JP2020021861A - 温度検出器 - Google Patents

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孝弘 久保
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俊樹 野月
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Abstract

【課題】 検出すべき温度が150℃程度の比較的高温であっても、ジュメット線を使用する必要なくして、サーミスタチップの割れ、素子電極層及び/又はカバー電極層の剥離、或いはリード線の接続端部の離脱が発生することがない温度検出器を提供する。【解決手段】 温度検出器は、サーミスタ素子、サーミスタ素子の両面の各々に積層された素子電極層及び素子電極層に積層されたカバー電極層を備えたサーミスタチップと、サーミスタチップのカバー電極層に接続端部が接続されたリード線と、サーミスタチップ及びリード線の接続端部を被覆する絶縁性被覆部材とを含む。素子電極層は酸化ルテニウムとガラスフリットとを主成分としており、カバー電極層は順次に積層されたCr薄膜、Cu薄膜及びAu薄膜から構成されている。被覆部材は150℃以下での線膨張係数が50ppm/℃/m以下である。サーミスタチップの素子電極層は10μmより大きい厚さを有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、サーミスタ素子を含む温度検出器、特に150℃程度の高温を測定するのに適したサーミシタ素子を含む温度検出器に関する。
周知の如く、検温素子としてサーミスタ素子を含む温度検出器が広く実用に供されている。下記特許文献1及び2には、サーミスタ素子、このサーミスタ素子の両面の各々に積層された素子電極層、及び素子電極層上に積層されたカバー電極層を備えた、温度検出器のためのサーミスタチップが開示されている。特許文献2に開示されているサーミスタチップにおいては、素子電極は酸化ルテニウム(RuO)とガラスフリットとを主成分としており、5乃至10μmの厚さを有する。カバー電極は順次に積層されたCr薄膜、Cu薄膜及びAu薄膜から構成されており、Cr薄膜の厚さは10乃至20nm、Cu薄膜の厚さは300乃至500nm、Au薄膜の厚さは10乃至20nmである。通常、サーミスタチップのカバー電極にはハンダ付けによってリード線の接続端部が接続され、そしてサーミスタチップ及びリード線の接続端部は絶縁性被覆部材によって覆われる。
特開平9−186002号公報 特開2007−141881号公報
而して、上記特許文献1及び2に開示されている上記のとおりの温度検出器は、検出すべき温度が100℃程度以下である場合には、特に問題を発生することなく使用することができるが、検出すべき温度が150℃程度の高温である場合には、次のとおりの問題が発生する。サーミスタ素子、素子電極層、カバー電極層及び被覆部材間の150℃程度における線膨張係数の相異等に起因して、サーミスタチップの割れ、素子電極層及び/又はカバー電極層の剥離、或いはリード線の接続端部の離脱が発生する傾向がある。本発明者等の経験によれば、かような問題は、リード線の接続端部を直接カバー電極層に接続することに代えて、両者間に線膨張係数が比較的小さいジュメット線を介在せしめることによって、ある程度解決することができることが判明しているが、かような構成を採用すると製造工程が煩雑になると共に比較的高価なジュメット線を使用することに起因して製造コストが増大してしまう。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、検出すべき温度が150℃程度の比較的高温であっても、ジュメット線を使用する必要なくして、上記のとおりの問題の発生が回避される、新規且つ改良された温度検出器を提供することである。
本発明者等は鋭意研究及び実験の結果、驚くべきことに、酸化ルテニウムとガラスフリットとを主成分とする素子電極層の厚さを増大せしめて10μmよりも大きくすると共に、絶縁性被覆部材として150℃以下での線膨張係数が50ppm/℃/m以下である材料を選定することによって、上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する温度検出器として、
サーミスタ素子、該サーミスタ素子の両面の各々に積層された素子電極層及び該素子電極層に積層されたカバー電極層を備えたサーミスタチップと、該サーミスタチップの該カバー電極層に接続端部が接続されたリード線と、該サーミスタチップ及び該リード線の接続端部を被覆する絶縁性被覆部材とを含み、該素子電極層は酸化ルテニウムとガラスフリットとを主成分としており、該カバー電極層は順次に積層されたCr薄膜、Cu薄膜及びAu薄膜から構成されている温度検出器において、
該被覆部材は150℃以下での線膨張係数が50ppm/℃/m以下であり、
該サーミスタチップの該素子電極層は10μmより大きい厚さを有する、
ことを特徴とする温度検出器が提供される。
好ましくは、該被覆部材は150℃以下での線膨張係数が30ppm/℃/m以下である。該被覆部材は低線膨張率のエポキシ樹脂であるのが好適である。該サーミスタチップの該素子電極層は重量%で40乃至60の酸化ルテニウムを含有するのが好都合である。該サーミスタチップの該素子電極層の厚さは50μmより小さいのが望ましい。
後述する実施例及び比較例の記載から明確に理解されるとおり、本発明の温度測定器によれば、カバー電極層とリード線の接続端部との間にジュメット線を介在せしめる必要なくして、測定すべき温度が150℃程度の高温である場合でも、特に問題を発生することなく、充分良好に温度を検出することができる。
本発明に従って構成された温度検出器の好適実施形態に使用されているサーミスタチップを模式的に示す拡大正面図。 本発明に従って構成された温度検出器の好適実施形態を模式的に示す拡大断面図。
