JP2020019551A - 容器用原紙および該容器用原紙を用いた紙容器 - Google Patents

容器用原紙および該容器用原紙を用いた紙容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2020019551A
JP2020019551A JP2018146247A JP2018146247A JP2020019551A JP 2020019551 A JP2020019551 A JP 2020019551A JP 2018146247 A JP2018146247 A JP 2018146247A JP 2018146247 A JP2018146247 A JP 2018146247A JP 2020019551 A JP2020019551 A JP 2020019551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
container
base paper
layer
inner layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018146247A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7119726B2 (ja
Inventor
友史 磯崎
Tomofumi Isozaki
友史 磯崎
孝男 小林
Takao Kobayashi
孝男 小林
大信 平野
Daishin Hirano
大信 平野
友美子 石川
Yumiko Ishikawa
友美子 石川
戸谷 和夫
Kazuo Totani
和夫 戸谷
三浦 高弘
Takahiro Miura
高弘 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oji Holdings Corp
Original Assignee
Oji Holdings Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Holdings Corp filed Critical Oji Holdings Corp
Priority to JP2018146247A priority Critical patent/JP7119726B2/ja
Publication of JP2020019551A publication Critical patent/JP2020019551A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7119726B2 publication Critical patent/JP7119726B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)
  • Wrappers (AREA)

Abstract

【課題】強度を維持しつつ、注ぎ口の開封性を良好なものとすることができる容器用原紙および容器用原紙を用いた紙容器を提供する。【解決手段】紙を主体とする内層4と、内層4の表面側に積層される紙を主体とする外層7と、熱可塑性樹脂を主体として、外層7の表面側を被覆する表層8とを備えた容器用原紙1であって、外層7を構成するパルプ材に占める針葉樹パルプ材の質量比率は、内層4を構成するパルプ材に占める針葉樹パルプ材の質量比率以下であり、外層7の離解フリーネスは、400〜550mlcsfである。【選択図】図4

Description

本発明は、容器用原紙および容器用原紙を用いた紙容器に関する。
従来から、牛乳等の液体を収納する容器として、複数の層からなる紙(容器用原紙)を折曲げてヒートシールにより貼合わせたものが知られている。
このようなものでは、まず、上部が開放された略方形状の収容部を有する容器が整函される。次に、液体を筒状胴部の内部に充填した後、上部の開口の周囲に位置するパネルが折曲げられて、対向面がヒートシールにより密封される。ヒートシールにより開口が封繊された容器は、一定の強度を有する。これにより、容器は、保存または運搬中に内容物を漏れない様に保持することができる。
そして、容器から内容物の液体を注ぎ出す際、対向面のヒートシールが開放されて、注ぎ口が形成される。
このような液体容器としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものが知られている。特許文献1では、開口の上部パネルにリブパネルが連設されている。そして、ヒートシールを開封する際に、リブパネルを把持することにより引裂き方向への力を加えやすくしている。
また、特許文献2では、ヒートシールされる領域の一部に易剥離領域が設けられている。
さらに、特許文献3は、上部開口部のパネルを折曲げて形成される切妻屋根部に補強線が設けられている。
特許第4515138号公報 特開2013−047119号公報 特開2007−99391号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載された容器に用いられる容器用原紙では、易剥離領域を形成したり、あるいは強度を向上させる補強線を設ける等の特別な加工の工程を別途実施する必要があった。
