の混雑度(偏差値50)から1σ以上上方に離れている領域を、混雑している領域として検出する。なお、上記の例は一例であり、算出された偏差値が通常時の混雑度から上方に離れていればよく、例えば、通常時の混雑度から2σ以上上方に離れている領域を、混雑している領域として検出するようにしてもよい。
なお、通常時の混雑度は、例えば、同一条件での統計情報に基づいて算出される。具体的には、通常時の混雑度は、例えば、日時、曜日、時間帯、天候などが同一条件である場合の統計情報に基づき、所定の算出方法にて算出される。所定の算出方法は、既存の統計手法を適宜用いるものであってよく、例えば、平均値を算出する方法であってもよいし、最も多くカウントされた値を算出する方法であってもよい。
次に、制御部11は、ステップS102で検出された領域にADトラックTRを誘導するための誘導情報を生成する(ステップS103)。誘導情報には、少なくとも領域内の所定の目的地までの経路が含まれる。なお、目的地までの経路の他、駐停車位置等を含めるようにしてもよい。
次に、制御部11は、ステップS103で生成された誘導情報を、通信部15を介してADトラックTRに搭載されたナビ端末20に送信する(ステップS104)。
制御部11は、ステップS103及びステップS104の処理を行うことで、本発明の誘導手段として機能する。
ナビ端末20の制御部21は、ステップS104でサーバ装置10から送信された誘導情報に基づく画面(経路表示画面)を、表示部23に表示させる(ステップS105)。これにより、ADトラックTRのドライバは、ステップS102で検出された領域内の所定の目的地までの経路を認識することができる。以降、制御部21は、カーナビアプリを実行することにより、サーバ装置10と協働して、カーナビの機能を実現する。
以上の処理により、サーバ装置10は、人で混雑している領域に、ADトラックTRを誘導することができる。これにより、ADトラックTRのコンテンツ表示部Dに表示される広告を、多くの人目にさらすことができるので、広告効果の向上を期待することができる。
図3に、端末装置30から送信された位置情報に基づいて混雑が検出された領域にADトラックTRを誘導する処理の概念図を示す。
図3に示す例では、ADトラックTRが担当するエリアとして、領域A、領域B、領域C、領域Dが割り当てられている様子が示されている。また、図3に示す例では、ステップS101及びステップS102の処理により、領域Aは混雑している領域として検出され、領域B、領域C、領域Dは混雑していない領域として検出されている。従って、制御部11は、混雑している領域として検出された領域AにADトラックTRを誘導するための誘導情報を生成し、ADトラックTRに搭載されたナビ端末20に送信する。そして、ナビ端末20の制御部21が、誘導情報に基づく画面(経路表示画面)を表示部23に表示させることで、ADトラックTRのドライバは、ステップS102で検出された領域内の所定の目的地までの経路を認識することができる。
以上の処理により、端末装置30から送信された位置情報に基づいて混雑が検出された領域にADトラックTRを誘導することができる。
なお、ADトラックTRのコンテンツ表示部Dに表示される広告は、予め定められていてもよいが、これに限定されるものではない。即ち、下記に示すように、所定の条件に基づく広告をコンテンツ表示部Dに表示させるようにしてもよい。
所定の条件に基づく広告の一例は、ステップS102で検出された領域に基づく広告である。領域に基づく広告とは、領域の風土や個性、領域を主に構成する人員の属性等にちなんだ広告のことである。
この場合、まず、サーバ装置10の制御部11は、ステップS102で検出された領域に基づく広告を抽出する。例えば、領域が飲み屋街であれば居酒屋の広告やクーポン等を抽出し、著名なスポーツ施設のある領域であれば栄養補助食品の広告等を抽出し、領域を主に構成する人員が老人である領域であれ演歌の広告等を抽出する。なお、季節等の他の要件を加えるようにしてもよい。例えば、領域が海沿いで季節が夏の場合には、水着やサーフボード、若者向けの歌の広告等を抽出するようにしてもよい。
次に、制御部11は、抽出された広告をADトラックTRのコンテンツ表示部Dに表示させるための広告情報を生成し、生成された広告情報を、通信部15を介してADトラックTRに搭載されたナビ端末20に送信する。
制御部11は、上記の処理を行うことで、本発明の第1広告提供手段として機能する。
ナビ端末20の制御部21は、サーバ装置10から送信された広告情報に基づく広告を、コンテンツ表示部Dに表示させる。
以上の処理により、ステップS102で検出された領域に基づく広告を、コンテンツ表示部Dに表示させることができる。
また、所定の条件に基づく広告の他の例は、ステップS102で検出された領域内で混雑を構成している人員の属性に基づく広告である。なお、領域内の人員の属性は、領域内の位置情報に基づいて抽出される。
