JP2020030673A - ロボットの制御装置および制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロボットの作業を他のロボットに移行させるにあたり、移行させることのできる作業に制約が生じてしまうことを抑制可能な技術を提供する。【解決手段】移動機構を有する複数のロボットを制御する制御装置は、各ロボットの故障時期を予測する故障予測部と、故障時期が予め定められた保守時期よりも早いか否かを判定し、故障時期が保守時期よりも早いと判定されたロボットである対象ロボットの作業を、予め定められた条件に該当するロボットである代替ロボットの作業と入れ替え、対象ロボットと代替ロボットとの位置を入れ替える処理部と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、ロボットの制御装置および制御方法に関する。
ロボットの制御装置に関し、例えば、特許文献1には、ロボットの稼働状況からロボットを構成する部品の故障時期を推定する技術が開示されている。特許文献1では、推定された故障時期が、予め定められた部品の交換時期よりも早まらないように、そのロボットの一部の作業を中止したり、動作速度を低減したりすることで、ロボットの故障時期を遅らせる。
特許文献1に記載された技術では、故障が推定されたロボットの一部の作業を中止する場合に、そのロボットの隣に配置されているロボットに、中止した作業を移行させる。しかし、特許文献1に記載された技術では、ロボットの設置位置が固定されているため、移行先のロボットのアームの可動範囲が制限され、移行させることのできる作業に制約が生じてしまう。
本発明の一形態によれば、移動機構を有する複数のロボットを制御する制御装置が提供される。この制御装置は、各前記ロボットの故障時期を予測する故障予測部と、前記故障時期が予め定められた保守時期よりも早いか否かを判定し、前記故障時期が前記保守時期よりも早いと判定されたロボットである対象ロボットの作業を、予め定められた条件に該当するロボットである代替ロボットの作業と入れ替え、前記対象ロボットと前記代替ロボットとの位置を入れ替える処理部と、を備える。
A.第1実施形態:
図1は、本実施形態におけるロボットシステム10の概略構成を示す図である。ロボットシステム10は、複数の製造セル40と、制御装置50とを備える。各製造セル40は、予め定められた作業を実施するための複数のロボット30を含む製造設備の集合である。各製造セル40は、工場内において離れた位置に配置されている。本実施形態において、各製造セル40は、第1ロボット30a、第2ロボット30b、第3ロボット30cを含む。以下において、これらのロボットを区別なく説明する場合には、「ロボット30」という。なお、各製造セル40が備えるロボット30の数は任意である。また、制御装置50は、製造セル40が配置された工場から離れた位置に配置されてもよい。制御装置50と各ロボット30とは、例えば、イントラネットやインターネット等のネットワークを介して互いに通信を行う。
図1は、本実施形態におけるロボットシステム10の概略構成を示す図である。ロボットシステム10は、複数の製造セル40と、制御装置50とを備える。各製造セル40は、予め定められた作業を実施するための複数のロボット30を含む製造設備の集合である。各製造セル40は、工場内において離れた位置に配置されている。本実施形態において、各製造セル40は、第1ロボット30a、第2ロボット30b、第3ロボット30cを含む。以下において、これらのロボットを区別なく説明する場合には、「ロボット30」という。なお、各製造セル40が備えるロボット30の数は任意である。また、制御装置50は、製造セル40が配置された工場から離れた位置に配置されてもよい。制御装置50と各ロボット30とは、例えば、イントラネットやインターネット等のネットワークを介して互いに通信を行う。
図2は、制御装置50の概略構成を示すブロック図である。制御装置50は、第1CPU51と第1メモリー52とを備えるコンピューターとして構成されている。制御装置50は、更に、第1記憶装置53と、各ロボット30と通信を行うための第1通信部54とを備える。第1CPU51は、第1記憶装置53に記憶された制御プログラムを第1メモリー52にロードして実行することで、故障予測部511および処理部512として動作する。
