JP2020019210A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、操作パネルの可動範囲を拡大して、操作性や視認性の向上を図ることを、その目的とする。
画像形成装置100は、矢印A1で示す側が正面側、矢印A2で示す側が背面側、矢印B1で示す側が右方側、矢印B2で示す側が左方側、矢印C1で示す側が上方側、矢印C2で示す側が下方側をそれぞれ示す。
画像形成装置100は、表示機能と各種操作機能を備えた操作パネル120を有している。操作パネル120は、図1、図2(a)、図2(b)に示すように、画像形成装置100の装置本体100aの外装の上部に位置する上面101と、上面101と隣り合う面の1つである装置正面側に位置する側面102とに外装の外側で移動可能に設けられていて、ユーザが使い易い位置に操作パネル120を移動することによって操作性と視認性の向上が図られている。図1は、上面101の手前側に操作パネル120が位置した状態を示し、図2(a)は、操作パネル120が側面102の下方に位置した状態を示し、図2(b)は、操作パネル120が上面101の背面側(奥側)の初期位置を占めた状態を示している。側面102は、画像形成装置本体に対して開閉可能に支持されていて、メンテナンス時に開いて画像形成装置100の内部(以下「装置内部」と記す)を外部に露呈して各種メンテナンス操作を可能としている。
上面101には、互いに並行を成す直線状のスリット110A、111Aが背面側から手前側に向かって形成されている。側面102には、互いに並行を成すとともに、スリット110A、111Aと連通する直線状のスリット110B、111Bが上方から下方に向かって形成されている。
巻き取り装置で構成されたベルト移動手段135は、本実施形態においては画像形成装置100の上面101の奥側の内部に配置されている。ベルト移動手段135は、搬送ベルト133を巻き取る巻取部となる巻き取り軸136と、巻き取り軸136を回転(正転、逆転)させるための駆動源としてのモータ137と、モータ137と巻き取り軸136とを接続し、モータ137の駆動力を巻き取り軸136に伝達するためのタイミングベルト138を備えている。駆動モータ137は、巻き取り軸136を巻き取り方向と送り出し方向に回転するものどある。本実施形態において、巻き取り方向は、複数の面である上面101と側面102から1つの面となる上面101に位置する方向に搬送ベルト133を移動させる方向であり、送り出し方向は、複数の面となる上面101と側面102とに跨る方向に搬送ベルト133を送り出す方向である。
操作パネル120の支持部120bには、図3に示すように、ガイドピン142が取り付けられている。ほぼ水平な上面101とほぼ垂直な側面102との近接部に位置するガイド131、132の部位には、搬送ベルト133の移動により操作パネル120が移動する際にガイドピン141と係合するカム142が設けられている。
まず、図3(a)に示すように、操作パネル120が上面101の最奥(最も右側の位置)にある状態では、操作パネル120の支持部120bはベース134と90度の角度を占める位置とされている。そして搬送ベルト133が巻き出され、操作パネル120が図3(b)に示す位置に移動する途中で、ガイドピン142がカム143に接触する。そうすると図6に示すように、ガイドピン142がカム143により、軸123を中心として反時計方向に倒れる。この過程でガイドピン142の上側が支持部120bを図面左方向に押すため、支持部120bが左方向に倒れる。こうしてベース134がカム143を通過し終わった時点では、ガイドピン42により支持部120bが水平(ベース134と支持部120bとの角度が180度)まで倒れ、したがって表示部121を有する長辺部分120aは直立する。
上述したように、ピニオンギヤ124は反時計周り方向に力が加えられた場合には空転するため、ベース134と支持部120bとの角度は変わらない。したがって、この場合は工程の最初である図3(e)の位置から最後である図3(a)の位置までベース134と支持部120bとの角度が変わらず、換言すれば支持部120bはベース134に対して90度の角度を保ったままである。
さらに、図7に示すように、操作パネル120が側面102から上面101に向かって移動する場合は、ガイドピン142はカム143により反時計周り方向に動かされる。この動きによれば、ガイドピン142は支持部120bに対して力を加えないため、支持部120bが何ら動くことなくカム143を通過する。
