JP2020020750A - 電波伝搬推定装置および電波伝搬推定方法 - Google Patents

電波伝搬推定装置および電波伝搬推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電波伝搬特性の推定精度を向上できる電波伝搬推定装置および電波伝搬推定方法を提供する。【解決手段】電波伝搬推定装置は、電波伝搬の障害となる物体を含むエリアの地図データと、当該エリアが含まれる実空間を電磁波によってスキャンして得られた点群データと、を位置合わせした結果に基づいて、物体の表面における点群データのばらつきを示す指標を決定する決定部と、決定した指標に基づいて、物体における電波の反射特性を推定する推定部と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、電波伝搬推定装置および電波伝搬推定方法に関する。
セルラ移動通信システムのような無線通信システムでは、基地局と移動局との間の電波伝搬特性を推定することによって、適切なセル設計が行われることがある。
例えば、複数の建物が含まれる屋外のエリアにおいて、基地局と移動局との間の電波伝搬特性を、建物の壁面等の反射面での電波の反射を考慮して幾何学計算により推定する技術が知られている。
特開2008−270875号公報
しかしながら、上述した技術を含む現状の電波伝搬推定技術においては、例えば、建物の壁面等の構造(例えば、壁面の凹凸)が、反射する電波の反射特性に与える影響を考慮した推定について検討が不十分である。そのため、得られる電波伝搬の推定精度が不十分な場合がある。
本開示は、電波伝搬特性の推定精度を向上することを目的の一つとする。
本開示の一態様に係る電波伝搬推定装置は、電波伝搬の障害となる物体を含むエリアの地図データと、前記エリアが含まれる実空間を電磁波によってスキャンして得られた点群データと、を位置合わせした結果に基づいて、前記物体の表面における前記点群データのばらつきを示す指標を決定する決定部と、前記指標に基づいて、前記物体における電波の反射特性を推定する推定部と、を備える。
本開示の一態様に係る電波伝搬推定方法は、電波伝搬の障害となる物体を含むエリアの地図データと、前記エリアが含まれる実空間を電磁波によってスキャンして得られた点群データと、を位置合わせした結果に基づいて、前記物体の表面における前記点群データのばらつきを示す指標を決定し、前記指標に基づいて、前記物体における電波の反射特性を推定する。
本開示の一態様によれば、電波伝搬特性の推定精度を向上できる。
一実施の形態に係る電波伝搬推定装置の構成例を示すブロック図である。 一実施の形態に係る推定エリアの地図の一例を示す図である。 一実施の形態に係る推定エリアの点群データの一例を示す図である。 一実施の形態に係る位置合わせ後の推定エリアの点群データの一例を示す図である。 一実施の形態に係る面粗さ係数の決定に用いる点の選択処理の一例を示す図である。 一実施の形態に係る面粗さ係数の決定処理の一例を示す図である。 壁面において反射するレイの一例を示す図である。 壁面において反射するレイの角度の一例を示す図である。 一実施の形態における電波伝搬推定装置の推定処理の流れを示すフローチャートである。 本開示に係る電波伝搬推定装置のハードウェア構成の例を示す図である。
以下、本開示の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<電波伝搬推定装置の構成例>
図1は、本実施の形態に係る電波伝搬推定装置10の構成例を示すブロック図である。図1に示す電波伝搬推定装置10は、例えば、屋外エリアにおける、電波の送信点と電波の受信点との間の電波伝搬特性を推定する。例えば、送信点とは、設置された基地局の位置、または、基地局を設置する候補となる位置を示し、受信点とは、移動局(例えば、ユーザ端末)が存在する位置を示す。なお、電波伝搬特性は、「伝搬特性」と略称することがある。また、伝搬特性の推定を行う対象のエリアは、推定エリアと記載されることがある。
また、図1には、電波伝搬推定装置10と接続し、電波伝搬推定装置10へデータを出力する地図データベース(DB:database)20と点群DB30とが示される。
