JP2020028251A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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【課題】本発明は、簡易な構造であり、かつ、支持強度及び精度が向上した支持部材を備えた魚釣用スピニングリールを提供することを課題とする。【解決手段】本発明に係る魚釣用スピニングリール100は、ボディ10を有するリール本体1と、連動歯車54を有しボディ10内に収容されるスプール往復動装置50と、ボディ10に固定されて連動歯車54を支持する略円柱状の支持部材60と、を備えた魚釣用スピニングリール100であって、ボディ10の側壁部21には、貫通孔25が形成され、支持部材50は、貫通孔25内に固定される固定部62と、固定部62からボディ10内に突出して連動歯車54を軸支する軸支部63と、固定部62と軸支部63との境界に形成されて側壁部21の内面に当接するフランジ部64と、を備え、固定部62と軸支部63とフランジ部64のそれぞれを同軸上に形成したことを特徴する。【選択図】図6

Description

本発明は、魚釣用スピニングリールに関する。
魚釣用スピニングリールにおいてリール本体のボディ内には、ハンドル軸の回転運動をスプールの往復運動に変換するためのスプール往復動装置が収容されている。
このようなスプール往復動装置は、ハンドル軸の回転に連動して回転する連動歯車と、スプール軸の後部に取り付けられて連動歯車の偏芯突部に係合する摺動子と、摺動子を前後に移動自在に支持するガイド軸とにより構成される。
また、連動歯車を支持するための支持構造に関し、下記特許文献の魚釣用スピニングリールでは、リール本体のボディの側壁部(ハンドル軸を支持する壁部)の内面または外面を凹設して取付部を形成している。そして、その取付部にボス部を有する支持部材を取り付け、ボス部により連動歯車を支持している。
特開2017−108717号公報
しかしながら、上記支持部材は、ハンドル軸の回りを囲む環状の固定部分を有し、その環状の固定部分から径方向外側に離間して突出する部分に連動歯車を支持するボス部が形成されている。よって、ボス部は、十分な支持強度及び支持精度が得られ難いので、ハンドル軸回りにガタつくおそれがあり、支持強度及び精度の改善が求められている。
また、このような不利益を解消すべく、上記特許文献で示すように、ボディの側壁部に位置決め孔を形成し、支持部材に形成した突起を位置決め孔に挿入し係止させる方法が考えられるが、支持部材の形状が複雑となり、コストの上昇を招く。
本発明は、このような課題を解決するために創作されたものであり、簡易な構造であり、かつ、支持強度及び精度が向上した支持部材を備えた魚釣用スピニングリールを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、第1発明の魚釣用スピニングリールは、ボディを有するリール本体と、連動歯車を有し前記ボディ内に収容されるスプール往復動装置と、前記ボディに固定されて前記連動歯車を支持する略円柱状の支持部材と、を備えた魚釣用スピニングリールであって、前記ボディの側壁部には、貫通孔が形成され、前記支持部材は、前記貫通孔内に固定される固定部と、前記固定部からボディ内に突出して前記連動歯車を軸支する軸支部と、前記固定部と前記軸支部との境界に形成されて前記側壁部の内面に当接するフランジ部と、を備え、前記固定部と前記軸支部と前記フランジ部のそれぞれを同軸上に形成したことを特徴とする。
第1発明の支持部材は、略円柱状を呈し、簡易な形状となっている。このため、支持部材を容易に製造でき、コストの低減を図れる。
軸支部は、貫通孔内に固定される固定部と同軸上に一体になっていることから貫通孔に対する同心度が高い。また、フランジ部が側壁部の内面に当接するため、支持部材が側壁に対して傾倒し難い。以上から、支持部材は、所望の位置で姿勢良く設置され、支持強度及び精度が高い。よって、回転駆動力の伝達効率が向上する。
また、第1発明において、前記固定部の端部には、前記側壁部の外面に当接するカシメ部が形成され、前記固定部は、前記カシメ部と前記フランジ部との挟持により前記貫通孔内に固定されることが好ましい。
前記構成によれば、支持部材の支持強度が高くなり、支持強度及び精度を有する支持部材を簡易な構造でボディと一体化でき、取り扱い性が向上するとともに伝達効率が向上した状態を長期継続することができる。
