以下に、図面を参照して、本発明にかかるマニュアル処理装置、マニュアル処理システム、およびマニュアル処理方法の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態にかかるマニュアル処理方法の一実施例)
図1は、実施の形態にかかるマニュアル処理方法の一実施例を示す説明図である。情報処理装置は、システムに関するマニュアルを出力するコンピュータである。システムは、例えば、統合製品である。
ここで、システムは、種々の構成要素を用いて構築される。構成要素は、例えば、ハードウェアやソフトウェアである。ハードウェアは、例えば、サーバ装置、ストレージ装置、および、ネットワーク装置などである。システムの構築に用いられる構成要素は、顧客ごとに異なる。例えば、顧客ごとに異なるサーバ装置を用いて、顧客ごとにシステムが構築される。
また、システムは、例えば、顧客の作業負担の低減化のため、提供者側で予め構築してから、顧客側に提供される。例えば、提供者側では、システムを提供するに当たって、複数の作業が段階的に実施され、システムが構築されて顧客側に提供される。複数の作業は、例えば、システムの用途聞き取り作業、システムの構築に用いられるハードウェアやソフトウェアの検討作業、提供者側でのハードウェアの組み合わせ作業、および、顧客側でのソフトウェアやネットワークの設定作業などである。
しかしながら、システムの提供に関する各作業の作業者は、作業を効率よく実施することが難しい。例えば、作業者は、システムの複雑化に伴い、作業の際、システムに含まれるソフトウェア、サーバ装置、ストレージ装置、および、ネットワーク装置などの様々な構成要素についての知識を要することになる傾向がある。また、作業も複雑化する傾向がある。また、システムの複雑化に伴い、システムに含まれる様々な構成要素についてのマニュアルは膨大になる傾向がある。また、作業に要する知識は複数のマニュアルに跨って記載されている傾向がある。
そして、作業者は、作業に要する知識を得るため、システムに含まれる様々な構成要素についてのマニュアルを参照しながら、システムの提供に関する作業を実施しようとすることになる。このため、作業者は、膨大なマニュアルの中から、作業に要する知識が記載された、作業において有効な複数のマニュアルを絞り込む必要があり、作業負担の増大化を招きやすく、作業を効率よく実施することが難しくなりやすい。
この際、作業者は、作業経験が比較的少ないと、いずれのマニュアルのいずれの部分に作業に要する知識が記載されているかを判断することができず、マニュアルを絞り込むことができず、作業を効率よく実施することがさらに難しくなることがある。また、作業者が、作業に要する知識が記載されたマニュアルを見落としてしまい、作業ミスが発生してしまうことがある。また、作業者が、作業に要する知識が記載されたマニュアルを見落としてしまい、作業をサポートする窓口部門に対して、作業についての問い合わせを行うことがあり、窓口部門の作業負担の増大化を招くことがある。
そこで、本実施の形態では、システムに関する複数のマニュアルのうちで、指定されたシステムに含まれる構成要素の属性と、指定された作業の種別との組み合わせに対応するマニュアルを絞り込んで出力することができるマニュアル処理方法について説明する。
図1において、マニュアル処理装置100は、作業対象のシステムと、システムに関する作業の種別との指定を受け付ける。種別は、システムについて段階的に実施される複数の作業のそれぞれの作業を分類する種別である。
種別は、例えば、用途ヒアリングと、構成検討と、パラメータヒアリングと、工場構築と、納品時セットアップと、ハード交換と、ソフト更新と、ファーム更新となどである。作業は、システムの構築に関する作業である。作業は、例えば、システムを仮想的に構築する作業、システムを構築する作業、システムを構築し直す作業などである。作業は、例えば、システムについて段階的に実施される。システムは、作業によって構築される。
マニュアル処理装置100は、第1の情報を参照して、指定されたシステムに含まれる構成要素の属性を特定する。第1の情報は、システムと、システムに含まれる構成要素の属性とを関連付ける情報である。構成要素の属性は、ハードウェアまたはソフトウェアの属性である。構成要素の属性は、例えば、スイッチ装置の製造元である。構成要素の属性は、例えば、ストレージ装置の設定である。
マニュアル処理装置100は、第2の情報を参照して、指定された作業の種別と、特定した構成要素の属性との組み合わせに対応するマニュアル101を特定する。第2の情報は、システムに含まれる構成要素の属性と、システムに関する複数の作業の種別のいずれかの種別と、システムに関する複数のマニュアル101のうちで出力対象とするマニュアル101とを関連付ける情報である。
マニュアル処理装置100は、特定したマニュアル101についての情報を出力する。マニュアル101についての情報は、マニュアル101自体、または、マニュアル101へのリンクなどである。これにより、マニュアル処理装置100は、膨大なマニュアル101の中から、作業において有効なマニュアル101を絞り込んで出力対象とすることができる。マニュアル処理装置100は、例えば、現在の作業者が過去の作業で構築したシステムに対応するマニュアル、または、別の作業者が何らかの作業で構築したシステムに対応するマニュアルを絞り込んで出力することができる。
マニュアル処理装置100は、具体的には、直前の作業で構築されたシステムを、今回の作業でどのように構築し直すかを判断する際に、直前の作業で構築されたシステムに対応するマニュアルを参照可能にすることができる。結果として、マニュアル処理装置100は、作業効率を向上することができる。
また、マニュアル処理装置100は、具体的には、現在の作業者が何らかの作業で新たなシステムを構築しようとする際に、別の作業者が同じ作業で構築したシステムに対応するマニュアルを参照可能にすることができる。結果として、マニュアル処理装置100は、作業効率を向上することができる。
また、マニュアル処理装置100は、マニュアル101の絞り込みによる作業者の作業負担の増大化を抑制し、作業者がマニュアル101から作業に要する知識を得やすくし、作業ミスの発生や問い合わせの発生を抑制することができる。結果として、マニュアル処理装置100は、問い合わせを受け付ける窓口部門の作業負担の低減化を図ることができる。
(マニュアル閲覧システム200の一例)
次に、図2を用いて、図1に示したマニュアル処理装置100を適用した、マニュアル閲覧システム200の一例について説明する。
図2は、マニュアル閲覧システム200の一例を示す説明図である。図2において、マニュアル閲覧システム200は、マニュアル処理装置100と、閲覧端末装置201と、サポート側の部門管理装置202と、開発側の部門管理装置203とを含む。
マニュアル閲覧システム200において、マニュアル処理装置100と閲覧端末装置201とは、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。また、マニュアル処理装置100とサポート側の部門管理装置202とは、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。また、マニュアル処理装置100と開発側の部門管理装置203とは、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。
閲覧端末装置201は、システムに関する作業を実施する作業者によって利用されるコンピュータである。閲覧端末装置201は、マニュアル処理装置100の制御に従ってマニュアルを表示する。閲覧端末装置201は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォンなどである。
サポート側の部門管理装置202は、サポート側の部門に設けられるコンピュータである。サポート側の部門は、例えば、技術支援部門、商談窓口部門、および、障害窓口部門などである。サポート側の部門管理装置202は、構成検討情報を作成して記憶する。サポート側の部門管理装置202は、例えば、PC、タブレット端末、スマートフォンなどである。
開発側の部門管理装置203は、開発側の部門に設けられるコンピュータである。開発側の部門は、例えば、サーバ装置開発部門、ストレージ装置開発部門、および、ソフトウェア開発部門などである。開発側の部門管理装置203は、マニュアルを記憶する。開発側の部門管理装置203は、例えば、PC、タブレット端末、スマートフォンなどである。
マニュアル処理装置100は、技術支援部門に設けられる。マニュアル処理装置100は、マニュアルを収集して記憶する。マニュアル処理装置100は、例えば、開発側の部門管理装置203からマニュアルを収集して記憶する。マニュアル処理装置100は、構成検討情報を収集して記憶する。マニュアル処理装置100は、サポート側の部門管理装置202から構成検討情報を収集して記憶する。マニュアル処理装置100は、閲覧端末装置201にマニュアルを表示させる。マニュアル処理装置100は、例えば、サーバやPCなどである。
