JP2011134225A - 車両用情報提供システム - Google Patents
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Abstract
【課題】施設情報をユーザーに向けて送信するように構成しながら、受信された施設情報が運転中のユーザーの気を引くことを防止する。
【解決手段】カーナビゲーションシステム2から閲覧装置3へ車両の走行経路のデータを移し、更に、閲覧装置3から情報提供装置4へ車両の走行経路のデータを送信すると、情報提供装置4では、施設情報用のデータベースを検索し、車両の走行経路に近いところに存在する施設の情報を検索し、この検索した施設情報を閲覧装置3へ送信するように構成され、閲覧装置3においては、受信した施設情報を閲覧可能なように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】カーナビゲーションシステム2から閲覧装置3へ車両の走行経路のデータを移し、更に、閲覧装置3から情報提供装置4へ車両の走行経路のデータを送信すると、情報提供装置4では、施設情報用のデータベースを検索し、車両の走行経路に近いところに存在する施設の情報を検索し、この検索した施設情報を閲覧装置3へ送信するように構成され、閲覧装置3においては、受信した施設情報を閲覧可能なように構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両のユーザーに対して有効な情報を安全に提供することができる車両用情報提供システムに関する。
ITS(Intelligent Transport Systems)の普及により、車両と、社会に設置された各種の情報を提供する情報提供サーバ(情報センタ)との間で相互通信する通信網が整備されつつある。それに伴い、車両のユーザーに対して、どのような情報を提供すれば、より有益になるか、という観点から様々な試みが行われている。
例えばカーナビゲーションシステムにおいても、上記試みが行われている。カーナビゲーションシステムでは、道案内を行うという主目的を達成するために、目的地に設定すると予想される有名な地点(観光地等)や有名な店舗等の情報を、その位置情報と共に備えている。ユーザーが行きたい目的地が明確な場合には、その目的地の名称や電話番号などをカーナビゲーションシステムに入力することにより、カーナビゲーションシステム内に保持されている目的地の位置情報を検索することができる。
また、ユーザーが漠然とした目的(例えばカレーが食べたい、店舗はどこでも良い)しか持っていない場合でも、カーナビゲーションシステムはそのような漠然とした目的から具体的な目的地を導き出す機能(例えばカテゴリー毎の周辺施設検索などの機能)を有している。これら様々のユーザーの状態に合わせた目的地を決定する機能を有していることで、ユーザーにとって利便性あるシステムとなっている。
明確でない目的を持つユーザーに対して、目的地を決定させるための方法の1つとして、施設の情報例えば店舗等の広告情報を提供する情報センター(広告情報サーバ)から通信網を介してユーザーに広告情報(広告データ)を送信して、ユーザーに広告情報を見せるようにしたシステムが考えられている(特許文献1参照)。しかし、広告情報は情報センターから随時送信される構成となるので、仮に広告情報を車両に搭載された車載器に送信するように構成すると、ユーザーが車両を運転中であっても、車載器が受信した広告情報がユーザーの気を引いてしまうおそれがあった。
そこで、本発明の目的は、施設情報をユーザーに向けて送信するように構成しながら、受信された施設情報が運転中のユーザーの気を引くことを防止できる車両用情報提供システムを提供するにある。
請求項1の発明によれば、車両に搭載され、前記車両の位置を検出して前記車両が走行した経路のデータを記憶するカーナビゲーションシステムと、前記カーナビゲーションシステム内の前記車両の走行経路のデータを取得可能に構成されると共に、通信網に接続する機能を有する閲覧装置と、前記通信網に接続可能に構成され、多数の施設を特定するIDデータと、各施設に関連する情報と、各施設の位置データとが対応付けられて構成された施設情報用のデータベースが格納された情報提供装置とを備え、前記閲覧装置から前記情報提供装置へ前記車両の走行経路のデータを送信すると、情報提供装置においては、受信した前記車両の走行経路のデータに基づいて、前記施設情報用のデータベースを検索し、前記車両の走行経路に近いところに存在する施設の情報を検索し、この検索した情報を前記閲覧装置へ送信するように構成され、前記閲覧装置においては、受信した前記情報を閲覧可能なように構成されているので、施設情報をユーザーに向けて送信するように構成しながら、受信された施設情報が運転中のユーザーの気を引くことを防止できる。