この場合、まず、サーバ装置10の制御部11は、ステップS102で検出された領域内の位置情報に基づいて、領域内の人員を特定し、領域内の人員の属性を抽出する。即ち、制御部11は、本発明の属性抽出手段として機能する。本実施形態では、サーバ装置10の制御部11は、端末装置30にインストールされた地図アプリの機能により、位置情報を取得している。制御部11は、地図アプリの会員登録等により、ユーザが所有する端末装置30の識別情報(例えば端末ID等)と関連付けて、ユーザの属性に係る情報を記憶部14等に記憶している。また、地図アプリの利用には、通常ログインが必要であることから、送信される位置情報には端末装置30の識別情報が含まれており、制御部11は、取得した位置情報に基づいてユーザを特定することができる。そして、制御部11は、特定したユーザの登録情報や行動等を解析することで、ユーザの属性を抽出することができる。上記の処理を領域内の位置情報毎に行うことで、領域内の人員の属性を抽出することができる。なお、上記の処理を行った結果、領域内の人員に特定の偏りがみられず、領域内の人員の属性を抽出できなかった場合は、処理を終了する。
次に、制御部11は、抽出された属性に基づく広告を抽出する。例えば、抽出された属性が野球に興味関心があることであった場合は、野球用品の広告等を抽出し、抽出された属性が若い女性であった場合は、若い女性向けの化粧品の広告等を抽出する。なお、季節等の他の要件を加えるようにしてもよい。
次に、制御部11は、抽出された広告をADトラックTRのコンテンツ表示部Dに表示させるための広告情報を生成し、生成された広告情報を、通信部15を介してADトラックTRに搭載されたナビ端末20に送信する。
制御部11は、上記の処理を行うことで、本発明の第2広告提供手段として機能する。
ナビ端末20の制御部21は、サーバ装置10から送信された広告情報に基づく広告を、コンテンツ表示部Dに表示させる。
以上の処理により、ステップS102で検出された領域内で混雑を構成している人員の属性に基づく広告を、コンテンツ表示部Dに表示させることができる。
なお、上記のステップS102で検出された領域に基づく広告をコンテンツ表示部Dに表示させる例と、ステップS102で検出された領域内で混雑を構成している人員の属性に基づく広告をコンテンツ表示部Dに表示させる例と、を両立させるようにしてもよい。
図4に、領域及び人員の属性と広告との対応関係を管理するテーブルT1の一例を示す。テーブルT1は、予め作成され、記憶部14等に記憶されている。テーブルT1は、領域名を示す領域T11、人員の属性を示す属性T12、広告の種類(カテゴリ)や名称等を示す広告T13のフィールドを有する。例えば、図4には、領域T11「領域A」、属性T12「10代以下」を、広告T13「広告A1」と関連付けたレコード等を含むテーブルT1の例が示されている。テーブルT1の1番目のレコードからは、ステップS102で検出された領域T11が「領域A」であって、当該「領域A」内の人員の属性T12が「10代以下」である場合に、抽出される広告T13が「広告A1」である旨を読み取ることができる。なお、図4に示す例では、説明の便宜上、人員の属性として、人員を年代別に分類した例を挙げているが、これに限定されるものではなく、適宜任意に分類することが可能である。
以下、ステップS102で検出された領域及び当該領域内の人員の属性に基づく広告をADトラックTRより提供させる処理を、図5のフローチャートを用いて説明する。この処理は、ステップS102で混雑している領域が検出されたことを契機として開始される。
まず、サーバ装置10の制御部11は、図5に示すように、ステップS102で検出された領域内の位置情報に基づいて、領域内の人員を特定し、領域内の人員の属性を抽出する処理を行う(ステップS201)。例えば、ステップS102で検出された領域が「領域A」であった場合、「領域A」内の位置情報に基づいて、「領域A」内の人員の属性を抽出する処理を行う。
次に、制御部11は、ステップS201で、領域内の人員の属性を抽出することができたか否かを判定する(ステップS202)。
制御部11は、領域内の人員の属性を抽出することができたと判定した場合(ステップS202:YES)、ステップS203へと移行する。
一方、制御部11は、領域内の人員の属性を抽出することができなかったと判定した場合(ステップS202:NO)、処理を終了する。
次に、制御部11は、ステップS102で検出された領域及びステップS201で抽出された属性に基づく広告を抽出する(ステップS203)。例えば、制御部11は、ステップS102で検出された領域が「領域A」で、ステップS201で抽出された属性が「10代以下」であった場合、図4のテーブルT1を参照し、「広告A1」を抽出する。
次に、制御部11は、ステップS203で抽出された広告をADトラックTRのコンテンツ表示部Dに表示させるための広告情報を生成する(ステップS204)。