そこで、本発明は、必要な強度を確保しつつ、開封性を良好なものとすることができる容器用原紙および紙容器を提供することを目的とする。
本発明は、紙を主体とする内層と、内層の表面側に積層される紙を主体とする外層と、熱可塑性樹脂を主体として、外層の表面側を被覆する表層とを備えた容器用原紙である。外層を構成するパルプ材に占める針葉樹パルプ材の質量比率は、内層を構成するパルプ材に占める針葉樹パルプ材の質量比率以下であり、前記内層および前記外層の離解フリーネスは、400〜550mlcsfである。
好ましくは、外層を構成するパルプ材に占める針葉樹パルプ材の質量比率は、30質量%以下である。
好ましくは、内層は、複数の層を有している。
さらに好ましくは、内層の両側にそれぞれ外層が設けられている。
本発明に係る紙容器は、前記容器用原紙を用いた紙容器であって、対向する一対の表層同士がヒートシールされた注ぎ口を有し、外層の繊維配向方向が、注ぎ口を開封する際に分離が進展する方向に沿うものがよい。
本発明では、このように構成された容器用原紙を用いて、たとえば紙容器を形成すると、紙同士を貼り合わせて形成した封繊部を開封する際、内層よりも外層が先に引剥されるようになる。本発明によれば、内容物の保持に必要とされる強度を確保しつつ、開封性を向上させることができる。
本発明の実施形態の紙パック容器で、容器部が密封された様子を示す斜視図である。 実施形態の紙パック容器で、開口部の注ぎ口が開封された様子を示す斜視図である。 実施形態の紙パック容器に用いられる容器用原紙で、原紙を展開した平面図である。 実施形態の紙パック容器の原紙の構成を説明し、図3中IV−IV線に沿った位置での断面図である。 実施形態の紙パック容器の構成を説明し、図1中V−V線に沿った位置での断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1および図2に示すように、紙容器としての紙パック容器100は、積層体からなる原紙(容器用原紙、以下単に原紙と記す)1を略方形形状に折曲げて製函されている。
[紙パック容器]
紙パック容器100は、図3に示す原紙1を折り曲げるとともに、糊代部分1aをヒートシールすることにより貼合わせて製函される。これにより、紙パック容器100は、内容物である液体を収容部101内に収容可能な密封容器となる。
収容部101は角筒状を呈している。収容部101の上側には、切妻屋根型(ゲーブルトップ状)とした頭頂部102が設けられている。
頭頂部102は、対向する原紙1の上部を内側に折込んで形成した山型折込部103と、山型折込部103を挟んだ状態で対向する屋根パネル部104,104と、屋根パネル部104の上縁に位置して、ヒートシールによって接合される接合面105とを含んでいる(図2参照)。
[容器用原紙]
紙パック容器100の原紙1は、図4に示すように紙を主体とする基層3と、熱可塑性樹脂を主体として、基層3の表面側を被覆する表層8,8とを含む。そして、この実施形態の原紙1は、複数の層、すなわち、五層の基層3と二層の表層8,8とを有していて、合計七層となるように積層されている。
このうち、基層3は、厚さ方向でほぼ中央に位置する内層4と、この内層4の両側にそれぞれ積層される外層7,7とを有している。内層4は、第1内層5と第1内層の両側にそれぞれ積層される第2内層6とを含む。
外層7の表面側は、表層8によって被覆されている。表層8には、熱可塑性樹脂としてのポリエチレン材料が用いられている。表層8は、外層7の少なくとも一部に含浸された状態で積層されている。特に、注ぎ口106の周縁では、対向する表層8,8同士がヒートシールによって接着されている。
ヒートシール処理後においては、外層7と表層8との間の剥離強度と比較して、紙で構成された基層3内の厚さ方向の剥離強度は小さい。
[パルプ]
紙は、抄紙機(紙を抄く機械)で、原材料であるパルプを一定方向に流しながら製造される。このため、原紙1では、内層4および外層7のそれぞれの層で進行方向に繊維の配向が揃いやすい。
この実施形態の内層4の繊維配向方向MD(図3参照、以下、MD方向という。)は、外層7,7のMD方向と一致するように構成されている。また、内層4を構成する第1内層5の繊維流れ方向(繊維の配向方向)は、第2内層6,6の繊維配向方向と同方向となるように構成されている。
原紙1の基層3部分の原材料であるパルプは、セルロースパルプを主成分とする。セルロースパルプには、特に制限はないが、強度の観点から化学パルプを含有することが好ましい。化学パルプとしては、特に限定されないが広葉樹クラフトパルプ(LKP)または針葉樹クラフトパルプ(NKP)を含有することが好ましい。
パルプは、晒パルプでもよく、未晒パルプでもよい。
晒されたパルプは、主に、LBKP(leaf bleached kraft pulp:広葉樹晒クラフトパルプ)とNBKP(needle bleached kraft pulp:針葉樹晒クラフトパルプ)とに大別される。