上記構成の場合、請求項2の発明のように、前記カーナビゲーションシステムが前記通信網に接続する機能を有する場合、前記カーナビゲーションシステムから前記情報提供装置へ前記車両の走行経路のデータを送信するように構成することが好ましい。
請求項3の発明によれば、前記通信網に接続可能な構成され、多数の施設を特定するIDデータと、各施設に関連する情報を格納する情報提供装置を特定する情報提供装置IDデータと、前記各施設の位置データとが対応付けられたデータから構成された情報提供装置検索用のデータベースが格納された関連情報検索装置を備え、前記閲覧装置から前記関連情報検索装置へ前記車両の走行経路のデータを送信すると、前記関連情報検索装置においては、受信した前記車両の走行経路のデータに基づいて、前記情報提供装置検索用のデータベースを検索し、前記車両の走行経路に近いところに存在する施設の情報を格納する情報提供装置を検索し、この検索した各情報提供装置に対して、施設の情報を検索すると共に、検索した情報を前記閲覧装置に送信する処理を実行する指令を送信するように構成され、前記各情報提供装置は、前記関連情報検索装置からの前記指令を受信すると、前記指令に含まれているIDデータをキーにして、前記施設情報用のデータベースを検索し、この検索した施設情報を前記閲覧装置に送信するように構成されているので、請求項1の発明とほぼ同じ作用効果を得ることができ、特に、情報提供装置が複数設けられているシステムにおいて、施設情報を収集して閲覧することが可能となる。
上記構成の場合、請求項4の発明のように、前記カーナビゲーションシステムが前記通信網に接続する機能を有する場合、前記カーナビゲーションシステムから前記関連情報検索装置へ前記車両の走行経路のデータを送信するように構成されていることが好ましい。
また、上記構成の場合、請求項5の発明のように、前記施設は各種の店舗であり、前記施設情報は前記店舗の広告情報であり、前記情報提供装置は広告情報サーバであることが好ましい。
請求項6の発明によれば、施設に配設され、前記施設を特定するIDデータと、前記施設に関連する情報と、前記施設の位置を示す位置データとを格納すると共に、前記施設の近くを走行する車両に対して前記各データを無線送信する無線通信機能を有する情報発信装置と、前記車両に搭載され、前記情報発信装置車両から無線送信された前記各データを受信し、受信する毎に、順次記憶して蓄積する機能を有する車載受信装置と、前記車載受信装置内に蓄積された前記各データを取得可能に構成されると共に、取得した前記各データを閲覧可能なように構成された閲覧装置とを備えたので、請求項1の発明とほぼ同じ作用効果を得ることができる。
上記構成の場合、請求項7の発明のように、前記閲覧装置は、通信網に接続可能に構成されていると共に、前記通信網に接続可能に構成され、多数の施設を特定するIDデータと、各施設に関連する情報と、各施設の位置データとが対応付けられて構成された施設情報用のデータベースが格納された情報提供装置を備え、前記閲覧装置から前記情報提供装置へ前記各データを送信すると、前記情報提供装置においては、受信した前記各データに基づいて、前記施設情報用のデータベースを検索し、前記車両の走行経路に近いところに存在する施設の情報を検索し、この検索した施設情報を前記閲覧装置へ送信するように構成されていることが好ましい。
また、上記構成の場合、請求項8の発明のように、前記施設は各種の店舗であり、前記施設情報は前記店舗の広告情報であり、前記情報提供装置は広告情報サーバであることが好ましい。
以下、本発明の第1実施形態について、図1および図2を参照しながら説明する。まず、図2は、本実施形態の車両用情報提供システムの概略構成を示すブロック図である。本実施形態の車両用情報提供システム1は、ユーザーが運転する図示しない自動車(車両)に搭載されたカーナビゲーションシステム(車載器)2と、ユーザーの自宅に設置されたパソコン(閲覧装置)3と、例えば広告情報を提供する広告情報サーバ(情報提供装置)4とを備えて構成されている。
