JP2020019275A - 液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020019275A
JP2020019275A JP2019107165A JP2019107165A JP2020019275A JP 2020019275 A JP2020019275 A JP 2020019275A JP 2019107165 A JP2019107165 A JP 2019107165A JP 2019107165 A JP2019107165 A JP 2019107165A JP 2020019275 A JP2020019275 A JP 2020019275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dot
head
moving
liquid
center position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019107165A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7306079B2 (ja
Inventor
買場 佶
Kichi Kaiba
佶 買場
秀世 村井
Hideyo Murai
秀世 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to US16/514,165 priority Critical patent/US11207883B2/en
Priority to EP19186744.9A priority patent/EP3599102B1/en
Publication of JP2020019275A publication Critical patent/JP2020019275A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7306079B2 publication Critical patent/JP7306079B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】塗料ドットの吐出を制御することにより画像品質を向上する液体吐出装置を提供する。【解決手段】吐出対象物に液体を吐出するヘッドと、吐出対象物またはヘッドの少なくとも一方を移動させる移動機構と、吐出対象物又はヘッドを所定の方向へ移動させながら液体を吐出することにより形成されるドット行に対し、ドット行の上に重なるようにヘッドを所定の方向と反対方向へ移動させるとともに、反対方向へ移動する際の最初に吐出するドットの中心位置を、所定の方向へ移動する際の最後のドットの中心位置から距離d以上移動させるコントローラと、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
被塗装物上の塗装領域、例えば、縦約200mm、横約1,000mmの長方形の塗装領域をXY駆動テーブルに保持した液体吐出ヘッドによって塗装を行う場合、液体吐出ヘッドから吐出される塗料ドットは縦横方向とも等間隔で被塗装物上に置かれる。一例を被塗装物上に置かれるドット群を拡大して示すと図6に示すようになる。ノズル口径が0.15mm、X方向のノズルのスピードが640m/s、被塗装面と液体吐出ヘッドの間隔が10mm、ドットの直径が2.0mm、ドット間隔が0.2mmとして、実際に塗装をしてみると、X方向には1行5,000個のドットが打たれて約1,000mm(正確には1,002mm)がカバーされる。一方、Y方向には1列1,000個のドットが打たれて約200mm(正確には202mm)がカバーされる。従って、約200mm×約1,000mmの塗装領域は5,000×1,000=5×106個のドットが配置されることによりカバーされることになる。
X方にはXY駆動テーブルに搭載されたノズルヘッドが左右に等速で移動し、目的の塗装領域内に入ったときにドットが吐出される。Y方向も0.2mm間隔ごとにドットが配置されるようにXYテーブルのY軸移動により液体吐出ヘッドを移動させる。以上が液体吐出ヘッドによる従来の塗装方法である。
しかし、上述した従来の塗装方法には次のような問題がある。これについて図7を参照して説明する。図7(a)に示すように、塗装領域101の左端と右端に薄い縦線に見えるドット群102が、塗装領域101からはみ出して見える。これを顕微鏡で拡大してみると、図7(b)に示すように、ドット群102は、直径が100μmほどの小さなドットが目的の塗装領域101からはみ出すようにして存在していることで形成されたもので、左から右方向に打たれたドットの最後のドットの右横と、右から左方向に打たれたドットの最後のドットの左横とに存在している。このはみ出しているドットの存在は見切りのきれいな塗装領域が望まれるのに反して、ノイズとして不要な存在である。