一般的には、パルプ材に占めるLBKPの比率が大きくなるに従って、紙の強度が小さくなり、パルプ材に占めるNBKPの比率が大きくなるに従って、紙の強度が大きくなる。
この実施形態では、外層7を構成するパルプ材に占めるNBKPの質量比率は、内層4を構成するパルプ材に占めるNBKPの質量比率以下である。
具体的に、この実施形態の原紙1は、LBKP(L)とNBKP(N)とのN/Lの質量比率が内層4(第1内層5および第2内層6,6)で30/70、外層7で0/100である。なお、内層4は、パルプ材に占めるNBKPの割合が0質量%でもよいが、20質量%以上50質量%以下が好ましく、30質量%以上40質量%以下であればより好ましい。また、外層7は、パルプ材に占めるNBKPの割合が30質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、0質量%であればより一層好ましい。
[パルプ成分]
パルプ成分には、NKPおよびLKP以外のパルプ(以下、他のパルプと称す)を含んでいてもよい。他のパルプとしては、ストーングランドパルプ(SGP)、加圧ストーングランドパルプ(PGW)、リファイナーグランドパルプ(RGP)、サーモグランドパルプ(TGP)、ケミグランドパルプ(CGP)、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の機械パルプ、茶古紙、クラフト封筒古紙、雑誌古紙、新聞古紙、チラシ古紙、オフィス古紙、段ボール古紙、上白古紙、ケント古紙、模造古紙、地券古紙から製造される離解古紙パルプ(DIP)、あるいはケナフ、麻、葦等の非木材繊維から化学的にまたは機械的に製造されたパルプが挙げられる。NKPおよびLKPによるパルプ成分の合計質量に対して、他のパルプの含有量は、3質量%未満であることが好ましく、2質量%未満であることがより好ましく、1質量%未満であることがさらに好ましい。
[叩解度]
一般にパルプのフリーネスを大きくすれば、抄紙された製品の引裂強度、剥離強度及びテーバー剛度を大きくすることができる。
一方、フリーネスを小さくすれば、引裂強度、剥離強度及びテーバー剛度が小さくなってしまう。そこで、本発明者らは、抄紙された原紙1について十分小さな引裂強度と剥離強度を得ると同時に、液体紙容器として求められる性能(原紙1を液体紙容器へと製函し液体を注入した際に胴部が大きく膨れない等)を損なわないだけのテーバー剛度を得ることができる離解フリーネスについて検討を重ねた。その結果、基層3(内層4および外層7)の離解フリーネスが400〜550mlcsfであれば好ましいことを見出した。
基層3の離解フリーネスは、450〜550mlcsfであればより好ましく、500〜550mlcsfであればさらに好ましい。
また、抄紙される前のセルロースパルプのフリーネスは、400〜500mlcsfであればより好ましく、450〜500mlcsfであればさらに好ましい。
なお、ここで離解フリーネスとは、原紙をJIS P 8121:2012の方法に従って離解されて得られたパルプスラリーを用いて、JIS P 8121:2012の方法に従って測定したカナディアンスタンダードフリーネスの値を指す。
また、離解フリーネスは、抄紙される前のセルロースパルプのフリーネスを調節して調整することができる。
原紙1中には、パルプのほか必要に応じて内添薬品を加えることができる。内添薬品としては、例えば、歩留向上剤、濾水性向上剤、サイズ剤、紙料増強剤、硫酸バンド、染料、ピッチコントロール剤など、公知の薬品が挙げられる。
原紙1の内層4および外層7,7は、一般的に用いられる抄紙機にて製造されればよく、特に限定されない。抄紙機はインレット、ワイヤーパート、プレスパート、ドライヤーパート、リールパートからなり、その途中または後工程として、機能性を付与するための塗工パートを含んでいても良い。
インレットおよびワイヤーパートの形式としては、特に限定されない。例えば、円網型抄紙機、短網抄紙機、長網抄紙機、ツインワイヤー、ギャップフォーマー等を挙げることができる。
原紙1の外層7,7の表層8,8に近い側の表面には、必要に応じて塗工を施すこともできる。澱粉、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアマイドなどの各種表面バインダーや、ロジン系サイズ剤、合成サイズ剤、中性サイズ剤などの表面サイズ剤、塩化ナトリウムや硫酸ナトリウムなどの導電剤が塗布あるいは含浸されていても良い。
[坪量]
原紙1の坪量は、200〜400g/mであることが好ましい。坪量が200g/m未満であると、容器として必要とされる強度を得にくくなる虞がある。一方、坪量が400g/mを超えると、紙の剛性が高過ぎて、しなやかさが無くなり、開封性が悪くなる虞がある。また、コストが高くなる虞がある。
[紙厚]
原紙1の紙厚は、250〜500μmであることが好ましい。紙厚が500μmより厚いと、開封性を損ねる虞がある。一方、紙厚が250μm未満である場合は、容器としての必要な強度を確保することが難しくなる虞がある。
[密度]
