JPH11148281A - 光採光システムおよびそれに使用するルーバ - Google Patents
光採光システムおよびそれに使用するルーバInfo
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- JPH11148281A JPH11148281A JP9313524A JP31352497A JPH11148281A JP H11148281 A JPH11148281 A JP H11148281A JP 9313524 A JP9313524 A JP 9313524A JP 31352497 A JP31352497 A JP 31352497A JP H11148281 A JPH11148281 A JP H11148281A
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- window
- louver
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 健康的な室内空間を形成できる。
【解決手段】 特定の角度範囲の入射光のみを散乱透過
させ、他の角度範囲の入射光は直進透過させるという光
制御機能を有する高分子膜を用いた合成樹脂製光制御シ
ート2を窓ガラス1に配設した光拡散手段と、窓から室
内への直射光を天井に向けて反射させる反射ルーバ5を
窓ガラス1に併設する光拡散手段を設けて窓から室内へ
の直射光を拡散させ、かつ、これらの光拡散手段を介し
て外界を明瞭に透視可能とした。
させ、他の角度範囲の入射光は直進透過させるという光
制御機能を有する高分子膜を用いた合成樹脂製光制御シ
ート2を窓ガラス1に配設した光拡散手段と、窓から室
内への直射光を天井に向けて反射させる反射ルーバ5を
窓ガラス1に併設する光拡散手段を設けて窓から室内へ
の直射光を拡散させ、かつ、これらの光拡散手段を介し
て外界を明瞭に透視可能とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日射熱を制御した
昼光利用の光採光システムおよびそれに使用するルーバ
に関するものである。
昼光利用の光採光システムおよびそれに使用するルーバ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】室内光環境の光源には周知のように人工
光と自然光があり、さらに自然光に関しては太陽からの
直射光と天空光(太陽からの直射光でなく、雲や大気の
拡散による大空からの光)があるが、この自然光のうち
の太陽からの直射光に関し、通常の窓は光を拡散せずに
平行光のまま室内に入射させる。
光と自然光があり、さらに自然光に関しては太陽からの
直射光と天空光(太陽からの直射光でなく、雲や大気の
拡散による大空からの光)があるが、この自然光のうち
の太陽からの直射光に関し、通常の窓は光を拡散せずに
平行光のまま室内に入射させる。
【0003】その結果、室内に「日だまり」が生じた
り、明暗の対象が著しくなり、いわゆる「まぶしさ」が
生じる。まぶしさにより、グレイティング視力(縦縞模
様を使って測った視力)が低下し、また、瞳孔反応とし
て異常に縮みがちになる。かかる瞳孔反応の異常は自律
神経系のうち副交感神経系の異常興奮を示すものととし
て捕らえることができるので、「まぶしさ」はある種の
神経毒の一つと考えられる。
り、明暗の対象が著しくなり、いわゆる「まぶしさ」が
生じる。まぶしさにより、グレイティング視力(縦縞模
様を使って測った視力)が低下し、また、瞳孔反応とし
て異常に縮みがちになる。かかる瞳孔反応の異常は自律
神経系のうち副交感神経系の異常興奮を示すものととし
て捕らえることができるので、「まぶしさ」はある種の
神経毒の一つと考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような「まぶし
さ」を回避するために通常はブラインドを窓に備え、こ
れを閉めることになるが、それでは窓部の透視がなくな
り、ワープロ等VDT作業休息時の遠方視(窓の外の風
景に眼をやり、眼の疲れを積極的に回復させる休息法)
ができず、OA作業の生産性を疎外する一因になる。
さ」を回避するために通常はブラインドを窓に備え、こ
れを閉めることになるが、それでは窓部の透視がなくな
り、ワープロ等VDT作業休息時の遠方視(窓の外の風
景に眼をやり、眼の疲れを積極的に回復させる休息法)
ができず、OA作業の生産性を疎外する一因になる。
【0005】さらにこのような窓部の透視がなくなると
いうことは、窓を介して外部から照射する太陽光の変化
を感じ取れなくなることになり、概日リズムが健常に維
持される環境が阻害されることにもつながる。
いうことは、窓を介して外部から照射する太陽光の変化
を感じ取れなくなることになり、概日リズムが健常に維
持される環境が阻害されることにもつながる。
【0006】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、健康的な室内空間を形成できる光採光システムおよ
びそれに使用するルーバを提供することにある。
し、健康的な室内空間を形成できる光採光システムおよ
びそれに使用するルーバを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、光採光システムとしては、第1に、光拡散手
段を設けて窓から室内への直射光を拡散させ、かつこの
光拡散手段を介して外界を明瞭に透視可能としたこと、
第2に、光拡散手段は、特定の角度範囲の入射光のみを
散乱透過させ、他の角度範囲の入射光は直進透過させる
という光制御機能を有する高分子膜を用いた合成樹脂製
光制御シートを窓ガラスに配設すること、または、前記
合成樹脂製光制御シートを窓ガラスに対して傾斜角度可
変な透明板に貼着け、もしくは組み込むこと、および/
または、窓から室内への直射光を天井に向けて反射させ