ここで、このようなノイズドットが発生する原因について説明する。液体吐出ヘッドのノズルから塗料ドットが吐出されるメカニズムについては、例えば、非特許文献1の151〜154頁に示されているが、ストロボ顕微鏡等を使用して更に詳しく観察してみると、液体吐出ヘッドのノズルから吐出される塗料(インク)ドットの時間的変化は図8(a)〜(e)に示すようになる。ここで、図8はドットが形成される過程を示し、図8(a)は吐出前の状態を示すノズルの断面図、図8(b)は吐出直後の状態を示すノズルの断面図、図8(c)は図8(b)の状態から塗料ドットが親ドットとサテライトドットとに分離した状態を示す図、図8(d)は図8(c)の状態から更に所定時間経過後の状態を示す図、図8(e)は親ドットが着弾してサテライトドットが飛翔中である状態を示す図である。
それぞれについて説明すると。ノズル2Nの先端部内における塗料が充満状態となったら(図8(a))、後方から圧力がかけられて塗料が塗料ドット2aとして吐出される。そして、塗料ドット2aが吐出される瞬間には塗料ドット2aの尻部がノズル2Nの先端部内の塗料20の粘性と表面張力により後方に引っ張られ、鋭い円錐状となる(図8(b))。尻部分の塗料は本体部分のドット(親ドット2b)から分離して小ドット2cとなる。この小ドット2cは「サテライトドット」と呼ばれる(図8(c))。サテライトドット2cの落下速度は尻部が後方に引っ張られたことにより、親ドット2bの落下速度より遅くなる。親ドット2bが被塗装物100上の塗装領域101に落ちて平たく広がる瞬間のとき、サテライトドット2cはまだ空中に存在し(図8(d))、その後に親ドット2b上に落ちる(図8(e))。
実際の塗装においては、液体吐出ヘッドはX方向に例えば右側に等速で移動しており、従って、図9に示すように、落下速度の遅いサテライトドット2cは落下速度の速い親ドット2bに対してベクトル領域速度をみてわかるように親ドット2bの右側にずれて着弾することになる。そして、ノズル2Nが左側に移動する場合には左側にずれて着弾する。このサテライトドット2cが塗装領域の左端と右端にはみ出して見えるノイズドットとなる。
例えば、x方向に640mm/sの等速で移動する口径0.15mmのノズルから塗料を吐出させると親ドット2bの垂直落下速度は5,850mm/s、サテライトドット2cの垂直落下速度は4,300mm/sで、10mm下方の被塗装物100上に着弾した親ドット2bの直径は2.0mm、サテライトドット2cの直径は0.1mmであり、サテライトドット2cの着弾が親ドット2bの端から0.4mm離れたところに観察された。
ところで、上述のサテライトドットの問題を解決する1つの方法が特許文献1に示されておいる。特許文献1に示されるインクジェット・プリント方法は、多数のノズルを有するインクジェット・プリントヘッドをプリント媒体のシートに隣接して位置決めし、シートまたはプリントヘッドを走査軸方向に移動させてプリントを行うに際し、インク小滴(サテライトドット)をノズルの一つから走査軸に垂直な方向から偏った放出方向に放出させるとともに、インク小滴の主部分と尾部分とが媒体シート上の同じ場所に当るようにパラメータ及び走査の速度を選択するものである。
岩本・小寺責任編集、「シリーズ先端ディスプレィ技術8、デジタルハードコピー技術」共立出版株式会社、2000年11月、p.151−154
特許第4210014号公報
しかしながら特許文献1に示された方法は、ノズルのオリフィスの入口孔及び出口孔に対し、出口孔の中心は法線軸を定義し、更に入口孔の中心はオフセット量だけ法線軸からずらせた形状とする必要があるために、専用のノズルが必要とされるという不都合がある。
そこで、本発明はかかる問題点に鑑みなされたもので、塗料ドットの吐出を制御することにより画像品質を向上することを目的とする。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、XYテーブルに保持された液体吐出ヘッドをXY方向に移動させながら塗料を等間隔で吐出して塗装を行う場合に、所定のドット行の最後のドットの端から前記インクジェット型ノズルの移動方向に距離dだけ離れた位置に着弾するサテライトドットによって生じるノイズを解消する液体吐出ヘッドを使用した塗装方法であって、前記液体吐出ヘッドを所定の方向へ移動させながら塗料を等間隔で吐出することにより塗装された所定のドット行に対し、当該ドット行の上に重なるようにして前記ドット行と同じ間隔で塗料を吐出するように前記液体吐出ヘッドを反対方向へ移動させると共に、反対方向へ移動する最初のドットの中心位置を前記最後のドットの中心から前記サテライトドット側へ距離d以上を離すことを特徴とする液体吐出ヘッドを使用した塗装方法を提供する。