次に、制御部11は、ステップS204で生成された広告情報を、通信部15を介してADトラックTRに搭載されたナビ端末20に送信する(ステップS205)。
ナビ端末20の制御部21は、ステップS205でサーバ装置10から送信された広告情報に基づく広告を、コンテンツ表示部Dに表示させる(ステップS206)。
以上の処理により、ステップS102で検出された領域及び当該領域内で混雑を構成している人員の属性に基づく広告を、コンテンツ表示部Dに表示させることができる。
なお、ADトラックTRのコンテンツ表示部Dにより上記のような広告表示を行った後、表示された広告に対する効果を測定する処理を行うようにしてもよい。
例えば、広告効果を測定する処理の一例は、ADトラックTRがステップS102で検出された領域内を移動した後所定時間内に、ADトラックTRが移動した経路周辺からADトラックTRより提供された広告の対象施設へと移動した位置情報の数に基づいて、広告の効果を測定する処理である。
ここで、所定時間とは、広告を見たユーザが広告を見たことを契機として対象施設へと移動したと判断できる程度の時間のことであり、例えば、30分である。また、広告の対象施設とは、広告が来訪を促す施設のことであり、例えば、百貨店の広告であればその百貨店、遊園地の広告であればその遊園地のことである。
サーバ装置10の制御部11は、ADトラックTRがステップS102で検出された領域内を移動した後所定時間内に、ADトラックTRが移動した経路周辺からADトラックTRより提供された広告の対象施設へと移動した位置情報の数を算出し、算出した位置情報の数の多寡又は算出した位置情報の数の混雑検出時に取得した位置情報に占める割合等に基づいて、広告効果を測定する。即ち、制御部11は、本発明の第1測定手段として機能する。
以上の処理により、ADトラックTRのコンテンツ表示部Dに表示された広告に対する効果を測定することができる。
また、広告効果を測定する処理の他の例は、ADトラックTRがステップS102で検出された領域内を移動した後所定時間内に、ADトラックTRが移動した経路周辺におけるADトラックTRより提供された広告の対象サービスへのアクセスに付随する位置情報の数に基づいて、広告の効果を測定する処理である。
ここで、所定時間とは、広告を見たユーザが広告を見たことを契機として対象サービスへとアクセスしたと判断できる程度の時間のことであり、例えば、30分である。また、広告の対象サービスとは、広告がアクセスを促すサービスのことであり、例えば、化粧品を販売するウェブサイトの広告であればそのウェブサイト、ゲームアプリの広告であればそのゲームアプリ若しくは当該ゲームアプリのダウンロード元のサービスのことである。また、対象サービスへのアクセスに付随する位置情報とは、例えば、乗換案内アプリのように、アプリへのアクセスに応じて位置情報を送信するようなサービスにおいて、アクセスに付随して送信される位置情報のことである。
サーバ装置10の制御部11は、ADトラックTRがステップS102で検出された領域内を移動した後所定時間内に、ADトラックTRが移動した経路周辺におけるADトラックTRより提供された広告の対象サービスへのアクセスに付随する位置情報の数を算出し、算出した位置情報の数の多寡又は算出した位置情報の数の混雑検出時に取得した位置情報に占める割合等に基づいて、広告効果を測定する。即ち、制御部11は、本発明の第2測定手段として機能する。
以上の処理により、ADトラックTRのコンテンツ表示部Dに表示された広告に対する効果を測定することができる。
[3.効果]
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置(サーバ装置10)は、人で混雑している領域を検出する混雑検出手段(制御部11)と、混雑検出手段により検出された領域に事業用移動体(ADトラックTR)を誘導する誘導手段(制御部11)と、を備える。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、機会を逃すことなく人が多い場所においてコンテンツやサービスを提供することができるので、より効果的にコンテンツやサービスを提供することができる。また、事業用移動体の無駄な移動を抑制することができるので、事業用移動体を効率的に活用することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、混雑検出手段は、通常時の混雑度からの偏差に基づいて、混雑している領域を検出する。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、イベント開催等の特別な事情に伴う混雑を拾い上げることができるので、コンテンツやサービスの提供機会をより広く確保することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、通常時の混雑度は、同一条件での統計情報に基づいて算出される。