JP2020029707A - 排水トラップ - Google Patents

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Abstract

【課題】更なる低床化が可能な排水トラップを提供する。【解決手段】浴槽11の底部に設けられた排水部の下流側に設けられ、下方側へ延設された部位と当該下方側へ延設された部位の下端から水平方向へ延設された部位とを有する第1流路部21Cと、第1流路部21Cの下流側に設けられ、第1流路部21Cの下流側端部に対して斜め上方に延設された第2流路部21Dと、第2流路部21Dの下流側に設けられ、第2流路部21Dの下流側端部に対して斜め下方側へ延設された部位を有する第3流路部21Eと、を有する第1排水トラップ21。【選択図】図6

Description

本開示は、排水トラップに関する。
下記特許文献1には、排水構造、シャワー室の排水構造、洗濯機用防水パンの排水構造が開示されている。この排水構造では、排水トラップの上端より低い位置に洗い場の床面を配置している。これにより、洗い場の低床化を図ることができる。
特開2010−59654号公報
ところで、更なる低床化を図る場合は、配管の径が従来の勾配配管よりも小さいサイホン排水管を適用することが考えられるが、サイホン排水管に従来の構造の排水トラップを適用しても、排水トラップ内に封水を溜めるためにはある程度の高さが必要であり、この高さに応じて床下空間を確保する必要がある。このため、更なる低床化が難しかった。
本発明は、更なる低床化が可能な排水トラップを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る排水トラップは、水回り器具の底部に設けられた排水部の下流側に設けられ、下方側へ延設された部位と当該下方側へ延設された部位の下端から水平方向へ延設された部位とを有する第1流路部と、前記第1流路部の下流側に設けられ、前記第1流路部の下流側端部に対して斜め上方に延設された第2流路部と、前記第2流路部の下流側に設けられ、前記第2流路部の下流側端部に対して斜め下方側へ延設された部位を有する第3流路部と、を有している。
請求項1に記載の発明によれば、排水トラップは、第1流路部、第2流路部及び第3流路部を有している。第1流路部は、水回り器具の底部に設けられた排水部の下流側に設けられかつ下方側へ延設された部位と当該下方側へ延設された部位の下端から水平方向に延設された部位とを有する構成とされている。第2流路部は、第1流路部の下流側に設けられかつ第1流路部の下流側端部に対して斜め上方に延設されている。第3流路部は、第2流路部の下流側に設けられかつ第2流路部の下流側端部に対して斜め下方側へ延設された部位を有している。したがって、排水トラップは、部分的に上方側へ突出した凸状とされている。これによって、第1流路部及び第2流路部内に封水を溜めておくことができる。つまり、流路自体に形成される簡易な形状の封水溜まりの内部に封水を溜めておくことができるので、排水トラップの構造を簡素化して排水トラップの設置に必要な空間を少なくすることができる。
請求項2に記載の発明に係る排水トラップは、請求項1記載の発明において、前記第3流路部の下流側には、水平方向に延設された第4流路部が設けられ、前記第2流路部と前記第4流路部との下端の高さは同一とされている。
請求項2に記載の発明によれば、第4流路部は、第3流路部の下流側に設けられかつ水平方向に延設されており、第2流路部と第4流路部との下端の高さは同一とされていることから、第2流路部と第4流路部とを床スラブ上に配置することができる。したがって、第4流路部の下流側にサイホン排水管を接続した場合に、サイホン排水管を床スラブ上に這わせて敷設させることができるので、施工性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明に係る排水トラップは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1流路部には、下方側へ向かって突出された壁部が設けられている。
請求項3に記載の発明によれば、第1流路部には、下方側へ向かって突出された壁部が設けられているので、凸状に形成された排水トラップの凸部の上方への突出量が小さい場合でも排水トラップの封水が破られるのを抑制することができる。
請求項4に記載の発明に係る排水トラップは、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記第3流路部には、上方側へ向かって突出された越流部が設けられている。
請求項4に記載の発明によれば、第3流路部には、上方側へ向かって突出された越流部が設けられているので、凸状に形成された排水トラップの凸部の上方への突出量が小さい場合でも排水トラップの封水が破られるのを抑制することができる。
請求項5に記載の発明に係る排水トラップは、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記第2流路部より下流側には、通気管が接続されている。
請求項5に記載の発明によれば、第2流路部より下流側には、通気管が接続されていることから、他の水回り器具との同時排水など、排水トラップに負圧が生じた場合に、通気管から外気が取り込まれるので、排水トラップの封水が破られるのを抑制することができる。
請求項6に記載の発明に係る排水トラップは、請求項4を引用する請求項5に記載の発明において、前記通気管は、前記第3流路部における前記越流部の上端部より高い位置にて水平に接続されている。
請求項6に記載の発明によれば、通気管は、第3流路部における越流部の上端部より高い位置にて水平に接続されていることから、封水溜まりから離れた位置にて通気管が排水トラップに接続されている。つまり、床下空間における封水溜まりがある箇所以外の空間に余裕がある箇所にて通気管を排水トラップに接続することができる。また、通気管が水平に接続されていることで、床下空間の高さをより小さくすることができる。
