JP6913586B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ装置に関する。
従来より、マイクロ波帯とミリ波帯の電波を送信および受信できるアンテナとして、垂直・水平偏波を共用可能な偏波共用パラボラアンテナの開発を進めている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
近年、スーパーハイビジョン(8K)放送素材の無線伝送実現を目指して、マイクロ波帯やミリ波帯を用いる次世代無線伝送方式の研究が盛んに行われている。一般的に、ミリ波帯はマイクロ波帯と比べて周波数帯域幅を広く確保でき、伝送容量を拡大しやすい利点があるが、降雨や濃霧による減衰が大きいという欠点がある。一方、マイクロ波帯は1チャンネルあたりの周波数帯域幅が限られ、伝送容量の拡大が技術的に難しいが、ミリ波帯に比べて周波数が低いことから天候に左右されにくい特徴を持つ。将来の大容量固定無線回線を検討する上で、上記したお互いの特長を生かすべく、マイクロ波帯回線とミリ波帯回線を両方用いて一回線の固定無線回線を構築する、マイクロ波帯・ミリ波帯ハイブリッド回線が有効と考えている。
特開2015−029240号公報 特開2015−115719号公報 特開2016−146589号公報
マイクロ波帯とミリ波帯は周波数差が大きく、伝送に最適な導波管径が大きく異なるため、パラボラアンテナの設計においてーつの幅射器を両周波数帯で共用することが難しい。そのため、現在はパラボラアンテナを各々開発および試作している。したがって、両回線を同一経路で構築する場合には、各周波数帯のアンテナを並べて設置することになる。アンテナの方向調整を別々に実施しなくてはいけないほか、アンテナ設置スペースも2基分必要となる。
そこで、マイクロ波帯用のアンテナとミリ波帯用のアンテナを一体化させることにより、方向調整を同時に行えるとともに、設置スペースの省スペース化を図ったアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態のアンテナ装置は、第1周波数の第1電波を伝搬し、前記第1電波を放射する第1開口部を有する第1導波管と、前記第1導波管と中心軸を合わせた状態で前記第1導波管の周囲に配設される第2導波管であって、前記第1導波管の外周面との間に、当該第2導波管の内径に対応する基本周波数であって、前記第1周波数よりも低い第2周波数の第2電波を伝搬する一対の導波路を構築し、前記第2電波を放射する第2開口部を有する第2導波管と、前記第2導波管に設けられ、前記一対の導波路に、互いに逆位相の前記第2周波数の前記第2電波を印加する一対の第1放射素子と、前記第1導波管の第1開口部及び前記第2導波管の第2開口部に対向して配置され、前記第1開口部及び前記第2開口部から放射される前記第1電波及び前記第2電波を反射する反射器と、前記反射器で反射された前記第1電波及び前記第2電波を反射するパラボラ反射鏡とを含む。
マイクロ波帯用のアンテナとミリ波帯用のアンテナとを一体化させることにより、方向調整を同時に行えるとともに、設置スペースの省スペース化を図ったアンテナ装置を提供することができる。
実施の形態1のアンテナ装置100を示す図である。 図1におけるA1−A1矢視断面とB1−B1矢視断面とを示す図である。 実施の形態2のアンテナ装置200を示す図である。 図3におけるA2−A2矢視断面とB2−B2矢視断面とを示す図である。 実施の形態2の変形例のアンテナ装置200Aを示す図である。 実施の形態3のアンテナ装置の一次輻射器310と一次輻射器120の断面構造を示す図である。 実施の形態4のアンテナ装置の一次輻射器410と一次輻射器420の断面構造を示す図である。
以下、本発明のアンテナ装置を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1のアンテナ装置100を示す図である。図1には、アンテナ装置100の一部分を断面で示す。図2は、図1におけるA1−A1矢視断面とB1−B1矢視断面とを示す図である。以下では、XYZ座標系を用いて説明する。
アンテナ装置100は、一次輻射器110、一次輻射器120、反射器130、及びパラボラ反射鏡140を含む。一次輻射器110及び120は、円筒状であり、Z軸方向に伸延する中心軸を合わせた状態で設けられている。
一次輻射器110は、ミリ波を出力する輻射器であり、導波管111、放射素子112A、112B、入力部113A、113B、固定具114A、114Bを有する。ミリ波の周波数は、一例として、42GHzである。