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、通常時の混雑度の精度を高めることができるので、混雑している領域をより精度よく検出することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、誘導手段は、混雑検出手段により検出された領域に基づいて、領域内の目的地までの経路を含む誘導情報を事業用移動体に送信する。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、目的地まで事業用移動体を容易に移動させることができるので、事業用移動体を効率的に移動させることができ、事業用移動体をより有効活用することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、混雑検出手段により検出された領域に基づく広告を事業用移動体より提供させる第1広告提供手段(制御部11)を備える。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、広告のターゲットに応じた広告を提供することができるので、広告効果の向上を期待することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、情報端末(端末装置30)の位置情報を取得する位置情報取得手段(制御部11)を備える。また、混雑検出手段は、位置情報取得手段により取得された位置情報の多寡に基づいて、混雑している領域を検出する。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、容易に混雑している領域を検出することができるので、コストや処理時間を削減することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、混雑検出手段により検出された領域内の位置情報に基づいて、領域内の人員を特定し、領域内の人員の属性を抽出する属性抽出手段(制御部11)と、属性抽出手段により抽出された属性に基づく広告を事業用移動体より提供させる第2広告提供手段(制御部11)と、を備える。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、広告のターゲットに応じた広告を提供することができるので、広告効果の向上を期待することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、事業用移動体が混雑検出手段により検出された領域内を移動した後所定時間内に、事業用移動体が移動した経路周辺から事業用移動体より提供された広告の対象施設へと移動した位置情報の数に基づいて、広告の効果を測定する第1測定手段(制御部11)を備える。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、容易に広告効果を測定することができるので、測定結果を蓄積し易く、蓄積した測定結果をその後の広告配信に役立てることができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、事業用移動体が混雑検出手段により検出された領域内を移動した後所定時間内に、事業用移動体が移動した経路周辺における事業用移動体より提供された広告の対象サービスへのアクセスに付随する位置情報の数に基づいて、広告の効果を測定する第2測定手段(制御部11)を備える。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、容易に広告効果を測定することができるので、測定結果を蓄積し易く、蓄積した測定結果をその後の広告配信に役立てることができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置によれば、事業用移動体は、コンテンツを切替表示可能なコンテンツ表示部Dを備える。
従って、本実施形態に係る情報処理装置によれば、混雑の状況や場所、混雑を構成する人員の属性等により、表示するコンテンツを臨機応変に調整することができるので、より効果的にコンテンツ提供を行うことができる。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
[4.変形例]
例えば、上記実施形態では、ステップS102で検出された領域内の所定の目的地までの経路をADトラックTRのドライバに認識させるようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、特定の大通りをひたすら往復させる等、領域内の特定のルートを複数回移動させるようにしてもよい。
また、上記の複数回移動させる例の場合、連続的内容の広告を順次切り替えながら表示させるようにすると、同一場所に留まるユーザにも飽きられることなく注意を惹き付けることができるので、より効果的である。