本発明に係る排水トラップによれば、更なる低床化を実現することができる。
第1実施形態に係るサイホン排水システムの概要を示す断面図である。 第1実施形態に係る排水構造の概略を示す斜視図である。 第1実施形態に係る排水構造において、浴槽からの排水時の初期段階を示す断面図である。 サイホン力発生後の排水状態を示す断面図である。 第1実施形態に係る排水構造において、洗い場からの排水状態を示す断面図である。 第1実施形態に係る排水構造の第1排水トラップを示す断面図である。 (A)は比較例に係る排水構造の第1排水トラップ及び排水管を示す平面図及び断面図であり、(B)は第1実施形態に係る排水構造の第1排水トラップ及び排水管を示す平面図及び断面図である。 第1実施形態における排水構造において、浴槽のエプロンを着脱可能とした構成を示す分解斜視図である。 第1実施形態の変形例に係る排水構造の第1排水トラップを示す断面図である。 第2実施形態に係る排水構造を模式的に示す斜視図である。 第3実施形態に係る排水構造を模式的に示す斜視図である。 第4実施形態に係る排水構造を模式的に示す斜視図である。 参考例1に係る排水構造を模式的に示す斜視図である。 参考例2に係る排水構造を模式的に示す斜視図である。 第5実施形態に係る排水構造を示す断面図である。 第6実施形態に係る排水構造を示す断面図である。 第7実施形態に係る排水構造の第1排水トラップを示す断面図である。 第7実施形態に係る排水構造の第1排水トラップを示す平面図である。 第8実施形態に係る排水構造の第1排水トラップを示す断面図である。 第8実施形態に係る排水構造の第1排水トラップを示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1において、本実施形態に係るサイホン排水システム10は、排水立て管14と、排水構造16とを有している。
排水立て管14は、建物15の床スラブ24の貫通穴25を貫通している。この排水立て管14には、後述する竪管31B,32Bを連結する排水継手28が設けられており、上部の排水立て管14からの排水と、後述する浴槽11や洗い場12等の水廻り器具からの排水とを合流させるように構成されている。なお、以下の説明にて使用する各図では、配管構造を分かり易く説明するため、管継手等、各配管、各配管の接続部分の構成及び配管の方向等が適宜省略及び簡略化されて示されている。
(排水構造)
排水構造16は、水廻り器具の一例たる浴槽11と、水廻り器具の一例たる洗い場12と、排水トラップとしての第1排水トラップ21と、第2排水トラップ22と、通気管としての第1バイパス管18と、第1サイホン排水管31と、第2サイホン排水管32とを有している。
浴槽11は、水20を貯めて使用される第1の水廻り器具の一例であり、排水が、貯水後に排水される溜め流し排水となる。洗い場12は、第2の水廻り器具の一例であり、排水が、貯水のない連続排水となる。浴槽11と洗い場12は、間隙Sを空けて互いに隣り合っている。浴槽11と洗い場12とは、図示されるように互いに一体であってもよく、また互いに別体であってもよい。
第1排水トラップ21及び第2排水トラップ22は、汚臭やガス等の逆流を防止するためのいわゆる封水式トラップである。第1排水トラップ21は、浴槽11の排水部41に設けられている。第2排水トラップ22は、洗い場12の排水部42に設けられている。
図2に示されるように、第1バイパス管18は、第1排水トラップ21の下流側部位の一例たる排水管51と、第2排水トラップ22の下流側部位の一例たる排水管52とを接続する管体である。第1バイパス管18は、浴槽11と洗い場12との間の間隙S(図1参照)に、通常使用時に使用者からは見えないように設けられている。第1バイパス管18を間隙Sに設けることで、スペースを有効利用できる。
図3に示されるように、第1バイパス管18における管路の少なくとも一部、例えば最上部18Hは、第1排水トラップ21及び第2排水トラップ22の双方よりも上方に位置している。ここで、「第1排水トラップ21及び第2排水トラップ22の双方よりも上方」とは、第1排水トラップ21の上面21Aより上方、かつ第2排水トラップ22の上面22Aより上方を意味する。第1バイパス管18は、例えば逆U字形に形成され、第1排水トラップ21側の縦管部18Aと、第2排水トラップ22側の縦管部18Bと、縦管部18A,18Bの接続部18Dとを有している。接続部18Dは、例えば水平方向に延びている。最上部18Hとは、この管路の底面であり、該底面が、第1排水トラップ21及び第2排水トラップ22の双方よりも上方に位置している。接続部18Dにおける管路の底面の高さが一定でない場合には、最も高い位置が最上部18Hとなる。なお、第1バイパス管18の管路の少なくとも一部として、最上部18Hを挙げたが、最上部18H以外の部位が、第1排水トラップ21及び第2排水トラップ22の双方よりも上方に位置していてもよい。
排水管51は、第1排水トラップ21から横方向に延び第1バイパス管18の縦管部18Aに合流する上横管部51Aと、縦管部18Aの下端から下方へ延びる縦管部51Bと、縦管部51Bの下端から横方向に延びる下横管部51Cとを有している。同様に、排水管52は、第2排水トラップ22から横方向に延び第1バイパス管18の縦管部18Bに合流する上横管部52Aと、縦管部18Bの下端から下方へ延びる縦管部52Bと、縦管部52Bの下端から横方向に延びる下横管部52Cとを有している。なお、排水管51,52の構成はこれに限られず、第1排水トラップ21及び第2排水トラップ22からそれぞれ排水可能な構成であればよい。