カーナビゲーションシステム2は、GPS(Global Positioning System)受信機を備えており、自動車の現在位置を検出する機能を有している。また、カーナビゲーションシステム2は、地図データ等を格納する地図データ格納手段、地図やメッセージ等を表示する表示装置、タッチパネルやキー等からなる入力装置、音声出力装置、音声認識装置等を備えている。そして、カーナビゲーションシステム2は、入力装置等により目的地が設定されると、位置検出された現在位置からその目的地までの最適な経路を自動的に探索(計算)して誘導経路を設定する機能や、設定した誘導経路に沿って経路案内する機能等を有している。
パソコン3は、ノートパソコン等で構成されており、USBケーブル等を介して上記カーナビゲーションシステム2内に記憶されているデータ(例えば自動車の走行軌跡を示すデータ等)をパソコン3内に取り込むことが可能な機能を有している。尚、カーナビゲーションシステム2からパソコン3へデータを移すに際して、無線通信でデータ送信するように構成しても良いし、USBメモリ等を介在させて移すように構成しても良い。また、パソコン3は、インターネット等からなる通信網5を介して広告情報サーバ4とデータを送受信することが可能なように構成されている。
広告情報サーバ4は、広告データ格納部6と、送受信部7と、制御部8とを備えて構成されている。この広告情報サーバ4は、広告主に対して広告サービスを提供する広告事業者により管理されている。広告主は、例えば飲食店等の店舗や、商品の販売店や、各種のサービスを提供するサービス提供施設等の経営者である。
広告データ格納部6には、多数の店舗等(施設)を特定するIDデータと、各店舗等の広告データ(広告情報、施設情報)と、各店舗等の位置データ(位置情報)とが対応付けられて構成された広告データ用のデータベースが格納されている。広告データとしては、広告の表示を行うためのデータであり、画像データや文字データ等で構成されている。位置データは、店舗等の位置を示す緯度経度のデータである。制御部8は、外部のパソコン3等からの広告情報要求データを通信網5及び送受信部7を介して受信する共に、受信した広告情報要求データに基づいて広告データ格納部6内の広告データのデータベースを検索し、検索した結果(広告データ)を送受信部7および通信網5を介してパソコン3へ送信する機能を有している。
次に、上記した構成の車両用情報提供システム1の動作について、図1を参照して説明する。
まず、自動車を走行させると、カーナビゲーションシステム2は、自動車の走行軌跡データを収集してカーナビゲーションシステム2内部の記憶装置(メモリやハードディスク等)に記憶する。この場合、カーナビゲーションシステム2は、自動車のイグニッションスイッチがACC−ONされた時点からOFFされる時点までの間、所定時間間隔(例えば1秒間隔または数秒間隔)で自動車の現在位置を検出すると共に、検出した位置データを順次記憶して蓄積するように構成されている。
まず、自動車を走行させると、カーナビゲーションシステム2は、自動車の走行軌跡データを収集してカーナビゲーションシステム2内部の記憶装置(メモリやハードディスク等)に記憶する。この場合、カーナビゲーションシステム2は、自動車のイグニッションスイッチがACC−ONされた時点からOFFされる時点までの間、所定時間間隔(例えば1秒間隔または数秒間隔)で自動車の現在位置を検出すると共に、検出した位置データを順次記憶して蓄積するように構成されている。
さて、ユーザーがイグニッションスイッチをOFFして自動車を停止させると、ユーザーは、カーナビゲーションシステム2に記憶した自動車の走行軌跡データをパソコン3に移す作業S10を実行する。この場合、パソコン3を自動車内に持ち込み、USBケーブル等の接続線でパソコン3とカーナビゲーションシステム2を接続し、カーナビゲーションシステム2内の自動車の走行軌跡データをパソコン3に移して保存する。尚、USBメモリ等の携帯可能なメモリを用いて、カーナビゲーションシステム2内の自動車の走行軌跡データをパソコン3に移しても良い。また、無線通信を用いてカーナビゲーションシステム2内の自動車の走行軌跡データをパソコン3に移しても良い。