る反射ルーバであることを要旨とするものである。
するため、光採光システムとしては、第1に、光拡散手
段を設けて窓から室内への直射光を拡散させ、かつこの
光拡散手段を介して外界を明瞭に透視可能としたこと、
第2に、光拡散手段は、特定の角度範囲の入射光のみを
散乱透過させ、他の角度範囲の入射光は直進透過させる
という光制御機能を有する高分子膜を用いた合成樹脂製
光制御シートを窓ガラスに配設すること、または、前記
合成樹脂製光制御シートを窓ガラスに対して傾斜角度可
変な透明板に貼着け、もしくは組み込むこと、および/
または、窓から室内への直射光を天井に向けて反射させ
る反射ルーバであることを要旨とするものである。
【0008】光採光システムに使用するルーバとして
は、昇降自在なルーバであり、そのスラット面を光反射
体に構成して反射ルーバとし、上下に並列するスラット
の吊り下げ紐をスラット間で緩締する手段を設け、これ
によりスラット間の距離を可変としたことを要旨とする
ものである。
は、昇降自在なルーバであり、そのスラット面を光反射
体に構成して反射ルーバとし、上下に並列するスラット
の吊り下げ紐をスラット間で緩締する手段を設け、これ
によりスラット間の距離を可変としたことを要旨とする
ものである。
【0009】請求項1記載の本発明によれば、光拡散手
段を設けて窓から室内への直射光を拡散させることで、
まぶしくない明るい高照度光環境が得られるので、視覚
低下や視覚疲労や自律神経の過度の緊張がなく、健康的
な環境を作り出すことができ、労働安全衛生規則に規定
されている採光や照明にともなうグレア防止も実現でき
る。
段を設けて窓から室内への直射光を拡散させることで、
まぶしくない明るい高照度光環境が得られるので、視覚
低下や視覚疲労や自律神経の過度の緊張がなく、健康的
な環境を作り出すことができ、労働安全衛生規則に規定
されている採光や照明にともなうグレア防止も実現でき
る。
【0010】さらに、まぶしさを押さえた自然光の利用
として、高照度光(鉛直面)確保が可能なので、脳内神
経伝達物質「セロトニン」、脳内ホルモン「メラトニ
ン」の生体リズム発現をうながし、概日リズムを健常に
維持し、精神・神経的障害(例睡眠・覚醒障害、季節性
うつ病、ちほう高齢者の徘徊、自閉症、乳児の睡眠・覚
醒神経系の発達疎外、ダウン症、フェニルケトン尿症な
ど)の治療・予防に役立つという付加価値を発揮するこ
ともできる。
として、高照度光(鉛直面)確保が可能なので、脳内神
経伝達物質「セロトニン」、脳内ホルモン「メラトニ
ン」の生体リズム発現をうながし、概日リズムを健常に
維持し、精神・神経的障害(例睡眠・覚醒障害、季節性
うつ病、ちほう高齢者の徘徊、自閉症、乳児の睡眠・覚
醒神経系の発達疎外、ダウン症、フェニルケトン尿症な
ど)の治療・予防に役立つという付加価値を発揮するこ
ともできる。
【0011】また、この光拡散手段を介して外界が明瞭
に透視可能なので、ワープロ等VDT作業休息時の遠方
視が確保でき、窓を介して外部から照射する太陽光の変
化を感じ取れるので、概日リズムが健常に維持される。
に透視可能なので、ワープロ等VDT作業休息時の遠方
視が確保でき、窓を介して外部から照射する太陽光の変
化を感じ取れるので、概日リズムが健常に維持される。
【0012】請求項2記載の本発明によれば、光拡散手
段として合成樹脂製光制御シートを用いることにより、
簡単に光拡散と外界透視の両方を満足させることができ
る窓が得られる。
段として合成樹脂製光制御シートを用いることにより、
簡単に光拡散と外界透視の両方を満足させることができ
る窓が得られる。
【0013】請求項3記載の本発明によれば、合成樹脂
製光制御シートで、窓ガラスに対して傾斜角度可変な透
明板に貼付け、もしくは組み込むので、季節により変化
する太陽光入射角に対応させてこの透明板の角度を調整
することで、微調整が可能となる。
製光制御シートで、窓ガラスに対して傾斜角度可変な透
明板に貼付け、もしくは組み込むので、季節により変化
する太陽光入射角に対応させてこの透明板の角度を調整
することで、微調整が可能となる。
【0014】請求項4記載の本発明によれば、反射ルー
バで窓から室内への直射光を天井に向けて反射させるこ
とで簡単に光拡散と外界透視の両方を満足させることが
できる窓が得られる。
バで窓から室内への直射光を天井に向けて反射させるこ
とで簡単に光拡散と外界透視の両方を満足させることが
できる窓が得られる。
【0015】請求項5記載の本発明によれば、合成樹脂
製光制御シートによる光拡散手段に反射ルーバによる光
拡散手段を併用することで光による生体への効果が増強
され、また、まぶしくない明るい高照度光環境を室奥ま
での広い空間に造り上げることができる。
製光制御シートによる光拡散手段に反射ルーバによる光
拡散手段を併用することで光による生体への効果が増強
され、また、まぶしくない明るい高照度光環境を室奥ま
での広い空間に造り上げることができる。
【0016】請求項6記載の本発明によれば、反射ルー
バは外界透視状態を確保しながらスラット間の距離を変
更することができるので、季節により太陽からの光の入
射角が変化する場合にも対応できる。また、反射ルーバ
は昇降できるので、曇天時、雨天時にスラットを上げれ
ば、天空からの光量を確保し易い。
バは外界透視状態を確保しながらスラット間の距離を変
更することができるので、季節により太陽からの光の入
射角が変化する場合にも対応できる。また、反射ルーバ
は昇降できるので、曇天時、雨天時にスラットを上げれ
ば、天空からの光量を確保し易い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の光採光システ
ムの1実施形態を示す縦断側面図で、図中1は窓を構成
する窓ガラスであり、この窓ガラス1の下方部分に、特
定の角度範囲の入射光のみを散乱透過させ、前記特定の
角度範囲以外の他の角度範囲の入射光を直進透過させる
