JP2020025387A - 回転電機用ロータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータコアとロータ支持部材とが溶融接合部により接合される場合に、ロータコアに生じる引張応力を低減する。【解決手段】回転電機用ロータ1は、電磁鋼板が軸方向に積層されて構成されていると共に複数の磁石挿入孔5を有する円筒状のロータコア2と、磁石挿入孔5に挿入される複数の永久磁石4とを備え、径方向内側R1からロータ支持部材9によって支持される。ロータコア2の内周面とロータ支持部材9の外周面とは、周方向Cの1箇所以上に設けられた第2接合部W2で接合されている。周方向Cに隣接する磁極Mの間の磁路領域MR、及び第2接合部W2と径方向R視で重複し、磁路領域MRと周方向Cに対向する永久磁石4の角部41よりも径方向内側R1の領域に、孔部7が形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、電磁鋼板が軸方向に積層されて構成されたロータコアと、ロータコアの径方向内側からロータコアを支持するロータ支持部材とを有し、軸方向の端部においてロータコアの内周面とロータ支持部材の外周面とが溶接されている回転電機用ロータに関する。
特開2015−119557号公報には、電磁鋼板(23)が軸方向に積層されて構成されたロータコア(20)と、ロータコア(20)の径方向内側からロータコア(20)を支持する軸体(10)とを有する回転電機用ロータ(1)が開示されている(背景技術において括弧内の符号は参照する文献のもの。)。ロータコア(20)と軸体(10)とは、ロータコア(20)の径方向内側が軸体(10)に溶接されることによって接合されている。ロータコア(20)には、周方向に沿って複数の磁石挿入孔(24)が形成されており、それぞれの磁石挿入孔(24)に永久磁石(26)が挿入されている。
このようにロータコア(20)と軸体(10)とを溶接によって接合した場合、溶融金属の収縮によって、ロータコア(20)には、径方向に沿って溶接箇所に向かって収縮しようとする力が生じる傾向がある。ロータコア(20)において、磁石挿入孔(24)よりも径方向外側に位置して径方向幅が薄くなっている部分(ブリッジ部)は、磁石挿入孔(24)に挿入された永久磁石(26)により応力が阻まれる。しかし、周方向に沿って隣接する磁石挿入孔(24)の間の部分にはそのまま応力が掛かる。その結果、それぞれのブリッジ部の周方向端部(或いはブリッジ部が永久磁石(26)と当接する部分)には、径方向内側へ収縮しようとする力と、永久磁石(26)による反作用とにより、引張応力が作用する。このため、ブリッジ部の強度低下を招き、例えばロータ(1)が回転する際に、遠心力への耐力が低くなるおそれがある。
特開2015−119557公報
上記背景に鑑みて、ロータコアとロータ支持部材とが溶融接合部により接合される場合に、ロータコアに生じる引張応力を低減することが望まれる。
1つの態様として、上記に鑑みた回転電機用ロータは、電磁鋼板が軸方向に積層されて構成されていると共に複数の磁石挿入孔を有する円筒状のロータコアと、前記磁石挿入孔に挿入される複数の永久磁石とを備え、径方向内側からロータ支持部材によって支持される回転電機用ロータは、前記磁石挿入孔のそれぞれが軸方向に延在するように形成され、複数の前記磁石挿入孔が周方向に沿って配列され、前記ロータコアの内周面と前記ロータ支持部材の外周面とが、周方向の1箇所以上に設けられた溶融接合部で接合されており、周方向に隣接する磁極の間の磁路領域、及び前記溶融接合部と径方向視で重複し、前記磁路領域と周方向に対向する前記永久磁石の角部よりも径方向内側の領域に、孔部7が形成されている。
ロータコアとロータ支持部材とを溶接によって接合した場合、溶融金属の収縮によって、ロータコアには、溶接箇所である溶融接合部に向かって収縮しようとする力が生じる傾向がある。ロータコアにおいて、磁石挿入孔よりも径方向外側に位置して径方向幅が薄くなっている部分(ブリッジ部)は、磁石挿入孔に挿入された永久磁石により応力が阻まれる。しかし、周方向に沿って隣接する磁石挿入孔の間の部分にはそのまま応力が掛かる。その結果、それぞれのブリッジ部の周方向の端部(或いはブリッジ部が永久磁石と当接する部分)には、径方向内側へ収縮しようとする力と、永久磁石による反作用とにより、引張応力が作用する。しかし、本構成によれば、磁路領域及び溶融接合部と径方向視で重複する位置に形成されている孔部が、径方向外側から溶融接合部へ向かう応力の緩衝領域となり、当該応力が緩和される。これにより、上述した反作用も小さくなり、ブリッジ部の周方向の端部(或いはブリッジ部が永久磁石と当接する部分)に作用する引張応力も低減される。このように、本構成によれば、ロータコアとロータ支持部材とが溶融接合部により接合される場合に、ロータコアに生じる引張応力を低減することができる。
