JP2020027092A - プローブ保持装置およびそれを用いたアンテナパターン測定装置 - Google Patents

プローブ保持装置およびそれを用いたアンテナパターン測定装置 Download PDF

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【課題】精度よくアンテナパターンを測定することのできるプローブ保持装置を提供する。【解決手段】 第1端11と第2端13との間を長手方向として伸びる延伸部15を含むアーム部10と、第2端13から長手方向に伸びるプローブ20と、を備える。延伸部15の外側面15aは、第1端11の外周と第2端13の外周とをつないで形成される仮想外側面と同一面もしくは内側に位置している。長手方向と直交する断面から見たときに、第2端13の外形は、第1端11の外形よりも小さく、第2端13の外形の重心は、第1端11の外形の重心よりも第1方向の正側に偏心しており、第2端13および第1端11の外形は共に、第1方向の最も正側に位置する部分から負側に向かうにつれて幅が大きくなる拡幅部を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、プローブ保持装置およびそれを用いたアンテナパターン測定装置に関する。
無線通信の用途拡大および使用周波数の広がりに伴い、高い無線品質を実現できるアンテナが望まれている。このような無線通信の品質要求に応じて適切なアンテナ設計を行なうためには、受信アンテナにおいて直達波のみの利得パターンを測定することが重要である。
そこで、例えば、特許文献1,2には、反射波が受信アンテナに到達しないように、アンテナの周囲に反射板を設けた構成が開示されている。
特開平3−138999号公報 特開2003−262652号公報
近年、アンテナ特性をさらに正確に把握する技術が要求されている。
本開示のプローブ保持装置は、第1端と第2端との間を長手方向として伸びる延伸部を含むアーム部と、前記第2端から前記長手方向に伸びる、高周波信号を入出力するプローブと、を備える。前記延伸部の外側面は、前記第1端の外形と前記第2端の外形とを最短距離でつないで形成される仮想外側面と同一面もしくは前記仮想外側面の内側に位置している。さらに、前記長手方向と直交する面で見たときに、前記第2端の外形は、前記第1端の外形よりも小さく、前記第2端の外形の重心は、前記第1端の外形の重心よりも第1方向の正側に位置している。そして、前記第2端および前記第1端の外形は共に、前記第1方向の最も正側に位置する部分から負側に向かうにつれて幅が大きくなる拡幅部を備えている。
本開示のアンテナパターン測定装置は、前記プローブ保持装置と、前記プローブに電気的に接続するよう固定された第1アンテナと、前記第1アンテナに対して相対位置を変化させることのできる可動部と、前記可動部に固定された、前記第1アンテナからの高周波信号を受信するか、前記第1アンテナに高周波信号を送信する前記第2アンテナと、を含む。
上記構成によれば、アンテナ特性を精度良く測定するプローブ保持装置およびそれを用いたアンテナパターン測定装置を提供することができる。
図1(a)は本開示にかかるプローブ保持装置をD2方向からみた図であり、図1(b)は、本開示にかかるプローブ保持装置をD3方向からみた図であり、図1(c)は、本開示にかかるプローブ保持装置をD1方向からみた図である。 図2(a)は比較例にかかるプローブ保持装置をD2方向からみた図であり、図2(b)は、比較例にかかるプローブ保持装置をD3方向からみた図であり、図2(c)は、比較例にかかるプローブ保持装置をD1方向からみた図である。 図3(a)〜図3(c)はそれぞれ、図1に示すプローブ保持装置の変形例の、図3(a)はD2方向からみた図であり、図3(b)はD3方向からからみた図であり、図3(c)はD1方向からみた図である。 図4(a)〜図4(c)はそれぞれ、図1に示すプローブ保持装置の変形例の断面図である。 比較例に係るプローブ保持装置を示す図である。 本開示に係るアンテナパターン測定装置を示す模式図である。 図7(a),図7(b)はそれぞれ、図1に示すプローブ保持装置の変形例のD2方向からみた図である。 図8は、図1に示すプローブ保持装置の変形例の断面図である。