次に、ユーザーは、自宅等のパソコン3を通信網5に接続可能な環境において、パソコン3にてアプリケーションソフト(自動車で走行した経路(道路)の近くに存在する店舗等の広告情報を閲覧するソフト)を起動する。そして、上記ソフトを使用してパソコン3内に保存しておいた自動車の走行軌跡データを広告情報サーバ4へ送信する(図1のS20参照)。
この後、広告情報サーバ4においては、受信した自動車の走行軌跡データに基づいて、即ち、自動車の複数の位置情報(データ)をキーにして、広告データ格納部6内の広告データ用のデータベースを検索する。この場合、自動車の位置を中心として所定距離の半径の円内に存在する店舗等、即ち、自動車の走行経路(軌跡)を中心線としてその両側に所定距離だけ離れた帯状の領域内に存在する店舗等の広告データが検索される。そして、検索された広告データは、送受信部7および通信網5を介してパソコン3へ送信される(図1のS30参照)。尚、上記所定距離としては、例えば100m、200mまたは300m等の適切な距離を予め設定しておいても良いし、ユーザーに所望の値を入力させるように構成しても良い。また、広告情報サーバ4における上記した検索及び送信処理は、オペレータによって手動で実行させるように構成しても良いし、自動的に実行させるように構成しても良い。
次いで、パソコン3が広告情報サーバ4において検索され且つ送信された広告データを受信したら、ユーザーは、パソコン3において上記受信した広告データを閲覧する(図1参照)。
尚、広告情報サーバ4の広告データ用のデータベースに、広告情報を提供する情報提供者から新規の(または更新する)広告データ(情報)および位置データ(情報)を登録する場合には、情報提供者のパソコンから通信網5を介して広告情報サーバ4へ広告データおよび位置データを送信するように構成している(図1のS40参照)。この広告データの登録更新処理は、必要に応じて適宜実行可能になっている。
また、カーナビゲーションシステム2が通信網5と無線通信を用いて接続する無線通信機能を有している場合には、自動車の走行軌跡データを、広告情報サーバ4に直接送信するように構成することができる(図1のS50参照)。この構成の場合も、広告情報サーバ4において検索された広告データは、送受信部7および通信網5を介してユーザーのパソコン3へ送信されるようになっている。尚、カーナビゲーションシステム2から広告情報サーバ4へ送信されるデータの中には、検索された広告データの送信先のユーザーのパソコン3を特定するデータ(アドレスデータや識別データ等)が含まれている。
上記した構成の本実施形態によれば、ユーザーが自動車で走行した経路(走行軌跡)に近い所に存在する店舗等の広告データを、パソコン3を用いて閲覧することができる。これにより、例えば多数の支店がある店舗のうちの走行経路に近い所に存在する支店の広告データだけを閲覧可能となるので、ユーザーにとって有意義な広告を閲覧することができ、使い勝手が良くなる。そして、カーナビゲーションシステム2からパソコン3へ自動車の走行軌跡データを移し、更に、パソコン3から広告情報サーバ4にアクセスして自動車で走行した経路(走行軌跡)に近い所に存在する店舗等の広告データを取得(ダウンロード)してから、パソコン3を用いて上記広告データを閲覧するので、自動車の走行中に広告データを閲覧するような事態をなくすことができ、安全性を向上できる。
図3および図4は、本発明の第2実施形態を示すものである。尚、第1実施形態と同一構成には、同一符号を付している。尚、第1実施形態と同一構成には、同一符号を付している。上記第2実施形態においては、図4に示すように、店舗等の広告情報を格納する広告情報サーバ4が複数設けられている。そして、ユーザーのパソコン3と通信網5を介して通信可能な関連情報検索装置10が設けられており、この関連情報検索装置10には、多数の店舗等を特定する店舗等IDデータと、上記各店舗等の広告情報を格納する広告情報サーバ4を特定する広告情報サーバIDデータと、上記各店舗等の位置データ(位置情報)とが対応付けられたデータ(即ち、関連情報)から構成されたサーバ検索用のデータベースが格納されている。
次に、上記第2実施形態の動作について、図3を参照して説明する。
