JP2020029686A - 可縮部材の製造方法、可縮部材およびトンネル - Google Patents

可縮部材の製造方法、可縮部材およびトンネル Download PDF

Info

Publication number
JP2020029686A
JP2020029686A JP2018155272A JP2018155272A JP2020029686A JP 2020029686 A JP2020029686 A JP 2020029686A JP 2018155272 A JP2018155272 A JP 2018155272A JP 2018155272 A JP2018155272 A JP 2018155272A JP 2020029686 A JP2020029686 A JP 2020029686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tunnel
compressible member
main body
cylindrical body
cement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018155272A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7304141B2 (ja
Inventor
史隆 水野
Fumitaka Mizuno
史隆 水野
一雄 坂井
Kazuo Sakai
一雄 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP2018155272A priority Critical patent/JP7304141B2/ja
Publication of JP2020029686A publication Critical patent/JP2020029686A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7304141B2 publication Critical patent/JP7304141B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

【課題】トンネル内空の安定を確保することが可能とした可縮部材とその製造方法、および、大土被りトンネル等で大きな地圧が作用する地山条件でのトンネル掘削において、トンネル内空の安定を確保することが可能としたトンネルを提案する。【解決手段】対向する二面を被加圧面とする円柱状の可縮部材3と、この可縮部材3の製造方法と、この可縮部材3をトンネル支保工を横断するように配設したトンネル。可縮部材3は、多孔質軽量骨材を含むセメント系材料の硬化体からなる本体部4と、本体部4の被加圧面以外の面を覆う円筒体5とを備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、可縮部材の製造方法、可縮部材およびトンネルに関する。
山岳工法のトンネル施工では、トンネル側面に吹き付けられた吹付けコンクリート、地山面に沿って建て込まれた鋼製支保工および地山に打設されたロックボルト等のトンネル支保工によりトンネルの安定性を確保している。
大土被りトンネルの地質不良地山では、地山の変形量が増大し、トンネル支保工に対して大きな地圧が作用する場合がある。大きな応力が発生することが予想されるトンネルでは、トンネルの安全性を確保するために、トンネル支保工の剛性や強度を増加させる場合がある。ところが、鋼製支保工の断面性能の向上や高剛性化、吹付けコンクリートの高強度化や吹付け厚の増加等によりトンネル支保工の剛性や強度を増加させると、材料費および施工の手間が増加するとともに、トンネルの断面寸法にも影響が及ぶ。
そのため、トンネル支保工を横断するように可縮部材を介設し、地山の変形を可縮部材により吸収することで、トンネル支保工に作用する応力を低減するトンネルの安定化方法が検討されている。
このようなトンネルの安定化方法に使用する可縮部材として、本出願人は、特許文献1や特許文献2において、トンネル支保工の圧縮強度よりも低い圧縮強度の本体部と、この本体部に周設されたポリプロピレン繊維からなる補強体とを備える可縮部材を開示している。この可縮部材によれば、補強体によって、本体部への適切な拘束力を与えることで、脆性的な破壊を抑制し、じん性を確保できる。
特開2018−003361号公報 特開2018−040147号公報
