JP2020021694A - 採光装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、建物の窓の外側に庇を設けて、この庇の上面に反射手段を設置したことにより、太陽光を室内に採り込むようにした採光装置(特許文献1参照)、ベランダの手すり又は窓枠に、半円柱の弧面状に形成された反射鏡を設置したことにより、太陽光を室内に採り込むようにした採光装置(特許文献2参照)、建物開口部の外側に、ステンレススチール製の円柱状パイプにより形成された光線反射物を設置したことにより、太陽光を室内に採り込むようにした設けた採光装置(特許文献3参照)、ビルの北側軒先に太陽光採光部を設けるとともに、下層階の北面に位置される部屋の窓外に光拡散反射鏡を設置したことにより、太陽光を下層階の室内に採り込むようにした採光装置(特許文献4参照)等が知られている。
本発明は、太陽光を所望の屋外採光対象部に効率的に採り込めるようにした採光装置を提供するものである。
また、第1反射手段及び第2反射手段のうちの一方又は両方が、曲面又は球面を備えた反射構造体により構成されたことにより、太陽光をより広い範囲に反射させることができるようになり、太陽光を所望の屋外採光対象部に効率的に採り込めるようになる。
また、第1設置部が集合住宅におけるベランダの手摺であり、第2設置部が集合住宅におけるベランダの手摺の上方に位置されたベランダ天井面であることを特徴とするので、所望の屋外採光対象部としてのベランダ内、及び、当該ベランダと隣り合う屋内採光対象部としての室内に、太陽光を効率的に採り込めるようになる。
また、第1設置部が集合住宅における共用廊下の手摺であり、第2設置部が集合住宅における共用廊下の手摺の上方に位置された廊下天井であることを特徴とするので、所望の屋外採光対象部としての共用廊下、及び、当該共用廊下と隣り合う屋内採光対象部としての室内に、太陽光を効率的に採り込めるようになる。
また、第1設置部が集合住宅における階段の手摺であり、第2設置部が集合住宅における階段の手摺の上方に位置される段裏であることを特徴とするので、所望の屋外採光対象部としての階段上に、太陽光を効率的に採り込めるようになる。
図1に示すように、実施形態1に係る採光装置は、屋外の第1設置部に設置されて太陽光Sを上方向に反射させる第1反射手段1と、屋外の第2設置部に設置されて第1反射手段1により反射された光を下方向に反射させる第2反射手段2とを備えて構成される。
第2設置部は、例えばベランダ3の上方に位置するベランダ天井面33である。
尚、ベランダ3と室内4とを連通させる開口部35にはサッシュ36が取り付けられ、第2反射手段2を反射した反射光R2が、ベランダ3の床34側に到達したり、開口部35又はサッシュ36を介して室内4に到達する。
第2反射手段2は、ベランダ3の上方に位置されるベランダ天井面33に設けられた複数の反射構造体5,5…により構成される。
反射構造体5は、例えば、図2(a)に示すように、半球体形状に形成された金属製の半球体5A、あるいは、図2(b)に示すように、ガラスなどの透明材料により半球面51を有するように形成された透明半球体53の円形底面54に金属膜等の反射膜55を備えた半球体5Bにより構成される。
第1反射手段1を構成する複数の反射構造体5,5…は、例えば、ベランダ3の手摺31における笠木32の上面32tの長手方向に沿って並ぶように設けられて、円形底面52を当該上面32tに接触させた状態で着脱可能なように当該上面32tに取付けられる。
また、第2反射手段2を構成する複数の反射構造体5,5…は、例えば、ベランダ3の手摺31の上方に位置されるベランダ天井面33上の縦横方向に行列状に並ぶように設けられて、円形底面52をベランダ天井面33に接触させた状態で着脱可能なように当該ベランダ天井面33に取付けられる。
また、反射構造体5は、図外の取付手段を介して第1設置部,第2設置部に着脱可能に取付けられる。取付手段としては、例えば、反射構造体5に設けられた図外の取付部を介して第1設置部,第2設置部にねじ止めにより着脱可能なように構成したり、反射構造体5を第1設置部,第2設置部に着脱可能に取付けるための図外の接着テープ等の接着手段により構成すればよい。
尚、第1反射手段1、第2反射手段2は、半球体5Aだけ、あるいは、半球体5Bだけで構成してもよいし、半球体5A及び半球体5Bを組み合わせて構成してもよい。
図1に示すように、太陽光Sが、第1反射手段1を構成する複数の反射構造体5,5…によって上方向に反射した後に第2反射手段2を構成する複数の反射構造体5,5…によって下方向に反射して、ベランダ3の床34側、及び、室内4に到達する。
従って、第1反射手段1による反射と第2反射手段2による反射とによって、ベランダ3に光が拡散して、ベランダ3に採光される光量が多くなる。
