JP2020019555A - 多層包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐ピンホール性、耐衝撃性等の機械的特性が高く、収容物を収容する袋状の部分を正確に開口することができる多層包装袋を提供する。【解決手段】複数のフィルム21、22に挟まれた空間層S2を含む前面部2と、複数のフィルム31、32に挟まれた空間層S2を含む背面部3とを備え、前面部2と背面部3とを重ねて辺縁部を熱接着して収容物を収容する収容空間を形成する多層包装袋1であって、前面部2に含まれるフィルム21、22と背面部3に含まれるフィルム31、32とを一体的に熱接着した接着部14と、両端が接着部14oL、14oRと隣り合って配置されて収容物を出し入れ可能な開口部15と、を備え、開口部15は、前面部2のフィルム21、22のみを接着して形成される前面接着部16と、背面部3のフィルム1、32のみを接着して形成される背面接着部17とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、複数のフィルムを重ね合わせて多重に形成された多層包装袋に関する。
例えば、特許文献1には、液体、半流動体、粉体等を包装する包装袋として、複数のフィルムを重ね合わせて構成される多重フィルムを袋状に形成した包装袋が開示される。この包装袋は、複数のフィルムを重ね合わせた多重フィルム同士が広範囲で被接合状態である。そして、複数のフィルムは被接合状態の領域において互いに摺動可能となっている。そのため、1枚のフィルムに小さな穴(ピンホール)が形成されても、他のフィルムが無傷である可能性が高い。また、1枚のフィルムが応力を受けても他のフィルムは滑って逃げることが可能である。そのため、多重フィルムで形成された包装袋は、耐ピンホール性、耐衝撃性等の機械的特性が高くなる。
特開2014−166869号公報
多重フィルムを袋状に形成した包装袋は、収納物を収納するための開口である収納口を備えている。収納口では複数のフィルムを重ね合わせた部分の開口であるため、物品を収納する空間とは異なる空間に物品を収納してしまう虞がある。例えば、最も外側のフィルムとその内側に重ねられたフィルムとの間に収納物が収納された場合、最も外側のフィルムにピンホールが形成されると、収納物が外部に漏出する。
本発明は、耐ピンホール性、耐衝撃性等の機械的特性が高く、収容物を収容する袋状の部分を正確に開口することができる多層包装袋を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の多層包装袋は、複数のフィルムと前記フィルムに挟まれた空間層とを含む前面部と、複数のフィルムと前記フィルムに挟まれた空間層とを含む背面部とを備え、前記前面部と前記背面部とを重ねて辺縁部を熱接着して形成される多層包装袋であって、前記前面部に含まれるフィルムと前記背面部に含まれるフィルムとを一体的に熱接着した接着部と、両端が前記接着部と隣り合って配置されて前記収容物を出し入れ可能な開口部と、備え、前記開口部は、前記前面部のフィルムのみを接着して形成される前面接着部と、前記背面部のフィルムのみを接着して形成される背面接着部と、を備える。
この構成によると、多層包装袋は、前面部および後面部は、複数枚のフィルムと、フィルムに挟まれた空間を有する。そして、開口部において、前面部のフィルムのみを接着した前面接着部と後面部のフィルムのみを接着した後面接着部とを備えるため、開口部を前後に開くとき常に、前面部と後面部の間の空間に開口を形成することができる。簡単な操作で収容物を収容する袋状の部分を開口することが可能である。
また、前面部及び後面部が複数のフィルムとフィルムに挟まれた空間層とを備えるため、外側のフィルムを針状の部材が貫通した場合であっても、内側のフィルムに針状の部材の先端が刺さりにくい角度になる場合がある。この場合、針状の部材の先端は、フィルムに挟まれた空間で止まり、内側のフィルムにピンホールが形成されにくい。すなわち、多層包装袋では、前面部及び後面部が、複数枚のフィルムとフィルムに挟まれた空間を有することで、耐ピンホール性が高くなる。
さらに、前面部及び後面部はフィルムに挟まれた空間を有する。すなわち、前面部及び後面部は広い空間でフィルム同士が分離している。そのため、外部からの衝撃等の力が作用した場合、作用した力は外側のフィルムから内側のフィルムに伝達されにくい。そのため、外側のフィルムが傷ついても、内側のフィルムは、保護される。すなわち、多層包装袋は、耐衝撃性が高くなる。
上記構成において、前記前面接着部は前記開口部の前記収容物を出し入れする方向と交差する方向における一部が接着されていてもよい。このように構成することで、接着の手間を省くことができる。
上記構成において、前記背面接着部は前記開口部の前記収容物を出し入れする方向と交差する方向における一部が接着されていもよい。このように構成することで、接着の手間を省くことができる。