地図DB20には、例えば、地図データが蓄積される。例えば、地図データには、少なくとも推定エリアを含むエリア内の物体の底面および外周面(表面)の位置、物体の底面積および/または構造物の高さといった都市構造に関連するデータが含まれる。なお、以下では、エリア内の物体が建物である例を説明するが、本開示はこれに限定されない。例えば、エリア内の物体は、電波伝搬の障害となる物体であり、塀、道路標識および案内板などの構造物、または、街路樹などであってよい。
なお、地図データおよび地図DBは、それぞれ、建物データおよび建物DBと記載されてよい。
地図データに含まれる物体の外周面の位置は、例えば、エリア内における物体の表面形状を規定する線分によって表されてよい。
点群DB30には、例えば、点群データが蓄積される。点群データは、少なくとも推定エリアを含むエリアの実空間をでレーザによってスキャンし、建物からのレーザの反射を測定することによって得られる、レーザの反射点を示す。例えば、レーザスキャンを行う装置を搭載した車両が、エリア内を走行し、点群データを取得する。なお、点群データを取得する方法は、これに限定されない。例えば、3次元レーザスキャナを用いて点群データが取得されてもよいし、電磁波によってスキャンが行われてもよい。
電波伝搬推定装置10は、例えば、係数決定部101および推定部102を有する。
係数決定部101は、地図DB20から地図データを取得し、点群DB30から点群データを取得する。なお、取得する地図データのエリアおよび点群データのエリアには、少なくとも、推定エリアが含まれていればよい。
なお、係数決定部101は、例えば、地図データおよび/または点群データの一部または全てを記憶していてもよい。この場合、係数決定部101は、「記憶部」の一例と捉えてもよい。係数決定部101が、地図データの全てを記憶している場合、地図DB20は、省略されてよい。係数決定部101が、点群データの全てを記憶している場合、点群DB30は、省略されてよい。
係数決定部101は、地図データが示す建物の外周面(壁面)の位置と、点群データとの位置合わせを行う。点群データの位置合わせの対象は、1つ以上の建物の壁面であってよい。位置合わせの処理は、レジストレーション処理、アラインメント処理、または、マッチング処理と言い換えてよい。地図データと点群データとの位置合わせの一例は、後述する。
係数決定部101は、位置合わせ後の建物の壁面の位置と、点群データとを用いて、建物の壁面における点群データのばらつきを示す指標を決定する。なお、建物の壁面における点群データのばらつきを示す指標は、「面粗さ係数」と記載されることがある。ここで、「点群データのばらつき」は、建物の壁面における粗さに限らず、建物の構造に由来する凹凸によっても生じ得る。そのため、「面粗さ係数」は、建物の壁面(別言すると、表面)の粗さ、および、建物の構造に由来する凹凸の一方又は双方を示すと捉えてもよい。面粗さ係数の決定方法の一例は、後述する。
係数決定部101は、建物の壁面と対応付けられた面粗さ係数を、推定部102へ出力する。
推定部102は、例えば伝搬特性の推定を実施するユーザが図示しない操作部を操作して入力する推定エリアを示す情報を取得し、推定エリアの地図データおよび推定エリアに含まれる建物の壁面と対応づけられた面粗さ係数を取得する。
推定部102は、例えば、ユーザが操作部を操作して入力する送信点の情報を取得し、推定エリア内に送信点を設定する。送信点は、例えば、屋外の基地局の設置候補となる位置を示し、3次元座標によって表される。
推定部102は、ユーザが操作部を操作して入力する受信点の情報を取得し、推定エリア内に受信点を設定する。受信点は、例えば、屋外または建物の内部に存在する移動局の位置を示し、3次元座標によって表される。
推定部102は、伝搬特性の推定に用いる推定パラメータを設定する。例えば、推定パラメータには、伝搬特性の推定対象とする電波の周波数が含まれる。
推定部102は、第1の推定法を用いて、送信点と受信点との間の伝搬特性を推定する。例えば、第1の推定法は、推定エリアの地図データから得られる推定エリア内の建物等の物体の情報に基づくレイトレーシング法であってよい。
「レイトレーシング」を用いた伝搬特性の推定では、例えば、推定エリアの地理的及び構造的な環境を再現したシステムモデルにおいて、電波を表すレイが送信点から出射される。送信点から出射されたレイは、システムモデルにおける構造物などによって反射、回折、又は、透過して受信点に到達する。受信点に到達したレイの情報から、システムモデルにおける送信点と受信点との間の伝搬特性が推定される。