ここでは、技術支援部門に設けられたマニュアル処理装置100と、技術支援部門に設けられた部門管理装置202とが、別の装置である場合について説明したが、これに限らない。例えば、技術支援部門に設けられたマニュアル処理装置100が、技術支援部門に設けられた部門管理装置202と一体である場合があってもよい。
また、ここでは、閲覧端末装置201と、サポート側の部門管理装置202とが異なる装置である場合について説明したが、これに限らない。例えば、サポート側の部門管理装置202が、閲覧端末装置201と一体である場合があってもよい。また、ここでは、閲覧端末装置201と、開発側の部門管理装置203とが異なる装置である場合について説明したが、これに限らない。例えば、開発側の部門管理装置203が、閲覧端末装置201と一体である場合があってもよい。
(マニュアル処理装置100のハードウェア構成例)
次に、図3を用いて、図2に示したマニュアル閲覧システム200に含まれるマニュアル処理装置100のハードウェア構成例について説明する。
図3は、マニュアル処理装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、マニュアル処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、ネットワークI/F(Interface)303と、記録媒体I/F304と、記録媒体305とを有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、マニュアル処理装置100の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。メモリ302は、例えば、図4〜図14に後述する各種DBを記憶してもよい。
ネットワークI/F303は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F303は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F303には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
記録媒体I/F304は、CPU301の制御に従って記録媒体305に対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体I/F304は、例えば、ディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、USB(Universal Serial Bus)ポートなどである。記録媒体305は、記録媒体I/F304の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。記録媒体305は、例えば、ディスク、半導体メモリ、USBメモリなどである。記録媒体305は、マニュアル処理装置100から着脱可能であってもよい。記録媒体305は、例えば、図4〜図14に後述する各種DBを記憶してもよい。
マニュアル処理装置100は、上述した構成部のほか、例えば、キーボード、マウス、ディスプレイ、プリンタ、スキャナ、マイク、スピーカーなどを有してもよい。また、マニュアル処理装置100は、記録媒体I/F304や記録媒体305を複数有していてもよい。また、マニュアル処理装置100は、記録媒体I/F304や記録媒体305を有していなくてもよい。
(マニュアルALLDB500の記憶内容)
次に、図4および図5を用いて、マニュアルALLDB500の記憶内容の一例について説明する。まず、図4を用いて、マニュアル処理装置100に作成され、マニュアルALLDB500に記憶されるマニュアルの一例について説明する。
図4は、マニュアルの一例を示す説明図である。図4に示すように、マニュアルは、システムの属性ごとに作成される。システムの属性は、システムのモデルを示す。モデルは、○○○モデルや×××モデルなどである。モデルは、システムの構築に利用可能なハードウェアやソフトウェアなどの構成要素の候補を規定した、システムの雛形である。システムの属性に対応するマニュアルは、例えば、システムの構築に利用可能なハードウェアやソフトウェアなどの構成要素に対応するマニュアルを組み合わせて作成される。
システムの属性に対応するマニュアルは、項目に対応するマニュアルに細分化される。項目は、例えば、デザインガイドやインストレーションガイドなどである。また、項目に対応するマニュアルは、項目に含まれる章に対応するマニュアルに細分化される。章は、例えば、「1.ソリューションの概要」や「2.システム構成」などである。また、章に対応するマニュアルは、さらに、章に含まれる節に対応するマニュアルに細分化される。節は、例えば、「2−1.システム構成」や「2−2.サーバ構成」などである。
次に、図5を用いて、図4に示したマニュアルを記憶するためのマニュアルALLDB500の記憶内容の一例について説明する。マニュアルALLDB500は、例えば、図3に示したマニュアル処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
図5は、マニュアルALLDB500の記憶内容の一例を示す説明図である。図5に示すように、マニュアルALLDB500は、マニュアルALLデータのフィールドを有する。マニュアルALLDB500は、システムの属性であるシステムのモデルごとに各フィールドに情報を設定することにより、マニュアル情報がレコードとして記憶される。
マニュアルALLデータのフィールドは、製品名と、マニュアルと、内容構成1と、内容構成2と、マニュアルIDとのフィールドを含む。製品名のフィールドには、システムのモデルを識別する識別情報である製品名が設定される。マニュアルのフィールドには、項目単位に細分化されたマニュアルまたはマニュアルへのリンクが設定される。
内容構成1のフィールドには、章単位に細分化されたマニュアルまたはマニュアルへのリンクが設定される。内容構成2のフィールドには、節単位に細分化されたマニュアルまたはマニュアルへのリンクが設定される。マニュアルIDのフィールドには、マニュアルを識別する識別情報であるマニュアルIDが設定される。図5の例では、マニュアルIDの「xxxx」はマニュアルごとに異なる値である。
(マニュアル表示対応テーブル600の記憶内容)
次に、図6〜図13を用いて、マニュアル表示対応テーブル600の記憶内容の一例について説明する。マニュアル表示対応テーブル600は、例えば、図3に示したマニュアル処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
図6〜図13は、マニュアル表示対応テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図である。図6〜図13に示すように、マニュアル表示対応テーブル600は、マニュアルALLデータと、機種情報と、作業種別と、商談構成情報とのフィールドを有する。マニュアル表示対応テーブル600は、マニュアルごとに各フィールドに情報を設定することにより、マニュアル表示対応情報がレコードとして記憶される。
マニュアルALLデータのフィールドは、製品名と、マニュアルと、内容構成1と、内容構成2とのフィールドを含む。製品名のフィールドには、システムのモデルを識別する識別情報である製品名が設定される。
マニュアルのフィールドには、項目単位に細分化されたマニュアルまたはマニュアルへのリンクが設定される。内容構成1のフィールドには、章単位に細分化されたマニュアルまたはマニュアルへのリンクが設定される。内容構成2のフィールドには、節単位に細分化されたマニュアルまたはマニュアルへのリンクが設定される。
マニュアルALLデータのフィールドは、図5と同様に、マニュアルIDのフィールドを含んでもよい。マニュアルIDのフィールドには、マニュアルを識別する識別情報であるマニュアルIDが設定される。
機種情報のフィールドは、○○○モデルと、×××モデルと、△△△モデルとのフィールドなどを含む。○○○モデルのフィールドには、システムの属性が○○○モデルである場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。例えば、図6に示すように、システムの属性が○○○モデルである場合、○○○モデルについてのマニュアル「1.ソリューションの概要.PDF」が、表示対象にされる。
×××モデルのフィールドには、システムの属性が×××モデルである場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。△△△モデルのフィールドには、システムの属性が△△△モデルである場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。例えば、図7に示すように、システムの属性が×××モデルである場合、×××モデルについてのマニュアル「1.ソリューションの概要.PDF」が、表示対象にされる。
作業種別のフィールドは、用途ヒアリングと、構成検討と、パラメータヒアリングと、工場構築と、納品時セットアップと、ハード交換と、ソフト更新と、ファーム更新とのフィールドなどを含む。