以下、本発明に従って構成された温度検出器の好適実施形態を図示する添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成された温度検出器の好適実施形態に使用されているサーミスタチップの断面が模式的に且つ拡大して図示されている。全体を番号2で示すサーミスタチップは、例えば平面図における寸法が1×1mm程度で、厚さが0.5mm程度である。サーミスタチップ2は検温素子としてサーミスタ素子4、このサーミスタ素子4の両面に積層された素子電極層6、及び素子電極層6上の積層されたカバー電極層8から構成されている。
サーミスタ素子4は周知の形態のものでよく、典型例としてはMn、Co、Ni、Fe、Zn、及びCuの各酸化物を主成分とするものを挙げることができる。
素子電極層6は酸化ルテニウム(Ru0)とガラスフリットとを主成分とするものであることが重要である。かような素子電極層6は、酸化ルテニウムとガラスフリットとを主成分とするペーストをスクリーン印刷法によってサーミスタ素子4の両面に塗布し、乾燥後800乃至900℃で焼き付けることによって好都合に形成することができる。素子電極層6の各々の厚さは10μmよりも大きいことが重要である。一方、素子電極層6の厚さが過大になると、サーミスタチップ2の厚さが過大になると共に酸化ルテニウム及びガラスフリットの使用料が過大になって製造コストが増加する故に、素子電極層6の厚さは10μmよりも大きいが50μmよりは小さいのが好適である。素子電極層6は重量%で40乃至60程度の酸化ルテニウムを含有しているのが望ましく、例えば重量%で50の酸化ルテニウムと重量%で50のガラスフリットから素子電極層6を形成することができる。
カバー電極層8は順次に積層されたCr薄膜8a、Cu薄膜8b及びAu薄膜8cから構成されている。これらの薄膜8a、8b及び8cは、蒸着、イオンプレーティング或いはスパッタリングによって形成することができる。Cr薄膜8aの厚さは10乃至20nm、Cu薄膜8bの厚さは300乃至500nm、Au薄膜8cの厚さは10乃至20nm程度でよい。
図1と共に図2を参照して説明を続けると、サーミスタチップ2におけるカバー電極層8の各々の表面には、リード線10の接続端部(即ち絶縁カバーが除去された端部)10aが接続されている。リード線10は、通電線を絶縁カバーで被覆した通常の電線から構成されている。カバー電極層8の表面に対するリード線10の接続端部10aの接続は、適宜のハンダを使用したハンダ接続によって遂行することができる。
サーミスタチップ2とリード線10の接続端部(そしてまた、通常は、リード線10の接続端部に隣接して位置する部分)は、絶縁性被覆部材12によって被覆されている。かかる被覆部材12は軟化乃至溶融状態の被覆材料を、サーミスタチップ2とリード線10の接続端部(そしてまた、通常は、リード線10の接続端部に隣接して位置する部分)の周囲に所要形状に配設し、次いで硬化せしめることによって形成することができる。被覆部材12は、150℃以下での線膨張係数が50ppm/℃/m、好ましくは30ppm/℃/m、以下であることが重要である。被覆部材12を形成する材料の好適例としては、低線膨張率のエポキシ樹脂、例えばソマール株式会社から商品名「E−9213」として販売されているエポキシ樹脂を挙げることができる。
所望ならば、図2に図示する如く、サーミスタチップ2及びリード線10の一部(上記接続端部10a、及びこれに続く部分)をケース14内に収容し、ケース14の空間内に合成樹脂を充填することもできる。更に詳述すると、ケース14は全体として円筒形状であり、一端(図2において左端)は円形端壁によって閉じられており、他端(図2において右端)は開放されている。サーミスタチップ2及びリード線10の一部(上記接続端部10aとこれに続く部分)は、開放されている上記他端を通してケース14内に挿入され、しかる後にケース14内に軟化乃至溶融状態の合成樹脂16が充填され固化される。ケース14はポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂又は銅薄板の如き適宜の金属薄板から形成することができ、ケース14内に充填される合成樹脂16はフレキシブルエポキシ樹脂或いはシリコーン樹脂の如き適宜の合成樹脂でよい。
実施例1乃至6及び比較例1乃至5
図2に図示するとおりの形態(ケース14及び合成樹脂16は除く)の温度検出器を作成した。サーミスタ素子は株式会社大泉製作所から販売されているチップ型サーミスタ素子であり、平面図における寸法は1×1mmで厚さは0.5mmであった。素子電極層は重量%で50の酸化ルテニウムと重量%で50のガラスフリットとからなるペーストをスクリーン印刷法でサーミスタ素子の両面に塗布し約850℃で焼き付けて形成した。素子電極層の厚さは表1に記載のとおりであった。カバー電極層は蒸着によって順次に積層したCr薄膜、Cu薄膜及びAu薄膜から構成されており、Cr薄膜の厚さは0.05μmであり、Cu薄膜の厚さは0.40μmであり、Au薄膜の厚さは0.01μmであった。リード線の接続端部はNP−503ハンダを使用してカバー電極層の表面に接続した。絶縁性被覆部材はエポキシ樹脂から構成されており、150℃以下での線膨張係数は表1のとおりであった。
上記のとおりの温度測定器を加熱炉内に収容し、炉内の温度を150℃に設定して1000時間維持した。しかる後に炉から取り出して温度測定器の状態を観察した。表1における×は、5個の温度測定器の内の1個以上においてサーミスタチップの割れ、素子電極層及び/又はカバー電極層の剥離、或いはリード線の接続端部の離脱の問題が発生したことを示し、表1における△は上記問題の発生が明確ではないが若干の問題発生が疑われたことを示し、表1における○は5個の温度測定器のいずれにも上記のとおりの問題が発生しなかったことを示す。
2:サーミスタチップ
4:サーミスタ素子
6:素子電極層
8:カバー電極層
8a:Cr薄膜
8b:Cu薄膜
8c:Au薄膜
10:リード線
10a:リード線の接続端部
12:絶縁性被覆部材