以下、本開示のプローブ保持装置の一例を図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態のプローブ保持装置1は、図1に示すように、アーム部10とプローブ20とを備える。ここで、互いに直交するD1,D2,D3方向を定義したときに、図1(a)は、プローブ保持装置のD2方向に直交する面からみた図を示し、図1(b)は、プローブ保持装置のD3方向に直交する面からみた図を示し、図1(c)は、プローブ保持装置のD1方向に直交する面からみた図を示す。プローブ保持装置1全体は、D3方向を長手方向とする略円錐形状となっている。
アーム部10は、第1端11と第2端13との間を長手方向に伸びる延伸部15を備える。すなわち、延伸部15はD3方向を長手方向に伸びる形状となっている。第2端13は第1端11よりもD2方向の正側に位置している。
第1端11と第2端13との距離は、適宜決定すればよいが、例えば、80GHz測定の場合には40λ程度としてもよい。また、60GHz帯の信号測定の場合には32λ程度としてもよい。
(延伸部15の外形)
図1(a),図1(b)に示すように、延伸部15において、第1端11に比べて第2端13はD1方向の正方向に位置している。言い換えると、延伸部15は、D1方向の正側に傾くようにD3方向に延伸している。より具体的には、第1端11の外形の中心11cと第2端13の外形の中心13cとはD2方向からみたときに一致しておらず、中心13cが中心11cに比べD1方向の正側に位置している。ここで、外形の「中心」とはD1方向とD2方向とで形成される平面と平行な面における断面で観察したときに、外形の重心に相当する部分である。本例の場合には、第1端11および第2端13の外形は円状であるため、円の中心が外形の中心となる。
そして、第1端11の外形と第2端13の外形とを比較すると第1端11の外形の方が大きくなっている。すなわち、延伸部15はD3方向の正側に向かうにつれて断面積が小さくなっている。
第1端11における外形および第2端13における外形は、D1方向の最も正側でD2方向に伸びる幅が最も小さくなっている。そして、D1方向の負側に向かうにつれてD2方向に伸びる幅が大きくなる拡幅部11d,13dを備えている。これにより、延伸部15において、D1方向の最も正側に位置する部分を少なくすることができる。
このような、延伸部15の外側面15aは、D3方向に沿った断面で見たときに角部(段差部や突起部)等の不連続な部分は存在せずに連続的な面(この例では曲面)となっている。角部が存在する場合には角部における反射が生じることで後述のマルチパスの要因となりうる。このため、D3方向に沿った断面で見たときに角部を備えない構成としてもよい。
この例では、外側面15aは、D3方向に直交する断面でみたときにも角部等の不連続な部分は存在しない。
そして、外側面15aは、図1(a),図1(c)に示すように、長手方向に沿った断面を確認したときに、第1端11の外周と第2端13の外周とを最短距離、すなわち、直線で結んだ時に形成される仮想外側面15bと同等もしくは内側に位置している。この例では、外側面15aと仮想外側面15bとは一致する。
(延伸部15のその他の構成)
延伸部15は、後述のプローブ20を保持する剛性(強度)を備える材料からなる。例えば、Si,Al等を用いることができる。また、カーボンやフェライト等の電波吸収体構成材料を含めてもよい。導電性材料も絶縁性材料も用いることができるが、プローブ20に高周波信号を入出力する配線29との絶縁を確保するためには、導電性が低い材料を用いてもよい。この例では配線29として同軸ケーブルを用いている。
また、延伸部15は、第1端11から第2端13までD3方向に連続するよう設けられた貫通孔19を備えていてもよい。この場合には、貫通孔19内に配線29を納めることで配線29を延伸部15の内部に通すことができる。これにより、配線29を延伸部15の外部に露出することなくプローブ20まで電気的に接続することができる。
(アーム部10の構成)