例えば、受信点では、レイの受信特性を示す情報、例えば、伝搬損失(又は、受信レベル)、遅延プロファイル、到来角度プロファイルなどが得られる。得られた情報を用いて、入射点に到達したレイの伝搬損失、伝搬遅延(又は、遅延スプレッド)、及び/又は、到来角度(又は、角度スプレッド)が推定される。
推定部102は、レイの受信特性を推定する場合に、建物の壁面での反射における伝搬損失(又は、受信レベル)を、該当する壁面に対応づけられた面粗さ係数を用いて推定する。面粗さ係数を用いた伝搬損失の推定方法の例については後述する。
推定部102は、送信点と受信点との間の伝搬特性を出力する。
なお、係数決定部101は、伝搬特性を推定する前に、予め面粗さ係数を決定してよい。その場合、係数決定部101は、予め決定した面粗さ係数を記憶していてもよい。あるいは、係数決定部101は、面粗さ係数を外部の記憶装置(例えば、地図DB20)に出力してもよい。予め決定された面粗さ係数が係数決定部101または外部の記憶装置に記憶されることによって、推定部102は、伝搬特性を推定する場合に、記憶された面粗さ係数を読み出すことができるため、伝搬特性の推定を効率よく行うことができる。
なお、ユーザが情報を入力する操作部は、電波伝搬推定装置10に含まれていてもよい。あるいは、電波伝搬推定装置10は、ユーザが外部の装置(例えば、PC(Personal Computer)およびスマートフォンなどの端末)の操作部を介して入力した情報を取得してもよい。
<地図データと点群データとの位置合わせの例>
次に、地図データと点群データとの位置合わせの一例を説明する。
図2は、本実施の形態に係る推定エリアの一例を示す図である。図2には、地図データから得られる、平面視した推定エリアが示される。
なお、図2には、推定エリアの3次元空間を規定する、X軸、Y軸およびZ軸が示される。また、図2は、推定エリア内の建物B1〜建物B8の壁面の位置が示されたX−Y平面を示すが、地図データには、建物の高さ(Z軸方向の長さ)を含む3次元の物体の情報が含まれてよい。
図3は、本実施の形態に係る推定エリアの点群データの一例を示す図である。図3には、平面視した推定エリアの点群データが示される。
なお、図3には、図2に示した推定エリアが、破線を用いて重畳されて示される。また、図3には、点群データの3次元空間を規定する、X軸、Y軸およびZ軸が示される。X軸、Y軸およびZ軸が規定する3次元空間と、図2に示したX軸、Y軸およびZ軸が規定する3次元空間とは、一致していてもよいし、一致していなくてもよい。また、図3は、推定エリア内のX−Y平面における点群データを示すが、推定エリアの点群データには、高さ方向(Z軸方向)を含む3次元空間の点群データが含まれていてもよい。
上述したように、点群データに含まれる点は、レーザスキャンによって得られる建物の反射点である。ただし、点群データには、どの建物の反射点であるかの情報が含まれない。そのため、係数決定部101は、推定エリアにおける、建物の壁面の位置と、点群データとの位置合わせを行う。
例えば、係数決定部101は、所定のアルゴリズムを適用して、地図データが示す建物の壁面の位置と、点群データとの位置合わせを行う。例えば、所定のアルゴリズムは、複数の点を含む点群に対するパターンマッチングの手法の1つであるICP(Iterative Closest Point)アルゴリズムであってよい。
なお、係数決定部101は、ICPアルゴリズムを適用して位置合わせを行う場合、地図データおよび/または点群データに対して前処理を行ってよい。例えば、係数決定部101は、地図データが示す建物の壁面を規定する線分に対してサンプリングを行い、地図データを点の集合(点群)へ変換してよい。また、係数決定部101は、点群データに対して、一部の点を間引く処理(ダウンサンプリング処理)を行ってよい。あるいは、係数決定部101は、点群データおよび/またはサンプリング後の地図データに対して、補完処理を行ってよい。
係数決定部101は、ICPアルゴリズムを適用することにより、点群データを建物の壁面の位置に合わせるための、3次元空間における点群データの移動量および/または回転量を推定する。そして、係数決定部101は、推定した移動量および/または推定した回転量に基づいて、点群データを移動および/または回転させ、点群データを建物の壁面の位置に合わせる。
図4は、本実施の形態に係る位置合わせ後の推定エリアの点群データの一例を示す図である。