上記構成において、前記前面接着部は前記開口部の前記収容物を出し入れする方向と交差する方向における一部を接着した前面部分接着部と、接着されない前面離間部とを備え、前記背面接着部は前記開口部の前記収容物を出し入れする方向と交差する方向における一部を接着した背面部分接着部と、接着されない背面離間部とを備え、前面側から見たときに、前記前面部分接着部と前記背面離間部及び前記前面離間部と前記背面部分接着部とが前後に重なる位置にそれぞれ配置されてもよい。このように構成することで、前面部分接着部の接着と後面部分接着部の接着を同時に行うことが可能である。
上記構成において、前記前面部分接着部及び前記背面部分接着部は、それぞれ複数個備えられていてもよい。このように構成することで、接着されていない部分の連続した長さを小さくすることができる。これにより、間違った空間を開口してしまう不具合を抑制できる。
上記構成において、前記前面部及び前記背面部は矩形状であり4つの辺のうち3つの辺には全長に亘って前記接着部が形成され、のこりの1つの辺には前記接着部が形成されるとともに中間部に前記開口部が形成されていてもよい。矩形の多層包装袋を簡単に製造することが可能である。
上記構成において、前記前面部及び前記背面部は一体的に形成されるとともに、折線で折り曲げることで矩形状に形成され、前記折線以外の3つ辺のうち2つの辺には全長に亘って前記接着部が形成され、のこりの1つの辺には前記接着部が形成されるとともに中間部に前記開口部が形成されていてもよい。このように構成することで、矩形の多層包装袋の接着工程を減らすことが可能である。
上記構成において、筒状に形成されたフィルムをさらに含み、筒状に形成されたフィルムの一部は前記前面部に含まれ、残りは前記背面部に含まれてもよい。このように構成することで、例えば筒状のフィルムを最内部に配置する場合、収納物の接着部からの漏れを抑制できる。筒状のフィルムを用いる場合、開いた部分だけを接着部を利用して接着するようにしてもよい。
上記構成において、前記接着部は、熱接着によって形成されてもよい。このようにすることで、簡単な作業で、密封性が高い接着部を形成することが可能である。なお、接着については、熱接着に限定されず、接着剤を用いた接着等、袋状の内部に収容する収容物が漏れにくい接着方法を広く採用できる。
本発明の多層包装袋によると、耐ピンホール性、耐衝撃性等の機械的特性が高く、収容物を収容する袋状の部分を正確に開口することができる。
本発明にかかる多層包装袋の一例の正面図である。 図1に示す多層包装袋のII-II線で切断した断面図である。 図1に示す多層包装袋のIII-III線で切断した断面図である。 熱接着装置で他包装袋の右辺を形成する状態を示す概略斜視図である。 熱接着装置で多層包装袋の上辺を形成する状態を示す概略斜視図である。 多層包装袋の内袋に収容物を収容する状態を示す斜視図である。 多層包装袋に注ぎ口を取り付ける状態を示す図である。 本発明にかかる多層包装袋の開口部の概略断面図である。 熱接着装置で多層包装袋の上辺を形成している状態を示す概略斜視図である。 図9に示す上辺を成形している状態を示す平面図である。 本発明にかかる多層包装袋の他の例の構成を示す概略斜視図である。 本発明にかかる多層包装袋の他の例の構成を示す概略斜視図である。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明にかかる多層包装袋の一例の正面図である。図2は、図1に示す多層包装袋のII-II線で切断した断面図である。図3は、図1に示す多層包装袋のIII-III線で切断した断面図である。以下の説明では、正面視を基準として、つまり、図1に示す多層包装袋1を基準として、上方向(図中Oと示す)、下方向(図中Uと示す)、左方向(図中Lと示す)及び右方向(図中Rと示す)を定義する。また、図1において、多層包装袋1は、紙面奥行き方向に前面部2と背面部3とが並んで配されている。図1に示す状態において紙面手前側を前面側(図2等でFと示す)とする。同じく図1に示す状態において紙面奥側を背面側(図2等でBと示す)とする。また、図3は、後述する開口部15の断面を示す図である。
図1、図2、図3に示すとおり、多層包装袋1は、前面部2と、背面部3とを備える。前面部2は、正面視長方形状であり、上下方向が長手方向である。前面部2は、前面外側フィルム21と、前面外側フィルム21よりも背面側に配置される前面内側フィルム22とを備える。また、背面部3は、前面部2と同様の長方形状である。すなわち、背面部3は、上下方向が長手方向である。背面部3は、背面外側フィルム31と、背面外側フィルム31よりも前面側に配置される背面内側フィルム32とを備える。詳細は後述するが、本実施形態において前面外側フィルム21と背面外側フィルム31とは、同じ材料である。また、前面内側フィルム22と背面内側フィルム32とは、同じ材料である。しかしながら、これに限定されない。
前面外側フィルム21と前面内側フィルム22との間、前面内側フィルム22と背面内側フィルム32との間、背面内側フィルム32と背面外側フィルム31との間の各々には、熱接着性樹脂層(不図示)が配されている。熱接着樹性脂層は、各フィルムに積層されて形成されていてもよい。この場合、フィルムを加熱及び加圧することで、互いに対向するフィルムに積層された熱接着性樹脂層が熱で融解して接着される。熱接着性樹脂層は、例えば、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)等を挙げることが可能である。熱接着性樹脂層は、例えば、数十μm〜百数十μm程度の厚みを有する材料である。熱接着性樹脂層の厚みは、収容物によって変化し、収容物が固形物の場合、液体の場合に比べて薄くすることが可能である。