上記課題を解決するために請求項2に記載の発明は、XYテーブルに保持された液体吐出ヘッドをXY方向に移動させながら塗料を等間隔で吐出して塗装を行う場合に、所定のドット行の最後のドットの端から前記インクジェット型ノズルの移動方向に距離dだけ離れた位置に着弾するサテライトドットによって生じるノイズを解消する液体吐出ヘッドを使用した塗装方法であって、前記液体吐出ヘッドを所定の方向へ移動させながら塗料を等間隔で吐出することにより塗装された所定のドット行に対し、当該インクジェット型ノズルの移動方向に対して垂直方向へ所定のピッチ間隔pだけ移動した位置に前記ドット行と同じ間隔で塗料を吐出するように前記液体吐出ヘッドを反対方向へ移動させると共に、前記インクジェット型ノズルから被塗装面に吐出されたメインドットの半径をrとした場合、反対方向へ移動する最初のドットの中心位置を前記最後のドットの中心から前記サテライトドット側へ下記の(1)式に基づいて算出される距離以上を離すことを特徴とする液体吐出ヘッドを使用した塗装方法を提供する。
Figure 2020019275
・・・(1)
本発明により、塗料ドットの吐出を制御することにより画像品質を向上することができる。
液体吐出ヘッドを使用したインクジェットプリント装置の一実施例を示す構成図である。 コントローラの一実施形態を示すブロック図である。 本発明に係る塗装方法の第一の実施形態を示す説明図である。 本発明に係る塗装方法の第二の実施形態を示す説明図である。 第二の実施形態に係る塗装方法のドットのずらし量を示す説明図である。 塗料ドット群を示す拡大図である。 (a)は塗装領域からドット群がはみ出して見える状態を示す図、(b)はドット群の状態からはみ出し部位を拡大して示した図である。 ドットが形成される過程を示し、(a)は吐出前の状態を示すノズルの断面図、(b)は吐出直後の状態を示すノズルの断面図、(c)は(b)の状態から塗料ドットが親ドットとサテライトドットとに分離した状態を示す図、(d)は(c)の状態から更に所定時間経過後の状態を示す図、(e)は親ドットが着弾してサテライトドットが飛翔中である状態を示す図である。 親ドットとサテライトドットの着弾の方向を示す説明図である。
以下、本発明に係る液体吐出ヘッドを使用した塗装方法について、図面を参照しつつ好ましい一実施形態に基づいて詳細に説明する。初めに、本発明に係る液体吐出ヘッドを使用した塗装方法を実施するために使用されるインクジェットプリント装置の一実施形態について説明する。
[インクジェットプリント装置の構成]
液体吐出ヘッドを備えたインクジェットプリント装置(以下、単に「プリント装置」という。)1は、図1に示すように、被塗装物100の塗装領域101に向けて塗料ドットを吐出する液体吐出ヘッド(以下、単に「ノズルヘッド」という。)2と、ノズルヘッド2をX軸方向に往復動させるX軸移動機構3と、X軸移動機構3を保持すると共にノズルヘッド2をY軸方向に往復動させる一対のY軸移動機構4,4と、Y軸移動機構4,4を所定の高さに保持すべくその両端をするXYテーブル枠5と、ノズルヘッド2に塗料を供給する塗料供給装置6と、ノズルヘッド2、X軸移動機構3及びY軸移動機構4,4(XYテーブル)を塗装内容に従って制御するコントローラ7とを備えて構成されている。ここで、インクジェットプリント装置1は、「液体吐出装置」の一例である。
ノズルヘッド2は、X軸移動機構3とY軸移動機構4,4によって被塗装物100の塗装領域101の表面上をXY方向に移動し、その過程でノズルヘッド2の図示しない複数のインクジェット型ノズルからドット状の塗料を被塗装面である塗装領域101に向かって吐出することにより塗膜が塗装領域101に形成される。
図2はコントローラの一実施形態を示すブロック図である。コントローラ7は、格納されているプログラムに従ってプリント装置1を制御するコンピュータ(PC)70と、コンピュータ70によって所定の順序で制御動作をするPLC(programmable logic controller)71を主体に構成され、コンピュータ(PC)70には、各種の入力操作に用いられるキーボード72やノズルヘッド2の駆動を制御するノズル制御回路73が接続されている。このノズル制御回路73にはノズルヘッド2をノズル制御回路73の制御の基に駆動するノズルドライブ回路74が接続されている。
また、コンピュータ70及びノズル制御回路73に基づいて動作するPLC71には、各種の表示を行うとともに画面をタッチすることで各種の入力操作が可能なタッチパネル表示器75と、X軸移動機構3及びY軸移動機構4,4の駆動用モータ(図示せず)を制御するモーターコントローラー76と、モーターコントローラー76の制御の基に上記駆動用モータを駆動するモータードライブ回路77とを備えて構成されている。