また、本実施形態においては、突起141は、画像形成装置の側面102に配置されたラック140に設けられていて、操作パネル120の支持部120bに設けたピニオンギヤ124がラック140の突起141に接触することで、ピニオンギヤ124が微動し、操作パネル120を微動させることで同操作パネル120の画面角度の自動調整を行うことができる。
図8において、画像形成装置100は装置内部の背面105や他の側面に制御手段となる制御基板300が配置されている。この制御基板300は、CPUで構成された制御部301、ROMやRAMなどの記憶装置302を備えている。この制御基板300には、操作パネル120が信号線の一例であるフラットケーブルを介して接続されていて、信号の送受信が可能とされている。本実施形態において、操作パネル120は上面101と側面102との間で移動可能に設けられているので、フラットケーブルの長さは操作パネル120の移動時に突っ張らない長さとされている。
操作パネル180には、各種情報が表示可能な表示部121と、センサ122、操作部となるハードキ123、表示ランプ類124と、モータ137を駆動するモータドライバ125を備えている。モータ137の駆動は、モータドライバ125を介して制御部301によって制御される。制御部301は、モータドライバ125からフィードバックを受けることで、モータ137の回転回数から搬送ベルト133の位置を検知することで、操作パネル120の位置を判断している。ハードキ123は、ここでは操作パネル120をユーザーが任意の位置に移動させる際にその位置情報を入力するための操作部とする。位置情報とは、上面101や側面102などの位置情報や、上面101や側面102上での位置情報である。制御基板300には、操作パネル120が側面102に位置しているか否かを判定するカバーセンサ139が信号線を介して接続されている。カバーセンサ139は、側板102の開閉状態を検知するものであり、側板102が開いている場合には信号を出力するように構成されている。
このため、本実施形態では、図10(a)、図10(b)に示すように、操作パネル120が側面102に位置しているときは側面102の開閉を規制し、操作パネル120が側面102に位置していないときには側面102の開閉を可能とするロック手段150を備えている。ロック手段150は、画像形成装置本体側に設置したアクチュエータとなる電磁ソレノイド151と、側面102側に設けられて、電磁ソレノイド151の可動ロッド152が進退する受け部153とを備えている。ロック手段150は、電磁ソレノイド151が非作動(オフ)の場合には図10(a)に示すように、可動ロッド152が受け部153から離間していて側面102の開閉を可能とし、通電されて作動(オン)すると図10(b)に示すように、可動ロッド152が受け部153に挿入されて側面102の開閉を規定するように構成されている。
制御部301は、ステップST1において、画像形成装置100の電源がオンされると、操作パネル120を初期位置に戻すべく、ステップST2においてモータドライバ135からモータ137に駆動信号を送信する。モータ137は、操作パネル120の位置に応じて初期位置に戻す方向に回転駆動され操作パネル120は初期位置に向かって移動する。
制御部301は、センサ122が操作パネル120の初期位置を検知するまでモータ137を駆動し、ステップST3に示すようにセンサ122が初期位置を検知すると、ステップST4において、モータドライバ135を介してモータ137に停止信号を送信してモータ137の作動を停止する。制御部301は、ステップST5において、止まった位置を初期設定の位置で記憶装置302に記憶する。また、この位置をユーザに設定させるようにしてもよい。
ここまでのステップでは、画像形成装置100がオフ状態のときに手動で操作パネル120を移動させられた場合を考慮し、初期設定を行っている。
制御部301は、ステップST9において、操作パネル120が上面101または側面102に位置しているか否かをモータ137の駆動信号から判定し、上面101に位置している場合にはステップST10において通常プリント動作を実行可能とする。一方、操作パネル120が側面102に位置している場合、制御部301はステップST11において電磁ソレノイド151を作動して側板102を閉状態にロックする。
制御部301は、ステップST12において、カバーセンサ139からの出力信号がある場合には、ロック状態にもかかわらず側板102に大して開閉操作が行われたもの(反応有)と判定し、ステップST13において、側板102を開かないように促す内容を表示部121に表示し、カバーセンサ139からの出力信号がない場合には、ステップST14に進んで側板102に無理な開閉操作がなされたかったものと判定して通常のプリンタ動作を可能とする。