導波管111は、ミリ波用の円筒状の導波管であり、一端(Z軸負方向側)に壁部111Aを有し、他端(Z軸正方向側)に開口部111Bを有する。また、導波管111は、開口部111B側にホーン部111Cを有する。ホーン部111Cは、テーパ状に直径が拡げられている部分である。導波管111は、金属製であり、例えば、アルミニウム、真鍮、銅等で形成される。導波管111は、第1導波管の一例である。
導波管111は、一端(Z軸負方向側)側が一次輻射器120の導波管121の壁部121Aの中心に設けられた開口部を貫通しており、長手方向(Z軸方向)の中間と、開口部111B側が固定具114A、114Bによってそれぞれ保持されている。
放射素子112A、112Bは、導波管111の壁部111Aの近くにおいて導波管111の外周部を厚さ方向に貫通する貫通孔に設けられており、導波管111の内部空間に突出している。放射素子112A、112Bは、導波管111とは絶縁されている。放射素子112A、112Bは、それぞれ、垂直偏波用の電波、水平偏波用の電波を放射する。放射素子112A、112Bは、XY平面に平行な断面において、角度が90度異なる位置に設けられている。なお、ここでは、一次輻射器110が放射素子112A、112Bを有する形態について説明するが、一次輻射器110は、放射素子112A、112Bのうちのいずれか1つを有する構成であってもよい。放射素子112A、112Bのうちのいずれか1つが放射する電波は、第1周波数の第1電波の一例である。
入力部113A、113Bは、それぞれ、放射素子112A、112Bに接続されており、導波管111の外周に設けられている。入力部113A、113Bには、映像音声信号を第1周波数に変調した電波が入力される。入力部113A、113Bには、例えば、FPU(Field Pick-up Unit)の出力端子を接続し、映像音声信号が多重された電波を入力すればよい。FPU送受信装置は、例えば、緊急報道やスポーツ中継などで映像、音声を無線伝送するシステムとして用いられる装置である。
固定具114A、114Bは、導波管111の長手方向(Z軸方向)の中間と、開口部111B側とにおいて、導波管111の外周に取り付けられている。固定具114A、114Bは、導波管111の外径に合わせた開口部を中心に有し、一次輻射器120の導波管121の内径に合わせた直径を有する円環状の部材である。固定具114A、114Bは、例えば、テフロン(登録商標)のような誘電体製である。固定具114A、114Bは、導波管111を一次輻射器120の導波管121に固定するために設けられている。
一次輻射器120は、マイクロ波を出力する輻射器であり、導波管121、放射素子122A、122B、122C、122D、入力部123A、123B、123C、123Dを有する。マイクロ波の周波数は、一例として、7GHzである。
導波管121は、マイクロ波用の円筒状の導波管であり、一端(Z軸負方向側)に壁部121Aを有し、他端(Z軸正方向側)に開口部121Bを有する。また、導波管121は、開口部121B側にホーン部121Cを有する。ホーン部121Cは、テーパ状に直径が拡げられている部分である。導波管121は、金属製であり、例えば、アルミニウム、真鍮、銅等で形成される。導波管121は、第2導波管の一例である。
導波管121は、壁部121Aの中心に設けられた開口部に導波管111が貫通されており、長手方向(Z軸方向)の中間と、開口部121B側に固定具114A、114Bが設けられている。
放射素子122A、122B、122C、122Dは、導波管121の壁部121Aの近くにおいて導波管121の外周部を厚さ方向に貫通する貫通孔に設けられており、導波管121の内部空間に突出している。放射素子122A、122B、122C、122Dは、導波管121とは絶縁されている。なお、ここでは、一次輻射器120が放射素子122A、122B、122C、122Dを有する形態について説明するが、一次輻射器120は、放射素子122Aと122B、又は、放射素子122Cと122Dのいずれか一方を有する構成であってもよい。放射素子122Aと122B、又は、放射素子122Cと122Dのいずれか一方は、第1放射素子の一例であり、いずれか他方は、第2放射素子の一例である。第1放射素子が放射する電波は、第2周波数の第2電波の一例であり、第2放射素子が放射する電波は、第3周波数の第3電波の一例である。
放射素子122A、122Bは、ともに垂直偏波用の電波を放射する。放射素子122A、122Bは、XY平面に平行な断面において、角度が180度異なり、かつ、放射素子122C、122Dとは角度が90度異なる位置に設けられている。放射素子122A、122Bからは、互いに位相が逆の電波を放射する。