塗装領域101が約200mm×約1,000mmである場合、上述したように5,000×1,000=5×106個のドットが配置されることによって塗装がカバーされることになる。この場合、X方向にはX軸移動機構3に搭載されたノズルヘッド2が左右に等速で移動され、目的の塗装領域内に入ったときにドットが吐出される。また、Y方向は、0.2mm間隔ごとにドットが配置されるようにY軸移動機構4,4を駆動してノズルヘッド2を移動させる。
コンピュータ70は、予め格納されているプログラムに従ってPLC71及びノズル制御回路73を制御し、X軸移動機構3及びY軸移動機構4,4を駆動することによって、ノズルヘッド2が所定の印字パターンで移動する。その際、ノズルヘッド2から吐出される塗料ドットは縦横方向とも等間隔で被塗装物100上に吐出される。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドを使用した塗装方法について説明する。まず、第一の実施形態に係る塗装方法について説明する。
[第一の実施形態に係る塗装方法]
第一の実施形態に係る塗装方法は、左から右に打たれるある1列のドット行の上に重なるようにして右から左にドット行が同じ間隔(ピッチ)で打たれる時、右から左に打たれるドットの中心位置が左から右に打たれるドットの中心位置から、左から右に打たれるドットの端からはみ出したサテライトドットまでの距離d以上だけ右にずらすことにより、サテライトドットを見えなくするものである。以下、図3を用いて詳しく説明する。
図3は本発明に係る塗装方法の第一の実施形態を示す説明図である。図中、RSは左から右に打たれる所定のドット行の最初のドット、RLは同じく最後のドット、SRは最後のドットRLのサテライトドットである。また、LSは右から左に打たれるドット行の最初のドット、LLは同じく最後のドット、SLは最後のドットLLのサテライトドットである。
図3に示すように、左から右に打たれるドット行の最後のドットRLの右端からサテライトドットSRまでの距離をdとすれば、右から左に打たれるドットの中心位置を左から右に打たれるドットの中心位置からd以上だけ右側にずらしてやればサテライトドットSRは見えなくなる。すなわち、右から左に打たれる最初のドットLSの中心位置を左から右に打たれる最後のドットRLの中心位置からd以上だけ右側にずらしてやればサテライトドットRSは右から左に打たれる最初のドットLSに取り込まれるので見えなくなる。そして、右から左に打たれる最後のドットLLの中心位置は左から右に打たれる最初のドットRSの中心位置からd以上だけ右側にずれているのでサテライトドットSLは左から右に打たれるドット行の最初のドットRS上に着弾するためサテライトドットSLは見えなくなる。
このような制御は、予めコンピュータ(PC)70に上述の距離dが生じるようにPLC71、ノズル制御回路73及びモーターコントローラー76を制御する制御プログラムをインストールしておき、この制御プログラムに従ってノズルヘッド2をモーターコントローラー76によってXYテーブルのX軸移動機構3及びY軸移動機構4,4の動作を制御することにより最適な速度で移動させ、また、ノズル制御回路73によって塗料の吐出タイミングや吐出量を制御することにより達成することができる。
また、本実施形態では、所定の速度で記録ヘッドを動かした際の距離を図示しないカメラ等で撮影し、コントローラは撮影した画像に基づいて距離dを特定し、図示しない記憶部に記憶させることができる。また、所定の速度と異なる速度で記録ヘッドを動かす際には、コントローラは所定の速度と記録ヘッドの速度に基づいて、距離dを変更することができる。
[第一の実施形態の効果]
第一の実施形態に係る液体吐出ヘッドを使用した塗装方法によれば、ノズルヘッド2を所定の方向へ移動させながら塗料を等間隔で吐出することにより塗装された所定のドット行に対し、当該ドット行の上に重なるようにしてドット行と同じ間隔で塗料を吐出するようにノズルヘッド2を反対方向へ移動させると共に、反対方向へ移動する最初のドットの中心位置を最後のドットの中心からサテライトドット側へ距離d以上を離すようにしたので、ノズルヘッド2を特殊な形状にすることなく通常仕様のノズルヘッド2を用いながら、ノイズドットの発生しない綺麗な見切りの端面を実現することができるという効果がある。
なお、本実施形態では、XYテーブルに保持されたヘッドをXY方向に移動させながら吐出する点について説明したが、これに限定されるものではない。ヘッドを固定して、吐出対象物をXY方向に移動させてもよいし、ヘッドと吐出対象物の両方を移動させてもよい。また、YZ方向やXZ方向にヘッドを移動させながら液体を吐出してもよい