故障予測部511は、各ロボット30から第1通信部54を介して取得した稼働情報に基づき、各ロボット30の故障時期を予測する。稼働情報には、ロボット30の各部品を駆動するための指令値や、各部品に備えられたセンサーの出力値が含まれる。本実施形態では、故障予測部511は、各ロボット30を構成する複数の部品についてそれぞれ故障時期の予測を行い、そのうち、最も故障時期の早い部品の故障時期を、ロボット30の故障時期とする。そのため、複数の部品に故障が予測された場合でも、ロボット30の故障時期を適切に判断できる。
各部品の故障時期は、周知の種々の方法によって予測可能である。例えば、故障予測部511は、ロボット30のアームやエンドエフェクターに備えられたサーボモーターへの速度指令値と、エンコーダーからの出力値に基づいて算出される実際の速度値との差の時間変化に基づき、サーボモーターの故障時期を予測することができる。故障予測部511は、前述の差が、予め定められた閾値を超えない場合には、サーボモーターに故障は生じないと判断し、閾値を超えた場合には、サーボモーターに故障が生じると判断する。サーボモーターに故障が生じると判断した場合、故障予測部511は、その差が、予め定めた基準値まで大きくなるまでの時期を、これまでの差の時間変化率に基づき算出することで、故障時期を予測することができる。また、故障予測部511は、エンコーダーからの出力値あるいは振動センサーの出力値に基づきサーボモーターに生じる振動の振幅を検出し、その振幅の時間変化に基づき、サーボモーターの故障時期を予測することができる。故障予測部511は、前述の振幅が、予め定められた閾値を超えない場合には、サーボモーターに故障は生じないと判断し、閾値を超えた場合には、サーボモーターに故障が生じると判断する。サーボモーターに故障が生じると判断した場合、故障予測部511は、その振幅が予め定めた基準値まで大きくなるまでの時期を、これまでの振幅の時間変化率に基づき算出することで、故障時期を予測することができる。故障予測部511は、これらの手法に限られず、各部品に供給する電流値の変化や、入力信号に対する出力信号の応答時間の変化などに基づき故障時期を予測してもよい。
処理部512は、故障予測部511によって予測された故障時期が、予め定められた保守時期よりも早いか否かを判定し、故障時期が保守時期よりも早いと判定されたロボット30の作業を、予め定められた条件に合致するロボット30の作業と入れ替え、更に、これらのロボットの位置を入れ替える。ロボット30の保守時期は、第1記憶装置53に記憶されている。処理部512によって実行される処理内容については後で詳しく説明する。なお、本実施形態において、「保守」とは、部品の交換や修理、調整、点検、整備などの意味を含む。
第1記憶装置53には、セル情報が記憶されている。セル情報には、製造セル40と、その製造セル40に含まれるロボット30との対応関係が記録されている。第1記憶装置53は、セル情報を参照することにより、ロボット30毎にそのロボット30が所属する製造セル40を把握することができる。
図3は、ロボット30の概略構成を示す図である。各ロボット30は、アーム31と、基台32と、移動機構33とを備えている。基台32には、アーム31の基端が固定されている。アーム31の先端にはエンドエフェクター34が装着されている。エンドエフェクター34としては、溶接ガンや、ねじ締め器、穴あけ器、切削器など、任意の種類のエンドエフェクターを装着可能である。アーム31は複数の関節を備える。各関節には、サーボモーターとエンコーダーとが備えられている。移動機構33は、基台32の底部に備えられている。移動機構33は、床を移動するための車輪や、車輪を駆動するモーターによって構成される。基台32には、ロボット30の動作を制御するためのロボット制御部35が備えられている。なお、ロボット制御部35は、ロボット30とは別体に構成されていてもよい。
図4は、ロボット制御部35の概略構成を示すブロック図である。ロボット制御部35は、第2CPU351と第2メモリー352とを備えるコンピューターとして構成されている。ロボット制御部35は、更に、第2記憶装置353と、制御装置50と通信を行うための第2通信部354とを備える。ロボット制御部35は、また、アーム駆動部355と、エンドエフェクター駆動部356と、移動機構制御部357と、を備える。