本発明は、特許文献1および特許文献2に記載の可縮部材について、研究開発を進めて更に改良した可縮部材の製造方法および可縮部材を提案するとともに、この可縮部材を利用したトンネルを提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、可縮部材の製造方法は、セメント、多孔質軽量骨材および水を含むセメント系材料を生成する工程と、円筒体の内部に前記セメント系材料を打設する工程とを備えている。
また、本発明の可縮部材は、対向する二面を被加圧面とする円柱状の部材であって、多孔質軽量骨材を含むセメント系材料の硬化体からなる本体部と、前記本体部の前記被加圧面以外の面を覆う円筒体とを備えている。
さらに、本発明のトンネルは、アーチ状あるいはリング状のトンネル支保工と、前記トンネル支保工を横断するように配設された前記可縮部材とを備えている。
かかる可縮部材の製造方法、可縮部材およびトンネルによれば、円筒体の拘束力よりじん性が確保されているため、支保工の脆性的な破壊が抑制される。したがって、トンネル支保工を横断するように当該可縮部材を配設した場合には、トンネル支保工に対して大きな地圧が作用した場合であっても、トンネルの支保構造の耐力が急激に低下することが防止される。また、円筒体を採用しているので、可縮部材の製造時の手間を省略することができる。すなわち、円筒体を残存型枠とするため、型枠の脱型を要する従来の製造方法に比べて、手間を低減することができる。
円筒体を、スパイラル管により形成すれば、円筒体が座屈し難く、可縮部材の応力が急激に低下することを抑制することができる。
また、可縮部材の本体部は、多孔質軽量骨材を使用することによりトンネル支保工よりも低強度に形成される。一般的にコンクリートは強度と剛性に正の相関があり、本体部の強度が周辺のトンネル支保工の強度よりも低ければ、本体部の剛性も同様に周辺のトンネル支保工の剛性よりも小さくなる。したがって、地山に変形が生じた場合であっても、変形が可縮部材に集中するので、トンネルの支保構造を維持することを可能としている。
さらに、本体部は、セメント系固化材と多孔質軽量骨材とにより構成されているため、練り混ぜやすく、製造しやすい。
本発明によれば、スパイラル管等の円筒体を型枠としているため、可縮部材の成形が容易である。また、円筒体としてスパイラル管を利用した場合は、スパイラル管を任意の長さに切断することで、トンネル支保工の形状に応じた長さに成形することができる。このように、本発明の可縮部材によれば、トンネル内空の安定を確保することが可能となる。また、当該可縮部材を利用すれば、大土被りトンネル等で大きな地圧が作用する地山条件でのトンネル掘削において、トンネル内空の安定を確保することが可能となる。
(a)は本実施形態に係るトンネルを示す断面図、(b)はトンネルの支保構造を示す縦断図である。 (a)は可縮部材の設置状況を示す斜視図、(b)は他の形態に係る可縮部材の設置状況を示す斜視図である。 可縮部材を示す斜視図である。 他の形態に係る可縮部材を示す断面図である。 可縮部材の実験に使用した供試体の斜視図であって、(a)は実施例、(b)は比較例である。 可縮部材の実験結果を示すグラフである。
本実施形態では、図1(a)に示すように、山岳工法により施工されるトンネル1において、トンネル支保工2の一部に可縮部材3が介設された支保構造について説明する。
本実施形態のトンネル支保工2は、図1(b)に示すように、吹付けコンクリート21、鋼製支保工22およびロックボルト23を備えている。吹付けコンクリート21および鋼製支保工22は、アーチ状(馬蹄形状)に形成されている。なお、吹付けコンクリート21および鋼製支保工22の形状は限定されるものではなく、例えばリング状であってもよい。
トンネル支保工2は、地山Gの掘削により露出した地山G(トンネル側面)に対して一次吹付け21a(吹付けコンクリート21の一部)を行った後、鋼製支保工22を建て込み、さら二次吹付け21b(吹付けコンクリート21の残り部分)およびロックボルト23の打設を行うことにより形成する。鋼製支保工22は、前回の施工サイクルで建て込まれた鋼製支保工22から所定の間隔をあけて建て込む。ロックボルト23の打設は、トンネル1の周囲の地山Gに対してロックボルト孔を穿孔し、このロックボルト孔にロックボルト23を挿入することにより行う。
なお、トンネル支保工2の構成は、地山状況に応じて適宜変更することが可能である。例えば、吹付けコンクリート21の吹付け厚さや、鋼製支保工22やロックボルト23の設置の有無、配設ピッチ、寸法等を適宜変更してもよい。また、上半のロックボルト23に代えてフォアポーリング工法やAGF工法等を採用してもよい。さらに、必要に応じて補助工法を組み合わせてもよい。また、吹付けコンクリート21は、必ずしも複数の層(一次吹付け21aおよび二次吹付け21b)に分ける必要はない。また、ロックボルト23は、一次吹付け21aの施工後に、鋼製支保工22の建て込みとともに打設してもよい。