第1バイパス管18には、吸気弁30が設けられている。この吸気弁30は、外部からの空気を第1バイパス管18へ通過させると共に、第1バイパス管18から外部へ排水及び空気を通過させないための部品である。吸気弁30は、例えば縦管部18Aの延長部18Cの上端に設けられている。この延長部18Cを含めると、第1バイパス管18はh字を反転させた鏡文字の形に形成されているともいえる。第1バイパス管18を反対側から見ると、h字形となる。なお、吸気弁30は、第1バイパス管18における接続部18Dに設けられていてもよい。また、延長部18C及び吸気弁30を縦管部18Bの上方に設けてもよい。
第1バイパス管18における管路の最上部18Hの高さ位置は、浴槽11に貯められた水20の標準的な水頭Hの高さ位置と同等以上であることが望ましい。水頭Hの基準は、例えば、浴槽11の底である。標準的な水頭Hとは、人の入浴時に浴槽11内に貯めるお湯の量に相当し、例えば人が浴槽11内で座ったときに浴槽11から溢れない程度のお湯の量に相当する。最上部18Hは、第1バイパス管18における縦管部18A,18B間で越流が生じない最大の高さであり、接続部18Dの底面の高さに相当する。
図2において、第1サイホン排水管31は、第1排水トラップ21及び第1バイパス管18の下流側に接続されている。また、第2サイホン排水管32は、第2排水トラップ22及び第1バイパス管18の下流側に接続されている。
具体的には、第1サイホン排水管31は、排水管51の下横管部51Cの末端に接続されている。また、図1において、第1サイホン排水管31は、排水を横方向へ流す横引き管31Aと、排水立て管14に接続され横引き管31Aからの排水を下方へ流す竪管31Bとを有している。また、第2サイホン排水管32は、排水を横方向へ流す横引き管32Aと、排水立て管14に接続され横引き管32Aからの排水を下方へ流す竪管32Bとを有している。竪管31B,32Bの下端は、排水継手28に接続されている。なお、第1サイホン排水管31は、第2サイホン排水管32の奥側に並列に配置されている。
図6に示されるように、第1排水トラップ21は、排水部41の下流側に設けられていると共に、管状に形成されている。具体的には、第1排水トラップ21は、第1流路部21Cと、第2流路部21Dと、第3流路部21Eと、第4流路部21Fとを有している。第1流路部21Cは、排水部41に対応した位置、すなわち排水部41の下方側に下方側へ向けて延設されていると共に、途中で水平方向に折れ曲がっている。具体的には、第1流路部21Cは、下方側へ延設された部位21CCと、下方側へ延設された部位21CCの下端から水平方向に延設された部位21CBとで構成されており、水平方向に延設された部位21CBは、床スラブ24(図1参照)上に載置されている。つまり、第1流路部21Cは、第1排水トラップ21における浴槽11側の端部21CAから、水平方向に延設された部位21CBと第2流路部21Dとの境界B1までの間の範囲とされている。
第2流路部21Dは、第1流路部21Cの下流側に隣接して設けられており、第1流路部21Cの下流側端部(水平方向に延設された部位21CB)に対して斜め上方に延設されている。つまり、第2流路部21Dは、境界B1から、斜め上方に延設された部位と第3流路部21Eの水平方向へ延設された部位との境界B2までの間の範囲とされている。
第3流路部21Eは、第2流路部21Dの下流側に隣接して設けられており、水平方向に延設された部位21EAと、第2流路部21Dの下流側端部(水平方向に延設された部位21EA)に対して斜め下方側へ延設された部位21EBとを有している。第3流路部21Eにおける水平方向に延設された部位21EAは、第2流路部21Dとの境界B2から水平方向に延設されており、床スラブ24(図1参照)に対して離間されている。第3流路部21Eにおける斜め下方側へ延設された部位21EBは、水平方向に延設された部位21EAから斜め下方側、すなわち床スラブ24側へ向けて延設されている。つまり、第3流路部21Eは、境界B2から、斜め下方側へ延設された部位21EBと第4流路部21Fのとの境界B3までの範囲とされている。
第4流路部21Fは、第3流路部21Eの下流側に隣接して設けられており、水平方向に延設されて床スラブ24(図1参照)上に載置されている。つまり、第4流路部21Fは、境界B3から、第1サイホン排水管31が接続された端部までの範囲とされている。また、第4流路部21Fと、第2流路部21Dとの下端は、同一の高さとされており、それぞれ床スラブ24上に載置されている。換言すると、第1排水トラップ21は、排水管51が一体となった構成とされている。
上述の構成により、第1排水トラップ21は、部分的に上方側へ向けた凸部23を有している。この凸部23内の第1流路部21C側に封水溜まり21Gが形成される。
第1排水トラップ21における第1流路部21Cの浴槽11側の開口は、上方側(上流側)が下方側(下流側)に対して拡径されている。換言すると、第1排水トラップ21の浴槽11側の開口は、それ以外の部位に対して径方向外側へ張り出されている。また、図7(A)に示されるように、一般的な排水管51は、径寸法が第1排水トラップ21の径寸法より細く設定されている。これに対し、本実施形態の第1排水トラップ21の径寸法は、図7(B)に示されるように、浴槽11の近傍、すなわち排水部41に対応した部位である拡径された部位の寸法に近い径寸法が下流側へ略一定に続くように設定されており、一般的な排水管51よりも太く設定されている。
図6に示されるように、第1排水トラップ21の凸部23における底部21ECの上方へ延設された部位、すなわち第2流路部21Dの頂点に水平に延設された第3流路部21Eの水平方向に延設された部位21EAには、越流部として第1トラップ壁21EDが形成されている。この第1トラップ壁21EDは、上流側から下流側へ向かう方向を板厚方向とすると共に、水平方向に延設された部位21EA内にて上方側へ向けて突出されている。なお、第1トラップ壁21EDが設けられている第3流路部21Eの水平方向に延設された部位21EAは、第1流路部21Cの下流側端部(水平方向に延設された部位21CB)に対して斜め上方に延設された部位に設けられていることで、第1流路部21Cの水平方向に延設された部位21CBに対して高い位置に設けられている。つまり、第1トラップ壁21EDの根元部は、第1流路部21Cの水平方向に延設された部位21CBの底壁に対してそもそも高い位置に設けられている。これにより、封水溜まり21G内に必要とする封水の量を確保することができる。