原紙1の密度は、0.760〜0.780g/cmであることが好ましく、0.762〜0.778g/cmであればより好ましく、さらに0.764g/cm付近であるとなおよい。密度が0.780g/cmより大きい場合は、紙厚を極端に薄くすることが必要となり、生産性が低下する虞がある。一方、密度が0.760g/cm未満である場合は、容器としての必要な強度を確保することが難しくなる虞がある。
上記適切な配合によって構成した結果、次の特性を有する原紙1を得た。
[エルメンドルフ比引裂強度]
この実施形態の原紙1は、基層3のMD方向では、エルメンドルフ比引裂強度が5.5mN・m/g以上、10.0mN以下に設定されている。
MD方向での原紙1のエルメンドルフ比引裂強度が5.5mN・m/g未満であると、容器として必要とされる強度を得にくくなる虞がある。一方、MD方向での原紙1のエルメンドルフ比引裂強度が10.0mN・m/gを超えると、紙の強度が高過ぎて、剥離しづらくなり、開封性が悪くなる虞がある。原紙1のMD方向でのエルメンドルフ比引裂強度は、6.5mN・m/g以上、9.5mN・m/g以下であることがより好ましい。
また、原紙1は、基層3のMD方向と直交するCD方向では、エルメンドルフ比引裂強度が6.5mN・m/g以上、11,5mN・m/g以下に設定されている。CD方向での原紙1のエルメンドルフ比引裂強度が6.5mN・m/g未満であると、容器として必要とされる強度を得にくくなる虞がある。一方、直交するCD方向での原紙1のエルメンドルフ比引裂強度が11.5mN・m/gを超えると、紙の強度が高過ぎて、剥離しづらくなり、開封性が悪くなる虞がある。
[剥離強度]
なお、この実施形態の原紙1は、MD方向では、剥離強度が3.5N以上、7.8N以下となるように設定されている。剥離強度は、4.0N以上、7.0N以下であることがより好ましい。
[テーバー剛度]
さらに、原紙1は、MD方向では、テーバー剛度(JIS P8125:2000)が10mN・m以上、30mN・m以下となるように設定されている。MD方向のテーバー剛度が10mN・m未満であると、容器として必要とされる強度を得にくくなる虞がある。一方、MD方向のテーバー剛度が30mN・mを超えると、紙の剛性が高過ぎて、しなやかさが無くなり、開封性が悪くなる虞がある。MD方向のテーバー剛度は、24mN・m以上、28mN・m以下であればより好ましい。
そして、原紙1は、基層3のCD方向では、テーバー剛度が4mN・m以上、15mN・m以下となるように設定されている。CD方向のテーバー剛度が4mN・m未満であると、容器として必要とされる強度を得にくくなる虞がある。一方、CD方向のテーバー剛度が15mN・mを超えると、紙の剛性が高過ぎて、しなやかさが無くなり、開封性が悪くなる虞がある。CD方向のテーバー剛度は、7mN・m以上、13mN・m以下であればより好ましい。
図1に示すように、頭頂部102では、一対の原紙1,1同士が接合される(図5参照)。接合される際、対向する表層8,8間がヒートシールされることによって接着される。
そして、注ぎ口106を開口形成させるため、屋根パネル部104,104に対し、これらを離間させようとする力F1を作用させ、さらに、図2に示すように、山型折込部103に対して接合面105を離間させようとする力F2を作用させて、接合された2枚の原紙1,1間を引剥がす。開封の際、表層8と外層7との境目およびヒートシール表層8,8の境目ではなく、外層7と内層4との境目から分離され、あるいは図示は省略するが外層7部分から紙が分離される。
次に、この実施形態の容器用原紙の作用効果について説明する。
この実施形態では、図5と同様に、ヒートシールによって接合された2枚の原紙1,1間を引剥がして注ぎ口106が開口形成される。
すなわち、原紙1,1に引離す方向の力F1,F2(図1,2参照)が加わると、基層3内では、もっぱらヒートシール側の外層7と第2内層6との境界において分離が開始される。
この実施形態では、基層3の離解フリーネスが450〜550mlcsfであるので、内容物の保持に必要とされる強度を確保しつつ、良好な開封性を確保することができる。また、外層7のNBKPの質量比率が第1内層5および第2内層6,6のNBKPの質量比率以下であるので、外層7の引裂強度および剥離強度が第1内層5および第2内層6,6以下となる。その結果、ヒートシール側の外層7が第2内層6から剥がれる際の抵抗が大きくならず、ひいては、良好な開封性が得られる。
外層7が引剥がされた状態では、基層3のうち、NBKPの質量比率が高い内層4が注ぎ口106の周囲に残存する。この実施形態の内層4は、第1内層5および第2内層6,6を有していて、厚さ方向に積層された三層構造を有している。このため、注ぎ口106の周囲の原紙1は、外層7が無くなった部分であっても所定の寸法の厚みを残し、強度が確保される。
よって、従来のような補強線は不要であり、注ぎ口106を形成するこの実施形態の原紙1は、内容物の注ぎ出しをガイドするための所望の形状を維持することができる。
また、この実施形態では、抄紙機で、原材料であるパルプは、一定方向に流されて、繊維配向方向に沿うように内層4と外層7との配向を揃えつつ積層される。このため、分離が進展する方向LDに繊維配向方向を沿わせることにより、内層4を外層7から分離させやすい。
