JP2008048193A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンテナ特性を下げることなくX軸方向からの給電が可能なアンテナ装置の提供。
【解決手段】一組の平板状の放射板3,5と、放射板3,5に電気的に接続する伝送線路4,6と、放射板3,5及び伝送線路4,6を支持する支持基板2と、を備えるアンテナ装置1において、支持基板2の一面に備えられた第1放射板3の第1給電部8には給電方向に沿って第1伝送線路4の一端部が接続され、第1伝送線路4の他端部は湾曲部7を介して給電方向と略直交するように配置されていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】一組の平板状の放射板3,5と、放射板3,5に電気的に接続する伝送線路4,6と、放射板3,5及び伝送線路4,6を支持する支持基板2と、を備えるアンテナ装置1において、支持基板2の一面に備えられた第1放射板3の第1給電部8には給電方向に沿って第1伝送線路4の一端部が接続され、第1伝送線路4の他端部は湾曲部7を介して給電方向と略直交するように配置されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、アンテナ装置に係り、特に、ダイポール型のアンテナ装置に関する。
従来、ダイポール型のアンテナ装置においては、支持基板の一面に一組の放射板が備えられており、該放射板に給電する伝送線路は放射板の延在する方向と略直交するように備えられていた。例えば、特許文献1に示すように、支持基板としての地導体と、該地導体に設けられたボウタイ型の放射板と、使用波長の約1/4以上の長さ寸法の伝送線路とを備えるアンテナ装置において、伝送線路は放射板の延在する方向(以下、「Z軸方向」とする)と略直交するように配設されている。
しかし、このように放射板と略直交する方向(以下、「X軸方向」とする)から伝送線路を接続することとすると、電流経路に影響を与えてしまうという問題があった。そこで、本発明者は、図8に示すように、一組の放射板51,52を支持基板53の両面にそれぞれ備え、支持基板53の一面においてZ軸方向に略平行となるように伝送線路54,55を配設することにより、アンテナ装置50のVSWR特性を低下させて広帯域化が可能となることを見出している。このようなアンテナ装置50によれば、支持基板53の一面に備える伝送線路54と他面側の放射板52との位置が重なることにより、他面側の放射板52の一部が伝送線路としても機能するようになっている。放射板52の一部を伝送線路として機能させることができることにより、アンテナ装置50の構成の簡略化も可能である。
特開2001−244731号公報
しかしながら、図7に示すように、支持基板の両面に放射板を備えたアンテナ装置の場合、X軸方向から給電する必要があるときに、支持基板の一面の放射板にZ軸方向から接続するように配設された伝送線路をX軸方向に折曲する必要がある。そして、このように伝送線路を折曲した場合、インピーダンスの急激な変化のためアンテナ特性が劣化してしまうという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、アンテナ特性を劣化させることなくX軸方向からの給電が可能なアンテナ装置の提供を目的とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、アンテナ装置において、
一組の平板状の放射板と、前記放射板に電気的に接続する伝送線路と、前記放射板及び前記伝送線路を支持する支持基板と、を備えるアンテナ装置において、
前記放射板は前記支持基板の両面に少なくとも一つずつ備えられ、
前記支持基板の一面に備えられた前記放射板の給電点には、前記支持基板の他面に備えられた前記放射板の給電点とを結ぶ給電方向に沿って第1伝送線路の一端部が接続され、
前記第1伝送線路の他端部は、湾曲部を介して前記給電方向と略直交するように配置されていることを特徴とする。
一組の平板状の放射板と、前記放射板に電気的に接続する伝送線路と、前記放射板及び前記伝送線路を支持する支持基板と、を備えるアンテナ装置において、
前記放射板は前記支持基板の両面に少なくとも一つずつ備えられ、
前記支持基板の一面に備えられた前記放射板の給電点には、前記支持基板の他面に備えられた前記放射板の給電点とを結ぶ給電方向に沿って第1伝送線路の一端部が接続され、
前記第1伝送線路の他端部は、湾曲部を介して前記給電方向と略直交するように配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、支持基板の両面に放射板が少なくとも一つずつ備えられており、支持基板の一面においては第1伝送線路の一端部が給電方向に沿って接続するので、伝送線路から放射板への電流経路に影響を与えることなく給電する。また、第1伝送線路には湾曲部が備えられており、その他端部が給電方向と略直交するように配置されている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアンテナ装置において、