放射素子122C、122Dは、ともに水平偏波用の電波を放射する。放射素子122C、122Dは、XY平面に平行な断面において、角度が180度異なり、かつ、放射素子122A、122Bとは角度が90度異なる位置に設けられている。放射素子122C、122Dからは、互いに位相が逆の電波を放射する。
入力部123A、123B、123C、123Dは、それぞれ、放射素子122A、122B、122C、122Dに接続されており、導波管121の外周に設けられている。入力部123A、123B、123C、123Dには、映像音声信号を第2周波数に変調した電波が入力される。入力部123A、123B、123C、123Dには、例えば、FPUの出力端子を接続し、映像音声信号を入力すればよい。
入力部123A、123Bは、垂直偏波用の電波を入力する端子であり、入力部123C、123Dは、水平偏波用の電波を入力する端子である。入力部123A、123Bには、互いに逆位相の垂直偏波用の電波が入力され、入力部123C、123Dには、互いに逆位相の水平偏波用の電波が入力される。入力部123A、123Bと、入力部123C、123Dとは、互いに異なるチャンネル用の端子として用いることができる。
このような一次輻射器120では、導波管121の中心部は、導波管111によって分離されているため、放射素子122A、122Bからそれぞれ放射される電波は、合成されることなく、導波管121の内壁と、導波管111の外壁との間をそれぞれ伝搬する。また、放射素子122A、122Bからそれぞれ放射される電波は、放射素子122C、122Dからそれぞれ放射される電波と合成されることもなく、導波管121の内壁と、導波管111の外壁との間をそれぞれ伝搬する。
放射素子122A、122Bからそれぞれ放射される電波は、互いに逆位相であるが、放射素子122Aは、導波管121の内部でY軸負方向に向かって突出しており、放射素子122Bは、導波管121の内部でY軸正方向に向かって突出しているため、これら2つの電波は、導波管121の内部を同一の位相で伝搬する。2つの電波は、開口部121Bから出射されると、合成されて強め合い、振幅が2倍のマイクロ波(垂直偏波用の電波)として放射される。
同様に、放射素子122C、122Dからそれぞれ放射される電波は、互いに合成されることなく、また、放射素子122A、122Bからそれぞれ放射される電波と合成されることもなく、導波管121の内壁と、導波管111の外壁との間をそれぞれ伝搬する。導波管121の中心部は、導波管111によって分離されているためである。
放射素子122C、122Dからそれぞれ放射される電波は、互いに逆位相であるが、放射素子122Cは、導波管121の内部でX軸正方向に向かって突出しており、放射素子122Dは、導波管121の内部でX軸負方向に向かって突出しているため、これら2つの電波は、導波管121の内部を同一の位相で伝搬する。2つの電波は、開口部121Dから出射されると、合成されて強め合い、振幅が2倍のマイクロ波(水平偏波用の電波)として放射される。
ここで、一次輻射器110の内径及び外径と、一次輻射器120の内径と、伝搬する電波の周波数との関係について説明する。一次輻射器110の導波管111の内径は、一例として、42GHzのミリ波の波長に合わせた長さに設定されている。また、図2(B)に示すように、一次輻射器110の導波管111の外径は、r(mm)である。
また、一次輻射器120の導波管121の内径は、R(mm)である。このため、導波管121の内壁(内面)と、導波管111の外壁(外面)との間をr(mm)とすると、R=r+r+rである。
導波管121は、内径がR(mm)であるため、単独で用いる場合には内径R(mm)に対応する基本周波数の電波を伝搬する円形導波管として捉えることができるが、導波管121の中心部には導波管111が配置されているため、導波管121の内壁(内面)と、導波管111の外壁(外面)との間に、長さr(mm)に対応する周波数の電波を伝搬する2つの導波路を構築する。長さr(mm)は第2周波数であるマイクロ波の伝搬に対応した長さに設定する。
反射器130は、一次輻射器110から放射されるミリ波と、一次輻射器120から放射されるマイクロ波とをパラボラ反射鏡140に向けて反射する。反射器130は、球体のZ軸正方向側を取り除いたような半球体状の部材をZ軸方向に押し潰して扁平させたような形状を有している。反射器130のZ軸負方向側に位置する略半球体の表面が反射面である。なお、反射器130は、ステー等の部材によって、図1に示す位置に固定すればよい。反射器130は、例えば、アルミニウム、真鍮、銅等の金属で形成される。
