JP2020026160A - 走行中の車両の状態のモニタリング装置 - Google Patents
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Description
(1)走行中の前記車両の振動状態に関する時系列のセンシングデータを固定バンドパスフィルターに通すことにより、前記センシングデータの第1周波数帯域の成分を抽出すること
(2)前記第1周波数帯域の成分を、前記第1周波数帯域内で移動可能な可変バンドパスフィルター又は可変バンドストップフィルターに通すことにより、前記第1周波数帯域よりも帯域幅が狭い第2周波数帯域の成分を抽出又は除去すること
(3)前記第2周波数帯域を特定する値及び前記第2周波数帯域の成分の少なくとも一方に基づき、前記センシングデータの共振周波数を決定すること
(1)走行中の前記車両の振動状態に関する時系列のセンシングデータを固定バンドパスフィルターに通すことにより、前記センシングデータの第1周波数帯域の成分を抽出すること
(2)前記第1周波数帯域の成分を、前記第1周波数帯域内で移動可能な可変バンドパスフィルター又は可変バンドストップフィルターに通すことにより、前記第1周波数帯域よりも帯域幅が狭い第2周波数帯域の成分を抽出又は除去すること
(3)前記第2周波数帯域を特定する値及び前記第2周波数帯域の成分の少なくとも一方に基づき、前記センシングデータの共振周波数を決定すること
図1は、モニタリング装置2が車両1に搭載された様子を示す模式図である。モニタリング装置2は、車両1に搭載される制御ユニットとして実現され、走行中の車両1の状態をモニタリングする。車両1は、4輪車両であり、左前輪タイヤFL、右前輪タイヤFR、左後輪タイヤRL及び右後輪タイヤRRを備えている。モニタリング装置2は、これらのタイヤFL,FR,RL,RRの減圧を検出する機能を備えており、タイヤFL,FR,RL,RRの減圧が検出されると、車両1に搭載されている警報表示器3を介してその旨の警報を行う。このような減圧検出処理の流れの詳細については、後述する。
以下、図3を参照しつつ、タイヤFL,FR,RL,RRの減圧を検出するための減圧検出処理について説明する。図3に示す減圧検出処理は、例えば、車両1の走行が開始したときに開始し、走行が停止したときに終了する。本処理は、共振周波数方式(RFM)の減圧検出処理であり、RFMは、タイヤの空気圧が変化すると、タイヤの共振周波数fRが変化することを利用する。よって、本処理では、後述するとおり、タイヤの共振周波数fRが算出され、これに基づくタイヤの減圧検出が行われる。なお、以下では、簡単のため、左前輪タイヤFLの減圧が検出される様子を説明するが、残りのタイヤFR,RL,RRについても同様の処理が行われるものとする。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
上記実施形態では、タイヤの減圧検出を行うべく、車輪速信号(あるいは、これを微分した回転加速度を表すセンシングデータ)を用いて、共振周波数が決定された。しかしながら、走行中の車両の振動状態に関するセンシングデータから共振周波数を決定する上記アルゴリズムは、その他の場面においても適用可能である。例えば、乗心地や車両の振動(シミー、シェイク等)の状態、車両が走行する路面の状態やタイヤの故障(摩耗を含む)の状態等を判定するために、同様に、車輪速信号からピーク周波数やピークレベルを導出することが求められる場面があるが、このような場面でも、ステップS3〜S8の方法を適用することができる。また、乗心地や車両の振動(シミー、シェイク等)の状態、路面の状態やタイヤの故障(摩耗を含む)の状態等を判定するために、タイヤや車輪、ナックルに取り付けられた加速度センサ(振動センサ)の出力信号から共振周波数を導出することが求められる場面があるが、このような場面でもステップS3〜S8の方法を適用することができる。
上記実施形態では、第2周波数帯域の成分にARモデルを適用することにより、共振周波数fRが決定された。しかしながら、ピーク決定部23は、ステップS7で決定された第2周波数帯域を特定する値に基づき、共振周波数fRを決定してもよい。例えば、共振周波数fRを第2周波数帯域の中心周波数(その近傍の周波数を含む)として決定してもよい。