さらに、内層4が第1内層5および第2内層6,6を有する三層の複数層構造を呈している。このため、それぞれの層の紙厚が薄くても、所望の強度を容易に得られる。
液体等を収容した紙パック容器100の側面には、液体の圧力(側圧)が作用するが、この圧力に耐え得る紙パック容器100を得るためには、収容部101の長手方向h(図1参照)のエルメンドルフ比引裂強度を短手方向のエルメンドルフ比引裂強度よりも大きくすることが望ましい。原紙1においては、MD方向のエルメンドルフ比引裂強度よりもCD方向のエルメンドルフ比引裂強度が大きいことから、図1に示すように、容器の長手方向hと原紙1のCD方向とを一致させることが好ましい。このようにすると、紙パック容器100において、内容物を保持できる所望の強度を得られる。
そして、この実施形態の容器用原紙では、紙パック容器100を製函する際、接合面105にヒートシール処理を施すことにより、収容部101の上部の注ぎ口106を容易に密封できる。
また、開封する際には、原紙1の基層3のうち、ヒートシールされる側の外層7が内層4から剥がれる。このため、紙パック容器100に従来のような易剥離領域を設ける必要がない。そして、頭頂部102の形状を変更する必要がなくなり、たとえば、リブパネルを形成する液体容器とは異なり、形状寸法の相違に適合させた専用の製函機を必要としない。よって、良好な開封性を有する紙パック容器100を一般的な製函工程で製造することができる。
以上説明したとおり、この実施形態の容器用原紙および紙容器では、パルプ材の構成比率および離解フリーネスを適切に設定することにより、強度を損なうことなく、開封性を向上させることができる。
さらに、原紙1のうち、パルプ材中に占めるNBKPの質量比率が内層4以下とされた外層7を、容易に内層4から分離することができる。
また、内層4は、第1内層5と第2内層6とを複数、積層している。このため、原紙1は、所望の強度を得やすい。さらに紙の繊維の分布が均等化されて偏ることなく、密度ムラが生じにくい。
そして、第1内層5の両側に第2内層6,6が設けられた三層の内層4の両側に、それぞれ外層7,7が積層されている。このため、各層の凹凸や不均一性が緩和されて、安定した品質の原紙1が提供される。また、外層7を被覆する表層8が平滑化されて、表層8に施される印刷を良好なものとすることができる。
また、紙パック容器100の注ぎ口106を封繊すると、内容物を完全に密封した状態で保持できる。紙パック容器100の注ぎ口106を開封する際、外層7のMD方向が注ぎ口106を開封する際の分離が進展する方向LDに沿っている。このため、剥離強度が比較的小さい外層7を内層4から剥離させて、容易に分離することができる。
さらに、図5に示すように、紙パック容器100の基層3に開封動作によって加わる剥離方向HDの力によって、分離が進展する方向LDを紙のMD方向に沿わせることができる。このようにすると、ヒートシール側の第2内層6と外層7との間、若しくはヒートシール側の外層7部分において容易に分離させることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、たとえば以下のようなものである。
この実施形態の原紙1は、外層7を構成するパルプ材に占める針葉樹パルプ材の質量比率が30質量%以下である。しかしながら、特にこれに限らず、外層7を構成するパルプ材に占める針葉樹パルプ材の質量比率が内層4を構成するパルプ材に占める針葉樹パルプ材の質量比率以下であれば、30質量%より大きくてもよい。
さらに、この実施形態の原紙1は、内層4が第1内層5および第2内層6,6の合計三層により構成されている。しかしながら、特にこれに限らず、内層4は、一層、または二層以上の複数層によって構成されていてもよい。
また、この実施形態の原紙1は、内層4の両側にそれぞれ単層の外層7,7が積層されて、五層の基層13を有している。しかしながら、特にこれに限らず、外層7は、内層4の何れか一方に形成されていてもよく、また、外層7が二層以上の複数層であってもよく、各側面にて積層される層数が相違するように構成されていてもよい。
そして、原紙1としてLBKPとNBKPとのN/Lの質量比率が内層4で30/70、外層7で0/100のものを例示して説明してきたが特にこれに限定されるものではない。
また、原紙1として、坪量が365g/m付近、紙厚が475μm付近、密度が0.764g/cm付近のものを例示して説明してきたが特にこれに限定されるものではなく、外層7を構成するパルプ材に占める針葉樹パルプ材の質量比率が内層4を構成するパルプ材に占める針葉樹パルプ材の質量比率以下で、且つ、離解フリーネスが400〜550mlcsfであれば、坪量、紙厚、密度等を適宜変更してもよい。
以下に実施例と比較例を示す。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
(実施例1)
NBKP30部、LBKP70部を叩解し、パルプスラリーを得た。得られたパルプスラリー100部に対して、内添紙力剤を0.07部(固形分換算)、サイズ剤を0.7部(固形分換算)、硫酸バンドを1部(固形分換算)添加し、第1内層5、第2内層6,6及び外層7,7用の紙料を調製した。