一方、第1排水トラップ21の第1トラップ壁21EDより上流側の上部には、壁部としての第2トラップ壁21CDが形成されている。この第2トラップ壁21CDは、上流側から下流側へ向かう方向を板厚方向とすると共に、上部から下方側へ向けて突出されている。なお、第1トラップ壁21ED及び第2トラップ壁21CDのそれぞれの突出量は、第1排水トラップ21の下流側等からの気圧の変動により封水破れが起こらない程度に設定されている。
第1バイパス管18は、第1排水トラップ21の凸部23における封水溜まり21Gより上方の部位に接続されている。具体的には、第1排水トラップ21の凸部23における第3流路部21Eの斜め下方側へ延設された部位21EBの上方側に第1バイパス管18が水平に接続されている。水平に接続された第1バイパス管18は、洗い場12と床スラブ24(図1参照)との間を通り間隙S(図1参照)へと配設されている。
また、図7(B)に示されるように、第1排水トラップ21の下流側の部位が一般的な排水管51よりも太く設定されているため、第2トラップ壁21CDが形成された部位における流路Sの面積を一般的な太さの配管における流路S(図7(A)参照)に比べて大きくできる。これにより、つまりを抑制することができる。
図8に示されるように、排水構造16においては、洗い場12の浴槽11側の側面を構成するエプロン40を着脱可能に構成してもよい。この場合、エプロン40を取り外すことにより、排水構造16のメンテナンスを容易に行うことが可能となる。
(実施形態の作用・効果)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図3において、本実施形態に係る排水構造16では、浴槽11からの排水は、貯水後に排水される溜め流し排水となるため、洗い場12からの排水と比較して、多くの排水が一度に排水される。浴槽11からの排水は、第1排水トラップ21を通って排水管51の上横管部51A、縦管部51B、下横管部51Cを通じて、第1サイホン排水管31へ流れて行く(矢印A方向)。第1サイホン排水管31においてサイホン力が発生するまで、余剰の排水は第1バイパス管18に流入する(矢印B方向)。第1バイパス管18内の空気は、排水の流入に伴い第2排水トラップ22側へ押し出される(矢印C方向)。
第1バイパス管18は逆U字形に形成されており、管路の最上部18Hが第1排水トラップ21及び第2排水トラップ22の双方よりも上方に位置するので、第1バイパス管18に流入した排水は第2排水トラップ22側には流れ難い。特に、第1バイパス管18における管路の最上部18Hの高さ位置が、浴槽11に貯められた水の標準的な水頭Hの高さ位置と同等である場合には、縦管部18Aから縦管部18Bへの越流は生じ難い。なお、第2排水トラップ22の封水が破られない程度の越流は、生じてもよい。
図4において、第1サイホン排水管31にサイホン力が発生すると、浴槽11からの排水及び第1バイパス管18に流入していた排水が、第1サイホン排水管31を通じて速やかに排出され(矢印A方向)、浴槽11の水位が低下して行く(矢印D方向)。このとき、吸気弁30から第1バイパス管18に外気が取り込まれるので(矢印E方向)、第2排水トラップ22側に負圧が作用することが抑制される。このため、第2排水トラップ22の封水が破られることはない。
このように、排水構造16によれば、従来のような一時貯留槽を用いなくても、浴槽11からの溜め流し排水が洗い場12へ溢れることを抑制できる。
一方、図5において、洗い場12からの排水は、貯水のない連続排水となる。洗い場12からの排水は、第2排水トラップ22を通って排水管52の上横管部52A、縦管部52B、下横管部52Cを通じて、第2サイホン排水管32へ流れて行く(矢印F方向)。第1バイパス管18における管路内の空気は、第1バイパス管18を通じて第1排水トラップ21側へ押し出されるので(矢印G方向)、洗い場12からの排水がスムーズに行われる。連続排水の場合には水頭が殆どないため、第1バイパス管18の縦管部18Bに排水が流入しない。第2サイホン排水管32にサイホン力が発生すると、洗い場12からの排水が、第2サイホン排水管32を通じて速やかに排出される(矢印F方向)。このとき、洗い場12のみからの排水であれば、第1バイパス管18に負圧が生じることは殆どないが、浴槽11との同時排水時など、第1バイパス管18に負圧が生じた場合には、吸気弁30から外気が取り込まれるので、第1排水トラップ21及び第2排水トラップ22の封水が破られることはない。
図1において、本実施形態に係るサイホン排水システム10では、第1サイホン排水管31が有する横引き管31A及び竪管31Bを通じて、浴槽11からの排水を排水立て管14へ流すことができる。また、このサイホン排水システム10では、第2サイホン排水管32が有する横引き管32A及び竪管32Bを通じて、洗い場12からの排水を排水立て管14へ流すことができる。
図6に示されるように、排水トラップ21は、第1流路部21C、第2流路部21D、第3流路部21E及び第4流路部21Fを有している。第1流路部21Cは、浴槽11の底部に設けられかつ下方側へ延設された部位21CCと当該下方側へ延設された部位21CCの下端から水平方向に延設された部位21CBとを有する構成とされている。第2流路部21Dは、第1流路部21Cの下流側に設けられかつ第1流路部21Cの下流側端部に対して斜め上方に延設されている。第3流路部21Eは、第2流路部21Dの下流側に設けられかつ第2流路部21Dの下流側端部に対して斜め下方側へ延設された部位を有している。第4流路部21Fは、第3流路部21Eの下流側に設けられかつ水平方向に延設されている。したがって、排水トラップ21は、部分的に上方側へ突出した凸状とされている。これによって、第1流路部21C及び第2流路部21D内に封水を溜めておくことができる。つまり、流路自体に形成される簡易な形状の封水溜まり21Gの内部に封水を溜めておくことができるので、排水トラップ21の構造を簡素化して排水トラップ21の設置に必要な空間を少なくすることができる。これにより、更なる低床化を実現することができる。
