JP2019186920A - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019186920A
JP2019186920A JP2019055994A JP2019055994A JP2019186920A JP 2019186920 A JP2019186920 A JP 2019186920A JP 2019055994 A JP2019055994 A JP 2019055994A JP 2019055994 A JP2019055994 A JP 2019055994A JP 2019186920 A JP2019186920 A JP 2019186920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
region
radome
conductor pattern
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019055994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7120106B2 (ja
Inventor
和義 山下
Kazuyoshi Yamashita
和義 山下
悠生 濱名
Yuo Hamana
悠生 濱名
勝弘 宮崎
Katsuhiro Miyazaki
勝弘 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JP2019186920A publication Critical patent/JP2019186920A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7120106B2 publication Critical patent/JP7120106B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

【課題】 アンテナに多方向からの圧力に対しての耐性を持たせたい場合であっても、アンテナの特性の劣化を低減させるアンテナ装置を得る。【解決手段】 基板と、基板に形成されたスパライルアンテナの導体パターンと、導体パターンに接続された給電部と、導体パターンの電波の放射方向に設けられた半球状のレドームとを備え、基板上の第2の領域に形成された導体パターンは、基板上の第1の領域に形成された導体パターンよりも周波数が低い電波を放射し、レドームうち、基板の第1の領域と対向する面の一部は第2の領域と対向する面よりも、基板との距離が遠いことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

この発明は、レドームを有するアンテナ装置に関するものである。
従来、広帯域かつ広角にわたり、平行成分と垂直成分の振幅値の差が小さい電波を放射するために、スパイラルアンテナを用いたアンテナ装置がある(例えば、特許文献1参照)。アンテナ装置は、水圧などの多方向からの圧力に対しての耐性を持たせたい場合、厚みのあるレドームを設けることでアンテナ素子を保護することがある(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
アンテナ素子から放射された電波がレドームに反射され、レドームの厚みによってはアンテナ特性を劣化させてしまうことがあり、これを抑制する必要がある。特許文献2では、レドームとアンテナ素子との間の空間を適切に調整し(使用周波数の1/2波長、1/4波長など)、レドームによる反射波を抑圧している。また、特許文献3では、レドームとアンテナ素子との間の空間の一部に、波源に対して適切な位置及び厚さの誘電体を挿入してレドームからの反射波を打ち消すことでアンテナ特性の劣化を防止している。
特開2011−205537号公報 特開2001−127523号公報 特開2004−200895号公報
しかしながら、特許文献2に記載のレドームは、周波数依存性が高くレドームが狭帯域特性になるため、広帯域にわたって電波を放射することが難しいという課題がある。特許文献3に記載のレドームは、波源位置を制限するため、波源が広範囲に位置するアンテナから電波を放射させることが難しいという課題がある。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、広帯域かつ広角にわたって電波を放射するアンテナに多方向からの圧力に対しての耐性を持たせたい場合であっても、アンテナ特性の劣化を低減させるアンテナ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るアンテナ装置は、基板と、基板に形成されたスパライルアンテナの導体パターンと、導体パターンに接続された給電部と、導体パターンの電波の放射方向に設けられた半球状のレドームとを備え、基板の給電部を含み基板の外周より内側である第1の領域に形成された導体パターンは、第1の周波数の電波を放射し、基板の第1の領域より外側である第2の領域に形成された導体パターンは、第1の周波数よりも周波数が低い第2の周波数の電波を放射し、レドームの基板と対向する面である対向面のうち基板の第1の領域と対向する面の少なくとも一部は、対向面のうち第2の領域と対向する面よりも、基板との距離が遠いことを特徴とする。