これらの紙料を用いて5層抄きの円網抄紙機を用いて抄紙した。抄紙工程中、キャレンダーで平滑化処理を施した。さらに、ラミネート機を用いて、この紙の表裏両面にポリエチレン樹脂をラミネート加工した。
これらの工程を経て、坪量360g/m、密度0.76g/cmの容器用原紙を得た。この容器用原紙の表裏両面のポリエチレン層を剥がしたのち、再離解して得られたパルプスラリーの離解フリーネスは400mlであった。
(実施例2)
坪量370g/m、密度0.77g/cm、離解フリーネスが550mlであること以外は、実施例1と同様に抄紙して、ラミネート加工を施し、容器用原紙を得た。
(実施例3)
外層7,7用紙料をNBKP0部、LBKP100部とした以外は実施例1と同様にして抄紙し、ラミネート加工を施し、坪量370g/m、密度0.77g/cm、離解フリーネスが400mlの容器用原紙を得た。
(実施例4)
離解フリーネスが550mlであること以外は、実施例3と同様に抄紙して、ラミネート加工を施し、容器用原紙を得た。
(実施例5)
内層5,6用紙料をNBKP0部、LBKP100部、離解フリーネスが520mlとした以外は、実施例3と同様に抄紙して、ラミネート加工を施し、容器用原紙を得た。
(比較例1)
NBKP40部、LBKP60部を叩解し、パルプスラリーを得た。得られたパルプスラリー100部に対して、内添紙力剤を0.07部(固形分換算)、サイズ剤を0.7部(固形分換算)、硫酸バンドを1部(固形分換算)添加し、外層7,7用の紙料を調製した。
また、NBKP30部、LBKP70部を叩解し、パルプスラリーを得た。得られたパルプスラリー100部に対して内添紙力剤を0.07部(固形分換算)、サイズ剤を0.7部(固形分換算)、硫酸バンドを1部(固形分換算)添加し、第1内層5及び第2内層6,6用の紙料を調製した。
これらの紙料を用いて5層抄きの円網抄紙機を用いて抄紙した。抄紙工程中、キャレンダーで平滑化処理を施した。さらに、ラミネート機を用いて、この紙の表裏両面にポリエチレン樹脂をラミネート加工した。
これらの工程を経て、坪量370g/m、密度0.76g/cmの容器用原紙を得た。この容器用原紙の表裏両面のポリエチレン層を剥がしたのち、再離解して得られたパルプスラリーの離解フリーネスは350mlであった。
(比較例2)
坪量390g/m、密度0.78g/cm、離解フリーネスが580mlであること以外は、比較例1と同様に抄紙して、ラミネート加工を施し、容器用原紙を得た。
(比較例3)
外層7,7用紙料をNBKP0部、LBKP100部とした以外は比較例1と同様にして抄紙し、ラミネート加工を施し、坪量380g/m、密度0.78g/cm、離解フリーネスが380mlの容器用原紙を得た。
(比較例4)
坪量380g/m、密度0.78g/cm、離解フリーネスが650mlであること以外は、比較例3と同様に抄紙して、ラミネート加工を施し、容器用原紙を得た。
<坪量>
JIS P 8124:2011に準拠して坪量の測定を行った。下4桁まで測定可能な電子天秤を用いて重量を測定し、坪量を算出した。
<紙厚>
JIS P 8118:2014に準拠の紙厚計を用いて測定を行った。
<密度>
JIS P 8118:1998に準拠して、密度を測定した。
<離解フリーネス>
得られた容器用原紙の表層8,8のポリエチレン層を剥がし取った後、第1内層5、第2内層6,6及び外層7,7をJIS P 8220:2012の方法に従って離解し、得られたパルプスラリーをJIS P 8121:2012に準拠した方法でフリーネスの測定を行った。測定機として、熊谷理機工業製のカナディアンフリーネステスターを用いた。測定によって得られた値を容器用原紙の離解フリーネスとした。
<落下試験>
落下試験は、水を入れて密封した紙パック容器100を30cmの高さからコンクリート製の地面に2回落下させた。そして、紙パック容器100に水の漏れが無ければ○、水漏れがあれば×とした。
<官能評価試験>
開封性の官能評価試験は、製函後の紙パック容器100を、評価者の手により開封して、開封性が良好であった場合は△、開封性がより良好であった場合は○、開封性がさらに良好であった場合は◎とし、開封性が良好でない場合は×とした。
Figure 2020019551
表1から分かるように、外層7を構成するパルプ材に占める針葉樹パルプ材の質量比率が内層4を構成するパルプ材に占める針葉樹パルプ材の質量比率以下であり、かつ、外層7の離解フリーネスが400〜550mlcsfである実施例1〜5は、内容物の保持に必要とされる強度を確保しつつ、開封性が良好であった。
1 原紙(容器用原紙)
4 内層
7 外層
5 第1内層
6 第2内層
18 表層
100 紙パック容器
106 注ぎ口

Claims (5)

  1. 紙を主体とする内層と、
    前記内層の表面側に積層される紙を主体とする外層と、
    熱可塑性樹脂を主体として、前記外層の表面側を被覆する表層とを備えた容器用原紙であって、
