JP2020029391A - セラミックス焼成体の製造方法および治具 - Google Patents

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Yuma Kaneko
佑磨 金子
英司 小寺
Eiji Kodera
英司 小寺
郁也 武内
Ikuya Takeuchi
郁也 武内
鈴木 哲夫
Tetsuo Suzuki
哲夫 鈴木
鈴木 淳
Atsushi Suzuki
淳 鈴木
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Takumi Sanari
巧 佐成
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Abstract

【課題】単純な平板状の治具を用いてセラミックス焼成体の反りを効果的に修正する。【解決手段】略円板状のセラミックス焼成体を一対の平板状の治具により挟持して加圧した状態で、温度を上昇させた後、下降させることにより、セラミックス焼成体の反りを修正する工程を備えるセラミックス焼成体の製造方法は、式(1):R1×A1≦λ1×2π・L1/In(r2/r1)(ただし、R1:セラミックス焼成体と治具との間の接触熱伝達係数(W/m2・K)、A1:セラミックス焼成体と治具との間の接触面積(m2)、λ1:治具の熱伝導率(W/m・K)、L1:治具の厚さ(m)、r1:治具の最高温度域の直径であり具体的には20mm、r2:セラミックス焼成体の直径(mm))を満たす。【選択図】図6

Description

本明細書に開示される技術は、セラミックス焼成体の製造方法に関する。
セラミックス成形体を焼成することによりセラミックス焼成体を作製した後、治具を用いてセラミックス焼成体を加圧した状態で、セラミックス焼成体の温度を所定の温度まで上昇させた後、セラミックス焼成体の温度を室温まで下降させる反り修正を行うことにより、反りの小さいセラミックス焼成体を製造する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、反り修正の際に、治具からセラミックス焼成体に伝達される熱量がセラミックス焼成体の中心部と外周部とで異なることを考慮して、治具の中心部の厚さを薄くする技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平4−169786号公報 特開2016−74561号公報
上記特許文献1に記載の従来技術では、反り修正における降温時に、セラミックス焼成体の中心部付近に熱がこもることによってセラミックス焼成体における中心部付近と中心部よりも外側の周辺部との間で温度差が大きくなり、熱ひずみによってセラミックス焼成体の反りを効果的に修正することができない、という課題がある。また、上記特許文献2に記載の従来技術では、熱ひずみについて考慮されているものの、治具の構成が複雑であるために、治具の作製に手間がかかると共に治具の汎用性が低下し、さらに、セラミックス焼成体の中心部以外の複数箇所での反りを効果的に修正することができない、という課題がある。すなわち、従来の技術では、単純な平板状の治具を用いてセラミックス焼成体の反りを効果的に修正することができない、という課題がある。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示されるセラミックス焼成体の製造方法は、略円板状のセラミックス焼成体を一対の平板状の治具により挟持して加圧した状態で、セラミックス焼成体の温度を所定の温度まで上昇させた後、セラミックス焼成体の温度を下降させることにより、前記セラミックス焼成体の反りを修正する工程を備えるセラミックス焼成体の製造方法において、
式(1):R×A≦λ×2π・L/In(r/r
ただし、
:前記セラミックス焼成体と前記治具との間の接触熱伝達係数(W/m・K)
:前記セラミックス焼成体と前記治具との間の接触面積(m
λ:前記治具の熱伝導率(W/m・K)
:前記治具の厚さ(m)
:前記治具の最高温度域の直径であり、具体的には20mm
:前記セラミックス焼成体の直径(mm)