前記湾曲部は、曲率半径5mm以上であることを特徴とする。
前記湾曲部は、曲率半径5mm以上であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、第1伝送線路に曲率半径5mm以上の湾曲部を備えて湾曲させることにより、伝送線路を流れる電流の反射量が少なくなりインピーダンス整合がとりやすくなる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のアンテナ装置において、
前記支持基板の他面に備えられた前記放射板の側辺の中央部には、前記第1伝送線路と前記支持基板を介して対向する第2伝送線路が接続されていることを特徴とする。
前記支持基板の他面に備えられた前記放射板の側辺の中央部には、前記第1伝送線路と前記支持基板を介して対向する第2伝送線路が接続されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、第2伝送線路は、放射板の側辺の中央部であって第1伝送線路と支持基板を介して対向するため、第1伝送線路と第2伝送線路とでマイクロストリップ線路として機能することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記支持基板の一面に備えられた前記放射板は平面視半円形状であり、その円弧部に前記給電点が備えられていることを特徴とする。
前記支持基板の一面に備えられた前記放射板は平面視半円形状であり、その円弧部に前記給電点が備えられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、平面視半円形状の放射板の円弧部に給電点が備えられて第1伝送線路が接続されており、第1伝送線路から放射板の円弧部に沿って電流が弧状に流れやすく、インピーダンス整合がとりやすい。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のアンテナ装置において、
前記支持基板の他面に備えられた前記放射板は平面視台形状であり、その上辺部に前記給電点が備えられていることを特徴とする。
前記支持基板の他面に備えられた前記放射板は平面視台形状であり、その上辺部に前記給電点が備えられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、平面視半円形状の放射板と、平面視台形状の放射板とを組み合わせて用いるので、伝送線路からの電流が放射板の弧状に流れやすい放射板と、伝送線路からの電流が入射する辺部が直線である放射板と、の組み合わせとなる。よって、アンテナ装置のリターンロス特性を低減させるとともに柔軟に調整することができる。
請求項1に記載の発明によれば、電流経路に影響が与えられることはなくアンテナ特性が劣化することを防止しつつ給電方向と略直交する方向に伝送線路を配置することができる。そのため、放射パターンが均等になり、無指向性に近いアンテナ装置とすることができる。また、第1伝送線路を折曲させずに湾曲させることにより、インピーダンスの急激な変化を抑え、リターンロス特性の劣化を回避させることができ、広帯域特性を示すことができる。
請求項2に記載の発明によれば、湾曲部の曲率半径を調整することにより、インピーダンス整合をとりやすくすることができ、アンテナ特性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1伝送線路と第2伝送線路とでマイクロストリップ線路として機能させることができるとともに、第2伝送線路が放射板の側辺の中央部に接続されるので、アンテナ装置のリターンロス特性を低減させることができ、アンテナ特性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、インピーダンス整合が取りやすく、リターンロス特性を効果的に低減させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、伝送線路からの電流が弧状に流れやすい形状の放射板を用いることにより、インピーダンス整合がとりやすくなるため、アンテナ装置のリターンロス特性の低減が可能である。また、伝送線路からの電流が入射する辺部が直線である放射板を用いることにより、当該辺部の長さ寸法を調整することによって容易かつ柔軟にインピーダンスの調整が可能である。よって、アンテナ装置の特性の広帯域化が可能であるとともに、伝送線路の抵抗に応じた調整が容易である。
以下に、本発明に係るアンテナ装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲を図示例に限定するものではない。