    前記外層を構成するパルプ材に占める針葉樹パルプ材の質量比率は、前記内層を構成するパルプ材に占める針葉樹パルプ材の質量比率以下であり、
    前記内層および前記外層の離解フリーネスは、400〜550mlcsfであることを特徴とする容器用原紙。
  2. 前記外層を構成するパルプ材に占める針葉樹パルプ材の質量比率は、30質量%以下であることを特徴とする請求項1記載の容器用原紙。
  3. 前記内層は、複数の層を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の容器用原紙。
  4. 前記内層の両側にそれぞれ前記外層が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の容器用原紙。
  5. 請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の容器用原紙を用いた紙容器であって、
    対向する一対の前記表層同士がヒートシールされた注ぎ口を有し、
    前記外層の繊維配向方向を、前記注ぎ口を開封する際に分離が進展する方向に沿わせたことを特徴とする紙容器。
JP2018146247A 2018-08-02 2018-08-02 容器用原紙および該容器用原紙を用いた紙容器 Active JP7119726B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018146247A JP7119726B2 (ja) 2018-08-02 2018-08-02 容器用原紙および該容器用原紙を用いた紙容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018146247A JP7119726B2 (ja) 2018-08-02 2018-08-02 容器用原紙および該容器用原紙を用いた紙容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020019551A true JP2020019551A (ja) 2020-02-06
JP7119726B2 JP7119726B2 (ja) 2022-08-17

Family

ID=69587976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018146247A Active JP7119726B2 (ja) 2018-08-02 2018-08-02 容器用原紙および該容器用原紙を用いた紙容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7119726B2 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3270940A (en) * 1961-07-07 1966-09-06 Ex Cell O Corp Container with extensible pouring spout
JPS6037296Y2 (ja) * 1980-10-21 1985-11-07 大日本印刷株式会社 注出口を具えた液体用容器
JP2007099391A (ja) * 2005-09-12 2007-04-19 Akira Taguchi 紙容器
JP2009242999A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Nippon Paper Industries Co Ltd 液体容器用原紙
US20100078465A1 (en) * 2008-10-01 2010-04-01 Fina Technology, Inc. Paperboard Extrusion Coating Processes and Polymers for Use Therein
WO2010113849A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 日本製紙株式会社 紙容器用原紙及びこれを用いた紙容器用積層シート
JP2012158854A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Nippon Paper Industries Co Ltd 紙容器用原紙
JP2012219381A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Oji Paper Co Ltd 紙カップ原紙
JP2013047119A (ja) * 2011-07-25 2013-03-07 Nippon Paper Industries Co Ltd 紙容器
JP2017002433A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 王子ホールディングス株式会社 紙製基材

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3270940A (en) * 1961-07-07 1966-09-06 Ex Cell O Corp Container with extensible pouring spout