アーム部10は延伸部15のみで構成されていてもよいし、延伸部15を固定するために必要な部位を備えていてもよい。例えば、第1端11の側に配置された固定用のビスやマグネット等を備えていてもよい。また、第1端11よりもD3方向の負側において、補強部17を備えていてもよい。補強部17のD3方向に直交する平面における形状は、第1端11よりも大きくてもよいし、同等であってもよい。図7(a)に示すように、D3方向に平行な方向に延びる(D1方向に傾いていない)補強部17としてもよい。これにより安定して延伸部15を保持することができる。さらに、補強部の表面に電波吸収体を位置させてもよい。
また、補強部17は、図7(b)に示すように、D1方向の正側に位置する面は、延伸部15の外側面を延長させた形状としてもよい。この場合には、補強部17を仮想外側面15bの内側に位置させることができる。
(プローブ20)
プローブ20は、プローブ本体21と、配線29を延伸部15からプローブ本体21までをつなぐプローブガイド23とを備える。
プローブガイド23は、配線29を延伸部19の傾斜方向と同様に傾斜させつつ保持するものであり、保持可能な強度を備えるものとする。このようなプローブガイド23は、配線29の一部にその機能を持たせてもよいし、配線29の外部をカバーするような形状であってもよい。後者の場合には、プローブガイド23は筒状体であってその内部に配線29を通してもよい。また、溝を設け、その溝に配線29を嵌合させて保持してもよい。
そしてプローブガイド23の先端にプローブ本体21を固定している。プローブガイド23は、第2端13の外形の内側において延伸部15と接続されるように配置される。この例では、第1端11の中心11cと第2端13の中心13cとをつなぐ仮想線の延長線上にプローブガイド23,プローブ本体21が順に位置するようにしている。さらに、プローブガイド23の外側面と延伸部15の外側面とは段差なく連続的に接続されている。
プローブガイド23は、プローブ本体21の延伸方向に沿って配線29を保持するための強度と、先細りする微細な形状を実現可能な加工性と、を備える材料からなる。また、配線29と延伸部15との電気的な絶縁性を確保するために絶縁性の材料を用いてもよい。このような材料として、具体的には、絶縁性樹脂材料や、アルミナ等の絶縁性無機材料等を用いることができる。
プローブ本体21は、配線29に電気的に接続されており、高周波信号の入出力を行なうものである。具体的には、信号が印加されるシグナルピンと基準電位が印加されるグランドピンを有するものとしてもよい。本例では、シグナルピンの両側にグランドピンを備える形状としてもよい。
このようなプローブ本体21に不図示のアンテナを接触させることで、アンテナにおける高周波信号の送受信を可能とする。
なお、プローブガイド23は、第2端13のD3方向正側に位置する部分のみに位置するものではなく、配線29の全領域において設けられていてもよい。
(プローブ保持装置1)
プローブ保持装置1は、上述の構成のアーム部10,プローブ20を備える。このことから、アンテナに接続されるプローブ本体21の先端はD1方向の正側に向かっていることとなる。この例では、プローブ本体21の先端がプローブ保持装置1の中で最もD1方向の正側に位置している。
ここで、プローブ保持装置1のアーム部10に代えて、外形形状に工夫を施していない一般的なプローブ保持装置50の例を図2に示す。図2において、プローブ保持装置50のアーム部51は、D1方向に直交する面に平面を有するブロック状となっている。
発明者は、プローブ保持装置50においてプローブ52に送信アンテナを接触させ、受信アンテナを送信アンテナを中心として一定間隔を保ちながら周回させて各方位におけるアンテナパターンを測定した。その結果、D3方向に直交する平面のうちD1方向の正側に位置する平面において多くの反射波が発生し、いわゆるマルチパスの信号が受信アンテナにて受信されることが判明した。なお、D1方向の負側に位置する平面ではD1方向の正側に比べるとそれほど多くの反射波は発生していなかった。
ここで、プローブ保持装置1に着目すると、延伸部15の外側面15aをD1方向正側に向かうにつれて面積を減らした構成となっている。具体的には、D2方向に着目すると、拡幅部11d,13dにより、外側面15aはD1方向の正方向に向かうにつれてD2方向に伸びる部分を少なくしている。これにより反射波を抑制することができる。また、D3方向に着目すると、プローブ本体21に近い第2端13では外形を小さくして反射面積を小さくしている。さらに、第1端11では第2端13に比べD1方向の負側に中心11cを位置させることで、外側面15aの位置自体をD1方向正側から遠ざけている。以上より、D1方向正側において、外側面15aによる反射波を抑制することができる。