を満たす。上記式(1)における左辺は、セラミックス焼成体から治具への流入熱であり、上記式(1)における右辺は、治具内において、セラミックス焼成体と重なる内側部からセラミックス焼成体と重ならない外側部に向かって伝達される伝導伝熱である。すなわち、本セラミックス焼成体の製造方法では、セラミックス焼成体に対する反り修正における降温時に、治具内において、セラミックス焼成体と重なる内側部からセラミックス焼成体と重ならない外側部に向かって伝達される伝導伝熱が、セラミックス焼成体から治具への流入熱以上となり、セラミックス焼成体から治具へ流入した熱が、治具の内側部から外側部に向かって効率的に伝達される。そのため、本セラミックス焼成体の製造方法によれば、セラミックス焼成体に対する反り修正における降温時に、セラミックス焼成体の中心部付近に熱がこもることによってセラミックス焼成体における中心部付近と中心部よりも外側の周辺部との間で温度差が大きくなることを抑制することができる。その結果、セラミックス焼成体の反りを効果的に修正することができる。また、本セラミックス焼成体の製造方法では、セラミックス焼成体に対する反り修正に、単純な平板状の治具が用いられる。従って、本セラミックス焼成体の製造方法によれば、単純な平板状の治具を用いてセラミックス焼成体の反りを効果的に修正することができる。
(2)上記セラミックス焼成体の製造方法において、
式(2):(h×A)/(R×A)≧0.2
ただし、
:前記治具と空気との間の熱伝達係数(W/m・K)
:前記治具における前記セラミックス焼成体と重ならずに露出した部分の表面積(m
を満たす構成としてもよい。上記式(2)における左辺は、セラミックス焼成体から治具への流入熱に対する、治具における露出した部分から空気中への放出熱の比である。すなわち、本セラミックス焼成体の製造方法では、セラミックス焼成体から治具への流入熱に対する、治具における露出した部分から空気中への放出熱の比がある程度大きくなり、セラミックス焼成体から治具へ流入した熱が、治具における露出した部分から空気中に効率的に放出される。そのため、本セラミックス焼成体の製造方法によれば、セラミックス焼成体に対する反り修正における降温時に、セラミックス焼成体の中心部付近に熱がこもることによってセラミックス焼成体における中心部付近と中心部よりも外側の周辺部との間で温度差が大きくなることをさらに効果的に抑制することができ、その結果、セラミックス焼成体の反りをさらに効果的に修正することができる。
(3)本明細書に開示される治具は、略円板状のセラミックス焼成体を一対の平板状の治具により挟持して加圧した状態で、セラミックス焼成体の温度を所定の温度まで上昇させた後、セラミックス焼成体の温度を下降させることにより、前記セラミックス焼成体の反りを修正する際に用いられる前記治具において、
式(1):R×A≦λ×2π・L/In(r/r
ただし、
:前記セラミックス焼成体と前記治具との間の接触熱伝達係数(W/m・K)
:前記セラミックス焼成体と前記治具との間の接触面積(m
λ:前記治具の熱伝導率(W/m・K)
:前記治具の厚さ(m)
:前記治具の最高温度域の直径であり、具体的には20mm
:前記セラミックス焼成体の直径(mm)
を満たす。本治具によれば、単純な平板状の治具を用いてセラミックス焼成体の反りを効果的に修正することができる。
(4)上記治具において、
式(2):(h×A)/(R×A)≧0.2
ただし、
:前記治具と空気との間の熱伝達係数(W/m・K)
:前記治具における前記セラミックス焼成体と重ならずに露出した部分の表面積(m
を満たす構成としてもよい。本治具によれば、セラミックス焼成体の反りをさらに効果的に修正することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、静電チャック等の保持装置、サセプタ等の加熱装置、シャワーヘッド、といった半導体製造装置用部品を構成するセラミックス焼成体の製造方法や他のセラミックス焼成体の製造方法、それらのセラミックス焼成体の反りを修正する方法、それらの方法に用いられる治具等の形態で実現することが可能である。
本実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図である。 本実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。 本実施形態における静電チャック100の製造方法を示すフローチャートである。 セラミックス焼成体に対する反り修正の方法を概略的に示す説明図である。 セラミックス焼成体に対する反り修正の方法を概略的に示す説明図である。 セラミックス焼成体10Xに対する反り修正の詳細を示す説明図である。 2つの固体物300,300間の接触熱伝達係数Rの特定方法を示す説明図である。 セラミックス焼成体10Xから治具200への流入熱Qに対する、治具200から空気中への放出熱Qの比と、セラミックス焼成体10Xにおける温度差と、の関係についてのシミュレーション結果を示す説明図である。