図1に示すように、本実施形態のアンテナ装置1には、平板状の支持基板2が備えられている。支持基板2は、例えば、テフロン(登録商標)、ガラスエポキシ、FR−4、シリコン等、従来より用いられている絶縁性のものを適宜用いることができる。本実施形態においては、誘電率ε=2.2のテフロン(登録商標)により厚さ0.6mmに形成した支持基板2を用いるものとする。
支持基板2の一面には平面視半円形状の第1放射板3が備えられている。第1放射板3は、例えば、銅、アルミニウム、金、銀、白金等の導電性の材料により薄膜状に形成されている。第1放射板3の半径は8〜15mmが好ましく、本実施形態においては13.5mmとする。ここで、第1放射板3の直線部と略平行となる方向つまり支持基板2の端縁に沿った方向をX軸方向とする。また、支持基板2の延在する方向であってX軸方向と直交する方向をZ軸方向とする。
第1放射板3の円弧頂点には、伝送線路から電気エネルギーを供給するための給電点としての第1給電部8が備えられている。第1給電部8には、第1伝送線路4の一端部がZ軸方向に沿って接続されている。第1伝送線路4の他端部は、曲率半径Rtの湾曲部7を介してZ軸方向と略直交するように配置されている。曲率半径Rtは小さすぎると湾曲部7でのインピーダンスの変化が大きくなってしまい、また、予測性のない電流の反射が起こるため5mm以上が好ましい。一方、曲率半径Rtが大きすぎると、アンテナ装置1が大型化してしまうため、10mm以下が好ましい。本実施形態における曲率半径Rtは5mmとする。なお、円を用いて弧状に形成するものとしたが、楕円を用いて弧状に形成することとしても良い。また、第1伝送線路4の幅寸法に特に制限はないが、支持基板2の厚さや誘電率によって最適な値が定まるようになっており、本実施形態においては1.76mmの幅寸法となっている。また、第1伝送線路4の他端部は、支持基板2のX軸方向の側縁に配置されていればよい。
図2に示すように、支持基板2の他面には、平面視台形状の第2放射板5が備えられている。第2放射板5の上辺中心には、電気エネルギーを供給するための給電点としての第2給電部9が備えられている。第1給電部8と第2給電部9とを結ぶ直線は給電方向に沿っている。ここで、図2においては、支持基板2の他面に備えられているものを破線で示すこととする。第2放射板5は、第1放射板3と同様に導電性の材料により薄膜状に形成されている。第1放射板3と第2放射板5の距離に特に制限は無いが、放射板の形状によって好ましい範囲が定まるようになっており、本実施形態においては0.5mmとなっている。また、第1放射板3の直線部と第2放射板5の下辺とは略平行となるように配置されている。第2放射板5の外形寸法は、上辺が10〜22mm、下辺が上辺の長さ寸法〜50mm、高さが20〜30mmが好ましく、本実施形態においては上辺が20mm、下辺が38mm、高さが26mmとなっている。
第2放射板5の側辺には、第2伝送線路6が接続されている。第2伝送線路6の接続位置は第1伝送線路4と支持基板2を介して重なる位置である。このように、本実施形態においては、支持基板2を介して第1伝送線路4と第2放射板5及び第2伝送線路6の位置が重なることにより、伝送線路としてのマイクロストリップ線路が構成されるようになっている。つまり、第1伝送線路4がストリップ導体として、第2放射板5の一部及び第2伝送線路6がグラウンド導体として機能するようになっている。グラウンド導体として機能させるために、第2伝送線路6の幅寸法は第1伝送線路4の幅寸法より5倍程度以上となるのが好ましい。本実施形態においては第2伝送線路6の幅寸法は10mmとなっている。
また、第2伝送線路6の位置は、第2放射板5の側辺の中央部が好ましい。ここで、第2放射板5の側辺の中央部とは、第2伝送線路6の縁部が第2放射板5の上辺又は下辺と一致する位置より内側のことをいう。第2伝送線路6の適切な位置は第1伝送線路4の湾曲部の曲率半径Rtに応じて異なり、また、生じる定在波との干渉の影響がない位置が好ましい。本実施形態において第2伝送線路6は、第2放射板5の下辺から8mm上方の中心位置に備えられている。また、第1伝送線路4の湾曲部の曲率半径Rtが10mmの場合、第2放射板5の下辺から6.4mm上方の位置に備えられるのが好ましい。さらに、本実施形態においては第2伝送線路6を備えることとしたが、支持基板2の側縁と第2放射板5の側辺とが一致している場合、第2伝送線路6を備えずに直接第2放射板5の側辺に給電することとしてもよい。
第1放射板3と第2放射板5は、給電点に向けて凸となる形状であれば適用可能であるが、アンテナ特性を向上させるために第1放射板3と第2放射板5は異なる形状のものがよい。また、第1給電部8から第1放射板3の直線部までの距離L1と、第2給電部9から第2放射板5の側辺に沿った下辺までの距離L2と、が異なる形状が好ましい。アンテナ装置1の共振周波数は、給電点からの電流が流れる経路の長さ寸法で決定されるため、当該長さ寸法が第1放射板3と第2放射板5で異なることにより、共振点の数が増えてアンテナ特性が向上するためである。また、放射パターンを均等にするために、給電方向に沿った基準軸に関して軸対称のものが好ましい。