さらに、外側面15aは、角部(段差部)等を有さない連続的な形状となっていること
から不連続部における高周波信号の反射も抑制することができる。
以上より、プローブ保持装置1によれば、アンテナ特性を反射波の影響を抑制して精度よく測定することができる。
(変形例1)
上述の例では、プローブガイド23の外側面と延伸部15の外側面は段差なく連続的に接続されている場合を例に説明したがこの構成に限定されない。
図3は、プローブ保持装置1の変形例(プローブ保持装置1A)の図を示している。図3(a)〜図3(c)はそれぞれ、図1(a)〜図1(c)に相当する。プローブ保持装置1Aは、プローブ保持装置1とは、第1端11および第2端13の外形が異なる。プローブ装置1Aにおいて第1端11および第2端13の外形は略菱形形状となっている。第1端11および第2端13の外形の中心(重心)は、菱形のため、各頂点を結ぶ対角線の交点となっている。
この場合であっても、D1方向の正側に向かうにつれてD2方向における幅は小さくなっていることから、反射波の影響を抑制することができる。
ここで、プローブ保持装置1Aは、菱形の第2端13の重心に重ねるように円筒形のプローブガイド23が配置されているため、プローブガイド23の外側面と延伸部15の外側面15aとは不連続となっている。この場合には、第2端13の外周における反射波の発生を抑制するために、図3(a),図3(c)に示すように、D3方向に沿った断面で見たときに、プローブ本体21の先端から第1端11の外周(外形)を結ぶ線分L1,L2よりも内側に第2端13の外周を位置させている。これにより、第2端13の外周を内側に位置させることで外周の影響を小さくすることができる。
このように、第2端13の外周を内側に位置させるためには、プローブガイド23のD3方向における長さLGを調整すればよい。長さLGは、例えば、プローブ本体21の先端が、図3(c)に示すように延伸部15の中心を通りD3方向に伸びる中心線と延伸部15の外側面15aに沿った仮想線とが交差する点と同等がそれよりも正側に位置するように調整すればよい。
また、図3に示すアーム部10は、長手方向(D3方向)に直交する面からみたときに、第1端11の外形は、D1方向の長さがD1方向と直交する方向(D2方向)における長さよりも長くなっている。ここで、アーム部10は、D3方向に細長く、かつD1方向に傾いている。そこで、アーム部10を固定する第1端11の形状をD1方向に長く伸びる形状とすることで、アーム部10を安定して保持することができる。さらに、D2方向に幅の広い形状とすると、D2方向の幅が広くなる部分で高周波信号の反射光が発生する虞がある。このため、D2方向の幅をD1方向の幅よりも小さくすることで、反射光を抑制しつつアーム部10を安定して保持することができる。
(変形例2)
上述の例では、延伸部15の第1端11,第2端13の外形はD1方向およびD2方向において対称な形状としていたがその限りではない。第1端11および第2端13のD3方向に直交する面における外形は、円形や楕円形、菱形に限定されることはない。
例えば、図4(a),(b)に示すように、D1方向において非対称の形状であってもよい。図4(a),(b)は第1端11の断面形状を示している。
図1および図3に示すプローブ保持装置1,1AではD1方向の正側においてもD1方向,D2方向で形成される面方向に平坦な面を備えていない。また、延伸部15の外側面15aは、D1方向負側先端に向かうにつれて面積を減らした構成となっている。このことから、D1方向の負側においても反射波の影響を抑制することができる構成となっている。
しかしながら、D1方向の正側に比べて、負側においては反射波の影響は少ない。このため、図4(a),図4(b)に示すように、D1方向の負側においては、D1方向,D2方向で形成される面方向に平坦な面を備えていてもよい。
また、図4(c)に示すように、菱形からD1方向の正側と負側とで辺の長さを異ならせるように変形させた形状としてもよい。同様に、円形からD1方向の正側と負側とで曲率半径の異なる閉曲線となるように変形させた形状としてもよい。