第2CPU351は、第2記憶装置353に記憶された動作プログラムに従って、アーム31を駆動するための指令をアーム駆動部355に伝達する。アーム駆動部355は、第2CPU351から受信した指令に基づいて、アーム31の各関節に備えられたサーボモーターを駆動する。また、第2CPU351は、第2記憶装置353に記憶された動作プログラムに従って、エンドエフェクター34を駆動するための指令をエンドエフェクター駆動部356に伝達する。エンドエフェクター駆動部356は、第2CPU351から受信した指令に基づいて、エンドエフェクター34に備えられたモーターや各種アクチュエーターを駆動する。また、第2CPU351は、第2通信部354を通じて制御装置50から受信した移動指令に基づいて、移動機構制御部357を通じて、移動機構33を駆動し、ロボット30を指定された位置に移動させる。
第2CPU351は、ロボット30の稼働情報を、第2記憶装置353に逐次記録する。第2記憶装置353に記憶された稼働情報は、制御装置50からの要求に応じて、第2通信部354を介して、制御装置50に送信される。
各ロボット30の第2記憶装置353には、それぞれ異なる動作プログラムを記憶させることができる。そのため、各ロボット30は、それぞれに記憶された動作プログラムに基づき、異なる動作が可能である。
第2記憶装置353には、各ロボット30の作業内容に応じた作業負荷を表す情報が記憶されている。各ロボット30の作業負荷は、各ロボット30の動作プログラムによって実現される作業内容に応じて定まる値である。作業負荷は、例えば、1時間あるいは1日といった単位時間あたりに、各ロボット30の動作プログラムによって駆動される各サーボモーターの回転数の総和によって定めることができる。各ロボット30の作業負荷は、制御装置50からの要求に応じて第2通信部354を介して、制御装置50に送信される。また、その他の作業負荷として、ワークの質量や搬送速度及び搬送方向によって定まるモーターの負荷やロボット30の構成部品に加わる負荷、摩耗量などが挙げられる。
図5は、制御装置50によって実行される故障対策処理のフローチャートである。この処理は、例えば、1日に1回、あるいは、1ヶ月に1回などの定期的なタイミングで実行される。
故障対策処理が制御装置50によって実行されると、ステップS10において、故障予測部511が、各ロボット30から、稼働情報を取得する。そして、ステップS20において、故障予測部511は、取得された稼働情報に基づき、各ロボット30の故障時期を予測し、ステップS30において、各ロボット30について、故障することが予測されたか否かを判断する。
ステップS30において、すべてのロボット30について、故障が予測されなかったと判断した場合、制御装置50は、当該故障対策処理を終了させる。一方、ステップS30において、故障が予測されたと判断した場合、ステップS40において、処理部512は、そのロボット30の故障時期が、第1記憶装置53に予め記憶された保守時期よりも早いか否かを判断する。故障時期が、保守時期よりも早くなければ、すなわち、故障時期が、保守時期と同じまたは保守時期よりも遅ければ、制御装置50は、当該故障対策処理を終了させる。
ステップS40において、故障の予測されたロボット30の故障時期が、保守時期よりも早いと判断された場合、処理部512は、ステップS50において、予め定められた条件に該当するロボット30を選定する。以下の説明において、故障時期が保守時期よりも早いと判定されたロボット30のことを「対象ロボット」という。また、ステップS50において選定されたロボット30のことを、「代替ロボット」という。
本実施形態では、上記ステップS50において、処理部512は、各ロボット30から作業負荷を表す情報を取得し、代替ロボットとして、対象ロボットの作業負荷よりも低い作業負荷のロボット30を選定する。つまり、上述した「予め定められた条件」とは、本実施形態では、「対象ロボットよりも作業負荷が低い」という条件である。
上記ステップS50における代替ロボットの選定にあたり、処理部512は、第1記憶装置53に記憶されたセル情報を参照することにより、対象ロボットと同じ製造セル40に属するロボット30から代替ロボットを選定してもよいし、異なる製造セル40に属するロボット30から代替ロボットを選定してもよい。異なる製造セル40に属するロボット30から代替ロボットを選定すれば、選定対象の候補となるロボット30の数が多くなるため、作業負荷の低いロボット30を選定しやすくなる。