という光制御機能を有する高分子膜を用いた合成樹脂製
の光制御シート2を太陽光入射角に対応させて配設し
た。
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の光採光システ
ムの1実施形態を示す縦断側面図で、図中1は窓を構成
する窓ガラスであり、この窓ガラス1の下方部分に、特
定の角度範囲の入射光のみを散乱透過させ、前記特定の
角度範囲以外の他の角度範囲の入射光を直進透過させる
という光制御機能を有する高分子膜を用いた合成樹脂製
の光制御シート2を太陽光入射角に対応させて配設し
た。
【0018】この合成樹脂製の光制御シート2は、窓ガ
ラス1の構成として組み込む場合は例えば、前記光制御
機能を有する高分子膜に耐擦傷性PETフィルムや粘着
層、セパレータフィルムを組み合わせてフィルム状のも
のとして窓ガラス1に貼ることや、図2に示すように窓
ガラス1が積層ガラスである場合にはガラスとガラスの
間に前記光制御機能を有する高分子膜3を挟み込むよう
にすることができる。
ラス1の構成として組み込む場合は例えば、前記光制御
機能を有する高分子膜に耐擦傷性PETフィルムや粘着
層、セパレータフィルムを組み合わせてフィルム状のも
のとして窓ガラス1に貼ることや、図2に示すように窓
ガラス1が積層ガラスである場合にはガラスとガラスの
間に前記光制御機能を有する高分子膜3を挟み込むよう
にすることができる。
【0019】図2中1aはフロート板ガラス、熱線吸収
板ガラス、網入・線入板ガラス、熱線反射板ガラス等に
よる第1のガラス、1bはフロート板ガラスによる第2
のガラスで、光制御シート2は光制御機能を有する高分
子膜3と中間膜4との組み合わせで形成し、これを第1
のガラス1aと第2のガラス1bとの間に挟み込むもの
とする。
板ガラス、網入・線入板ガラス、熱線反射板ガラス等に
よる第1のガラス、1bはフロート板ガラスによる第2
のガラスで、光制御シート2は光制御機能を有する高分
子膜3と中間膜4との組み合わせで形成し、これを第1
のガラス1aと第2のガラス1bとの間に挟み込むもの
とする。
【0020】さらに、合成樹脂製の光制御シート2はロ
ールブラインドのように形成して天井から垂らすことに
より、または、透視ブラインドに貼るなどして窓ガラス
に併設することも考えられる。
ールブラインドのように形成して天井から垂らすことに
より、または、透視ブラインドに貼るなどして窓ガラス
に併設することも考えられる。
【0021】前記光制御機能を有する高分子膜3はある
種の光硬化型樹脂を非常に特殊な条件で光硬化すること
により得られるもので、図3に示すように150 ミクロン
程度の厚さのものに2〜4μmの巾でブラインド状の層
構造が形成されており、層間の面に微細なゆらぎがあ
り、この層の傾斜角を右上がりとすると、太陽からの入
射光がこの傾斜と対応して平行光として層間に入ると多
重反射するのでランダムな方向に光拡散することにな
る。
種の光硬化型樹脂を非常に特殊な条件で光硬化すること
により得られるもので、図3に示すように150 ミクロン
程度の厚さのものに2〜4μmの巾でブラインド状の層
構造が形成されており、層間の面に微細なゆらぎがあ
り、この層の傾斜角を右上がりとすると、太陽からの入
射光がこの傾斜と対応して平行光として層間に入ると多
重反射するのでランダムな方向に光拡散することにな
る。
【0022】また、これを人の目の側からみれば、光線
が平行光にならず種々の方向に光拡散するため、窓に近
い場所では太陽を見上げるとその像がボケる。
が平行光にならず種々の方向に光拡散するため、窓に近
い場所では太陽を見上げるとその像がボケる。
【0023】一方、窓から遠い所で前記層の右上がり傾
斜角よりも傾斜のない角度や窓に近い所でも該傾斜角よ
りも傾斜のきつい角度で外を見れば、光線は屈折して層
および層間を横切るものとなり、可視状態となる。
斜角よりも傾斜のない角度や窓に近い所でも該傾斜角よ
りも傾斜のきつい角度で外を見れば、光線は屈折して層
および層間を横切るものとなり、可視状態となる。
【0024】このような合成樹脂製の光制御シート2と
しては、住友化学工業株式会社の視界制御粘着フィル
ム、商品名「ルミスティー」が好適であるが、これを視
界制御としての使用ではなく、視界制御の部分を太陽へ
向け光拡散に用いる点で、今までにない使用法を創出す
るものである。
しては、住友化学工業株式会社の視界制御粘着フィル
ム、商品名「ルミスティー」が好適であるが、これを視
界制御としての使用ではなく、視界制御の部分を太陽へ
向け光拡散に用いる点で、今までにない使用法を創出す
るものである。
【0025】窓ガラス1の上方部分は前記合成樹脂製の
光制御シート2を配設しない場合で、ここには反射ルー
バ5を設け、これで窓から室内への直射光を天井に向け
て反射させるようにした。なお、小部屋などの場合に
は、窓ガラス1の上部分は合成樹脂製の光制御シート2
を配設し、前記反射ルーバ5を設けない場合もある。
光制御シート2を配設しない場合で、ここには反射ルー
バ5を設け、これで窓から室内への直射光を天井に向け
て反射させるようにした。なお、小部屋などの場合に
は、窓ガラス1の上部分は合成樹脂製の光制御シート2
を配設し、前記反射ルーバ5を設けない場合もある。
【0026】このように反射ルーバ5により天井に向け
て反射した入射光は拡散された光となり、しかも、室奥
7m程度まで届く広い空間を形成するものとなるので、
前記合成樹脂製の光制御シート2での散乱光と合わせて
光による生体への効果を増強することができる。
て反射した入射光は拡散された光となり、しかも、室奥
7m程度まで届く広い空間を形成するものとなるので、
前記合成樹脂製の光制御シート2での散乱光と合わせて
光による生体への効果を増強することができる。
【0027】また、かかる反射ルーバ5はスラットをア
ルミのローラ圧延板による反射板でヘアーライン状の横
しま模様をスラットにほどこし、スラット天井へのしま