可縮部材3は、図1(a)に示すように、アーチ状に形成された吹付けコンクリート21(トンネル支保工2)を横断(分断)するように配設されている。本実施形態では、予め所定の位置に可縮部材3を配置した状態で地山Gに対して吹付けコンクリート21を吹き付けることで、可縮部材3を配置する。なお、可縮部材3の設置方法は限定されるものではなく、例えば、吹付けコンクリート21の施工後に可縮部材3を設置するための凹部を形成してもよい。または、吹付けコンクリート21の施工時に、箱抜き等により予め吹付けコンクリート21にトンネル軸方向に沿った間隙を形成しておき、この間隙に可縮部材3を配設してもよい。また、一次吹付け21aの施工後に、二次吹付け21bを横断(分断)するように可縮部材3を配置し、二次吹付け21bの施工を行ってもよい。可縮部材3は、トンネル1の1つの横断面に対して4カ所に配設されている。また、可縮部材3は、図2(a)に示すように、トンネル1の軸方向に対して連続的に配設されている。隣り合う可縮部材3同士の間および可縮部材3の背面(地山Gの面)には、隙間が形成されているのが望ましい。なお、可縮部材3の数および配置は限定されるものではない。また、可縮部材3は、図2(b)に示すように、鋼製支保工22を構成する鋼材22a同士の間に介設してもよい。
可縮部材3は、図3に示すように、対向する二面を被加圧面とする円柱状の本体部4と、本体部4の対向する二面(被加圧面)以外の面を覆う円筒体5と、円筒体5の外面に周設(被覆)された帯状の繊維シート(シート材6)とからなる。
本体部4は、セメントと、多孔質軽量骨材と、水とを含むセメント系材料の硬化体により形成されている。本実施形態では、多孔質軽量骨材として、パーライトを使用する。ここで、本明細書における「パーライト」とは、岩石材料(例えば黒曜石等の火山岩)を高温で急速に加熱発泡させてできる多孔質軽量骨材である。なお、多孔質軽量骨材は、空隙を多く含む粒状体であればパーライトに限定されるものではなく、例えば、いわゆる人工軽量骨材、発泡煉石、ガラス発泡体または発泡スチロール粒を使用してもよい。また、多孔質軽量骨材には、市販されている材料を使用してもよいし、可縮部材3用に製造した材料を使用してもよい。また、本体部4を構成するセメント系材料は、モルタルであってもよいし、コンクリートであってもよい。本体部4の配合は限定されるものではないが、本体部4の圧縮強度が吹付けコンクリート21の圧縮強度よりも低くなる配合とする。なお、本体部4の圧縮強度は、多孔質軽量骨材の強度に依存することが予想されるため、所望の圧縮強度が確保できる多孔質軽量骨材を選定あるいは製造するのが望ましい。
円筒体5は、スパイラル管からなる。スパイラル管は、帯状の鋼板を螺旋状に巻きながら、鋼板の側縁同士を接合することにより円管状に形成されている。本実施形態では、市販のスパイラル管を所定の長さに切断して使用する。なお、円筒体5は、必ずしもスパイラル管である必要はなく、例えば、鋼管であってもよいし、鋼板を筒状に加工することにより形成されたものであってもよい。また、円筒体5は、必ずしも金属製である必要はない。
シート材6は、図3に示すように、その縁同士が重ねられた状態で、円筒体5にらせん状に巻き付けられている。本実施形態では、シート材6として、ポリプロピレン繊維を縦横に織ることにより形成された織布を使用する。この織布は、いわゆる土木シートとして一般的に使用されている。シート材6は、上記織布を5cm巾の帯状に裁断して形成する。なお、シート材6の幅は5cmに限定されるものではない。また、シート材6を構成する繊維はポリプロピレンに限定されるものではなく、例えば、アラミド繊維やポリエチレン繊維等であってもよい。
可縮部材3の製造方法は、次のとおりである。まず、セメント、多孔質軽量骨材、水等を混練してセメント系材料を生成する。なお、スパイラル管を所定の高さで切断することにより円筒体5を形成しておく。次に、当該セメント系材料を円筒体5の内部に打設し、養生することで本体部4を形成する。本体部4のトンネル周方向の端面(被加圧面)は、露出させておく。本体部4に所定の強度が発現したら、円筒体5の外周面にシート材6を巻き付ける。すなわち、シート材6は、トンネル周方向に対して交差する方向で円筒体5に巻き付ける。このとき、シート材6を巻き付ける際の重ね合わせ代を1cmとする。なお、シート材6は、セメント系材料の打設前に、予め円筒体5に巻き付けておいてもよい。また、シート材6の幅および重ね合わせ代は限定されるものではなく、適宜決定すればよい。また、シート材6は、円筒体5に対して、多重に巻き付けてもよい。本実施形態では、円筒体5に接着剤としてエポキシ樹脂を適量塗布した後、シート材6を巻き付け、さらに可縮部材3(シート材6)の外周囲にエポキシ樹脂を塗布してシート材6に浸み込ませる。なお、接着剤はエポキシ樹脂に限定されるものではない。また、接着剤を塗布するタイミングおよび回数は限定されるものではない。