回転電機用ロータのさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。
ロータの回転軸方向断面図 ロータコアの回転軸方向断面図 ロータの軸方向視の平面図 ロータコアの軸方向視の拡大平面図 ロータの軸方向視の拡大平面図 ロータコアに永久磁石を挿入する前の第2接合部による応力の説明図 ロータコアに永久磁石を挿入した後の第2接合部による応力の説明図 図6及び図7に対応するロータコアの径と軸方向位置との関係を示すグラフ 他の形態のロータの軸方向視の拡大平面図
以下、回転電機用ロータの実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、ロータ1(回転電機用ロータ)の軸方向Lにおける断面図である。ロータ1は、ロータコア2、永久磁石4、回転軸Xとしての不図示のシャフトに対して径方向内側R1からロータコア2を支持して連結するハブ9(ロータ支持部材)を備えている。図2は、ロータコア2にハブ9が取り付けられていない状態のロータコア2の軸方向Lにおける断面図である。詳細は後述するが、ロータコア2は、複数の円環状の電磁鋼板3を積層して形成されており、ロータコア2に対してハブ9を取り付ける前に、溶接によって電磁鋼板3が互いに接合される。図2における符号「W1」は、溶接によって溶融し凝固した接合部(第1接合部)を模式的に示している。図3は、ロータコア2を軸方向Lに沿った方向から見た平面図である。
本実施形態では、ロータコア2を形成する電磁鋼板3を溶接によって互いに接合した後、ハブ9をロータコア2に取り付け、ハブ9とロータコア2とを溶接によって接合する。図1における符号「W2」も、溶接によって溶融し凝固した接合部(第2接合部(溶融接合部))を模式的に示している。上述したように、まず、ロータコア2の電磁鋼板3同士を溶接し、次にロータコア2とハブ9とを溶接する。図2は、ロータコア2にハブ9を取り付ける前の第1接合部W1を通る断面を示したものである。図1は、ロータコア2にハブ9を取り付けた後の図3におけるI−I断面(第2接合部W2、及び後述する孔部7を通る断面)を示している。
以下、本実施形態に係るロータ1について詳細に説明する。以下の説明では、特に断らない限り、「軸方向L」、「径方向R」、「周方向C」は、ロータコア2の軸心(すなわち回転軸X)を基準とする。また、ロータコア2の径方向Rの一方側を径方向内側R1、径方向Rの他方側を径方向外側R2とする。尚、各部材についての寸法、配置方向、配置位置等に関しては、誤差(製造上許容され得る程度の誤差)による差異を有する状態も含む。
図1に示すように、ロータ1は、複数の磁石挿入孔5を有する円筒状のロータコア2と、磁石挿入孔5に挿入される複数の永久磁石4とを備え、径方向内側R1からハブ9によって支持されている。多くの場合、回転電機のロータを構成するロータコアは、鉄損を軽減するために、複数の薄い鋼板を回転軸に沿った方向に積層した積層コアの形態で形成されている。本実施形態においても、図1及び図2に示すように、ロータコア2は、複数枚の電磁鋼板3を軸方向Lに積層して構成されている。
それぞれの電磁鋼板3は、鋼板材をプレス金型によって打ち抜くプレス加工によって製造される。プレス加工の際には、電磁鋼板3が積層されたときに磁石挿入孔5を形成する磁石用孔や、電磁鋼板3を積層する際に積層方向(軸方向L)に隣接する電磁鋼板3同士をカシメによって連結するための凹凸部(不図示)等も形成される。凹凸部は、電磁鋼板3の積層方向の一方側の面において凹み、他方側の面において突出している。積層方向に隣接する電磁鋼板3は、一方側(凹凸部が凹んでいる側)の面と、他方側(凹凸部が突出している側)の面とが対向するように積層されている。凹凸部における凹みに、凹凸部における突出部分が係合することによって、積層方向に隣接する電磁鋼板3同士が連結される。
尚、積層方向において最も端部に位置する2枚の電磁鋼板3の内の1枚は、凹凸部における凹みに他の電磁鋼板3の凹凸部の突出部分が係合するものの、自身の凹凸部の突出部分は他の電磁鋼板3には係合しない。つまり、当該端部の電磁鋼板3は、凹部に相当する部分のみを有していればよく、突出した部分は不要である。このため、当該端部の電磁鋼板3は、凹凸部に相当する位置に貫通孔が形成される。プレス金型は、凹凸部を形成するパンチの押し出し量が可変となるように構成されている。つまり、凹凸部を形成する際よりもパンチの押し出し量を大きくすることで、貫通孔を形成することができ、同一の金型を用いて凹凸部と貫通孔とを形成することができる。プレス加工によって製造された電磁鋼板3は、順次、プレス接合用の金型に積層され、積層方向(軸方向L)に加圧されてカシメ接合される。