前記課題を解決するため、第2発明の魚釣用スピニングリールは、ボディを有するリール本体と、連動歯車を有し前記ボディ内に収容されるスプール往復動装置と、前記ボディに固定されて前記連動歯車を支持する略円柱状の支持部材と、を備えた魚釣用スピニングリールであって、前記ボディの側壁部には、ハンドル軸が挿通する中央孔と、前記中央孔に嵌合して前記ハンドル軸を支持する軸受と、前記軸受が外側に脱落することを防止するための脱落防止部材と、貫通孔と、が設けられ、前記支持部材は、前記貫通孔内に固定される固定部と、前記固定部からボディ内に突出して前記連動歯車を軸支する軸支部と、前記固定部からボディの外側に延出して前記側壁部の外面と前記脱落防止部材とに挟持されるフランジ部と、を備え、前記固定部と前記軸支部と前記フランジ部のそれぞれを同軸上に形成したことを特徴とする。
第2発明の支持部材は、略円柱状を呈し、簡易な形状となっている。このため、支持部材を容易に製造でき、コストの低減を図れる。軸支部は、貫通孔に固定される固定部と同軸上に一体になっていることから貫通孔に対する同心度が高い。また、フランジ部が側壁部の外面に当接するため、支持部材が側壁に対して傾倒し難い。以上から、支持部材は、所望の位置で姿勢良く設置され、支持強度及び精度が高い。よって、回転駆動力の伝達効率が向上する。
また、フランジ部を挟持するための部品として、既存の部品である脱落防止部材を利用しているので、固定部の別途処理(カシメ、螺合、接着、圧入等)が不要となり、製造コストが削減できる。
また、第1発明及び第2発明において、前記貫通孔の縁部には、前記フランジ部が入り込む凹部が形成されていることが好ましい。
前記構成によれば、凹部を備えるためボディが軽量化する。また、フランジ部が凹部内に収容されるため、フランジ部を配置するためのスペースが不要となる。
また、第1発明及び第2発明において、前記ボディには、後部開口部が形成され、前記後部開口部を閉塞するカバー部材を備え、前記スプール往復動装置の一部は、前記後部開口部を介して前記カバー部材内に収容されていることが好ましい。
前記構成によれば、スプール往復動装置の収容スペースがボディ内に制限されず、所望の大きさの構成部材を用いることができる。
また、第1発明及び第2発明において、前記ボディには、円形状の側部開口部が形成され、前記側部開口部には、蓋部材が取り付けられ、前記蓋部材は、前記側部開口部に螺合により固定していることが好ましい。
前記構成によれば、蓋部材をボディに固定するための複数のねじ等を不要とすることができ、部品点数の削減を図れる。また、蓋部材に作用した荷重は、側部開口部の全周に均一に分散するため、ボディの耐久性が向上する。
以上から、簡易な構造であり、かつ、支持強度及び精度が向上した支持部材を備えた魚釣用スピニングリールを提供することができる。
実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体構成を示す側面図である。 蓋部材を取り外した状態のリール本体の側面図である。 図1のIII−III線で切った断面を矢印方向から視た端面図である。 (a)はボディの側面図であり、(b)はボディの後面図である。 リール本体の左右方向中間部を前後方向及び上下方向に延在する平面で切った場合の断面図である。 図3において破線で囲まれた範囲を拡大した拡大図である。 第1変形例に係る支持部材及びその近傍を拡大した拡大図である。 第2変形例に係る支持部材及びその近傍を拡大した拡大図である。 第3変形例に係る支持部材及びその近傍を拡大した拡大図である。 第4変形例に係る支持部材及びその近傍を拡大した拡大図である。
実施形態に係る魚釣用スピニングリール100について図面を参照しながら説明する。以下の説明において、「前後」「上下」を言うときは図1に示した方向を基準とし、「左右」を言うときは図3に示す方向を基準とする。
最初に魚釣用スピニングリール100の基本的構造について説明する。
図1に示すように、魚釣用スピニングリール100は、ハンドル5aを備えるリール本体1と、ハンドル5aの巻き取り操作により回転するロータ2と、ハンドル5aの巻き取り操作により前後方向に往復運動するスプール3と、を備えている。
リール本体1は、左側に向って開口する側部開口部13が形成されたボディ10と、ボディ10から上方に延びて上端に竿取付部11aが形成された脚部11と、ボディ10の前側に設けられたボディ前部12(図2参照)と、側部開口部13を閉塞しつつハンドル軸5(図2参照)を軸支する蓋部材30と、ボディ10の後部に取り付けられた保護カバー40と、を備えている。