この場合、まず、サーバ装置10の制御部11は、ステップS102で検出された領域に基づいて、領域内の所定場所をADトラックTRに複数回移動させるか否かを判定する。即ち、制御部11は、本発明の判定手段として機能する。
制御部11は、複数回移動させると判定した場合、連続的内容の広告をコンテンツ表示部Dに順次切替表示させる。即ち、制御部11は、本発明の表示制御手段として機能する。
一方、制御部11は、複数回移動させないと判定した場合、通常の広告表示を行わせる。
以上の処理により、領域内の所定場所をADトラックTRに複数回移動させる場合に、連続的内容の広告を順次切替表示させることができる。
以上のように、混雑検出手段により検出された領域に基づいて、領域内の所定場所を事業用移動体に複数回移動させるか否かを判定する判定手段(制御部11)と、判定手段により複数回移動させると判定された場合に、連続的内容の広告をコンテンツ表示部Dに順次切替表示させる表示制御手段(制御部11)と、を備えることで、同一場所に留まるユーザにも飽きられることなく注意を惹き付けることができるので、広告効果の更なる向上を期待することができる。
また、上記実施形態では、本発明の事業用移動体として、ADトラックTRを例示して説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、乗用車やバイク、自転車等であってもよい。また、少なくとも事業に係る移動体であればいかなる形態のものであってもよく、広告配信やコンテンツ配信に限らず、例えば、石焼き芋やクレープ、お弁当等を販売する物品販売業者であってもよいし、Wi−Fi等のインターネット接続サービスを提供する情報通信サービス業者であってもよい。また、ちんどん屋やサンドウィッチマン等、人を介した広告を提供する場合であっても、その人に持たせた携帯型の端末機器を本発明の事業用移動体として見做すことで、本発明を適用することは可能である。
また、地方自治体等がロボットを用いて施設への誘導案内等を行うような場合であっても、ロボットを本発明の事業用移動体として見做すことで、本発明を適用することは可能である。
また、事業用移動体は、人が運転、運搬する形態のものであってもよいし、遠隔制御により無人で移動するものであってもよい。
また、上記実施形態では、位置情報の多寡に基づいて混雑している領域を検出するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、位置情報を取得する代わりに、カメラで撮影した画像を解析して、混雑している領域を検出するようにしてもよい。この場合、人の多寡で混雑している領域を検出するようにしてもよいし、通常時の混雑度からの偏差により混雑している領域を検出するようにしてもよい。また、イベントの開催を知らせるイベント情報に基づいて、混雑している領域を検出するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、端末装置30にインストールされた地図アプリの機能により当該端末装置30の位置情報を取得するようにしているが、これに限定されるものではない。即ち、継続的に位置情報を取得する機能を有するものであればいかなるものであってもよい。例えば、電車等の公共交通機関を利用した経路検索機能を提供する乗換案内アプリであってもよい。なお、乗換案内アプリは、最寄りの駅等を優先表示させる等のサービスを提供する目的で、位置情報を取得している。また、避難情報や緊急地震速報、津波、ゲリラ豪雨などの災害情報や今後の予報・予測を配信する機能を提供する防災アプリであってもよい。なお、防災アプリは、特に、津波やゲリラ豪雨など、ユーザの身に危害を生じさせる虞のある災害等の接近をユーザに報知する等のサービスを提供する目的で、位置情報を取得している。
また、上記実施形態では、ADトラックTRが、コンテンツを切替表示可能なコンテンツ表示部Dを備える構成を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、コンテンツ表示部Dの代わりに、予め所定のコンテンツを印刷した固定式のフィルムをコンテンツ表示部として備える構成であってもよい。
また、切替式か固定式かを問わず、コンテンツ表示部を備えない構成であってもよい。例えば、コンテンツ表示部を備える代わりに、スピーカ等のコンテンツ用音声出力部を新たに備えることで、音声広告等の音声コンテンツを音声出力するようにしてもよい。勿論、コンテンツ表示部とコンテンツ用音声出力部とを双方備えることも、当然に可能である。