本実施形態では、さらに、軸方向Lにおいて隣接する電磁鋼板3同士が溶接によって接合される。このため、ロータコア2の内周面CP1には、複数枚の電磁鋼板3を互いに溶接するための溶接部10が形成されている(図2、図3、図4等参照)。この溶接部10に電子ビームやレーザービーム等のエネルギービームBを照射して電磁鋼板3を溶融させ、その後凝固させることで、軸方向Lにおいて隣接する電磁鋼板3が溶接される。図2に示すように、軸方向Lに沿って溶接部10にエネルギービームBを照射することで、複数枚の電磁鋼板3が1つのロータコア2として接合される。第1接合部W1は、軸方向Lに沿って照射されるエネルギービームBによって、複数の電磁鋼板3が溶融し凝固した部分を示している。
このようにして形成されたロータコア2は、ハブ9を介して、回転軸Xとしての不図示のシャフトに固定される。図1に示すように、ハブ9は、ロータコア2の径方向内側R1側の周面である内周面CP1に当接して、ロータコア2を径方向内側R1から支持する。ハブ9とロータコア2とは、溶接によって接合され、ロータコア2は、ハブ9と相対移動しないように支持される。ハブ9と不図示のシャフトとは、例えば焼き嵌め、キー結合、スプライン結合等によって連結される。
永久磁石4は、図3に示すように、ロータコア2の周方向Cに分散して複数個配置されている。具体的には、軸方向Lに延在するように形成された複数の磁石挿入孔5が周方向Cに沿って配列され、それぞれの磁石挿入孔5に永久磁石4が挿入されて、ロータコア2に固定されている。
上述したように、ロータコア2は、軸方向Lにおいて隣接する電磁鋼板3同士が溶接部10において溶接されて接合されている。図4に示すように、溶接部10の全ての部位は、ロータコア2の内周面CP1における溶接部10以外の一般部20の周面である基準周面CRに対して径方向外側R2側に形成されている。基準周面CRは、換言すれば、回転軸Xを中心とする断面が真円の仮想的な円柱の内壁に相当する。溶接部10の全ての部位が、基準周面CRに対して径方向外側R2に形成されていることにより、第1接合部W1も、基準周面CRに対して径方向外側R2側に形成され、第1接合部W1は、ハブ9とロータコア2との当接を妨げることはない。
図4に示すように、溶接部10は、第1凹溝部10aと、第2凹溝部10cと、これらの間の突状部10bとを有して構成されている。突状部10bは、径方向内側R1の端部である頂部が、基準周面CRよりも径方向外側R2側に位置するように形成されている。エネルギービームBは、突状部10bの頂部を標的として照射される。突状部10bの周方向Cの両側には、第1凹溝部10a及び第2凹溝部10cが形成されて径方向外側R2へ窪んでいる。従って、溶融した電磁鋼板3が径方向内側R1へ隆起してくる可能性は低い。従って、第1接合部W1は、基準周面CRよりも径方向内側R1へ突出することなく、ロータコア2とハブ9との接合を妨げないように形成される。
ロータコア2とハブ9とは、ロータコア2の内周面CP1とハブ9の外周面とが、周方向Cの1箇所以上に設けられた第2接合部W2で接合されることによって接合される。本実施形態では、ハブ9は、一般部20に当接して、ロータコア2に固定される。図1及び図3に示すように、軸方向Lの両端部において、ハブ9と一般部20とが当接する部分に、エネルギービームBが照射され、ハブ9とロータコア2とが溶接され、第2接合部W2が形成される。図3に示すように、ここでは、1つの永久磁石4により1つの磁極Mが構成され、複数の磁極Mが周方向Cに沿って配列されている。隣接する磁極Mの間は磁束が通る磁路領域MRとなる。第2接合部W2は、ロータコア2の内周面CP1における周方向Cの一部の領域に形成されていると共に、周方向Cに隣接する2つの磁極Mの間に配置されている。また、第2接合部W2は、図1に示すように、複数枚の電磁鋼板3に亘って形成される。軸方向Lにおいて第2接合部W2(溶融接合部)が形成された領域を軸方向接合領域JRと称する。
尚、理解を容易にするため、図1等は電磁鋼板3を積層したロータコア2を模式的に示している。従って、電磁鋼板3の軸方向Lの厚みや軸方向接合領域JR(第1軸方向領域)に含まれる電磁鋼板3の枚数、後述する軸方向緩衝孔形成領域KR(第2軸方向領域)に含まれる電磁鋼板3の枚数等は、図示の形態に限定されるものではない。例えば、電磁鋼板3の厚みが0.2〜0.3ミリメートルの場合、軸方向接合領域JRは15〜20ミリメートル程度とすることができる。