本発明によれば、広帯域かつ広角にわたって電波を放射するアンテナに多方向からの圧力に対しての耐性を持たせたい場合であっても、アンテナ特性の劣化を低減させたアンテナ装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る基板の上面図である。 本発明の実施の形態1に係る導体パターンの放射の様子を示す図である。 二種類のレドームの形状に対する電波の入射角の様子を示す図である。 平板レドームへの電波の入射角θiに対する電力透過率の一例を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係るレドームの断面図である。 本発明の実施の形態1に係る凹み部の位置を示した基板の上面図である。 本発明の実施の形態1に係る給電部の拡大図である。 本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の他の構成の基板の上面図を示す。 本発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の他の構成のアンテナ装置の断面図である。 本発明の実施の形態2に係るアンテナ装置の断面図である。 本発明の実施の形態2に係る基板の上面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るアンテナ装置100の断面図である。この断面は、基板1に垂直かつ給電部7を通る面である。アンテナ装置100は、アンテナ部2とレドーム3とを備える。
アンテナ部2は、基板1(スパイラル基板1)、給電基板5、給電コネクタ6、給電部7、アンテナケース8で構成される。アンテナケース8は基板1、給電基板5、給電コネクタ6、給電部7を保持するものである。アンテナケース8は、1つの面が開口した筒状のケースである。アンテナケース8の開口面に、開口を塞ぐように基板1が設けられる。基板1には、給電部7が形成される。給電部7の一端は、アンテナケース8が設けられる面とは反対側に、基板1から突出する突出部を有する。給電部7の突出部と反対側である他端は、給電基板5の一端が接続される。給電基板5の他端は、アンテナケース8の外部に設けられた給電コネクタ6に接続される。これにより、給電基板5はアンテナケース8の内部に設けられる構成となる。
図2は基板1の上面図である。基板1は、円状のプリント基板等の基板である。ここでは、基板1の形状は円状であるが、形状は任意である。図2に示すように、基板1のアンテナケース8が設けられる面とは反対側の面には、スパイラルアンテナの導体パターンがエッチングなどの手法により形成される。スパイラルアンテナの導体パターンは、基板1の給電基板5が接続された面と反対側の面に形成されるともいえる。スパイラルアンテナの導体パターンは、自己補対構造を持つ螺旋状のアーム1aとアーム1bである。アーム1aとアーム1bは180度位相差で給電部7から並列給電される。このように、スパイラルアンテナは導体パターン(アーム1aおよびアーム1b)が二次元曲線の螺旋となっている。アーム1aおよびアーム1bは、二次元曲線の螺旋を中心とした点対称構造となっている。なお、ここでは導体パターンの形状は、円状としたが、楕円状や、アーム1aおよびアーム1bの幅が一定でない形状など、他の形状としてもよい。
給電部7は、導体パターンに接続される。給電部7は、基板1上において導体パターンの中央部(図2の点線で囲まれた部分)に形成される。給電部7は、導体パターン(アーム1aおよびアーム1b)と給電基板5とが電気的に接続されている部分である。これにより、高周波信号が給電コネクタ6から入力され、給電基板5、給電部7を通じて基板1に形成された導体パターンを励振する。励振された導体パターンから電波が放射される。
スパイラルアンテナの導体パターンであるアーム1aおよびアーム1bの半径(給電部からアーム1aまたはアーム1bまでの距離)をrとすると、半径rのアーム1aおよびアーム1b上において、円周2πrと波長λが等しくなったとき、その波長λに相当する周波数の電波が半径rのアーム1aおよびアーム1b上から放射される。これにより、スパイラルアンテナは、動作周波数帯において、波長が短い高周波数帯では中央部付近から放射し、波長が長い低周波数帯では周辺部付近から放射することができる。すなわち、スパイラルアンテナでは、アーム長を伸ばして直径を大きくすることで広帯域特性を得ることができる。さらに、スパイラルアンテナ(アーム1aおよびアーム1b)は前述の通り、点対称構造となるため、広角にわたって平行成分と垂直成分の振幅値の差が少ない電波を放射することができる。