模様を消す効果があるスラット面を光反射体に構成する
ものとしても、前記のように窓から室内への直射光を天
井に向けて反射させるにはスラットを閉じることはなく
水平またはそれに近い状態で平行させた状態であるの
で、外界は明瞭に透視可能となる。なお、反射ルーバ5
は平板または図示のような湾曲した板のスラットによ
る。
ルミのローラ圧延板による反射板でヘアーライン状の横
しま模様をスラットにほどこし、スラット天井へのしま
模様を消す効果があるスラット面を光反射体に構成する
ものとしても、前記のように窓から室内への直射光を天
井に向けて反射させるにはスラットを閉じることはなく
水平またはそれに近い状態で平行させた状態であるの
で、外界は明瞭に透視可能となる。なお、反射ルーバ5
は平板または図示のような湾曲した板のスラットによ
る。
【0028】ところで、季節による太陽高度の変化に応
じるため、反射ルーバ5はその相互間隔を可変とするこ
とが望まれる。以下に、このようなスラット(反射ルー
バ5)間の距離を可変としたブラインドについて説明す
る。
じるため、反射ルーバ5はその相互間隔を可変とするこ
とが望まれる。以下に、このようなスラット(反射ルー
バ5)間の距離を可変としたブラインドについて説明す
る。
【0029】図4、図5に示すように反射ルーバ5を構
成するルーバも通常のものと同じくスラット6を吊り下
げ紐7で間隔を存して上下段に平行するように吊支えし
たものであるが、この吊り下げ紐7をスラット6間で緩
締する楕円リング8を設け、これによりスラット間の距
離を可変とした。
成するルーバも通常のものと同じくスラット6を吊り下
げ紐7で間隔を存して上下段に平行するように吊支えし
たものであるが、この吊り下げ紐7をスラット6間で緩
締する楕円リング8を設け、これによりスラット間の距
離を可変とした。
【0030】上部のボックス9を貫通して上下するよう
に角材(四角またはその他の多角)による回転棒11を設
け、回転棒11の下端に重し板10を設け、さらに回転棒11
にこれとともに回転する回転板12をボス部12aが係合す
るようにして適宜間隔に設ける。
に角材(四角またはその他の多角)による回転棒11を設
け、回転棒11の下端に重し板10を設け、さらに回転棒11
にこれとともに回転する回転板12をボス部12aが係合す
るようにして適宜間隔に設ける。
【0031】図19、図20は前記回転棒11に重し板10を係
止するための取付具20を示し、回転棒11が挿通する筒体
20aとこの筒体20aの側壁を貫通し先端が回転棒11の側
部に押圧する止めネジ20bとで形成した。
止するための取付具20を示し、回転棒11が挿通する筒体
20aとこの筒体20aの側壁を貫通し先端が回転棒11の側
部に押圧する止めネジ20bとで形成した。
【0032】そして、回転板12に設けるユニバーサルジ
ョイント13およびこれに結合するジョイント金具14,1
4′を連結具として回転板12で楕円リング8を傾斜自在
に支えるが、図9〜図12にも示すようにこれら連結具は
吊り下げ紐7との位置関係で楕円リング8が回転するの
に吊り下げ紐7が支障にならないように4分の1の円内
に納まるように設定した。また、回転板12は回転棒11に
固定されていないので、スラット6を昇降させるひもな
どによる機構により、自由に昇降させることができる。
ョイント13およびこれに結合するジョイント金具14,1
4′を連結具として回転板12で楕円リング8を傾斜自在
に支えるが、図9〜図12にも示すようにこれら連結具は
吊り下げ紐7との位置関係で楕円リング8が回転するの
に吊り下げ紐7が支障にならないように4分の1の円内
に納まるように設定した。また、回転板12は回転棒11に
固定されていないので、スラット6を昇降させるひもな
どによる機構により、自由に昇降させることができる。
【0033】前記ジョイント金具14は楕円リング8の長
径部分に結合するもので、途中で屈曲可能な鎖体であ
り、ジョイント金具14′は楕円リング8の短径部分に結
合するもので、単純な環体もしくはフック体による。図
中15はこれらジョイント金具14,14′と楕円リング8の
結合を確保するストッパーである。
径部分に結合するもので、途中で屈曲可能な鎖体であ
り、ジョイント金具14′は楕円リング8の短径部分に結
合するもので、単純な環体もしくはフック体による。図
中15はこれらジョイント金具14,14′と楕円リング8の
結合を確保するストッパーである。
【0034】これら回転板12とそれに結合する楕円リン
グ8はスラット6の相互間にそれぞれ配設するが、回転
棒11の上部で前記ボックス9の下部分にはこの回転棒11
を回転させるための円盤体の摘まみ16を設けた。摘まみ
16は、回転棒11に固定されていないため、スラットを昇
降させるひもなどの機構により、自由に昇降できる。さ
らに、摘まみ16は周縁に切欠き溝17を設けて歯車状と
し、ボックス9の側部等にこの切欠き溝17に先端が係合
する鉤片による固定金具18をストッパーとして設けた。
グ8はスラット6の相互間にそれぞれ配設するが、回転
棒11の上部で前記ボックス9の下部分にはこの回転棒11
を回転させるための円盤体の摘まみ16を設けた。摘まみ
16は、回転棒11に固定されていないため、スラットを昇
降させるひもなどの機構により、自由に昇降できる。さ
らに、摘まみ16は周縁に切欠き溝17を設けて歯車状と
し、ボックス9の側部等にこの切欠き溝17に先端が係合
する鉤片による固定金具18をストッパーとして設けた。
【0035】なお、摘まみ16は吊り下げ紐7が貫通し、
かつ横移動するための円弧穴19を形成してある。
かつ横移動するための円弧穴19を形成してある。
【0036】このようにして係止金具18との係合を解除
しておいて摘まみ16を手で回せば、回転棒11、回転板12
が回転し、楕円リング8も回転する。そして図13に示す
ように間隔を存する吊り下げ紐7は楕円リング8の長径