図5は、ロータ1の軸方向視の拡大平面図である。図5に示すように、本実施形態では、周方向Cに隣接する磁極Mの間の磁路領域MR、及び第2接合部W2と径方向視で重複し、磁路領域MRと周方向Cに対向する永久磁石4の角部41よりも径方向内側R1の領域に、孔部7が形成されている。ロータコア2とハブ9とを溶接によって接合した場合、溶融金属の収縮によって、ロータコア2には、径方向Rに沿って溶接箇所に向かって収縮しようとする応力が生じる傾向がある(図6参照)。孔部7は、この応力を吸収し、ロータコア2の変形を抑制する。
ここで、図6から図8も参照してこの応力について説明する。図6は、複数枚の電磁鋼板3が積層され、第1接合部W1によって電磁鋼板3同士が接合されてロータコア2が形成された状態を例示している。つまり、図6は、永久磁石4が磁石挿入孔5に挿入されていない状態のロータコア2を示している。図7は、図6のロータコア2に永久磁石4が挿入された状態を示している。
上述したように、ロータコア2とハブ9とを溶接によって接合した場合、図6及び図7に示すように、ロータコア2には、径方向Rに沿って第2接合部W2に向かって収縮しようとする力が発生する傾向がある。このため、図6に示すように、ロータコア2において磁石挿入孔5よりも径方向外側R2に位置する部分、いわゆるブリッジ部BRも径方向内側R1へと引っ張られる。
一方、磁石挿入孔5に永久磁石4が挿入されている場合には、磁石挿入孔5の径方向外側R2の内壁が永久磁石4に当接するため、ブリッジ部BRの径方向内側R1への移動は永久磁石4によって妨げられる。つまり、第2接合部W2が生じさせる応力の作用は、永久磁石4に妨げられる。但し、永久磁石4と当接する径方向外側R2の磁石挿入孔5の内壁は、径方向内側R1に向かって収縮しようとする力の反作用による力を永久磁石4から受けることになる。収縮しようとする力と反作用による力とは互いに逆方向であり、ブリッジ部BRにおける周方向Cの端部に位置する根元部分には、大きな引張応力が作用することになる。
積層された電磁鋼板3は、軸方向Lに沿って互いに圧縮されている。そして、軸方向Lの中央部分では、両端部分に比べて電磁鋼板3同士の密着力が高くなる。このため、軸方向Lの中央部分では、それぞれの電磁鋼板3が変形することは抑制される。しかし、軸方向Lの端部に位置する電磁鋼板3では、そのような密着力が中央部分に比べて小さい。このため、ブリッジ部BRの根元部分に生じた引張応力によって、電磁鋼板3が軸方向外側(ロータコア2が積層される方向とは逆方向)に変形し易い。例えば、軸方向Lの端部側の電磁鋼板3が、他の電磁鋼板3から浮き上がるといった変形が生じる場合がある。
図8のグラフは、上述した応力が生じた場合のロータコア2のブリッジ部BRの周方向Cの端部における径φ(縦軸)と、軸方向Lにおける位置(横軸)との関係を示している。ここでは、例示として、複数サンプルにおける平均値のグラフを示している。曲線Dは、図6に示したように、永久磁石4が磁石挿入孔5に挿入されていない状態のロータコア2の径φを示している。曲線Aは、図7に示したように、永久磁石4が磁石挿入孔5に挿入されている状態のロータコア2の径φを示している。永久磁石4が磁石挿入孔5に挿入されていない場合には、軸方向Lの端部に向かうに従って、なだらかにロータコア2の径φが小さくなっている。一方、永久磁石4が磁石挿入孔5に挿入されている場合には、軸方向Lの端部において他の部分に比べて大きく径φが小さくなっている。この急激に径φが小さくなる範囲を影響範囲Eとする。このように、第2接合部W2による応力が永久磁石4により妨げられることによって、ロータコア2のブリッジ部BRの周方向Cにおける端部に大きな引張応力が掛かる場合がある。
しかし、図5に示すように、本実施形態によれば、磁路領域MR及び第2接合部W2と径方向視で重複する位置に形成されている孔部7が、径方向外側R2から第2接合部W2へ向かう応力の緩衝領域となり、当該応力が緩和される。これにより、上述した永久磁石4による反作用も小さくなり、ブリッジ部BRの周方向Cの端部(或いはブリッジ部BRの端部が永久磁石4と当接する部分)に作用する引張応力も低減される。このように、本実施形態によれば、ロータコア2とハブ9とが溶接される場合に、ロータコア2に生じる引張応力を低減することができる。
本実施形態では、図5に示すように、第2接合部W2の周方向Cに沿った長さ2cよりも、孔部7の周方向Cに沿った長さ7cの方が長い。つまり、少なくとも周方向Cにおいて第2接合部W2の全体と径方向視で重複するように、孔部7が形成されている。応力を生じさせる第2接合部W2の周方向Cに沿った全体が、孔部7と径方向視で重複することにより、第2接合部W2において生じた応力を孔部7で効果的に吸収することができる。