ステップS60において、処理部512は、代替ロボットを選定できたか否かを判断する。代替ロボットを選定できなかった判断した場合、処理部512は、ステップS70において、対象ロボットの作業負荷を軽減するか、または、ステップS20で推測された故障時期まで保守時期を早め、当該故障対策処理を終了させる。対象ロボットの作業負荷を軽減する場合、例えば、処理部512は、対象ロボットの動作速度を低下させる。対象ロボットの動作速度を低下させるにあたり、対象ロボットが、同一の製造セル40内の他のロボット30と協同して動作している場合には、その製造セル40内のロボット30の動作速度も低下させてもよい。
ステップS60において、代替ロボットを選定できたと判断した場合、処理部512は、ステップS80において、代替ロボットの故障時期が予め定められた保守時期以降になるか否かを判断する。より具体的には、処理部512は、対象ロボットの作業負荷を代替ロボットが負担した場合の代替ロボットの故障時期を推測し、推測された代替ロボットの故障時期が保守時期以降になるか否かを判断する。処理部512は、例えば、対象ロボットの作業負荷を代替ロボットの作業負荷で除することにより負荷係数を求め、現在の稼働情報に基づく代替ロボットの故障時期を、その負荷係数に応じて早めることにより、対象ロボットの作業負荷を代替ロボットが負担した場合の代替ロボットの故障時期を推測することができる。
ステップS80において、処理部512は、代替ロボットの故障時期が保守時期以降にならないと判断した場合、ステップS70において、対象ロボットの作業負荷を軽減するか、または、ステップS20で推測された故障時期まで保守時期を早め、当該故障対策処理を終了させる。一方、処理部512は、ステップS80において、代替ロボットの故障時期が保守時期以降になると判断した場合、ステップS90において、対象ロボットと代替ロボットのそれぞれの位置を入れ替える。具体的には、処理部512は、対象ロボットと代替ロボットのそれぞれのロボット制御部35に、移動機構33を用いてそれぞれの位置を入れ替えるよう指令を送ることによって、対象ロボットと代替ロボットの位置を入れ替える。さらに、処理部512は、ステップS100において、対象ロボットと代替ロボットとで作業内容を入れ替えるための動作プログラム入替処理を実行し、当該故障対策処理を終了させる。なお、ステップS100の処理とステップS90の処理との順序は入れ替えてもよい。
図6は、制御装置50によって実行される動作プログラム入替処理のフローチャートである。制御装置50は、ステップS104において、対象ロボットのロボット制御部35から動作プログラムを取得して第1記憶装置53に保存する。ステップS106において、制御装置50は、入替ロボットのロボット制御部35から動作プログラムを取得して第1記憶装置53に保存する。ステップS108において、制御装置50は、対象ロボットおよび入替ロボットの各ロボット制御部35に現在の動作プログラムを削除するよう指令を行う。ステップS110において、制御装置50は、第1記憶装置53に保存しておいた入替ロボットの動作プログラムを対象ロボットのロボット制御部35に転送し、ステップS112において第1記憶装置53に保存しておいた対象ロボットの動作プログラムを入替ロボットに転送する。ステップS114において、制御装置50は、入替後の動作プログラムに基づき作業を再開するよう、対象ロボットおよび入替ロボットの各ロボット制御部35に指令を行う。
以上で説明した本実施形態の制御装置50では、故障時期が保守時期よりも早い対象ロボットの作業内容を、予め定めた条件に該当する入替ロボットの作業内容と入れ替え、更に、対象ロボットの位置と入替ロボットとの位置を入れ替える。そのため、各ロボット30の動作可能範囲の制約を受けることなく、対象ロボットの作業を入替ロボットに移行できる。従って、移行させることのできる作業に制約が生じることを抑制できる。特に本実施形態では、故障が予測された対象ロボットの作業を、対象ロボットよりも作業負荷の低い入替ロボットに移行させるので、故障時期を効果的に引き延ばすことができる。この結果、対象ロボットの修理のための部品の仕入れまでの時間を引き延ばすことができ、また、修理回数を減らすこともできる。