A.実施形態:
A−1.静電チャック100の構成:
図1は、本実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図であり、図2は、本実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、静電チャック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。
静電チャック100は、対象物(例えば半導体ウェハW)を静電引力により吸着して保持する装置であり、例えば半導体製造装置の真空チャンバー内でウェハWを固定するために使用される。静電チャック100は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向(Z軸方向))に並べて配置されたセラミックス部材10およびベース部材20を備える。セラミックス部材10とベース部材20とは、セラミックス部材10の下面S2とベース部材20の上面S3とが上記配列方向に対向するように配置されている。
セラミックス部材10は、略円板状のセラミックス焼成体である。セラミックス部材10の直径は、例えば50mm〜500mm程度(通常は200mm〜350mm程度)であり、セラミックス部材10の厚さは、例えば1mm〜10mm程度である。
セラミックス部材10の形成材料としては、種々のセラミックスが用いられ得るが、強度や耐摩耗性、耐プラズマ性等の観点から、例えば、酸化アルミニウム(アルミナ、Al)または窒化アルミニウム(AlN)を主成分とするセラミックスが用いられることが好ましい。なお、ここでいう主成分とは、含有割合(重量割合)の最も多い成分を意味する。
セラミックス部材10の内部には、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)により形成されたチャック電極40が配置されている。Z軸方向視でのチャック電極40の形状は、例えば略円形である。チャック電極40に電源(図示せず)から電圧が印加されると、静電引力が発生し、この静電引力によってウェハWがセラミックス部材10の上面(以下、「吸着面」という)S1に吸着固定される。
また、セラミックス部材10の内部には、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)を含む抵抗発熱体により構成されたヒータ電極50が配置されている。ヒータ電極50に電源(図示せず)から電圧が印加されると、ヒータ電極50が発熱することによってセラミックス部材10が温められ、セラミックス部材10の吸着面S1に保持されたウェハWが温められる。これにより、ウェハWの温度分布の制御が実現される。
ベース部材20は、例えばセラミックス部材10と同径の、または、セラミックス部材10より径が大きい円形平面の板状部材であり、例えば金属(アルミニウムやアルミニウム合金等)により形成されている。ベース部材20の直径は、例えば220mm〜550mm程度(通常は220mm〜350mm程度)であり、ベース部材20の厚さは、例えば20mm〜40mm程度である。
ベース部材20は、セラミックス部材10の下面S2とベース部材20の上面S3との間に配置された接合部30によって、セラミックス部材10に接合されている。接合部30は、例えばシリコーン系樹脂やアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の接着剤を含んでおり、セラミックス部材10とベース部材20とを接合している。接合部30の厚さは例えば0.1mm〜1mm程度である。
ベース部材20の内部には冷媒流路21が形成されている。冷媒流路21に冷媒(例えば、フッ素系不活性液体や水等)が供給されると、ベース部材20が冷却され、接合部30を介したベース部材20とセラミックス部材10との間の伝熱(熱引き)によりセラミックス部材10が冷却され、セラミックス部材10の吸着面S1に保持されたウェハWが冷却される。これにより、ウェハWの温度分布の制御が実現される。