第2接合部W2は、ロータコア2を収縮させる応力を生じさせる箇所であり、磁路領域MRは、当該応力を受ける箇所である。従って、当該応力を受ける磁路領域MRの周方向Cに沿った全体と孔部7とが径方向視で重複すれば、磁路領域MRに伝達される応力を孔部7で吸収することができる。つまり、第2接合部W2及び磁路領域MRの内の少なくとも一方の周方向Cに沿った全体と孔部7とが径方向視で重複すれば、孔部7によってロータコア2に生じる引張応力を低減させることができる。ロータコア2の磁気特性を考慮すれば、応力低減のための孔部7は小さい方が好ましい。従って、第2接合部W2及び磁路領域MRの内、何れか周方向Cに沿った長さが短い方の全体と、径方向視で重複するように孔部7が形成されると好適である。
当然ながら、第2接合部W2及び磁路領域MRの内、何れか周方向Cに沿った長さが短い方の全体と孔部7とが径方向視で重複することなく孔部7が形成されることを妨げるものではない。また、第2接合部W2及び磁路領域MRの内、何れか周方向Cに沿った長さが短い方の周方向Cの長さ(例えば第2接合部W2の周方向Cに沿った長さ2c)よりも、孔部7の周方向Cに沿った長さ7cの方が短いことを妨げるものでもない。これらの場合には、孔部7によって低減される当該引張応力の大きさは、例えば図5に例示する形態に比べて小さくはなる。しかし、これらの場合も、当該引張応力を低減させることはできるので、ロータコア2の変形等を抑制することができる。
また、本実施形態では、図5に示すように、孔部7は、径方向Rの長さ7rに対して周方向Cの長さ7cの方が長い。上述したように、磁極Mは、周方向Cに隣接して配置されているので、孔部7が周方向Cに沿って長く形成されることで磁路領域MRを狭めてロータコア2の磁気性能を低下させることを抑制することができる。また、第2接合部W2が生じさせる応力は、径方向Rに沿った方向に作用するため、孔部7が周方向Cに沿って長く形成されることで、孔部7により適切に当該応力を吸収することができる。
当然ながら、孔部7の周方向Cの長さ7cが径方向Rの長さ7r以下であることを妨げるものではない。例えば、磁束の経路が充分に確保されていて磁気性能の低下が限定的である場合や、磁極Mの周方向Cの離間距離が短い場合などにおいては、そのような構成を採ることもできる。そして、その場合も、上述した引張応力を低減させることはできる。
また、本実施形態では、図5に示すように、孔部7と第2接合部W2との間の領域GRは、径方向Rの長さに対して周方向Cの長さの方が長い。即ち、第2接合部W2と孔部7との径方向Rに沿った距離を近づけることができるので、第2接合部W2が生じさせる応力を、孔部7により適切に吸収できる。
ところで、孔部7は、第2接合部W2と径方向Rにおいて連続して形成することもできる。しかし、孔部7が第2接合部W2と連続すると、ロータコア2の内周面CP1において第2接合部W2が形成される箇所の一部が削られることになる。第2接合部W2により生じる応力を低減することはできるが、ロータコア2とハブ9との接合強度を適切に確保できることが条件となる。図5に例示したように、孔部7と第2接合部W2とが、径方向Rに分離していることで、ロータコア2とハブ9との接合強度を容易に確保することができる。
上記においては、図5を参照して、主に周方向視での第2接合部W2と孔部7との関係について説明した。しかし、孔部7は、図5に示すように、周方向視で、磁路領域MR及び第2接合部W2と径方向視で重複するだけでなく、図1に示すように、軸方向断面においても磁路領域MR及び第2接合部W2と径方向視で重複する。本実施形態では、第2接合部W2は、ロータコア2の内周面CP1における軸方向端部に形成されている。そして、孔部7は、第2接合部W2が形成された軸方向Lの領域である軸方向接合領域JR(第1軸方向領域)を含む軸方向緩衝孔形成領域KR(第2軸方向領域)に形成されている。
図6から図8を参照して上述したように、第2接合部W2が軸方向端部に形成されていると、第2接合部W2が生じさせる応力によって軸方向Lにおける端部の側の電磁鋼板3が当該応力の影響を受け易い。図1に示すように、孔部7が形成される軸方向緩衝孔形成領域KRが、応力を生じさせる第2接合部W2が形成された軸方向接合領域JRを含むと、第2接合部W2が生じさせる応力を孔部7によって適切に吸収することができる。