本実施形態においては、支持基板2の各面において、放射板と伝送線路は金属層を形成している。この金属層はエッチング等により成形することとしてもよく、又は導電ペイントによるパターン印刷等によって成形することとしてもよい。
第1伝送線路4及び第2伝送線路6の他端には、アンテナ装置1からの電気信号を送受信処理する信号処理装置等が接続されている(図示省略)。本実施形態においては第1放射板3と第2放射板5の幅寸法が異なる不平衡アンテナなので、平衡−不平衡変換を行う必要なく電気信号を送受信するようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
アンテナ装置1が電波を送信する場合、信号処理装置からの電気信号に基づいて、伝送線路を介して放射板に所定の振幅及び位相で電流が供給される。詳しくは、図3に示すように、第1伝送線路4を介して供給された電流は第1放射板3に入射し、第1放射板3の円弧に沿って直線部に向かって電流が流れる。第1伝送線路4に電流が流れると、第2伝送線路6にも電流が流れるとともに、第2放射板5における第1伝送線路4と重なる位置にも電流が流れるようになっている。このように、本実施形態においては、第1伝送線路4、第2放射板5及び第2伝送線路6により給電が行われる。第2放射板5に入射した電流は、第2給電部9から第2放射板5の側辺に沿って流れる。このように、第1放射板3及び第2放射板5に電流が流れると、アンテナ装置1から電波が送信されるようになっている。
アンテナ装置1が電波を送信する場合、信号処理装置からの電気信号に基づいて、伝送線路を介して放射板に所定の振幅及び位相で電流が供給される。詳しくは、図3に示すように、第1伝送線路4を介して供給された電流は第1放射板3に入射し、第1放射板3の円弧に沿って直線部に向かって電流が流れる。第1伝送線路4に電流が流れると、第2伝送線路6にも電流が流れるとともに、第2放射板5における第1伝送線路4と重なる位置にも電流が流れるようになっている。このように、本実施形態においては、第1伝送線路4、第2放射板5及び第2伝送線路6により給電が行われる。第2放射板5に入射した電流は、第2給電部9から第2放射板5の側辺に沿って流れる。このように、第1放射板3及び第2放射板5に電流が流れると、アンテナ装置1から電波が送信されるようになっている。
アンテナ装置1が電波を受信する場合、所定の周波数の電波が各放射板により受信されると、各放射板から、受信した電波に応じた振幅及び位相の電圧電流が伝送線路に流れる。詳しくは、第1放射板3の円弧に沿って第1給電部8まで電流が流れ、第1伝送線路4に入射する。第2放射板5の場合、下辺から側辺に沿って第2給電部9まで電流が流れ、第2放射板5における第1伝送線路4と重なる位置に電流が流れて第2伝送線路6に入射する。そして、伝送線路に入射した電流は信号処理装置に伝達され、電気信号として処理される。
次に、アンテナ装置1のアンテナ特性曲線を図4〜図6に示す。
アンテナ特性の指標の一つとしては、入力電圧と反射電圧の比から求められるリターンロス特性が挙げられる。リターンロス特性は反射係数として表すことも可能であり、その値が小さいほどアンテナ装置としてマッチングがとれていることを示し、一般にはその値が−10dB以下の範囲が使用帯域とされている。
アンテナ特性の指標の一つとしては、入力電圧と反射電圧の比から求められるリターンロス特性が挙げられる。リターンロス特性は反射係数として表すことも可能であり、その値が小さいほどアンテナ装置としてマッチングがとれていることを示し、一般にはその値が−10dB以下の範囲が使用帯域とされている。
本実施形態に係るアンテナ装置1のリターンロス特性は、図4に示すように、3〜12GHzの帯域が使用帯域となっている。ここで、アンテナ装置1の共振周波数は、距離L1、L2に比例して共振点P1、P2の1/2波長が決定されるようになっている。また、第1放射板3の直線部から第2放射板5の下辺までの距離L3に比例して、共振点P3の1/2波長が決定されるようになっている。そして、距離L1、L2、L3の相違量が大きくなるほど共振点の周波数が分散し、リターンロス特性がより広い周波数領域で低減されるため好ましい。また、本実施形態においては、第2放射板5の側辺に第2伝送線路6が備えられているため距離L3が大きくなり、共振点P3が低周波数となるため好ましい。一方、比較例は、第1伝送線路を直角に折曲し、第2伝送線路を第2放射板の下辺に配置したアンテナ装置(図7参照)である。比較例のアンテナ装置は、第1伝送線路の折曲部において電流の反射が起こるためリターンロス特性の変化に予測性がなく、10GHz以上の周波数帯域が使用できない。