まず、自動車を走行させると、カーナビゲーションシステム2は、自動車の走行軌跡データを収集してシステム2内部の記憶装置(メモリやハードディスク等)に記憶する。この場合、カーナビゲーションシステム2は、自動車のイグニッションスイッチがACC−ONされた時点からOFFされる時点までの間、所定時間間隔で自動車の現在位置を検出すると共に、検出した位置データを順次記憶して蓄積するように構成されている。
まず、自動車を走行させると、カーナビゲーションシステム2は、自動車の走行軌跡データを収集してシステム2内部の記憶装置(メモリやハードディスク等)に記憶する。この場合、カーナビゲーションシステム2は、自動車のイグニッションスイッチがACC−ONされた時点からOFFされる時点までの間、所定時間間隔で自動車の現在位置を検出すると共に、検出した位置データを順次記憶して蓄積するように構成されている。
さて、ユーザーがイグニッションスイッチをOFFして自動車を停止させると、ユーザーは、カーナビゲーションシステム2に記憶した自動車の走行軌跡データをパソコン3に移す作業S10を実行する。このS10のデータ移送処理は、第1実施形態と同様に実行される。
次に、ユーザーは、自宅等のパソコン3を通信網5に接続可能な環境において、パソコン3にてアプリケーションソフト(自動車で走行した経路の近くに存在する店舗等の広告情報を閲覧するソフト)を起動する。そして、上記ソフトを使用してパソコン3内に保存しておいた自動車の走行軌跡データを関連情報検索装置10へ送信する(図3のS110参照)。
この後、関連情報検索装置10においては、受信した自動車の走行軌跡データに基づいて、即ち、自動車の複数の位置情報(データ)をキーにして、関連情報検索装置10内のサーバ検索用のデータベースを検索する。この場合、自動車の位置を中心として所定距離の半径の円内に存在する店舗等、即ち、自動車の走行経路(軌跡)を中心線としてその両側に所定距離だけ離れた帯状の領域内に存在する店舗等が検索される。そして、検索された各店舗等の広告情報を格納する広告情報サーバ4を検索し、この検索した各広告情報サーバ4に対して、店舗等の広告データを検索すると共に、検索した広告データをユーザーのパソコン3に送信する処理を実行する指令を送信する(図3のS120参照)。
次いで、関連情報検索装置10からの上記指令を受信した各広告情報サーバ4は、上記指令に含まれている店舗等IDデータをキーにして、広告データ格納部6内の広告データ用のデータベースを検索し、この検索した広告データをユーザーのパソコン3に送信する処理を実行する(図3のS130参照)。これにより、自動車の位置を中心として所定距離の半径の円内に存在する店舗等、即ち、自動車の走行経路(軌跡)を中心線としてその両側に所定距離だけ離れた帯状の領域内に存在する店舗等の広告データが検索されると共に、検索された広告データがパソコン3へ送信される。
この後、パソコン3においては、各広告情報サーバ4から送信された広告データを受信したら、ユーザーは、パソコン3において上記受信した広告データを閲覧する(図3参照)。
上述した以外の第2実施形態の構成は、第1実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第2実施形態においても、第1実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第2実施形態では、店舗等の広告データを格納する広告情報サーバ4が複数設けられているシステムにおいて、広告データを収集して閲覧することが可能となるので、ユーザーにとってより一層有意義な情報を取得することができ、一層使い勝手が良くなる。例えば、第2実施形態の場合、広告情報サーバ4からユーザーのパソコン3に送信する広告データとして、ユーザーが一般的によく見るインターネットのホームページ(例えばヤフーのホームページ)のバナー広告を書き換えるデータを送信することも可能になる。これにより、ユーザーが一般的によく見るインターネットのホームページのバナー広告の内容が、ユーザーが自動車で前を通過した店舗等の広告に変わるようにすることも可能となる。また、ユーザーが自動車で新規開店間近の工事中の店舗の前を通った後で、ユーザーがパソコン3でよく見るインターネットのホームページを見ると、そのバナー広告として、上記店舗の新規開店セールの広告を表示することが可能となる。