なお、本実施形態において、ボディ10と脚部11とボディ前部12は、樹脂材料により一体的に形成されている。また、蓋部材30と保護カバー40のそれぞれも樹脂材料により形成されている。
図2に示すように、ボディ前部12は、前後方向に開口する筒状を呈し、内部に駆動軸筒7とスプール軸8が組み付けられている。駆動軸筒7の前端7a及びスプール軸8の前端8aは、ボディ前部12よりも前方に突出している。そして、駆動軸筒7の前端7aにロータ2(図1参照)が取り付けられ、スプール軸8の前端8aにスプール3(図1参照)が取り付けられている。一方で、駆動軸筒7の後端7b及びスプール軸8の後端8bは、ボディ10内に配置されている。また、駆動軸筒7の後部には、ピニオンギヤ7cが一体に形成されている。
ボディ10内には、ハンドル5aの巻き取り操作により駆動軸筒7とスプール軸8を駆動させるための構成として、左右方向に延在するハンドル軸5と、ハンドル軸5に連結するドライブギヤ6及び歯車6aと、スプール往復動装置50と、が収容されている。
図3に示すように、ハンドル軸5は、ボディ10の後述する右壁部21と、蓋部材30とを貫通している。ハンドル軸5の左端部は、ハンドル5aに設けられた連結軸5bと螺合しており、ハンドル5aを巻き取り操作すると、ハンドル軸5が回転軸O1回りに回転する。
ドライブギヤ6は、前方に配置されたピニオンギヤ7cに噛合する歯車であり(図2参照)、中央部がハンドル軸5に貫通され、ハンドル軸5と一体に回転軸O1回りに回転する。以上から、ハンドル5aを巻き取り操作すると、ハンドル軸5及びドライブギヤ6が回転して、その回転駆動力がピニオンギヤ7cに伝達し、駆動軸筒7及びロータ2が回転する。
図3に示すように、歯車6aは、ハンドル軸5と一体に形成された歯車であり、スプール往復動装置50の後述する連動歯車54に噛合し、ハンドル5aの巻き取り操作による回転駆動力を連動歯車54に伝達する。
図2に示すように、スプール往復動装置50は、前後方向に延びるガイド軸51と、右側面に案内溝53が形成されガイド軸51に沿って移動する摺動子52と、案内溝53に係合する偏芯突部55が形成された連動歯車54とを備えている。また、摺動子52にスプール軸8の後端8bが固定され、摺動子52とスプール軸8とが一体になっている。
以上から、ハンドル5aの巻き取り操作によりハンドル軸5及び歯車6aが回転すると、連動歯車54が回転する。そして、連動歯車54の偏芯突部55が摺動子52の案内溝53の内面を押圧し、回転運動が前後動に変換されて摺動子52とスプール軸8(スプール3)が前後方向に往復運動する。
次に魚釣用スピニングリール100の詳細について説明する。
図4(a)に示すように、ボディ10は、左側に向って開口する有底箱状(筒状)を呈し、板状の右壁部21と、右壁部21の周端縁から左側に突出する筒状の筒部22と、を備える。
右壁部21は、回転軸O1を中心に略円形状に形成されている。右壁部21の内面(左側面)には、右側中央孔23とリブ24と貫通孔25とが形成されている。
右側中央孔23及び貫通孔25は、側面視で円形状の孔である。右側中央孔23は、右壁部21の中央に形成され、貫通孔25は、右側中央孔23の後下側に形成されている。
図3に示すように、右側中央孔23内をハンドル軸5が貫通している。右側中央孔23内には軸受6bが嵌め込まれ、この軸受6bによりハンドル軸5の右部が軸支されている。一方、貫通孔25には、円柱状の支持部材60が挿入され、この支持部材60により連動歯車54が軸支されている。なお、支持部材60の詳細については後述する。
図4(a)に示すように、リブ24は、右壁部21の内面(左面)から左方へ突出してボディ10の強度を向上させるための突起である。リブ24は、右側中央孔23よりも前側に位置して上下方向及び前方に延在し、上端、下端及び前端のそれぞれが筒部22の内周面22aに接続している。
リブ24の上部には、後方に突出する前支持部24aが形成されている。一方で、リブ24の下部には、前後方向に肉厚に形成され前後方向に開口する筒状の軸支持部24cが形成されている。
図5に示すように、前支持部24aには、前後方向に貫通する前貫通孔24bが形成されている。前貫通孔24b内には、スプール往復動装置50のガイド軸51の前端51aが嵌合している。
軸支持部24c内には、駆動軸筒7の後端7bを支持する軸受7dと、スプール軸8を摺動自在に支持するカラー8cとが嵌合している。
なお、上記したリブ24に関し、図面を見易くる為、図3において図示していない。