前面部2及び背面部3を重ね、左辺11、右辺12及び下辺13をそれぞれ熱接着することで、接着部14が形成される。すなわち、前面外側フィルム21、前面内側フィルム22、背面内側フィルム32及び背面外側フィルム31が一体的に熱接着されて接着部14が形成される。なお、左辺11に形成される接着部14を接着部14L、右辺12に形成される接着部を接着部14R、下辺13に形成される接着部を接着部14Uとする。なお、図1では、接着部14を一点鎖線で示す。
図1、図3に示すように、多層包装袋1の上辺10には、左右両端から中央に向かって延びる接着部14が形成される。そして、左右の接着部14は、中間部(中央部)で離間している。接着部14が離間している部分が、多層包装袋1の開口部15である。なお、上辺10の接着部14を接着部14oとし、開口部15よりも左側を接着部14oLとし、右側を接着部14oRとする。そして、開口部15の前面部2側には、前面外側フィルム21と前面内側フィルム22とを熱接着により接着して形成される前面接着部16が形成される。また、開口部15の背面部3側には、背面外側フィルム31と背面内側フィルム32とを熱接着により接着して形成される背面接着部17が形成される。
図1に示すように、多層包装袋1では、下辺13に形成された接着部14Uの左右両端部は、左辺11に形成された接着部14Lの下端部及び右辺12に形成された接着部14Rの下端部とそれぞれ接続する。そして、上辺10の接着部14oLの左端部及び接着部14oRの右端部は、左辺11に形成された接着部14Lの上端及び右辺12に形成された接着部14Rの上端部とそれぞれ接続する。
図2に示すように、多層包装袋1は、前面外側フィルム21と背面外側フィルム31とを接着部14で接着することで形成される外袋101と、前面内側フィルム22と背面内側フィルム32とを接着部14で接着することで形成される内袋102と、を含む。内袋102は、外袋101の内部に配置されている。内袋102は、開口部15で収容物を出し入れ可能に開口する。なお、本実施形態の多層包装袋1において、前面外側フィルム21と背面外側フィルム31とは同じ材料で形成される。また、前面内側フィルム22と背面内側フィルム32とは同じ材料で形成される。
図2に示すように、多層包装袋1は、内袋102によって囲まれる収容空間S1と、外袋101と内袋102との間に設けられる空間層S2とを備える。多層包装袋1において、収容物は、内袋102、すなわち、収容空間S1の内部に収容される。なお、収容空間S1への収容物の収容手順及び空間層S2の詳細については後述する。
多層包装袋1を熱接着で接着する方法について図面を参照して説明する。図4は、熱接着装置で他包装袋の右辺を形成する状態を示す概略斜視図である。図5は、熱接着装置で多層包装袋の上辺を形成する状態を示す概略斜視図である。
図4に示すように、熱接着を行う熱接着装置は、一対の本体部Ha1と、一対のシールバーHa2とを備える。本体部Ha1は、対向して配置されるとともに、互いに他方に対して接近又は離間できる。なお、一対の本体部Ha1のうち、一方の本体部Ha1を固定とし、他方の本体部Ha1を一方の本体部Ha1に対して接近又は離間するようにしてもよい。
シールバーHa2は、一対の本体部Ha1それぞれに取り付けられる。シールバーHa2は、一対の本体部Ha1のそれぞれ対向する面に配置される。シールバーHa2は、棒状の部材であり、少なくとも、多層包装袋1の長辺よりも長い。熱接着装置には、加熱装置(不図示)が設けられている。加熱装置は、シールバーHa2を熱接着に必要な温度に昇温させる。そして、対向するシールバーHa2で重ねて配置された複数のフィルムを挟み、加熱しつつ圧力を加える(加圧する)。これにより、フィルム同士を接着した接着部14が形成される。
この熱接着装置を用いて、多層包装袋1を製造する手順について説明する。まず、図4に示すように、前面外側フィルム21、前面内側フィルム22、背面内側フィルム32及び背面外側フィルム31を重ねて配置する。左辺11、右辺12及び下辺13をそれぞれ昇温されたシールバーHa2で挟む(図4は、右辺12を示している)。これにより、前面外側フィルム21、前面内側フィルム22、背面内側フィルム32及び背面外側フィルム31が一体的に接着された接着部14L、接着部14R及び接着部14Uが形成される。なお、下辺13の接着部14Uの左右両端部と、左辺11の接着部14L及び右辺12の接着部14Rの下端部とは、接続している。これにより、多層包装袋1の左辺11と下辺13及び右辺12と下辺13とで形成される角部の密閉性を確保できる。
図5に示すように、上辺10において、中央部の開口部15となる部分の前面内側フィルム22と背面内側フィルム32との間に、受け部材Ha3を配置する。そして、受け部材Ha3を配置した状態で、シールバーHa2で挟んで熱接着を行う。このとき、受け部材Ha3が配置されている部分の左右に隣接する部分は、それぞれ接着部14oL及び接着部14oRが形成される。そして、左側の接着部14oLの左端部は、左辺11の接着部14Lの上端部と接続する。同様に、右側の接着部14oRの右端部は、右辺12の接着部14Rの上端部と接続する。これにより、多層包装袋1の四隅の角部の気密性及び水密性が確保される。