図3は、基板1の上面図であり、実施の形態1に係る導体パターンの放射の様子を示す図である。図3に示すように実施の形態1では、基板1上において、給電部7を含み、基板1の外周よりも内側である領域を第1の領域11(図3の右上り斜線部分)とし、第1の領域11の外側の領域を第2の領域12(図3のドット部分)と設定する。このとき、第1の領域11は、給電部7を中心とした円状である。また第2の領域12は、第1の領域11よりも半径の大きい給電部7を中心とした円の内側かつ第1の領域11の外側の領域である。ここでは、この第1の領域11よりも半径の大きい給電部を中心とした円(第2の領域の外周)は、基板1の外周部としているが基板1の外周部よりも内側としてもよい。このように基板1上の領域を設定したとき、上記で説明したスパイラルアンテナの構成により、第2の領域12に形成された導体パターン(アーム1aおよびアーム1b)の一部は、第1の領域11に形成された導体パターン(アーム1aおよびアーム1b)よりも周波数が低い電波を放射することになる。なお、ここでは第1の領域11および第2の領域12は、円状としたが、楕円状などの他の形状としてもよい。
図1に示すように、アンテナ部2には、導体パターン(アーム1aおよびアーム1b)の電波の放射方向にレドーム3が設けられる。レドーム3は、アンテナ部2を環境要因から保護するために設けられた半球状のレドームである。レドーム3は厚みを有し、基板1に近接する。つまり、レドーム3の内部は空洞ではなく、図1の縦縞部分が詰まった構成となる。導体パターン(アーム1aおよびアーム1b)から放射された電波は、このレドーム3を通して外部に放射される。レドーム3の外周面のうち、半球の底面にあたる面(対向面とよぶ)は、基板1と対向する。レドーム3の外面のうち、対向面に対して反対の面が、半球の曲面にあたる面(曲面とよぶ)となる。ここで、レドーム3の半球の曲面の曲率は、真球の曲率でなくてもよい。つまり、レドーム3は滑らかな曲面を有する凸状の立体形状であればよい。また、レドーム3は、近接する基板1でレドーム3の対向面を支える構成である。
レドーム3は、半球状であるため水中など多方向からの圧力を受ける場合であっても、圧力に対して均一の耐性をもつことができる。
また、レドーム3は、厚みを有する構成であるため、強度を上げることができ、外部からの圧力を受けた際にレドーム3の変形を防ぐことができる。また、レドーム3は厚みを有し、基板1に近接する構成であるため、空間による多重反射を低減させることができる。
図6に、本発明の実施の形態に係るレドーム3の断面図を示す。レドーム3は、基板1と対向する対向面のうち、基板1の第1の領域11と対向する面(レドーム3の第1の領域と対向する部分における対向面)に、対向面からレドーム3の曲面に向かって半球状に凹んだ凹み部4が形成される。凹み部4は、半球状の空間である。つまり、レドーム3の対向面のうち、基板1の第1の領域11と対向する面は、レドーム3の対向面のうち、基板1の第2の領域12と対向する面よりも、基板1との距離が遠い構成となる。この構成により、レドーム3の厚みが大きい部分と対向する第1の領域11に形成された導体パターンから放射される電波がレドーム3によって反射されることを軽減することができる。つまり、波長が短い高周波数の電波の放射を促すことができ、広帯域かつ広角に電波を放射するスパイラルアンテナの特性の劣化を低減させる効果を奏する。ここで、凹み部4の大きさ(第一の領域の半径)は、レドーム3の誘電率などを考慮した上で、得られたいアンテナの性能により任意に決定する。
ここでは、レドーム3の対向面において第1の領域11と対向する面は、対向面の中央に位置する。これにより、凹み部4が、対向面の中央部に設けられることになる。凹み部4が対向面の中央部に設けられることにより、レドーム3が半球状であることによる効果に加え、さらに、多方向からの圧力を受ける場合に、圧力に対して均一の耐性をもつことができるという効果を奏する。なお、多方向からの圧力への耐性は小さくなるが、凹み部4がレドーム3の対向面の中央部に設けられない構成としてもよい。
また、凹み部4が半球状であるため、レドーム3へ入射する電波の平行成分と垂直成分の振幅値の差を抑えることができる。同様に、レドーム3の曲面が半球状であるため、レドーム3内から、レドーム3と外部との境界面へ入射する電波の平行成分と垂直成分の振幅値の差を抑えることができる。この電波の平行成分および垂直成分は、入射波が存在する面に対して電界成分が垂直か平行かで定義されるものである。