また、第2流路部21Dと第4流路部21Fとの下端の高さは同一とされていることから、第2流路部21Dと第4流路部21Fとを床スラブ24(図1参照)上に配置することができる。したがって、第4流路部21Fの下流側に第1サイホン排水管31を接続した場合に、第1サイホン排水管31を床スラブ24上に這わせて敷設させることができるので、施工性を向上させることができる。
さらに、第1流路部21Cには、下方側へ向かって突出された第2トラップ壁21CDが設けられているので、凸状に形成された排水トラップ21の凸部23の上方への突出量が小さい場合でも排水トラップ21の封水が破られるのを抑制することができる。
さらにまた、第3流路部21Eには、上方側へ向かって突出された第1トラップ壁21EDが設けられているので、凸状に形成された排水トラップ21の凸部23の上方への突出量が小さい場合でも排水トラップ21の封水が破られるのを抑制することができる。
また、第2流路部21Dより下流側には、第1バイパス管18が接続されていることから、他の水回り器具との同時排水など、排水トラップ21に負圧が生じた場合に、第1バイパス管18から外気が取り込まれるので、排水トラップ21の封水が破られるのを抑制することができる。
さらに、第1バイパス管18は、第3流路部21Eにおける第1トラップ壁21EDの上端部より高い位置にて水平に接続されていることから、封水溜まり21Gから離れた位置にて第1バイパス管18が排水トラップ21に接続されている。つまり、床下空間における封水溜まり21Gがある箇所以外の空間に余裕がある箇所にて第1バイパス管18を排水トラップ21に接続することができる。また、第1バイパス管18が水平に接続されていることで、床下空間の高さをより小さくすることができる。
さらにまた、連通管21Bは、下流側から上流側へ向かうに連れて拡径された略円筒状に形成されていることから、溜め流し排水により一時に多くの排水がある場合でも下流側へとスムーズに流すことができる。
このように、本実施形態に係る排水構造16及びサイホン排水システム10によれば、従来のような一時貯留槽が不要となるので、溜め流し排水が行われる浴槽11等の設置場所の更なる低床化が可能となる。
[第1実施形態の変形例]
上述した実施形態では、第1排水トラップ21の凸部23における第3流路部21Eの斜め下方側へ延設された部位21EBの上方側に第1バイパス管18が水平に接続された構成とされているが、これに限らず、図9に示されるように、壁部12Aへ貫通された第4流路部21Fに第1バイパス管18が垂直に接続される構成としてもよい。
なお、上述した凸部23は、第1排水トラップ21に適用されているが、これに限らず、第2排水トラップ22も第1排水トラップ21と同一の構成としてもよい。
[第2実施形態]
図10において、本実施形態に係る排水構造26は、第1排水トラップ21の下流側部位及び第2排水トラップ22の下流側部位の少なくとも一方、例えば双方に、補助チャンバ71,72を有している。補助チャンバ71は、第1排水トラップ21の下流側部位に設けられている。補助チャンバ72は、第2排水トラップ22の下流側部位に設けられている。
補助チャンバ71,72は、例えば排水管51,52にそれぞれ設けられた大径部(内径拡大部)である。補助チャンバ71,72の高さ寸法は、従来の一時貯留槽よりも小さく設定されており、第1排水トラップ21、第2排水トラップ22及び排水管51,52の配置に必要な空間内に配置可能な大きさとされる。したがって、補助チャンバ71,72の設置のために床下空間を余分に必要とすることはない。
図示の例では、補助チャンバ71,72は何れも第1バイパス管18の上流側に配置されているが、補助チャンバ71,72の何れか一方又は双方が、第1バイパス管18の下流側に配置されていてもよい。
この排水構造26では、補助チャンバ71,72により、第1バイパス管18の容量を超えた余剰の排水を受け入れることができる。浴槽11(図1)から汲み上げた水を洗い場12(図1)で使用した場合、通常時よりも大量の水が洗い場12から排出される。このような場合でも、補助チャンバ71,72で排水を受け入れることで、洗い場12からの排水が滞ることを抑制できる。また、浴槽11からの、より大量の溜め流し排水に対応することができる。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
[第3実施形態]
図11において、本実施形態に係る排水構造36では、第1バイパス管18に、吸気弁30(図2)の代わりとなる通気管74が接続されている。通気管74は、例えば建物の屋外まで延び、末端74Aが大気に開放されている。
この排水構造36では、吸気弁30(図2)の代わりに通気管74が設けられているので、吸気弁30の配置スペースが不要となる。
第1サイホン排水管31にサイホン力が発生した際、通気管74から第1バイパス管18に外気が取り込まれるので、第2排水トラップ22の封水が破られることはない。第2サイホン排水管32にサイホン力が発生した際にも、通気管74から第1バイパス管18に外気が取り込まれるので、第1排水トラップ21の封水が破られることはない。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
[第4実施形態]
図12において、本実施形態に係る排水構造46は、他の排水トラップ83,84と、サイホン排水管93,94と、個別通気管103,104と、ヘッダ80と、合流通気管90とを有している。