開口部15となる部分において、前面F側のシールバーHa2からの熱は、前面外側フィルム21及び前面内側フィルム22に伝達される。これにより、前面外側フィルム21と前面内側フィルム22とが熱接着されて前面接着部16が形成される。また、背面B側のシールバーHa2からの熱は、背面外側フィルム31及び前面内側フィルム22に伝達される。これにより、背面外側フィルム31と背面内側フィルム32とが熱接着されて背面接着部17が形成される。
また、上辺10の開口部15となる部分において、前面内側フィルム22と背面内側フィルム32との間に受け部材Ha3が配置されている。そのため、シールバーHa2で上辺10を熱接着したときに、開口部15となる部分において、前面内側フィルム22と背面内側フィルム32とが接着されない。これにより、開口部15収容空間S1を開口するが、空間層S2を開口しない。なお、受け部材Ha3は、前面内側フィルム22及び背面内側フィルム32に加えられた熱を、外部に排出できる構成であってもよいし、前面内側フィルム22及び背面内側フィルム32が溶着されにくい表面構造形状を有するものであってもよい。
また、開口部15となる部分において、前面外側フィルム21と前面内側フィルム22との接触部分及び背面外側フィルム31と背面内側フィルム32との接触部分には、熱接着される樹脂を配置し、前面内側フィルム22と背面内側フィルムとのそれぞれ対向する部分の熱接着性樹脂層を配置しないようにする。このように構成することで、シールバーHa2で熱接着するだけで、開口部15において、前面外側フィルム21と前面内側フィルム22及び背面外側フィルム31と背面内側フィルム32とは熱接着され、前面内側フィルム22と背面内側フィルム32とは熱接着されにくい。すなわち、この構成とすることで、受け部材Ha3を配置することなく開口部15を成形できる。
多層包装袋1は、以上のように製造される。多層包装袋1は、長方形状の周囲のうち、開口部15が開き、他の部分が閉じた袋状になっている。これにより、収容空間S1は開口部15で開口し、収容空間S1の前後には空間層S2が形成される。多層包装袋1において、収容物は、収容空間S1に収容される。多層包装袋1の内部に収容される収容物は、例えば、液体、半流動体、粉体等である。多層包装袋1では、接着部14で開口部15を除く四辺が連続して接着されているため、収容物は外部に漏れにくい。
多層包装袋1では、外袋101と内袋102との間に、空間層S2が形成される。そのため、外袋101と内袋102とは、相対的に異なる角度になっている場合が多い。この状態で、外袋101に針状の部材が刺さった場合、針状の部材の先端が内袋102に突き刺さりにくい角度になる場合がある。この場合、針状の部材の先端は、空間層S2で止まり内袋102にピーンホールが形成されにくい。すなわち、多層包装袋1は、空間層S2を持つことで、耐ピンホール性が高くなる。また、多層包装袋1は広い範囲で外袋101と内袋102とが分離している。そのため、外部からの衝撃等の力が作用した場合、作用した力は空間層S2で緩和されて内袋102に伝わりにくい。例えば、外袋101が破損した場合でも、内袋102が破損しにくい。すなわち、多層包装袋1は、耐衝撃性が高くなる。
上述のとおり、外袋101は、外部からの衝撃や異物の接触等によって破損するおそれがある。そのため、外袋101は、衝撃、摩擦、異物の衝突による破損等を抑制できるような機械的特性が高い材料を用いることが好ましい。外袋101を構成する前面外側フィルム21及び背面外側フィルム31は、例えば、無延伸ナイロンフィルムとポリエチレンフィルムとをドライラミネート層(接着層)で接着したフィルム、延伸ナイロンフィルムとポリエチレンフィルムとをドライラミネート層(接着層)で接着したフィルム、ポリエチレンテレフタレートと延伸ナイロンフィルムと直鎖状低密度ポリエチレンとの各々の材料をドライラミネート層(接着層)で接着したフィルム等を挙げることができる。なお、これら以外のフィルムを用いることも可能である。なお、本実施形態では、複数の層を接着層で接着した積層フィルムを用いているが、これに限定されない。耐衝撃性、耐摩耗性、耐ピンホール性等の機械特性を有するとともに、内袋102との摩擦が低減される材料であれば、単層のフィルムであってもよい。
多層包装袋1では、内袋102の内部の収容空間S1に収容物が収容される。そのため、内袋102を構成する前面内側フィルム22及び背面内側フィルム32は、収容物と化学反応したり、収容物を吸収したりしない材料で形成されていることが好ましい。前面内側フィルム22及び背面内側フィルム32は、例えば、ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等で形成されたフィルムを挙げることができる。なお、これ以外のフィルムを用いてもよい。例えば、それ自体、化学的に安定した材料を広く採用することができる。
さらに言うと、内袋102の少なくとも収容物と接触する部分、すなわち、前面内側フィルム22及び背面内側フィルム32の少なくとも内面が、収容物と反応したり、収容物を吸収したりしにくい材料であることが好ましい。