Claims (5)

  1. サーミスタ素子、該サーミスタ素子の両面の各々に積層された素子電極層及び該素子電極層に積層されたカバー電極層を備えたサーミスタチップと、該サーミスタチップの該カバー電極層に接続端部が接続されたリード線と、該サーミスタチップ及び該リード線の接続端部を被覆する絶縁性被覆部材とを含み、該素子電極層は酸化ルテニウムとガラスフリットとを主成分としており、該カバー電極層は順次に積層されたCr薄膜、Cu薄膜及びAu薄膜から構成されている温度検出器において、
    該被覆部材は150℃以下での線膨張係数が50ppm/℃/m以下であり、
    該サーミスタチップの該素子電極層は10μmより大きい厚さを有する、
    ことを特徴とする温度検出器。
  2. 該被覆部材は150℃以下での線膨張係数が30ppm/℃/m以下である、請求項1記載の温度検出器。
  3. 該被覆部材は低線膨張率のエポキシ樹脂である、請求項1又は2記載の温度検出器。
  4. 該サーミスタチップの該素子電極層は重量%で40乃至60の酸化ルテニウムを含有する、請求項1から3までのいずれかに記載の温度検出器。
  5. 該サーミスタチップの該素子電極層の厚さは50μmより小さい、請求項1から4までのいずれかに記載の温度検出器。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0365204U (ja) * 1989-10-30 1991-06-25
JP2006282824A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Somar Corp 電子部品保護用エポキシ樹脂組成物及びこれを用いた半導体装置
JP2007141881A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Oizumi Seisakusho:Kk サーミスタの電極構造

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