JPS6037296Y2 (ja) * 1980-10-21 1985-11-07 大日本印刷株式会社 注出口を具えた液体用容器
JP2007099391A (ja) * 2005-09-12 2007-04-19 Akira Taguchi 紙容器
JP2009242999A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Nippon Paper Industries Co Ltd 液体容器用原紙
US20100078465A1 (en) * 2008-10-01 2010-04-01 Fina Technology, Inc. Paperboard Extrusion Coating Processes and Polymers for Use Therein
WO2010113849A1 (ja) * 2009-03-31 2010-10-07 日本製紙株式会社 紙容器用原紙及びこれを用いた紙容器用積層シート
JP2012158854A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Nippon Paper Industries Co Ltd 紙容器用原紙
JP2012219381A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Oji Paper Co Ltd 紙カップ原紙
JP2013047119A (ja) * 2011-07-25 2013-03-07 Nippon Paper Industries Co Ltd 紙容器
JP2017002433A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 王子ホールディングス株式会社 紙製基材

Also Published As

Publication number Publication date
JP7119726B2 (ja) 2022-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3601673B1 (en) Method of manufacturing of a foam-formed cellulosic fibre-material, a bulk sheet and a laminated packaging material comprising the cellulosic fibre-material
RU2696469C1 (ru) Бумага для упаковки жидкостей
EP1285132A1 (en) Paper or paperboard laminate and method of producing such a laminate
US11078628B2 (en) Multilayer paper containing wastepaper and grass fibers
US6221212B1 (en) Cardboard having great reigidity
CN113235324A (zh) 一种卡纸及其生产方法、烟包盒
JP7172819B2 (ja) 液体容器用基材、液体用容器およびその製造方法
JP6394511B2 (ja) 紙製基材
JP2020019551A (ja) 容器用原紙および該容器用原紙を用いた紙容器
JP2001098496A (ja) 嵩高板紙
JP4687587B2 (ja) チップ型電子部品収納台紙、チップ型電子部品収納台紙用紙基材の製造方法、及びチップ型電子部品収納台紙用紙基材
JP7205385B2 (ja) 紙基材、紙製シート、カップ状包装容器およびその製造方法
JP7110808B2 (ja) 容器用原紙および該容器用原紙を用いた紙容器
JP2007154322A (ja) 補強紙又は化粧紙及び紙袋
JP3902218B1 (ja) キャリアテープ用紙およびキャリアテープ
JP7436190B2 (ja) 紙製品用包装体
JP4261990B2 (ja) ライナー紙
JP2020020722A (ja) 剥離試験方法
WO2020241435A1 (ja) クラフト紙及びクラフト紙袋
JP7336920B2 (ja) 衛生薄葉紙包装体
KR100462185B1 (ko) 포대제조용 합지 및 크라프트 합성수지 직포대
JP6841374B1 (ja) ダンボール材
JP6841373B1 (ja) ダンボール材
JP7234866B2 (ja) クラフト紙及びその製造方法
JP7436307B2 (ja) 紙製品用包装体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211130

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7119726

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150