そして、多層包装袋1において、収容空間S1に収容物を入れた状態で移動させると、外袋101と内袋102との間に摩擦が生じる。多層包装袋1は、この摩擦によって、外袋101及び内袋102の破損を抑制するため、前面外側フィルム21の内面と前面内側フィルム22の外面、及び、背面外側フィルム31の内面と背面内側フィルム32の外面との摩擦が小さい材料で形成されていることが好ましい。
この多層包装袋1は、この状態で使用者に提供される場合もあるし、内部に収容物を収容し開口部15を閉じて提供される場合もある。さらに、多層包装袋1は、開口部15に後述する注ぎ口18を取り付けて使用者に提供される場合もある。次に、多層包装袋1の内部に、収容物を収容する手順について説明する。
図6は、多層包装袋の内袋に収容物を収容する状態を示す斜視図である。収容物を収容する装置は、一対の吸盤Vccと、収容物を充填するためのノズルNzを備える。図6に示すように、多層包装袋1は、開口部15を上にした状態で収容物を収容する装置に供給される。そして、前面外側フィルム21及び背面外側フィルム31それぞれの開口部15と前後に重なる部分に、前後から一対の吸盤Vccをそれぞれ接触させる。一対の吸盤Vccは、それぞれ、前面外側フィルム21の前面側及び背面外側フィルム31の背面側を吸引する。開口部15では、前面外側フィルム21は、前面接着部16を介して前面内側フィルム22と接続されている。また、背面外側フィルム31は、背面接着部17を介して背面内側フィルム32と接続されている。
そのため、一対の吸盤Vccを前後方向に互いに反対向きに移動させると、開口部15は開口する。詳しく説明すると、吸盤Vccに吸引されることで、前面外側フィルム21及び背面外側フィルム31は吸盤Vccに保持される。そして、一対の吸盤Vccを前後に離間させることで、吸盤Vccは前面外側フィルム21を前方に及び背面外側フィルム31を後方にそれぞれ引っ張る。このとき、前面内側フィルム22は前面接着部16を介して前面外側フィルム21に前方に引っ張られる。また、背面内側フィルム32は、背面接着部17を介して背面外側フィルム31に後方に引っ張られる。これにより、開口部15は開かれる。
例えば、多層包装袋1に収容物を充填する場合、図6に示すように、開口部15にノズルNzを挿入する。そして、ノズルNzから収容物を多層包装袋1に充填する。これにより、多層包装袋1の内袋102の内部の収容空間S1に、収容物を充填することが可能である。そして、多層包装袋1では、内部に収容物を充填した後に、開口部15を閉じる。このとき、開口部15を閉じる方法としては、熱接着であってもよいし、接着剤を用いた接着であってもよい。
また、収容物を充填するかわりに、注ぎ口18を取り付ける場合もある。図7は、多層包装袋に注ぎ口を取り付ける状態を示す図である。図7に示すように、一対の吸盤Vccで開いた開口部15に注ぎ口18の筒部を挿入する。そして、開口部15の前面内側フィルム22及び背面内側フィルム32と注ぎ口18とを接着することで、開口部15に注ぎ口18を取り付けることができる。なお、注ぎ口18と前面内側フィルム22及び背面内側フィルム32との接着は、接着剤による接着を挙げることができるが、これに限定されない。開口部15から注ぎ口18が離脱しにくい固定方法を広く採用することができる。注ぎ口18を取り付けた後、多層包装袋1を使用者に提供してもよいし、注ぎ口18から収容物を内袋102内に注入してもよい。収容物を注入した後には、注ぎ口18には、未開封を確認可能なキャップが取り付けられてもよい。
本発明にかかる多層包装袋1は、開口部15を前面外側フィルム21及び背面外側フィルム31を開くことで、内袋102の収容空間S1を開くことが可能である。そのため、前面外側フィルム21と前面内側フィルム22との間の空間層S2、または、背面外側フィルム31と背面内側フィルム32との間の空間層S2に収容物を収容してしまったり、注ぎ口18を取り付けてしまったりする不具合を予防できる。
これにより、多層包装袋1の間違った空間に収容物を収容してしまうことによる耐ピンホール性や耐衝撃性が低下するのを抑制できる。また、内袋102に収容物を正確に収容できるため、収容物の劣化や漏れを抑制できる。
<第2実施形態>
本発明にかかる多層包装袋の他の例について図面を参照して説明する。図8は、本発明にかかる多層包装袋の開口部の概略断面図である。図8に示すように、多層包装袋1bは、開口部15b、前面接着部16b及び背面接着部17bが、それぞれ、開口部15、前面接着部16及び背面接着部17と異なる以外、第1実施形態の多層包装袋1と同じ構成である。そのため、多層包装袋1bの多層包装袋1と実質上同じ部分には同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