A−2.静電チャック100の製造方法:
次に、本実施形態における静電チャック100の製造方法を説明する。図3は、本実施形態における静電チャック100の製造方法を示すフローチャートである。
はじめに、略円板状のセラミックス成形体を作製する(S110)。セラミックス成形体の作製は、例えば、公知のシート積層法やプレス成形法により行うことができる。
シート積層法によるセラミックス成形体の作製方法の一例は、次の通りである。まず、アルミナ原料とブチラール樹脂と可塑剤と溶剤とを混合し、得られた混合物をドクターブレード法によってシート状に成形することにより、複数枚のセラミックスグリーンシートを作製する。また、所定のセラミックスグリーンシートに対して、スルーホールの形成やビア用インクの充填、チャック電極40やヒータ電極50の形成のための電極用インクの塗布等の必要な加工を行う。ビア用インクや電極用インクとしては、例えばタングステンやモリブデン、白金等の導電性材料とアルミナ原料とエトセル(登録商標)樹脂と溶剤とを混合してスラリー状としたメタライズインクが用いられる。その後、複数のセラミックスグリーンシートを積層して熱圧着し、所定のサイズに加工することにより、セラミックス成形体を得る。
次に、略円板状のセラミックス成形体を焼成することにより、略円板状のセラミックス焼成体を作製する(S120)。より詳細には、例えば、セラミックス成形体を、窒素中で脱脂した後、加湿した水素窒素雰囲気で、所定の温度(例えば1500〜1600℃)で常圧焼成する。このとき、例えば焼成温度ムラ等を原因として、作製されたセラミックス焼成体に反りが発生することがある。
次に、略円板状のセラミックス焼成体に対して反り修正を行うことにより、反りが修正されたセラミックス焼成体であるセラミックス部材10を作製する(S130)。図4および図5は、セラミックス焼成体に対する反り修正の方法を概略的に示す説明図である。図4には、反り修正の対象である複数のセラミックス焼成体10Xと、反り修正に使用される複数の治具200と、の積層体のXZ断面構成が示されており、図5には、図4のV−Vの位置におけるXY断面構成が示されている。
図4および図5に示すように、セラミックス焼成体10Xの反り修正には、治具200が用いられる。治具200は、平板状の部材であり、例えば、アルミナ等のセラミックスやモリブデン等の金属により形成されている。本実施形態では、Z軸方向視での治具200の形状は、セラミックス焼成体10Xより大きい略矩形である。セラミックス焼成体10Xの反り修正の際には、複数のセラミックス焼成体10Xが、間に治具200を挟んでZ軸方向(上下方向)に積層される。すなわち、各セラミックス焼成体10Xは、一対の治具200により挟持され、治具200および/または他のセラミックス焼成体10Xの自重や他の加圧部材(図示せず)による押圧力等によって加圧された状態となる。複数のセラミックス焼成体10Xが積層された状態において、各治具200の中央側の部分(後述する内側部IP)は、セラミックス焼成体10Xと重なっており、各治具200の外周側の部分(後述する外側部OP)は、セラミックス焼成体10Xと重ならず、外部に露出している。
このように、セラミックス焼成体10Xが一対の治具200により挟持されて加圧された状態で、加熱装置内に保持される。そして、加熱装置内を加熱することによってセラミックス焼成体10Xの温度を所定の昇温速度(例えば、1℃〜10℃/分程度)で所定の温度(例えば、1300℃〜1700℃程度)まで上昇させ、該温度を所定の時間(例えば、1時間〜5時間程度)だけ維持した後、加熱装置内を冷却することによってセラミックス焼成体10Xの温度を所定の降温速度(例えば、1℃〜5℃/分程度)で所定の温度(例えば、室温である25℃程度)まで下降させる。これにより、反りが修正されたセラミックス焼成体であるセラミックス部材10が得られる。反り修正のさらなる詳細については、後述する。
次に、セラミックス部材10とベース部材20とを、接合部30を介して接合する(S140)。具体的には、セラミックス部材10に加えて、ベース部材20および樹脂系の接着剤(図示せず)を準備する。ベース部材20は、例えばアルミニウム合金により形成される。接着剤は、例えばシリコーン系接着剤である。セラミックス部材10とベース部材20との間に接着剤を配置し、真空中で加圧しつつ加熱する。これにより、接着剤が硬化して接合部30が形成され、セラミックス部材10とベース部材20とが接合部30により接合される。その後、必要により後処理(外周の研磨、端子の形成等)を行う。以上の製造方法により、上述した構成の静電チャック100が製造される。