また、以下の方法で共振周波数fRを決定してもよい。まず、第2フィルタリング部22は、可変バンドパスフィルターに代えて、第1周波数帯域の成分を可変バンドストップフィルターに通すことにより、第2周波数帯域の成分を除去する。可変バンドストップフィルターは、バンドストップフィルターの一種であり、同フィルターで除去される信号ゲイン(スペクトルの面積)が最大となるように、同フィルターの中心周波数をLMSアルゴリズム等を用いて、適応的に変化させるフィルターである。第2フィルタリング部22は、第1周波数帯域内で、可変バンドパスフィルターを移動させながら、同フィルターで除去されるセンシングデータの信号ゲインが最大となるような第2周波数帯域を決定し、こうして決定された第2周波数帯域の成分を除去する。続いて、ピーク決定部23は、こうして決定された第2周波数帯域を特定する値に基づき、共振周波数fRを決定してもよい。例えば、共振周波数fRを第2周波数帯域の中心周波数(その近傍の周波数を含む)として決定してもよい。
また、以下の方法で共振周波数fRを決定してもよい。まず、第2フィルタリング部22は、可変バンドパスフィルターに代えて、第1周波数帯域の成分を可変バンドストップフィルターに通すことにより、第2周波数帯域の成分を除去する。続いて、ピーク決定部23は、第2周波数帯域の中心周波数を少なくとも含み(典型的には、第2周波数帯域の中心周波数を中心周波数とする)、第1周波数帯域よりも帯域幅が狭い帯域(第2周波数帯域と同じとすることができる)の信号を通すバンドパスフィルターを定義する。そして、第1周波数帯域の成分を同バンドパスフィルターに通し、同バンドパスフィルターを通過した成分をステップS8と同様にARモデル及びARMAモデルに基づいて時系列解析することにより、共振周波数fRを決定してもよい。
変形例3−4のように、第2周波数帯域の成分を通過させる可変バンドパスフィルターによらず、第2周波数帯域の成分を除去する可変バンドストップフィルターを用いたとしても、第2周波数帯域の成分を抽出することは可能である。そして、そのような場合には、上記実施形態と同じく、ARモデル及びARMAモデルに基づいて共振周波数fRを決定することができる。別の例を挙げると、以下の方法で共振周波数fRを決定してもよい。まず、第2フィルタリング部22は、第1周波数帯域の成分を可変バンドストップフィルターに通すことにより、第2周波数帯域の成分を除去する。続いて、ピーク決定部23は、可変バンドストップフィルターに通す直前のセンシングデータから、可変バンドストップフィルターを通過し、第2周波数帯域の成分が除去されたセンシングデータを引くことにより、センシングデータに含まれる第2周波数帯域の成分を取得する。そして、こうして取得されたセンシングデータを、ステップS8と同様にARモデル及びARMAモデルに基づいて時系列解析することにより、共振周波数fRを決定してもよい。
2 モニタリング装置(コンピュータ)
7 プログラム
21 第1フィルタリング部
22 第2フィルタリング部
23 ピーク決定部
24 減圧検出部
Claims (10)
- 走行中の車両の状態をモニタリングするモニタリング装置であって、
走行中の前記車両の振動状態に関する時系列のセンシングデータを固定バンドパスフィルターに通すことにより、前記センシングデータの第1周波数帯域の成分を抽出する第1フィルタリング部と、
前記第1周波数帯域の成分を、前記第1周波数帯域内で移動可能な可変バンドパスフィルター又は可変バンドストップフィルターに通すことにより、前記第1周波数帯域よりも帯域幅が狭い第2周波数帯域の成分を抽出又は除去する第2フィルタリング部と、
前記第2周波数帯域を特定する値及び前記第2周波数帯域の成分の少なくとも一方に基づき、前記センシングデータの共振周波数を決定するピーク決定部と
を備える、
モニタリング装置。 - 前記センシングデータは、前記車両に装着された車輪の回転情報である、
請求項1に記載のモニタリング装置。 - 前記第2周波数帯域の帯域幅は、4Hz〜12Hzである、
請求項2に記載のモニタリング装置。 - 前記第1周波数帯域の帯域幅は、前記第2周波数帯域の帯域幅よりも4Hz〜10Hz広い、