図8に示すように、多層包装袋1bの開口部15bには、前面接着部16bと背面接着部17bとが備えられる。前面接着部16bは、前面部分接着部161と、前面離間部162とを備える。前面部分接着部161は、前面外側フィルム21と前面内側フィルム22とを接着している部分であり、開口部15bの横方向の長さよりも短い。また、前面離間部162は、前面外側フィルム21と前面内側フィルム22とが接着されていない部分である。そして、図8に示すように、前面接着部16bは、前面部分接着部161を2個備えており、一つの前面部分接着部161は開口部15bの右側の端部に配置されて右側の接着部14oRと接続している。そして、もう一つの前面部分接着部161は、前面離間部162を挟んで前面部分接着部161の左側に配置される。さらに、その左側は、前面離間部162が設けられる。前面離間部162は、左側の接着部14oLと隣接する。
背面接着部17bは、背面部分接着部171と、背面離間部172とを備える。背面部分接着部171は、背面外側フィルム31と背面内側フィルム32とを接着している部分であり、開口部15bの横方向の長さよりも短い。また、背面離間部172は、背面外側フィルム31と背面内側フィルム32とが接着されていない部分である。そして、図8に示すように、背面接着部17bは、背面部分接着部171を2個備えており、一つの背面部分接着部171は開口部15bの左側の端部に配置されて左側の接着部14oLと接続している。そして、もう一つの背面部分接着部171は、背面離間部172を挟んで背面部分接着部171の右側に配置される。さらに、その右側は、背面離間部172が設けられる。背面離間部172は、右側の接着部14oRと隣接する。
そして図8に示すように、多層包装袋1bを前面側から見たとき、前面部分接着部161と背面離間部172とが前後に重なる。また、同様に、前面離間部162と背面部分接着部171とが前後に重なる。
前面接着部16b及び背面接着部17bを備えた多層包装袋1bであっても、吸盤Vccで開口部15bを開くときに、内袋102を開くことが可能である。次に、多層包装袋1bの製造について新たな図面を参照して説明する。図9は、熱接着装置で多層包装袋の上辺を形成している状態を示す概略斜視図である。図10は、図9に示す上辺を成形している状態を示す平面図である。
図9に示す熱接着装置は、多層包装袋1bの上辺10の熱接着を行う。これ以外の左辺11、右辺12及び下辺13の熱接着は、図4に示す熱接着装置を用いる。多層包装袋1bの上辺10を形成する場合、上辺10の左右中間部分に開口部15bを形成する。熱接着装置は、本体部Hb1と、シールバーHb2と、ポイントシールバーHb3とを備える。本体部Hb1は、対向して配置されるとともに、互いに他方に対して接近又は離間できる。なお、一対の本体部Hb1のうち、一方の本体部Hb1を固定とし、他方の本体部Hb1を一方の本体部Hb1に対して接近又は離間するようにしてもよい。
シールバーHb2は、一対の本体部Hb1に取り付けられている。シールバーHb2は、一対の本体部Hb1各々の対向する面に配置される。シールバーHb2は、棒状の部材であり、中央部に隙間を空けて本体部Hb1に設けられる。すなわち、1つの本体部Hb1には、中央部を挟んで2本のシールバーHb2が並んで配置される。そして、2本のシールバーHb2の間に、ポイントシールバーHb3が配置される。
2つの本体部Hb1には、それぞれ、2つのポイントシールバーHb3が備えられる。図9に示すように、前面から多層包装袋1bに接触する本体部Hb1において、2個のポイントシールバーHb3は、互いに距離を離して右側にずれて配置される。一方、背面から多層包装袋1bに接触する本体部Hb1において、2個のポイントシールバーHb3は、互いに距離を離して左側にずれて配置される。
熱接着装置の加熱装置は、シールバーHb2及びポイントシールバーHb3を熱接着に必要な温度に昇温させる。図10に示すように、対向するシールバーHa2で重ねて配置された複数のフィルムを加熱しつつ圧力を加える(加圧する)。これにより、フィルムを加熱溶融するとともに、フィルム同士を接着する接着部14oL、接着部14oRが形成される。
シールバーHb2が前後に接触したとき、前面側の本体部Hb1のポイントシールバーHb3と背面側の本体部Hb1のポイントシールバーHb3とは、前方から見て左右にずれる。これにより、前面側の本体部Hb1に配置されたポイントシールバーHb3は、前面外側フィルム21と前面内側フィルム22と接触する。そして、シールバーHb2は前面外側フィルム21及び前面内側フィルム22の左右を保持しているため、ポイントシールバーHb3は一定の圧力で前面外側フィルム21及び前面内側フィルム22と接触する、そのため、ポイントシールバーHb3は前面外側フィルム21及び前面内側フィルム22を熱接着し、前面部分接着部161を形成する。
前面側の本体部Hb1に備えられたポイントシールバーHb3の熱は、前面部分接着部161の形成に使用される。前面側のポイントシールバーHb3から背面内側フィルム32及び背面外側フィルム31に伝達される熱の量が少なく、また、ポイントシールバーHb3からの力も弱い。これにより、前面側の本体部Hb1に備えられたポイントシールバーHb3は、背面内側フィルム32及び背面外側フィルム31を熱接着させない。そのため、背面外側フィルム31及び背面内側フィルム32の前面部分接着部161と前後に重なる部分には、背面離間部172が形成される。