用途ヒアリングは、システムの構築のためにシステムの用途を調査し、システムを仮想的に構築する作業である。構成検討は、作業者がシステムに用いる構成要素を検討し、作業者がシステムを仮想的に構築する作業である。パラメータヒアリングは、システムの構築のためにシステムの構成要素についてのパラメータを決定し、システムを仮想的に構築する作業である。工場構築は、工場でシステムを構築する作業である。納品時セットアップは、システムをセットアップし、顧客先でシステムを構築する作業である。
ハード交換は、システムの納品後、システムに含まれるハードウェアを交換し、システムを構築し直す作業である。ソフト更新は、システムの納品後、システムに含まれるソフトウェアを更新し、システムを構築し直す作業である。ファーム更新は、システムの納品後、システムに含まれるファームウェアを交換し、システムを構築し直す作業である。
用途ヒアリングのフィールドには、用途ヒアリングの作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。構成検討のフィールドには、構成検討の作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。
パラメータヒアリングのフィールドには、パラメータヒアリングの作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。工場構築のフィールドには、工場構築の作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。
納品時セットアップのフィールドには、納品時セットアップの作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。例えば、図8および図9に示すように、用途ヒアリングの作業では、○○○モデルについてのマニュアル「1.ソリューションの概要.PDF」や×××モデルについてのマニュアル「1.ソリューションの概要.PDF」が、表示対象にされる。
ハード交換のフィールドには、ハード交換の作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。ソフト更新のフィールドには、ソフト更新の作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。
ファーム更新のフィールドには、ファーム更新の作業において、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。例えば、図10および図11に示すように、ハード交換の作業では、○○○モデルについてのマニュアル「1.システムの起動・停止.PDF」が、表示対象にされる。
商談構成情報のフィールドは、ハイブリッドと、オールフラッシュと、X社SW(Switch)と、Y社SWと、Z社SWとのフィールドなどを含む。ハイブリッドのフィールドには、システムに含まれるストレージ装置の属性がハイブリッドである場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。オールフラッシュのフィールドには、システムに含まれるストレージ装置の属性がオールフラッシュである場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。
X社SWのフィールドには、システムに含まれるスイッチの属性がX社製である場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。Y社SWのフィールドには、システムに含まれるスイッチの属性がY社製である場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。
Z社SWのフィールドには、システムに含まれるスイッチの属性がZ社製である場合に、マニュアルALLデータのフィールドから識別されるマニュアルを表示対象にするか否かを示すフラグ情報が設定される。例えば、図12および図13に示すように、システムに含まれるスイッチの属性がX社製である場合には、○○○モデルについてのマニュアル「6−1.X社スイッチ構成例.PDF」が、表示対象にされる。
一方で、図12および図13に示すように、システムに含まれるスイッチの属性がX社製である場合には、○○○モデルについてのマニュアル「6−2.Y社スイッチ構成例.PDF」が、表示対象から除外される。また、図12および図13に示すように、システムに含まれるスイッチの属性がX社製である場合には、○○○モデルについてのマニュアル「6−3.Z社スイッチ構成例.PDF」が、表示対象から除外される。
(構成検討情報ALLDB1400の記憶内容)
次に、図14を用いて、構成検討情報ALLDB1400の記憶内容の一例について説明する。構成検討情報ALLDB1400は、例えば、図3に示したマニュアル処理装置100のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
図14は、構成検討情報ALLDB1400の記憶内容の一例を示す説明図である。図14に示すように、構成検討情報ALLDB1400は、商談番号と、構成検討番号と、製品名と、総台数と、ストレージ構成と、サーバ種と、メモリと、マニュアルIDと、作業者IDとのフィールドを有する。構成検討情報ALLDB1400は、システムの構築ごとに各フィールドに情報を設定することにより、構成検討情報がレコードとして記憶される。
商談番号のフィールドには、構成検討情報が生成された作業が実施されたシステムに割り振られた商談番号が設定される。構成検討番号のフィールドには、構成検討情報を識別する構成検討情報対応番号が設定される。製品名のフィールドには、構成検討情報が生成された作業が実施されたシステムのモデルを識別する製品名が設定される。
総台数のフィールドには、システムに含まれるサーバ装置の台数が設定される。ストレージ構成のフィールドには、システムに含まれるストレージ装置の属性が設定される。サーバ種のフィールドには、システムに含まれるサーバ装置の属性が設定される。メモリのフィールドには、システムに含まれるメモリの属性が設定される。
マニュアルIDのフィールドには、構成検討情報が生成される際に参照されたマニュアルを識別するマニュアルIDが設定される。作業者IDのフィールドには、構成検討情報を生成した作業者を識別する作業者IDが設定される。構成検討情報ALLDB1400は、さらに、使用スイッチのフィールドなどを有してもよい。使用スイッチのフィールドには、システムに含まれるスイッチの製造元が設定される。
(閲覧端末装置201のハードウェア構成例)
次に、図15を用いて、図2に示したマニュアル閲覧システム200に含まれる閲覧端末装置201のハードウェア構成例について説明する。
図15は、閲覧端末装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。図15において、閲覧端末装置201は、CPU1501と、メモリ1502と、ネットワークI/F1503と、記録媒体I/F1504と、記録媒体1505と、ディスプレイ1506と、入力装置1507とを有する。また、各構成部は、バス1500によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU1501は、閲覧端末装置201の全体の制御を司る。メモリ1502は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU1501のワークエリアとして使用される。メモリ1502に記憶されるプログラムは、CPU1501にロードされることで、コーディングされている処理をCPU1501に実行させる。
ネットワークI/F1503は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F1503は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F1503には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
記録媒体I/F1504は、CPU1501の制御に従って記録媒体1505に対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体I/F1504は、例えば、ディスクドライブ、SSD、USBポートなどである。記録媒体1505は、記録媒体I/F1504の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。記録媒体1505は、例えば、ディスク、半導体メモリ、USBメモリなどである。記録媒体1505は、閲覧端末装置201から着脱可能であってもよい。
ディスプレイ1506は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ1506は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。入力装置1507は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置1507は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