また、上記実施形態では、サーバ装置10の制御部11が、広告配信に係る処理(広告を抽出する処理、広告情報を生成してナビ端末20に送信する処理等)を行うようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、サーバ装置10とは別に、広告配信に係る処理を行わせるための広告配信サーバを備えるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、本発明の情報処理装置として、サーバ装置10を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、本発明の混雑検出手段や誘導手段、その他の機能(位置情報取得手段等)をADトラックTRに備えることで、ADトラックTRを本発明の情報処理装置及び事業用移動体とすることも可能である。
また、本出願に示す各態様は、方法、プログラムなどとしても把握することができる。方法やプログラムのカテゴリについては、装置のカテゴリで示した「手段」を、例えば、「工程」や「ステップ」のように適宜読み替えるものとする。また、処理やステップの順序は、本出願に直接明記のものに限定されず、順序を変更したり、一部の処理をまとめて若しくは随時一部分ずつ実行するよう変更したりすることができる。
その他、サーバ装置、ナビ端末、コンテンツ表示部及び端末装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 情報処理システム
10 サーバ装置(情報処理装置)
11 制御部(混雑検出手段、誘導手段、第1広告提供手段、位置情報取得手段、属性抽出手段、第2広告提供手段、第1測定手段、第2測定手段、判定手段、表示制御手段)
12 操作部
13 表示部
14 記憶部
15 通信部
TR ADトラック(事業用移動体)
20 ナビ端末
21 制御部
22 操作部
23 表示部
24 音声出力部
25 記憶部
26 現在位置検出部
27 通信部
D コンテンツ表示部
30 端末装置(情報端末)
31 制御部
32 操作部
33 表示部
34 記憶部
35 現在位置検出部
36 通信部

Claims (16)

  1. 人で混雑している領域を検出する混雑検出手段と、
    前記混雑検出手段により検出された領域に事業用移動体を誘導する誘導手段と、
    を備え、
    前記事業用移動体は、コンテンツを切替表示可能なコンテンツ表示部を備え、
    前記混雑検出手段により検出された領域に基づいて、前記領域内の所定場所を前記事業用移動体に複数回移動させるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により複数回移動させると判定された場合に、連続的内容の広告を前記コンテンツ表示部に順次切替表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 情報端末の位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、
    前記混雑検出手段は、前記位置情報取得手段により取得された位置情報の多寡に基づいて、前記混雑している領域を検出することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記事業用移動体が前記混雑検出手段により検出された領域内を移動した後所定時間内に、前記事業用移動体が移動した経路周辺から前記事業用移動体より提供された広告の対象施設へと移動した位置情報の数に基づいて、前記広告の効果を測定する第1測定手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 人で混雑している領域を検出する混雑検出手段と、
    前記混雑検出手段により検出された領域に事業用移動体を誘導する誘導手段と、
    情報端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記事業用移動体が前記混雑検出手段により検出された領域内を移動した後所定時間内に、前記事業用移動体が移動した経路周辺から前記事業用移動体より提供された広告の対象施設へと移動した位置情報の数に基づいて、前記広告の効果を測定する第1測定手段と、
    を備え、
    前記混雑検出手段は、前記位置情報取得手段により取得された位置情報の多寡に基づいて、前記混雑している領域を検出することを特徴とする情報処理装置。
  5. 前記事業用移動体は、コンテンツを切替表示可能なコンテンツ表示部を備えることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記混雑検出手段により検出された領域に基づいて、前記領域内の所定場所を前記事業用移動体に複数回移動させるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により複数回移動させると判定された場合に、連続的内容の広告を前記コンテンツ表示部に順次切替表示させる表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記混雑検出手段は、通常時の混雑度からの偏差に基づいて、前記混雑している領域を検出することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記通常時の混雑度は、同一条件での統計情報に基づいて算出されることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  9. 