他の排水トラップ83は、他の水廻り器具の一例たる洗濯機の排水部(図示せず)に対して設けられる。他の排水トラップ84は、他の水廻り器具の一例たる洗面台に対して設けられる。他の排水トラップ83,84は、汚臭やガス等の逆流を防止するためのいわゆる封水式トラップである。
他の排水トラップ83の下流側には、排水管113が接続されている。サイホン排水管93は、排水管113の下流側に接続されている。また、他の排水トラップ84の下流側には、排水管114が接続されている。サイホン排水管94は、排水管114の下流側に接続されている。
個別通気管103は、一端が他の排水トラップ83の下流側部位(排水管113)に接続されている。また、個別通気管104は、一端が他の排水トラップ84の下流側部位(排水管114)に接続されている。個別通気管103,104の他端は、それぞれヘッダ80に接続されている。
ヘッダ80は、通気管74及び個別通気管103,104が接続された管継手である。合流通気管90は、ヘッダ80に接続されると共に、大気に開放されている。具体的には、合流通気管90は、例えば建物の屋外まで延び、末端90Aが大気に開放されている。
この排水構造46では、吸気弁30(図2)の代わりに通気管74及び個別通気管103,104が設けられているので、吸気弁30の配置スペースが不要となる。また、通気管74及び個別通気管103,104をヘッダ80に集合させ、合流通気管90を通じて大気に開放する構成としている。したがって、通気管74や個別通気管103,104をそれぞれ屋外まで延ばす必要がない。これにより、一括で吸排気ができると共に、通気管74や個別通気管103,104を個々に大気に開放して配置する場合と比較して、部品点数を減らすことができる。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
[参考例1]
図13において、本参考例に係る排水構造56では、第1排水トラップ21から延びる排水管51の下流側に、第1サイホン排水管31が接続されている。また、第2排水トラップ22から延びる排水管52の下流側に、第2サイホン排水管32が接続されている。つまり、第1排水トラップ21からの排水経路と、第2排水トラップ22からの排水経路とが、互いに独立している。
したがって、第1排水トラップ21からの溜め流し排水が行われても、その排水が第2排水トラップ22側へ流入することはない。このため、浴槽11からの溜め流し排水が洗い場12へ溢れることを抑制できる(図1)。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
[参考例2]
図14において、本参考例に係る排水構造66は、参考例1において、吸気弁111,112が更に設けられている。排水管51には、上方に延びる分岐管121が接続されている。吸気弁111は、該分岐管121の上端に設けられている。また、排水管52には、上方に延びる分岐管122が接続されている。また、吸気弁112は、該分岐管122の上端に設けられている。吸気弁111,112の構成は、第1実施形態の吸気弁30と同様である。
本参考例では、参考例1と同様に、第1排水トラップ21からの溜め流し排水が行われても、その排水が第2排水トラップ22側へ流入することはない。このため、浴槽11からの溜め流し排水が洗い場12へ溢れることを抑制できる(図1)。
排水管51に吸気弁111が追加されているので、第1排水トラップ21からの排水時には、吸気弁111から外気が取り込まれる。また、排水管52に吸気弁112が追加されているので、第2排水トラップ22からの排水時には、吸気弁112から外気が取り込まれる。したがって、第1排水トラップ21からの排水、及び第2排水トラップ22からの排水が、何れも流れ易くなる。
他の部分については、第1実施形態又は参考例1と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
[第5実施形態]
図15において、本実施形態に係る排水構造86は、第2バイパス管218を有している。この第2バイパス管218は、第1バイパス管18の最上部より低い位置において第1バイパス管18における第1排水トラップ21側と第2排水トラップ22側とを接続している。第2バイパス管218における管路の底面は、第2排水トラップ22の上面22Aよりも低く配置されている。また、第2バイパス管218における管路の底面は、排水管52の上横管部52Aの底面52Dよりも高く配置されている。
第2バイパス管218は、例えば横方向に延びている。なお、第2バイパス管218は、水平方向に対して傾斜したり、湾曲していたりしてもよい。このように、第2バイパス管218における管路の底面の高さが一定でない場合には、底面のうち最も高い位置が、第2排水トラップ22の上面22Aよりも低く、上横管部52Aの底面52Dよりも高く配置されている。
第1バイパス管18における例えば接続部18Dには、第1逆止弁19が設けられている。第1逆止弁19は、第2排水トラップ22側から第1排水トラップ21側への流れを許容し、その反対側の流れを許容しないように構成されている。なお、第1逆止弁19の位置は接続部18Dに限られず、例えば縦管部18Bに設けられていてもよい。また、第1逆止弁19は、第1排水トラップ21側から第2排水トラップ22側への流れをある程度許容する構成であってもよい。
第2バイパス管218には、第2逆止弁219が設けられている。第2逆止弁219は、第2排水トラップ22側から第1排水トラップ21側への流れを許容し、その反対側の流れを許容しないように構成されている。なお、第2逆止弁219は、第1排水トラップ21側から第2排水トラップ22側への流れをある程度許容する構成であってもよい。