図4は、二種類のレドームの形状に対する電波の入射角の様子を示す図である。図4の(a)は、平板状レドーム3aの断面図であり、平板状レドーム3aに対する電波の入射角の様子を示す図である。図4の(b)は、半球状レドーム3bの断面図であり半球状レドーム3bに対する電波の入射角の様子を示す図である。平板状レドーム3aおよび、半球状レドーム3bの中央部と対向する点を波源9とした場合を例として、波源9から平板状レドーム3aおよび、半球状レドーム3bへ入射する電波の伝搬方向を矢印で示している。図4から、アンテナが電波を広角まで放射する場合、半球状レドーム3bに比べて平板状レドーム3aのほうが広角でのレドームへの入射角θiが大きくなることがわかる。また、図示しないが、レドーム内からレドームと外部との境界面への入射角θjにおいても、同様に、半球状レドーム3bに比べて平板状レドーム3aのほうが広角での入射角θjが大きくなる。
図5は、平板レドームへの電波の入射角θiに対する電力透過率の一例を示すグラフである。この一例では、レドームの誘電率と厚みは任意である。横軸が、平板レドームへの電波の入射角θi、縦軸が電力透過率である。垂直成分を実線で示し、平行成分を破線で示す。図5から、レドームへの入射角θiが大きくなると、平行成分と垂直成分の電力透過率の差が大きくなることがわかる。すなわち、図4の(a)に示す平板状レドーム3aは、広角でのレドームへの入射角θiが大きくなるため、平行成分と垂直成分の電力透過率の差が大きくなる。一方、図4の(b)に示す半球状レドーム3bでは広角でもレドームへの入射角θiが大きくならないため、平行成分と垂直成分の振幅値の差を抑えることができることがわかる。これは電波の波長によらない特性である。また、この特性は、レドーム内からレドームと外部との境界面への入射角θjにおいても、同様である。つまり、レドーム3の形状は、図4(b)に示すような半球状とすることで、広帯域かつ広角に動作するスパイラルアンテナにおいて、平行成分と垂直成分の振幅値の差が小さいという特性の劣化を低減させることができる。これにより、スパイラルアンテナの広帯域特性を維持することができる。
なお、図4では、レドームの中央部と対向する点を波源とした例を示したが、スパイラルアンテナではレドームの中央部と対向する点だけでなく導体パターン全体が波源となる。そのため、何れの波源においてもレドームへの入射角θi及びレドーム内からレドームと外部との境界面への入射角θjを0度に近づける必要がある。そこで、凹み部4の曲率及びレドーム3の曲面の曲率を、真球の曲率に近づけることで導体パターン全体においてレドームへの入射角θi及びレドーム内からレドームと外部との境界面への入射角θjを0度に近づけることができる。
なお、ここでは凹み部4は半球状であるが、半球状でない構成でもよい。例えば、基板1の第1の領域11の形状に応じた形状としてもよい。また、第1の領域と異なる形状としてもよい。図7は、凹み部4と対向する位置である凹み部対向面4aを示した基板の上面図である。基板1の第1の領域11と対向する面は、少なくとも一部が、レドーム3の対向面のうち、基板1の第2の領域12と対向する面よりも、基板1との距離が遠い構成であればよい。そのため、図7に示すように、第1領域において、電波を放射したい方向のみに凹み部4を有する構成としてもよい。図7では凹み部対向面4aは、楕円状であるが他の形状としてもよい。ここで、凹み部4は、凹み部対向面4aと垂直な断面のうち、凹み部対向面4aの楕円形の長軸を通る断面の曲率を真円の曲率に近づける。これにより、凹み部対向面4aの長軸を通る断面においては、上記で説明した特性により、放射する電波の広域での平行成分と垂直成分の振幅値の差を抑えることができるという効果を得ることができる。このように、凹み部4の基板1に垂直な断面のうち、少なくとも1つの断面の曲率が真円に近い構成であれば、その断面において、放射する電波の広域での平行成分と垂直成分の振幅値の差を抑えることができるという効果を得ることができる。
さらに、レドーム3が凹み部4を有することで、基板1からレドーム3の方向に向かって突出する給電部7の突出部を、凹み部4の内部に設けることが可能な構成となる。突出部が、凹み部4の内部に設けられるため、突出部5の大きさの許容範囲を、凹み部4に収まる範囲まで広げてもレドーム3と干渉しないという効果を奏する。図8に給電部7を拡大した図を示す。図8の(a)に、給電部7の一部が基板1から突出する構成を示す。図に示すように、突出部がレドーム3の凹み部4の内部に設けられることでレドーム3と干渉しない構成となる。よって、レドーム3を突出部に応じた形状に加工する必要がないという効果を奏する。また、図8の(b)に給電部7及び給電基板5の一部が基板1からを突出する構成を示す。給電部7が、振動などの外力により破損することを防ぎたい場合、給電基板5の一部を基板1から突出させる。このように、給電部7に加え給電基板5の一部も基板1から突出する場合であっても、突出部がレドーム3と干渉しない構成とすることができるため、レドーム3の加工の手間を省くことができる。