前記誘導手段は、前記混雑検出手段により検出された領域に基づいて、前記領域内の目的地までの経路を含む誘導情報を前記事業用移動体に送信することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記混雑検出手段により検出された領域に基づく広告を前記事業用移動体より提供させる第1広告提供手段を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 前記混雑検出手段により検出された領域内の位置情報に基づいて、前記領域内の人員を特定し、前記領域内の人員の属性を抽出する属性抽出手段と、
    前記属性抽出手段により抽出された属性に基づく広告を前記事業用移動体より提供させる第2広告提供手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2〜10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 前記事業用移動体が前記混雑検出手段により検出された領域内を移動した後所定時間内に、前記事業用移動体が移動した経路周辺における前記事業用移動体より提供された広告の対象サービスへのアクセスに付随する位置情報の数に基づいて、前記広告の効果を測定する第2測定手段を備えることを特徴とする請求項11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 情報処理装置の情報処理方法であって、
    人で混雑している領域を検出する混雑検出ステップと、
    前記検出された領域に事業用移動体を誘導する誘導ステップと、
    を含み、
    前記事業用移動体は、コンテンツを切替表示可能なコンテンツ表示部を備え、
    前記混雑検出ステップで検出された領域に基づいて、前記領域内の所定場所を前記事業用移動体に複数回移動させるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで複数回移動させると判定された場合に、連続的内容の広告を前記コンテンツ表示部に順次切替表示させる表示制御ステップと、
    を含む情報処理方法。
  14. 情報処理装置の情報処理方法であって、
    人で混雑している領域を検出する混雑検出ステップと、
    前記検出された領域に事業用移動体を誘導する誘導ステップと、
    情報端末の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記事業用移動体が前記混雑検出ステップで検出された領域内を移動した後所定時間内に、前記事業用移動体が移動した経路周辺から前記事業用移動体より提供された広告の対象施設へと移動した位置情報の数に基づいて、前記広告の効果を測定する第1測定ステップと、
    を含み、
    前記混雑検出ステップは、前記位置情報取得ステップで取得された位置情報の多寡に基づいて、前記混雑している領域を検出することを特徴とする情報処理方法。
  15. コンピュータを、
    人で混雑している領域を検出する混雑検出手段、
    前記混雑検出手段により検出された領域に事業用移動体を誘導する誘導手段、
    として機能させ
    前記事業用移動体は、コンテンツを切替表示可能なコンテンツ表示部を備え、
    前記混雑検出手段により検出された領域に基づいて、前記領域内の所定場所を前記事業用移動体に複数回移動させるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により複数回移動させると判定された場合に、連続的内容の広告を前記コンテンツ表示部に順次切替表示させる表示制御手段と、
    として機能させるためのプログラム。
  16. コンピュータを、
    人で混雑している領域を検出する混雑検出手段、
    前記混雑検出手段により検出された領域に事業用移動体を誘導する誘導手段、
    情報端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記事業用移動体が前記混雑検出手段により検出された領域内を移動した後所定時間内に、前記事業用移動体が移動した経路周辺から前記事業用移動体より提供された広告の対象施設へと移動した位置情報の数に基づいて、前記広告の効果を測定する第1測定手段と、
    として機能させ
    前記混雑検出手段は、前記位置情報取得手段により取得された位置情報の多寡に基づいて、前記混雑している領域を検出することを特徴とするプログラム。
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