パラボラ反射鏡140は、Z軸正方向側にパラボラ反射面を有するとともに、径方向の中心部に開口部140Aを有する。パラボラ反射鏡140は、開口部140Aに導波管121が挿通された状態で、導波管121の外周部に固定されている。パラボラ反射鏡140は、例えば、アルミニウム、真鍮、銅等の金属で形成される。図1には、パラボラ反射鏡140の断面を示す。
以上のようなアンテナ装置100では、ミリ波用の一次輻射器110と、マイクロ波用の一次輻射器120とが一体化されているので、1つのアンテナ装置100でミリ波とマイクロ波の両方の映像音声信号を送受信することができ、ミリ波用とマイクロ波用の共用のアンテナ装置100を提供することができる。
また、ミリ波用の一次輻射器110と、マイクロ波用の一次輻射器120とが一体化されているので、一次輻射器110と一次輻射器120とを同時かつ一緒に設置することができる。
例えば、互いに分離されている2つの一次輻射器(ミリ波用の一次輻射器とマイクロ波用の一次輻射器と)を別々に設置する場合には、設置スペースがアンテナ2基分必要になる。また、2つの一次輻射器の角度調整を別々に行う必要があるため、2倍の設置作業が必要になる。このような設置スペースと設置作業の問題から、コスト高になる。
これに対して、アンテナ装置100は、ミリ波用の一次輻射器110と、マイクロ波用の一次輻射器120とが一体化されているので、設置スペース及び設置作業が1台分で済み、低コストで実現することができる。
以上、実施の形態1によれば、マイクロ波帯用のアンテナとミリ波帯用のアンテナとを一体化させることにより、方向調整を同時に行えるとともに、設置スペースの省スペース化を図ったアンテナ装置100を提供することができる。
また、ミリ波は、マイクロ波に比べて周波数帯域幅を広く確保でき、伝送容量を拡大しやすい利点があるが、降雨や濃霧による減衰がマイクロ波よりも大きい。一方、マイクロ波は、1チャンネルあたりの周波数帯域幅がミリ波よりも狭く、伝送容量がミリ波よりも限られるが、ミリ波よりも周波数が低い分だけ天候に左右されにくい特性を有する。
このため、例えば、晴天時にはミリ波用の一次輻射器110を用い、悪天候時にはマイクロ波用の一次輻射器120を用いるというように、使い分けを行うような柔軟な運用も可能になる。
また、ミリ波用の一次輻射器110と、マイクロ波用の一次輻射器120とを一体化したことにより、例えば、ヘリコプターの雲台に実装して、自動追尾を行うような用途に適用可能である。ミリ波用の一次輻射器とマイクロ波用の一次輻射器とが分離されている場合には、雲台への設置は困難であるが、1台にまとめたことにより、雲台への実装が可能になる。
なお、以上では、一例として、一次輻射器110がミリ波用であり、一次輻射器120がマイクロ波用である形態について説明したが、一次輻射器110と一次輻射器120は、周波数帯が異なり、かつ、一次輻射器110が放射する電波の周波数の方が、一次輻射器120が放射する電波の周波数よりも高ければよい。このため、ミリ波とマイクロ波の組み合わせに限られるものではない。
<実施の形態2>
図3は、実施の形態2のアンテナ装置200を示す図である。図3には、アンテナ装置200の一部分を断面で示す。図4は、図3におけるA2−A2矢視断面とB2−B2矢視断面とを示す図である。
アンテナ装置200は、実施の形態1のアンテナ装置100の導波管111を断面形状が矩形の導波管211に置き換え、反射器130とパラボラ反射鏡140をミリ波用とマイクロ波用とに分けた構成を有する。その他は同様であるため、同様の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
アンテナ装置200は、一次輻射器210、一次輻射器120、反射器230A、230B、及びパラボラ反射鏡240A、240Bを含む。一次輻射器210は、ミリ波を出力する輻射器であり、導波管211、放射素子112A、112B、入力部113A、113B、固定具114A、114Bを有する。
導波管211は、ミリ波用の矩形導波管であり、一端(Z軸負方向側)に壁部211Aを有し、他端(Z軸正方向側)に開口部211Bを有する。また、導波管211は、開口部211B側にホーン部211Cを有する。ホーン部211Cは、テーパ状に直径が拡げられている部分である。なお、導波管211の外寸は、一辺の長さがr(mm)であり、実施の形態1の導波管111の外径と等しい。