本実施形態の可縮部材3によれば円筒体5の拘束力によりじん性が確保されているため、トンネル支保工2の脆性的な破壊が抑制される。本体部4は、円柱状で、かつ、円筒体5によって覆われているため、圧縮力が作用すると同時に円筒体5によって拘束される。なお、可縮部材3は、本体部4が圧縮力によって径方向に膨張することによって外部拘束部材(円筒体5およびシート材6)の拘束効果が発揮される。また、本体部4の断面形状を円形にすることで、小ひずみ(数%程度)レベルにおいても円筒体5による拘束効果が発揮される。なお、本体部4が矩形断面の場合は、外部拘束部材に引張力が加わるまで時間を要する。そのため、降伏後に応力(耐力)が急激に大きく低下することがない。また、円筒体5およびシート材6の拘束力によって、脆性的に破壊しない可縮部材3が形成される。したがって、可縮部材3が、例えば、ひずみ50%まで圧縮された場合であっても、トンネル支保工2としての機能が維持される。その結果、トンネル1の内空が安定するまで可縮部材3がひずみ続けることで、支保構造の安定性が保持される。
また、可縮部材3の本体部4は、多孔質軽量骨材を使用することによりトンネル支保工2よりも低強度に形成されている。コンクリートは、一般的に強度と剛性に正の相関がある。したがって、本体部4の強度が周辺のトンネル支保工2の強度よりも低ければ、本体部4の剛性も同様に周辺のトンネル支保工2の剛性よりも小さくなる。そのため、本実施形態のトンネル1では、地山Gに変形が生じた場合であっても、変形が可縮部材3に集中するので、トンネル1の支保構造を維持することが可能である。また、本体部4は、セメント系固化材と多孔質軽量骨材との混合体により構成されているため、鋼繊維を多量に含むコンクリートと比較して容易に練り混ぜることができ、製造時の手間の低減を可能としている。
円筒体5としてスパイラル管を使用しているため、拘束効果が高く、小ひずみレベルにおける応力低下を抑制することができる。そのため、可縮部材3の急激な耐力低下が抑制される。円筒体5は、本体部4が変形した際に、帯状の板材が本体部4の軸方向(トンネル周方向)にスライドして重なり合うので、本体部4に対する拘束効果が高くなる。したがって、本体部4が変形した場合であっても、トンネル1の支保構造としての耐力が急激に低下することが防止されている。また、スパイラル管により構成された円筒体5が残存型枠として機能するため、本体部4の成形が容易である。すなわち、本体部4を個別に成形する場合に比べて、型枠の組立、脱型を要する手間を低減することができる。また、円筒体5は、スパイラル管を任意の長さに切断することで、トンネル支保工2の規模等に応じた長さに成形することができる。
また、円筒体5の周囲にシート材6を巻き付けることで、降伏後の応力状態の調整が可能である。また、帯状のシート材6は、円筒体5にらせん状に巻き付けられているため、本体部4がトンネル周方向に圧縮(軸圧縮)された場合であっても、シート材6はスライドして、たわむことなく円筒体5(本体部4)の拘束効果を維持することができる。また、本体部4が軸圧縮した際にシート材6がスライドすることで、シート材6が積層された状態となるため、側方の拘束効果が向上する。
可縮部材3を構成する各材料(本体部4、円筒体5およびシート材6)は、比較的入手しやすい材料により構成されているため、可縮部材3を容易に製造することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、シート材6を省略してもよい。すなわち、可縮部材3は、図4に示すように、多孔質軽量骨材を含むセメント系材料の硬化体からなる本体部4と、本体部4の被加圧面以外の面を覆う円筒体5とにより構成されたものであってもよい。
また、シート材6は、本体部4の側面を拘束することができれば、必ずしもその縁同士を重ねた状態で巻き付ける必要はない。また、シート材6は、帯状であればよく、必ずしも繊維シートである必要はない。
次に、本実施形態の可縮部材3について一軸圧縮試験を行い、軸ひずみが50%に到達するまで、脆性破壊しないことを確認した。
本実験では、実施例として、図5(a)に示すように、スパイラル管からなる円筒体5と、円筒体5の内部にパーライトを骨材としたモルタルを充填してなる円柱状の本体部4と、円筒体5の外面に螺旋状に撒き付けられたポリプロピレン製のシート材6とからなる可縮部材3について、一軸圧縮試験を行った。可縮部材3は、直径φ200mm、高さH400mmの本体部4に、肉厚0.6mmの円筒体5が外装されており、円筒体5の外面に50mm巾のシート材6を重ね代10mmで二重に巻き付けた。