図5に示すように、本発明に係るアンテナ装置は、Z軸から給電するアンテナ装置50(図8参照)より広帯域化されていることがわかる。また、湾曲部7の曲率半径Rtは5mmとするのが好ましいことがわかる。さらに、図6に示すように、第2放射板5において、第2伝送線路6の配置箇所は、第2放射板5の上辺(図9参照)や下辺(図10参照)に配置するより、中心付近に配置するのが好ましいことがわかる。
次に、アンテナ装置1の放射パターンの比較結果を図11及び図12に示す。
放射パターンは、円形に近く凹状の部分がないほど全方位無指向性に近く好ましい。本実施形態に係るアンテナ装置1と従来のアンテナ装置50との3GHzにおける放射パターンを比較したところ、XY面指向性(図12参照)を低下させることなく、ZX面指向性(図11参照)の凹状部分が小さくなることがわかる。よって、本実施形態に係るアンテナ装置1によれば、X軸方向から給電することが可能であるとともに、無指向性に近付けることが可能である。
放射パターンは、円形に近く凹状の部分がないほど全方位無指向性に近く好ましい。本実施形態に係るアンテナ装置1と従来のアンテナ装置50との3GHzにおける放射パターンを比較したところ、XY面指向性(図12参照)を低下させることなく、ZX面指向性(図11参照)の凹状部分が小さくなることがわかる。よって、本実施形態に係るアンテナ装置1によれば、X軸方向から給電することが可能であるとともに、無指向性に近付けることが可能である。
以上のように、本実施形態のアンテナ装置1によれば、電流経路に影響が与えられることはなくアンテナ特性が低下することを防止しつつ給電方向と略直交する方向から給電することができる。そのため、X軸方向の電界が発生して放射パターンが均等になり、無指向性に近いアンテナ装置1とすることができる。また、第1伝送線路4を折曲させずに湾曲させることにより、インピーダンスの急激な変化を回避してリターンロス特性を改善させることができ、広帯域特性を示すことができる。
また、湾曲部7の曲率半径Rtを調整することにより、伝送線路のインピーダンス変化を抑え、アンテナ特性を向上させることができる。
また、第2伝送線路6が第2放射板5の側辺の中央部に接続されるので、アンテナ装置1のリターンロス特性を低減させることができ、アンテナ特性を向上させることができる。
さらに、電流が弧状に流れやすい平面視半円形状の第1放射板3を用いることにより、インピーダンス整合がとりやすくなるため、アンテナ装置1のリターンロス特性の低減が可能である。また、電流が入射する上辺が直線である第2放射板5を用いることにより、当該上辺の長さ寸法を調整することによって容易かつ柔軟にインピーダンスの調整が可能である。よって、アンテナ装置1の特性の広帯域化が可能である。
なお、第1給電部8を備える箇所は、第1放射板3の円弧頂点付近であればよい。詳しくは、第1放射板3の直径の5%相当幅だけ中心位置から左右にずれた範囲内に設けられていれば良い。
1 アンテナ装置
2 支持基板
3 第1放射板
4 第1伝送線路
5 第2放射板
6 第2伝送線路
7 湾曲部
8 第1給電部
9 第2給電部
2 支持基板
3 第1放射板
4 第1伝送線路
5 第2放射板
6 第2伝送線路
7 湾曲部
8 第1給電部
9 第2給電部
Claims (5)
- 一組の平板状の放射板と、前記放射板に電気的に接続する伝送線路と、前記放射板及び前記伝送線路を支持する支持基板と、を備えるアンテナ装置において、
前記放射板は前記支持基板の両面に少なくとも一つずつ備えられ、
前記支持基板の一面に備えられた前記放射板の給電点には、前記支持基板の他面に備えられた前記放射板の給電点とを結ぶ給電方向に沿って第1伝送線路の一端部が接続され、
前記第1伝送線路の他端部は、湾曲部を介して前記給電方向と略直交するように配置されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 前記湾曲部は、曲率半径5mm以上であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記支持基板の他面に備えられた前記放射板の側辺の中央部には、前記第1伝送線路と前記支持基板を介して対向する第2伝送線路が接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
- 前記支持基板の一面に備えられた前記放射板は平面視半円形状であり、その円弧部に前記給電点が備えられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
- 前記支持基板の他面に備えられた前記放射板は平面視台形状であり、その上辺部に前記給電点が備えられていることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
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