請求項2又は3に記載のモニタリング装置。 - 前記ピーク決定部は、前記第2周波数帯域を特定する値に基づき、前記共振周波数を前記第2周波数帯域の中心周波数として決定する、
請求項1から4のいずれかに記載のモニタリング装置。 - 前記ピーク決定部は、前記可変バンドパスフィルターを通過した前記第2周波数帯域の成分を自己回帰モデルに基づいて時系列解析することにより、前記共振周波数を決定する、
請求項1から4のいずれかに記載のモニタリング装置。 - 前記第2フィルタリング部は、前記第1周波数帯域の成分を、前記可変バンドストップフィルターに通すことにより、前記第2周波数帯域の成分を除去し、
前記ピーク決定部は、
前記第2周波数帯域の中心周波数を少なくとも含み、前記第1周波数帯域よりも帯域幅が狭い帯域の信号を通すバンドパスフィルターを定義し、
前記第1周波数帯域の成分を、前記定義したバンドパスフィルターに通し、
前記定義したバンドパスフィルターを通過した成分を自己回帰モデルに基づいて時系列解析することにより、前記共振周波数を決定する、
請求項1から4のいずれかに記載のモニタリング装置。 - 前記決定された共振周波数に基づいて、前記車両に装着されているタイヤの減圧を検出する減圧検出部
をさらに備える、請求項1から7のいずれかに記載のモニタリング装置。 - 走行中の車両の状態をモニタリングするためのモニタリングプログラムであって、
走行中の前記車両の振動状態に関する時系列のセンシングデータを固定バンドパスフィルターに通すことにより、前記センシングデータの第1周波数帯域の成分を抽出することと、
前記第1周波数帯域の成分を、前記第1周波数帯域内で移動可能な可変バンドパスフィルター又は可変バンドストップフィルターに通すことにより、前記第1周波数帯域よりも帯域幅が狭い第2周波数帯域の成分を抽出又は除去することと、
前記第2周波数帯域を特定する値及び前記第2周波数帯域の成分の少なくとも一方に基づき、前記センシングデータの共振周波数を決定することと
をコンピュータに実行させる、モニタリングプログラム。 - 走行中の車両の状態をモニタリングするためのモニタリング方法であって、
走行中の前記車両の振動状態に関する時系列のセンシングデータを固定バンドパスフィルターに通すことにより、前記センシングデータの第1周波数帯域の成分を抽出することと、
前記第1周波数帯域の成分を、前記第1周波数帯域内で移動可能な可変バンドパスフィルター又は可変バンドストップフィルターに通すことにより、前記第1周波数帯域よりも帯域幅が狭い第2周波数帯域の成分を抽出又は除去することと、
前記第2周波数帯域を特定する値及び前記第2周波数帯域の成分の少なくとも一方に基づき、前記センシングデータの共振周波数を決定することと
を含む、モニタリング方法。
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---|---|---|---|---|
JPH11235907A (ja) * | 1997-12-15 | 1999-08-31 | Denso Corp | タイヤ空気圧推定装置 |
JP2010210262A (ja) * | 2009-03-06 | 2010-09-24 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ空気圧低下検出装置及び方法、並びにタイヤ空気圧低下検出プログラム |
JP2011102077A (ja) * | 2009-11-10 | 2011-05-26 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ空気圧低下検出装置及び方法、並びにタイヤの空気圧低下検出プログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011102077A (ja) * | 2009-11-10 | 2011-05-26 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ空気圧低下検出装置及び方法、並びにタイヤの空気圧低下検出プログラム |
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