端に位置していたのが、短径端に位置して相互間隔を縮
めることになり、図12に示すように上下に並列するスラ
ット6間で吊り下げ紐7を絞るような形となる。その結
果、スラット6は相互に近づき、間隔を狭める。
しておいて摘まみ16を手で回せば、回転棒11、回転板12
が回転し、楕円リング8も回転する。そして図13に示す
ように間隔を存する吊り下げ紐7は楕円リング8の長径
端に位置していたのが、短径端に位置して相互間隔を縮
めることになり、図12に示すように上下に並列するスラ
ット6間で吊り下げ紐7を絞るような形となる。その結
果、スラット6は相互に近づき、間隔を狭める。
【0037】また、このような絞りの強さの程度は楕円
リング8も回転度合により調整することができ、それに
応じてスラット6の間隔も自由に調整できる。
リング8も回転度合により調整することができ、それに
応じてスラット6の間隔も自由に調整できる。
【0038】このように吊り下げ紐7を楕円リング8の
回転で絞る際に、磨耗で吊り下げ紐7を傷めるおそれが
ある場合には、図22、図23に示すように保護用のプーリ
ー21を介在させてこれで楕円リング8を受けるようにす
ればよい。
回転で絞る際に、磨耗で吊り下げ紐7を傷めるおそれが
ある場合には、図22、図23に示すように保護用のプーリ
ー21を介在させてこれで楕円リング8を受けるようにす
ればよい。
【0039】さらに、吊り下げ紐7を絞るとスラット6
の縁との係合で磨耗で吊り下げ紐7を傷めるおそれがあ
るが、図24〜図26に示すように合成樹脂製のクリップ状
プロテクタ22をスラット6の縁に嵌めることで鋭利状態
を無くし、吊り下げ紐7の保護をなすことができる。
の縁との係合で磨耗で吊り下げ紐7を傷めるおそれがあ
るが、図24〜図26に示すように合成樹脂製のクリップ状
プロテクタ22をスラット6の縁に嵌めることで鋭利状態
を無くし、吊り下げ紐7の保護をなすことができる。
【0040】なお、本発明の効果を確認するための試験
結果について述べる。試験に用いた採光システムは、図
1に示すように反射ルーバ5と合成樹脂製光制御シート
2による光拡散透視窓の組合せた場合であり、反射ルー
バの仕様、光拡散透視窓、室模型の仕様を以下に示す。 〔反射ルーバ仕様〕アルミ製(ローラ圧延板、非均等拡
散反射、住友金属製、見本参照)裏面:N5艶消し塗
装、長さ1,200、幅:25、ピッチ:18、20
枚、2組、スラット角度調整や曇天時の昇降のため、既
成の角度調整電動モータ付ブラインドに取付け。 〔光拡散透視窓仕様〕合成樹脂製光制御シート 〔室模型仕様〕縮尺:l/3、間口:2,400、奥
行:3,500、天井高900(実大換算 間口:7,
200、奥行:10,500、天井高2,700)天井
・壁:艶消し塗装、反射率0.79、床:タイルカーペ
ット、反射率0.23
結果について述べる。試験に用いた採光システムは、図
1に示すように反射ルーバ5と合成樹脂製光制御シート
2による光拡散透視窓の組合せた場合であり、反射ルー
バの仕様、光拡散透視窓、室模型の仕様を以下に示す。 〔反射ルーバ仕様〕アルミ製(ローラ圧延板、非均等拡
散反射、住友金属製、見本参照)裏面:N5艶消し塗
装、長さ1,200、幅:25、ピッチ:18、20
枚、2組、スラット角度調整や曇天時の昇降のため、既
成の角度調整電動モータ付ブラインドに取付け。 〔光拡散透視窓仕様〕合成樹脂製光制御シート 〔室模型仕様〕縮尺:l/3、間口:2,400、奥
行:3,500、天井高900(実大換算 間口:7,
200、奥行:10,500、天井高2,700)天井
・壁:艶消し塗装、反射率0.79、床:タイルカーペ
ット、反射率0.23
【0041】室内光環境の測定方法・測定結果・考察を
以下に示す。 (1)測定方法 室模型内の照度は高さ・角度を調整する補助具(机上面
h=233(実大換算700),鉛直面(顔面)h=4
00(同1,200))を使用し移動測定した。また屋
外照度に関し、屋上にて水平面全天照度と水平面全天空
照度を測定し水平面直射光照度を算出した。測定器は以
下の通り。 ・照度計:トプコンIM−3、 ・遮蔽バンド:英弘
精機MB−11 ・輝度対比率計:B&K TYPE1100 Luminanc
e Contrast Meter
以下に示す。 (1)測定方法 室模型内の照度は高さ・角度を調整する補助具(机上面
h=233(実大換算700),鉛直面(顔面)h=4
00(同1,200))を使用し移動測定した。また屋
外照度に関し、屋上にて水平面全天照度と水平面全天空
照度を測定し水平面直射光照度を算出した。測定器は以
下の通り。 ・照度計:トプコンIM−3、 ・遮蔽バンド:英弘
精機MB−11 ・輝度対比率計:B&K TYPE1100 Luminanc
e Contrast Meter
【0042】(2)測定結果 a、机上面照度 図27、図28に測定結果を、また図29に光拡散窓、ルーバ
各々による照度(窓に平行な列平均)の奥行方向の分布
を、参考にルーバ角22度の場合(グレアー部発生)を示
す。なお、図中の値は光拡散窓とルーバ各々のDF(=
EPD/EDH),SF(=EPS/ESH)による補正値であ
る。 DF:直射光昼光率、SF:天空光昼光率、EPD:直射
光による模型内照度 EDH:水平面直射光照度、EPS:天空光による模型内照
度、ESH:水平面全天空照度
各々による照度(窓に平行な列平均)の奥行方向の分布
を、参考にルーバ角22度の場合(グレアー部発生)を示
す。なお、図中の値は光拡散窓とルーバ各々のDF(=
EPD/EDH),SF(=EPS/ESH)による補正値であ
る。 DF:直射光昼光率、SF:天空光昼光率、EPD:直射
光による模型内照度 EDH:水平面直射光照度、EPS:天空光による模型内照
度、ESH:水平面全天空照度
【0043】図27より、奥行約7,000まで5001
x以上(平均9871x)ありJlS照度基準を満足
し、また太陽方位56度(窓基準)において間口方向の