また、背面側の本体部Hb1に配置されたポイントシールバーHb3は、背面外側フィルム31と背面内側フィルム32と接触する。そして、シールバーHb2は背面外側フィルム31及び背面内側フィルム32の左右を保持しているため、ポイントシールバーHb3は一定の圧力で背面外側フィルム31及び背面内側フィルム32と接触する、そのため、ポイントシールバーHb3は背面外側フィルム31及び背面内側フィルム32を熱接着し、背面部分接着部171を形成する。
背面側の本体部Hb1に備えられたポイントシールバーHb3の熱は、背面部分接着部171の形成に使用される。背面側のポイントシールバーHb3から前面内側フィルム22及び前面外側フィルム21に伝達される熱の量が少なく、また、ポイントシールバーHb3からの力も弱い。これにより、背面側の本体部Hb1に備えられたポイントシールバーHb3は、前面内側フィルム22及び前面外側フィルム21を熱接着させない。そのため、前面外側フィルム21及び前面内側フィルム22の背面部分接着部171と前後に重なる部分には、背面離間部172が形成される。
さらに、ポイントシールバーHb3は、それぞれ、前面接着部16b又は背面接着部17bを形成する。一方で、いずれのポイントシールバーHb3も、前面内側フィルム22と背面内側フィルム32とを熱接着するだけの熱及び圧力を付与しない。そのため、開口部15bでは、前面内側フィルム22と背面内側フィルム32は熱接着されない。
このように、一対の本体部Hb1がそれぞれポイントシールバーHb3を備えるとともに、左右にずらして配置する構成とすることで、受け部材を用いることなく、開口部15bを形成するとともに、前面接着部16b及び背面接着部17bを形成できる。これにより、一対の吸盤Vccで前面外側フィルム21及び背面外側フィルム31を保持して開口部15bを開いたとき、前面接着部16b及び背面接着部17bによって前面内側フィルム22及び背面内側フィルム32が引っ張られて、内袋102が開く。
本実施形態の多層包装袋1bでは、シールバーHb2及びポイントシールバーHb3を備えた本体部Hb1で、上辺10を熱接着するだけといった、簡単な製造方法で製造が可能である。なお、本実施形態において前面接着部16bは、2個の前面部分接着部161と、2個の前面離間部162とを備えるが、これに限定されない。前面部分接着部161と前面離間部162は同数でなくてもよい。また、同様に背面接着部17bは、2個の背面部分接着部171と、2個の背面離間部172とを備えるが、これに限定されない。背面部分接着部171と背面離間部172は同数でなくてもよい。例えば、前面部分接着部161及び背面部分接着部171をそれぞれ1個ずつ備える構成であってもよいし、それぞれ3個以上備えていてもよい。また、前面部分接着部161と背面部分接着部171とは、同数でなくてもよい。
<第3実施形態>
本発明にかかる多層包装袋の他の例について図面を参照して説明する。図11は、本発明にかかる多層包装袋の他の例の構成を示す概略斜視図である。図11に示すように、多層包装袋1cは、外側フィルムF1と内側フィルムF2とを重ねて配置する。そして、長手方向の中央部分を折曲線L1として内側フィルムF2が内側になるように、外側フィルムF1及び内側フィルムF2を折り曲げる。
外側フィルムF1は、前面外側フィルム23及び背面外側フィルム33を構成する。また、内側フィルムF2は、前面内側フィルム24及び背面内側フィルム34を構成する。そして、折曲線L1で折り曲げたとき、外側フィルムF1及び内側フィルムF2の折曲線L1が下辺13となる。また、左辺11及び右辺12をシールバーHa2(図4参照)で挟んで熱接着して、接着部14L、14Rを形成する。このとき、接着部14L、14Rは、下辺13と接続するように形成される。これにより、外側フィルムF1及び内側フィルムF2は、上辺10が開いた袋状に形成される。そして、上辺10を、シールバーHb2及びポイントシールバーHb3で挟み、接着部14oL、14oRを形成するとともに、開口部15bを形成する(図8、図9参照)。
以上の方法で作製することで、2枚のフィルムで、多層包装袋1cを形成することが可能である。また、接着箇所を減らす(本例では、下辺の接着を省略)ことができるので、製造工程を簡略化できる。なお、上辺10の熱接着は、受け部材Ha3を用いて行ってもよい。
<第4実施形態>
本発明にかかる多層包装袋のさらに他の例について図面を参照して説明する。図12は、本発明にかかる多層包装袋のさらに他の例の構成を示す概略斜視図である。図12に示すように、多層包装袋1dは、前面内側フィルム22及び背面内側フィルム32を、内側フィルムF3としている以外、多層包装袋1と同じ構成を有する。そのため、多層包装袋1dにおいて、多層包装袋1と実質上同じ部分については、同じ符号を付すとともに詳細な説明を省略する。
図12に示すように、多層包装袋1dは、筒状(チューブ状)に形成された内側フィルムF3と、内側フィルムF3の前面側に配置された前面外側フィルム21と、内側フィルムF3の背面側に配置された背面外側フィルム31とを備える。そして、内側フィルムF3と前面外側フィルム21及び背面外側フィルム31と前後に重ね、左辺11、右辺12及び下辺13をシールバーHa2で熱接着して接着部14(14L、14R、14U)を形成する(図1参照)。そして、上辺10は、シールバーHb2及びポイントシールバーHb3で、接着部14(14oL、14oR)を形成するとともに、中間部分に開口部15bを形成する(図8、図9参照)。