また、本実施形態では、対象ロボットの作業負荷を代替ロボットが負担した場合の代替ロボットの故障時期を推測し、代替ロボットの故障時期が保守時期よりも早くなる場合には、作業の入れ替えを行わない。そのため、対象ロボットと代替ロボットの作業負荷の相違に起因して、作業の入れ替えにより、代替ロボットの故障時期が保守時期よりも早くなってしまうことを抑制できる。更に、本実施形態では、作業の入れ替えを行わない場合には、対象ロボット自体の作業負荷を低減するか、もしくは、保守時期を早めるので、対象ロボットが作業を停止してしまうことにより生産性が低下してしまう可能性を低減できる。
また、本実施形態では、対象ロボットと代替ロボットとは、それらの位置を移動させることができるので、動作プログラムの修正や変更を行うことなく、それらの動作プログラムを入れ替えるだけで、作業を相互に入れ替えることができる。
B.他の実施形態:
(B−1)上記実施形態において、処理部512は、入替ロボットの選定にあたり、対象ロボットと同じ部品が故障すると推測されるロボット30を入替ロボットの候補から外してもよい。こうすることにより、入替ロボットにおいて、対象ロボットと同じ部品が早く故障することを抑制できる。
(B−1)上記実施形態において、処理部512は、入替ロボットの選定にあたり、対象ロボットと同じ部品が故障すると推測されるロボット30を入替ロボットの候補から外してもよい。こうすることにより、入替ロボットにおいて、対象ロボットと同じ部品が早く故障することを抑制できる。
(B−2)上記実施形態において、処理部512は、「対象ロボットよりも作業負荷が低い」という条件に基づいて代替ロボットを選定している。これに対して、処理部512は、「対象ロボットよりも作業負荷が低く、かつ、故障時期が保守時期と同じかまたは保守時期よりも遅い」という条件に基づいて、代替ロボットを選定してもよい。また、処理部512は、「対象ロボットよりも作業負荷が低く、かつ、故障時期が最も遅い」という第3の条件に基づいて、代替ロボットを選定してもよい。これらの条件により代替ロボットを選定すれば、ロボット30の故障時期をより効果的に遅らせることができる。なお、処理部512は、対象ロボットよりも作業負荷が高くても、例えば、保守や修理を終えたばかりのロボットや、新品のロボットであれば、それらのロボットを代替ロボットとして選定することも可能である。
(B−3)上記実施形態において、図5に示したステップS80の処理は省略してもよい。つまり、ステップS50において、予め定めた条件に該当する代替ロボットが選定された場合には、ステップS80における判断を行うことなく、対象ロボットと代替ロボットの作業を入れ替えてもよい。
(B−4)上記実施形態では、各ロボット30は、移動機構33として、床を移動するための車輪を備えている。これに対して、各ロボット30は、天井に敷設されたレールから吊り下げられ、そのレールに沿って移動する移動機構33を備えてもよい。
(B−5)上記実施形態では、複数のロボット30によって製造セル40が構築されている。これに対して、複数のロボット30によって製造ラインが構築されてもよい。この場合、制御装置50は、同一の製造ラインから入替ロボットを選定してもよいし、他の製造ラインから入替ロボットを選定してもよい。なお、各ロボット30は、製造セル40や製造ラインを構成していなくてもよい。
(B−6)上記実施形態では、故障予測部511は、複数の部品のうち、最も故障時期の早い部品の故障時期を、ロボット30の故障時期と見なしている。これに対して、故障予測部511は、複数の部品のそれぞれの故障時期の平均値や中央値を、ロボット30の故障時期として見なしてもよい。
C.他の形態:
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、以下に記載する各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、以下に記載する各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、移動機構を有する複数のロボットを制御する制御装置が提供される。この制御装置は、各前記ロボットの故障時期を予測する故障予測部と、前記故障時期が予め定められた保守時期よりも早いか否かを判定し、前記故障時期が前記保守時期よりも早いと判定されたロボットである対象ロボットの作業を、予め定められた条件に該当するロボットである代替ロボットの作業と入れ替え、前記対象ロボットと前記代替ロボットとの位置を入れ替える、処理部と、を備える。