さらに、レドーム3が凹み部4を有することで、波長短縮率が高い高周波数の電波の屈折を低減できるという効果も奏する。
このように、本実施の形態に係るアンテナ装置は、広帯域かつ広角にわたって電波を放射するアンテナに多方向からの圧力に対しての耐性を持たせたい場合であっても、アンテナ特性の劣化を低減させることができる。
図9に実施の形態1に係るアンテナ装置100の他の構成であるアンテナ装置200の基板14の上面図を示す。アンテナ装置100では、スパイラルアンテナの導体パターンである螺旋状のアームが二つ(アーム1aおよびアーム1b)であったが、アンテナ装置200では、スパイラルアンテナの導体パターンである螺旋状のアームが一つ(アーム1c)となる。図10は、アンテナ装置200の基板10に垂直かつ給電部7を通る面の断面図である。基板10の導体パターンが形成された面と反対の面にグランド13が設けられる。その他の点は、アンテナ装置100と実質的に同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。
このように、構成されたアンテナ装置200であっても、広帯域かつ広角にわたって電波を放射するアンテナに多方向からの圧力に対しての耐性を持たせたい場合であっても、アンテナ特性の劣化を低減させることができる。
実施の形態2.
図11は、実施の形態2に係るアンテナ装置300の断面図である。この断面は、基板1に垂直かつ給電部7を通る面である。アンテナ装置300は、実施の形態1に係るアンテナ装置100またはアンテナ装置200の凹み部4及び凹み部対向面4aの形状が異なるものである。その他の構成は、実質的に同様である。以下、上述の実施の形態で説明した構成と同一又は対応する構成については同一符号を付し、それらの構成の説明を繰り返し行わない。
図12は、凹み部4と対向する位置である凹み部対向面4aを示した基板1の上面図である。アンテナ装置100またはアンテナ装置200では、凹み部対向面4aは、円状または図7に示すような楕円状であった。アンテナ装置300では、基板1において第1の領域11に2つの円に囲まれた領域である円環状(ドーナツ状)の凹み部対向面4aが形成される。凹み部対向面4aは、第1の領域11の中心部である給電部よりも外側であり、第2の領域より内側の領域である。凹み部対向面4aは、2つの楕円に囲まれた領域または2つの多角形に囲まれた領域としてもよい。
これにより、基板1の凹み部対向面4aの部分に形成された導体パターンは、第1の領域11の中心部に形成された導体パターンよりも波長が長く周波数が低い電波を放射することになる。また、基板1の凹み部対向面4aの部分に形成された導体パターンは、第2の領域に形成された導体パターンよりも波長が短く周波数が高い電波を放射することになる。つまり、基板1の凹み部対向面4aは、動作周波数において中域の電波を放射することになる。
レドーム31の対向面には、基板1において凹み部対向面4aと対向する面に、凹み部4が形成される。ここでは、凹み部対向面4aは、第1の領域11の中心部である給電部よりも外側であり、第2の領域より内側の円環状の領域であるため、レドーム31は、円環状に凹んだ凹み部4が形成される。凹み部4において基板1と対向する面と反対側の外形は、丸みを有する。図11に示すように凹み部4は、凹み部対向面4aと垂直な断面の形状が半円状となる。つまり、凹み部4aは、半円を円の円周上に並べて得られた形状である。
このとき、凹み部対向面4aと垂直な断面の半円の曲率を真円の曲率に近づけることが好ましい。これにより、実施の形態1で説明した特性により、放射する電波の広域での平行成分と垂直成分の振幅値の差を抑えることができるという効果を得ることができる。このように、凹み部4の基板1に垂直な断面の曲率が真円に近い構成であれば、その断面において、放射する電波の広域での平行成分と垂直成分の振幅値の差を抑えることができるという効果を得ることができる。
このように、レドーム31の第1の領域11と対向する面において、電波の放射を促したい部分のみに凹み部4を有する構成とすることができる。アンテナ装置300では、レドーム3の対向面に円環状の凹み部4を形成することで、動作周波数において中域の放射を促すことができる。また、凹み部4において基板1と対向する面と反対側の外形に丸みを持たせることで、放射する電波の広域での平行成分と垂直成分の振幅値の差を抑えることができるという効果を得ることができる。
このように、本実施の形態に係るアンテナ装置300においても、広帯域かつ広角にわたって電波を放射するアンテナに多方向からの圧力に対しての耐性を持たい場合であっても、アンテナ特性の劣化を低減させることができる。
1、10 スパイラル基板、
1a、1b アーム、
2 アンテナ部、
3 レドーム、
3a 平板状レドーム、
3b 半球状レドーム、
4 凹み部、
4a 凹み部対向面、
5 給電基板、
6 給電コネクタ、
7 給電部、