また、比較例として、図5(b)に示すように、パーライトを骨材としたモルタルからなる幅W800×奥行きD300×高さH400の本体部4の外面に5cm巾のシート材6を重ね代1cmで二重に巻き付けた供試体30についても一軸圧縮試験を行った。
一軸圧縮試験結果を図6に示す。
図6に示すように、比較例(L)は、圧縮力により本体部4が降伏すると、応力が大きく(5N/mm以下まで)低下する。一方、実施例(L)の可縮部材3は、剛性が大きい円筒体5が小ひずみレベルで拘束効果を発揮し、応力がほとんど低下しない。
また、実施例(L)では、本体部4が円柱状に形成されているため、圧縮力が作用した際に周方向に膨張するため、外部拘束部材(円筒体5およびシート材6)に引張力が作用し、小ひずみレベルにおいても拘束効果が付与される。
本実施形態の可縮部材3によれば、本体部4の拘束効果が向上し、降伏後大きな応力低下がなく、かつ、軸ひずみ50%まで脆性的に破壊しないことが実証された。
1 トンネル
2 トンネル支保工
21 吹付けコンクリート
22 鋼製支保工
3 可縮部材
4 本体部
5 円筒体
6 シート材

Claims (4)

  1. セメントと、多孔質軽量骨材と、水とを含むセメント系材料を生成する工程と、
    円筒体の内部に前記セメント系材料を打設する工程と、を備えていることを特徴とする、可縮部材の製造方法。
  2. 対向する二面を被加圧面とする円柱状の可縮部材であって、
    多孔質軽量骨材を含むセメント系材料の硬化体からなる本体部と、
    前記本体部の前記被加圧面以外の面を覆う円筒体と、を備えていることを特徴とする、可縮部材。
  3. 前記円筒体は、スパイラル管であることを特徴とする、請求項2に記載の可縮部材。
  4. アーチ状あるいはリング状のトンネル支保工と、
    前記トンネル支保工を横断するように配設された請求項2または請求項3に記載の可縮部材と、を備えていることを特徴とする、トンネル。
JP2018155272A 2018-08-22 2018-08-22 可縮部材の製造方法 Active JP7304141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018155272A JP7304141B2 (ja) 2018-08-22 2018-08-22 可縮部材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018155272A JP7304141B2 (ja) 2018-08-22 2018-08-22 可縮部材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020029686A true JP2020029686A (ja) 2020-02-27
JP7304141B2 JP7304141B2 (ja) 2023-07-06

Family

ID=69623915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018155272A Active JP7304141B2 (ja) 2018-08-22 2018-08-22 可縮部材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7304141B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111828062A (zh) * 2020-07-30 2020-10-27 高速铁路建造技术国家工程实验室 一种基于大变形隧道环向释压导洞的锚筒结构及其施工方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02296953A (ja) * 1989-05-08 1990-12-07 Taisei Corp 複合構造材及び複合構造材の製造方法
JPH08239898A (ja) * 1995-03-01 1996-09-17 Kensetsu Kiso Eng Co Ltd 高強度構造体
JPH08509037A (ja) * 1993-04-17 1996-09-24 ザ ユニバーシティ オブ シェフィールド 耐力部材の修理および補強
JPH09158116A (ja) * 1995-12-04 1997-06-17 Nippon Steel Corp 鉄筋コンクリート柱脚構造
CN104047610A (zh) * 2014-05-30 2014-09-17 甘肃省交通规划勘察设计院有限责任公司 复合衬砌结构