導波管211は、一端(Z軸負方向側)側が一次輻射器120の導波管121の壁部121Aの中心に設けられた開口部を貫通しており、長手方向(Z軸方向)の中間が固定具114A、114Bによってそれぞれ保持されている。
導波管211は、導波管121よりも長く、開口部211Bは、導波管121の開口部121BよりもZ軸正方向側に位置している。導波管211の開口部211B側には、反射器230Bとパラボラ反射鏡240Aとが取り付けられている。反射器230Bとパラボラ反射鏡240Aは、それぞれ径方向の中央部に設けられた開口部に導波管211を挿通させた状態で導波管211に取り付けられている。
このような導波管211は、導波管121の中心部を分離するため、放射素子122A、122B、122C、122Dからそれぞれ放射される電波は、合成されることなく、導波管121の内壁と、導波管211の外壁との間をそれぞれ伝搬する。
反射器230Aは、ミリ波用の反射器であり、例えば、半球体状の部材をZ軸方向に押し潰して扁平させたような形状を有している。反射器230AのZ軸負方向側に位置する略半球体の表面が反射面である。なお、反射器230Aは、ステー等の部材によって、図3に示す位置に固定すればよい。反射器230Aは、第1反射器の一例である。
反射器230Bは、マイクロ波用の反射器であり、例えば、半球体状の部材をZ軸方向に押し潰して扁平させたような形状を有している。反射器230BのZ軸負方向側に位置する略半球体の表面が反射面である。反射器230Bは、径方向の中央の開口部に挿通される導波管211に取り付けられている。反射器230Bは、第2反射器の一例である。
パラボラ反射鏡240Aは、ミリ波用のパラボラ反射鏡であり、Z軸正方向側にパラボラ反射面を有する。パラボラ反射鏡240Aは、反射器230BよりもZ軸正方向側において、径方向の中央の開口部に挿通される導波管211に取り付けられている。パラボラ反射鏡240Aは、第1パラボラ反射鏡の一例である。
パラボラ反射鏡240Bは、マイクロ波用のパラボラ反射鏡であり、Z軸正方向側にパラボラ反射面を有する。パラボラ反射鏡240Bは、径方向の中央部にある開口部に導波管121が挿通された状態で、導波管121の外周部に固定されている。図3には、パラボラ反射鏡240Bの断面を示す。パラボラ反射鏡240Bは、第2パラボラ反射鏡の一例である。
以上のように、実施の形態2のアンテナ装置200は、矩形状の導波管211を用いるとともに、ミリ波用とマイクロ波用の反射器230A、230Bとパラボラ反射鏡240A、240Bを含み、その他は実施の形態1のアンテナ装置100と同様である。
このため、放射素子122A、122Bから互いに逆位相の電波(垂直偏波用の電波)を放射するとともに、放射素子122C、122Dから互いに逆位相の電波(水平偏波用の電波)を放射すれば、開口部121Bから出射される電波同士が合成される。合成された2つの電波は、反射器230Bで反射され、パラボラ反射鏡240Bで反射される。
以上、実施の形態2によれば、マイクロ波帯用のアンテナとミリ波帯用のアンテナとを一体化させることにより、方向調整を同時に行えるとともに、設置スペースの省スペース化を図ったアンテナ装置200を提供することができる。
なお、反射器230A、230Bをスプラッシュプレートに変えてもよい。図5は、実施の形態2の変形例のアンテナ装置200Aを示す図である。アンテナ装置200Aは、反射器230A、230B(図3及び図4参照)の代わりに、誘電体レンズ231A及び反射板232A、誘電体レンズ231B及び反射板232Bを含む。誘電体レンズ231A及び反射板232Aと、誘電体レンズ231B及び反射板232Bとは、それぞれスプラッシュプレートを構築する。なお、アンテナ装置200Aは、固定具114A、114B(図3参照)を含まない。
誘電体レンズ231Aは、導波管211の開口部211Bに取り付けられ、反射板232Aは、誘電体レンズ231AのZ軸正方向側の端面に取り付けられる。導波管211の開口部211Bから出射する電波は、誘電体レンズ231Aの内部を伝搬し、反射板232Aでパラボラ反射鏡240Aの方向に反射される。同様に、導波管121の開口部121Bから出射する電波は、誘電体レンズ231Bの内部を伝搬し、反射板232Bでパラボラ反射鏡240Bの方向に反射される。
図5に示すアンテナ装置200Aのように、スプラッシュプレートを構築する誘電体レンズ231A及び反射板232A、誘電体レンズ231B及び反射板232Bを含む構成であってもよい。
<実施の形態3>