洗い場12からの排水が第2排水トラップ22に入りきらずに満水になるような場合でも、本実施形態によれば、余剰の排水は第2バイパス管218を通って排水管51の縦管部51B、下横管部51Cを通じて、第1サイホン排水管31(図1)へ流れて行く(矢印H方向)。本実施形態では、第2バイパス管218における管路の底面が、排水管52の上横管部52Aの底面52Dよりも高く配置されている。したがって、洗い場12からの排水が常に第2バイパス管218へ流れることはなく、第2サイホン排水管32が速やかに満流になるので、サイホン起動が遅くなることはない。
また、本実施形態では、第2バイパス管218における管路の底面が、第2排水トラップ22の上面22Aよりも低く配置されている。したがって、第2排水トラップ22から排水が溢れそうな場合に第2バイパス管218へ排水が流れるので、排水が第2排水トラップ22から溢れることを抑制できる。
更に、第2バイパス管218に第2逆止弁219が設けられているので、第2バイパス管218を通じた第1排水トラップ21側から第2排水トラップ22側への流れが抑制される。また、第1バイパス管18の接続部18Dに第1逆止弁19が設けられているので、浴槽11からの排水時に、第1バイパス管18を通じた第1排水トラップ21側から第2排水トラップ22側への流れ、つまり縦管部18Aから縦管部18Bへの越流がより一層生じ難くなる。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
[第6実施形態]
図16において、本実施形態に係る排水構造76は、第5実施形態における第1バイパス管18の第1逆止弁19を省略した構成とされている。第1バイパス管18では、第1実施形態で述べたように、最上部18Hの高さの設定を適切に行うことにより、第1バイパス管18における縦管部18A,18B間で越流が生じないようにできる。したがって、本実施形態のように第1逆止弁19を省略することで、構成を簡素化し、低コスト化が可能となる。
[第7実施形態]
図17において、本実施形態に係る排水構造130は、第1排水トラップ132を有している。この第1排水トラップ132は、排水部41の下流側に設けられていると共に、管状に形成されている。具体的には、第1排水トラップ132は、第1流路部132Cと、第2流路部132Dと、第3流路部132Eと、第4流路部132Fとを有している。第1流路部132Cは、排水部41に対応した位置、すなわち排水部41の下方側に設けられていると共に、途中で水平方向に折れ曲がっている。この第1流路部132Cの水平部分は、床スラブ24(図1参照)上に載置されている。つまり、第1流路部132Cは、第1排水トラップ132における浴槽11側の端部132CAから、水平に延設された部位132CBと第2流路部132Dとの境界B1までの間の範囲とされている。
第2流路部132Dは、第1流路部132Cの下流側に隣接して設けられており、第1流路部132Cの水平方向に延設された部位132CBに対して斜め上方に延設されている。つまり、第2流路部132Dは、境界B1から、第2流路部132Dと第3流路部132Eとの境界B2までの間の範囲とされている。
第3流路部132Eは、第2流路部132Dの下流側に隣接して設けられており、斜め下方側へ延設されている。第3流路部132Eは、第2流路部132Dから斜め下方側、すなわち床スラブ24側へ向けて延設されている。つまり、第3流路部21Eは、境界B2から、第3流路部132Eと第4流路部132Fのとの境界B3までの範囲とされている。
第4流路部132Fは、第3流路部132Eの下流側に隣接して設けられており、水平方向に延設されて床スラブ24(図1参照)上に載置されている。つまり、第4流路部132Fは、境界B3から、第1サイホン排水管31が接続された端部までの範囲とされている。また、第4流路部21Fと、第2流路部21Dとの下端は、同一の高さとされており、それぞれ床スラブ24上に載置されている。換言すると、第1排水トラップ132は、第1実施形態における排水管51が一体となった構成とされている。
第1排水トラップ132の浴槽11側の開口は、上方側(上流側)が下方側(下流側)に対して拡径されている。換言すると、第1排水トラップ132の浴槽11側の開口は、それ以外の部位に対して径方向外側へ張り出されている。
第1流路部132Cには、凸部136が設けられている。凸部136は、第1流路部132Cの下方側へ延設された部位132CCの側壁及び水平に延設された部位132CBの上壁132B側とで形成されると共に、下方側へ延設された部位132CCの側壁に沿うように下方側へ向かって突出されかつ先端部136Aが第1流路部132Cの底壁132Aと離間されている。
第1排水トラップ132における凸部136の下流側には、越流部138が設けられている。越流部138は、第1排水トラップ132の底壁132Aにおける第2流路部132Dと第3流路部132Eとの境界B2に設けられており、上方側へ向かって突出されかつ先端部138Aが凸部136の先端部136Aより高い場所に位置している。すなわち、越流部138は、斜め上方側に延設された第2流路部132Dの頂点に設けられている。換言すると、凸部136と越流部138との間には、第1排水トラップ132の底壁132Aに対し斜め上方側へ延設された傾斜部としての第2流路部132Dが設けられている。この第1排水トラップ132の第1流路部132Cと第2流路部132Dとの越流部138より低い部位に封水溜まり140が形成される。
図18に示されるように、第1排水トラップ132における凸部136と越流部138とに対応した部位には、拡幅部142がそれぞれ形成されている。この拡幅部142は、平面視にて第1排水トラップ132の径方向外側に拡径された部位であり、凸部136と底壁132Aとの間の流路の断面積及び越流部138と上壁132B(図6参照)との間の流路の断面積が、排水部41の断面積と同一以上になるようにそれぞれ形成されている。
図17に示されるように、第1バイパス管18は、第1排水トラップ132の第2流路部132Dにおける封水溜まり140より上方の部位に水平に接続されている。