JP2018040147A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 大成建設株式会社 可縮部材およびトンネル

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02296953A (ja) * 1989-05-08 1990-12-07 Taisei Corp 複合構造材及び複合構造材の製造方法
JPH08509037A (ja) * 1993-04-17 1996-09-24 ザ ユニバーシティ オブ シェフィールド 耐力部材の修理および補強
JPH08239898A (ja) * 1995-03-01 1996-09-17 Kensetsu Kiso Eng Co Ltd 高強度構造体
JPH09158116A (ja) * 1995-12-04 1997-06-17 Nippon Steel Corp 鉄筋コンクリート柱脚構造
CN104047610A (zh) * 2014-05-30 2014-09-17 甘肃省交通规划勘察设计院有限责任公司 复合衬砌结构
JP2018040147A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 大成建設株式会社 可縮部材およびトンネル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111828062A (zh) * 2020-07-30 2020-10-27 高速铁路建造技术国家工程实验室 一种基于大变形隧道环向释压导洞的锚筒结构及其施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7304141B2 (ja) 2023-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6778061B2 (ja) 可縮部材およびトンネル
KR101597751B1 (ko) 능동형 지보재 및 숏크리트를 와이어네트로 일체화시킨 터널 및 그 시공 방법
JP6769754B2 (ja) 可縮部材
JP6730883B2 (ja) 可縮支保工の設計方法
KR20140121119A (ko) 연결근이 일체로 구성된 고강도 pc부재용 phc파일, phc파일 제조방법 및 이를 이용한 지하 합벽 시공방법
JP2018150752A (ja) トンネル躯体の構築方法
JP5456947B1 (ja) 複合杭
JP6872231B2 (ja) 長期耐久性を有する岩盤斜面の補強構造およびその施工方法
JP7304141B2 (ja) 可縮部材の製造方法
JP6770783B2 (ja) 中間定着具及び中間定着具の装着方法
JP2009280957A (ja) プレストレスト基礎梁および基礎梁へのプレストレス導入方法
JP2011184859A (ja) 複数微細ひび割れ型繊維補強セメント複合材料を用いたライニング方法および構造体
JP2005220554A (ja) スパイラルフープ筋を用いた軸方向へのプレストレスト構造のコンクリート構造物の構築方法及びそのコンクリート構造物
WO2020217481A1 (ja) トンネル支保工の構築方法
JPH0723624B2 (ja) 繊維強化コンクリ−ト構造
JP5922993B2 (ja) 複数微細ひび割れ型繊維補強セメント複合材料を用いた構造体およびライニング方法
JP6522450B2 (ja) Sc杭
JP5423185B2 (ja) コンクリート充填形式の橋脚構造
AU2016239986B2 (en) Construction element for creating a tunnel, tunnel comprising such an element and methods for constructing such an element and such a tunnel
JP2008144452A (ja) 既設建築物の耐震補強構造
JP2001295469A (ja) 鉄筋コンクリート柱の構築工法
JP2010059687A (ja) 柱部材の防食ライニング方法
JP2016003444A (ja) 分断材および現場造成杭の杭頭処理方法
JP2009121090A (ja) 鉄筋コンクリート柱
JP6533844B1 (ja) 地下構造物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7304141

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150