(その他の変形例)
図5に示すように、D1方向に直交する面方向でみたときに(D3方向に沿った面でみたときに)、仮想外側面の内側であっても角部Eを備える場合には角部Eにおいて反射光が発生してしまいアンテナ特性を正確に測定できなくなる。従って、延伸部15のD3方向における長さは30λ以上とし、その範囲内において角部Eを備えないようにしてもよい。別の観点では、延伸部15のD3方向における長さは、一般的な電波吸収体の厚さを無視できない長さ(例えば、電波吸収体の厚さの0.5〜2倍の長さ;厚さ118mmの電波吸収体の場合には59mm〜236mm)としてもよい。
また、第1端11,第2端13の外形は、偶数の角部を有する多角形状としてもよい。
さらに、アーム部10を、円錐台や角錐台をD1方向の正側に傾けた形状を基本とし、傾けた底面とD3方向と直交する面との間の空間を埋めるような補強部17を備える形状としてもよい(図7(b)参照)。
(変形例:配線29)
上述の例では、配線29として同軸ケーブルを用いた例を説明したがこの限りではない。例えば、配線29の少なくとも一部を導波管としてもよい。配線29の他の例としては、導波管や、導波管と同軸ケーブルとの組み合わせ、導波管と伝送線路との組み合わせ等がある。導波管を用いる場合には、伝送する信号のロスを低減することができる。
導波管と同軸ケーブルとの組み合わせ,導波管と伝送線路との組み合わせのそれぞれは、その接続部において高周波信号の伝送方向が屈曲してもよいし、屈曲しなくてもよい。
図8に配線29として、導波管29aと同軸線路29bとを組み合わせて構成した例を示す。
ここで、図8において、導波管29aの信号伝送方向と、同軸線路29bの信号伝送方向とは、その接続部近傍においてアーム部10の長手方向に沿って一直線となっている。このような接続方法とすることで、接続部において配線29の形状が大きくなることがない。アーム部10は、第1端11から第2端13に向かうにつれて断面積が小さくなる先細りの形状であるが、この場合であっても、より第2端13の近傍まで導波管29aを位置させることができる。その結果、損失の少ない配線29を実現することができる。
また、図8に示す例では、延伸部15の貫通孔19には、その経路の大部分(例えば85%以上)において導波管29aが位置しており、第2端13に近い側において導波管29aと同軸線路29bとが接続されている。このように、貫通孔19の内部に導波管29aと他の線路との両方があってもよいし、導波管のみで構成してもよい。さらにこの例では、延伸部15とは別体の導波管29aを配置させた場合を例に説明したが、貫通孔19自体を導波管としてもよい。その場合には、貫通孔19の形状および貫通孔19の内壁面材質を伝送する信号のロスが少ないよう適宜設計してもよい。
さらに、補強部17のD1方向負側の面において導波管29aを導出し、導波管29aを発振器等に接続してもよい。
(アンテナパターン測定装置)
図6に上述のプローブ保持装置1を用いたアンテナパターン測定装置100の模式的な断面図を示す。図6に示すように、アンテナパターン測定装置100は、ステージ110と、ステージ110上に配置された固定部120と、固定部120に固定されたプローブ保持装置1と、プローブ保持装置1のプローブ20の先端に電気的に接続するよう固定された第1アンテナ130と、第1アンテナ130に対して相対位置を変化させることのできる可動部140と、可動部140に固定された第2アンテナ150と、を備える。
第1アンテナ130と第2アンテナ150とは、一方が送信アンテナで他方が受信アンテナとなっており、一方が発信した高周波信号を他方が受信する。この例では、第1アンテナ130を送信アンテナとして、第2アンテナ150を受信アンテナとしている。ここで、第1アンテナ130は動かないためアンテナとプローブとの接点を安定して実現することができる。このため、第1アンテナ130を送信アンテナとすることで、元となる高周波信号を安定して放射することができるので、アンテナパターンの測定精度が向上する。
第2アンテナ150は例えばホーンアンテナ等を用いることができる。そして、第2アンテナ150を、可動部140により第1アンテナ130を中心として軌跡T1に例示するように周回させることで、第1アンテナ130の放射特性を360°に近い角度で測定することができる。