図6は、実施の形態3のアンテナ装置の一次輻射器310と一次輻射器120の断面構造を示す図である。図6(A)、(B)は、図2(A)、(B)に対応する断面であるが、ここでは図1に対応する全体図を省略する。
実施の形態3のアンテナ装置は、実施の形態1のアンテナ装置100(図1及び図2参照)の一次輻射器110の代わりに一次輻射器310を含み、さらに、調整部材330を含む構成を有する。その他の構成は、実施の形態1のアンテナ装置100と同様であるため、同様の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
一次輻射器310は、ミリ波を出力する輻射器であり、導波管311、放射素子112A、112B、入力部113A、113Bを有する。導波管311は、実施の形態1の導波管111と比べると、導波管121に対して相対的に直径が小さいものである。
導波管311の周囲には、調整部材330が設けられている。調整部材330は、導波管121の壁部121Aと開口部121B(図1参照)との間で、導波管311の周囲に設けられる角筒(四角筒)状の金属製の部材である。調整部材330は、導波管311と同電位に保持される。
調整部材330の外寸は、一辺がX(mm)であり、XY平面に平行な断面の形状は正方形である。このような調整部材330を用いると、導波管121と調整部材330の外表面との間の長さ(放射素子122A〜122Dがある位置における長さ)rを調整することができるため、導波管311の外寸とは無関係に、マイクロ波の周波数を設定することができる。設計時に調整部材330の一辺の長さX(mm)を所望のマイクロ波の周波数に対応した長さrに調整することによって、マイクロ波の周波数を選択することができる。
調整部材330によって、導波管の製作精度などが原因となり電波の品質低下につながる、放射素子122Aから放射した電波と放射素子122Bから放射した電波との導波管121内での合成、あるいは放射素子122Cから放射した電波と放射素子122Dから放射した電波との導波管121内での合成、を軽減することができる。
以上、実施の形態3によれば、調整部材330を用いることにより、マイクロ波の周波数を選択でき、方向調整を同時に行えるとともに、設置スペースの省スペース化を図ったアンテナ装置を提供することができる。
<実施の形態4>
図7は、実施の形態4のアンテナ装置の一次輻射器410と一次輻射器420の断面構造を示す図である。図7(A)、(B)は、図2(A)、(B)に対応する断面であるが、ここでは図1に対応する全体図を省略する。
実施の形態4のアンテナ装置は、実施の形態1のアンテナ装置100(図1及び図2参照)の一次輻射器110及び120の代わりに一次輻射器410及び420を含む構成を有する。その他の構成は、実施の形態1のアンテナ装置100と同様であるため、同様の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
一次輻射器410は、ミリ波を出力する輻射器であり、導波管411、放射素子112A、112B、入力部113A、113Bを有する。導波管411は、実施の形態1の導波管111と比べると、導波管121に対して相対的に直径が小さいものである。導波管411の外径は、r(mm)である。
一次輻射器420は、マイクロ波を出力する輻射器であり、導波管421、放射素子122A、122B、122C、122D、入力部123A、123B、123C、123D、及び遮蔽壁425A、425B、425C、425Dを有する。マイクロ波の周波数は、一例として、7GHzである。
遮蔽壁425A、425B、425C、425Dは、導波管421の内周面から導波管411の外周面に向かって延在する金属製の壁部であり、XY断面視において、導波管421の内周面と、導波管411の外周面との間の円環状の空間を4等分するように配置されている。遮蔽壁425A、425B、425C、425Dは、Z軸方向には、導波管421の壁部(図1の壁部121Aに対応する壁部)から開口部(図1の開口部121Bに対応する開口部)との間に設けられている。
遮蔽壁425A、425B、425C、425Dは、XY断面視において、90度間隔で配置されており、放射素子122A、122B、122C、122Dは、隣り合う2枚の遮蔽壁(425A、425B、425C、425Dのうちの隣り合う2枚)の中央(45度の位置)に配置されている。