この形態のロボットの制御装置であれば、故障時期が保守時期よりも早い対象ロボットの作業内容を、予め定めた条件に該当する入替ロボットの作業内容と入れ替え、更に、対象ロボットと代替ロボットとの位置を入れ替えるので、各ロボットの動作可能範囲の制限を受けることなく、対象ロボットの作業を入替ロボットに移行できる。従って、移行させることのできる作業に制約が生じることを抑制できる。
この形態のロボットの制御装置であれば、故障時期が保守時期よりも早い対象ロボットの作業内容を、予め定めた条件に該当する入替ロボットの作業内容と入れ替え、更に、対象ロボットと代替ロボットとの位置を入れ替えるので、各ロボットの動作可能範囲の制限を受けることなく、対象ロボットの作業を入替ロボットに移行できる。従って、移行させることのできる作業に制約が生じることを抑制できる。
(2)上記形態のロボットの制御装置において、前記条件は、前記対象ロボットよりも作業負荷が低いという条件でもよい。このような形態であれば、故障時期を効果的に遅らせることができる。
(3)上記形態のロボットの制御装置において、前記条件は、前記対象ロボットよりも作業負荷が低く、かつ、前記故障時期が前記保守時期と同じかまたは前記保守時期よりも遅いという条件でもよい。このような形態であれば、故障時期をより効果的に遅らせることができる。
(4)上記形態のロボットの制御装置において、前記条件は、前記対象ロボットよりも作業負荷が低く、かつ、前記故障時期が最も遅いという条件でもよい。このような形態であれば、故障時期をより効果的に遅らせることができる。
(5)上記形態のロボットの制御装置において、前記処理部は、前記対象ロボットの作業負荷を前記代替ロボットが負担した場合の前記代替ロボットの故障時期を推測し、前記推測された前記代替ロボットの故障時期が前記保守時期よりも早い場合には、前記作業の入れ替えを行わなくてもよい。このような形態であれば、対象ロボットと代替ロボットの作業負荷の相違に起因して、作業の入れ替えにより、代替ロボットの故障時期が保守時期よりも早くなってしまうことを抑制できる。
(6)上記形態のロボットの制御装置において、前記処理部は、前記作業の入れ替えを行わない場合に、前記対象ロボットの作業負荷を低減してもよい。このような形態であれば、対象ロボットが作業を停止することにより生産性が低下してしまう可能性を低減できる。
(7)上記形態のロボットの制御装置において、前記処理部は、前記作業の入れ替えを行わない場合に、前記保守時期を早めてもよい。このような形態であれば、対象ロボットが作業を停止することにより生産性が低下してしまう可能性を低減できる。
(8)上記形態のロボットの制御装置において、前記故障予測部は、前記ロボットを構成する複数の部品について故障時期の予測を行い、前記処理部は、前記故障時期が予め定められた保守時期よりも早いか否かを判定するにあたり、前記複数の部品のうち、最も故障時期の早い部品の故障時期が、前記保守時期よりも早いか否かを判定してもよい。このような形態であれば、複数の部品に故障が予測された場合でも、ロボットの故障時期を適切に判断できる。
(9)上記形態のロボットの制御装置において、前記複数のロボットは、複数のセルに属しており、前記処理部は、前記対象ロボットが属するセルとは異なるセルに属するロボットから前記代替ロボットを選定してもよい。このような形態であれば、選定対象の候補となるロボットの数が多くなるため、代替ロボットを選定しやすい。
本発明は、上述した制御装置としての形態以外にも、種々の形態で実現することが可能である。例えば、ロボットの制御方法、ロボットと制御装置とを備えるシステム、ロボットを制御するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない有形の記録媒体等の形態で実現することができる。
10…ロボットシステム、30…ロボット、30a…第1ロボット、30b…第2ロボット、30c…第3ロボット、31…アーム、32…基台、33…移動機構、34…エンドエフェクター、35…ロボット制御部、40…製造セル、50…制御装置、51…第1CPU、52…第1メモリー、53…第1記憶装置、54…第1通信部、351…第2CPU、352…第2メモリー、353…第2記憶装置、354…第2通信部、355…アーム駆動部、356…エンドエフェクター駆動部、357…移動機構制御部、511…故障予測部、512…処理部