照度むらは奥行約5,000までなかった。
x以上(平均9871x)ありJlS照度基準を満足
し、また太陽方位56度(窓基準)において間口方向の
照度むらは奥行約5,000までなかった。
【0044】図29よりルーバによる照度は、光拡散窓に
比較し奥行2,000以降約2001x高く、ルーバが
室奥の照明に寄与し、また光拡散窓による照度分布形伏
は均等拡散光源による分布形状に類似した。なお図29よ
り本発明の光採光システムはルーバ改良により照度を約
2001x増加可能である。
比較し奥行2,000以降約2001x高く、ルーバが
室奥の照明に寄与し、また光拡散窓による照度分布形伏
は均等拡散光源による分布形状に類似した。なお図29よ
り本発明の光採光システムはルーバ改良により照度を約
2001x増加可能である。
【0045】鉛直面照度(顔面照度)を図30に示す。窓
から奥行き5mまでに向かった鉛直面照度は5,000
まで1,5001x以上あった。また採光装置直射グレ
ア・机上面反射グレアに関し簡易に謂査の結果「気にな
る」程のグレアは発生せず、また窓に向い測定した輝度
対比率(ClRFlR)は窓際(奥行1,500)を含
め0.90以上ありClE基準(≧0.85)を満足し
た。
から奥行き5mまでに向かった鉛直面照度は5,000
まで1,5001x以上あった。また採光装置直射グレ
ア・机上面反射グレアに関し簡易に謂査の結果「気にな
る」程のグレアは発生せず、また窓に向い測定した輝度
対比率(ClRFlR)は窓際(奥行1,500)を含
め0.90以上ありClE基準(≧0.85)を満足し
た。
【0046】以上、本発明の光採光システムを使用する
ことで、窓方位が南西で太陽方位(窓基準)が大きい場
合にも、明視性を確保しグレアによる不快感を防止し明
るさ感を確保する光環境を形成できることが確認でき
た。従って、本採光システムは適用対象室の方位を南
東、南西に広くとること事ができる採光法と考えられ
る。また太陽高度が低い場合でもルーバ角度の調整によ
り直射光の利用ができる採光法と考えられる。
ことで、窓方位が南西で太陽方位(窓基準)が大きい場
合にも、明視性を確保しグレアによる不快感を防止し明
るさ感を確保する光環境を形成できることが確認でき
た。従って、本採光システムは適用対象室の方位を南
東、南西に広くとること事ができる採光法と考えられ
る。また太陽高度が低い場合でもルーバ角度の調整によ
り直射光の利用ができる採光法と考えられる。
【0047】なお、高効率間接照明(例:室模型室指数
=2.15の照明率=0.58、吊下型)を付加し調光
すれば、室奥でも時間変動が気にならない光環境を形成
できる。また、本発明の光採光法とこの間接照明の併用
により、前記の精神・神経的障害の予防のための環境と
して、人間が自由に行動できる比較的広い環境を省エネ
ルギーを図りながら実現できると考えられる。なお、従
来の光治療において高照度光照射装置(自立縦型)を用
いた場合、装置近傍(l,000)に長時間(約2h)
拘束される。
=2.15の照明率=0.58、吊下型)を付加し調光
すれば、室奥でも時間変動が気にならない光環境を形成
できる。また、本発明の光採光法とこの間接照明の併用
により、前記の精神・神経的障害の予防のための環境と
して、人間が自由に行動できる比較的広い環境を省エネ
ルギーを図りながら実現できると考えられる。なお、従
来の光治療において高照度光照射装置(自立縦型)を用
いた場合、装置近傍(l,000)に長時間(約2h)
拘束される。
【0048】図31、図32は本発明の他の実施形態を示す
もので、前記合成樹脂製の光制御シート2はこれを窓ガ
ラス1に直接貼着けたり、組み込んだりせずに、この窓
ガラス1とは別体の透明板23に貼付け、もしくは組み込
み、この透明板23の窓ガラス1に対する角度を可変とす
るようにしてもよい。
もので、前記合成樹脂製の光制御シート2はこれを窓ガ
ラス1に直接貼着けたり、組み込んだりせずに、この窓
ガラス1とは別体の透明板23に貼付け、もしくは組み込
み、この透明板23の窓ガラス1に対する角度を可変とす
るようにしてもよい。
【0049】窓ガラス1は通常鉛直でその角度が可変で
あり、これに対して太陽光は季節によりその入射角が変
化するので、その変化に簡単に対応できるようにした。
あり、これに対して太陽光は季節によりその入射角が変
化するので、その変化に簡単に対応できるようにした。
【0050】透明板23としてはガラス、プラスチック板
などが利用でき、これを角度可変とするには、上端をヒ
ンジの支点24として取付け、また、透明板23の下端を段
階的に係止する支持材25を上方に回動するように付勢す
るバネ27を介在させて壁26等に設けた。支持材25として
は湾曲する部材の内側に鋸爪状の係止部を形成して、こ
の鋸爪状の係止部で透明板23の下端を段階的に係止する
ものなどが考えられる。
などが利用でき、これを角度可変とするには、上端をヒ
ンジの支点24として取付け、また、透明板23の下端を段
階的に係止する支持材25を上方に回動するように付勢す
るバネ27を介在させて壁26等に設けた。支持材25として
は湾曲する部材の内側に鋸爪状の係止部を形成して、こ
の鋸爪状の係止部で透明板23の下端を段階的に係止する
ものなどが考えられる。
【0051】図32の場合は透明板23の途中にさらに回動
支点28を設け、透明板23を途中で屈折できるようにし
た。
支点28を設け、透明板23を途中で屈折できるようにし
た。
【0052】また、この透明板23は開き角度が大きくな
るにしたがい、下端は窓ガラス1との隙間が大きくなる
が、この間には布、ゴム膜、蛇腹等の部材による遮蔽シ
ート29を設けて塞ぐようにする。この遮蔽シート29も透
明部材に合成樹脂製の光制御シート2を設けた。
るにしたがい、下端は窓ガラス1との隙間が大きくなる
が、この間には布、ゴム膜、蛇腹等の部材による遮蔽シ
ート29を設けて塞ぐようにする。この遮蔽シート29も透