8 アンテナケース、
9 波源、
11 第1の領域、
12 第2の領域、
13 グランド
100、200、300 アンテナ装置

Claims (8)

  1. 基板と、前記基板に形成されたスパライルアンテナの導体パターンと、前記導体パターンに接続された給電部と、前記導体パターンの電波の放射方向に設けられた半球状のレドームとを備え、
    前記基板の前記給電部を含み前記基板の外周より内側である第1の領域に形成された前記導体パターンは、第1の周波数の電波を放射し、前記基板の前記第1の領域より外側である第2の領域に形成された前記導体パターンは、前記第1の周波数よりも周波数が低い第2の周波数の電波を放射し、
    前記レドームの前記基板と対向する面である対向面のうち前記基板の前記第1の領域と対向する面の少なくとも一部は、前記対向面のうち前記第2の領域と対向する面よりも、前記基板との距離が遠いアンテナ装置。
  2. 前記レドームは、半球状の凹み部が、前記第1の領域と対向する部分における前記対向面に形成された請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記給電部は、前記導体パターンの中央部に形成され、前記凹み部は、前記対向面の中央部に設けられる請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記レドームの前記対向面は、前記基板において前記給電部より外側であり前記第2の領域より内側の領域と対向する面に、凹み部が形成された請求項1に記載のアンテナ装置。
  5. 前記基板において前記給電部より外側であり前記第2の領域より内側の領域は、円環状である請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 前記給電部は、前記基板から前記レドームの方向に向かって前記基板から突出する突出部を有する請求項1から請求項5の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記第1の領域は、前記給電部を中心とした円状である請求項1から請求項6の何れか1項に記載のアンテナ装置。
  8. 前記第2の領域は、前記第1の領域よりも半径の大きい前記給電部を中心とした円の内側かつ前記第1の領域の外側である請求項7に記載のアンテナ装置。
JP2019055994A 2018-03-30 2019-03-25 アンテナ装置 Active JP7120106B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018067819 2018-03-30
JP2018067819 2018-03-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019186920A true JP2019186920A (ja) 2019-10-24
JP7120106B2 JP7120106B2 (ja) 2022-08-17

Family

ID=68337763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019055994A Active JP7120106B2 (ja) 2018-03-30 2019-03-25 アンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7120106B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5162806A (en) * 1990-02-05 1992-11-10 Raytheon Company Planar antenna with lens for controlling beam widths from two portions thereof at different frequencies
JP2001127523A (ja) * 1999-10-29 2001-05-11 Mitsubishi Electric Corp レドーム付きマイクロストリップアレーアンテナ
JP2004056276A (ja) * 2002-07-17 2004-02-19 Alps Electric Co Ltd パッチアンテナ
JP2009284287A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Japan Radio Co Ltd レドーム
JP2011205537A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Mitsubishi Electric Corp スパイラルアンテナ装置
CN104733870A (zh) * 2015-03-21 2015-06-24 西安电子科技大学 一种圆极化宽频带螺旋天线