Claims (10)
- 移動機構を有する複数のロボットを制御する制御装置であって、
各前記ロボットの故障時期を予測する故障予測部と、
前記故障時期が予め定められた保守時期よりも早いか否かを判定し、前記故障時期が前記保守時期よりも早いと判定されたロボットである対象ロボットの作業を、予め定められた条件に該当するロボットである代替ロボットの作業と入れ替え、前記対象ロボットと前記代替ロボットとの位置を入れ替える、処理部と、
を備える制御装置。 - 請求項1に記載の制御装置であって、
前記条件は、前記対象ロボットよりも作業負荷が低いという条件である、制御装置。 - 請求項1に記載の制御装置であって、
前記条件は、前記対象ロボットよりも作業負荷が低く、かつ、前記故障時期が前記保守時期と同じかまたは前記保守時期よりも遅いという条件である、制御装置。 - 請求項1に記載の制御装置であって、
前記条件は、前記対象ロボットよりも作業負荷が低く、かつ、前記故障時期が最も遅いという条件である、制御装置。 - 請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載の制御装置であって、
前記処理部は、前記対象ロボットの作業負荷を前記代替ロボットが負担した場合の前記代替ロボットの故障時期を推測し、前記推測された前記代替ロボットの故障時期が前記保守時期よりも早い場合には、前記作業の入れ替えを行わない、制御装置。 - 請求項5に記載の制御装置であって、
前記処理部は、前記作業の入れ替えを行わない場合に、前記対象ロボットの作業負荷を低減する、制御装置。 - 請求項5に記載の制御装置であって、
前記処理部は、前記作業の入れ替えを行わない場合に、前記保守時期を早める、制御装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の制御装置であって、
前記故障予測部は、前記ロボットを構成する複数の部品についてそれぞれ故障時期の予測を行い、
前記処理部は、前記故障時期が予め定められた保守時期よりも早いか否かを判定するにあたり、前記複数の部品のうち、最も故障時期の早い部品の故障時期が、前記保守時期よりも早いか否かを判定する、制御装置。 - 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の制御装置であって、
前記複数のロボットは、複数のセルに属しており、
前記処理部は、前記対象ロボットが属するセルとは異なるセルに属するロボットから前記代替ロボットを選定する、制御装置。 - 移動機構を有する複数のロボットの制御方法であって、
各前記ロボットの故障時期を予測し、
前記故障時期が予め定められた保守時期よりも早いか否かを判定し、
前記故障時期が前記保守時期よりも早いと判定されたロボットである対象ロボットの作業を、予め定められた条件に該当する代替ロボットの作業と入れ替え、
前記対象ロボットと前記代替ロボットとの位置を入れ替える、
制御方法。
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ID=69622893
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JP (1) | JP2020030673A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021132820A (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-13 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
-
2018
- 2018-08-23 JP JP2018156476A patent/JP2020030673A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021132820A (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-13 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
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