図3に示すように、右壁部21の外面(右面)には、右方に突出する内周突起部26a及び外周突起部26bが形成されている。
内周突起部26aは、右側中央孔23の縁部に沿って外側(右側)に突出する環状の突起であり、外周面に雄ねじ部26cが形成されている。
外周突起部26bは、右壁部21の外周縁に沿って外側(右側)に突出する環状の突起である。外周突起部26bの右端面の内周側には、左方に窪んで後述するカバー部材35の外周部と当接する合わせ面26dが形成されている。
右壁部21の外側には円形板状のカバー部材35が配置されている。カバー部材35は、ボディ10の右側面を装飾する意匠部材である。カバー部材35の中央部には、左右に開口する円筒部35aが形成されており、この円筒部35a内をハンドル軸5が貫通している。なお、円筒部35aの右側にはキャップ36が被せられ、円筒部35aの右開口が閉塞している。
円筒部35aの内周面には、内周突起部26aの雄ねじ部26cに螺合する雌ねじ部35bが形成され、カバー部材35がボディ10と一体になっている。
カバー部材35と内周突起部26aとの間には、リング状のプレート29が介在している。よって、カバー部材35は、プレート29を介して軸受6bが右側中央孔23から脱落しないように防止する脱落防止部材として機能する。
また、カバー部材35は、右壁部21と離間しており、カバー部材35と右壁部21との間には隙間Pが形成されている。
図4(a)に示すように、筒部22は、回転軸O1を中心とする略円筒形状を呈し、ドライブギヤ6の外形に倣った形状をしている。このため、筒部22の内周面22aとドライブギヤ6との間に無駄なスペースがなく、ボディ10が小型化している。
図3に示すように、筒部22の左端部は、側部開口部13の縁部13aを構成している。また、側部開口部13の縁部13aの内周面には、雌ねじ部13bが形成されている。以下、筒部22のうち側部開口部13の縁部13aを除いた部分、言い換えると、筒部22のうちボディ10内の収容空間を囲む部分を周壁部22bと称する。
図5に示すように、周壁部22bの後部には、凹状部27と、ガイド軸51の後端51bを支持する後支持部28と、周壁部22bを前後方向に貫通する後部開口部15と、が形成されている。
凹状部27は、周壁部22bの内周面の一部を径方向外側に窪ませることで形成され、回転軸O1を基準に後方かつ上方に位置している。凹状部27は、リブ24の前支持部24aと同じ高さに形成され、内部にガイド軸51が配置されている。また、ガイド軸51に沿って摺動子52が最後方へ移動した際、摺動子52の上部が凹状部27内に収容されるようになっている。なお、凹状部27の後方には、周壁部22bを構成する壁部が残っており、以下において、この壁部を薄壁部27cと称する。
後支持部28は、薄壁部27cに前後方向に貫通する後貫通孔28aを形成して成る。
後貫通孔28aはガイド軸51と同径に形成されている。そして、後貫通孔28a内にはガイド軸51の後端51bが挿入され、ガイド軸51の後端51bが後支持部28に支持されている。なお、ガイド軸51は、前部に形成された段差面51cが前支持部24aに係止して前方への移動が規制され、後端51bが後貫通孔28aから僅かに後方へ突出している。
後部開口部15は、ボディ10内に組み付けられた部品の一部を受け入れてボディ10外に配置するための開口(空間)である。本実施形態においては、ガイド軸51に沿って摺動子52が最後方へ移動した際、摺動子52の後部が収容空間S内に収容される。
後部開口部15は、凹状部27及び後支持部28よりも下方に形成されている。
図4(b)に示すように、後部開口部15は、筒部22における左右幅の中央部を貫通させることで、言い換えると、周壁部22bを貫通することで形成されている。このため、側部開口部13と後部開口部15との間には、側部開口部13と後部開口部15とのそれぞれの開口の縁部を構成する円弧状の架橋部14(側部開口部13の縁部13aの一部)が延在している。
後部開口部15の縁部には、径方向外側に突出する環状の係止リブ15aが形成されている。係止リブ15aは、後述するシール部材41の位置ずれを防止するためのものであ。また、係止リブ15aの上辺には、後方視で矩形状の拡張係止リブ15bが形成されている。このため、シール部材41との当接面積が拡大し、シール部材41がさらに位置ずれし難くなっている。
図5に示すように、拡張係止リブ15bは、薄壁部27c(後支持部28)の後側(径方向外側)に位置している。また、拡張係止リブ15bにも後貫通孔28a形成されている。このため、ガイド軸51の後端51bは、後支持部28のみならず、拡張係止リブ15bにも支持されている。