A−3.反り修正の詳細:
次に、上述したセラミックス焼成体10Xに対する反り修正について、さらに詳細に説明する。図6は、セラミックス焼成体10Xに対する反り修正の詳細を示す説明図である。セラミックス焼成体10Xに対する反り修正における降温時には、セラミックス焼成体10Xから治具200へと熱が伝達され、治具200の内部において、治具200におけるセラミックス焼成体10Xと重なっている中央側の部分(以下、「内側部」という)IPから、セラミックス焼成体10Xと重なっていない外周側の部分(以下、「外側部」という)OPへと熱が伝導され、治具200の外側部OPから空気中へと熱が放出される。このような熱の経路を介したセラミックス焼成体10Xの放熱が効率よく行われないと、セラミックス焼成体10Xの中心部付近に熱がこもり、セラミックス焼成体10Xにおける中心部付近と中心部よりも外側の周辺部との間で温度差が大きくなる。これにより、セラミックス焼成体10Xが熱ひずみを起こし、セラミックス焼成体10Xの反りを効果的に修正することができないおそれがある。本実施形態では、セラミックス焼成体10Xの反りを効果的に修正するために、以下に示す第1の条件および第2の条件を満たすように反り修正を行うものとしている。
A−3−1.第1の条件:
セラミックス焼成体10Xに対する反り修正についての第1の条件は、以下の式(11)が満たされることである。式(11)において、Qは、図6に示すように、セラミックス焼成体10Xから治具200への流入熱(W/K)であり、Qは、治具200内において内側部IPから外側部OPに向かって伝達される伝導伝熱(W/K)である。すなわち、式(11)に示される第1の条件は、治具200内において内側部IPから外側部OPに向かって伝達される伝導伝熱Qが、セラミックス焼成体10Xから治具200への流入熱Q以上であることである。
≦Q ・・・(11)
セラミックス焼成体10Xから治具200への流入熱Qは、以下の式(12)により算出することができる。
=R×A ・・・(12)
ただし、
:セラミックス焼成体10Xと治具200との間の接触熱伝達係数(W/m・K)
:セラミックス焼成体10Xと治具200との間の接触面積(m
なお、2つの固体物間の接触熱伝達係数Rは、以下のように特定することができる。図7は、2つの固体物300,300間の接触熱伝達係数Rの特定方法を示す説明図である。はじめに、固体物300(または300)の表面の温度T(またはT)と、2つの固体物300,300に挟まれた箇所の温度T2i,T2jとを、熱電対や温度センサ等の測定器により測定する。ここで、2つの固体物300,300間の伝熱量Qは、以下の式(13)により表される。また、x方向の伝熱量Qは等しいので、伝熱量Qは、固体物300(または300)の熱伝導率λ(またはλ)と、固体物300(または300)のx方向の厚さL(またはL)と、2つの固体物300,300間の接触面積Aとを用いて、以下の式(14)によっても表される。式(13)および(14)から、接触熱伝達係数Rを算出する以下の式(15)が導かれる。この式(15)を用いて、2つの固体物間の接触熱伝達係数R(例えば、セラミックス焼成体10Xと治具200との間の接触熱伝達係数R)を特定することができる。
Q=(T2i−T2j)/R ・・・(13)
Q=λ×A×((T−T2i)/L)=λ×A×((T2j−T)/L) ・・・(14)
R=L×(T2i−T2j)/(λ×A×(T−T2i))=L×(T2i−T2j)/(λ×A×(T2j−T)) ・・・(15)
また、本実施形態では、セラミックス焼成体10Xと治具200との間の接触面積Aは、図5に示すように、セラミックス焼成体10Xの上面または下面の面積に等しい。