明部材に合成樹脂製の光制御シート2を設けた。
【0053】このように合成樹脂製の光制御シート2を
有する透明板23を角度可変とすることで、太陽光の入射
角度に合わせて合成樹脂製の光制御シート2の角度を変
え、季節等の変化に対応した微調整が可能となる。
有する透明板23を角度可変とすることで、太陽光の入射
角度に合わせて合成樹脂製の光制御シート2の角度を変
え、季節等の変化に対応した微調整が可能となる。
【0054】なお、透明板23の角度を変更するには支持
材25を下に押し下げて係合をとき、そのまま回動させ、
適宜な位置でこの支持材25をバネ27の力でもとの位置に
戻せばそのまま係止することができる。
材25を下に押し下げて係合をとき、そのまま回動させ、
適宜な位置でこの支持材25をバネ27の力でもとの位置に
戻せばそのまま係止することができる。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように本発明の光採光システ
ムおよびそれに使用するブラインドは、病室、高齢者施
設・幼児施設・学校・集合住宅の居室、役員室、事務
室、工場等において、まぶしくない明るい高照度光環境
が得られるので、視覚低下や視覚疲労や自律神経の過度
の緊張がなく、健康的な環境を作り出すことができ、労
働安全衛生規則に規定されている採光や照明にともなう
グレア防止も実現できるものである。
ムおよびそれに使用するブラインドは、病室、高齢者施
設・幼児施設・学校・集合住宅の居室、役員室、事務
室、工場等において、まぶしくない明るい高照度光環境
が得られるので、視覚低下や視覚疲労や自律神経の過度
の緊張がなく、健康的な環境を作り出すことができ、労
働安全衛生規則に規定されている採光や照明にともなう
グレア防止も実現できるものである。
【0056】さらに、まぶしさを押さえた自然光の利用
として、高照度光(鉛直面)確保が可能なので、脳内神
経伝達物質「セロトニン」、脳内ホルモン「メラトニ
ン」の生体リズム発現をうながし、概日リズムを健常に
維持し、精神・神経的障害(例睡眠・覚醒障害、季節性
うつ病、ちほう高齢者の徘徊、自閉症、乳児の睡眠・覚
醒神経系の発達疎外、ダウン症、フェニルケトン尿症な
ど)の治療・予防に役立つという付加価値を発揮するこ
ともできる。
として、高照度光(鉛直面)確保が可能なので、脳内神
経伝達物質「セロトニン」、脳内ホルモン「メラトニ
ン」の生体リズム発現をうながし、概日リズムを健常に
維持し、精神・神経的障害(例睡眠・覚醒障害、季節性
うつ病、ちほう高齢者の徘徊、自閉症、乳児の睡眠・覚
醒神経系の発達疎外、ダウン症、フェニルケトン尿症な
ど)の治療・予防に役立つという付加価値を発揮するこ
ともできる。
【0057】また、外界が明瞭に透視可能なので、ワー
プロ等VDT作業休息時の遠方視が確保でき、窓を介し
て外部から照射する太陽光の変化を感じ取れるので、概
日リズムが健常に維持できるものである。
プロ等VDT作業休息時の遠方視が確保でき、窓を介し
て外部から照射する太陽光の変化を感じ取れるので、概
日リズムが健常に維持できるものである。
【図1】本発明の光採光システムの1実施形態を示す縦
断側面図である。
断側面図である。
【図2】光制御シートを組込んだ窓ガラスの分解斜視図
である。
である。
【図3】光制御機能を有する高分子膜の説明図である。
【図4】本発明の光採光システムに使用するルーバの1
実施形態を示す正面図である。
実施形態を示す正面図である。
【図5】本発明の光採光システムに使用するルーバの1
実施形態を示す側面図である。
実施形態を示す側面図である。
【図6】楕円リング部分の平面図である。
【図7】楕円リング部分の正面図である。
【図8】楕円リング部分の側面図である。
【図9】吊り下げ紐を緩める状態の平面図である。
【図10】吊り下げ紐を緩める状態の側面図である。
【図11】吊り下げ紐を締める状態の平面図である。
【図12】吊り下げ紐を締める状態の側面図である。
【図13】楕円リングの動きと吊り下げ紐の関係を示す
説明図である。
説明図である。
【図14】摘まみの平面図である。
【図15】摘まみの縦断側面図である。
【図16】ルーバ上部の側面図である。
【図17】摘まみの係止状態の平面図である。
【図18】摘まみの非係止状態の平面図である。
【図19】回転棒に重し板を係止するための取付具の斜
視図である。
視図である。
【図20】回転棒に重し板を係止するための取付具の平
面図である。
面図である。
【図21】ルーバ下部の正面図である。
【図22】保護用のプーリーを設けた状態の正面図であ
る。
る。
【図23】保護用のプーリーを設けた状態の平面図であ
る。
る。
【図24】プロテクタの斜視図である。
【図25】プロテクタを設けたスラットの側面図であ
る。
る。
【図26】プロテクタを設けたスラットの斜視図であ
る。
る。
【図27】机上面照度分布(反射ルーバ+光拡散透視
窓)を示すグラフである。
窓)を示すグラフである。
【図28】机上面照度分布(反射ルーバ)を示すグラフ
である。
である。
【図29】奥行き方向の机上面照度変化を示すグラフで
ある。
ある。
【図30】鉛直面(顔面)照度を示すグラフである。
【図31】本発明の光採光システムの他の実施形態を示
す縦断側面図である。
す縦断側面図である。
【図32】本発明の光採光システムのさらに他の実施形
態を示す縦断側面図である。
態を示す縦断側面図である。
1…窓ガラス 1a…第1のガ
ラス 1b…第2のガラス 2…光制御シー
ト 3…高分子膜 4…中間膜 5…反射ルーバ 6…スラット 7…吊り下げ紐 8…楕円リング 9…ボックス 10…重し板 11…回転棒 12…回転板 12a…ボス部 13…ユニバーサ
ルジョイント 14,14 ′…ジョイント金具 15…ストッパー 16…摘まみ 17…切欠き溝 18…固定金具 19…円弧穴 20…取付具 20a…筒体 20b…止めネジ 21…プーリー 22…プロテクタ 23…透明板 24…支点 25…支持板 26…壁 27…バネ 28…回動支点 29…遮蔽シート