図1に示すように、本実施形態では、軸方向緩衝孔形成領域KRの軸方向Lの長さLKの方が、軸方向接合領域JRの軸方向Lの長さLJよりも長い。第2接合部W2は、溶接によって接合対象の金属が溶融し、凝固することによって形成される。但し、溶接の際の熱は、溶融する箇所だけではなく、溶融する箇所に隣接する周辺部分にも伝搬する。そのような溶融には至らなかったが熱負荷が掛かった箇所も、変形して応力を生じさせる場合がある。このため、軸方向緩衝孔形成領域KRは、第2接合部W2が形成される領域(軸方向接合領域JR)だけでなく、そのような熱負荷が掛かった領域も含むことが好ましい。従って、本実施形態では、軸方向緩衝孔形成領域KRの軸方向Lの長さLKが、軸方向接合領域JRの軸方向Lの長さLJよりも長くなるように、孔部7が形成されている。軸方向緩衝孔形成領域KRの軸方向Lの長さLKは、図8を参照して説明した影響範囲Eに相当する長さ以上であると好適である。
軸方向緩衝孔形成領域KRの軸方向Lの長さLKは、軸方向接合領域JRの軸方向Lの長さLJ以上、当該長さLJの2倍以下であると好適である。金属が溶融する領域(後に凝固して第2接合部W2となる領域)から離れるに従って、熱負荷として印加される温度は低くなり、熱負荷も低下する。金属が溶融する領域の軸方向Lの長さ(軸方向接合領域JRの軸方向Lの長さLJに対応する長さ)分、離れると熱負荷の考慮はほぼ不要となる。軸方向緩衝孔形成領域KRの軸方向Lの長さLKが必要以上に長くなると、孔部7によって電磁鋼板3の量が減少するため、ロータコア2の磁気特性を低下させるおそれがある。従って、軸方向緩衝孔形成領域KRの軸方向Lの長さLKは、軸方向接合領域JRの軸方向Lの長さLJの2倍以下、実用的には当該長さLJの1.5倍程度であると好適である。これにより、熱負荷が掛かった箇所が生じさせる応力も含めて、ロータコア2とハブ9とが溶接によって接合される場合に、ロータコア2に生じる引張応力を低減することができる。
当然ながら、軸方向緩衝孔形成領域KRの軸方向Lの長さLKが、軸方向接合領域JRの軸方向Lの長さLJ未満であることを妨げるものではない。例えば、ロータコア2の磁気特性の低下を抑制するために、そのように構成されることも考えられる。この場合、孔部7によって低減される引張応力の大きさは、例えば図1に例示する形態に比べて小さくはなる。しかし、これらの場合も、当該引張応力を低減させることはできるので、ロータコア2の変形等を抑制することができる。
上述したように、電磁鋼板3は、プレス加工によって製造され、その際にはパンチの押し出し量を制御して、凹凸部や貫通孔を形成することができる。孔部7は、凹凸部等と同様に、プレス加工の際に形成することができる。つまり、応力を吸収するための孔部7は、新たな工程を追加したり、金型に大きな変更を加えたりすることなく、形成される。
また、本実施形態では、積層された際に孔部7となる貫通孔が形成された電磁鋼板3と、当該貫通孔が形成されていない電磁鋼板3とが存在する(図1参照)。凹凸部の形成方向について上述したように、プレス加工の際にパンチの押し出し量を変えることで、凹凸の大きさを変えたり、貫通孔を形成したりすることができる。例えばパンチの押し出し量を最小(例えばゼロ)とすることによって、凹凸部も貫通孔も形成しないようにプレス加工を行うこともできる。従って、パンチの押し出し量を変えることで、積層された際に孔部7となる貫通孔が形成された電磁鋼板3と、当該貫通孔が形成されていない電磁鋼板3とを同一の工程(プレス加工)において製造することができる。
〔その他の実施形態〕
以下、その他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用されるものに限られず、矛盾が生じない限り、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記においては、ロータコア2の内周面CP1とハブ9の外周面とが、軸方向Lの端部において、周方向の1箇所以上に設けられた第2接合部W2で接合されている形態を例示した。しかし、第2接合部W2は、軸方向Lの端部ではなく、軸方向Lの任意の位置に形成されてもよい。孔部7は、軸方向Lにおける位置に関係なく、第2接合部W2が形成される軸方向Lの位置において、径方向視で第2接合部W2及び磁路領域MRに重複するように形成されていればよい。
(2)上記においては、図3に示すように、1つの永久磁石4により1つの磁極Mが構成され、複数の磁極Mが周方向Cに沿って配列されている形態を例示した。しかし、例えば、図9に示すように、径方向外側R2の側に開いたV字状に2つの永久磁石4が配置され、これら2つの永久磁石4によって1つの磁極Mが構成される形態であってもよい。この場合も、周方向Cに隣接する磁極Mの間の磁路領域MR、及び第2接合部W2と径方向視で重複し、磁路領域MRと周方向Cに対向する永久磁石4の角部41よりも径方向内側R1の領域に孔部7を形成することができる。当然ながら、異なる永久磁石4が、さらに図9に例示する形態とは異なる形態で配置される場合においても、磁極Mを基準として、同様に孔部7を形成することができる。