たとえば、操作パネル120は外装の外側、搬送ベルト133は外装の内側(装置内部)で移動するため、上面101と側面102には、図1〜図3に示すように、スリット110A、110B、111A、111Bが形成され、操作パネル120の短辺部分は支持部120bがこれらスリット内から装置内部に進入して、スリット内を移動可能とされている。このため、スリット110A、110B、111A、111Bには、搬送ベルト133と操作パネル120とを接続している箇所がユーザから見えないように、図5(a)、図5(b)に示すように、目隠し部材が設けられている。目隠し部材としては、スリットを覆うブラシ170や、舌辺状のゴム部材171が挙げられる。ブラシ170、ゴム部材171は、操作パネル120が位置しない場合にはお互いに押し合い、隙間がないように形成されているが、操作パネル120が位置する場合には、変形や変位をして操作パネル120の移動の妨げにならない構造とされている。このような目隠し部材を設けることで、装置内部にホコリや異物の混入を防止しながら、見栄えも向上すことができる。
操作パネル120の移動に関しては、スクリューガイド160にギア161を噛み合わせて駆動源となるモータ165を正転/逆転させることでスクリューガイド160を回転させて操作パネル120を往復移動させてもよい。
100a 装置本体
101 上面、複数の面
102 側面、複数の面
120 操作パネル
124 ピニオンギア
130 移動機構
120b 支持部
131、132 ガイド
133 搬送ベルト
134 ベース
135 ベルト移動手段
136 巻取部
137 駆動源
140 ラック
141 突起
142 ガイドピン
143 カム
150 ロック手段
Claims (7)
- 操作パネルと、
前記操作パネルを装置本体の外装における隣り合う複数の面上を移動可能に支持する移動機構とを備えた画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記操作パネルは、前記移動機構に回動可能に支持される支持部を備え、
前記支持部には、前記操作パネルの移動途中に、前記装置本体に設けられた突起と引っかかることで前記操作パネルを回動させるピニオンギアが設けられている画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記移動機構は、前記複数の面に跨るように配置された搬送ベルトと、
前記搬送ベルトに設けられ、前記操作パネルに設けられた支持部が取り付けられるベースと、
前記搬送ベルトを前記複数の面に跨る方向に送り出すとともに、前記複数の面から1つの面に位置する方向に移動するベルト移動手段を備えた画像形成装置。 - 請求項3記載の画像形成装置において
前記ベルト移動手段は、前記搬送ベルトをロール状に巻き取る巻き取り装置であって、
前記搬送ベルトを巻き取る巻取部と、前記巻取部を巻き取り方向と送り出し方向に回転する駆動源を備えていて、
前記巻き取り方向は、複数の面から1つの面に位置する方向に前記搬送ベルトを移動させる方向であり、前記送り出し方向は、前記複数の面に跨る方向に前記搬送ベルトを送り出す方向である画像形成装置。 - 請求項2記載の画像形成装置において、
前記複数の面は、画像形成装置の上面と、前記上面と隣り合う側面であって、
前記複数の面に跨るように配置されたガイドと、
前記上面の範囲において、前記ガイドに設けられたカムとを備え、
前記操作パネルが前記上面を移動している際に、前記支持部に備わるガイドピンが前記カムに接触することで、前記ガイドピンの角度が微動し、そのガイドピンは前記ピニオンギヤと接触することで、前記操作パネルを微動させて前記操作パネルの画面角度の自動調整を行う画像形成装置。 - 請求項2又は5記載の画像形成装置において、
前記突起は、前記画像形成装置の側面に配置されたラックに設けられていて、
前記操作パネルの支持部に設けたピニオンギヤが前記ラックの突起に接触することで、前記ピニオンギヤが微動し、前記操作パネルを微動させることで同操作パネルの画面角度の自動調整を行う画像形成装置。 - 請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置において、
前記複数の面のうちの少なくとも1つの面は開閉可能で、
前記操作パネルが前記開閉可能な面に位置している場合、前記開閉可能な面の開閉を規制するロック手段を備えている画像形成装置。
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