[第二の実施形態に係る塗装方法]
次に、第二の実施形態に係る塗装方法について説明する。図4は本発明に係る塗装方法の第一の実施形態を示す説明図である。尚、図3と同様に、RSは左から右に打たれるドット行の最初のドット、RLは同じく最後のドット、SRは最後のドットRLのサテライトドット、LSは右から左に打たれるドット行の最初のドット、LLは同じく最後のドット、SLは最後のドットLLのサテライトドットである。ただし、右から左に打たれるドット行の最初のドットLSから最後のドットLLは左から右に打たれるドット行の最初のドットRSから最後のドットRLより所定のピッチ間隔pだけY方向に下がっている。第二の実施形態に係る塗装方法は、左から右に打たれる所定のドット行の下に所定のピッチ間隔だけ下げて、右から左に上のドット行と同じ間隔でドット行を打つとき、所定のドット行の最後のドットの端からそのサテライトドットまでの距離をd、ドットの半径をr、ピッチ間隔をpとした場合、図4に示すように、右から左に打たれるドットの中心位置を左から右に打たれるドットの中心位置から(1)式によって算出される距離以上だけずらすことによりサテライトドットを見えなくなるようにするものである。
Figure 2020019275
・・・(1)
図5を参照しつつさらに説明する。
図5は第二の実施形態に係る塗装方法のドットのずらし量を示す説明図であり、rはドットの半径、pはピッチ間隔、dは最後のドットRLの右端からサテライトドットSRまでの距離である。
図5に示すように、右から左に打たれる最初のドットLSの中心位置を左から右に打たれる最後のドットRLの中心位置から(d+d')以上ずらすことにより、サテライトドットSRは右から左に打たれるドット行の最初のドットLSと重なり、サテライトドットSRは見えなくなる。ただし、d'は以下に示す(2)式によって算出される。
Figure 2020019275
・・・(2)
例えば、r=1.0mm、p=0.2mmである場合には、d'=0.02mmとなり、右から左に打たれるドットの中心位置は(d+d')、つまり0.4+0.02mm=0.42mmだけ右にずらせばよい。
ここで、図5を参照して、(3)式による上記d'の算出過程を示す。
Figure 2020019275
・・・(3)
このような制御は、第一の実施形態と同様に、予めコンピュータ(PC)70に上述の距離dが生じるようにPLC71、ノズル制御回路73及びモーターコントローラー76を制御する制御プログラムをインストールしておき、この制御プログラムに従ってノズルヘッド2をモーターコントローラー76によってXYテーブルのX軸移動機構3及びY軸移動機構4,4の動作を制御して最適な速度及びピッチで移動させ、また、ノズル制御回路73によって塗料の吐出タイミングや吐出量を制御することにより達成することができる。
[第二の実施形態の効果]
第二の実施形態に係る液体吐出ヘッドを使用した塗装方法によれば、ノズルヘッド2から吐出して塗装された所定のドット行に対し、当該インクジェット型ノズルの移動方向に対して垂直方向へ所定のピッチ間隔pだけ移動した位置にドット行と同じ間隔で塗料を吐出するようにノズルヘッド2を反対方向へ移動させると共に、ノズルヘッド2から被塗装面に吐出されたメインドットの半径をrとした場合、反対方向へ移動する最初のドットの中心位置を、最後のドットの中心からサテライトドット側へ下記(1)式で示される値に基づいて算出される距離以上に離すようにしたので、ノズルヘッド2を特殊な形状にすることなく通常仕様のノズルヘッド2を用いながら、ノイズドットの発生しない綺麗な見切りの端面を実現することができるという効果がある。
Figure 2020019275
・・・(1)
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々の変形が可能である。
1 インクジェットプリント装置(液体吐出装置の一例)
2 ノズルヘッド
2a 塗料ドット
2b 親ドット
2c サテライトドット(小ドット)
3 X軸移動機構
4 Y軸移動機構
5 XYテーブル枠
6 塗料供給装置
7 コントローラ
20 塗料
70 コンピュータ(PC)
71 PLC
72 キーボード
73 ノズル制御回路
74 ノズルドライブ回路
75 タッチパネル表示器
76 モーターコントローラー
77 モータードライブ回路

Claims (4)

  1. 吐出対象物に液体を吐出するヘッドと、
    前記吐出対象物または前記ヘッドの少なくとも一方を移動させる移動機構と、