このように形成することで、内側フィルムF3を筒状としているので、接着部分からの収容物の漏れを抑制することが可能である。また、内側フィルムF3、前面外側フィルム21及び背面外側フィルム31を容易に重ね合わせることが可能である。なお、本変形例では、内側フィルムF3の左右両辺も熱接着しているが、内側フイルムF3については、上辺と下辺のみ熱接着するようにしてもよい。さらに、外側のフィルムとして、筒状のフィルムを用いてもよいし、外側及び内側の両方を筒状のフィルムを用いてもよい。
以上示した、多層包装袋(1、1b、1c、1d)は、前面及び背面ともに、2層であったが、これに限定されるものではなく、3層以上であってもよい。この場合、間面と背面の層数は、同数であることが好ましいが、異なっていてもよい。
また、以上示した、多層包装袋(1、1b、1c、1d)において、接着部は、熱接着としているが、これに限定されない。例えば、接着剤を用いた接着であってもよい。また、これ以外にも、収容物の漏れを抑制するとともに、収容物が収容されている状態における重量に耐えることが可能な接着方法を広く採用することが可能である。
本発明によると、薬品、食品等の粉体、粒体、半流動体及び液体等の収容物を収容する多層包装袋に利用することができる。
1 多層包装袋
1b 多層包装袋
1c 多層包装袋
1d 多層包装袋
10 上辺
11 左辺
12 右辺
13 下辺
14 接着部
14L 接着部
14o 接着部
14R 接着部
14U 接着部
15 開口部
15b 開口部
16 前面接着部
16b 前面接着部
17 背面接着部
17b 背面接着部
18 注ぎ口
2 前面部
21 前面外側フィルム
22 前面内側フィルム
23 前面外側フィルム
24 前面内側フィルム
3 背面部
31 背面外側フィルム
32 背面内側フィルム
33 背面外側フィルム
34 背面内側フィルム
101 外袋
102 内袋
161 前面部分接着部
162 前面離間部
171 背面部分接着部
172 背面離間部
F1 外側フィルム
F2 内側フィルム
F3 内側フィルム
Ha1 本体部
Ha2 シールバー
Ha3 受け部材
Hb1 本体部
Hb2 シールバー
Hb3 ポイントシールバー
L1 折曲線
Nz ノズル
S1 収容空間
S2 空間層
Vcc 吸盤

Claims (8)

  1. 複数のフィルムと前記フィルムに挟まれた空間層とを含む前面部と、複数のフィルムと前記フィルムに挟まれた空間層とを含む背面部とを備え、前記前面部と前記背面部とを重ねて辺縁部を熱接着して収容物を収容する収容空間を形成する多層包装袋であって、
    前記前面部に含まれるフィルムと前記背面部に含まれるフィルムとを一体的に熱接着した接着部と、
    前記収容空間に対して前記収容物の出し入れが可能な開口部と、を備え、
    前記開口部の両端は前記接着部と接続し、
    前記開口部は、
    前記前面部に含まれるフィルムのみを接着して形成される前面接着部と、
    前記背面部に含まれるフィルムのみを接着して形成される背面接着部と、を備える多層包装袋。
  2. 前記前面接着部は前記開口部の前記収容物を出し入れする方向と交差する方向における一部が接着されている請求項1に記載の多層包装袋。
  3. 前記背面接着部は前記開口部の前記収容物を出し入れする方向と交差する方向における一部が接着されている請求項1または請求項2に記載の記載の多層包装袋。
  4. 前記前面接着部は前記開口部の前記収容物を出し入れする方向と交差する方向における一部を接着した前面部分接着部と、接着されない前面離間部とを備え、
    前記背面接着部は前記開口部の前記収容物を出し入れする方向と交差する方向における一部を接着した背面部分接着部と、接着されない背面離間部とを備え、
    前面側から見たときに、前記前面部分接着部と前記背面離間部及び前記前面離間部と前記背面部分接着部とが前後に重なる位置にそれぞれ配置される請求項1に記載の多層包装袋。
  5. 前記前面部分接着部及び前記背面部分接着部は、それぞれ複数個備えられている請求項4に記載の多層包装袋。
  6. 前記前面部及び前記背面部は矩形状であり4つの辺のうち3つの辺には全長に亘って前記接着部が形成され、のこりの1つの辺には前記接着部が形成されるとともに中間部に前記開口部が形成されている請求項1から請求項5のいずれかに記載の多層包装袋。
  7. 前記前面部及び前記背面部は一体的に形成されるとともに、折線で折り曲げることで矩形状に形成され、
    前記折線以外の3つ辺のうち2つの辺には全長に亘って前記接着部が形成され、のこりの1つの辺には前記接着部が形成されるとともに中間部に前記開口部が形成される請求項1から請求項5のいずれかに記載の多層包装袋。
  8. 筒状に形成されたフィルムをさらに含み、
    筒状に形成されたフィルムの一部は前記前面部に含まれ、残りは前記背面部に含まれる請求項1から請求項7のいずれかに記載の多層包装袋。
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