位置合わせによって、図4では、点群データが、図3と比較して、地図データが示す建物の壁面の位置に合致している。
<面粗さ係数の決定方法の例>
次に、位置合わせ後の建物の壁面の位置と点群データとを用いた面粗さ係数の決定方法の一例を説明する。以下では、1つの建物の1つの壁面における面粗さ係数の決定方法を説明する。
係数決定部101は、位置合わせ後の建物の壁面と点群データとの位置関係に基づいて、壁面の面粗さ係数の決定に用いる点を選択する。
図5Aは、本実施の形態に係る面粗さ係数の決定に用いる点の選択処理の一例を示す図である。図5Aには、建物Bの壁面の位置と壁面の近傍に位置合わせされた点群データとが示される。
係数決定部101は、例えば、建物Bの壁面UのY軸方向の長さLのうち、中央部分のPパーセントに相当する範囲に含まれ、かつ、壁面Uからの距離がD以内の範囲に含まれる点を選択する。選択された点は、近傍点群、または、推定対象点群と記載されることがある。
なお、図示は省略するが、係数決定部101は、上述したY軸方向における近傍点群の範囲の設定に併せて、建物Bの壁面UのZ軸方向の長さ(高さ)のうち、中央部分のPパーセントに相当する範囲を近傍点群の範囲に設定してもよい。あるいは、係数決定部101は、壁面Uの面積Sのうち、中央部分のPパーセントに相当する範囲を近傍点群の範囲に設定してもよい。
図5Aに示す範囲Ruは、係数決定部101が点を選択する範囲を示し、範囲Ruに含まれる点が、近傍点群を示す。
次に、係数決定部101は、近傍点群に基づいて、面粗さ係数を決定する。
図5Bは、本実施の形態に係る面粗さ係数の決定処理の一例を示す図である。図5Bには、図5A示した壁面Uと、範囲Ruと、範囲Ruに含まれる点(近傍点群)が示される。
係数決定部101は、近傍点群の成す面Vを推定する。面Vは、例えば、近傍点群を近似した基準面を示す。例えば、面Vの推定には、主成分分析(PCA:Principal Component Analysis)が用いられてよい。あるいは、面Vの推定には、他のモデリング手法、または、フィッティング手法が用いられてよい。
係数決定部101は、近傍点群に含まれる各点と推定した面Vとのそれぞれの距離を決定する。例えば、3次元空間の直交座標系において、近傍点群に含まれる点pの座標が、(x,y,z)と表され、面Vの法線方向の単位ベクトルが、(a,b,c)と表され、面Vの原点からの距離がdと表される場合、面Vと点pとの距離dは、d=|ax+by+cz−d|と表される。3次元空間の座標系は、例えば、図5Aに示されるX軸、Y軸およびZ軸によって規定される。係数決定部101は、近傍点群に含まれる各点に対して決定した距離dを用いて、距離dの標準偏差を決定する。近傍点群と推定した面Vとの距離dの標準偏差が、面粗さ係数に相当する。
上記のように、係数決定部101は、面粗さ係数を決定し、建物Bの壁面Uに対応付けた面粗さ係数を、推定部102へ出力する。
係数決定部101は、建物Bの壁面Uと異なる壁面における面粗さ係数を決定してよい。また、係数決定部101は、壁面Uにおいて決定した面粗さ係数を、建物Bの壁面Uと異なる壁面における面粗さ係数と同等に扱ってよい。例えば、建物Bの複数の壁面が互いに同一の表面の粗さを有する場合、1つの壁面において決定した面粗さ係数が他の壁面における面粗さ係数と同等に扱われてよい。
なお、係数決定部101は、近傍点群の数が閾値以下の場合には、面粗さ係数の精度が低下する可能性があるため、面粗さ係数を決定しなくてよい。面粗さ係数を決定しない場合、面粗さ係数の既定値が、壁面に対応付けられてよい。
上述したように、係数決定部101は、建物Bの壁面Uの中央部分の点群データを面粗さ係数の決定に用いる。中央部分の点群データを面粗さ係数の決定に用いることにより、面粗さ係数の精度低下の要因となり得る壁面Uの端部の点群データを除外できるため、面粗さ係数の精度を向上できる。
なお、上述では、建物Bの壁面Uが平面である例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、建物の壁面が曲面形状を有してもよい。曲面形状を有する壁面の中央部分は、壁面全体の面積に対して、高さ方向における上端および下端の所定の割合を除外した部分であってよい。あるいは、曲面形状を有する壁面の中央部分は、建物を所定の方向から側面視した場合の平面における中心からの所定の距離範囲であってよい。例えば、所定の方向とは、外周面の反射点からの法線方向に沿った方向であってよい。