閲覧端末装置201は、上述した構成部のほか、例えば、プリンタ、スキャナ、マイク、スピーカーなどを有してもよい。また、閲覧端末装置201は、記録媒体I/F1504や記録媒体1505を複数有していてもよい。また、閲覧端末装置201は、記録媒体I/F1504や記録媒体1505を有していなくてもよい。
(部門管理装置202,203のハードウェア構成例)
次に、図16を用いて、図2に示したマニュアル閲覧システム200に含まれる部門管理装置202のハードウェア構成例について説明する。
図16は、部門管理装置202,203のハードウェア構成例を示すブロック図である。図16の例では、部門管理装置202のハードウェア構成例を例に挙げる。部門管理装置203のハードウェア構成例は、部門管理装置202のハードウェア構成例と同様であるため、説明を省略する。
図16において、部門管理装置202は、CPU1601と、メモリ1602と、ネットワークI/F1603と、記録媒体I/F1604と、記録媒体1605と、ディスプレイ1606と、入力装置1607とを有する。また、各構成部は、バス1600によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU1601は、部門管理装置202の全体の制御を司る。メモリ1602は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU1601のワークエリアとして使用される。メモリ1602に記憶されるプログラムは、CPU1601にロードされることで、コーディングされている処理をCPU1601に実行させる。
ネットワークI/F1603は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F1603は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F1603には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
記録媒体I/F1604は、CPU1601の制御に従って記録媒体1605に対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体I/F1604は、例えば、ディスクドライブ、SSD、USBポートなどである。記録媒体1605は、記録媒体I/F1604の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。記録媒体1605は、例えば、ディスク、半導体メモリ、USBメモリなどである。記録媒体1605は、部門管理装置202から着脱可能であってもよい。
ディスプレイ1606は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ1606は、例えば、CRT、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどを採用することができる。入力装置1607は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置1607は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
部門管理装置202は、上述した構成部のほか、例えば、プリンタ、スキャナ、マイク、スピーカーなどを有してもよい。また、部門管理装置202は、記録媒体I/F1604や記録媒体1605を複数有していてもよい。また、部門管理装置202は、記録媒体I/F1604や記録媒体1605を有していなくてもよい。
(マニュアル処理装置100の機能的構成例)
次に、図17を用いて、マニュアル処理装置100の機能的構成例について説明する。
図17は、マニュアル処理装置100の機能的構成例を示すブロック図である。マニュアル処理装置100は、記憶部1700と、取得部1701と、特定部1702と、出力部1703とを含む。
記憶部1700は、例えば、図3に示したメモリ302や記録媒体305などの記憶領域によって実現される。以下では、記憶部1700が、マニュアル処理装置100に含まれる場合について説明するが、これに限らない。例えば、記憶部1700が、マニュアル処理装置100とは異なる装置に含まれ、記憶部1700の記憶内容がマニュアル処理装置100から参照可能である場合があってもよい。
取得部1701〜出力部1703は、制御部の一例として機能する。取得部1701〜出力部1703は、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302や記録媒体305などの記憶領域に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、ネットワークI/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、図3に示したメモリ302や記録媒体305などの記憶領域に記憶される。
記憶部1700は、各機能部の処理に用いられる各種情報を記憶する。記憶部1700は、各機能部の処理において参照され、または更新される各種情報を記憶する。
記憶部1700は、例えば、システムに関するマニュアルを記憶する。マニュアルは、システムの構築に用いることが可能な構成要素ごとの1以上のマニュアルに基づいて生成される。構成要素は、システムに含まれるハードウェアまたはソフトウェアである。マニュアルは、例えば、システムの構築に利用可能なハードウェアやソフトウェアなどのマニュアルを組み合わせて作成される。
また、記憶部1700は、例えば、システムと、システムに含まれる構成要素の属性とを関連付ける第1の情報を記憶する。第1の情報は、システムと、システムに関する複数の作業の種別のいずれかの種別と、いずれかの種別の作業によって構築されたシステムに含まれる構成要素の属性とを関連付ける情報であってもよい。第1の情報は、さらに、システムの属性を関連付けてもよい。
種別は、システムについて段階的に実施される複数の作業のそれぞれの作業を分類する種別である。種別は、例えば、用途ヒアリングと、構成検討と、パラメータヒアリングと、工場構築と、納品時セットアップと、ハード交換と、ソフト更新と、ファーム更新となどである。作業は、システムの構築に関する作業である。作業は、例えば、システムを仮想的に構築する作業、システムを構築する作業、システムを構築し直す作業などである。作業は、例えば、システムについて段階的に実施される。
また、記憶部1700は、例えば、システムに含まれる構成要素の属性と、システムに関する複数の作業の種別のいずれかの種別と、システムに関する複数のマニュアルのうちで出力対象とするマニュアルとを関連付ける第2の情報を記憶する。構成要素の属性は、ハードウェアまたはソフトウェアの属性である。構成要素の属性は、例えば、スイッチ装置の製造元である。構成要素の属性は、例えば、ストレージ装置の設定である。
第2の情報は、システムの属性と、システムに含まれる構成要素の属性と、複数の作業の種別のいずれかの種別と、システムに関する複数のマニュアルのうちで出力対象とするマニュアルとを関連付ける情報であってもよい。システムの属性は、例えば、システムの種別を示す。システムの属性は、例えば、システムのモデルである。モデルは、○○○モデルや×××モデルなどである。モデルは、システムの構築に利用可能なハードウェアやソフトウェアなどの構成要素の候補を規定した、システムの雛形である。記憶部1700は、具体的には、図4〜図14に示した各種DBを記憶する。
取得部1701は、各機能部の処理に用いられる各種情報を取得する。取得部1701は、取得した各種情報を、記憶部1700に記憶し、または、各機能部に出力する。また、取得部1701は、記憶部1700に記憶しておいた各種情報を、各機能部に出力してもよい。
取得部1701は、例えば、マニュアルを収集する。取得部1701は、具体的には、開発側の部門管理装置203から、定期的に新しいマニュアルを収集し、マニュアルALLDB500に保存する。開発側の部門は、例えば、サーバ装置開発部門、ストレージ装置開発部門、および、ソフトウェア開発部門などである。
取得部1701は、例えば、作業対象のシステムの指定を受け付ける。システムの指定は、例えば、システムを識別する何らかの情報を用いて行われる。システムを識別する情報は、例えば、商談番号である。システムを識別する情報は、例えば、システム名であってもよい。取得部1701は、具体的には、マニュアルの閲覧者からのシステムの指定を受け付ける。取得部1701は、より具体的には、閲覧端末装置201から、何らかの作業によって構築されたシステムを識別する商談番号を受け付ける。商談番号は、例えば、出力対象とするマニュアルを特定するための情報である。
取得部1701は、例えば、システムに関する作業の種別の指定を受け付ける。取得部1701は、具体的には、マニュアルの閲覧者からの作業の種別の指定を受け付ける。取得部1701は、より具体的には、閲覧端末装置201から、何らかの作業の種別の指定を受け付ける。