拡張係止リブ15bの上方には、上下方向に延在する凸条15cが形成されている。そして、凸条15cは、シール部材41に形成された上下方向に延在する図示しない溝内に入り込み、シール部材41の位置ずれを防止している。
図3に示すように、蓋部材30は、円盤状を呈し側部開口部13を閉塞する蓋部31と、蓋部31の右面から突出して側部開口部13内に挿入される円筒状の挿入部32と、を備えている。
蓋部31の中央部には、ハンドル軸5が貫通する左側中央孔31aが形成されている。また、左側中央孔31a内には軸受6cが嵌め込まれ、この軸受6cによりハンドル軸5の左部が軸支されている。
挿入部32の外周面には、雄ねじ32aが形成されている。そして、雄ねじ部32aは、側部開口部13の雌ねじ13bと螺合し、蓋部材30がボディ10と強固に固定されている。
図5に示すように、ボディ10の上部には、前後方向に貫通しボルトB1を挿入するための上側ボルト穴22cが形成されている。また、ボディ10の下部には、上下方向に貫通しボルトB2が螺合するための下側ボルト穴22dが形成されている。
保護カバー40は、ボルトB1と螺合する一方で、ボルトB2に締め付けられ、ボディ10の後部開口部15を覆うように固定されている。
保護カバー40の前面は、後方に窪んでおり、保護カバー40の前側に収容空間Sが形成されている。よって、後部開口部15を介してボディ10内から後方に突出する部品の一部が収容空間S内に収容可能になっている。
保護カバー40の前面には、前方に突出して拡張係止リブ15bと対向しつつ、ガイド軸51の後端面に当接する当接部42が形成されている。このため、ガイド軸51が前支持部24a及び後支持部28から抜けないように規制されている。
また、ボディ10の後面と保護カバー40との間には、シール部材41が介在している。これにより、ボディ10と保護カバー40の間がシール部材41により封止され、ボディ10内に水が浸入し難い。
図6に示すように、ステンレス等の金属材で形成される支持部材60は、ボディ10内から貫通孔25に挿入された略円柱状の部品である。また、支持部材60の左端面には、軸受66の脱落を防止するための抜け止めボルト65が螺合するための雌ねじ部61が穿設されている。
支持部材60は、貫通孔25に挿入されて貫通孔25内に固定される固定部62と、固定部62からボディ10内に突出する軸支部63と、固定部62と軸支部63との境界で径方向外側に突出するフランジ部64と、を備え、固定部62と軸支部63とフランジ部64のそれぞれを同軸上に形成している。
固定部62の外形は円形状を呈し、固定部62の外径は貫通孔25の内径と同径に形成されている。よって、固定部62の外周面全周が貫通孔25の内周面と当接している。固定部62の左右方向の長さは、貫通孔25よりも長く、固定部62の右端部が右壁部21の右面よりも右方に突出している。そして、固定部62の右端部は、図示しない治具によりカシメられ、右壁部21の右面に当接するカシメ部62aを構成している。
カシメ部62aは、カバー部材35と右壁部21との間に形成された隙間Pに収容され、カバー部材35と離間している。このため、カバー部材35を内周突起部26aに取り付ける際にカバー部材35がカシメ部62aに接触してカバー部材35と合わせ面26dとの間に隙間が形成される、ということが回避される。また、離間しているため、魚釣用スピニングリール100が落下しカバー部材35に荷重が作用したとしても、その荷重が支持部材60に伝達しない。よって、支持部材60が位置ずれしたり、変形したりするおそれを低減できる。
貫通孔25(カシメ部62a)は、内周突起部26a及び外周突起部26bと径方向に離間している(図3参照)。このため、貫通孔25に挿入された固定部62の右端部をカシメてカシメ部62aを形成する際、治具が内周突起部26a及び外周突起部26bに接触し難く、容易にカシメ作業を行える。
貫通孔25の右縁には、左方に窪む段差部25aが形成され、その段差部25aに固定部62のカシメ部62aと当接する金属製のワッシャ25bが配置されている。よって、カシメ作業によりボディ10が破損し難くなっている。
軸支部63は、略円筒状を呈し、固定部62と同軸上で同心円状に一体に形成されている。また、軸支部63の先端部(左端部)63aは、基部(右端部)63bよりも小径に形成され、外周側に軸受66の内輪66aが嵌め込まれている。なお、軸受66の内輪66aは、抜け止め部材65と軸支部63の基部63bとに挟持されている。