<面粗さ係数を用いた伝搬損失の推定方法の例>
次に、面粗さ係数を用いた伝搬損失の推定方法の一例を説明する。
図6Aは、壁面Uにおいて反射するレイの一例を示す図である。図6Aには、点P1から出射され、壁面Uにおいて反射し、点P2に到達するレイが示される。壁面Uの比誘電率は、Δεで表され、壁面Uの導電率は、σで表される。
以下では、波長λを有する電波が、図6Aに示すレイに沿って点P1から点P2に伝搬した場合の点P2における受信レベルの算出例を説明する。
図6Aに示すレイの、点P2における受信レベルEは、式(1)によって表される。
Figure 2020020750
式(1)のsは、点P1から点P2までの延べ距離を示し、kは波数を示す。例えば、kは、伝搬特性の推定対象である電波の波長λを用いて、k=2π/λと表される。また、jは虚数単位を示す。
また、式(1)のRは、壁面Uにおける電波の反射特性を示す反射係数である。反射係数Rは、図6Aに示す角度θの関数によって示される。例えば、点P1から壁面Uに入射する入射波が水平偏波である場合の反射係数Rは、式(2)によって表される。点P1から壁面Uに入射する入射波が垂直偏波である場合の反射係数Rは、式(3)によって表される。
Figure 2020020750
Figure 2020020750
式(2)および式(3)のεは、壁面Uの複素誘電率を示す。例えば、複素誘電率εは、壁面Uの比誘電率Δεと、壁面Uの導電率σと、波長λとを用いて、式(4)によって表される。
Figure 2020020750
式(2)および式(3)のρは、例えば、式(5)によって表される。
Figure 2020020750
式(5)のθinは、壁面Uに対するレイの角度を示す。図6Bは、壁面Uにおいて反射するレイの角度の一例を示す図である。図6Bに示すように、θinは、壁面Uの法線ベクトルnに対してレイが成す角を示す。
式(5)のσは、壁面Uの面粗さ係数を示す。
上述したように、壁面Uの面粗さ係数σに基づいて、反射係数が推定される。推定部102は、レイトレーシング法を利用した伝搬特性の推定において、面粗さ係数に基づいて推定した反射係数を用いて、レイの受信レベルを推定する。面粗さ係数に基づいて決定した反射係数を用いて、レイの受信レベルを推定することにより、伝搬特性の推定精度が向上する。
なお、壁面の面粗さ係数に基づいて推定される反射係数は、「実効反射係数」と記載されることがある。
<推定処理の動作例>
次に、電波伝搬推定装置10の推定処理の流れを説明する。図7は、本実施の形態における電波伝搬推定装置10の推定処理の流れを示すフローチャートである。図7に示すフローチャートは、例えば、ユーザから伝搬特性の推定処理を開始する指示を取得した場合に開始される。
係数決定部101は、伝搬特性の推定を行う推定エリアの地図データを取得する(S11)。
係数決定部101は、伝搬特性の推定を行う推定エリアの点群データを取得する(S12)。
なお、S11とS12は、処理の順序が入れ替えられてもよいし、並列に実行されてもよい。
係数決定部101は、地図データと点群データとの位置合わせを行う(S13)。
係数決定部101は、位置合わせした結果に基づいて、面粗さ係数を決定する(S14)。
推定部102は、伝搬特性の推定パラメータを設定する(S15)。推定パラメータには、伝搬特性の推定対象とする電波の周波数、推定エリア内の送信点、および、受信点の位置が含まれる。
次に、推定部102は、面粗さ係数に基づいて、反射係数を推定する(S16)。
そして、推定部102は、推定した反射係数を用いたレイトレーシング法によって、送信点と受信点との間の伝搬特性を推定する(S17)。そして、推定処理のフローは終了する。
なお、図7に示すフローチャートでは、S11〜S14の面粗さ係数を決定する処理と、S15〜S17の伝搬特性を推定する処理とが、一連の処理の流れに含まれる例が示されるが、本開示はこれに限定されない。面粗さ係数を決定する処理は、伝搬特性を推定する処理と独立して実行されてもよい。また、S11〜S14の面粗さ係数を決定する処理を実行する装置が、S15〜S17の伝搬特性を推定する処理を実行する装置と別の装置であってよい。