取得部1701は、例えば、システムに含まれる構成要素の属性の指定を受け付ける。取得部1701は、具体的には、マニュアルの閲覧者からのシステムに含まれる構成要素の属性の指定を受け付ける。取得部1701は、より具体的には、閲覧端末装置201から、何らかの構成要素の属性の指定を受け付ける。
取得部1701は、例えば、システムの属性の指定を受け付ける。取得部1701は、具体的には、マニュアルの閲覧者からのシステムの属性の指定を受け付ける。取得部1701は、より具体的には、閲覧端末装置201からシステムの属性の指定を受け付ける。
特定部1702は、出力対象とするマニュアルを特定する。まず、特定部1702は、例えば、第1の情報を参照して、指定されたシステムに含まれる構成要素の属性を特定する。特定部1702は、具体的には、商談番号を用いて指定されたシステムに含まれる構成要素の属性を特定する。これにより、特定部1702は、閲覧者が実施する作業において、どのようなマニュアルが有効であるかを判断する指標を得ることができ、出力対象とするマニュアルを絞り込むための情報を特定することができる。
特定部1702は、例えば、第1の情報を参照して、指定された種別の作業によって構築された、指定されたシステムに含まれる構成要素の属性を特定してもよい。特定部1702は、具体的には、商談番号を用いて指定されたシステムに、指定された種別の作業の時点で含まれていた構成要素の属性を特定する。これにより、特定部1702は、閲覧者が実施する作業において、どのようなマニュアルが有効であるかを判断する指標を得ることができ、出力対象とするマニュアルを絞り込むための情報を特定することができる。また、特定部1702は、最新のシステムに含まれる構成要素に限らず、複数の作業のそれぞれの作業の時点でのシステムに含まれる構成要素を、選択的に指標として用いることができる。
特定部1702は、例えば、第1の情報を参照して、指定されたシステムの属性を特定してもよい。特定部1702は、具体的には、商談番号を用いて指定されたシステムの属性を特定する。これにより、特定部1702は、閲覧者が実施する作業において、どのようなマニュアルが有効であるかを判断する指標を得ることができ、出力対象とするマニュアルを絞り込むための情報を特定することができる。
そして、特定部1702は、例えば、第2の情報を参照して、作業の種別と構成要素の属性との組み合わせに対応するマニュアルを特定する。特定部1702は、具体的には、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、作業の種別と構成要素の属性との組み合わせに対応するマニュアルを特定する。これにより、特定部1702は、作業において有効なマニュアルを絞り込んで出力対象とすることができる。
特定部1702は、例えば、第2の情報を参照して、作業の種別と構成要素の属性とシステムの属性との組み合わせに対応するマニュアルを特定する。特定部1702は、具体的には、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、作業の種別と構成要素の属性とシステムの属性との組み合わせに対応するマニュアルを特定する。これにより、特定部1702は、作業において有効なマニュアルを絞り込んで出力対象とすることができる。
特定部1702は、例えば、第2の情報を参照して、システムの属性に対応するマニュアルを特定する。特定部1702は、具体的には、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、システムの属性に対応するマニュアルを特定する。これにより、特定部1702は、作業において有効なマニュアルを絞り込んで出力対象とすることができる。
特定部1702は、例えば、第2の情報を参照して、作業の種別に対応するマニュアルを特定する。特定部1702は、具体的には、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、作業の種別に対応するマニュアルを特定する。これにより、特定部1702は、作業において有効なマニュアルを絞り込んで出力対象とすることができる。
特定部1702は、例えば、第2の情報を参照して、構成要素の属性に対応するマニュアルを特定する。特定部1702は、具体的には、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、構成要素の属性に対応するマニュアルを特定する。これにより、特定部1702は、作業において有効なマニュアルを絞り込んで出力対象とすることができる。
出力部1703は、各種情報を出力する。出力部1703の出力形式は、例えば、ディスプレイへの表示、プリンタへの印刷出力、ネットワークI/F303による外部装置への送信、または、メモリ302や記録媒体305などの記憶領域への記憶である。
出力部1703は、例えば、システムに関するマニュアルに関する情報を出力する。出力部1703は、具体的には、特定部1702が出力対象に特定したマニュアル、または、マニュアルへのリンクなどを、閲覧端末装置201に表示させる。これにより、出力部1703は、閲覧者の作業に有効なマニュアルに絞り込んで、閲覧者がマニュアルを網羅的に確認しなくて済むようにすることができ、閲覧者が作業に不要なマニュアルを確認しなくて済むようにすることができる。このため、出力部1703は、閲覧者の作業負担および作業時間の低減化を図ることができ、作業の効率化を図ることができる。
出力部1703は、各機能部の処理結果を出力してもよい。これにより、出力部1703は、各機能部の処理結果を利用者に通知可能にし、マニュアル処理装置100の管理や運用、例えば、マニュアル処理装置100の設定値の更新などを支援することができ、マニュアル処理装置100の利便性の向上を図ることができる。
(マニュアル閲覧システム200の具体的な機能的構成例)
次に、図18を用いて、マニュアル閲覧システム200の具体的な機能的構成例について説明する。
図18は、マニュアル閲覧システム200の具体的な機能的構成例を示すブロック図である。図18に示すように、マニュアル閲覧システム200は、例えば、技術支援部門のWeb制御手段1820とマニュアル管理手段1810と構成管理手段1830とを含む。
技術支援部門のWeb制御手段1820とマニュアル管理手段1810とは、例えば、マニュアル処理装置100のCPU301およびメモリ302や記録媒体305などの記憶領域によって実現される。技術支援部門の構成管理手段1830は、例えば、技術支援部門の部門管理装置202のCPU1601およびメモリ1602や記録媒体1605などの記憶領域によって実現される。
マニュアル閲覧システム200は、例えば、作業者の閲覧端末装置201を含む。マニュアル閲覧システム200は、例えば、開発側の部門管理装置203を含む。
マニュアル閲覧システム200は、例えば、商談窓口部門の構成管理手段1850を含む。商談窓口部門の構成管理手段1850は、例えば、商談窓口部門の部門管理装置202のCPU1601およびメモリ1602や記録媒体1605などの記憶領域によって実現される。
技術支援部門のマニュアル管理手段1810は、構成検討情報収集部1811とマニュアルデータ収集部1812と表示内容判断部1813とを含む。構成検討情報収集部1811は、商談窓口部門や技術支援部門の部門管理装置202から、定期的に構成検討情報を収集し、構成検討情報ALLDB1400に保存する。構成検討情報収集部1811は、具体的には、図27に後述する構成収集処理に示すように、構成検討情報を収集する。
マニュアルデータ収集部1812は、開発側の部門管理装置203から、マニュアルを収集し、マニュアルALLDB500に保存する。マニュアルデータ収集部1812は、具体的には、図28〜図32に後述するマニュアル閲覧処理に示すように、マニュアルを収集する。
表示内容判断部1813は、入力情報と、マニュアル表示対応テーブル600とを照合することにより、マニュアルALLDB500から、表示対象とするマニュアルを抽出し、個別表示情報DB1801に保存する。表示内容判断部1813は、例えば、入力情報が商談番号であれば、構成検討情報ALLDB1400を参照して、商談番号に対応する構成検討情報を取得する。そして、表示内容判断部1813は、構成検討情報と、マニュアル表示対応テーブル600とを照合することにより、マニュアルALLDB500から、表示対象とするマニュアルを抽出し、個別表示情報DB1801に保存する。表示内容判断部1813は、具体的には、図28〜図32に後述するマニュアル閲覧処理に示すように、マニュアルを抽出する。
技術支援部門のWeb制御手段1820は、表示処理部1821を含む。表示処理部1821は、閲覧端末装置201に情報入力のための入力画面を表示させる。入力される情報は、例えば、閲覧者のIDやパスワードの入力である。入力される情報は、例えば、出力対象のマニュアルを絞り込むための情報入力である。入力される情報は、具体的には、商談番号、作業の種別、構成要素の属性、または、機種情報の入力などである。機種情報は、製品名である。