ここで、第2アンテナ150は、第1アンテナ130から直接放射された高周波信号(直達波)のみを測定し、床やアンテナパターン測定装置100に当たって反射されるマルチパスの高周波信号の影響を抑制することで、精度よくアンテナパターンを測定することができる。そこで、本開示のアンテナパターン測定装置100によれば、アンテナパターン測定装置100からの反射波自体の発生を抑制するために、ステージ110や固定部120には、その表面に電波吸収体を配置している。ただし、第1アンテナ100に近いプローブ保持装置1をでは、一定の厚みを要する電波吸収体を表面に配置することはできない。そこで、プローブ保持装置1を用いることで、プローブ保持装置1の形状自体を反射光の発生を抑制した構成としている。
このようなアンテナパターン測定装置100によれば、精度よくアンテナパターンを測定することができる。
図3に示す構成のプローブ測定装置1A、図2に示す構成のプローブ測定装置の先に、60GHzの高周波信号を放射する送信アンテナを設置した場合の放射軌跡をシミレーションした。実際の寸法はD3方向における長さは140mm,アーム部10の中心を通る仮想線とD3方向とでなす角度(図3(a)の貫通孔19とD3方向とでなす角度)を20°,アーム部10のD1方向負側の外周とD3方向とでなす角度を30°である。
その結果、マルチパスの原因となる反射光が図2に示すプローブ測定装置のD1方向正
方向の面において多く発生することを確認した。具体的には−50dB発生していることを確認した。
これに対して、プローブ測定装置1Aは−10dBとなっており、マルチパスの原因となる反射光を問題ないレベルまで抑制できていることを確認した。
1:プローブ保持装置
10:アーム部
11:第1端
13:第2端
15:延伸部
20:プローブ

Claims (7)

  1. 第1端と第2端との間を長手方向として伸びる延伸部を含むアーム部と
    前記第2端から前記長手方向に伸びる、高周波信号を入出力するプローブと、を備え、
    前記延伸部の外側面は、前記第1端の外周と前記第2端の外周とを最短距離でつないで形成される仮想外側面と同一面もしくは前記仮想外側面の内側に位置しており、
    前記長手方向と直交する断面から見たときに、
    前記第2端の外形は、前記第1端の外形よりも小さく、
    前記第2端の外形の重心は、前記第1端の外形の重心よりも第1方向の正側に位置しており、
    前記第2端および前記第1端の外形は共に、前記第1方向の最も正側に位置する部分から負側に向かうにつれて幅が大きくなる拡幅部を備えている、
    プローブ保持装置。
  2. 前記長手方向に沿った断面において、前記プローブの先端と前記第1端の外周とを結ぶ線分よりも内側に前記第2端の外周が位置する、請求項1に記載のプローブ保持装置。
  3. 前記長手方向に沿った断面において、前記延伸部の前記外側面は角部を備えない、請求項1または2に記載のプローブ保持装置。
  4. 前記長手方向と直交する断面視において、前記第1端の外形は前記第1方向の長さが前記第1方向と直交する方向における長さよりも長い、請求項1乃至3のいずれかに記載のプローブ保持装置。
  5. 前記長手方向と直交する断面視において、前記第1端の外形は円形、楕円形、もしくは多角形である、請求項1乃至4のいずれかに記載のプローブ保持装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のプローブ保持装置と、
    前記プローブに電気的に接続するよう固定された第1アンテナと、
    前記第1アンテナに対して相対位置を変化させることのできる可動部と、
    前記可動部に固定された、前記第1アンテナからの高周波信号を受信するか、前記第1アンテナに高周波信号を送信する前記第2アンテナと、を含むアンテナパターン測定装置。
  7. 前記第1アンテナは送信アンテナであり、前記第2アンテナは受信アンテナであり、前記可動部は、前記第1アンテナを中心として回転可能な駆動部を備える、請求項6に記載のアンテナパターン測定装置。
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