以上説明したように、本実施の形態では、電波伝搬推定装置10の係数決定部101は、電波伝搬の障害となる物体(例えば、建物)を含むエリアの地図データと、当該エリアが含まれる実空間を電磁波によってスキャンして得られた点群データと、を位置合わせした結果に基づいて、物体の表面における点群データのばらつきを示す指標(例えば、面粗さ係数)を決定する。そして、推定部102は、決定した指標に基づいて、物体における電波の反射特性(例えば、実効反射係数)を推定する。
この構成により、例えば、建物の壁面における電波の反射特性が、壁面の粗さを示す係数に基づいて推定できるため、電波伝搬特性の推定精度を向上できる。
例えば、従来のレイトレーシング法を用いた電波伝搬特性の推定において、建物の壁面における電波の反射特性を推定する場合に、上述の式(5)におけるρの値は、建物の壁面に関係無く、一定の値(例えば、ρ=1)に設定される。本実施の形態に係る電波伝搬推定装置10では、建物の壁面の粗さを示す面粗さ係数σがρの値に反映されるため、建物の壁面それぞれにおける反射特性の推定精度を向上できる。
なお、上述した実施の形態では、係数決定部101が、地図データと点群データとの位置合わせを行う例を説明したが、本開示はこれに限定されない。係数決定部101は、外部の装置が地図データと点群データとの位置合わせを行った結果を取得し、取得した位置合わせの結果に基づいて、面粗さ係数を決定してよい。
また、上述した実施の形態では、推定部102が、壁面の面粗さ係数に基づいて、壁面における反射係数を推定し、反射係数を用いて伝搬特性を推定する例を説明したが、本開示はこれに限定されない。推定部102が推定した反射係数を外部の装置に出力し、外部の装置が、反射係数を用いて伝搬特性を推定してよい。
以上、本開示の実施の形態について説明した。
(ハードウェア構成)
なお、上記実施の形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、本開示の一実施の形態における電波伝搬推定装置10などは、本開示の電波伝搬推定方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図8は、本開示の一実施の形態に係る電波伝搬推定装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の電波伝搬推定装置10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。電波伝搬推定装置のハードウェア構成は、図8に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
例えば、図8においてプロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサで実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法で、一以上のプロセッサで実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、一以上のチップで実装されてもよい。
電波伝搬推定装置10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、又は、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述の係数決定部101および推定部102などは、プロセッサ1001で実現されてもよい。また、必要なテーブルは、メモリ1002に記憶されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、電波伝搬推定装置10を構成する少なくとも一部の機能ブロックは、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、電波伝搬推定装置10は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
(適応システム)
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
(処理手順等)
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
(入出力された情報等の扱い)
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置に送信されてもよい。