    前記吐出対象物又は前記ヘッドを所定の方向へ移動させながら液体を吐出することにより形成されるドット行に対し、前記ドット行の上に重なるように前記ヘッドを前記所定の方向と反対方向へ移動させるとともに、前記反対方向へ移動する際の最初に吐出するドットの中心位置を、前記所定の方向へ移動する際の最後のドットの中心位置から距離d以上移動させるコントローラと、
    を有する液体吐出装置。
  2. 吐出対象物に液体を吐出するヘッドと、
    前記吐出対象物または前記ヘッドの少なくとも一方を移動させる移動機構と、
    前記吐出対象物又は前記ヘッドを所定の方向へ移動させながら液体を吐出することにより形成されるドット行に対し、前記ヘッドの移動方向に対して垂直方向へ所定のピッチ間隔pだけ移動した位置に液体を吐出するように前記ヘッドを前記所定の方向と反対方向へ移動させるとともに、前記ヘッドから前記吐出対象物に吐出されたメインドットの半径をrとした場合、前記反対方向へ移動する際の最初に吐出するドットの中心位置を、前記所定の方向へ移動する際の最後のドットの中心位置から下記の(1)式に基づいて算出される距離以上移動させるコントローラと、
    を有する液体吐出装置。
    Figure 2020019275
    ・・・(1)
  3. 前記コントローラは、
    前記吐出対象物又は前記ヘッドを前記所定の方向へ移動させながら、前記ヘッドに液体を所定の間隔で吐出させ、
    前記吐出対象物又は前記ヘッドを前記反対方向に移動させながら、前記ヘッドに液体を前記所定の間隔で吐出させる
    請求項1、又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記コントローラは、
    前記反対方向へ移動する際の最初に吐出するドットの中心位置を、前記所定の方向へ移動する際の最後のドットの中心位置から、サテライトドット側へ距離d以上移動させる
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の液体吐出装置。
JP2019107165A 2018-07-24 2019-06-07 液体吐出装置 Active JP7306079B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/514,165 US11207883B2 (en) 2018-07-24 2019-07-17 Liquid jet device
EP19186744.9A EP3599102B1 (en) 2018-07-24 2019-07-17 Liquid jet device

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018138118 2018-07-24
JP2018138118 2018-07-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020019275A true JP2020019275A (ja) 2020-02-06
JP7306079B2 JP7306079B2 (ja) 2023-07-11

Family

ID=69589384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019107165A Active JP7306079B2 (ja) 2018-07-24 2019-06-07 液体吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7306079B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07251528A (ja) * 1994-02-10 1995-10-03 Hewlett Packard Co <Hp> 最良の印刷品質を得るために画像要素のエッジを最適化するインクジェット印刷方法
JP2004255806A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷方法、および印刷システム
JP2007216475A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Canon Inc インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、プログラム及び記憶媒体
US20080192078A1 (en) * 2007-01-30 2008-08-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method of printing and printing system