尚、上記第2実施形態において、カーナビゲーションシステム2が通信網5と無線通信を用いて接続する無線通信機能を有している場合には、自動車の走行軌跡データを、関連情報検索装置10に直接送信するように構成することができる(図3のS140参照)。この構成の場合も、各広告情報サーバ4にて検索された広告データは、通信網5を介してユーザーのパソコン3へ送信されるようになっている。即ち、カーナビゲーションシステム2から広告情報サーバ4へ送信されるデータの中には、検索された広告データの送信先のユーザーのパソコン3を特定するデータ(アドレスデータや識別データ等)が含まれている。
図5および図6は、本発明の第3実施形態を示すものである。尚、第1実施形態と同一構成には、同一符号を付している。尚、第1実施形態と同一構成には、同一符号を付している。上記第3実施形態においては、図6に示すように、車両用情報提供システム1は、店舗等に配設された情報発信装置11と、ユーザーが運転する自動車に搭載された車載受信装置12と、ユーザーの自宅に設置されたパソコン3と、広告情報を提供する広告情報サーバ4とを備えて構成されている。
情報発信装置11は、記憶部13と、無線通信部14と、制御部15とを備えて構成されている。この情報発信装置11は、店舗等を経営する事業者により管理されている。記憶部13には、店舗等を特定する店舗等IDデータと、店舗等の広告データ(広告情報)と、店舗等の位置を示す位置データ(位置情報)や店舗等への交通アクセスを示す簡単な地図のデータ等とが格納されている。無線通信部14は、無線通信の規格により無線通信距離が比較的短い所定距離(例えば数百m程度)に設定されている。尚、無線通信部14は、その無線通信距離を変更することが可能なように構成されている。制御部15は、記憶部13に格納されている広告データ(および位置データ等)を無線通信部14を介して近くを走行する自動車に向けて発信(送信)する機能を有している。この広告データ等の発信処理は、設定時間間隔で繰り返し実行される、または、自動車が店舗等へ接近したときに(例えば無線通信可能な距離まで接近したときに)実行されるようになっている。
車載受信装置12は、無線通信部16と、制御部17と、記憶部18とを備えて構成されている。無線通信部16は、情報発信装置11の無線通信部14から発信された電波(即ち、無線通信部14の無線通信の規格の電波)を受信する機能を有している。制御部17は、無線通信部16によって受信された広告データ等のデータを、受信する毎に、記憶部18内に順次記憶して蓄積する機能を有している。
そして、車載受信装置12の記憶部18内に記憶されているデータ(例えば自動車の走行時に記憶部18内に蓄積記憶された店舗等の広告データ)は、USBケーブル等を介してパソコン3内に取り込むことが可能なように構成されている。尚、車載受信装置12からパソコン3へデータを移すに際して、無線通信でデータを送信するように構成しても良いし、USBメモリ等を介在させてデータを移すように構成しても良い。また、パソコン3は、インターネット等からなる通信網5を介して広告情報サーバ4とデータを送受信することが可能な構成となっている。
次に、上記第3実施形態の車両用情報提供システムの動作について、図5を参照して説明する。
まず、情報提供者は、予め発信する情報(広告データ等)を情報発信装置11の記憶部13内に記憶させておく(図5のS210参照)。
まず、情報提供者は、予め発信する情報(広告データ等)を情報発信装置11の記憶部13内に記憶させておく(図5のS210参照)。
さて、ユーザーが運転する自動車が店舗等の近くを走行すると、自動車に搭載された車載受信装置12は、情報発信装置11から発信された広告データ等の情報(電波)を受信する(図5のS220参照)。そして、車載受信装置12は、上記受信した情報を記憶部18内に記憶する。続いて、ユーザーが運転する自動車が他の店舗等の近くを走行すると、その毎に、車載受信装置12は、他の店舗等の情報発信装置11から発信された広告データ等の情報(電波)を受信する(図5のS220参照)と共に、その受信した情報を記憶部18内に記憶して蓄積する。
この後、ユーザーがイグニッションスイッチをOFFして自動車を停止させると、ユーザーは、車載受信装置12に記憶した店舗等の広告データの情報の蓄積データ(自動車の走行経路に伴って取得したデータ)をパソコン3に移す作業S230を実行する。この場合、パソコン3を自動車内に持ち込み、USBケーブル等の接続線でパソコン3と車載受信装置12を接続し、車載受信装置12内の上記蓄積データをパソコン3に移して保存する。尚、USBメモリ等の携帯可能なメモリを用いて、車載受信装置12内の蓄積データをパソコン3に移しても良い。また、無線通信を用いて車載受信装置12内の蓄積データをパソコン3に移しても良い。