また、表示処理部1821は、閲覧端末装置201に、マニュアルを表示させる。表示処理部1821は、例えば、マニュアル管理手段1810により表示対象として個別表示情報DB1801に記憶されたマニュアルを、閲覧端末装置201に表示させる。表示処理部1821は、個別表示情報DB1801に記憶されたマニュアルを、閲覧者と対応付けておき、同じ閲覧者が再度閲覧可能にしてもよい。表示処理部1821は、具体的には、図28〜図32に後述するマニュアル閲覧処理に示すように、閲覧端末装置201に入力画面を表示させる。
技術支援部門の構成管理手段1830は、構成検討情報を生成した場合に、構成検討情報を構成検討情報DB1831に保存しておく。閲覧端末装置201は、マニュアルを表示する。開発側の部門管理装置203は、例えば、自部門で開発した構成要素についてのマニュアルを記憶する。商談窓口部門の構成管理手段1850は、構成検討情報を生成した場合に、構成検討情報を構成検討情報DB1851に保存しておく。
(マニュアル閲覧システム200の動作例)
次に、図19〜図26を用いて、マニュアル閲覧システム200の動作例について説明する。まず、図19を用いて、マニュアル処理装置100が情報入力を受け付ける入力画面を表示する一例について説明する。情報入力は、出力対象とするマニュアルを絞り込むための情報入力である。
図19は、情報入力を受け付ける入力画面を表示する一例を示す説明図である。図19において、マニュアル処理装置100は、閲覧端末装置201を制御し、閲覧端末装置201に、入力画面1900を表示させる。入力画面1900は、閲覧者のIDの入力欄1901と、パスワードの入力欄1902とを含む。閲覧者は、入力欄1901,1902に、IDとパスワードとを入力する。
マニュアル処理装置100は、IDとパスワードとを認証すると、閲覧端末装置201を制御し、入力画面1900に、さらに商談番号の入力欄1903と、機種情報を入力する入力欄1904と、作業種別を入力する入力欄1905とを表示する。また、入力画面1900は、マニュアル表示ボタンを含む。マニュアル処理装置100は、マニュアル表示ボタンがクリックされると、入力欄1903〜1905に入力された各種情報に基づいて、図20〜図25に後述するように出力対象とするマニュアルを絞り込む。
次に、図20〜図25を用いて、マニュアル処理装置100に入力された情報に基づいてマニュアル処理装置100が表示対象のマニュアルを抽出する一例について説明する。
図20〜図25は、マニュアルを抽出する一例を示す説明図である。図20の例は、マニュアル処理装置100に、商談番号、機種情報、および、作業種別のいずれも入力されていない場合に対応する。この場合、マニュアル処理装置100は、マニュアルALLDB500のマニュアルのうち、すべてのマニュアル2000を抽出する。マニュアル処理装置100は、抽出したマニュアル2000を、表示対象として個別表示情報DB1801に記憶しておく。次に、図21の説明に移行する。
図21の例は、マニュアル処理装置100に、作業種別「構成検討」が入力されている場合に対応する。この場合、マニュアル処理装置100は、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、マニュアルALLDB500のマニュアルのうち、作業種別「構成検討」に対応するマニュアル2100を抽出する。マニュアル処理装置100は、抽出したマニュアル2100を、表示対象として個別表示情報DB1801に記憶しておく。次に、図22の説明に移行する。
図22の例は、マニュアル処理装置100に、機種情報「○○○モデル」が入力されている場合に対応する。この場合、マニュアル処理装置100は、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、マニュアルALLDB500のマニュアルのうち、機種情報「○○○モデル」に対応するマニュアル2200を抽出する。マニュアル処理装置100は、抽出したマニュアル2200を、表示対象として個別表示情報DB1801に記憶しておく。次に、図23の説明に移行する。
図23の例は、マニュアル処理装置100に、作業種別「構成検討」と機種情報「○○○モデル」とが入力されている場合に対応する。この場合、マニュアル処理装置100は、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、マニュアルALLDB500のマニュアルのうち、作業種別「構成検討」と機種情報「○○○モデル」との組み合わせに対応するマニュアル2300を抽出する。マニュアル処理装置100は、抽出したマニュアル2300を、表示対象として個別表示情報DB1801に記憶しておく。次に、図24の説明に移行する。
図24の例は、マニュアル処理装置100に、商談番号が入力されている場合に対応する。この場合、マニュアル処理装置100は、構成検討情報ALLDB1400を参照して、商談番号に対応する構成検討情報を取得し、商談番号に対応する機種情報、および、商談番号が示すシステムに含まれる構成要素の属性などを取得する。マニュアル処理装置100は、例えば、機種情報「○○○モデル」および構成要素の属性「オールフラッシュ構成、Y社製スイッチ」などを取得する。
マニュアル処理装置100は、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、マニュアルALLDB500のマニュアルのうち、取得した機種情報と構成要素の属性との組み合わせに対応するマニュアル2400を抽出する。マニュアル処理装置100は、抽出したマニュアル2400を、表示対象として個別表示情報DB1801に記憶しておく。次に、図25の説明に移行する。
図25の例は、マニュアル処理装置100に、商談番号および作業種別「構成検討」が入力されている場合に対応する。この場合、マニュアル処理装置100は、構成検討情報ALLDB1400を参照して、商談番号に対応する構成検討情報を取得し、商談番号に対応する機種情報、および、商談番号が示すシステムに含まれる構成要素の属性などを取得する。マニュアル処理装置100は、例えば、機種情報「○○○モデル」および構成要素の属性「オールフラッシュ構成、Y社製スイッチ」などを取得する。
マニュアル処理装置100は、マニュアル表示対応テーブル600を参照して、マニュアルALLDB500のマニュアルのうち、取得した機種情報と構成要素の属性と作業種別との組み合わせに対応するマニュアル2500を抽出する。マニュアル処理装置100は、抽出したマニュアル2500を、表示対象として個別表示情報DB1801に記憶しておく。
次に、図26を用いて、マニュアル処理装置100が、図20〜図25において抽出され、個別表示情報DB1801に記憶された表示対象のマニュアルを表示する一例について説明する。
図26は、マニュアルを表示する一例を示す説明図である。図26に示すように、マニュアル処理装置100は、個別表示情報DB1801を参照して、表示対象のマニュアルが記載された表示画面2600を表示する。このように、マニュアル閲覧システム200は、商談番号などの入力情報に基づき、過去の構成検討情報から、作業において有効なマニュアルを絞り込んで出力することができる。マニュアル閲覧システム200は、例えば、現在の作業者が過去に構築したシステムに対応するマニュアル、または、別の作業者が構築したシステムに対応するマニュアルを絞り込んで出力することができる。
このため、マニュアル閲覧システム200は、例えば、直前の作業で構築されたシステムを、今回の作業でどのように構築し直すかを判断する際に、直前の作業で構築されたシステムに対応するマニュアルを参照可能にすることができる。結果として、マニュアル閲覧システム200は、作業効率を向上することができる。
また、マニュアル閲覧システム200は、例えば、現在の作業者が何らかの作業で新たなシステムを構築しようとする際に、別の作業者が同じ作業で構築したシステムに対応するマニュアルを参照可能にすることができる。結果として、マニュアル閲覧システム200は、作業効率を向上することができる。
また、マニュアル閲覧システム200は、作業者が、複数のマニュアルの中から作業において有効なマニュアルを探し、さらにマニュアル内で有効な記載内容を探しながら、作業を実施せずに済むようにすることができる。
また、マニュアル閲覧システム200は、作業者の知識に関わらず、いずれのマニュアルのいずれの部分を閲覧することが好ましいかを作業者が判断しやすくすることができる。このため、マニュアル閲覧システム200は、有効なマニュアルの見落とし、または、マニュアルの記載内容の読み飛ばしなどによる作業ミスの発生を抑制することができる。そして、マニュアル処理装置100は、作業者による問い合わせの低減化を図り、サポート側の部門の作業負担の低減化を図ることができる。
(構成収集処理手順)
次に、図27を用いて、マニュアル閲覧システム200が実行する、構成収集処理手順の一例について説明する。構成収集処理は、例えば、マニュアル処理装置100と閲覧端末装置201と部門管理装置202,203となどによって実現される。