JP2013052627A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155405A (ja) 2006-12-21 2008-07-10 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2010155390A (ja) 2008-12-26 2010-07-15 Canon Inc 画像形成装置およびその制御方法
JP2017154338A (ja) 2016-03-01 2017-09-07 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07251528A (ja) * 1994-02-10 1995-10-03 Hewlett Packard Co <Hp> 最良の印刷品質を得るために画像要素のエッジを最適化するインクジェット印刷方法
JP2004255806A (ja) * 2003-02-27 2004-09-16 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷方法、および印刷システム
JP2007216475A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Canon Inc インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、プログラム及び記憶媒体
US20080192078A1 (en) * 2007-01-30 2008-08-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method of printing and printing system
JP2013052627A (ja) * 2011-09-05 2013-03-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7306079B2 (ja) 2023-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003191474A (ja) インク液滴を制御するための装置及び方法並びに統合インクジェット式プリントヘッド
JP2005193683A (ja) インクジェットプリンターにおける少液滴量による異常をマスキングする画像処理
JP2015033657A (ja) インクジェット印刷方法
US11207883B2 (en) Liquid jet device
JP2003334957A (ja) 連続インクジェット方法及び装置
JP6102778B2 (ja) 印刷方法及び印刷装置
JP7306079B2 (ja) 液体吐出装置
US9463619B2 (en) Inkjet printer and image recording method
JP6238133B2 (ja) インクジェット印刷方法
JP5250539B2 (ja) 線描画方法
JP2005088567A (ja) 微流体のインクジェット制御方法
JP2007054759A (ja) 液滴吐出方法および液滴吐出装置
JP7274770B2 (ja) インクジェットプリンタ
KR101361456B1 (ko) 캐드 도면을 이용한 전자 인쇄 시스템의 벡터 프린팅 방법
JP2017042985A (ja) インクジェット印刷装置
JP2003039703A (ja) インクジェット印刷装置
JP4098328B2 (ja) インク吐出装置及びインク吐出方法
JP2007029830A (ja) インクジェット塗工方法および装置
JP7199109B1 (ja) インクジェットプリンタにおける印字歪の修正方法
WO2022264242A1 (ja) 液滴吐出装置及び液滴吐出方法
JPH11245407A (ja) インクジェット記録装置
JP7275649B2 (ja) 記録装置
JP4710258B2 (ja) カラーフィルタの形成方法と形成装置
JP4209613B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法
JP2017185745A (ja) インクジェット装置とインク塗布方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230612

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7306079

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151