フランジ部64は、固定部62と軸支部63との間に同軸で同心円状に形成されて、固定部62の外周面よりも径方向外側に突出し、その側面が右壁部21の左面(内側面)に当接している。このため、支持部材60の中心軸O2は、右壁部21の左面に対して傾倒することなく垂直となる。
次に実施形態の魚釣用スピニングリール100の効果について説明する。
連動歯車54を支持する支持部材60は、棒状(円柱状)を呈し、簡易な形状となしている。このため、従来の支持部材よりも容易に製造でき、コストが低減する。
軸支部63は、貫通孔25内に固定される固定部62と一体になっており、貫通孔25に対する同心度が高い。また、フランジ部64が右壁部21の内面に当接し、支持部材60が右壁部21に対して垂直となっている。以上から、支持部材60は所望の位置に精度よく設置され支持精度が高い。このため、連動歯車54の回転が円滑となり、回転駆動力の伝達効率が向上する。
また、支持部材60は、フランジ部64とカシメ部62aで右壁部21を挟持しており、右壁部21に対する固定強度が高い。つまり、支持部材60は、連動歯車54を支持する支持強度が高い。よって、伝達効率が向上した状態を長期継続することができる。
また、後部開口部15を介して保護カバー40の収容空間S内にスプール往復動装置50の一部を収容することができる。このため、スプール往復動装置50の収容スペースは、ボディ10内に限定されず、所望の大きさの部品を用いることができる。
また、従来の魚釣用スピニングリール100は、複数のねじで締め付けることで蓋部材30をボディ10に固定していた。このため、ハンドル5aの巻き取り操作時に蓋部材30に作用する荷重は、複数のねじを介してボディ10に伝達した。
一方で、本実施形態によれば、挿入部32が側部開口部13の縁部13aに螺合し、挿入部32の全周が側部開口部13の縁部13aに支持されている。よって、ハンドル5aの巻き取り操作時に蓋部材30に作用した荷重は、側部開口部13の縁部13aの全周に均等に分散する。
よって、従来技術のように複数のねじに荷重が集中することがないため、ボディ10の耐久性が向上する。また、本実施形態によれば、複数のねじを使用しないため、部品点数の削減を図ることができる。
以上、第1実施形態について説明したが、本発明は、図7に示すように、右壁部21の貫通孔25の左縁に凹部25cが形成され、その凹部25c内にフランジ部64が入り込むようにしてもよい。これによれば、凹部25cによりボディ10が軽量化する。また、フランジ部64が凹部25c内に収容されるため、ボディ10内の収容空間を拡大することができる。
また、本発明における支持部材の固定部は、第1実施形態で説明した固定部62に限定されない。例えば、図8に示すように、外周面に雄ねじ部162aが形成された固定部162であってもよい。そして、このような固定部162を利用する場合、右壁部121の貫通孔125の内周面に雌ねじ部125aを形成し、雄ねじ部162aが雌ねじ部125aに螺合した状態で固定部162が貫通孔125内に固定されるようにしてもよい。
若しくは、図9に示すように、外周面に当接部262aと雄ねじ部262bとが形成された固定部262であってもよい。なお、当接部262aの外形は円形状を呈しているとともに、固定部262の外径は貫通孔225の内径と同径に形成されている。これによれば、当接部262aの外周面が貫通孔225の内周面225aに当接し、貫通孔225に対する同心度が高くなるとともに、雄ねじ部262bが貫通孔225の雌ねじ部225bと螺合して支持部材260の支持強度が向上する。
なお、実施形態では、支持部材60の取り付けの際、貫通孔25に対し支持部材60をボディ10内から挿入しているが本発明はこれに限定されない。つぎに貫通孔25に対しボディ10の外側から挿入する支持部材360について説明する。
図10に示すように、変形例の支持部材360は、貫通孔325に挿入され貫通孔325内に固定される固定部362と、固定部362からボディ310内に突出して連動歯車54を軸支する軸支部363と、固定部362からボディ310の外側に延出し右壁部312の外面に当接するフランジ部364と、を備えている。
なお、右壁部321の貫通孔325の右縁には、凹部325aが形成されており、フランジ部364の一部がその凹部325a内に収容されている。そして、フランジ部364の右面(外側面)はカバー部材35の左面(内側面)に当接し、支持部材360が貫通孔325から脱落しないようにカバー部材35により支持されている。