即ち、所望の屋外採光対象部としてのベランダ3、及び、当該ベランダ3と隣り合う屋内採光対象部としての室内4に、太陽光Sを効率的に採り込めるようになる。
また、上述した特許文献4に開示された採光装置は、周囲が建物で囲まれて太陽光を採り込み難い室内に、複数の反射手段を用いて、太陽光を導くという技術的思想を開示しているだけである。
従って、特許文献1乃至特許文献4には、実施形態1の採光装置のように、第1反射手段により上方向に反射した反射光を下方向に反射させる第2反射手段を設けるようにして、所望の屋外採光対象部としてのベランダ3、及び、当該ベランダ3と隣り合う屋内採光対象部としての室内4に、太陽光を効率的に採り込むという技術的思想は示唆すらされていないものである。
図3に示すように、第1反射手段1を構成する複数の反射構造体5,5…が、集合住宅における共用廊下6の手摺61における笠木62の上面(第1設置部)62tの長手方向に沿って並ぶように設けられて、第2反射手段2を構成する複数の反射構造体5,5…が、集合住宅における共用廊下の手摺61の上方に位置される天井面(第2設置部)63に設けられた構成の採光装置としてもよい。
実施形態2に係る採光装置によれば、太陽光Sが、第1反射手段1を構成する複数の反射構造体5,5…によって上方向に反射した後に第2反射手段2を構成する複数の反射構造体5,5…によって下方向に反射して、共用廊下6の床64に到達するので、所望の屋外採光対象部としての共用廊下6に太陽光Sを効率的に採り込めるようになる。例えば、太陽光Sが入射しにくいエレベータホール等に太陽光Sを効率的に採り込めるようになる。
また、当該共用廊下6と隣り合う屋内採光対象部としての室内4に開口部37又はサッシュ38を介して太陽光Sを室内4に効率的に採り込めるようになる。
即ち、実施形態2に係る採光装置によれば、所望の屋外採光対象部としての共用廊下6、及び、当該共用廊下6と隣り合う屋内採光対象部としての室内4に、太陽光Sを効率的に採り込めるようになる。
図示しないが、第1反射手段が、集合住宅における下階と上階とを連絡する階段の手摺の上面(第1設置部)に設けられ、第2反射手段が、集合住宅における階段の手摺の上方に位置される段裏(階段の裏面(第2設置部))に設けられた構成の採光装置としてもよい。
実施形態3に係る採光装置によれば、所望の屋外採光対象部としての階段上に、太陽光Sを効率的に採り込めるようになる。
また、反射構造体5は、曲面又は球面を備えた構成のものを用いることが好ましいが、平面状のものを用いてもよい。
また、反射構造体5は、手摺の笠木以外の部分、例えば、手摺の手摺子等に取付けるようにしてもよい。即ち、手摺を第1設置部として使用する場合、反射構造体5は、手摺におけるいずれかの部位に設けるようにすればよい。
6 共用廊下、31;61 手摺、
32t;62t 手摺における笠木の上面(第1設置部)、
33 ベランダ天井面(第2設置部)、63 天井面(第2設置部)。
Claims (5)
- 屋外の第1設置部に設置されて太陽光を上方向に反射させる第1反射手段と、屋外の第2設置部に設置されて第1反射手段により反射された光を下方向に反射させる第2反射手段とを備えたことを特徴とする採光装置。
- 第1反射手段及び第2反射手段のうちの一方又は両方が、曲面又は球面を備えた反射構造体により構成されたことを特徴とする請求項1に記載の採光装置。
- 第1設置部が集合住宅におけるベランダの手摺であり、第2設置部が集合住宅におけるベランダの手摺の上方に位置されたベランダ天井面であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の採光装置。
- 第1設置部が集合住宅における共用廊下の手摺であり、第2設置部が集合住宅における共用廊下の手摺の上方に位置された廊下天井であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の採光装置。
- 第1設置部が集合住宅における階段の手摺であり、第2設置部が集合住宅における階段の手摺の上方に位置される段裏であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の採光装置。
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JP2004214188A (ja) * | 2002-12-20 | 2004-07-29 | Shinichi Ito | 太陽光採光装置及び採光条件の設定プログラム |
JP2010071032A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Nakamura:Kk | ベランダの遮蔽装置 |
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