〔実施形態の概要〕
以下、上記において説明した回転電機用ロータ(1)の概要について簡単に説明する。
1つの態様として、電磁鋼板(3)が軸方向(L)に積層されて構成されていると共に複数の磁石挿入孔(5)を有する円筒状のロータコア(2)と、前記磁石挿入孔(5)に挿入される複数の永久磁石(4)とを備え、径方向内側(R1)からロータ支持部材(9)によって支持される回転電機用ロータ(1)は、前記磁石挿入孔(5)のそれぞれが軸方向(L)に延在するように形成され、複数の前記磁石挿入孔(5)が周方向(C)に沿って配列され、前記ロータコア(2)の内周面(CP1)と前記ロータ支持部材(9)の外周面とが、周方向(C)の1箇所以上に設けられた溶融接合部(W2)で接合されており、周方向(C)に隣接する磁極(M)の間の磁路領域(MR)、及び前記溶融接合部(W2)と径方向視で重複し、前記磁路領域(MR)と周方向(C)に対向する前記永久磁石(4)の角部(41)よりも径方向内側(R1)の領域に、孔部7が形成されている。
ロータコア(2)とロータ支持部材(9)とを溶接によって接合した場合、溶融金属の収縮によって、ロータコア(20)には、溶接箇所である溶融接合部(W2)に向かって収縮しようとする力が生じる傾向がある。ロータコア(2)において、磁石挿入孔(5)よりも径方向外側(R2)に位置して径方向幅が薄くなっている部分(ブリッジ部(BR))は、磁石挿入孔(5)に挿入された永久磁石(4)により応力が阻まれる。しかし、周方向(C)に沿って隣接する磁石挿入孔(5)の間の部分にはそのまま応力が掛かる。その結果、それぞれのブリッジ部の周方向(C)の端部(或いはブリッジ部(BR)が永久磁石(4)と当接する部分)には、径方向内側(R1)へ収縮しようとする力と、永久磁石(4)による反作用とにより、引張応力が作用する。しかし、本構成によれば、磁路領域(MR)及び溶融接合部(W2)と径方向視で重複する位置に形成されている孔部(7)が、径方向外側(R2)から溶融接合部(W2)へ向かう応力の緩衝領域となり、当該応力が緩和される。これにより、上述した反作用も小さくなり、ブリッジ部(BR)の周方向(C)の端部(或いはブリッジ部(BR)が永久磁石(4)と当接する部分)に作用する引張応力も低減される。このように、本構成によれば、ロータコア(2)とロータ支持部材(9)とが溶融接合部(W2)により接合される場合に、ロータコア(2)に生じる引張応力を低減することができる。
ここで、前記溶融接合部(W2)及び前記磁路領域(MR)の内、何れか周方向(C)に沿った長さが短い方の全体と、径方向視で重複するように前記孔部(7)が形成されていると好適である。
溶融接合部(W2)は、ロータコア(2)を収縮させる応力を生じさせる箇所であり、磁路領域(MR)は、当該応力を受ける箇所である。応力を生じさせる溶融接合部(W2)の周方向(C)に沿った全体と孔部(7)とが径方向視で重複する構成とすれば、溶融接合部(W2)において生じた応力を孔部(7)により吸収する効果を高めることができる。或いは、当該応力を受ける磁路領域(MR)の周方向(C)に沿った全体と孔部(7)とが径方向視で重複する構成とすれば、磁路領域(MR)に伝達される応力を孔部(7)により吸収する効果を高めることができる。ロータコア(2)の磁気特性を考慮すれば、応力低減のための孔部(7)は小さい方が好ましい場合がある。溶融接合部(W2)及び磁路領域(MR)の内、何れか周方向(C)に沿った長さが短い方に合わせて上述したように孔部(7)が形成されることで、磁気特性に与える影響を抑制しつつ、引張応力を適切に低減することができる。
また、前記孔部(7)は、径方向(R)の長さに対して周方向(C)の長さの方が長いと好適である。
磁極(M)は、周方向(C)に隣接して配置されているので、孔部(7)が周方向(C)に沿って長く形成されることで磁路領域(MR)を狭めてロータコア(2)の磁気性能を低下させることを抑制することができる。また、溶融接合部(W2)が生じさせる応力は、径方向(R)に沿った方向に作用するため、孔部(7)が周方向(C)に沿って長く形成されることで、孔部(7)により当該応力を吸収する効果を更に高めることができる。
また、前記孔部(7)と前記溶融接合部(W2)との間の領域(GR)は、径方向(R)の長さに対して周方向(C)の長さの方が長いと好適である。
この構成によれば、溶融接合部(W2)と孔部(7)との径方向(R)に沿った距離を近づけることができるので、溶融接合部(W2)が生じさせる応力を、孔部(7)が吸収する効果を高めることができる。
また、前記孔部(7)と前記溶融接合部(W2)とは、径方向(R)に分離していると好適である。