また、治具200内において内側部IPから外側部OPに向かって伝達される伝導伝熱Qは、以下のように算出することができる。セラミックス焼成体10Xに対する反り修正における降温時には、治具200の内側部IPの内、セラミックス焼成体10Xの中心に近い略円柱状の中心部CPが、最高温度域となる。シミュレーション結果によると、治具200において、最高温度点からの温度差が0.1℃以内の領域を最高温度域である中心部CPとすると、中心部CPの直径は20mmとなる。セラミックス焼成体10Xから治具200へと流入した熱は、主として、治具200の内側部IPにおける中心部CP(最高温度域)から、内側部IPにおける中心部CP以外の部分(すなわち、略円筒状の部分)を通って外側部OPへと至る伝熱経路で、外側部OPへと伝達される。このような伝熱経路を介した伝導伝熱Qは、公知の円筒体における熱伝導モデルを用いた以下の式(16)により算出することができる。
=λ×2π・L×(T−T)/In(r/r) ・・・(16)
ただし、
λ:治具200の熱伝導率(W/m・K)
:治具200の厚さ(m)
:治具200の最高温度域である中心部CPの直径(具体的には20mm)
:治具200における内側部IPの直径(すなわち、セラミックス焼成体10Xの直径)(mm)
:治具200の中心部CPの外縁位置の温度(℃)
:治具200の内側部IPの外縁(内側部IPと外側部OPとの境界)位置の温度(℃)
また、上記式(16)において、T−T=1として単位温度差あたりの伝導伝熱Qを考えると、伝導伝熱Qは、以下の式(17)により算出することができる。
=λ×2π・L/In(r/r) ・・・(17)
上記式(11)、式(12)および式(17)を参照すると、セラミックス焼成体10Xに対する反り修正についての上述した第1の条件は、以下の式(1)が満たされることであると換言することができる。
×A≦λ×2π・L/In(r/r) ・・・(1)
上記式(1)から明らかなように、治具200の熱伝導率λが高いほど、また、治具200の厚さLが大きいほど、上述した第1の条件が満たされやすいと言える。本実施形態では、上述した第1の条件が満たされるように、例えば、治具200の熱伝導率λ(すなわち、治具200の材料)や治具200の厚さLが選択される。
A−3−2.第2の条件:
セラミックス焼成体10Xに対する反り修正についての第2の条件は、以下の式(21)が満たされることである。式(21)において、Qは、上述したように、セラミックス焼成体10Xから治具200への流入熱(W/K)である。また、式(21)において、Qは、図6に示すように、治具200の外側部OPから空気中へ放出される放出熱(W/K)である。また、式(21)において、Thは、所定の閾値である。すなわち、式(21)に示される第2の条件は、セラミックス焼成体10Xから治具200への流入熱Qに対する、治具200から空気中への放出熱Qの比が、所定の閾値Th以上であることである。
/Q≧Th ・・・(21)
治具200の外側部OPから空気中への放出熱Qは、以下の式(22)により算出することができる。
=h×A ・・・(22)
ただし、
:治具200と空気との間の熱伝達係数(W/m・K)
:治具200におけるセラミックス焼成体10Xと重ならずに露出した部分である外側部OPの表面積(m
なお、固体である治具200と流体である空気との間の熱伝達係数(対流熱伝達率)hは、以下のように算出することができる。まず、治具200の表面温度T(℃)や空気の温度T(℃)を熱電対や温度センサ等の測定器により測定する。また、治具200から空気への熱流束qHFS(W/m)を、熱流束センサを用いて測定すると共に、該熱流束センサの放射率を用いて、治具200から空気への熱流束(W/m)のうちの放射熱流束qrdを算出する。そして、治具200と空気との間の熱伝達係数hを、以下の式(23)により算出する。
=(qHFS−qrd)/(T−T) ・・・(23)
また、本実施形態では、治具200におけるセラミックス焼成体10Xと重ならずに露出した部分である外側部OPの表面積Aは、図5に示すように、治具200の上面または下面の面積から、セラミックス焼成体10Xの上面または下面の面積を減ずることにより算出することができる。
また、上記式(21)における閾値Thは、例えば、シミュレーション結果に基づき設定することができる。図8は、セラミックス焼成体10Xから治具200への流入熱Qに対する、治具200の外側部OPから空気中への放出熱Qの比と、セラミックス焼成体10Xにおける温度差と、の関係についてのシミュレーション結果を示す説明図である。図8に示すように、流入熱Qに対する放出熱Qの比が小さいほど、セラミックス焼成体10Xの放熱が効率的に行われず、セラミックス焼成体10Xにおける中心部付近と中心部よりも外側の周辺部との間での温度差が大きくなる傾向にある。一般に、例えばアルミナ等のセラミックス焼成体10Xにおける温度差が15℃以下であれば温度ひずみによる反りは発生しないため、図8に示すシミュレーション結果に基づき、上記式(21)における閾値Thを0.2と設定することができる。