(判定方法)
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
(ソフトウェア)
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
(情報、信号)
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
(パラメータ)
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的なものではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本明細書で明示的に開示したものと異なる場合もある。
(基地局)
基地局(無線基地局)は、1つまたは複数(例えば、3つ)の(セクタとも呼ばれる)セルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、および/または基地局サブシステムのカバレッジエリアの一部または全体を指す。さらに、「基地局」、「eNB」、「セル」、および「セクタ」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)、フェムトセル、スモールセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
(端末)
ユーザ端末は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、UE(User Equipment)、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
(用語の意味、解釈)
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
上記の各装置の構成における「部」を、「手段」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示の全体において、例えば、英語でのa, an, 及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含むものとする。
(態様のバリエーション等)
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本開示の一態様は、例えば、無線通信における電波伝搬特性の推定に有用である。
10 電波伝搬推定装置
101 係数決定部
102 推定部
20 地図データベース(DB)
30 点群データベース(DB)

Claims (7)

  1. 電波伝搬の障害となる物体を含むエリアの地図データと、前記エリアが含まれる実空間を電磁波によってスキャンして得られた点群データと、を位置合わせした結果に基づいて、前記物体の表面における前記点群データのばらつきを示す指標を決定する決定部と、
    前記指標に基づいて、前記物体における電波の反射特性を推定する推定部と、
    を備えた電波伝搬推定装置。
  2. 前記推定部は、推定した前記反射特性に基づいて、前記物体で反射した電波の受信特性を推定する、
    請求項1に記載の電波伝搬推定装置。
  3. 前記決定部は、前記表面の中央部分の点群データを前記指標の決定に用いる、
    請求項1又は2に記載の電波伝搬推定装置。
  4. 前記決定部は、前記点群データを近似する基準面を決定し、前記基準面に対する前記点群データのばらつきを決定する、
    請求項1又は2に記載の電波伝搬推定装置。
  5. 前記点群データは、3次元レーザスキャナによって得られたデータである、
    請求項1又は2に記載の電波伝搬推定装置。
  6. 前記点群データのばらつきは、前記物体の凹凸又は表面の粗さを示す、
    請求項1又は2に記載の電波伝搬推定装置。
  7. 電波伝搬の障害となる物体を含むエリアの地図データと、前記エリアが含まれる実空間を電磁波によってスキャンして得られた点群データと、を位置合わせした結果に基づいて、前記物体の表面における前記点群データのばらつきを示す指標を決定し、
    前記指標に基づいて、前記物体における電波の反射特性を推定する、
    電波伝搬推定方法。
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