本実施形態では、基本的な構成が第1実施形態と同一の構成とされているので、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、第1排水トラップ132は、凸部136と越流部138との間に、第1排水トラップ132の底壁132Aに対し斜め上方へ延設された第2流路部132Dが設けられていることから、第2流路部132Dも含めて封水を溜めることができる封水溜まり140を設けることができる。これにより、第1排水トラップ132を大型化することなく封水量を確保できるので、第1排水トラップ132の設置に必要な空間をより少なくすることができる。
また、第1排水トラップ132内における凸部136の先端部136Aと底壁132Aとの間の流路の断面積が排水部41の断面積と同一以上となるように形成されていることで、凸部136が設けられた部位においても流量を確保することができる。したがって、排水をスムーズに行うことができる。
さらに、第1排水トラップ132内における越流部138の先端部138Aと上壁132Bとの間の流路の断面積が排水部41の断面積と同一以上になるように拡幅部142(図8参照)が形成されていることで、越流部138が設けられた部位においても流量を確保することができる。したがって、排水をスムーズに行うことができる。
[第8実施形態]
図19において、本実施形態に係る排水構造150は、第7実施形態に対して第1排水トラップ154の凸部152が第1排水トラップ154の上流側から下流側へ向かうに連れて突出量が徐々に大きくなるように形成されている。すなわち、凸部152は、第1流路部132Cの下方側へ延設された部位132CCの側壁及び水平に延設された部位132CBの上壁とで形成されると共に、第1排水トラップ154の上流側から下流側に向かうに連れて底壁132A側への突出量が大きくされた湾曲面152Aを有している。
図20に示されるように、第1排水トラップ154における凸部152と越流部138(図19参照)との間の部位には、拡幅部156が形成されている。この拡幅部156は、平面視にて凸部152と越流部138との間を略一定に第1排水トラップ154の径方向外側へ拡径させた部位であり、凸部152と底壁132Aとの間の流路の断面積及び越流部138と上壁132Bとの間の流路の断面積が、排水部41の断面積と同一以上になるように形成されている。
本実施形態では、基本的な構成が第7実施形態と同一の構成とされているので、第7実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、凸部152は、第1排水トラップ154における上流側から下流側へ向かうに連れて突出量が徐々に大きくなるように設定されていることから、排水が流れる際に凸部152に当たる排水をスムーズに凸部152の先端部152Bへと案内させることができる。つまり、排水時の抵抗を抑制することができる。
さらに、拡幅部156が、平面視にて凸部152と越流部138との間を略一定に第1排水トラップ154の径方向外側へ拡径させるように形成されていることから、第1排水トラップ154内の封水の量を多くすることができる。これにより、封水破れを抑制することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
また、水廻り器具の一例として浴槽11を挙げたが、水廻り器具は、洗濯機等、排水が溜め流しとなる器具であってもよい。また、その他の水廻り器具の一例として洗い場12を挙げたが、その他の水廻り器具は、洗面台、台所、食洗機等、排水が連続排水となる器具であってもよい。
第1バイパス管18に吸気弁30が設けられるものとしたが、第1排水トラップ21や第2排水トラップ22の封水が破られることがなければ、吸気弁30を省略してもよい。
11・・・浴槽(水回り器具)、12・・・洗い場(水回り器具)、18・・・第1バイパス管(通気管)、21・・・第1排水トラップ(排水トラップ)、22・・・第2排水トラップ(排水トラップ)、21C・・・第1流路部、21CD・・・第2トラップ壁(壁部)、21D・・・第2流路部、21E・・・第3流路部、21ED・・・第1トラップ壁(越流部)、21F・・・第4流路部、41・・・排水部、42・・・排水部

Claims (6)

  1. 水回り器具の底部に設けられた排水部の下流側に設けられ、下方側へ延設された部位と当該下方側へ延設された部位の下端から水平方向へ延設された部位とを有する第1流路部と、
    前記第1流路部の下流側に設けられ、前記第1流路部の下流側端部に対して斜め上方に延設された第2流路部と、
    前記第2流路部の下流側に設けられ、前記第2流路部の下流側端部に対して斜め下方側へ延設された部位を有する第3流路部と、
    を有する排水トラップ。
  2. 前記第3流路部の下流側には、水平方向に延設された第4流路部が設けられ、
    前記第2流路部と前記第4流路部との下端の高さは同一とされている、
    請求項1記載の排水トラップ。
  3. 前記第1流路部には、下方側へ向かって突出された壁部が設けられている、
    請求項1又は請求項2記載の排水トラップ。
  4. 前記第3流路部には、上方側へ向かって突出された越流部が設けられている、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の排水トラップ。
  5. 前記第2流路部より下流側には、通気管が接続されている、
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の排水トラップ。
  6. 前記通気管は、前記第3流路部における前記越流部の上端部より高い位置にて水平に接続されている、
    請求項4を引用する請求項5に記載の排水トラップ。
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