このような遮蔽壁425A、425B、425C、425Dを用いると、放射素子122A、122B、122C、122Dから放射される4つの電波を完全に分離することができる。つまり、導波管の製作精度などが原因となり電波の品質低下につながる、放射素子122Aから放射した電波と放射素子122Bから放射した電波との導波管421内での合成、あるいは放射素子122Cから放射した電波と放射素子122Dから放射した電波との導波管421内での合成、を完全に除去することができる。遮蔽壁425A、425B、425C、425Dによって分離された4つの空間内を伝搬する電波は、導波管421の開口部(図1の開口部121Bに対応する開口部)において、合成され、垂直偏波用の電波と、水平偏波用の電波とが出力される。
以上、実施の形態4によれば、遮蔽壁425A、425B、425C、425Dを用いることにより、放射素子122A、122B、122C、122Dから放射される4つの電波を完全に分離することができ、方向調整を同時に行えるとともに、設置スペースの省スペース化を図ったアンテナ装置を提供することができる。なお、遮蔽壁425A、425B、425C、425Dによって分離される空間のXY断面視での形状は、円形又は矩形であってもよい。
以上、本発明の例示的な実施の形態のアンテナ装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100 アンテナ装置
110 一次輻射器
111 導波管
112A、112B 放射素子
120 一次輻射器
121 導波管
122A、122B、122C、122D 放射素子
130 反射器
140 パラボラ反射鏡
200 アンテナ装置
210 一次輻射器
211 導波管
230A、230B 反射器
240A、240B パラボラ反射鏡
310 一次輻射器
311 導波管
330 調整部材
410 一次輻射器
411 導波管
420 一次輻射器
421 導波管
425A、425B、425C、425D 遮蔽壁

Claims (6)

  1. 第1周波数の第1電波を伝搬し、前記第1電波を放射する第1開口部を有する第1導波管と、
    前記第1導波管と中心軸を合わせた状態で前記第1導波管の周囲に配設される第2導波管であって、前記第1導波管の外周面との間に、当該第2導波管の内径に対応する基本周波数であって、前記第1周波数よりも低い第2周波数の第2電波を伝搬する一対の導波路を構築し、前記第2電波を放射する第2開口部を有する第2導波管と、
    前記第2導波管に設けられ、前記一対の導波路に、互いに逆位相の前記第2周波数の前記第2電波を印加する一対の第1放射素子と、
    前記第1導波管の第1開口部及び前記第2導波管の第2開口部に対向して配置され、前記第1開口部及び前記第2開口部から放射される前記第1電波及び前記第2電波を反射する反射器と、
    前記反射器で反射された前記第1電波及び前記第2電波を反射するパラボラ反射鏡と
    を含む、アンテナ装置。
  2. 前記反射器は、
    前記第1開口部に対向して設けられ、前記第1導波管から放射される第1電波を反射する第1反射器と、
    前記第1導波管の先端側で、前記第1導波管を挿通する開口部を有し、当該開口部に前記第1導波管が挿通された状態で、前記第2開口部に対向して固定され、前記第2導波管から放射される第2電波を反射する第2反射器と
    を有し、
    前記パラボラ反射鏡は、
    前記第1反射器と前記第2反射器との間に設けられ、前記第1反射器で反射された前記第1電波を反射する第1パラボラ反射鏡と、
    前記第2導波管の周囲に設けられ、前記第2反射器で反射された前記第2電波を反射する第2パラボラ反射鏡と
    を有する、請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1反射器及び前記第2反射器は、スプラッシュプレート型である、請求項2記載のアンテナ装置。
  4. 前記第1導波管の周囲に設けられ、前記一対の導波路の内寸を調整する調整部材をさらに含み、前記一対の導波路は、前記調整部材の外表面と、前記第2導波管の内表面との間に構築される、請求項1乃至3のいずれか一項記載のアンテナ装置。
  5. 前記第2導波管は、前記一対の導波路を区分する遮蔽壁をさらに有する、請求項1乃至4のいずれか一項記載のアンテナ装置。
  6. 前記第2導波管に、前記中心軸の軸方向から見て前記一対の第1放射素子とは90度異なる位置に設けられ、前記一対の導波路に、互いに逆位相の第3周波数の第3電波を印加する一対の第2放射素子をさらに含む、請求項1乃至5のいずれか一項記載のアンテナ装置。
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