上記式(21)、式(12)および式(22)を参照すると、セラミックス焼成体10Xに対する反り修正についての上述した第2の条件は、以下の式(2)が満たされることであると換言することができる。
(h×A)/(R×A)≧0.2 ・・・(2)
上記式(2)から明らかなように、治具200と空気との間の熱伝達係数hが高いほど、また、治具200におけるセラミックス焼成体10Xと重ならずに露出した部分である外側部OPの表面積Aが大きいほど、上述した第2の条件が満たされやすいと言える。本実施形態では、上述した第2の条件が満たされるように、例えば、治具200と空気との間の熱伝達係数h(すなわち、治具200の材料や表面形状)や治具200の面方向の大きさが選択される。
A−4.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態の静電チャック100の製造方法は、略円板状のセラミックス焼成体10Xを一対の平板状の治具200により挟持して加圧した状態で、セラミックス焼成体10Xの温度を所定の温度まで上昇させた後、セラミックス焼成体10Xの温度を下降させることにより、セラミックス焼成体10Xの反りを修正する工程を備える。また、本実施形態では、セラミックス焼成体10Xに対する反り修正が、上述した式(1):R×A≦λ×2π・L/In(r/r)を満たすように実行される。すなわち、本実施形態では、セラミックス焼成体10Xに対する反り修正における降温時に、治具200内において、セラミックス焼成体10Xと重なる内側部IPからセラミックス焼成体10Xと重ならない外側部OPに向かって伝達される伝導伝熱Qが、セラミックス焼成体10Xから治具200への流入熱Q以上となり、セラミックス焼成体10Xから治具200へ流入した熱が、治具200の内側部IPから外側部OPに向かって効率的に伝達される。そのため、本実施形態の静電チャック100の製造方法によれば、セラミックス焼成体10Xに対する反り修正における降温時に、セラミックス焼成体10Xの中心部CP付近に熱がこもることによってセラミックス焼成体10Xにおける中心部付近と中心部よりも外側の周辺部との間で温度差が大きくなることを抑制することができる。その結果、セラミックス焼成体10Xの反りを効果的に修正することができる。また、本実施形態の静電チャック100の製造方法では、セラミックス焼成体10Xに対する反り修正に、単純な平板状の治具200が用いられるため、治具200の作製手間を低減することができると共に、治具200の汎用性が向上し(例えば、同一の治具200を焼成の際にも使用することができ)、さらに、セラミックス焼成体10Xの任意の位置の反りを効果的に修正することができる。このように、本実施形態の静電チャック100の製造方法によれば、単純な平板状の治具200を用いてセラミックス焼成体10Xの反りを効果的に修正することができる。
また、本実施形態では、セラミックス焼成体10Xに対する反り修正が、上述した式(2):(h×A)/(R×A)≧0.2を満たすように実行される。すなわち、本実施形態では、セラミックス焼成体10Xから治具200への流入熱Qに対する、治具200における外側部OPから空気中への放出熱Qの比がある程度大きくなり、セラミックス焼成体10Xから治具200へ流入した熱が、治具200の外側部OPから空気中に効率的に放出される。そのため、本実施形態の静電チャック100の製造方法によれば、セラミックス焼成体10Xに対する反り修正における降温時に、セラミックス焼成体10Xの中心部CP付近に熱がこもることによってセラミックス焼成体10Xにおける中心部付近と中心部よりも外側の周辺部との間で温度差が大きくなることをさらに効果的に抑制することができ、その結果、セラミックス焼成体10Xの反りをさらに効果的に修正することができる。
B.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態における静電チャック100の製造方法は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記実施形態の静電チャック100の製造方法におけるセラミックス焼成体10Xの反り修正では、第1の条件および第2の条件を満たすものとしているが、第2の条件を満たすことは必須ではなく、第1の条件を満たすが第2の条件は満たさないとしてもよい。