JP2017150894A (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 株式会社Soken アンテナ装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5162806A (en) * 1990-02-05 1992-11-10 Raytheon Company Planar antenna with lens for controlling beam widths from two portions thereof at different frequencies
JP2001127523A (ja) * 1999-10-29 2001-05-11 Mitsubishi Electric Corp レドーム付きマイクロストリップアレーアンテナ
JP2004056276A (ja) * 2002-07-17 2004-02-19 Alps Electric Co Ltd パッチアンテナ
JP2009284287A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Japan Radio Co Ltd レドーム
JP2011205537A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Mitsubishi Electric Corp スパイラルアンテナ装置
CN104733870A (zh) * 2015-03-21 2015-06-24 西安电子科技大学 一种圆极化宽频带螺旋天线
JP2017150894A (ja) * 2016-02-23 2017-08-31 株式会社Soken アンテナ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7120106B2 (ja) 2022-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5313216A (en) Multioctave microstrip antenna
US9831561B2 (en) Reflective antenna apparatus and design method thereof
JP2011223342A (ja) レドーム、アンテナ装置、およびレーダ装置
EP2565984B1 (en) Primary radiator and antenna apparatus
JPH09307343A (ja) マイクロストリップアンテナ装置
JP2011223343A (ja) アンテナ装置およびレーダ装置
TWI450446B (zh) 一種天線結構
JP6386403B2 (ja) アンテナ装置
JP6362512B2 (ja) リフレクトアレーアンテナ
KR102418087B1 (ko) 반사형 안테나 장치 및 그 설계방법
JP4178265B2 (ja) 導波管ホーンアンテナ、アンテナ装置、および、レーダ装置
JP2019186920A (ja) アンテナ装置
KR101887417B1 (ko) 낮은 부엽특성을 갖는 메타물질 기반의 혼-리플렉터 안테나
JP2005094745A (ja) アンテナ
JP6337171B1 (ja) アンテナ装置
JP7066570B2 (ja) プローブ保持装置およびそれを用いたアンテナパターン測定装置
JP4689503B2 (ja) アンテナ装置
JP7189062B2 (ja) アンテナ装置および反射位相制御方法
EP1821365A1 (en) Antenna device
JP2009060158A (ja) ショートバックファイヤアンテナ
JP6407104B2 (ja) アンテナ装置
JP6278500B2 (ja) 誘電体装荷アンテナ
US12040539B2 (en) Mitigation of ripple in element pattern of geodesic antenna
JP6480751B2 (ja) アレイアンテナ装置
US20170179604A1 (en) Wide band antenna

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210826

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20220427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220718

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7120106

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151