次に、ユーザーは、自宅等のパソコン3を通信網5に接続可能な環境において、パソコン3にてアプリケーションソフト(自動車で走行した経路の近くに存在する店舗等の広告情報を閲覧するソフト)を起動する。そして、ユーザーは、上記ソフトを使用してパソコン3内に保存しておいた自動車の走行に伴って取得した蓄積データを、即ち、自動車の走行経路に近いところに存在する1つ以上の店舗等の広告データを閲覧する(図5参照)。
更に、ユーザーは、必要に応じて、より詳しい広告データ等を見たい場合には、パソコン3内に保存しておいた自動車の走行に伴って取得した蓄積データを広告情報サーバ4へ送信する(図5のS240参照)。
この後、広告情報サーバ4においては、受信した自動車の走行に伴って取得した蓄積データに基づいて、即ち、蓄積データに含まれる店舗等を特定する識別データをキーにして、広告データ格納部6内の広告データのデータベースを検索する。そして、検索された広告データは、送受信部7および通信網5を介してパソコン3へ送信される(図5のS250参照)。尚、広告情報サーバ4における上記した検索及び送信処理は、オペレータによって手動で実行させるように構成しても良いし、自動的に実行させるように構成しても良い。
次いで、パソコン3が広告情報サーバ4において検索され且つ送信された広告データを受信したら、ユーザーは、パソコン3において上記受信した広告データを閲覧する(図5参照)。
尚、上述した以外の第3実施形態の構成は、第1実施形態の構成と同じ構成となっている。従って、第3実施形態においても、第1実施形態とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第3実施形態においては、ユーザーは、自動車で走行しながら、店舗等の情報発信装置11から発信される情報を車載受信装置12で受信して蓄積していく構成であるので、車載受信装置12に蓄積した蓄積データをパソコン3に移すことにより、該蓄積データを容易に閲覧することができる。
尚、上記各実施形態においては、閲覧装置をパソコン3で構成したが、これに限られるものではなく、例えば携帯電話機やPDA等で構成しても良い。
また、上記各実施形態においては、施設として例えば各種の店舗に適用したが、これに限られるものではなく、他の施設(例えば学校等)に適用しても良い。例えば学校に適用した場合には、施設情報として学校に関連する情報例えば学校案内や学校からの連絡やお知らせや学校ニュース等の情報を、情報提供装置(広告情報サーバ)からユーザーに提供するように構成することが好ましい。また、学校以外の他の施設に適用した場合には、その施設に関連する種々の情報を適宜提供するように構成すれば良い。
また、上記各実施形態においては、施設として例えば各種の店舗に適用したが、これに限られるものではなく、他の施設(例えば学校等)に適用しても良い。例えば学校に適用した場合には、施設情報として学校に関連する情報例えば学校案内や学校からの連絡やお知らせや学校ニュース等の情報を、情報提供装置(広告情報サーバ)からユーザーに提供するように構成することが好ましい。また、学校以外の他の施設に適用した場合には、その施設に関連する種々の情報を適宜提供するように構成すれば良い。
図面中、1は車両用情報提供システム、2はカーナビゲーションシステム、3はパソコン(閲覧装置)、4は広告情報サーバ(情報提供装置)、5は通信網、6は広告データ格納部、7は送受信部、8は制御部、9は記憶部、10は関連情報検索装置、11は情報発信装置、12は車載受信装置、13は記憶部、14は無線通信部、15は制御部、16は無線通信部、17は制御部、18は記憶部を示す。
Claims (8)
- 車両に搭載され、前記車両の位置を検出して前記車両が走行した経路のデータを記憶するカーナビゲーションシステムと、
前記カーナビゲーションシステム内の前記車両の走行経路のデータを取得可能に構成されると共に、通信網に接続する機能を有する閲覧装置と、
前記通信網に接続可能に構成され、多数の施設を特定するIDデータと、各施設に関連する情報と、各施設の位置データとが対応付けられて構成された施設情報用のデータベースが格納された情報提供装置とを備え、