図27は、構成収集処理手順の一例を示すシーケンス図である。図27において、マニュアル管理手段1810の構成検討情報収集部1811は、各部門の構成管理手段1830,1850に、構成検討情報の問い合わせを送信する(ステップS2701)。部門は、技術支援部門、および、商談窓口部門などである。
各部門の構成管理手段1830,1850は、自部門の構成検討情報DBに更新部分があるか否かを判定する(ステップS2702)。ここで、更新部分がない場合(ステップS2702:No)、各部門の構成管理手段1830,1850は、構成検討情報収集部1811に処理を戻す。一方で、更新部分がある場合(ステップS2702:Yes)、各部門の構成管理手段1830,1850は、更新部分の構成検討情報を抽出して、構成検討情報収集部1811に送信する(ステップS2703)。
構成検討情報収集部1811は、受信した構成検討情報を、商談番号と対応付ける(ステップS2704)。構成検討情報収集部1811は、商談番号と対応付けた構成検討情報を、構成検討情報ALLDB1400に保存する(ステップS2705)。そして、マニュアル閲覧システム200は、構成収集処理を終了する。
(マニュアル閲覧処理手順)
次に、図28〜図32を用いて、マニュアル閲覧システム200が実行する、マニュアル閲覧処理手順の一例について説明する。マニュアル閲覧処理は、例えば、マニュアル処理装置100と閲覧端末装置201と部門管理装置202,203となどによって実現される。
図28〜図32は、マニュアル閲覧処理手順の一例を示すシーケンス図である。図28において、閲覧端末装置201は、Web制御手段1820に対するWebアクセスを開始する(ステップS2801)。
Web制御手段1820の表示処理部1821は、閲覧端末装置201に、閲覧者のIDとパスワードとを入力する入力画面を表示させる(ステップS2802)。閲覧端末装置201は、IDとパスワードとを送信する(ステップS2803)。
マニュアル管理手段1810は、IDとパスワードとに基づいて認証を実施し、認証成功か否かを判定する(ステップS2804)。ここで、認証失敗である場合(ステップS2804:No)、マニュアル管理手段1810は、閲覧端末装置201に処理を戻す。一方で、認証成功である場合(ステップS2804:Yes)、マニュアル管理手段1810は、表示処理部1821に処理を渡す。
表示処理部1821は、閲覧端末装置201に、入力画面を表示させる(ステップS2805)。
閲覧端末装置201は、商談番号、機種情報、および、作業種別についての情報入力を受け付けて、マニュアル管理手段1810に送信する(ステップS2806)。マニュアル管理手段1810は、図29のステップS2901の処理に移行する。次に、図29の説明に移行する。
図29において、マニュアルデータ収集部1812は、各部門の管理装置が記憶するマニュアルを収集する(ステップS2901)。部門は、サーバ装置開発部門、ストレージ装置開発部門、および、ソフトウェア開発部門などである。マニュアルデータ収集部1812は、収集したマニュアルを含むマニュアル情報を、マニュアルALLDB500に記憶する(ステップS2902)。マニュアルデータ収集部1812は、表示内容判断部1813に処理を渡す。表示内容判断部1813は、図30のステップS3001の処理に移行する。次に、図30の説明に移行する。
図30において、表示内容判断部1813は、商談番号の入力があるか否かを判定する(ステップS3001)。ここで、商談番号の入力がある場合(ステップS3001:Yes)、表示内容判断部1813は、図31のステップS3101の処理に移行する。一方で、商談番号の入力がない場合(ステップS3001:No)、表示内容判断部1813は、ステップS3002の処理に移行する。
ステップS3002では、表示内容判断部1813は、機種情報の入力があるか否かを判定する(ステップS3002)。ここで、機種情報の入力がある場合(ステップS3002:Yes)、表示内容判断部1813は、ステップS3007の処理に移行する。一方で、機種情報の入力がない場合(ステップS3002:No)、表示内容判断部1813は、ステップS3003の処理に移行する。
ステップS3003では、表示内容判断部1813は、作業種別の入力があるか否かを判定する(ステップS3003)。ここで、作業種別の入力がある場合(ステップS3003:Yes)、表示内容判断部1813は、ステップS3005の処理に移行する。一方で、作業種別の入力がない場合(ステップS3003:No)、表示内容判断部1813は、Web制御手段1820の表示処理部1821に処理を渡す。表示処理部1821は、ステップS3004の処理に移行する。
ステップS3004では、表示処理部1821は、マニュアルALLDB500のマニュアル情報を、個別表示情報DB1801に記憶する(ステップS3004)。表示処理部1821は、マニュアルデータ収集部1812に処理を渡す。マニュアルデータ収集部1812は、図32のステップS3201の処理に移行する。
ステップS3005では、表示内容判断部1813は、マニュアルALLDB500を参照して、作業種別に対応するマニュアル情報を抽出する(ステップS3005)。表示内容判断部1813は、抽出した作業種別に対応するマニュアル情報を表示処理部1821に送信して、表示処理部1821に処理を渡す。
表示処理部1821は、抽出した作業種別に対応するマニュアル情報を、個別表示情報DB1801に記憶する(ステップS3006)。表示処理部1821は、マニュアルデータ収集部1812に処理を渡す。マニュアルデータ収集部1812は、図32のステップS3201の処理に移行する。
ステップS3007では、表示内容判断部1813は、作業種別の入力があるか否かを判定する(ステップS3007)。ここで、作業種別の入力がある場合(ステップS3007:Yes)、表示内容判断部1813は、ステップS3010の処理に移行する。一方で、作業種別の入力がない場合(ステップS3007:No)、表示内容判断部1813は、ステップS3008の処理に移行する。
ステップS3008では、表示内容判断部1813は、マニュアルALLDB500を参照して、機種情報に対応するマニュアル情報を抽出する(ステップS3008)。表示内容判断部1813は、抽出した作業種別に対応するマニュアル情報を表示処理部1821に送信して、表示処理部1821に処理を渡す。
表示処理部1821は、抽出した機種情報に対応するマニュアル情報を、個別表示情報DB1801に記憶する(ステップS3009)。表示処理部1821は、マニュアルデータ収集部1812に処理を渡す。マニュアルデータ収集部1812は、図32のステップS3201の処理に移行する。
ステップS3010では、表示内容判断部1813は、マニュアルALLDB500を参照して、機種情報と作業種別の組み合わせに対応するマニュアル情報を抽出する(ステップS3010)。表示内容判断部1813は、抽出した作業種別に対応するマニュアル情報を表示処理部1821に送信して、表示処理部1821に処理を渡す。
表示処理部1821は、抽出した機種情報と作業種別の組み合わせに対応するマニュアル情報を、個別表示情報DB1801に記憶する(ステップS3011)。表示処理部1821は、マニュアルデータ収集部1812に処理を渡す。マニュアルデータ収集部1812は、図32のステップS3201の処理に移行する。次に、図31の説明に移行し、ステップS3001の分岐先について説明する。
図31において、表示内容判断部1813は、構成検討情報ALLDB1400を参照して、商談番号に対応する構成検討情報を取得する(ステップS3101)。表示内容判断部1813は、取得した構成検討情報を記憶する(ステップS3102)。
表示内容判断部1813は、作業種別の入力があるか否かを判定する(ステップS3103)。ここで、作業種別の入力がある場合(ステップS3103:Yes)、表示内容判断部1813は、ステップS3106の処理に移行する。一方で、作業種別の入力がない場合(ステップS3103:No)、表示内容判断部1813は、ステップS3104の処理に移行する。
ステップS3104では、表示内容判断部1813は、マニュアルALLDB500を参照して、構成検討情報に対応するマニュアル情報を抽出する(ステップS3104)。表示内容判断部1813は、抽出した作業種別に対応するマニュアル情報を表示処理部1821に送信して、表示処理部1821に処理を渡す。
表示処理部1821は、抽出した構成検討情報に対応するマニュアル情報を、個別表示情報DB1801に記憶する(ステップS3105)。表示処理部1821は、マニュアルデータ収集部1812に処理を渡す。マニュアルデータ収集部1812は、図32のステップS3201の処理に移行する。
表示内容判断部1813は、マニュアルALLDB500を参照して、構成検討情報と作業種別との組み合わせに対応するマニュアル情報を抽出する(ステップS3106)。表示内容判断部1813は、抽出した作業種別に対応するマニュアル情報を表示処理部1821に送信して、表示処理部1821に処理を渡す。