ラス 1b…第2のガラス 2…光制御シー
ト 3…高分子膜 4…中間膜 5…反射ルーバ 6…スラット 7…吊り下げ紐 8…楕円リング 9…ボックス 10…重し板 11…回転棒 12…回転板 12a…ボス部 13…ユニバーサ
ルジョイント 14,14 ′…ジョイント金具 15…ストッパー 16…摘まみ 17…切欠き溝 18…固定金具 19…円弧穴 20…取付具 20a…筒体 20b…止めネジ 21…プーリー 22…プロテクタ 23…透明板 24…支点 25…支持板 26…壁 27…バネ 28…回動支点 29…遮蔽シート
Claims (6)
- 【請求項1】 光拡散手段を設けて窓から室内への直射
光を拡散させ、かつこの光拡散手段を介して外界を明瞭
に透視可能としたことを特徴とする光採光システム。 - 【請求項2】 光拡散手段は、特定の角度範囲の入射光
のみを散乱透過させ、他の角度範囲の入射光は直進透過
させるという光制御機能を有する高分子膜を用いた合成
樹脂製光制御シートを窓ガラスに配設する請求項1記載
の光採光システム。 - 【請求項3】 光拡散手段は、特定の角度範囲の入射光
のみを散乱透過させ、他の角度範囲の入射光は直進透過
させるという光制御機能を有する高分子膜を用いた合成
樹脂製光制御シートで、窓ガラスに対して傾斜角度可変
な透明板に貼付け、もしくは組み込む請求項1記載の光
採光システム。 - 【請求項4】 光拡散手段は、窓から室内への直射光を
天井に向けて反射させる反射ルーバである請求項1また
は請求項2記載の光採光システム。 - 【請求項5】 光拡散手段は、特定の角度範囲の入射光
のみを散乱透過させ、他の角度範囲の入射光は直進透過
させるという光制御機能を有する高分子膜を用いた合成
樹脂製光制御シートを窓ガラスの下部に配設し、また、
窓から室内への直射光を天井に向けて反射させる反射ル
ーバを窓ガラスの上部に併設する請求項1記載の光採光
システム。 - 【請求項6】 昇降自在なルーバであり、そのスラット
面を光反射体に構成して反射ルーバとし、上下に並列す
るスラットの吊り下げ紐をスラット間で緩締する手段を
設け、これによりスラット間の距離を可変としたことを
特徴とする光採光システムに使用するルーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9313524A JPH11148281A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 光採光システムおよびそれに使用するルーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9313524A JPH11148281A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 光採光システムおよびそれに使用するルーバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11148281A true JPH11148281A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18042356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9313524A Pending JPH11148281A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | 光採光システムおよびそれに使用するルーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11148281A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009155845A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 昼光遮蔽制御装置 |
CN102147096A (zh) * | 2010-12-15 | 2011-08-10 | 北控水务(中国)投资有限公司 | 地下污水处理厂自然采光系统 |
JP2014020138A (ja) * | 2012-07-19 | 2014-02-03 | Hulic Co Ltd | 採光ルーバーユニット |
JP2015017480A (ja) * | 2013-07-12 | 2015-01-29 | 清水建設株式会社 | ブラインドシステム |
JP2017214822A (ja) * | 2017-06-16 | 2017-12-07 | 大日本印刷株式会社 | 採光システム |
JP2018112061A (ja) * | 2018-04-05 | 2018-07-19 | 大日本印刷株式会社 | 内装建材シート及び採光システム |
CN113202397A (zh) * | 2021-05-07 | 2021-08-03 | 北京中建建筑科学研究院有限公司 | 遮光装置的防眩光控制方法及装置、计算机可读存储介质 |
-
1997
- 1997-11-14 JP JP9313524A patent/JPH11148281A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN113202397A (zh) * | 2021-05-07 | 2021-08-03 | 北京中建建筑科学研究院有限公司 | 遮光装置的防眩光控制方法及装置、计算机可读存储介质 |
CN113202397B (zh) * | 2021-05-07 | 2022-08-16 | 北京中建建筑科学研究院有限公司 | 遮光装置的防眩光控制方法及装置、计算机可读存储介质 |
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