この構成によれば、溶融接合部(W2)が形成される箇所となる、ロータコア(2)の内周面(CP1)の一部が孔部(7)によって削られることがない。従って、ロータコア(2)とロータ支持部材(9)との溶接強度を確保し易い。
ここで、前記溶融接合部(W2)は、前記ロータコア(2)の内周面(CP1)における軸方向端部に形成され、前記孔部(7)は、前記溶融接合部(W2)が形成された軸方向(L)の領域である第1軸方向領域(JR)を含む第2軸方向領域(KR)に形成されていると好適である。
溶融接合部(W2)が軸方向端部に形成されていると、溶融接合部(W2)が生じさせる応力によって軸方向(L)における端部の側の電磁鋼板(3)が当該応力の影響を受け易い。本構成によれば、孔部(7)が形成される第2軸方向領域(KR)が、応力を生じさせる溶融接合部(W2)が形成された第1軸方向領域(JR)を含むため、溶融接合部(W2)が生じさせる応力を孔部(7)によって効果的に吸収することができる。
ここで、前記第2軸方向領域(KR)の軸方向(L)の長さ(LK)は、前記第1軸方向領域(JR)の軸方向(L)の長さ(LJ)以上、当該長さ(LJ)の2倍以下であると好適である。
溶融接合部(W2)は、溶接によって接合対象の金属が溶融し、凝固することによって形成される。但し、溶接の際の熱は、溶融する箇所だけではなく、溶融する箇所に隣接する周辺部分にも伝搬する。そのような溶融には至らなかったが熱負荷が掛かった箇所も、変形して応力を生じさせる場合がある。このため、第2軸方向領域(KR)は、溶融接合部(W2)が形成される領域(第1軸方向領域(JR))だけでなく、そのような熱負荷が掛かった領域も含むことが好ましい。本構成によれば、熱負荷が掛かった箇所が生じさせる応力も含めて、ロータコア(2)とロータ支持部材(9)とが溶接によって接合される場合に、ロータコア(2)に生じる引張応力を適切に低減することができる。
1 :ロータ(回転電機用ロータ)
2 :ロータコア
3 :電磁鋼板
4 :永久磁石
5 :磁石挿入孔
7 :孔部
9 :ハブ(ロータ支持部材)
41 :角部(永久磁石の角部)
C :周方向
CP1 :内周面(ロータコアの内周面)
GR :領域(孔部と溶融接合部との間の領域)
JR :軸方向接合領域(第1軸方向領域)
KR :軸方向緩衝孔形成領域(第2軸方向領域)
L :軸方向
LJ :軸方向接合領域の軸方向の長さ(第1軸方向領域の軸方向の長さ)
LK :軸方向緩衝孔形成領域の軸方向の長さ(第2軸方向領域の軸方向の長さ)
M :磁極
MR :磁路領域
R :径方向
R1 :径方向内側
R2 :径方向外側
W1 :第1接合部
W2 :第2接合部(溶融接合部)
X :回転軸

Claims (7)

  1. 電磁鋼板が軸方向に積層されて構成されていると共に複数の磁石挿入孔を有する円筒状のロータコアと、前記磁石挿入孔に挿入される複数の永久磁石とを備え、径方向内側からロータ支持部材によって支持される回転電機用ロータであって、
    前記磁石挿入孔のそれぞれが軸方向に延在するように形成され、複数の前記磁石挿入孔が周方向に沿って配列され、
    前記ロータコアの内周面と前記ロータ支持部材の外周面とが、周方向の1箇所以上に設けられた溶融接合部で接合されており、
    周方向に隣接する磁極の間の磁路領域、及び前記溶融接合部と径方向視で重複し、前記磁路領域と周方向に対向する前記永久磁石の角部よりも径方向内側の領域に、孔部が形成されている、回転電機用ロータ。
  2. 前記溶融接合部及び前記磁路領域の内、何れか周方向に沿った長さが短い方の全体と、径方向視で重複するように前記孔部が形成されている、請求項1に記載の回転電機用ロータ。
  3. 前記孔部は、径方向の長さに対して周方向の長さの方が長い、請求項1又は2に記載の回転電機用ロータ。
  4. 前記孔部と前記溶融接合部との間の領域は、径方向の長さに対して周方向の長さの方が長い、請求項1から3の何れか一項に記載の回転電機用ロータ。
  5. 前記孔部と前記溶融接合部とは、径方向に分離している、請求項1から4の何れか一項に記載の回転電機用ロータ。
  6. 前記溶融接合部は、前記ロータコアの内周面における軸方向端部に形成され、前記孔部は、前記溶融接合部が形成された軸方向の領域である第1軸方向領域を含む第2軸方向領域に形成されている、請求項1から5の何れか一項に記載の回転電機用ロータ。
  7. 前記第2軸方向領域の軸方向の長さは、前記第1軸方向領域の軸方向の長さ以上、当該長さの2倍以下である、請求項6に記載の回転電機用ロータ。
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