前記閲覧装置から前記情報提供装置へ前記車両の走行経路のデータを送信すると、情報提供装置においては、受信した前記車両の走行経路のデータに基づいて、前記施設情報用のデータベースを検索し、前記車両の走行経路に近いところに存在する施設の情報を検索し、この検索した情報を前記閲覧装置へ送信するように構成され、前記閲覧装置においては、受信した前記情報を閲覧可能なように構成されていることを特徴とする車両用情報提供システム。 - 前記カーナビゲーションシステムが前記通信網に接続する機能を有する場合、前記カーナビゲーションシステムから前記情報提供装置へ前記車両の走行経路のデータを送信するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用情報提供システム。
- 前記通信網に接続可能な構成され、多数の施設を特定するIDデータと、各施設に関連する情報を格納する情報提供装置を特定する情報提供装置IDデータと、前記各施設の位置データとが対応付けられたデータから構成された情報提供装置検索用のデータベースが格納された関連情報検索装置を備え、
前記閲覧装置から前記関連情報検索装置へ前記車両の走行経路のデータを送信すると、前記関連情報検索装置においては、受信した前記車両の走行経路のデータに基づいて、前記情報提供装置検索用のデータベースを検索し、前記車両の走行経路に近いところに存在する施設の情報を格納する情報提供装置を検索し、この検索した各情報提供装置に対して、施設の情報を検索すると共に、検索した情報を前記閲覧装置に送信する処理を実行する指令を送信するように構成され、
前記各情報提供装置は、前記関連情報検索装置からの前記指令を受信すると、前記指令に含まれているIDデータをキーにして、前記施設情報用のデータベースを検索し、この検索した施設情報を前記閲覧装置に送信するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用情報提供システム。 - 前記カーナビゲーションシステムが前記通信網に接続する機能を有する場合、前記カーナビゲーションシステムから前記関連情報検索装置へ前記車両の走行経路のデータを送信するように構成されていることを特徴とする請求項3記載の車両用情報提供システム。
- 前記施設は各種の店舗であり、
前記施設情報は前記店舗の広告情報であり、
前記情報提供装置は広告情報サーバであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車両用情報提供システム。 - 施設に配設され、前記施設を特定するIDデータと、前記施設に関連する情報と、前記施設の位置を示す位置データとを格納すると共に、前記施設の近くを走行する車両に対して前記各データを無線送信する無線通信機能を有する情報発信装置と、
前記車両に搭載され、前記情報発信装置車両から無線送信された前記各データを受信し、受信する毎に、順次記憶して蓄積する機能を有する車載受信装置と、
前記車載受信装置内に蓄積された前記各データを取得可能に構成されると共に、取得した前記各データを閲覧可能なように構成された閲覧装置とを備えたことを特徴とする車両用情報提供システム。 - 前記閲覧装置は、通信網に接続可能に構成されていると共に、
前記通信網に接続可能に構成され、多数の施設を特定するIDデータと、各施設に関連する情報と、各施設の位置データとが対応付けられて構成された施設情報用のデータベースが格納された情報提供装置を備え、
前記閲覧装置から前記情報提供装置へ前記各データを送信すると、前記情報提供装置においては、受信した前記各データに基づいて、前記施設情報用のデータベースを検索し、前記車両の走行経路に近いところに存在する施設の情報を検索し、この検索した施設情報を前記閲覧装置へ送信するように構成されていることを特徴とする請求項6記載の車両用情報提供システム。 - 前記施設は各種の店舗であり、
前記施設情報は前記店舗の広告情報であり、
前記情報提供装置は広告情報サーバであることを特徴とする請求項6または7記載の車両用情報提供システム。
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2009
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