表示処理部1821は、抽出した構成検討情報と作業種別との組み合わせに対応するマニュアル情報を、個別表示情報DB1801に記憶する(ステップS3107)。表示処理部1821は、マニュアルデータ収集部1812に処理を渡す。マニュアルデータ収集部1812は、図32のステップS3201の処理に移行する。次に、図32の説明に移行する。
図32において、Web制御手段1820の表示処理部1821は、個別表示情報DB1801を参照して、マニュアル閲覧画面を作成する(ステップS3201)。表示処理部1821は、マニュアル閲覧画面を、閲覧端末装置201に送信する(ステップS3202)。閲覧端末装置201は、マニュアル閲覧画面を表示する(ステップS3203)。そして、マニュアル閲覧システム200は、マニュアル閲覧処理を終了する。
以上説明したように、マニュアル処理装置100によれば、システムと、システムに関する作業の種別との指定を受け付けることができる。マニュアル処理装置100によれば、第1の情報を参照して、指定されたシステムに含まれる構成要素の属性を特定することができる。マニュアル処理装置100によれば、第2の情報を参照して、指定された作業の種別と、特定した構成要素の属性との組み合わせに対応するマニュアル101を特定することができる。マニュアル処理装置100によれば、特定したマニュアル101についての情報を出力することができる。これにより、マニュアル処理装置100は、膨大なマニュアル101の中から、作業において有効なマニュアル101を絞り込んで出力対象とすることができる。
マニュアル処理装置100によれば、種別として、システムについて段階的に実施される複数の作業のそれぞれの作業を分類する種別を用いることができる。これにより、マニュアル処理装置100は、システムを構築する複数の作業のそれぞれの作業において有効なマニュアル101を絞り込むことを可能にすることができる。
マニュアル処理装置100によれば、第2の情報を参照して、指定された作業の種別と、特定した構成要素の属性と、指定されたシステムの属性との組み合わせに対応するマニュアル101を特定することができる。これにより、マニュアル処理装置100は、作業において有効なマニュアル101を絞り込んで出力対象とすることができる。
マニュアル処理装置100によれば、第2の情報を参照して、指定されたシステムの属性に対応するマニュアル101を特定することができる。これにより、マニュアル処理装置100は、作業において有効なマニュアル101を絞り込んで出力対象とすることができる。
マニュアル処理装置100によれば、第2の情報を参照して、指定された作業の種別に対応するマニュアル101を特定することができる。これにより、マニュアル処理装置100は、作業において有効なマニュアル101を絞り込んで出力対象とすることができる。
マニュアル処理装置100によれば、第2の情報を参照して、特定した構成要素の属性に対応するマニュアル101を特定することができる。これにより、マニュアル処理装置100は、作業において有効なマニュアル101を絞り込んで出力対象とすることができる。
マニュアル処理装置100によれば、第1の情報を参照して、指定された種別の作業によって構築された、指定されたシステムに含まれる構成要素の属性を特定することができる。これにより、マニュアル処理装置100は、最新のシステムに含まれる構成要素に限らず、複数の作業のそれぞれの作業の時点でのシステムに含まれる構成要素を、選択的に指標として用いることができる。
マニュアル処理装置100によれば、システムの構築に用いることが可能な構成要素ごとの1以上のマニュアル101に基づいて、システムに関するマニュアル101を生成することができる。これにより、マニュアル処理装置100は、システムに関するマニュアル101を生成することができる。
マニュアル処理装置100によれば、構成要素として、システムに含まれるハードウェアまたはソフトウェアを用いることができる。これにより、マニュアル処理装置100は、システムに含まれるハードウェアまたはソフトウェアについてのマニュアルを絞り込むことを可能にすることができる。
なお、本実施の形態で説明したマニュアル処理方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本実施の形態で説明したマニュアル処理プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本実施の形態で説明したマニュアル処理プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)作業対象のシステムと、前記システムに関する作業の種別との指定を受け付け、
システムに含まれる構成要素の属性を示す第1の情報に基づいて、指定された前記システムに含まれる構成要素の属性を特定し、
システムに含まれる構成要素の属性と、前記システムに関する複数の作業の種別のいずれかの種別と、前記システムに関する複数のマニュアルのうちで出力対象とするマニュアルとを関連付けた第2の情報に基づいて、指定された前記作業の種別と、特定した前記構成要素の属性との組み合わせに対して関連付けられたマニュアルを特定し、
特定した前記マニュアルに関する情報を出力する、
制御部を有することを特徴とするマニュアル処理装置。
(付記2)前記種別は、システムについて段階的に実施される複数の作業のそれぞれの作業を分類する種別である、ことを特徴とする付記1に記載のマニュアル処理装置。
(付記3)前記第2の情報は、システムの属性と、前記システムに含まれる構成要素の属性と、前記複数の作業の種別のいずれかの種別と、前記システムに関する複数のマニュアルのうちで出力対象とするマニュアルと関連付ける情報であり、
前記制御部は、前記第2の情報に基づいて、指定された前記作業の種別と、特定した前記構成要素の属性と、指定された前記システムの属性との組み合わせに対応するマニュアルを特定する、ことを特徴とする付記1または2に記載のマニュアル処理装置。
(付記4)前記制御部は、前記第2の情報に基づいて、指定された前記システムの属性に関連付けられたマニュアルを特定する、ことを特徴とする付記3に記載のマニュアル処理装置。
(付記5)前記制御部は、前記第2の情報に基づいて、指定された前記作業の種別に関連付けられたマニュアルを特定する、ことを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載のマニュアル処理装置。
(付記6)前記制御部は、前記第2の情報に基づいて、特定した前記構成要素の属性に関連付けられたマニュアルを特定する、ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載のマニュアル処理装置。
(付記7)前記第1の情報は、システムと、前記システムに関する複数の作業の種別のいずれかの種別と、前記いずれかの種別の作業によって構築された前記システムに含まれる構成要素の属性とを関連付ける情報であり、
前記制御部は、前記第1の情報を参照して、指定された前記種別の作業によって構築された、指定された前記システムに含まれる構成要素の属性を特定する、ことを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載のマニュアル処理装置。
(付記8)前記複数のマニュアルは、システムの構築に用いることが可能な構成要素ごとの1以上のマニュアルに基づいて生成される、ことを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載のマニュアル処理装置。
(付記9)前記構成要素は、前記システムに含まれるハードウェアまたはソフトウェアである、ことを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載のマニュアル処理装置。
(付記10)作業対象のシステムと、前記システムに関する作業の種別との指定を受け付け、
システムに含まれる構成要素の属性を示す第1の情報に基づいて、指定された前記システムに含まれる構成要素の属性を特定し、
システムに含まれる構成要素の属性と、前記システムに関する複数の作業の種別のいずれかの種別と、前記システムに関する複数のマニュアルのうちで出力対象とするマニュアルとを関連付けた第2の情報に基づいて、指定された前記作業の種別と、特定した前記構成要素の属性との組み合わせに対して関連付けられたマニュアルを特定し、
特定した前記マニュアルに関する情報を出力する、
ことを特徴とするマニュアル処理システム。
(付記11)コンピュータが、
作業対象のシステムと、前記システムに関する作業の種別との指定を受け付け、
システムに含まれる構成要素の属性を示す第1の情報に基づいて、指定された前記システムに含まれる構成要素の属性を特定し、
システムに含まれる構成要素の属性と、前記システムに関する複数の作業の種別のいずれかの種別と、前記システムに関する複数のマニュアルのうちで出力対象とするマニュアルとを関連付けた第2の情報に基づいて、指定された前記作業の種別と、特定した前記構成要素の属性との組み合わせに対して関連付けられたマニュアルを特定し、
特定した前記マニュアルに関する情報を出力する、
処理を実行することを特徴とするマニュアル処理方法。