また、上記実施形態では、第2の条件を表す式(2)の右辺の数値(閾値Th)が0.2であるが、右辺の数値(閾値Th)が0.25であることが、セラミックス焼成体10Xの反りをさらに効果的に修正することができるという点で、より好ましい。
また、上記実施形態の静電チャック100の製造に用いられる治具200の形状は、あくまで一例であり、平板状である限りにおいて任意に変形可能である。
また、上記実施形態における静電チャック100の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。また、静電チャック100を構成する各部材を形成する材料は、あくまで一例であり、各部材が他の材料により形成されてもよい。
また、本発明は、静電チャック100を構成するセラミックス部材10に限らず、例えばサセプタ(加熱装置)やシャワーヘッド等の半導体製造装置用部品を構成するセラミックス焼成体や、その他のセラミックス焼成体の製造方法にも適用可能である。
10:セラミックス部材 10X:セラミックス焼成体 20:ベース部材 21:冷媒流路 30:接合部 40:チャック電極 50:ヒータ電極 100:静電チャック 200:治具 300i,300j:固体物 CP:中心部 IP:内側部 OP:外側部 S1:吸着面 S2:下面 S3:上面 W:ウェハ

Claims (4)

  1. 略円板状のセラミックス焼成体を一対の平板状の治具により挟持して加圧した状態で、セラミックス焼成体の温度を所定の温度まで上昇させた後、セラミックス焼成体の温度を下降させることにより、前記セラミックス焼成体の反りを修正する工程を備えるセラミックス焼成体の製造方法において、
    式(1):R×A≦λ×2π・L/In(r/r
    ただし、
    :前記セラミックス焼成体と前記治具との間の接触熱伝達係数(W/m・K)
    :前記セラミックス焼成体と前記治具との間の接触面積(m
    λ:前記治具の熱伝導率(W/m・K)
    :前記治具の厚さ(m)
    :前記治具の最高温度域の直径であり、具体的には20mm
    :前記セラミックス焼成体の直径(mm)
    を満たす、ことを特徴とするセラミックス焼成体の製造方法。
  2. 請求項1に記載のセラミックス焼成体の製造方法において、
    式(2):(h×A)/(R×A)≧0.2
    ただし、
    :前記治具と空気との間の熱伝達係数(W/m・K)
    :前記治具における前記セラミックス焼成体と重ならずに露出した部分の表面積(m
    を満たす、ことを特徴とするセラミックス焼成体の製造方法。
  3. 略円板状のセラミックス焼成体を一対の平板状の治具により挟持して加圧した状態で、セラミックス焼成体の温度を所定の温度まで上昇させた後、セラミックス焼成体の温度を下降させることにより、前記セラミックス焼成体の反りを修正する際に用いられる前記治具において、
    式(1):R×A≦λ×2π・L/In(r/r
    ただし、
    :前記セラミックス焼成体と前記治具との間の接触熱伝達係数(W/m・K)
    :前記セラミックス焼成体と前記治具との間の接触面積(m
    λ:前記治具の熱伝導率(W/m・K)
    :前記治具の厚さ(m)
    :前記治具の最高温度域の直径であり、具体的には20mm
    :前記セラミックス焼成体の直径(mm)
    を満たす、ことを特徴とする治具。
  4. 請求項3に記載の治具において、
    式(2):(h×A)/(R×A)≧0.2
    ただし、
    :前記治具と空気との間の熱伝達係数(W/m・K)
    :前記治具における前記セラミックス焼成体と重ならずに露出した部分の表面積(m
    を満たす、ことを特徴とする治具。
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JPH0431368A (ja) * 1990-05-23 1992-02-03 Fujitsu Ltd セラミック基板の反り修正方法
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