上記した変形例によれば、支持部材360が棒状(円柱状)を呈し簡易な形状と成っているため、従来の支持部材よりも容易に製造でき、コストの低減を図ることができる。また、軸支部363は、貫通孔325内に固定される固定部362と一体であり、貫通孔325に対する同心度が高い。また、フランジ部364が凹部325aの底面(右面)に当接し、支持部材360が右壁部321に対して傾倒し難い。以上から、支持部材360は所望の位置に精度よく設置され支持精度が高い。このため、連動歯車54の回転が円滑となり、回転駆動力の伝達効率が向上する。また、フランジ部364が右壁部321とカバー部材35で挟持され支持部材360の支持強度が高いことから、伝達効率が向上した状態を長期継続することができる。また、フランジ部364に当接するカバー部材35は、軸受6bが外側に脱落することを防止する脱落防止部材であり(図3参照)、既存の部品を利用している。よって、固定部の別途処理(カシメ、螺合、接着、圧入等)が不要となり、製造コストが削減できる。
1 リール本体
5 ハンドル軸
7 駆動軸筒
8 スプール軸
10 ボディ
11 脚部
13 側部開口部
15 後部開口部
21,121,321 右壁部
25,125,225,325 貫通孔
35 カバー部材(脱落防止部材)
50 スプール往復動装置
51 ガイド軸
52 摺動子
54 連動歯車
60,260,360 支持部材
61 雌ねじ部
62,162,262,362 固定部
63,363 軸支部
64,364 フランジ部
100 魚釣用スピニングリール

Claims (6)

  1. ボディを有するリール本体と、連動歯車を有し前記ボディ内に収容されるスプール往復動装置と、前記ボディに固定されて前記連動歯車を支持する略円柱状の支持部材と、を備えた魚釣用スピニングリールであって、
    前記ボディの側壁部には、貫通孔が形成され、
    前記支持部材は、前記貫通孔内に固定される固定部と、前記固定部からボディ内に突出して前記連動歯車を軸支する軸支部と、前記固定部と前記軸支部との境界に形成されて前記側壁部の内面に当接するフランジ部と、を備え、前記固定部と前記軸支部と前記フランジ部のそれぞれを同軸上に形成したことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記固定部の端部には、前記側壁部の外面に当接するカシメ部が形成され、
    前記固定部は、前記カシメ部と前記フランジ部との挟持により前記貫通孔内に固定されることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. ボディを有するリール本体と、連動歯車を有し前記ボディ内に収容されるスプール往復動装置と、前記ボディに固定されて前記連動歯車を支持する略円柱状の支持部材と、を備えた魚釣用スピニングリールであって、
    前記ボディの側壁部には、ハンドル軸が挿通する中央孔と、前記中央孔に嵌合して前記ハンドル軸を支持する軸受と、前記軸受が外側に脱落することを防止するための脱落防止部材と、貫通孔と、が設けられ、
    前記支持部材は、前記貫通孔内に固定される固定部と、前記固定部からボディ内に突出して前記連動歯車を軸支する軸支部と、前記固定部からボディの外側に延出して前記側壁部の外面と前記脱落防止部材とに挟持されるフランジ部と、を備え、前記固定部と前記軸支部と前記フランジ部のそれぞれを同軸上に形成したことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  4. 前記貫通孔の縁部には、前記フランジ部が入り込む凹部が形成されていることを特徴とする請求項請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
  5. 前記ボディには、後部開口部が形成され、
    前記後部開口部を閉塞するカバー部材を備え、
    前記スプール往復動装置の一部は、前記後部開口部を介して前記カバー部材内に収容されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
  6. 前記ボディには、円形状の側部開口部が形成され、
    前記側部開口部には、蓋部材が取り付けられ、
    前記蓋部材は、前記側部開口部に螺合により固定していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
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